自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた@創作発表板・分家内検索 / 「星がはためく時」で検索した結果

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  • 星がはためく時
    ...とは違う人物が本編「星がはためく時」からインスピレーションを得て勝手に書いたものであり、本編「星がはためく時」とは何の関係も繋がりもありません。 作者:ヨークタウン ◆r2Exln9QPQ氏の公式ブログ http //cv-79yorktown.cocolog-nifty.com/blog/ 作者:ヨークタウン ◆r2Exln9QPQ氏のPIXIVアカウント http //www.pixiv.net/member.php?id=227667 001 序章 002 第1話 003 第2話 星は舞い降りた 004 第3話 接触せよ 005 第4話 交渉 006 第5話 南大陸からの訪問者 007_第6話 TF23の受難 008 第7話 ルーズベルトの決断 009 第8話 ボストン沖海戦 010 第9話 迫り来る脅威 011 第10話 レアルタ島沖海戦 012 ...
  • 星がはためく時/002 第1話
    ...          星がはためく時 1941年 10月17日 午前10時 ワシントンDC ワシントンDCは1801年に、建国の父であるジョージ・ワシントンの名を文字って付けられた。 ワシントンDCは首都であるため、様々な国家機関が集中している。 そして、国家にはかけがえのない機関のひとつ、国務省の中に、待ち人はいた。 その待ち人は、合衆国国務長官、コーデル・ハルである。 ハルは、時計に目をやった。午前10時5分前だ。 「もうそろそろか。」 そう呟きながら、彼は書類に目を通し続けた。 彼の顔つきは、温和そうでありながら、眼は鋭く、顔には皺が深く刻み込まれているが、 それがかえって、狡猾な政治家という印象をかもし出している。 今年で60歳になるが、それとは思わせぬほど元気で、仕事も速くこなす。 国務長官は、33年に任命されて以来ずっと務め...
  • 星がはためく時/215 外伝38
    ※投稿者は作者とは別人です 90 :名無し三等陸士@F世界:2009/04/29(水) 19 38 02 ID eHGSTox20 ヨークタウン様、投下乙であります。 パイパーの名前が出るとは以外でした。星はた世界のアメリカ軍は鉄分ならぬドイツ分(?)が増えていますね。 そして、アースルやデンクォルスたちの悲願がどのように達成されていくのか楽しみです。 ところで、解放されつつある街ではこのような事態が起こっているのでは?と想像しつつ小ネタを投下してみます。 いつものことですが、ヨークタウン様による設定とは大きく異なる可能性があることをお許しください。 …連合軍がエルネイルに上陸した噂が街に広まってから、街の様子は一変しました。 駐留していたシホールアンル軍が慌てふためくように街を去った後、住民たちの敵意は私のような街の女や、シホールアンル軍に取り入って荒稼ぎをした商人に向けられた...
  • 星がはためく時/ 外伝72
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  • 星がはためく時/001 序章
    新シリーズ、序章? 1941年 10月8日 ワシントンDC ワシントンDCの朝は、いつも通り、平穏そのものであった。 「今日は、仕事は忙しくなるか、ならないか。」 車の中で、国務長官のコーデル・ハルはそう呟いた。 「世界は、変わってしまったものだな」 彼は運転手に語りかけた。運転手も同感だとばかりに返事をした。 「長官の言われるとおりです。」 「ヨーロッパはフランス、ドイツ、イギリスが入り乱れて、もはや修羅場だ。 航空機や艦船、陸上兵器が第1次大戦より進化しているのに、どうしてこうなった ものか。」 「まるで、第1次大戦の繰り返しですな。」 運転手が頷いた。 「極東では、満州で日本とソ連が争っているし、世界の北半分はどこもかしこも戦場だらけだ。」 第2次世界大戦は、各国の予想を大きく裏切り、北半球の主要国のほとんどは、それぞれが 争い合ってい...
  • 星がはためく時/078 外伝2
    ※投稿者は作者とは別人です 戦車は決定的な兵器であるが投入される地形を選ぶ 第一機甲師団-栄光のオールドアイアン-は地形と天候にそっぽを向かれたまま、泥沼の消耗戦を戦っていた 天候不良のため航空支援は不十分 長雨で平原は泥沼と化し、路上しか走行出来ない戦車は厳重に偽装され、道路に照準を合わせた敵砲火に袋叩きにされていた 人的、物的な損耗率はまだ許容範囲内ではあるものの、じりじりと上昇していた その日、第321戦車大隊B戦車中隊と第51機甲歩兵大隊C中隊からなる戦車とハーフトラックの一団-指揮官の名をとってガフィー戦闘団と名付けられた-はグリンゲンの敵兵力を掃討せよとの命令を受け、グリンゲン-マホールト間の主要幹線道路であり、土地の人間からタータム街道と呼ばれている道路-未舗装ではあるがこの世界では珍しく片側二車線はある-を進撃していた 「気に入らんな…」 先頭を走るM4中戦車の砲塔から...
  • 星がはためく時/369 外伝79
    外伝『背負いもの』 レンク公国エンデルド 戦争景気に沸き立つこの港湾都市、その一角にある革製品を商う店『ムーズレイ商店』。各国の軍人たちに人気のこの店の奥にある工房で、二人の男が肩を並べてあるものを眺めていた。 閉店時間は過ぎており、店内にも工房にも彼ら以外の人の姿はない。営業中は職人たちの手によってけたたましい音とともに布地を縫い合わせていたシンガー社製のミシンも今は動きを止め、その磨き上げられた金属パーツで窓から差し込む陽光を反射している。 「で、こいつがその客が置いてった『もの』か」 「ああ、兄貴。……しかし、これが本当に軍用の背嚢なのかい? 正直言ってかなりヘンテコだ」 二人の男――この商店を経営するボズとウォルツのムーズレイ兄弟――の目の前にはカーキ色のキャンバス地で作られた奇妙なものがあった。 一枚の正方形の布地の上辺と下辺に二枚の長方形の布地...
