上×山 時々 矢×山 のち・・・TRICKでエロパロまとめ内検索 / 「ついてない一日」で検索した結果

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  • ついてない一日
    ついてない一日 by 510さん 196 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 19 55 00 ID wucoPkcH 俺もお言葉シールゲト 映画は最初の電話のところが好きだ 憎まれ口叩きながら、上田の電話がすごく嬉しそうな奈緒子かわいい 上田が部屋に来るのをちょっと期待したりして そんな自分ににゃー!とかなってる奈緒子だったりしないかな それから7か月 510 :1:2011/01/10(月) 01 08 27 ID 4ZWY9i33 超今更なんだけど、 196の書き込みに思わず妄想爆発して初めて書いてしまった エロなしです。ごむんなさい 1   「疲れた・・・」   奈緒子は部屋に入るなり、鞄を投げ出し畳にどさっと座りこんだ。   新しく決まったばかりのバイトは、今日あっさりクビに...
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    ...・・まとめ中) ついてない一日  by 510さん 秘密の遊び by 448さん カミヌーリ儀式 by 86さん(鈴×山)1 2 貞子 by 59さん(非エロ) Part4 (dat落ち) 長野にて 眠れないので(仮) 商店街で(微エロ) 新スレ祝い(非エロ) Part3 武家屋敷妄想(微エロ) 夏服(微エロ) 夢 by◆/YXR97Y6Hoさん 1 2 ノンストップ教授(微エロ) 節分 続・節分(微エロ) セオリー(微エロ) インセンス(非エロ) 小ネタ(非エロ) ユーザー別がいい(非エロ) 文字の力 ジャーミー君とハルさん(ジ×ハ) めでたいなと(非エロ) Part2 All of you by 956さん 改心の必要あり by 944さん 問題 by 938さん ツンデレ(非エロ)by 921さん タナバタ(非エロ)by 911さん 混浴 by 774さん 1 ホワ...
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    ****このサイトは、21歳未満の方の入場はお断りしております**** TRICKでエロパロまとめ ここは、「エロパロ&文章創作板 の「TRICKでエロパロ」スレッドの勝手にまとめサイトです。 !ご注意! 性的描写が含まれています。この点に関する苦情は一切受け付けません このサイトはドラマ「TRICK」の製作者・原作者・TV朝日様などとは一切関係ございません。 現存のスレについて 映画ラストステージ&スペシャル記念でいつのまにかPart6に・・・ また更新するから! 【巨根】TRICK・矢部謙三でエロパロ【貧乳】part6 お願い 前スレのログおもちのかた、お知らせください・・・(特にPart5) コンテンツ まとめ SSをまとめて読めます。スレッドごとにまとめました。 Part4-6 Part6の途中までまとめ直し(数が少ない...
  • 毛蟹4
    毛蟹 (リレー作品) by 796 さん ゆっくりと上田の大きな手が、奈緒子の華奢な身体を滑り 柔らかな胸のふくらみに触れると、奈緒子の心臓は早鐘のように鳴る。 上田もまたその柔らかさを確かめるように、そっと掌で円を描くように撫でていく。 「―――ん」 奈緒子の胸の突起を掠めた時に、つい声が漏れ出てしまった。それに気付くと、上田は意地悪く爪先で弾くように触れる。 「ん?ここ?ここか?」「んんっ…調子に、乗るなっ!……あっ…」奈緒子の反応が面白いのか、上田はおもむろに片方の乳首を口に含み、舌先を使ってころころと転がしている。 しつこくそこだけをなぶる上田に、しびれを切らした奈緒子は叱咤する。 「そこはもういいから!しつこいぞ上田!」 上田の頭を引き剥がし、思わず目が合うと、再び妙な気恥かしさが襲う。 「あと、やっぱり眼鏡外してもらえませんか?」 ...
  • 跪いて足を2
    跪いて足をお舐め! by 347さん 本編 私と上田さんはソファーに座ってテレビを見ていた。 食事も風呂が終わりあとは眠るだけ。 ちびちびと上田はビール、私はお茶を飲んでいる。 少しだけ私は違和感を抱いていた。 なんか、なんでだろう、なんでだ!? 今日は上田が触ってくるのだ。 最初(30分ぐらい前)は抵抗してた、そっと手が近づいてきたら避けていた。 でも今はもう、攻防戦に疲れてきつつある。 手が大きい。 「もう、なんですか、さっきから」 上田の手は今私の髪に触れていた。髪が痛むだろうがっ。 「・・・ん・・・いや別になんでもない」 「嘘付け。」 「いいだろうが別に」 よくない、全く良くない 「それに、触るのだって初めてじゃないだろ」 「初めてって・・・」 抱きつかれた事は...
