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総記 - (2010/01/09 (土) 19:48:42) の編集履歴(バックアップ)



【質問】 超初心者のための経済勉強法を教えてください.

 経済のことを全く勉強せずに大学生になってしまったのですが,さすがにまずいと思って勉強しようと思ってます。
 試しに日経新聞を何日か読んでみたのですがまるで理解できないレベルです。
 何かおすすめの入門書や,日経を読めるに至るまでのステップを教えてくれませんか?

 【回答】
94 名前: 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日: 2008/11/08(土) 19:13:05

伊藤元重の『入門経済学』

デイビッド・フリードマン『日常生活を経済学する』

ミルトン・フリードマン『選択の自由』

これでおk


97 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :2008/11/08(土) 21:26:04

 2chの経済掲示板のスレを全部読んで、解らない、知らない単語や用語や人物が出てきたら、即ウキぺで調べて理解を深めていく。
 2chは生きた経済学が学べるぞ。
 特に国際金融経済は奥が深い。
 お金や富の集中、分散又は消滅の原理を知ることが経済学。
 それを実生活に生かして、一人勝ちするか大損しない為に,みんな喧々諤々やっている。


※本項目は随時追加予定

【質問】 なぜ「消費が増えると景気が良くなる」,と言われてるのですが?

 中学生でもわかりやすいように説明してください.

 【回答】
 中学生に説明するのは難しい。
 だが、こう考えれば分かるのでは?

 たとえば魚市場を見てみると、セリによって取引価格が決まる。
 買い手は出来るだけ安く買おうとする。
 売り手は出来るだけ高く売ろうとする。

 買い手は自分の買ってもいいと考えている価格,たとえば1000円を用意しておきながら、700円で競り落とそうとする。

 売り手側は400円で売ってもいいと考えながら、実際には800円で売ろうとする。

 そこに720円で買うという買い手が現れたとする。
 その場合、700円で買うことは出来ない。
 したがって、720円より高い,例えば730出す必要がある。
 730を提示したとき、相手が750円を提示する……といった具合に1000円まできたとする。
 相手が1010円を提示した時点で,自分は降りることになる。
 が、もし、自分が1000円に至る手前、たとえば920円を提示した時点で相手が降りていれば、自分が920円で買うことが可能になる。

 ここでもし,もう一人ライバルA(買い手)が現れたとしよう。
 すると920円で一人降りても,まだ提示価格は上がり続ける。
 1000円を超えてしまうかもしれない。
 1010円まで上がったとする。
 この時点でそのライバルの価値である。

 さらに、もう一人ライバルBが現れたとしよう。
 結局、そのライバルは1020円でおりるかもしれない。
 だが、逆に1050円でも下りず、結局ライバルAがおりることなるかもしれない。

 ここで注目したいのは、自分とは関係なく、ライバルがたくさん現れるほど高い価格がつく「確率」があるということだ。
 ライバルが1人の時と1000人の時とでは競り落とす容易さは,まったく異なる。
 つまり、買い手(需要)が多いほど,価格は上がる確率がどんどん高くなる。

 これと逆の場合が,売り手(供給)が増えた場合。
 売り手が増えれば増えるほど、同じものを「安く売ってもいい」という人が増えてくる。
 だから売り手が多いと,価格はどんどん下がる。
 需要に対して供給が増えれば,価格は下がり続ける。

 この価格によって買える商品が決まることを「予算制約」と言い、予算制約の値(予算、買える価格)を人数で分布させた線を需要曲線(縦軸を価格、横軸を人数)と言う。
 価格が下がれば下がるほど(縦軸が低くなるほど)、買える人数は増える(横軸は右側に増える)ので右肩下がりの曲線になる。

 同じく売れる価格を,人数で分布させた線を供給曲線といい、売れる価格が高くなれば高くなるほど(縦軸が上に行く)、人数は増える(横軸は右に行く)ので右肩上がりの曲線となる。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/1/18/Supply_Demand.png