  • 星がはためく時/086 外伝4
    ※投稿者は作者とは別人です 16 :外伝(またはパラレル):2007/11/03(土) 08 39 42 ID OiXF2z220 デビッド・E・ウォレス曹長の手記 爆弾を目一杯抱え込んだB-24D 42-78243“ダイヤモンド・リル”は 切り立ったV字型の回廊を妊娠した牝牛のようによろめきながら飛んでいた 先行する爆撃機のプロペラ後流が容赦無く機体を揺さぶる 暴れ馬の様に跳ね回る爆撃機の下っ腹にぶら下がった直径1.2メートルのアルミと強化 ガラスで出来たボールターレットの中に50口径の機関銃二挺と弾薬、K-4射撃照準器と一緒に詰め込まれた私の体はシェーカーの中の氷さながらだった 股の間から覗く正面パネルからは後続のB-24が翼端を左右の山肌にぶつけそうに なりながら縦一列になって飛行する身の毛もよだつ姿がよく見える 本番前の訓練で嫌というほどお馴染みの光景だが何度見ても心臓に悪いこ...
  • 星がはためく時/088 外伝5
    ※投稿者は作者とは別人です 66 :外伝(またはパラレル):2007/11/10(土) 20 01 01 ID OiXF2z220 サンダーボール作戦 12月22日、アヌスホルンに進出した第4機甲師団司令部に地元レジスタンスから戦線 の後方80マイルにあるティポンの魔法石採掘場で多数のアメリカ軍捕虜が強制労働に就 かされているとの情報がもたらされた。 第4機甲師団は二週間以内にティポン方面に向け大規模な突破作戦を行う予定だったがこ れが実施された場合、採掘場を放棄する際に守備隊が捕虜を“処分”していくであろうこ とは火を見るよりも明らかだった(三ヶ月前に起きたイチョンツ収容所事件を知らない者 はいない)。 報告を受けた第12軍団司令部は採掘場を急襲して捕虜を救出するための特別攻撃ティー ムを派遣することを決定。 ティームの指揮官には第4機甲師団R戦闘団の西竹一中佐が選ばれた。 米国戦車購...
  • 星がはためく時/101 外伝9
    ※投稿者は作者とは別人です 325 :外伝(またはパラレル):2007/12/12(水) 09 13 07 ID OiXF2z220 フランク・ベルソンが入ってきたとき私はヘヴィ・バッグを打っていた。 ベルソンが自分の足で私を訪ねてくるときはやっかいごとを押し付けるときと決まってい るので、私は彼を無視してコンビネイションを続けた。 左ジャブ、左ジャブ、右クロス。 ベルソンは黙って私を見つめている。 とうとう無言の圧力に屈した私はベルソンに向き直った。 「何か用か?」 「オフィスで話そう」 私とベルソンは連れ立って宿舎を出た。 未舗装の誘導路をタキシングするOD色の急降下爆撃機が私達に猛烈な砂煙を浴びせた。 私達第530爆撃飛行中隊は陸軍航空隊の中ではマイノリティと言えた。 ドイツの成功に刺激されたとはいえ専用機を一から開発するほどの熱意を持てなかった陸 ...
  • 星がはためく時/321 外伝69
    ※投稿者は作者とは別人です 456 :外パラサイト:2011/12/25(日) 18 34 40 ID 6iqjxSFw0 1485年(1945年)5月23日  ヒーレリ領クィネル スバイタ川はシェリキナ連峰に源を発し、レスタン、ヒーレリ、バイスエの三国を縦断して大西洋に注ぐ、北大陸有数の大 河である。 総延長は1.090キロ、川幅はもっとも広いところで540.8メートルに達する。 そのスバイタ川を遡行する一隻の船があった。 船首部には二本の太短い砲身を突き出した旋回砲塔。 その他にも船体各所に銃火器が装備されていることから、その船が軍用船であることがわかる。 その船の名はワロス号といい、ありし日のヒーレリ海軍が内陸部の運河地帯で運用する目的で建造した河川砲艦であった。 全長37.5グレル、全幅7.62グレル。 排水量は417ラッグで乗組員は55名。 リーマン・ワップ式魔導機関を搭載...
  • 星がはためく時/138 外伝25
    ※投稿者は作者とは別人です 57 :外伝(またはパラレル):2008/04/05(土) 14 38 44 ID OiXF2z220 「陸さんの確認はとれたのか?」 「ついさっき回答が来ました、確かに324中隊のB-17が一機 未帰還になってます」 エイムス艦長は飛行隊長のボーリス少佐を見た 「連中の知らせてきた不時着地点が正確なら見込みはあります、かなりの バクチになるでしょうが」 エイムスは決断した 「よし、やろう」 轟音を放つカタパルトが全備重量七トンを越える巨体から“七面鳥”と揶揄される TBM雷撃機を空中へと送り出す 発進位置へと誘導されるFM-2の後方で珍妙な形の航空機がエンジンを始動させていた バッタのように角ばった細長い胴体の背中から上に向って伸びたシャフトの先端で 三枚の羽根が猛烈な勢いで回転する シコルスキーHO3 天才イゴール・シコルスキーが1939年に製作した世界...
  • 星がはためく時/094 外伝7
    ※投稿者は作者とは別人です 177 :外伝(またはパラレル):2007/11/23(金) 17 06 30 ID OiXF2z220 「何なんだここは!神の糞溜めか?」 大隊本部の置かれたテルモナの街を嫌がらせのように砲撃してくる敵の移動式野砲を捜索 するため、町の北東に広がるチュルネントの森に分け入ったオーディ・マーフィー軍曹の 指揮する第3分隊は、森の植物の手荒い歓迎を受けていた。 肌に張り付いた葉から血を吸うもの、蛇のように忍び寄り蔓の先端から毒霧を吹くもの、 ブレード状の花弁を回転させながらガトリングガンのごとく種を飛ばすもの。 ファンタジー世界というよりはむしろ怪獣無法地帯。 「畜生、これじゃあシホッド共をやっつける前にこっちがお陀仏だぜ!」 『今、何と言った?』 突如として響き渡る女性の声を合図に植物の攻撃はピタリと止んだ。 日の光さえ遮る密度で生い茂る樹木が門を開くように...
