柏崎刈羽原発 地震被害 報道・発表 まとめ

2007-07-20 報道・発表まとめ

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kknpnews

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< 2007-07-19 | 2007-07-21 >


目次

プラント状況

東京電力 新潟県中越沖地震の影響について(午後1時現在) 
放射性物質に係わるもの10件、係わらないもの52件。
  • 7 号機オペフロの水溜りに放射能確認。
  • 1, 2, 4, 7 号機変圧器基礎部・防油提被害の調査。
  • 固体廃棄物貯蔵庫、ドラム缶からの水漏れ (16 ℓ) の拭き取り実施。
原子力安全・保安院 平成19年新潟県中越沖地震における東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所の影響について(第4報) 
柏崎刈羽原発7号機からも微量の放射能-原子炉建屋の床 (毎日東京朝刊、21 日) 
1–7 号機すべてで建屋内水溜りの放射能を確認。
☆2007-08-12 リンク張替え。2007-08-21 リンク切れ。

東電、保安院に水漏れ、変圧器火災、地震動について報告

東京電力 平成19年新潟県中越沖地震を受けた柏崎刈羽原子力発電所の安全確保に係る報告について 
保安院からの指示文書 『平成19年新潟県中越沖地震を受けた柏崎刈羽原子力発電所の安全確保について』 (平成 19 年 7 月 16 日付平成 19・07・16 第 2 号) に基づき報告。☆2007-08-12 追加。
  1. 柏崎刈羽6号機非管理区域内の水漏れの報告に時間を要したことの原因と今後の対応方針について
  2. 柏崎刈羽3号機所内変圧器(B)の火災に対する課題と今後の対応方針について
  3. 今回の地震時に取得された地震観測データの分析及び安全上重要な設備の耐震安全性の確認について

★東電の社内調査としての報告だが、報告内容は以下新聞記事の保安院による調査の情報とほぼ対応している。

環境への水漏れ報告、検査に不慣れのため遅れる

柏崎刈羽原発の水漏れ報告、放射能検知から4時間後 検査に不慣れ (毎日東京夕刊) 
保安院調査、採取した水が混乱のためどこからのものか分からなくなり、再度採取したが、放射能の単位を間違えたため、三度水を採取して検査し最終的に放射能を含むと確定した。 確定したのは午後 6:20 で、国などへは午後 6:52 に報告された。 手順に不慣れな運転員が担当したのが原因。 保安院加藤審議官 『休日のトラブルに対応する当番が4人しかいなかった。これでは少ないし、連絡体制も悪い。改善すべきだ』
☆2007-08-12 リンク張替え。2007-08-20 リンク切れ。

変圧器火災時、自衛消防隊当番者に連絡せず

原発火災時、自衛消防隊を招集せず 中越沖地震 (朝日、0:15) 
保安院調査、消防隊の責任者は当初、火災発生を知らなかった。 地震発生直後 16 日午前 10:15、変圧器の火災をパトロール中の職員が発見し当直長に連絡。 当直長は柏崎市消防本部に通報しようとしたが電話回線が混雑していたため、火災認知から 12 分後の 10:27 に連絡がついた。 市消防本部は 『すぐに対応できない。発電所内の自衛消防隊でまず対応してほしい』と要請したが、当直長は自衛消防隊を招集する当番者に火災の連絡をしなかった。 東電 『地震による原子炉の停止に優先してあたっていたためだった』。 関係自治体への連絡などにあたる当番者は 4 人だった。

東電、需給見通しついて発表

東京電力 当面の需給見通しについて 
地震で原発停止の東京電力、夏の電力供給は平年並み可能に (読売、4:38) 
他の電力会社 6 社から融通を受けるとともに、福島第 1 原発1 3, 6 号機の定期検査を延期することで、平年並みの夏の最大電力供給量 (6110 万 kW) を確保の見通し。

東電、主排気筒からの放射性物質漏れ停止と発表

東京電力 停止中の柏崎刈羽原子力発電所 7 号機における主排気筒からの放射性物質の測定結果について 
原子力安全・保安院 平成19年新潟県中越沖地震における東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所7号機の主排気筒からのヨウ素等の検出について(第3報) 
放射性物質の放出止まる 柏崎刈羽原発 (朝日、11:33) 