 「人数」は個数に置き換えても同じである。
 基本的に買う人が増えれば,買われる商品の個数も比例して増えるからである。

 買う個数(総数)が増えるほど・・・
 売る個数が増えるほど・・・

 次に消費が増え価格が上がり始めると売り手は高く売れるので、売る個数を増やし、多くの業者が市場に参入し始める。
 そのため、多くの人材が必要となり、設備も増やさなければならない。
 そこで業者(企業)は給料を増やしてでも、多くの人を雇い入れ、より多くの生産物を産出する優秀な人材を集めるために,賃金も引き上げ生産を拡大させていく。

 これは、まず
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/1/18/Supply_Demand.png
の需要曲線が右にシフトし、結果として均衡点Eが供給曲線に沿って移動することを意味する。
 結果として数量と価格が同時に上がる。
 これが企業にとって利益を拡大させることになる。

 おそらく「需要曲線のシフト」のイメージがわかないだろうから、分かりやすい図のリンクを載せておく。
 赤の線(需要曲線)と①の矢印、右側の赤の点線の関係が,上記における需要(消費)拡大によるシフトである。


 【出典】
経済板,2009/03/21(土)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/562-568

【質問】 生産と消費は必ず一致するものなのでしょうか?

 経済成長はGDPで算出されるということですが・・・ たとえば、日本である一部の裕福層がさらに裕福になって,日本のデパートなどで海外の超高級ブランドが今よりたくさん売れるようになった場合、GDPはあまり変わらないと思うのですが(店舗の店員が増えるくらい?)、経済成長には入らないのでしょうか?
 消費は増えてるけど、生産はあまり?生産が増えないと、一般人には富の配分が回ってこないですよね?

 【回答】
国内総生産(GDP)=消費+設備投資+政府支出+(輸出-輸入)

 海外ブランドですから、消費とともに輸入も増加します。
 したがって,GDPへの直接的な影響としては、ブランド品の輸入価格と消費価格の差額
(百貨店や輸入業者が得る粗利部分=付加価値の総額)
が増加します。
 間接的には、百貨店や輸入業者やそこで働く労働者の収入が増加し、その一部が消費や投資に再度回っていきます。
 純粋な日本製品を買うよりは効果が薄いですが、GDPは増加しますよ。

 なお、生産とは、「物を作る」だけでなく「サービス」も含みます。
 「付加価値の創造」と言い換えても良いでしょう。

 【出典】
経済板,2009/02/17(火)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/514

【質問】 例えば昔の流通量を10として、現在を100とした場合、90だけ増えている事になりますが、この増えた分は、どういう仕組みで市場に出回るのでしょうか?

 数十年前と今現在では物価が違いますから,当然市場に出回っている紙幣の総流通量というのも違ってきていると思います。

 【回答】
 銀行が貸出を増やしたためです。
 銀行が貸出を実行するとき、融資先の預金口座に入金します。
 入金といっても現金が動くわけではなく、融資先の預金口座の残高数値を書き換えてやるだけです。

 ちなみに、銀行での仕訳は、
貸出金××× / 預金×××
となっています。

 例えば、個人間のお金の貸し借りなどでは、Aさんのお金がBさんに移転するだけで、トータルのお金は増えていませんね。
 しかし銀行が融資すると、トータルのお金が増えている,すなわち、銀行が融資を増やすと預金が創り出されるのです。
 これを信用創造といいます。

 【出典】
 経済板,2009/02/11(水)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/477

【質問】 信用創造をウィキペディアで調べたら、AさんがB銀行に1000円預けたら、B銀行がCさんに貸して、CさんはD銀行に預ける、という様な例が書いてあり、これにより信用貨幣が増加している事になる、と書いてありました。信用貨幣が増える仕組みは解ったのですが、上記の例では実際のお札の枚数としては最初の1000円札1枚のままです。でも数十年前に比べると、流通している実際の1万円札の量が増えていると思うのですが、これはどういう仕組みで増えているのでしょうか?