  • 星がはためく時/093 外伝6
    ※投稿者は作者とは別人です 156 :外伝(またはパラレル):2007/11/18(日) 19 04 28 ID OiXF2z220 「みんな行くよー!」 透き通った少女の声に甲高い飛竜の鳴声が唱和する。 アーニスに先導された6騎のワイバーンは中継地を飛び立ちドラモンの街へと向った。 無人のワイバーンを先導するアーニスは15才。 再来月の誕生日で16歳になる。 調教師としては異例の若さだが、物心ついたときからワイバーンと寝食を共にし、ごく自 然に竜と心を通わせるアーニスは並の大人など足元にも及ばない超一流の飛竜乗りだった。 以前は前線へのワイバーンの補充は休養で後方に下がった竜騎士の仕事だったのだが、ワ イバーンと竜騎士の損耗率が洒落にならないことになっている現在、本来なら前線に赴く 必要の無い調教師が実戦部隊へのフェリーを勤めることも珍しくなくなっていた。 「むぅ~」 前方の雲を睨みな...
  • 星がはためく時/187 外伝31
    ※投稿者は作者とは別人です 315 :外伝:2008/11/24(月) 14 56 19 ID sjtC5X1.0 「ね~逃げちゃおうよ~誰にもわかりゃしないって~、馬鹿正直に命令守って 死ぬなんてつまんないじゃんか~。ね~ね~」 「うるさいよ!」 ひたすら敗北主義者的な発言を繰り返すラトラップ上等兵を沈黙させたのは 双眼鏡を覗いた姿勢のまま繰り出されたイボンコ中尉の裏拳だった だが内心逃げ出したいと思っているのはイボンコも同じ 味方の撤退を援護するため目の前を進撃するアメリカの大戦車群を阻止する任務を 与えられたのはイボンコ中尉の指揮する砲戦型ゴーレム一体だけ どう見ても捨て駒です本当に有り難うございました 不運なイボンコ達に与えられたゴーレムが最新型だったのがせめてもの慰めだろうか 暫定的にキリラルブス改と呼ばれているこの新型は 射距離700ロレグでシャーマン戦車の前面装甲を貫通出...
  • 星がはためく時/217 外伝40
    ※投稿者は作者とは別人です 98 :小ネタ書き:2009/05/03(日) 07 30 42 ID S66P2VFg0 1484年7月23日 またあの夢を見てしまった。 絶え間なく続く銃声と爆発音の中、部下や同僚たちが物言わぬ物体と化していく。 敵の攻撃をやり過ごすために防壁に隠れたその時、私の体を凄まじい衝撃が襲った。 気が付いたのは野戦病院の中だった。 そこは軍医や衛生兵の怒号と負傷者たちのうめき声、そして薬品と腐臭が入り混じった異様な匂いで溢れかえっていた。 私の体は両の腕と足を失い、酷い傷が全身に刻まれていた。 私は瞬時に悟った。もう、子供たちを抱きしめることは出来ないのだと。 廃兵となり、故郷に戻った私を待ち受けていたのは戦場よりも凄惨な地獄だった。 心が壊れ、夥しい涎と言葉にならない声を垂れ流す私を見て怯え、泣き叫ぶ子供たち。 私の世話をめぐって毎日のように口論を繰り返...
  • 星がはためく時/111 外伝12
    ※投稿者は作者とは別人です 549 :外伝(またはパラレル):2008/01/20(日) 15 30 57 ID OiXF2z220 今明かされる衝撃の事実 レイリー「ユー アー マイ サン (コーホー)」 キング 「ノ――――――――――――――ッ!」 投下させていただきます 550 :外伝(またはパラレル):2008/01/20(日) 15 32 57 ID OiXF2z220 巡洋戦艦アラスカがエスピリットゥ・サントに到達しつつあったその頃、カレアント公国 ロゼングラップ郊外に設置されたアメリカ軍のデポに置かれた一群の車輌があった。 OD色の塗料の匂いも真新しいその車輌は新しい76ミリ砲を搭載したM4A1中戦車だ った。 陸軍機甲軍は主力戦車としてM4中戦車の量産を進める一方で傾斜装甲、トーションバー サスペンション、オートマチックトランスミッションといった次世代の技術を...
  • 星がはためく時/283 外伝60
    ※投稿者は作者とは別人です 42 :外パラサイト:2011/01/04(火) 21 02 50 ID PYl3SWRU0 極秘     合衆国陸軍レーフェイル大陸方面軍司令部情報部長室   通牒     宛先 ダグラス・マッカーサー閣下              (他の配布先は付記参照)   マオンド軍秘密研究施設の実態について 1 1月24日の会議にてお問い合わせの件に関する要約です。 2  マオンド軍が捕虜および被占領地住民を生体実験に使用していた事実は海軍の潜水艦に救助されたハーピィ族の女性の証言等によりすでに明らかとなっている ところでありますが、停戦協定に基づく武装解除の過程で新たに発見された機密資料を分析した結果、この種の実験は政府の承認のもと、長期間にわたり組織的 かつ計画的に実行されていたことが判明しました。 3  この秘密研究機関の母体となったのは、戦前からマ...
  • 星がはためく時/287 外伝62
    130 :外パラサイト:2011/01/23(日) 17 31 00 ID PYl3SWRU0 ニポラ・ロシュミックが一泊二日の外出許可を得たのは前線に向かう三日前のことだった。 ニポラは十九歳、鴉の濡れ羽色の髪をセミロングにした、たおやかな乙女である。 わりと裕福な商家に生まれたニポラは地元の美術学院で絵を学び将来は画家になろうと考えていたのだが、 アメリカの参戦によって戦局が悪化し国家総動員令に基づいた志願義勇兵の募集が始まると漠然と空に憧 れを抱いていたこともあり、ちょうど実用化されたばかりの簡易型飛行挺ドシュダムの搭乗員採用試験に応 募することにしたのだった。 ドシュダムの操縦システムは通常の航空機と大きく異なっている。 構造的にはまだ一般的な航空機に近いといえるケルフェラク比べ、簡素化を突き詰めたドシュダムはケルフ ェラクでは採用されている空力操縦系統を完全に廃止している。 ド...
