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RPG人生ゲーム - (2011/05/26 (木) 21:12:35) の編集履歴(バックアップ)


RPG人生ゲーム

【あーるぴーじーじんせいげーむ】

ジャンル ロールプレイング
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 タカラ
発売日 1993年11月26日
分類 クソゲー判定
ポイント 作業ゲー

概要

もはや知らない人の方が少ないであろうボードゲーム「人生ゲーム」をRPG仕立てにしたもの。プレイヤーは自分の名前、性別を入力した後、歌手、漫画家、カメラマン(以上女性で固定)、刑事、プロレスラー、社長(以上男性で固定)の中から職業を一つ選んでプレイする。それぞれ「所持金」「体力」「知力」「信用」「運」という能力値が設定されており、施設に行ったり、後述するイベントによって上下する。

「所持金」は体力を消費するアルバイトや、カジノで稼ぐ事で、「体力」はスポーツジムに行く事で、「知力」は図書館で金を払って本を読むことで、「運」は話し方教室で講座を受ける事によって増やせる。 セーブはホテルに泊まる事によって行う。

問題点

プレイヤーは最初は素人であり、選んだ職業になるためには様々な困難を乗り越えていかなければならない。例えば歌手になろうと思ったら、まずはオーディションに合格しなければならない。

フィールド上を移動していると、ランダムで様々なイベントが起こる。以下に一例を示す。

  • 「政治家の講演活動をやっているので聞いていくか?」
  • 「迷っている人がいるので道を教えてあげるか?」
  • 「流れ星を見つけた!いい事があるかも?」
  • 「スポーツジムを見つけたので汗を流していくか?」
  • 「外人に道を尋ねられた。言葉が分からないから逃げちゃえ?」
  • 「動物園がある。入ってみるか?」
  • 「目の前に新聞が落ちている。拾って読んでみるか?」
  • 「屋台で食べ物を売っていた。食べてみるか?」

これらのイベントが起こる度に、「はい」「いいえ」で実行するか否かを聞かれ、人助けをするなどの善行をする度に、ルーレットを回す事になる。ルーレットの目には「スーパーラッキー」「大ラッキー」「ラッキー」「ノーマル」「アンラッキー」の5種類があり、いい目を出すほど能力値が大きく上昇する。

  • …のはいいのだが、これらのイベントが一般的なRPGのエンカウント戦闘並みにしょっちゅう発生する。能力値を上げるためには善行を行ってルーレットを回さなければならないのだが、しょっちゅうやらなければならないために本当にテンポが悪い。
    • 人助けイベントの無視はともかく、スポーツジムに入らなかったり、コンビニに入らなかったり、道に落ちていた新聞を読まなかったり、屋台の食べ物を買わなかったような事でも「グッドイベント無視」とみなされて能力値は下がる。非常に不条理である。

どの職業を選んでもいくつか「関門」的なイベントがあり、RPGのコマンド形式の戦闘モドキをクリアしないと先には進めない。自分の持ちスキル(歌手なら歌、トーク、踊りなど)を駆使し、一定ポイントを稼ぐと勝ちとなる。ポイントを稼ぐ途中、様々な「反撃」に遭うが、その内容も不条理極まりない。

  • 「喉が枯れる」「ずっと立っていたのでしんどい」「バランスを崩したり緊張したりして転ぶ」と体力が減る。 
  • 「場がしらける「振付をまちがえる」「間が悪くなる」事で知力が減る。
  • 「歌詞を間違える」「調子に乗ってリハーサルでやってなかった事をやってしまう」事で信用が減る。 
  • 「マイクのスイッチが入らなくなる」「照明が消える」「飛んできた紙テープに当たる」事で運が減る。
    • 漫画家は、「眠気に襲われる」事で体力が、「よく見ると人の作品に似ている」、「コマ割りを間違える」事で知力が、「原稿用紙が切れる」「猫に原稿用紙を横切られる」事で運が減る。
    • 刑事は、「力を入れ過ぎてエンピツが折れる」事で体力が、「黙り込んで何も話せない」事で知力が、「裏をかかれる」事で信用が、「ヤマが外れる」事で運が減る。
    • 社長は、「テーブルを思い切り叩いてしまう」事で体力が減り、「電話で話が中断される」事で運が減る。

6人全てをクリアすると、最初に名前を入れた主人公編にようやく突入する。だがこの主人公、記憶喪失で職業及び目標は「さがしてる」と表示される有様。これをクリアするとエンディングとなるが、あまりに単調極まりないこのゲームでエンディングに辿りつけた人はどれだけいるのだろうか。

総評

RPGと人生ゲームという2つのジャンルを組み合わせようとしたが、どう見てもまるで噛み合ってない。人生ゲームが好きな人でも本作を楽しむのは非常に難しいだろう。