 【回答】
 経済規模が拡大したり、物の値段が上がったりすると、決済を行う頻度及び金額が増えますから、現金の実需も増えます。現金に対する需要が増えると、現金の発行残高が以下の経路で増えていきます。

 現金は、ご存知のとおり市中銀行で預金を崩して引き出します。
 同様に、市中銀行では預金者の預金引き出しに備えて、日銀当座預金を崩して現金を引き出し、店頭に置いておきます。
 では日銀当座預金はどうやって増えるのかというと、日銀が市中銀行に貸し出すことで増えるのです.
 実際には、貸出ではなく、市中銀行の保有する国債を買い取って資金化する(=日銀当座預金に入金する)といった形になるのですが。

 【出典】
経済板,2009/02/12(木)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/491

【質問】 信用創造により貨幣の量が増えているという事は、銀行や企業や個人の預金や借金や預金を全て足し算すると、今も昔も日銀が最初に市中銀行に貸し出したお金だけの量になるという事でしょうか?


 【回答】
 企業や個人にとって預金は資産ですが、銀行にとっては負債です。
 企業や個人の借入金は、銀行にとっては貸出金という資産になります。
 この関係は中央銀行においても変わりません。
 日銀当座預金や現金は、市中銀行にとっては資産ですが、日銀にとっては負債であり、これが日銀の保有する資産(主として国債)に見合っています。

 このように、お金を債権・債務として捉えると、その貸借は一致することがわかります。
 したがって、金融機関を取っ払うと、財の保有を仲介していたお金は消えてなくなり、最終的な財の保有者が直接的に実物資産を保有する状態になります。

 すなわち、
(1)個人
(2)企業
(3)金融機関
(4)政府
の4者を連結して、債権債務関係(及び資本関係)を相殺すると、個人が設備や在庫や道路などを保有している形になるはずです。

 【出典】
経済板,2009/02/12(木)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/487

【質問】 市中銀行が国債を買う時は、帳簿上の数字で支払って、売る時は現金で受け取るという事でしょうか?

 それとも、売買は両方とも現金で行うが、市中銀行が国債を売る時には,国債の利息上昇分の現金が増えるという事でしょうか?
 日銀と市中銀行の国債のやりとりで、現金が増えていくとの事ですが、もし市中銀行が国債を買う時に、現金で支払って、国債を売る時にも現金で受け取ったら現金は増えない様に思います。

 【回答】
 そうではなくて、現金のもとになる日銀当座預金が、日銀による国債買取 (もしくは国債を担保とした貸出)によって増える、ということです。
 現金は、経済規模が拡大して現金に対する需要が増える(引き出しが増える)から、流通量が増加するのです。

 ざっくり言うと、

①世の中のお金=②現金+③日銀当座預金+④市中銀行預金

となっていて、②は③から振り替えられる(引き出される)ことで増えます。
③そのものは日銀のオペで増やしたり減らしたりできるわけです。

 なお,国債の代金もそうですが、一般に大きなお金は現金で決済しません。
 預金の振替(簡単に言うと、預金残高の数字を書き換えること)で決済します。

 【出典】
経済板,2009/02/15(日)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/499-500

【質問】 国債を経由した現金増加の仕組みは理解したつもりなのですが、何故国債を仲介する必要があるのでしょうか?

 昔は日銀が直接貸し出しをしていたとの事ですが、現在それを行わずに国債を仲介させるというのは、どういうメリットがあるのですか?

 【回答】
 金融調節を日銀貸出から公開市場操作(オペ)に切り替えたのは、一番の理由は透明性が高いからです。
 日銀貸出は個別の銀行ごとに相対で行いますので、日銀の恣意性を排除できません。
 ある銀行には多めに資金供給し、ある銀行には少なめに資金供給する、といったことが可能です
(これは「窓口規制」と呼ばれ、批判されました)。
 その点、オペは競争入札ですから、透明性が高いのです。

 国債を介するのは、日銀が信用リスクを負わないようにするためです。
 短期金融市場は銀行のみならず証券会社など他の金融機関も参加しますので、無リスク金融資産である国債を対象にしたオペが最良なのです。

 【出典】
経済板,2009/02/17(火)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/518

【質問】 日銀当座預金というのは、日銀が決めたある一定の割合以内であれば、市中銀行が自由に取り崩せるものなのですか?

