動物妖怪名録内検索 / 「出合いの亀太」で検索した結果

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  • 出合いの亀太
    出合いの亀太 であいのかめた 種別 狐 別名   住所 岡山県苫田郡上斎原村 特徴  仲間のお姫、遠藤の尾白と共に道行く人を騙したという。 資料  『民話の里 鏡野町伝説紀行』立石憲利、片田知宏
  • 遠藤の尾白
    ...特徴  仲間のお姫、出合いの亀太と共に道行く人を騙したという。 資料 『民話の里 鏡野町伝説紀行』立石憲利、片田知宏
  • 仲間のお姫
    ...た女狐。遠藤の尾白、出合いの亀太と共に上斎原奥地に居座って道行く人を騙していた。着物姿の綺麗な娘に化けて若者を騙し続けた。また、お姫は人間の若い男と夫婦になるのが夢だったという。あるとき若い坊さんが通りかかり、まず亀太が騙そうとしたが、力及ばず3匹で挑みかかったが、遂には坊さんの法力で封じ込められたという。太平洋戦争が激しくなった頃には、お姫は大阪の米屋に働きに出ているといわれた。 資料 『民話の里 鏡野町伝説紀行』立石憲利、片田知宏

  • .../太郎太夫狐/釣狐/出合いの亀太/藤四郎/鳥居越の中三郎 仲間のお姫/二階堂の煤助/鶏喰の闇太郎/[鼠狐]]/野荒らしの鼻長 八郎左衛門/はら斑狐/半まだら狐/柊狐→柊求女之丞/柊求女之丞/広谷狐/福吉狐/ またら狐/万太郎狐/弥陀坂のお梅→お梅/翠髪/メラコ/ 山崎狐/与左衛門/与三狐
  • 都道府県別一覧
    .../勘三郎狐/三本狐/出合いの亀太/藤四郎/仲間のお姫/広谷狐/山崎狐 ◆広島県 お種狐/オハン狐/柊求女之丞 ◆山口県 阿部の清明 ◆徳島県 青木大明神/赤岩将監/赤ぎんたま/赤殿中/赤門狸/小豆洗い/一宇山のフシナシオタケ/稲田狸/兎狸/うつかぶろう/馬の子狸/衛門三郎/お梅/大木さん/大煙管/お菊/オサヨ/お三/おさん狸/オシズカ狸/お七(美馬郡)/お七(三好郡)/おすま/おそめ/オソメ(名西郡)/オソメ(麻植郡)/オソメ(美馬郡)/お染(阿波郡)/お染(名西郡)/お竹女郎/お玉/おたる/オナツ/お夏(美馬郡三島村) お夏(美馬郡一宇村)お長/鬼右衛門/お八/お福さん /おまさ狸/お松/お六つ/お六/オロク/お婆狸 ◆香川県 アオニュウド/お菊狸/お万狸 ◆愛媛県 小豆洗い/隠神刑部/うるめ狸/榎狸/お軽狸 /オコン狐/おさん狸/おしぶ狸/お袖...