★放出はタービングランド蒸気排風機から。 停止までの 7 号機排気筒からのヨウ素等放出量は、約 4 億 Bq = 一秒で 4 億個が崩壊 ≈ 10 mCi = ラジウム 1/100 g 分。

毎日調査、電力 10 社地震と火災の併発時のマニュアルなし

地震に伴う火災発生、想定マニュアルなし--原発持つ電力10社 (毎日東京朝刊) 
10 社とも地震と火災が同時に発生したときの具体的対応を定めてない。 『原発は十分な耐震性が確保されていることが前提で、地震による大きなトラブルや事故は発生しないことになっている。 そうした訓練は想定しようがない』 (北海道電力)
☆2007-08-20 リンク切れ。

IAEA と NRC、調査団の派遣を検討

IAEA プレスリリース IAEA Offers to Send Expert Team to Japan Following Earthquake (18 July local time) 
『地震を受けてIAEAが専門家チームの派遣を日本に申し入れ』
IAEA、柏崎刈羽原発を現地調査へ…政府に打診 (読売、21 日 3:01) 
IAEA 事務局長から日本政府への調査団派遣の打診。 派遣されれば東海村 JCO の事故以来。 経産省幹部『IAEAと情報を共有することは、現状を世界に知らせるために有意義』。 保安院との合同調査になる模様。
原発安全対策で日米協力・米、調査団を検討 (日経、16:09) 
日経取材、NRC (米原子力規制委員会) 専門家の派遣を検討。 NRC 当局者 『NRCと日本の規制当局の合意に基づいて対応する用意がある』。 この NRC との合意には情報共有と専門家による技術協力の促進などが含まれている。

原発職員、水が出ず火災を傍観するだけだった

お粗末、原発消防力 消火栓使えず職員傍観 中越沖地震 (朝日、18:22) 
原発職員 4 人が消防が到着する前に屋外消火栓のホース 4 本で消火に当たろうとしたが、うち 2 本から 1 m ほど水が出ただけだった。『消火にはほど遠く、職員4人は傍観するばかりだった』。 鎮火活動を指揮した消防隊員 『ボヤが相次いでも、安全神話によりかかってしまう体質があったのではないか。法に従ってさえいればいいとの意識が、この事態を招いたと言える』。
原発火災を職員遠巻き、放水わずか1m…柏崎刈羽所長会見 (読売、21 日 0:22) 
原発所長、変圧器火災経過を説明。 ☆2007-08-12 移動。

東電社長、初記者会見、トラブルを謝罪

原発トラブルで謝罪=「想像絶する地震」と釈明-勝俣東電社長 (時事、21:30) 
『(柏崎刈羽原子力発電所で)トラブルや不手際が続き、心よりおわびする』と謝罪し、地震が『想像を絶する大きさだった』と釈明。 東電の情報公開について 『故意に情報を隠したりしたことはないが、当日は大変な混乱があり、結果として情報公開が遅れたことは反省材料だ』。
柏崎刈羽原発の早期補強、検討を示唆・東電社長 (日経、23:19) 
海底調査の終了待たずに補強工事に入る可能性。 ☆2007-08-12 移動。

原子力施設を有する 10 社、保安院へ消火体制を報告

24時間体制は1社だけ 原子力10社、大半化学消防車なし (共同、22:18) 
☆2007-08-12 移動。

新潟県など、明日立ち入り調査

新潟県 放射能漏れを受け柏崎刈羽原子力発電所への立入調査を行います 
☆2007-08-12 移動。
新潟県と柏崎市・刈羽村が21日、原発立ち入り調査 (読売、23:41) 
原子力安全協定による調査。 新潟大学教授らも同行。 ☆2007-08-12 移動。

東電、固体廃棄物貯蔵庫内部の写真を公開

ドラム缶崩れ数百本が転倒、人も入れず…地震直後の原発 (読売、21 日 0:58) 
★肝心のふたの開いたドラム缶はフレームから外されている。
☆2007-08-12 リンク切れのため別記事に張替え。

☆2007-08-12 項目整理。
おわり
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