 日銀当座預金と言っているのは、準備預金制度によって市中銀行が日銀に預けるお金の事ですよね。
 もしそうであれば、「日銀の恣意性を排除できない」というのは、一定の割合以上にある特定の銀行に現金を貸し出してしまう事がありえるという事を指しているのでしょうか?

 あと、国債が競争入札という事もしらなかったのですが、同じ国債も、銀行や証券会社によって個人が買う時の値段が違うという事なのでしょうか?

 【回答】
 そのとおりです。市中銀行は日銀当座預金を現金として引き出すことができますし、為替取引の銀行間決済も日銀当座預金で行います。
 例えばA銀行の預金者がB銀行の預金口座へ振込を行う場合などです。

[A銀行の仕訳]
→預金が減って、日銀当座預金も減ります。
預金××× / 日銀当座預金×××

[B銀行の仕訳]
→預金が増えて、日銀当座預金も増えます。
日銀当座預金××× / 預金×××

[日銀の仕訳]
→A銀行の日銀当座預金がB銀行の日銀当座預金に振り替わります。
日銀当座預金(A銀行口座)××× / 日銀当座預金(B銀行口座)×××

 市中銀行は預金の流出に対し、銀行間決済のために日銀当座預金を確保しておかなければなりません。
 日銀はオペもしくは貸出によってその資金を供給できるわけですが、貸出では個別の銀行毎に対応を変えることが可能です
(言葉は悪いですが、ひいきできたわけです)。

 国債は、法人向け(機関投資家向け)と個人向けでそもそも商品性も取扱も異なります。
 法人向けは市場で売買でき、市場価格も当然変動します。
 個人向けは売買できず、償還前の換金は中途解約の方法によります。
 金融商品として見た場合、前者は「債券」ですが、後者はむしろ「預金」に近いものです。

 【出典】
経済板,2009/02/19(木)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/531-532

【質問】 貸し渋りを行うと、法定準備預金が上がるので,貨幣乗数は下がるというのは理解できますが、マネーサプライ=貨幣乗数×ベースマネーであり,法定準備預金があがるのでベースマネーもあがり,貸し渋りを行うからと言ってマネーサプライが増えるか減るかは一概に言えないと思うのですが、いかかでしょうか?


 【回答】
 貨幣乗数に関係なく、貸し渋りが起こると(銀行貸出残高が減少すると)マネーサプライは減少します。

 銀行が貸出を実行するとき、融資先の預金口座に入金します。
 入金といっても現金が動くわけではなく、融資先の預金口座の残高数値を書き換えてやるだけです。

 ちなみに、銀行での仕訳は、
貸出金××× / 預金×××
となっています。

 例えば、個人間のお金の貸し借りなどでは、Aさんのお金がBさんに移転するだけで、トータルのお金は増えていませんね。
 しかし銀行が融資すると、トータルのお金が増えている。
 すなわち、銀行が融資を増やすと預金が創り出されるのです。
 これを信用創造といいます。

 逆に、貸し渋りなどで貸出残高が減少すると(返済されると),預金も減少するわけです。

 【出典】
経済板,2009/11/23(月)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/850-857

【質問】 12月は他の月に比べて5兆円くらい流通残高が増えますが何故でしょうか?

 お年玉がそんなに要るとは思えないのですが。

 【回答】
 12月は季節的に資金需要期です。
 企業は賞与資金を調達するし(銀行も賞与貸出を売り込みます)、何より企業が年末越え資金を厚めに保有する需要があるためです。
 年末年始(特に年始から1月末にかけて)は営業日数も少なく、薄商いでキャッシュインが減りますから、これに備えて12月から調達しておきます。
 当然、貸出が伸びる銀行としても、短期市場から積極的に資金を調達して備えます。

 【出典】
経済板,2009/02/11(水)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/480

【質問】 円高で輸出が悪くなるのはわかるけど、その代わり材料は安く買えるハズ。つまり、人件費の問題があるにせよ、悪いことばかりじゃない…と思うけど、なんで悲観ばかりなの?