  • 五十音順総索引
    ...夫狐/太郎坊/釣狐/出合いの亀太/藤四郎/徳川/トラ(宮城県柴田郡)/トラ(宮城県二戸郡)/トラ(宮城県桃生郡)/トラ(宮城県本吉郡)/鳥居越の中三郎 仲間のお姫/ナベ/二階堂の煤助/鶏喰の闇太郎/鼠狐/伸び上がり狸/のびゃがり狸/野荒らしの鼻長 八畳遍照/八化狸/八郎左衛門/はら斑狐/半まだら狐/毘沙門坂の狸→毘沙門狸/毘沙門狸/柊狐→柊求女之丞/柊求女之丞/広谷狐/福吉狐/風呂ノ谷のお梅→お梅/ 豆しぼりの小豆洗い→小豆洗い/万太郎狐/見越狸/弥陀坂のお梅→お梅/またら狐/翠髪/メラコ/ 山崎狐/与左衛門/与三狐 狸せんほうし
  • おしぶ狸
    おしぶ狸 おしぶだぬき 種別 狸 別名   住所 愛媛県周桑郡丹原町 特徴  おしぶ山の麓、生木地蔵の樟の洞穴に棲む狸。▽あるとき喜左衛門狸に、人間に化けて北條で川ガニの拾い合いをしようともちかけた。2匹は大勢の人間に紛れ夢中になってカニを拾ったが、その途中で喜左衛門は尻尾を出してしまい、人間に掴まれてしまった。尻尾に着けていた木の葉を、おしぶがこっそりと剥ぎ取っていたのだった。化け比べに負けた喜左衛門がおしぶを褒め称えると、おしぶは京で大先生に教わったのだと言い、喜左衛門にも京へ上ることを勧めたという。 資料 『伊予路の伝説・狸の巻』合田正良
  • 三本狐
    三本狐 さんぼんぎつね 種別 狐 別名   住所 岡山県備前市 特徴  東備地区一帯を縄張りにした狐の親分で、閑谷の小屋の谷を本拠にして東部を支配していた。古狐で、背中に毛が3本しかなかったのでこの名で呼ばれた。北部を支配する藤四郎と対立し、両親分に属する狐はあちこちで小競り合いを起こして一触即発の状態にあった。あるとき、1匹の年寄り狐の提案によって両者は化け比べで雌雄を決することとなった。まずは藤四郎が先に化けることになり、藤四郎はまず三本狐を山の上で待たせた。幾ら待っていても藤四郎は一向に姿を現さず、三本狐は藤四郎が逃げたものと考えた。三本狐が近くにあった祠に供えてあった油揚げに手を付けると、油揚げは藤四郎に変わった。続いて化ける番が回ってきた三本狐は、殿様の行列に化けて下の道を通ると藤四郎に宣言した。翌日藤四郎が山の上で待っていると、伊部の方から立派な行列がやって来た。藤四...
  • メラコ
    メラコ 種別 狐 別名   住所 秋田県仙北郡協和町子種 特徴  土淵の権現様の使いの牝狐で、山麓にある楢の大木の空洞に棲んでいる。また、この木の幹に傷をつけると血が流れ出るという。 資料 『協和のものがたり』進藤孝一
  • オサヨ
    オサヨ 種別 狸 別名   住所 徳島県海部郡三岐村 特徴  由岐の城山に棲んでいたが、後に徳島の諏訪山へ嫁に行った。お諏訪さんの付近で芝居をする際には、この狸へ供物を捧げて祈らなければ当たらないので、その方面の関係者から盛んに信仰されたという。 資料 『阿波の狸の話』笠井新也
  • うりう谷のおよね狐
    うりう谷のおよね狐 うりうたにのおよねぎつね 種別 狐 別名   住所 福井県大飯郡大飯町 特徴  「うりう谷」に棲むという狐。ある日、風のないのに孟宗竹の林から鉦を叩く音が聞こえたとき、村人はこの狐の仕業ではないかと言ったという。 資料 『中京民俗』通巻12号
  • 兎狸
    兎狸 うさぎだぬき 種別 狸 別名   住所 徳島県三好郡 特徴  昼間村と辻町の間、吉野川沿いの高岡という小丘にいた化け狸。兎に化けてそろそろと走り、捕まえやすい獲物と思って追ってきた人に高岡を何度も走り回らせて化かすという。 資料 『阿波の狸の話』笠井新也
  • 鶏喰の闇太郎
    鶏喰の闇太郎 にわとりくいのやみたろう 種別 狐 別名   住所 兵庫県姫路市 特徴  『西鶴諸国ばなし』「狐四天王」に登場する、おさかべ狐の四天王および独武者の一匹。姫を殺した米屋の門兵衛に復讐するため、彼の息子の嫁を化かし、剃髪した。仲間に、二階堂の煤助、鳥居越の中三郎、隠れ笠の金丸、野荒らしの鼻長がいる。 資料 『西鶴諸国ばなし』井原西鶴
  • お万狐
    お万狐 おまんぎつね 種別 狐 別名   住所 福島県相馬郡鹿島町 特徴  桜田山に住むという。ある時、ばあさんの留守中にお万狐がばあさんに化けて貰いに来た。しかし、家の者がばあさんの手を掴むとザラザラしていたので、正体を見破られてしまった。狐を問い詰めると生まれたばかりの子供に食べさせたいのだと言ったので、ありったけの飯でお握りを作ってやると、狐はお礼を言って出て行ったという。 資料 『伝承文芸』通巻2号