  • 星がはためく時/363 外伝77
    外伝『彼の名は「善き人」』 この戦争の間、南大陸各地には数多くの捕虜収容所が建設され、そこには数多くのシホールアンル帝国軍将兵が収容されることとなった。 こういった戦争捕虜たちの日常生活というものは極めて単調なものであり、この環境に適応できない人間にとっては苦痛でしかない。もちろん変化が皆無なわけではないがそれもさしたるものではなく、もともと単調な生活に適応できない連中が満足するはずもない。その結果フラストレーションを溜め込んだ一部の捕虜たちによる暴力沙汰がたびたび起こり、収容施設を管理するアメリカ側を悩ませていた。 もちろんアメリカ側が何もしていなかったわけではない。監視に当たる人間を増やし、罰則を厳しくする一方で映画の上映会やかの有名な『交流団』に参加している音楽家やコメディアンを呼ぶなどして、捕虜たちの『ガス抜き』に努めていた。だが、アメリカ側がどうやっても提供でき...
  • 星がはためく時/231 外伝43
    ※投稿者は作者とは別人です 469 :外伝:2009/08/08(土) 21 47 31 ID GB.Z00rQ0 来るべき大作戦に向けて決意を新たにするものもいれば、毎日の戦闘に牛乳配達のように臨む ものもいる。 1944年8月6日、ハーロック大尉率いる第17戦闘飛行隊は、はフリトルマ上空一万二千 フィートをヘルフォウツに向って進撃していた。 ファントム・F・ハーロックJrは26歳。 ドイツからの移民で第一次大戦でドイツ空軍の戦闘機乗りだった父に倣い、胴体に一族の家紋 である髑髏の盾を描いた愛機を「わが青春のアルカディア号」と命名していた。 恥ずかしいことこの上ないセンスだが本人はいたって真面目である。 第17戦闘飛行隊の所属する第五混成航空団は、その名のとおりアメリカ人とアメリカで訓練 を受けた亡命ヘルベスタン人ほか各国志願兵で編成されており、航空団が持つ四つの戦闘機隊 はカーチス...
  • 星がはためく時/252 外伝47
    ※投稿者は作者とは別人です 210 :外パラサイト:2010/03/06(土) 13 13 14 ID 6LiHdjEo0 1484(1944)年11月2日の早朝、ミスリアル陸軍ロードスアイランド義勇農騎兵連隊(実質的 には自動車化歩兵大隊)連隊長バスチャン・シリー中佐のもとに、連絡将校が機密のスタンプを押さ れた封筒を持ってきた。 中身は師団長からの命令で、その内容は、48時間以内にアナールへ向って進撃せよというものだった。 暫くのあいだ命令書を睨みつけていたシリーは、左翼に隣接するアメリカ軍の戦区に、娼館で寝過ごした時 のアリバイ作りに協力した戦車隊の大佐がいたことを思い出した。 「なあコワルスキー、俺は気が変になったのか、それとも白昼夢を見ているのかな?」 ロードスアイランド義勇農騎兵連隊第二中隊を支援せよとの命令を受け、コーモンに派遣された第78 1戦車大隊B中隊を指揮するチ...
  • 星がはためく時/333 外伝72
    「アリゾナ・シックス・ズールー、こちらリマ・ナイナー・マイク。攻撃を受けている、至急救援を!」 「落ち着けリマ・ナイナー・マイク、敵の兵力は?ゴーレムやキメラはいるのか?」 「違う!我々を襲っているのはゴーレムでもキメラでもない!あれは…あれは……ッ!」 「リマ・ナイナー・マイク、もう一度繰り返してくれ、何に襲われていると?リマ・ナイナー・マイク、くそ、応答しろ!リマ・ナイナー・マイク。こちらアリゾナ・シックス・ズールー!」 「馬をくれ !馬を! 馬の代わりにわが王国をくれてやろう!」 「…お前は何を言っているんだ?」 リマ・ナイナー・マイクことジム・マシューズ中尉が混乱のあまりリチャード三世のセリフを口走ってしまったのは彼が入隊前はオフ・ブロードウエイの役者だったからなのだが、アリゾナ・シックス・ズールーことリチャード・プラー少佐はもちろんそんなことは預かり知らない。 1485年(19...
  • 星がはためく時/354 外伝73
    外伝『女王陛下のダンスパーティー』 「それでは我らが『グレン・ミラー・オーケストラ』の次なる曲は『イン・ザ・ムード』!紳士淑女の皆様方、ごゆっくりお楽しみください!」 司会者が口上を喋り終えて舞台脇に下がると、舞台上の揃いの服を着込んだ男たちが陽気な曲を演奏し始めた。 この世界の人々にとってはどれも奇妙な形に見えるの何種類ものラッパ、演奏者の周りに並べられた、というより積み上げられたように見える幾つもの太鼓、指で弦を弾いているからには竪琴の一種なのだろうが、とてもそうは見えない奇妙な楽器。しかしそれを自在に操る男たちが奏でる音楽は観客たちを魅了し、虜にしてしまっていた。 「ホレイショ~、踊りだしたくてたまらないんだけど~」 「おやめください姫様!」 そしてここにもいわゆる『新世界からの音楽』の虜になってしまった人物が一人。 言わずと知れた我らがミレナ...
  • 星がはためく時/245 外伝45
    ※投稿者は作者とは別人です 85 :外パラサイト:2010/01/01(金) 21 39 41 ID GB.Z00rQ0 月明かりすらない漆黒の海を、奇妙な形の船が進んでいた。 鋭角的な艦首を突き出し、なだらかな曲面で構成された装甲甲板で船体の大部分を覆った その船は、深海魚か朝鮮水軍が使用した亀甲船を思わせる。 その船の名はガメラン。 カレアント海軍が建造したガメラン級強襲艦のネームシップである。 ここで貴君はこう考えるだろう。 「強襲艦とは何ぞや?」 それは分厚い装甲で敵弾をハネ返しつつ肉薄し、距離が詰まったら艦首と舷側の射出孔か ら打ち出したアンカーで敵艦を捕まえ、体当たりで動きを止めて斬り込み隊を乗り込ませ るという帆船時代の戦法を近代的軍艦でやらかすための、脳筋集団カレアント軍しか思い つかない軍艦である。 とかく肉体言語を信奉し、剣と弓矢と木造...