 【回答】
その代わり材料は安く買えるハズ

 同じ事が国内製品と競合する輸入品にも言えるでしょ.
 つまり内需においても,国内製品が価格競争力を失うわけ.
 外需企業だけでなく、内需企業もダメージ受けるし、経済というのは繋がってるわけで、ダメージを受けた企業群が色んな支出を絞り始めれば,輸出入と関係ない企業だってダメージを受け始める.
 まあ、不況って事だね。

悪いことばかりじゃない

 景気に関係なく,キャッシュを潤沢に持ってるセレブ様だったらね。

 【出典】
経済板,2008/12/19(金)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/302-303

【質問】 インフレとデフレどちらが良いんですか?  あと,インフレの時のほうがGDP高いんですか?


 【回答】
インフレ・・・
 つまり供給力<需要の状態なので,企業は銀行から金借りてでも,ガンガン生産力を上げる方向に動きます。
 そうすると銀行の信用創造ループの回転がよくなります(借金する人が増える)

デフレ・・・
 つまり需要<供給力の状態なので,企業は生産調整、つまり首切りを行います。
 そうすると,銀行の信用創造ループの回転が落ちてきます(借金する人が減る)

 経済としてはインフレ気味がよく、地球環境としてはデフレ気味がよいでしょう。

 また、自由資本主義では生産量を計画しませんので、GDPが大きくなる=経済成長している=状況としてはインフレとなります。
 つまりGDPが高いとインフレになっている、と。

※要クロスチェック

 【出典】
経済板,2008/12/17(水)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/285

【質問】 貨幣の流通量が増えるとインフレになるとすると、株価が上がってもインフレになるの?


 【回答】
 株価が上がっただけではインフレにはなりません。
(まあ、関係があると見ている人もいますが。資産効果参照)

 流通する通貨が増えれば確実にインフレになります。
 現代の経済学ではそう教えているはず。

 単純に考えて、紙幣が手に入らなくなると、その紙幣を手に入れるために,より多くの労働や生産物を紙幣との交換に当てるでしょう。
 これがデフレ。
 そしてその逆、すなわち紙幣がどんどん増えていって、その辺のコピー用紙よりも簡単に手に入るくらい出回れば、誰も紙幣なんて欲しいとは思わなくなるでしょう。

 もう少しきちんとした話が聞きたければ、これ
http://cruel.org/krugman/babysitj.html
を読んでみてください。古典的な貨幣ベールですが、基本的な金融政策の意味を抑えられますよ。

 【出典】
経済板,2009/01/20(火)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/377-382

【質問】 世界の為替レートなんかを見ると,1ドル=1,12とか0.85とかだけど,日本年だけ88円と桁が全然違うのですが,これって本来ならばでデノミで100円を1円にするべきものなの? つまり他と比べたら1ドル0.88円ってのが本来の姿?


 【回答】
 以下、変動相場制の場合について書いてみます。
(つまり香港$、中国ウォン、中東の通貨は例外、と)

 まず、1ドルなんぼだろーが、いずれにせよ換算計算が必要です。
 なので換算の手間は為替変動によって増減しません。

 が、コーヒ一杯飲むのに福沢諭吉セソセイを100枚ださないとダメなくらいまで逝ってしまった場合は、デノミを行う必要性があると思います。
 なぜなら、おあいそするときに店員サンの労働負荷が高くなります。
 さすがに100枚も札かぞえていられないのではと(笑)

 このように、お金の受け渡しが面倒くさくなるほど逝ってしまったときに,デノミを行うのがよいと思われます。
 いまだとジンバブエはカナリ必要だと思われます。

 デノミをケースを限定する必要性についてですが、通貨単位を換えるとなると、全世界で単位変換の後作業が発生するからです。
 コンピュータシステムの変更なんてのも後作業の1つかもしれません。
 たとえば消費税1つとっても、会計ソフトの設定変更が要ります。

 つまり・・・デノミをやるからには、それなりの実害が示せないと理解が得られないと思われます。

 【出典】
経済板,2008/12/19(金)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/293-299

【質問】 「経済効果○○円」ってどうやって算出するの?