  • 小豆洗い(2)
    小豆洗い あずきあらい 種別 狸 別名 豆しぼりの小豆洗い 住所 愛媛県小松町 特徴  昔、小松城下に名物の餅屋があり、お花さんという看板娘がいた。豆絞りの手拭いに赤い襷掛けの彼女が町外れの小川で小豆を洗う様と音とは誰もが惚れ惚れするものだった。毎日この様子を見ていた小川の橋下に棲む小狸は、ある日の夕方にお花さんの姿に化け、橋下でしゃォしゃォと音を立てて小豆洗いの真似をして遊んだ。川と餅屋、2人のお花さんがいると評判になり、狸は小豆洗いと呼ばれるようになった。 ▽子供が泣き止まないときには「豆しぼりの小豆洗いぞ」と言って泣き止ませたという。 資料 『伊予路の伝説・狸の巻』合田正良
  • 因州狐
    因州狐 いんしゅうぎつね 種別 狐 別名   住所 鳥取県 特徴  明治維新以前、江戸通いの飛脚を務めた狐がいて、鳥取から江戸までの往復を2日間で行ったという。ある日、津山街道で百姓が狐の罠を作っていた。そこへ飛脚に化けた因州狐が通りかかり、あまりの熱心さに興味を惹かれて声をかけた。百姓が狐に悪さをされて困っていることを話すと、因州狐は同じ狐の知識を生かして百姓の罠をより完全なものに仕上げてやった。翌朝、罠には首から文箱を下げた大きな狐がかかっていた。これは因州狐だと気付いた村の者達は大いに驚き、代官所へ届けを出す程の騒ぎになった。罠を仕掛けた百姓に祟りなどはなかったが、鳥取と津山の間ではこの狐横死事件が問題となり、いつまでも解決がつかなかったという。 資料 『名古屋新聞』明治42年7月
  • 勘三郎狐
    勘三郎狐 かんざぶろうぎつね 種別 狐 別名   住所 岡山県倉敷市真備町薗村 特徴  この狐に化かされて馬糞の団子を食べたり、野壺の風呂に入って糞まみれになった者が何人もいたという。ある夜、正蓮寺の和尚が池のそばを通りかかると、水際で2匹の狐が話をしていた。1匹は頭にアオミドロを載せて「正蓮寺の和尚に似とるか」と尋ねている。何度やっても化けられないのを怪しむ狐をからかってやろうと、和尚は「勘三郎、見とるぞ」と声をかけた。狐は逃げ去ったが、数日後にまた同じ場所で話をしていた。今度は「明日の晩、マガミの医者に化けて正蓮寺に碁打ちに行って、この前の仕返しをしてやろうと思う」と話していた。翌日、和尚は訪ねて来た医者を相手に碁を打っていたが、突然、隠しておいた棒を振り上げて力一杯医者を叩いた。医者は本物で、和尚は勘三郎の罠にかかっていたのだった。 資料 『おかやま伝説紀行』立石憲利
  • トラ
    トラ 種別 猫 別名   住所 宮城県柴田郡村田町 特徴  昔、名取のある寺の和尚が飼っていた赤虎猫。和尚はトラを非常に可愛がり、常々「恩返しをしろ」と言い聞かせていた。ある時、大尽の家で死人が出て、葬式をすることになった。大尽の家は他所から高名な和尚ばかり連れてきて、地元の和尚を呼ぼうとしない。トラは魔がさして、棺箱を空中に吊り上げてしまう。高名な和尚たちがいくら経を読んでも効果がなく、地元の和尚を呼ばなかった罰だと噂が流れる。漸く呼ばれた地元の和尚がこの様子を見てトラの仕業だと気付き、「トラやァ、トラやァ、南無トラやァー」と拝むと、遂に棺箱は下に降りてきた。和尚の評判は良くなり、これ以降は死人が出たとき飼い猫に魔がさすといけないので、死人の上に魔除けの刃物を置くようになったという。 資料 『民話の手帳』創刊号
  • 市助狸
    市助狸 いちすけたぬき 種別 狸 別名   住所 大阪府区西野田安中町 特徴  大阪府区西野田安中町に住む荒井巳之助の内縁の妻みつが突然病に罹り、あまり発熱もないにもかかわらず噡言を言うようになった。医者は胃腸病と診断して処置を施したが回復せず、みつは医者を藪医者と罵って狂乱する。「私には市助狸が魅入っているのじゃ」などと言い、果物を皮ごと食うみつの様子は獣のよう。みつの弟・豊一が能勢の妙見で一心に祈願したことで姉は元通りになったが、今度は妹の小峯に市助狸が取り憑いた。与えた飯を平らげた後も小峯から離れないので、題目を唱えて攻め立てると、「頭を水で冷やしてくれたらすぐに帰る」と言った。手足を縛って冷水を浴びせると狸は去り、小峯は元に戻ったという。しかし、水を浴びせる現場を警官に目撃されて、豊一と母は虐待の疑いをかけられ引致されてしまった。2人は小峯の証言もあって説諭のみで済んだと...