  • 星がはためく時/025 補足資料
    175 :名無し三等陸士@F世界:2007/02/18(日) 21 36 15 ID sGKGa33E0 711です。 最新ver 北大陸  シホールアンル帝國  北大陸の強国、現在南大陸に侵攻している  首都 ウェルバンル   皇帝             オールフェス・レリスレイ    亜麻色の長髪の若い男。国民に慕われているが敵には厳しい   国内相            ギーレン・ジェルクラ       国内省は治安や政治を担当する、裏では政治犯の投獄・処刑、                                      敵勢人物や団体の摘発、鍵の捜索も担当している   国外相            フレル               相手の苦悩ぶりを見て楽しむサディスト、一応国内では敏腕外交官である                   ...
  • 星がはためく時/212 外伝36
    ※投稿者は作者とは別人です 45 :外伝:2009/04/23(木) 21 27 48 ID p7nj.31.0 それはかつては森の女神と呼ばれていた存在だった。 緑の髪と緑の肌、この世のものならぬ美貌と完璧なプロポーションを備えた優美な姿は女神と呼 ぶに相応しい。 体から生やした触手がジュルジュルとのたくる様は流石に引くが。 まだ生まれたばかりの人類がひ弱な存在であった頃、人々は彼女を崇め、彼女は自分を敬う者達 に森の恵みを分け与えた。 やがて魔法の力を手に入れた人間達が増長し、その生活圏が彼女の聖域を犯すようになると、彼 女は一転して森の妖物、忌むべきものと見なされるようになった。 自然と彼女も人間との交流を忌避するようになったが、精霊を敬う風習を残す辺境の人々との間 では、辛うじて友好的な関係が保たれていた。 だがそれもシホールアンル帝国が領土拡大に乗り出した時点で破綻する。 北...
  • 星がはためく時/097 外伝8
    ※投稿者は作者とは別人です 223 :外伝(またはパラレル):2007/11/27(火) 20 23 52 ID OiXF2z220 第51機甲砲兵大隊B中隊、トム・“ラバーダック”・ジョーンズ伍長の回想 あれは9月の大攻勢が始まって五日目くらいのことだよ 整備中隊の連中と一緒に酷使しまくってガタのきた大砲を新品に交換し終わって肉体労働 の後のビールを楽しんでると中隊長のシリング大尉が物凄い勢いでジープを飛ばしてやっ て来た 敵の石像部隊が前線を突破して味方の燃料集積所に迫っているらしい 前衛の戦車隊が前に出すぎて側面がガラ空きになったところを抜かれたそうで 敵にも抜け目の無い奴がいるもんだ とにかく敵さんは燃料集積所の手前7マイルのところまで迫っていて急場に間に合うのは 俺達だけなんだそうだ それを聞いて俺達の血は滾ったね 今までは姿も見えない遠くの相手に効いてるかどうかも分からない...
  • 星がはためく時/026 外伝1
    ※投稿者は作者とは別人です 194 :future combat systems:2007/02/24(土) 22 54 14 ID CVXSz1AE0 簡単な援護射撃です。 とあるB-25機長の日記 大陸へ来てからの10ソーティーを無事に終えることができた。僚機も何機か落されたが、我々の飛行隊は依然健在だ。投下した爆弾は50発を超えて、機体のマーキングがなかなか見ごたえある物となってきた。 今日で15ソーティーをこなした。悲しむべきことに今日のフライトでは私の機から死者が出た。後部機銃手のマイクがワイバーンの光弾にやられてしまった。乗員の間では重い空気が漂っている。これでは次のフライトに支障が出るかもしれない。何とかしなくては。 今日で20ソーティーをこなした。新搭乗員のリチャードが初戦果を上げた。基地に帰るなり『トカゲ野郎を蜂の巣にしてやったぜぇ!...
  • 星がはためく時/308 外伝68
    ※投稿者は作者とは別人です 973 :陸士長:2011/08/06(土) 12 42 15 ID R/sYg.pQ0 1485年 レスタン領戦線は米軍の砲火と空爆につつまれた!! 大地は抉れ、陣地は裂け……あらゆる防衛戦力が全滅したかにみえた……。 だが……シホールアンル軍は死滅してはいなかった!!!! ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!! ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!! ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!! 地鳴りが響く。まるで、津波か何かが迫っているような音だ。 その例えは決して比喩ではない。事実、それらは鉄と人で出来た暴威なる津波だった。 無数の軍用バイクが排気ガスと砂煙を立てて走る。 彼らは米軍だった。シホールアンルという悪しき帝国主義からこの地を解放すべく戦う、...
  • 星がはためく時/082 外伝3
    ※投稿者は作者とは別人です 908 :外伝(またはパラレル):2007/10/19(金) 21 03 53 ID zBt1bch20 手紙 やあポーリーン元気かい? 僕は元気でやっているよ。 相変わらず訓練漬けの毎日だけど、命が懸かってると思えば自然と身が入るよ。 特にいよいよ実戦デビューの日が迫ってきたとあってはね。 中隊の仲間達の間でもどんどん緊張が高まっていくのが肌で感じられる。 今日はそんな中で起きた、ある痛快な出来事の話をしよう。 僕がルーチンの地形慣熟飛行をしていたら、87中隊のムスタングが隣りに並んで来たんだ。 連中は先週本土から移動してきたばかりの一番のルーキーで、そのうえ乗っているのが ピカピカの最新鋭機なもんだから、僕達の間でもちょっと噂になってたんだ。 やっこさん、僕のエアラコブラを見下してムスタングがどれだけ素晴しいかを 散々無線で吹聴するもんだから遂に言ってや...
  • 星がはためく時/285 外伝61
    ※投稿者は作者とは別人です 79 :外パラサイト:2011/01/09(日) 17 29 21 ID PYl3SWRU0 1484年(1944年)11月 レスタン領ドゥエイン トミー・ハウプトマン中尉は第410爆撃航空群第597爆撃飛行中隊に所属するパイロットだった。 彼が飛ばしていたのはハヴォックの愛称で知られるダグラス社の軽爆撃機で、陸軍航空隊では攻撃機を表す A-20の正式名称が与えられている。 597中隊が使用するのはA-20の決定版とも言えるG型で、1700馬力のライト社製エンジン二基を 備え、空載状態での最高速度は時速500キロを越える。 運動性能も双発爆撃機としては比較的良好なので、597中隊では所有する全てのハヴォックの爆撃手席を 廃止し、機首に20ミリ機関砲4門を据えた地上襲撃機として使っていた。 ハウプトマン自身はハヴォックを使っての超低空での殴りこみ作戦は大変気...