 【回答】
 経済評論家の平野和之によれば,
  • 有名人の場合、契約先の売上動向などの推移を元に、メディアへの露出度、アンケートの調査結果などから算出
  • イベントの場合,それを見に行く人の消費や関連グッズの売上など、そのイベントで経済の流れが活性化されたと考えられる数字を基に算出
 また,「経済効果○○円」と報道されることで,さらにバリューが高まり,その分,経済効果が上乗せされる効果も出るという.

 詳しくは,
http://career.cobs.jp/level1/yoko/2009/09/post_381.html
を参照されたし.

【質問】 日本経済は外需依存度が高く、海外の経済状況に大きく左右されるというのは本当?


 【回答】
 三橋貴明によれば,これは事実ではないという.
 「転送歓迎」とのことであるので,以下転載.

    07年の日本の輸出金額は79兆7千億円余であったが、これ
   のGDP515兆円に対する比率、すなわち輸出依存度は
   15.5パーセントである。また輸出から輸入を差し引いた
   「純輸出」のGDP比率、すなわち外需依存度は、わずかに
   1.6パーセントに過ぎない。

    つまり円が1割上下しても、産業分野や企業別ではプラス
   ・マイナスのバラツキはあるものの、日本経済全体としては差
   し引き1.6パーセントのそのまた1割、すなわち、0.16パ
   ーセントの影響に過ぎない。

    円高円安の報道にしても、まずはこういう点を抑えておかな
   いと、「(円安で)日本経済はシュリンク(縮小)する」とか
   「(円高で)日本の輸出産業は全滅するだろう」などという自
   虐的・悲観的マスコミ報道に振り回されることになる。

    そして、こういう報道から、日本は外国、特に主要貿易相手
   国であるアメリカや中国のご機嫌を取らなければ生きていけな
   い国なのだ、と日本国民は思い込んでしまう。これは一種のプ
   ロパガンダ(政治宣伝報道)ではないか。

    実は、外需依存度で言えば、中国の方が日本よりはるかに高
   い。中国の輸出依存度は37.4パーセント、純輸出は8.9パ
   ーセントに達する。GDPの中の民間最終消費支出(個人消費)
   で見ても、日本は57パーセントに対して、中国はわずか35
   パーセントに過ぎない

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【質問】 日本は内需の割合が大きいといわれていますが、逆に外需の割合が大きい国というのはどのあたりなんでしょうか?

 外需頼みの国家となると、富だけが集約して非常に不安定なイメージがあります。

 【回答】
 先進国で外需頼みの国は,人口が少ない都市国家。
 シンガポールや北欧などが代表.
 中国など発展途上国も国民が貧しいから、成長するためには外需の支えが重要になる.

 それに対して日本のGDPの8割以上は内需。
 日本の世界的豊かさを生み出しているのは,外需の国債優良企業だが、国内GDPを円ベースで成長させるためには,内需拡大しないと無理.

経済板,2008/11/22(土) 13:48:20
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/l50

【質問】 日本の内需は,どうすれば拡大するのか?


 【回答】
 岩田規久男学習院大学教授は,
「日本経済が停滞している主な要因は、デフレ圧力の強い金融政策とともに、少子高齢化が進み、労働人口が減っていることです。
なので、女性や高齢者がもっと自由に働ける環境を整えるべきです」
と述べ,また,森永卓郎は,
「日本の消費者は、高齢化社会や先の見えない将来に不安を感じています。
 それを和らげるために、政府は財政出動と金融緩和を大々的に実行すべきです」
と述べている.


