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海腹川背Portable - (2011/04/30 (土) 17:22:58) の編集履歴(バックアップ)


海腹川背Portable

【うみはらかわせぽーたぶる】

ジャンル ラバーリングアクション
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 マーベラスエンターテイメント
開発元 ロケットスタジオ
発売日 2008年3月27日
定価 ¥5040
分類 劣化移植では済まないクソゲー判定
ポイント 全て『本体の仕様です』
フリーズや進行不可能バグ存在
初見には当初評価されていたが…
黒歴史化
擁護不可能
原作を侮辱してると言われても仕方ない出来
なんとかPortable(笑)
クソゲーオブザイヤー2008携帯機/ノミネート作品
梅沢由香里のやさしい囲碁(DS)/THE ゾンビクライシス/ぷちえゔぁ/ 海腹川背Portable /エンブレム オブ ガンダム/
高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園(DS)?/ウィンディ×ウィンダム/メジャーDS ドリームベースボール/
みてはいけない/逆境無頼カイジ Death or Survival


概要

名作ラバーリングアクション、海腹川背・旬の完全移植作。…だったのだが、低い移植度、そして商品として問題になるレベルのバグの山でファンからは『全く違う何か』とされてしまった作品。
もともと海腹川背シリーズ自体が決してメジャーとは言い難い知名度ではあるが、知る人ぞ知る名作シリーズとして扱われており、SFC版・PS版の中古価格はかなり高い。それだけに今作にかかる期待は大きかったのだが、結果としてそれに応えることは出来なかった。

問題点

バグ

  • バグゲーマイスターの異名を持つクソゲー界の雄、『世界屈指の開発力(笑)』と揶揄されるロケットスタジオ*1開発、そしてに開発元に対する過剰保護で有名なマーベラスエンターテイメント(以下マーベラスと記載)の地獄タッグによるバグだらけの内容。
    • ルアーやゴムひも、それらの挙動など、もうとにかくバグだらけ。それこそ挙げていくと本当にキリが無いほどにバグばっかり
    • 多すぎて説明するのも大変なのでこれらの点についてはまとめサイトを参照にしてもらいたい。
  • ゲーム内容でのバグに加え、フリーズや進行不可能バグも存在する。
  • リプレイを再生すると正しくリプレイされず、セーブした動作とは異なる動作をする。
  • プラクティスでタイムが更新されない。(タイムアタックができない)
  • これらのバグは体験版の時点で既に判明していたにもかかわらず、何の対応もされることなく発売された
  • 後に、海腹川背の要であるラバーリングアクションのプログラミングとゲームデザインを行った産みの親、酒井潔氏が開発に全く関わっていないことも判明。ファンを絶望させる。

対応

  • これらバグだらけの内容であるにもかかわらず、発売元であるマーベラスはバグは全て「仕様」であると返答した。もっともマーベラスには前科?があるのでまともな対応を期待していなかった者も多かった。
    • 敵キャラクターである魚が歩いていたりするように ゲームの世界観の中での事なので弊社では不具合と認識しておりません。」と、挙げ句の果てにはバグを世界観に責任転嫁。(言うまでもなく過去シリーズにはこのような不具合はない。)
      • ただし有名になったこのメールだが、実物が確認されておらず、まとめWikiにも真偽を調査中と書いてあることは留意しておきたい。
    • 挙句の果てには「PSP本体の仕様によるものである」という、あくまで悪いのは本体だと言う対応に出る。
      • 後にこれらの発言は訂正されるものの、バグは「仕様」であるとの姿勢は崩さずは回収などの対応は一切行われなかった''。
  • 責任逃れ甚だしいお粗末な対応に、数多くのファンの怒りを買ったのは言うまでもなく、不買運動や修正要望提を求める署名運動まで発生したが、前述した通り結局そのままの仕様で海腹川背Portableは発売されてしまった。