  • 星がはためく時/256 外伝49
    ※投稿者は作者とは別人です 279 :外パラサイト:2010/04/22(木) 21 59 18 ID 6LiHdjEo0 アメリカ軍によって開放されたレーフェイル大陸には、戦中・戦後を通じて数多くの興味深いエピソードが あるが、中でもよく知られているものの一つに「ワラオダの奇跡」と呼ばれるものがある。 ワラオダは古くから水上交通の要衝として発達してきた都市であり、その歴史的、文化的価値はヨーロッパ におけるヴェニスに近いといえる。 幸いマオンド占領時代にワラオダを統治していたスクルプ・ベナントレキ大将は、例外的に住民感情に配慮 した緩めの統治を行ったため、ワラオダ市民もマオンド軍に対し過度の憎しみを抱くことはなく、歴史的建 造物を破壊するような大規模な市街戦は起こらなかった。 膨大なマオンド軍捕虜を抱えるアメリカ軍は、解放なったレーフェイル大陸諸国軍に捕虜の管理を段階的に 委譲する計...
  • 星がはためく時/235 補足資料
    685 :ヨークタウン ◆r2Exln9QPQ:2009/10/02(金) 00 19 48 ID 5x/ol6rU0 678氏 実を言いますと、P-80の開発は史実よりも遅れていて、初飛行にすら至っていません。 679氏が言われていますが、史実ではイギリスの援助や、参考役となったドイツ空軍活躍ぶりも、この世界では ありません。そのため、ジェット機の有用性を疑う意見が出たり、ジェットエンジンの開発に手間取ったりなど、 様々な事が原因でP-80の開発速度は遅れています。 ですが、開発の遅延は、当初予定していた物よりはかなり遅れているレベルではありません。原因としては、原爆開発 が棚上げとなり、それに使われる筈の予算がP-80の開発チームにも流れており、ロッキード社はこのお陰で、開発 スケジュールの遅れを抑える事が出来、開発チームも予算にさほど不自由せずに、開発に専念する事が出来ました...
  • 星がはためく時/362 外伝76
    11月30日の早朝、司令部から呼び出しを受けたジュマ少佐はまだ陽も昇りきらないうちから連隊長の指揮用トラックを訪れた。 ボスケッテ大佐はトラックのシャーシに架装されたコンテナ式の作戦室でただ一人、机の上に地図を広げて待っていた。 「お呼びでしょうか?」 喧嘩っ早さに定評のあるジュマもエルネイルの戦いで上陸用舟艇を撃沈され、全身に大火傷を負いながらも失神した部下を抱えて海岸までの1.5マイルを泳ぎ切ったという武勇伝を持ち、部下から畏敬の念を込めて「不死身の連隊長」「異能生存体」と呼ばれているボスケッテの前ではかしこまらざるを得ない。 「サンドメルに行ってもらう」 ジュマの顔をみるやいなや、ボスケッテはただでさえ強面なのに火傷が追加されて幼児が見たらヒキツケを起こしそうな顔に厳しい表情を浮かべて言った。 「ガップの○×△(差別用語)野郎が勝手に下がりやがったせいで危険がピンチなんだ...
  • 星がはためく時/268 外伝55
    ※投稿者は作者とは別人です 531 :外パラサイト:2010/07/09(金) 22 02 36 ID 6LiHdjEo0 1484年(1944年)11月18日 トハスタ領コルザミ ト ハスタ領主イロノグ・スレンラド侯爵から行政官に指名され、コルザミ地方の治安責任者となっているアロンゾ・ダムホイス卿の館では、現地の守備隊と協力し て住民の救出を行うために派遣されたアメリカ陸軍第81機甲砲兵大隊本部中隊の兵士たちが、ダムホイス邸の庭先の芝生の上にテントを張って臨時の野戦司令 部を設置し、無線器を使って各方面と連絡をとったりジープに分乗した偵察隊を送り出したりと忙しく働いている。 「どうにか全員無事に避難できそうですな」 「あなた方の協力のおかげですよ」 ダムホイス卿と第81機甲砲兵大隊の指揮官であるボイド・スライデル中佐は、どちらからともなく歩み寄るとがっちりと力強い握手を交わした。 最...
  • 星がはためく時/361 外伝75
    外伝『新事業と新商品』 「まいどあり~」 商品を小脇に抱えて店を出てゆく客の背中に声をかける。 木製のドアが音を立てて閉まると、カウンターに立つ壮年の男は客がいなくなった店内をぐるりと見回した。彼の名はボズ・ムーズレイ、およそ一年前にシホールアンル帝国の支配から解放された南大陸の小国レンク公国、その西海岸の港湾都市エンデルドで革製品を扱う店を経営している。 この街は南北大陸を結ぶ海上交易の中継拠点として発展してきたという歴史を持ち、大規模な港を持つことで知られていた。それ故シホールアンル帝国の南大陸侵攻の際には真っ先に狙われ、占領後はシホールアンル帝国海軍の重要拠点とされた過去がある。しかし南大陸が解放された今では街はかつての海上交易の要衝としての姿を取り戻しつつあった。 かつてはシホールアンル帝国海軍の竜母や戦艦が錨を下ろしていた港に様々な船舶が入港し、貨物を下ろし...
  • 星がはためく時/120 外伝16
    ※投稿者は作者とは別人です 752 :外伝(またはパラレル):2008/02/19(火) 20 55 06 ID OiXF2z220 俺が教えられるのは名前と階級となぜニワトリが道路を渡ったのかってことだけだ (「空飛ぶモンティパイソン」より) 投下させていただきます 753 :外伝(またはパラレル):2008/02/19(火) 20 56 45 ID OiXF2z220 その日飛行場に向う途中で鞄を間違えたことに気付いたドジソン大佐は急いでジープをU ターンさせた 「やあ、今日はこれで二人目だ」 司令部の建物に駆け込んだドジソンは声を掛けてきたバレンチノ少尉にこいつは何を言っ ているんだという視線を向けた 「つい五分前にも大佐殿がここを通られましたよ」 ドジソンがオフィスに飛び込むとまさしくドジソンその人がデスクを漁っていた 「お前は誰だ!」 ドジソンは叫んだ 「お前こそ誰だ!」...