 2009年現在の不況下での失業率の高さと,「労働人口が減っている」ことの論理的整合が不明であるが.

【質問】 なぜ日本は何時までたっても,企業再生も産業再編も遅々として進まないの?


 【回答】
http://www.bk1.jp/review/0000191128
によれば,いまだにインテリの間では金銭を卑しむ風潮が残っており,産業再編についても、
「金儲けを目的としない公的機関・第3者機関が公平な視点から弱者救済に目を配りながら行うこと」
を良しとしているからだという.
 しかし産業再編企業再生という大変な大事業を、何の報酬もなく,ただただ「社会のため」「弱者の為」に奉仕するようなおめでたい
人はいないので,産業再編が進まないのだという.
 その点,アメリカは全てを「個人の欲望を満たすこと」を通じて解決し,「強欲な人間たち」を誘い込み、彼らに莫大なエサを提示して彼らを大金持ちにしながら、その過程において産業を再編し企業を再生しようとするので,極めてダイナミックな変化がものすごいスピードで行われ,結果として社会も国民もハッピーになっていくのだという。

 詳しくは同書評を参照されたし.

【質問】 「日本人はもの作りは得意だが,金ころがしは不得意」なのですか?


 【回答】
http://www.bk1.jp/review/0000435434
によれば,そうでない事例も幾つもあるという.
 戦前だけでも,
  • 大正期に相場で当たりまくり,鈴木商店を三井物産を上回る大商社にのし上げた大番頭で,買い一本の怪物・金子直吉
  • 初代成金王・鈴木久五郎
  • 相場で大儲けし、大阪中ノ島公会堂を私財を投じて建設しそれをそっくり大阪市に寄付した大立者である,「公会堂将軍」こと岩本栄之助
  • 山一證券の基礎を築いた東大卒インテリ相場師,太田収
  • 熱海を私財を投じて整備した生糸相場師,糸平
  • K紡・近藤信男
などなどの人々が実在するという.

 詳しくは同ページを参照されたし.

【質問】 掲示板に「あの会社は倒産する」等と書き込むと風説の流布になりますか?


 【回答】
 芳仲弁護士によれば,「なる」という.
 「流布」とは不特定又は多数人に伝える行為で,掲示板に書き込む行為は、まさに流布にあたり,流布する情報が「虚偽」であれば,刑法上の信用毀損罪や業務妨害罪(いずれも刑法233条)に該当するという.
 判例では,虚偽の風説の流布によって実際に信用が毀損されたり業務が妨害される必要はないとしている,と同弁護士は述べている.
 詳しくは『アスキーネットJ』,2006年11月号誌上における同弁護士コラムを参照されたし.

【質問】 職人芸というものは,ビジネスの世界ではどの程度,求められるものなのか?


 【回答】
 「砂漠に水」,2008年02月16日号
http://archive.mag2.com/0000135791/index.html
によれば,なんでもこだわればいいというものではなく,そこそこの仕事をよりよく見せる腕が大切だという.
 絶対の正解がない世界では,特にそうだという.
要は,相手が求めていないレベルまで仕上げたところで,
絶対に相手は気づきません.だれも褒めてはくれないよ.
と述べられている.
 詳しくは同メール・マガジンを参照されたし.

 必要な経費さえケチっておいて,最上の結果を求めようとする顧客は,しばしば現れるので,「よりよく見せる腕」は現代では必須かもしれない.

【質問】 日本の製鉄業と,海外のそれとの違いは?

 【回答】
http://www.bk1.jp/review/0000420824
によれば,この二十年間に血の滲むような努力を重ね,我々知らない間に高張力、高性能の鉄を作ることに成功し、こうした高品質の鉄を作れる鉄鋼メーカーは日本のほかにはほとんど無いという状況をいつの間にか作ってしまったという.
 そのため例えば,中国の鉄需要が全体としてかなり減っている時期でさえ,日本からの輸入は引き続き増えていたという.

 詳しくは同ページを参照されたし.