その他

  • 評価の高かったBGMがアレンジされている。
    • しかし、このアレンジが旧作ファンからは特に『劣化アレンジ』『改悪』と受け止められている。
  • フィールド上にすずめが飛んでいない。
  • ロード時間が長い。
  • SFC、PS版のタイトル文字は近藤敏信氏製作であるが、海腹川背Portableに関しては別のフォント(YAKITORIフォント)を用いた疑惑が浮上している
    • YAKITORIフォントはフリー素材だが無許可で商用利用はできず、使用料が必要になる可能性がある。万が一、無許可で用いた場合は問題になる可能性がある。
  • エンディングムービーがPS版「海腹川背・旬」のムービー使いまわし。そして…。
    • ただし、斜め表示(川背さんの見ている小さなTV画面と言う設定)で見ることがほとんど不可能だったPS版に対して、今回は正面からきちんと見ることが出来る。(TV画面と言う設定は変わらず。その為、全画面表示ではない。)このムービーは、かつてPS版で「条件を満たせば正面から見れるはず!」と確信し、散っていったファンもいる曰くつきのものなので、本作の本当に数少ないメリットのひとつである。
    • そして、全く関係ない何かのムービー。この謎のムービーに関しては、近藤氏がブログで回答しているが(現在でも閲覧可能)その説明は納得のいくものとは言い難い。
  • 公式サイトに誤字が多く見られた(「海原川背」と表示されたり、デスクトップデクストップと表記したり。現在は訂正されている)。

世間の評価

  • ソフトの中身、メーカー対応両方においてフォロー出来ない酷さを発揮したことで、ユーザーからは数多くの怒りを買った。
    • 旧作ファンの間で付いた俗称がなんとかPortable(笑)と言うもの。海腹川背の名を使うことなどおこがましいということである。
  • ネット上での悪評もあり、ソフトも早い時期からかなりの安値で叩き売りされた。
  • PS3の『まいにちいっしょ』のコンテンツ「トロ・ステーション」では、同じラバーリングアクションである「バイオニックコマンドー」がリメイクで復活されるのに対し、海腹川背Portableを愛の無いリメイクと批判した。
    • 一応補足しておくと『まいにちいっしょ』の開発会社はSCEJのセカンドパーティ。トロステのはっちゃけぶりが人気であることを差し引いても、セカンドパーティにここまで言われることは相当なものだと思われる。
    • もっとも、持ち上げられた「バイオニック」の方も内容・セールス共に残念な結果となってしまったが、少なくとも「なんとか」よりはマシである。
  • 開発元のロケットスタジオは2006年にも名作誉れ高い「カルドセプト」をバグまみれで作品を汚しており、企画元の大宮ソフトはブランド名誉回復に追われることとなった。この「海腹川背」でも同じように元の開発者が名誉回復に奔走したことを忘れてはならない。
  • そのバグを「仕様」として頑なに認めようとしない対応で世間を驚かせたマーベラスも同様で、一度失った信頼は回復できず、当作品発売以来の二期連続赤字となった。
  • 元々シリーズをやりこんでいる者にはその挙動のおかしさに絶望する人が続出したのは言うまでもない。しかし、問題とされる個所の多くが旧作との比較に起因するためか、旧シリーズを未プレイのユーザーはそれほど悪い印象は持っていない模様。
    • 本作に限らず、この手の移植物で結果として劣化だったり等すると往々にして起こりうる事ではある。そのため、新規ユーザーからは評価が高く、シリーズファンからは酷評されるという極端に評価が分かれるという結果が生まれた。
      • そのため2008年の携帯版のKOTYではノミネート作品では弱いほうであった。この年はドリフのシンプルシリーズであることを差し引いても手抜き過ぎるゾンビゲーやらクソゲーが無かったはずのジャンルからまさかの地雷・未完成囲碁やら全体的にカオスな作品が多かったのも原因だが、移植作品としてもその年の大賞を取った忠実に移植した野球ゲームと比べられてしまうせいもあった。制作・販売元の香ばしさはトップクラスだったが。
    • 旧海腹シリーズが知名度のわりにプレミアが付いていて入手困難であるため、プレミアソフトの代替品としての人気もあったようだ。
  • しかしながら、開発者がソースを提供しており、ソースレベルで完全移植のDS版が発売されたことで、本作に対する代替品としての需要も無くなってしまった。
    • おまけにDS版にはゲームセンターCXに登場し、再び注目を集めた本家SFC版海腹川背のリメイクも収録されている。そして公式サイトではこのソフトはなかったことにされた。
      • 開発のロケットスタジオ側でもなかったことにされた。
  • 人によって受け取り方に差はあるものの、バグだらけな中身や常識を疑いたくなる姿勢*2、そしてファンを無視した内容はクソゲーの誹りを免れないと言える
  • 2年後に発売元のマーベラスエンターテイメントはPS3とXbox360でまた原作レイプ移植をやらかし新たな悲劇を生み出した。
    この時の発言からして全く反省していない、と思われたが…(内容はともあれ)修正パッチを配信するなどの対応を行っているのを見るに、少しは反省しているようだ。