  • 星がはためく時/266 外伝54
    ※投稿者は作者とは別人です 491 :外パラサイト:2010/07/01(木) 18 41 58 ID 6LiHdjEo0 ピーターフォーオーなんて願い下げだ ピーターフォーオーなんて願い下げだ フラフラ足取りおぼつかないし ゼイゼイ息は切れっぱなし あげくに海へ真っ逆さま ピーターフォーオーなんて願い下げだ 煙草の煙が煙幕のように立ち込める室内に、男たちの歌声が木魂する。 アメリカ軍の飛行気乗りが集まるとある酒場で、小さなパーティーが行われていた。 パー ティーの主役はマルンビ基地に展開する第89戦闘飛行隊で、P-40の機首に髑髏を描き、フライング・タイガースの向こうを張ってマルンビ・バンシーズを 名乗っていた。この日89FSは、ケラセラ港の物資集積所を攻撃するB-25を護衛して迎撃にあがってきたワイバーン7騎を撃墜、味方の損失なしという文 句なしの戦績を収め、大いに意気あがってい...
  • 星がはためく時/116 外伝14
    ※投稿者は作者とは別人です 690 :外伝(またはパラレル):2008/02/07(木) 23 27 03 ID OiXF2z220 南大陸連合諸国との首脳会談のため戦艦アイオワに乗り込んだルーズベルト大統領をオー ルフェスに味方する根来十三忍衆が狙う 道中の無事を願うルーズベルトは飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ その名は- 「赤影s(横山プロに拉致されますた 投下させていただきます 691 :外伝(またはパラレル):2008/02/07(木) 23 28 06 ID OiXF2z220 カレアント公国アルブレントス 街外れに駐屯する第366爆撃飛行中隊は突然全長60フィートはあろうかという甲虫型 モンスターの襲撃を受けた 満月のように光る両眼の間に突き出した頭部の角をレーダーアンテナのように回転させ 巨大甲虫は列線に並んだB-26を几帳面に端から順番に破壊していく 「おのれ妖...
  • 星がはためく時/214 外伝37
    ※投稿者は作者とは別人です 86 :外伝:2009/04/29(水) 09 08 58 ID p7nj.31.0 1484年(1944年)7月19日 午後7時 カレアント公国クズツォネフ 北大陸にむけて進発する輸送船への乗船をいよいよ明日に控えたカレアント第一機械化騎兵旅団のキャン プでは、部隊を挙げての焼肉パーティーが開かれていた。 カレアント軍では伝統的に大きな作戦の前には士気高揚と戦友意識の強化を目的として大規模な宴会が敢 行される。 そしてカレアント軍で宴会といえば何がなくとも焼肉であった。 野営地のあちこちで石を積み重ねた竃が組まれ、木炭で熱した鉄板の上に肉や野菜や魚やチーズ、その他 諸々の食材がてんこ盛りに乗せられる。 キャンプの中央には工兵中隊が架橋資材を流用して作ったステージが組まれ、大鎌を生やした車輪の中にア ラビア数字の1をあしらった第一機械化騎兵旅団のシンボルマー...
  • 星がはためく時/289 外伝63
    189 :外パラサイト:2011/02/06(日) 07 44 37 ID PYl3SWRU0 カレアント皇国女王ミレナ・カンレアク 人々から親しみを込めて「お騒がせ女王」と呼ばれるこの女傑については、歴史家の取材に対しとある側近がこう述べている。 「あの人は太陽だよ。遠くで見ているぶんにはこっちも元気をもらえるんだが、そばで世話するとなると火傷じゃ済まない」 そんなカンレアク女王は戦争中に様々な武勇伝を生み出しているが、今回はその中で1485年(1945年)1月のある日、レスタン領シェリキナ連峰上空で起きた事件をご紹介しよう。 その日、ミレナを乗せたカンレアク女王専用機「シバイタロカ号」は、眼下にシェリキナ連峰の山々を望む、ジャスオ・レスタン国境沿いを飛んでいた。 ク ワティバの海岸でマーケット作戦に参加する連合軍将兵を激励した-またも無理矢理飲まされ暴走したボルヴェルグ少将が居合わせ...
  • 星がはためく時/323 外伝70
    ※投稿者は作者とは別人です 550 :外パラサイト:2012/02/22(水) 20 32 58 ID 6iqjxSFw0 投下させていただきます 551 :外パラサイト:2012/02/22(水) 20 33 47 ID 6iqjxSFw0 プルマンNo.3と名付けられた列車の編成は、ボールドウィン機関車506および炭水車、貨車(重装備用40フィー有蓋車)×3、武器弾薬積載用鋼鉄貨車 ×3、長物車(戦車、自走砲、その他装軌車両積載)×12、車掌車、そして<マザー・ロード>と呼ばれる特別車輛から成っていた。 列車はレーミアの西7マイルにあるパイアチャヤの操車場から出発し、ファルヴエイノ、ハタリファクを経由してヒーレリ国境に近いダルトハ郊外で休養と再編成を行っているカレアント第一機械化騎兵師団に補充の装甲車両と軍需物資を届けることになっている。 列車を牽引する機関車は巨大なダブル・ドー...
  • 星がはためく時/243 外伝44
    ※投稿者は作者とは別人です 52 :外パラサイト:2009/12/23(水) 10 47 35 ID GB.Z00rQ0 シホールアンル公国リズベク。 荒涼とした岩だらけの平原が広がり、村落はおろか野生動物の姿も無い乾いた大地。 ここにはシホールアンル軍の大規模な試験場が置かれている。 「うへ~参った参った」 エネーシャ・ライエ技術軍曹はハッチを押し上げて操縦席から上体を突き出すと、布製の パットを貼り付けた鉄兜を脱いで額の汗を拭った。 「今ならシチューの具の気持ちがよくわかる」 『馬鹿を言うもんじゃない』 魔法通信機から渋い壮年の声が流れる。 「軟弱、それが当節の若い者のいかんところだ。よき兵士は欠乏状態を楽しみ、苦難を生 きがいとしなければならん」 そう通信を入れてきたのは彼女の直接の上司であるクイジェ・イースンス技術大尉である。 二人はここリズベクに設置された試作兵器実験評価セン...