  • ナベ
    ナベ 種別 猫 別名   住所 宮城県桃生郡桃生町 特徴  昔、表永井の裏側の山手の大ひらというところに一軒家があり、一匹の野良猫が迷い込んで住みついた。真っ黒い毛に覆われていたのでナベと名付けられて家人に可愛がられた。猫も婆に懐いて、そばを離れず歩くようになった。ある時、近所に浄瑠璃語りが来たので、この家でも婆さんを留守番役にして出かけていった。婆は寂しいので猫に話しかけていると、猫は今夜の催し物である大職冠藤原鎌足を語ってやろうと言った。今夜自分が口をきいたことは決して人には語らぬよう口止めして、猫は非常に上手に浄瑠璃を語った。翌朝、家族が浄瑠璃のことを話すので、婆もつられて猫の浄瑠璃について話してしまう。すると婆の傍で寝ていたナベが唸り声を上げて飛びかかり、喉を食い破って姿を消した。その後、家には不幸が続いてナべ猫屋敷の名前だけを残すことになったという。 資料 『語り伝えられた...
  • おさん狐(2)
    おさん狐 おさんぎつね 種別 狐 別名   住所 鳥取県三朝町大谷 特徴  昔あるところに喜助という人がいた。喜助は貧乏であったため冬になっても糯米を買う金がなく、おさん狐を使って金儲けをしようと企んだ。奥の山へ行き「おーい、おさん、出てこーい」と呼ぶと、やがて狐が女に化けて出てきた。何の用かと問う狐に、喜助は人に嫁を世話してやることになったので嫁役を引き受けて欲しいと言う。祝言の夜が済んで朝になったら逃げてもよいと聞くと、狐はそれぐらいの時間ならと承諾した。喜助は次に嫁探しを頼まれていた家に行くと、嫁は見つかったが金が必要だと言って五円をせしめた。祝言の日、喜助はその家におさん狐を連れて行くと、自分は帰って寝てしまった。翌日、嫁が狐だと知った家の者が文句を言いに来たが、喜助は以前から高熱で伏せっていたと偽り場をやり過ごした。嫁に採らせた山ゴンボと蕗の根を薬の煎じかすだと言って見...
  • おとん女郎
    おとん女郎 おとんじょろう 種別 狐 別名 おとん狐 住所 鳥取県 特徴  立見峠に棲む。人を化かして坊主頭にしてしまうという。ある時、村の若い者が退治することとなり、2人で立見峠に出かけた。すると黄金色の古狐がぶらぶら歩いていたが、やがて若い女に化け、道端の石地蔵を抱き上げて川の水草をつけて赤子の形に変えた。それを背負って歩き出したので尾行すると、女はある家の老夫婦を起こし、その子を抱かせた。老夫婦は孫だと思い込んで喜び、若者が見た様子を話しても信じない。仕方がないので湯に赤子を投げ込んだが、赤子はそのまま死んでしまった。老夫婦が怒っている所へ和尚が通りかかり、若者2人を剃髪して弟子とした。2人は一心に礼拝して木魚を鳴らした。夜が明けて村人達が立見峠へ行くと、2人の若者が野原に座り、竹櫛に馬糞を刺したものを振って騒いでいたという。また、江戸に出て女郎に化け、恩義を受けた人に大金...