  • 本命
    私の本命 by 243 さん 予告 超天才美人マジシャンの私・山田奈緒子は、今恋をしている。 その相手は…矢部さん。 今まで色々あったけど、やっぱり好き。 結構いい人だし、鬘を必死に隠してるの可愛いし。 手錠かけられそうになった時とか、手を握られるといつもドキドキしちゃってた。 エヘヘヘ♪ …まぁそのことは置いといて、実は悩んでいることがある。 上田さんが、私のことを好きになってしまったらしい。 バレバレだけど気付いてない振りしといてやるからな、上田。 でも、このままでいいんだろうか? もし私が矢部さんと恋人になったら。 上田が私に好きだと言ったら。 …どうなるんだ?私たちの関係は。 1 私は恋をしている。相手は矢部さん。 誰にも言ってないし、たぶん誰にも気付かれていないはず。 …でもひとつ、困ったことが。 上田さんに...
  • 跪いて足を
    『跪いて足を舐めな』 by 347さん 予告 (前スレでやってたからやってみたかった・・) 「天才物理学者上田です」 「超天才マジシャン山田です」 「それにしてもyouの感度は良かったな・・」 「五月蝿い!縛って埋めますよ!  あ、そういえばそれで思いましたけど明日投稿する予定の話ですが」 「ああまだ執筆してないらしいけどな・・・ってなんで縛るで思い出すんだ」 「えっと明日からは私視点で」 「ほぉ」 「鬼畜で」 「ほぉ!」 「私攻めです」 「ほ・・・・おおぅ!?」 「私攻めです」 「ゆ、you・・・そんな、大胆な」 「・・・嘘です」 「え!?」 「それでは明日、キーワードは「跪いて足を舐めな!」です  お楽しみに!」 「ゆ、youいつの間にそんなプレイを覚えたんだ」 Next>>
  • 前の夜1
    前の夜 --シリーズ完結記念-- by 216さん 1   先日買い換えたばかりのパジャマに着替え、上田は奈緒子を寝室に呼びよせた。   大きなベッドの裾にきちんと正座し、前を指差す。   「まあyouも座りなさい」   「なんで正座」   言いつつ奈緒子もベッドにあがり、ゆらゆらしながら膝を揃えた。   「………」   しばしその姿を観察する。   揃いの(勿論サイズは全然違うが)パジャマがいい感じだ。   ネグリジェも捨てがたかったものの憧れのペアルックをどうしても諦められなかった上田のチョイスである。   「なんだ、上田」   ストンとしたシンプルなデザインがかえって女性ならではの愛らしさを強調している事を確認し、己の選択の正しさを実感した彼は内心にんまりとした。   咳払いする。   「もう歯は磨いたのか」  ...
  • 本命3
    私の本命 3 泣きすぎて頭が痛くなった頃、背中の温もりが静かに離れた。 振り返った私の頬を、上田さんがそっと撫でる。 その瞬間はびくっとなったけど、やっぱり上田さんに触れられるのは安心した。 「…ごめんなさい」 上田さんはやんわりと首を横に振った。 涙の跡が痛々しくて、指先で拭ってあげると、辛そうに目をそらす。 気付いたら、上田さんの手を掴んでいた。 離したくなかった。このまま終わりたくなんかない。 私が幸せになれたとしても、上田さんが辛いのはいや。きっと後悔する。 「…抱いてください」 「…何だって?」 「今日だけ…上田さんの恋人にしてください。  このままじゃ矢部さんに好きなんて言えな…」 言い終える前に、母親に甘える子供みたいに上田さんが抱きついてきた。 …これでいいんだ。 最後に上田さんの気持ちに応えたい。 一時...
  • 跪いて足を4
    跪いて足をお舐め! 3 目をぎゅっ、と瞑ってみると 暗闇が広がった。 そうしていても、ちっ、ちっと肌は吸われて痺れる 大きい手は胸をとうとう揉み出した。  ・・・・駄目だ。 暗闇では反対に敏感になる! 目を開けた。勿論状況なんて変わってない 「・・っ・・・あ・・」 口から声は漏れる。恥ずかしい。 上田は私を貪り続けてる やめて欲しい。やめて欲しい。やめて欲しい! 「・・・・や・・・っ」 上田の指先が、胸の中心部をなぞる。 触れたところから刺激を感じる。びりびりと。 でも、クセになるような気がして なんか私 変だ・・・! 「・・ひやっ!・・・」 右胸が湿った。 生暖かくて柔らかいモノが胸をなぞる。  ・・・これは、舌だ 「んんっ・・っはぁっ」 頭の芯がじんわ...