【質問】 相対貧困率が定義する貧困は日本ではどのくらいの年収になるのでしょうか?

 「ジニ係数と相対的貧困率 - リハ医の独白」(http://d.hatena.ne.jp/zundamoon07/20080727/1217164281)によれば
00年の日本の「貧困層」の上限となる実際の可処分所得は、単身世帯では137万円、2人世帯では194万円、3人世帯では238万円、4人世帯では274万円です。
サラリーマン片働き世帯を仮定して、税・社会保険料込みの年収に換算すると、それぞれ、158万円、216万円、264万円、305万円となります(いずれも概算値)。(橋)〔2006・2・2(木)〕
とのこと。また、根拠となる資料が2,000年であることに留意する。

【質問】 日本の相対貧困率はいくらですか?

 「相対的貧困率の公表について」(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/10/h1020-3.html)によれば
最新の相対的貧困率は、2007年の調査で15.7%、子どもの相対的貧困率は14.2%。
です。調査対象年は2,006年です。 

【質問】 BIS規制でいう銀行の資産って何なんでしょうか?


 【回答】
 BIS規制上の「資産」は「リスクアセット方式」を採用しており、種類ごとに「リスクウェイト」を掛けて算出します。
例えば、国債や日銀当座預金などの信用リスクがゼロの資産についてはリスクウェイトも0%、
企業向け一般貸出金は格付に応じて20~150%、
住宅ローン貸出は35%、
株式は100%、
などリスクに応じて掛目が変わります。

 【出典】
経済板,2009/02/11(水)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/482

【質問】 経済分野に限った池田信夫の平均的信頼度は,どのくらい?


 【回答】
 池田さんは毀誉褒貶激しいからなぁ。
 山形浩生は「だいたい合ってるけど、それじゃ伝わらんよ。」
 田中秀臣は「トンデモ!」
 共著出した池尾先生からも.しばしばダメ出し。

HASU in mixi,2009年10月16日 05:58

【質問】 不況はなんのことを指すんですか?

 途上国、先進国ほぼ例外なく今回の恐慌の影響を受けていますが、特に過剰なインフレが起こったわけでもなく、紙幣の量は一定のはずです。
 つまり誰かが金を持っていないならば、他の誰かがその分持っているはずと思うのです。
 しかし富裕層、貧困層関係なく世界各国のほとんどが不況に陥っています。
 一体元々あったお金はどこに消えてしまったのでしょうか?

 【回答】
 AさんBさんCさんがそれぞれ1億円、Zさんが金融商品を持ってます。

 AさんがZさんの金融商品が値上がりすると思い5千万円で買いました。
 Bさんはそれがさらに値上がりすると思ってAさんから8千万円で買いました。
 Cさんはそれがさらに値上がりすると思ってBさんから1億円で買いました。
 ここでそれぞれの資産は以下。
Aさん→現金1.3億円
Bさん→現金1.2億円
Cさん→時価1億円の金融商品
Zさん→現金5千万円
合計→現金3億円、時価1億円の金融商品

 現金の総量は変わらずに金融商品の価値だけが上がってるんだな。
 もう少し踏み込むと、この金融商品を担保にした借金できるので,その借金でさらに別の金融商品を購入してバブルが膨らむ。

 逆に値下がりしたときを考えると、Cさんの思惑が外れて金融商品の買い手が付かずに暴落。
 そこでBさんはそろそろ底だと7千万円で買ったが暴落とまらず。
 そこでAさんはそろそろ底だと3千万円で買いました。
 ここでそれぞれの資産は以下。
Aさん→現金1億円+時価3千万円の金融商品
Bさん→現金8千万円
Cさん→現金7千万円
Zさん→現金5千万円
合計→現金3億円、時価3千万円の金融商品

 もうわかったと思うけど、この商品の価値が1円にまでさがっても、現金合計は3億円のまま。

 まあ,あくまでもひとつの見方だけど、こんな感じでどお?

 【出典】
経済板,2009/09/11(金)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/725-726