  • 星がはためく時/005 第4話 交渉
    第4話 交渉 1481年 11月3日 ニューヨーク北東沖 高速輸送船レゲイ号は、10月30日、突然、未知の飛空挺と出会った。 その飛空挺は5回ほど上空を旋回すると、その後は南西の方角に消えていった。 その後は何事も無かったように時間が過ぎて言ったが、3時間後に、また同じ飛空挺がやってきた。 こんどの飛空挺は1時間ほど上空を飛んで、彼らを監視していた。 1時間ほど経つと、やはり南西の方角に消えていった。 その日の夜、フレルは長距離魔法通信で、首都のオールフェスにこの未知の飛空挺の事を伝えた。 1時間後に魔法通信が受信された。 その魔法通信の内容は、針路を南西に取れ、何かの国があれば様子を見て来い、であった。 フレルは船長に命令して、針路を南西に変更させた。 それから2日が過ぎた11月2日、今度は洋上に見慣れぬ船が現れた。 船は3隻おり、いずれも大砲を装備していた。 その中の大き目の1隻は、...
  • 星がはためく時/304 外伝66
    ※投稿者は作者とは別人です 843 :陸士長:2011/06/18(土) 21 19 40 ID eW4IB1ds0 レスタン領戦線の戦局は日々悪化を辿っていた。 名将リリスティ提督率いる水上艦隊の総反抗は頓挫し、陸海からの米軍上陸部隊の包囲殲滅は夢幻と消えた。 一連の戦闘以降、戦線の上空を舞うのは白い星マークをペイントされた米軍機が多くなった。 ルィキム・エルグマド大将が率いるレスタン領軍集団は迫り来る米軍へ必死の抵抗を継続している。 後のことを考えれば結末の先延ばしをしていただけだろう。 勝機と展望の無い、何時かは米軍が損害に耐えかねて侵攻を諦めるかも。 そんな希望論に縋った防戦を繰り返すシホールアンル軍にかつての常勝軍の面影は無かった。 しかし、前線で戦う一般兵達からすれば、そんな事はどうでも良かったのかもしれない。 彼らは戦う事に、生き延びる事に必死...
  • 星がはためく時/096 補足資料
    205 :ヨークタウン ◆r2Exln9QPQ:2007/11/25(日) 23 33 44 ID Bohu6sek0 ここで兵器一覧表&攻勢作戦開始前のカレアント方面に展開する両軍の編成表を投下いたします。 対抗側F世界軍兵器一覧表 シホールアンル軍装備 海軍 ゼイルファルンザ級戦艦 全長98.6グレル(197.2メートル)全幅14グレル(28メートル) 基準排水量19000ラッグ(28500トン) 12.8ネルリ(32.8センチ)連装砲3基6門 4ネルリ(10.28センチ)連装砲6基12門 1.2ロレグ(18ミリ)魔道銃30丁 速力11.5リンル(23ノット) 同型艦 ビグマベルンザ ジュンレーザ級戦艦 全長101グレル(202メートル)全幅15.1グレル(30.2メートル) 基準排水量21000ラッグ(31500トン) 13ネルリ(33.4センチ)連装砲4基8門 4ネルリ(10...
  • 星がはためく時/020 補足資料
    987 名前:ヨークタウン ◆r2Exln9QPQ 投稿日:2007/01/23(火) 21 22 01 [ zHthby0g ] 皆様レスありがとうございますm( __ __ )m シホールアンル陸海軍の強さや装備面での質問が幾つかあがっているようなので、 まとめてレス返し&説明を行います。 シホールアンル陸海軍のうち、今の所、アメリカ側の最大の脅威となっているシホールアンル海軍。 シホールアンル海軍は730年に建国と同時に創立されました。 創立当時は、小型帆船20隻、大型帆船7隻の小海軍ですが、年を追う毎に規模は大きくなりました。 シホールアンルの技術革新の影響を一番に受けたのは海軍であり、新技術が開発されると、それを 取り入れて、周辺諸国との戦争に広く活用していきました。 また、建国当時から、シホールアンルは製鉄技術、生産技術、魔法技術においても周...
  • 星がはためく時/300 外伝65
    626 :外パラサイト:2011/05/21(土) 09 04 55 ID PYl3SWRU0 投下させていただきます 627 :外パラサイト:2011/05/21(土) 09 06 04 ID PYl3SWRU0 アルトネスティ・グリムマーヴルはヴァンパイアである。 シホールアンル軍によって祖国を追われたアルトネスティ(以下アルトと略)はいま、妹アルクネストラ(以 下アルクと略)とともにアメリカ海軍夜間戦闘飛行隊VF(N)-91のパイロットとして空母ラングレイ に乗り込み、祖国を解放するための一大作戦に望もうとしていた。 その夜は満月で、月齢がバイオリズムに大きく影響するヴァンパイアの性質から血が騒いでどうにも寝付け ないアルトは、ラングレイの飛行甲板を囲むキャットウォークを、潮風にあたりながらぶらぶらと散策して いた。 周囲に目をやれば水平線まで続く艦、艦、艦。 戦艦、巡洋艦、駆逐...
  • 星がはためく時/124 外伝17
    ※投稿者は作者とは別人です 811 :ヨークタウン ◆r2Exln9QPQ:2008/03/01(土) 16 05 08 ID Bohu6sek0 SS投下終了です。レスは後ほどお返しいたしますm( __ __ )m 812 :外伝(またはパラレル):2008/03/01(土) 21 08 11 ID OiXF2z220 各国代表を乗せた旅客機がエンジントラブルに見舞われた 機体を軽くしなければ墜落して全員死んでしまう まず「フランス万歳!」と叫びフランス代表が飛び降りた 次に「女王陛下に栄光あれ!」と叫んでイギリス代表が飛び降りた 今度はアメリカ代表が「アラモを忘れるな!」と叫び メキシコ代表を突き落とした 投下させていただきます 813 :外伝(またはパラレル):2008/03/01(土) 21 09 42 ID OiXF2z220 「旅人よ、行きて伝えよ、ラケダイモン...
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