【あーるぴーじーじんせいげーむ】
ジャンル | ロールプレイング |
対応機種 | ファミリーコンピュータ |
発売元 | タカラ |
発売日 | 1993年11月26日 |
分類 | クソゲー判定 |
ポイント | 作業ゲー |
もはや知らない人の方が少ないであろうボードゲーム「人生ゲーム」をRPG仕立てにしたもの。プレイヤーは自分の名前、性別を入力した後、歌手、漫画家、カメラマン(以上女性で固定)、刑事、プロレスラー、社長(以上男性で固定)の中から職業を一つ選んでプレイする。それぞれ「所持金」「体力」「知力」「信用」「運」という能力値が設定されており、施設に行ったり、後述するイベントによって上下する。
「所持金」は体力を消費するアルバイトや、カジノで稼ぐ事で、「体力」はスポーツジムに行く事で、「知力」は図書館で金を払って本を読むことで、「運」は話し方教室で講座を受ける事によって増やせる。 セーブはホテルに泊まる事によって行う。
プレイヤーは最初は素人であり、選んだ職業になるためには様々な困難を乗り越えていかなければならない。例えば歌手になろうと思ったら、まずはオーディションに合格しなければならない。
フィールド上を移動していると、ランダムで様々なイベントが起こる。以下に一例を示す。
これらのイベントが起こる度に、「はい」「いいえ」で実行するか否かを聞かれ、人助けをするなどの善行をする度に、ルーレットを回す事になる。ルーレットの目には「スーパーラッキー」「大ラッキー」「ラッキー」「ノーマル」「アンラッキー」の5種類があり、いい目を出すほど能力値が大きく上昇する。
どの職業を選んでもいくつか「関門」的なイベントがあり、RPGのコマンド形式の戦闘モドキをクリアしないと先には進めない。自分の持ちスキル(歌手なら歌、トーク、踊りなど)を駆使し、一定ポイントを稼ぐと勝ちとなる。ポイントを稼ぐ途中、様々な「反撃」に遭うが、その内容も不条理極まりない。
6人全てをクリアすると、最初に名前を入れた主人公編にようやく突入する。だがこの主人公、記憶喪失で職業及び目標は「さがしてる」と表示される有様。これをクリアするとエンディングとなるが、あまりに単調極まりないこのゲームでエンディングに辿りつけた人はどれだけいるのだろうか。
RPGと人生ゲームという2つのジャンルを組み合わせようとしたが、どう見てもまるで噛み合ってない。人生ゲームが好きな人でも本作を楽しむのは非常に難しいだろう。