  • お直狸
    お直狸 おなおだぬき 種別 狸 別名   住所 愛媛県周桑郡 特徴  人取川を挟んだ中川村志川と多野村長野の交通路である、釜の口渡りの堤防の松林にある平松に棲み、時々人を悩ませていた。この狸に化かされた人の中には病んでしまった者もいるという。 ▽ある年の8月、志川に住む寺野馬吉の老母おいとが長野の実家へ祭礼のために向かった日、夕立で川の水嵩が増し始めた。心配した馬吉が釜の口渡りへ行くと、向こう側に母の姿が夜目にもはっきりと見えた。母は馬吉の傍までやって来て、実家では止められたが孫が気になるので帰ってきたなどと言うが、その語尾や挙動は不審なものであった。本物の母は実家に泊まっていてると悟った馬吉が嫌がる偽の母を無理矢理背負ってみると、体重は瓢箪より軽く、頻りに自分で渡ると言ってもがいた。馬吉は母を帯で背に縛って家に帰り、女房と協力して母を吊るし上げて青松葉を燃やした煙で燻した。暫く...
  • 玄狐稲荷
    玄狐稲荷 げんこいなり 種別 狐 別名   住所 北海道渡島松前郡松前町 特徴   松前志摩守道広は前右大臣花山院常雅の娘初姫を娶ることになり、明和8年11月2日に輿入れした。初姫は日頃から京都九条の稲荷を深く尊崇しており、彼女が蝦夷地へ赴く際には、稲荷神が道中守護のために俗人の目には見えないながらも多数の狐を付き添わせた。しかし、輿入れ後間もなく初姫は病死してしまった。 天明8年、南部の山伏大昌院は、不漁続きに心を痛めていた志摩守に箱館で百日の修行を命じられた。大昌院は厳冬期にも関わらず弁天浜の海中に飛び込んで経文を読誦する苦行を始めた。その夜から弁天堂の下には黒狐が籠るようになった。満願前夜の99日目の夜、黒狐は大昌院に「お前に頼みたいことがあってこの堂に籠り、99日の間、その機会を窺っていたのである」と語り始めた。黒狐は初姫について京都九条から来た狐の1匹で、初姫逝去後は他...
  • お種狐
    お種狐 おたねぎつね 種別 狐 別名   住所 広島県庄原市川北町 特徴  百年の功を経た女狐で、この地域の狐どもの女親分だという。 ▽仁衛門という男が、仕事をせずに大分限者になるにはどうすればよいかと思案の挙句、裏山に住むお種狐から変化の玉を取り上げれることを思いついた。それから仁衛門は女房が止めるのも聞かずに毎日弁当を提げて山を歩いた。ある日、山路の向こうからやって来る、子を背負った豆腐屋の娘に出会った。よく見れば尻尾が覗いていたので仁衛門はこれが狐の化けたものであると見破り、お前の変化の玉もわしの被っている帽子にはかなわんじゃろう、嘘と思うならついてこい、お前の一番好きな物を食わしてやると言った。「わたしは、鰻のつけあぶりが好きです」と答えたので、仁衛門は狐を鰻屋へ連れて行って腹一杯食わせてやった。「お金はこの次じゃ」と言って仁衛門が帽子を振ると店主は金も得ていないのに礼を...
  • 竹駒稲荷
    竹駒稲荷 たけこまいなり 種別 狐 別名   住所 宮城県仙台市 特徴  昔、陸前国仙台に、竹駒稲荷という稲荷を篤く信仰する猟師がいた。貧乏だが正直で、毎日山へ入り、鳥獣を獲って暮らしを立てていた。ある冬の雪の多い日、方々歩き回っても雉一羽しか獲れなかったことがあった。そのとき1匹の狐を見つけたので撃ち取ろうとすると、狐は近づいてきて「私は竹駒稲荷だが、子が沢山あるのに、雪は多く食物は見つからず困ってるのだ。はなはだお気の毒だが、お前の雉子をもらわれまいか」と言った。情け深い猟師は狐に雉をやって家に戻った。2、3日何も獲らずに帰って来るもので、猟師の妻は不機嫌になって弁当も作ってくれない始末。翌日、仕方なく猟師は米を借りて来て、自分で弁当を作り山へ出かけた。この日は2羽の雉を獲ったが、また狐に会って渡してしまった。翌日、妻に頼み込んで弁当を作って貰い山へ行き、今度は3話の雉を仕留...
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