邪気眼を持たぬものには分からぬ話 まとめ @ ウィキ

妖の夜が広がる世界『ヒノモト』

最終更新:

jyakiganmatome

- view
メンバー限定 登録/ログイン

出身者


概要



和洋が妙なバランスで入り乱れた、明治初期の日本のような世界。
街にはガス灯が立ち並び、馬車、人力車が走り回っている。
蒸気機関が非常に発達しており、「華族」と呼ばれる上流階級にはディーゼル自動車、丘蒸気などの乗り物が主流。
飛行機も存在するが蒸気機関の上レシプロである。
人々は何よりも文化を重んじ、絵画、文学、音楽が発達しているがどれも他の国から見るとレトロに見える。
この世界で上り詰める人間は、誰しも芸術に秀でた者である。

が、芸術の華に彩られた町は夜になるとぱったりとその息を静める。
ヒノモトの夜は長く、まるで別の世界の如く深い。
橋の上を人魂が歩き、狐を乗せた籠屋が走り、山の向こうには見上げるような大入道が姿を見せる。
太陽が眠りに憑いてから、ヒノモトは妖の国と化すのである。
ヒノモトの人間達は魔術も巫術も陰陽術も、妖に対抗する手段は何も持たない。
「ヒノモト」と言う名は「太陽の下でしか人間は生きられない」という皮肉なのかもしれない。

人間

階級は「貴族」「華族」「平民」に分かれる。
皇族の血を引いた者を一般的に「貴族」と呼ぶ。
一定以上の社会的地位と、ある程度の家柄を持つものを「華族」と呼ぶ。
その他の者は平民であり、華族の下で働きながら貴族に税金を納めるのが彼らの役割である。

尚、この世界の人間達には魔力も神通力も眼も無いが、(本人達にしてみれば普通であるが)他の世界の人々に比べて異様に体力が強いという特徴がある。

テクノロジー

上記の通り蒸気機関が発展しており、あらゆるテクノロジーの中核を担っている。
妖怪は死ぬと石炭になるので資源にはぜんぜん困らない。
船から車から飛行機に至るまで全ての機械が蒸気。

尚、この世界の戦闘機は「ゼロイド戦機人」、通称「ゼロ戦」と呼ばれるものであり、飛行形態から人型形態への変形を可能としているのも特徴である。

交流

殆ど多世界との交流を成さないヒノモトだが、文化形態の似ている桜花謳歌とだけは多少交流がある。
ヒノモトでは文化を重んずるが血の気の多い者が多く、その文化による価値観の相違が原因で戦争なども頻繁に起こってしまい、怪我人がよく出る。
しかしヒノモトの医療技術の発達は遅れており、魔術等に頼って傷を癒すことも出来ない。
そこで高い水準を誇る桜花謳歌の医療技術を頼る者が多いのである。

地理

日ノ下首都-天宮京

「天に聳える杭」と謳われる月槍岳を北端に、その麓に帝の住まう晴宮城を抱き、そこから広く城下町が広がる土地。
東西に鏡川と呼ばれる大きな河川、そして南北に天地線と言う仰々しい名のついた大通りが走り、街を十字に分割して居る。
人間界では京都を思わせるような碁盤の目作りになっており、丁度Ωを描くように丘蒸気の線路が街を包む構造になる。
線路は特殊な術装飾を刻まれており、夕刻になると人間の住む街一帯を包む結界を発生し、危険な妖を阻む。

  • 南部
街道と街を隔てるように巨大な「朱雀門」が聳え立ち、日ノ下でも随一の観光名所となっている。
それに合わせて付近には外部からの旅行客を対象とした店が立ち並び、最も金周りの激しい区間である。
商人として大成するならば天宮京南部に店を構えるのは最大の夢であり、成り金気質の住民も多い。

  • 東部
民家が多く、都の中では下町情緒溢れる区間となっている。
庶民的な空気が漂う物の、此処で商いを営む者は遷都以前から続く老舗であることが多い。
他の区画と比べると華やかさには欠けるが、歴史ある街並みは不思議な上品さを湛えている。

  • 西部
華族が多く住まう高級土地区域。
整備工事が進んでおり、東部に比べて綺麗で纏まった景色が広がる。
しかし私有地として立ち入り禁止になる区画が点在し、むしろ道には迷いやすい。

  • 北部
貴族の住居と多数の公共施設が存在する。
晴宮城への手を阻むかのように軍司令部、警察署が並び、最も治安は安定してるが民衆が容易に立入る事も難しい。
特に最北端の「公家御庭」は決して一般人が入れぬように、厳重な警戒が成されている。
記事メニュー
目安箱バナー