  • 初夜
    初夜 by エイジさん他(リレー作品) 奈緒子:「ちょ、ちょっと上田さん。この大きさは何ですか?凶器ですよ。」 上田:「そ、そんなこといっても、You。収まりつかないぞ。」 奈緒子(電話で):「お、お母さん、実はかくかくしかじかで・・・、え?汚いじゃない。分かったわ。仕方ない」 上田:「なに?どうした?」 奈緒子:「やむを得ません、上田の童貞はワタシの口で失われます。パクっと」 上田:「お、おぅ、はうっ」 (失われたことになるのか?) 口で上田の童貞を奪った(奪えているのか?)奈緒子であったが冷静に考えれば奈緒子の方の"初夜"は終わっていないのである。 奈緒子:「(ゴクっ)苦っ。では上田。挨拶が遅れましたが今後もよろしくお願いします。」 上田:「こちらこそ、お願いします。って山田。お前の方がまだ終わってないだろ。てゆーか今ので初夜終わ...
  • 湯あたり4
    湯あたり by 267さん 4 知らず知らず冷や汗が出てくる。 どうする。 あからさまに俺が 山田を襲おうとしているとしか思えない光景だ。 言い訳をしようと口を開きかけたとき、 山田がまた目をつぶった。 「へ」  ・・・こいつ、また寝やがった。 のぼせて頭が朦朧としているのだろう。とはいえ バスタオル一枚しかかかっていない状況で、 男を前にしてよくもまぁ・・・。 不意に笑いがこみ上げてきた。 「・・・だめかこりゃ」 暑くないように薄い布団を一枚体にかけてやって、 俺はソファーで寝ることにした。 目が覚めると、見慣れない天井があった。  ・・・なんだろ、体がスースーする・・・。 自分が裸だということがわかって、 慌ててベッドから飛び起きた。 バスタオルと布団をかき寄せて考える。 え、な、何で裸!?たしか 風呂に入っていたまでの記憶はあ...
  • 呪文と石2
    呪文と石 4-6  * 翌日の木曜日、路上にて。 奈緒子は疲れた躯に鞭打って喫茶店のバイトに行き、なんとか終了時間まで勤め上げた。 今日の御飯のためである。 待ち焦がれていた報酬を手にし、必要な食料品を買い込んで久々に幸せな帰宅の最中だった。 後ろから聞き慣れた不吉なクラクションが鳴り響いた。 顔をこわばらせて振り向くとそこには若草色の小さな車があった。 運転席から大男が手を振っている。 奈緒子は急いで前を向き、見なかったふりをしようとした。 「you。──you!」 速度をおとし、ぴたりと並走するパブリカから上田の声がする。 「乗れよ。昨日の、その、お詫びに……なにか奢ってやるから」 「別にいいです。今日はお金入ったし、バイト先でサンドイッチの残りを食べたから満腹だし。失礼します」 「更に一食浮くんだぞ、you...
  • Pink Marriage Blue2
    pink marriage blue by ◆QKZh6v4e9w さん 5-8 長い付き合いだからだ。 だが、悪口雑言には慣れっこではあるものの、奈緒子の様子がちょっといつもとは違う事には気付いていた。 照れ隠しではなく、本当に苛々しているみたいだ。 ……奈緒子でも、マリッジブルーという状態になることがあるのだろうか。 「you」 上田は口を開いた。 「何をひねくれてるんだ。君だって式場の素人モデルにならないかと誘われていたじゃないか」 奈緒子はむくれて俯いた。 「でかくてカッコいい上田さん込みでですけどね。良かったですね、モテモテで」 「みんな、俺だけじゃなくて、その、君の事も……褒めてただろ」 「ええ。だって、一応花嫁なんだから褒めなきゃまずいじゃないですか」 「写真撮影の時、助手の人が君の傍で何度もコードにつまずいてたじ...
  • 繋がる1
    繋がる by  ◆QKZh6v4e9w さん 1 洗面器から鍵を取り出したところで電話が鳴り始めた。 池田荘202号室においては長らくベルを放置していると、大家とそのダーリンが怒鳴り込んでくる事になっている。 しかも最近現れるまでの時間が短くなった。家賃を滞納しているからだ。 奈緒子は部屋に入り、サンダルを脱ぎ散らして電話口まで急いだ。 『なんだ。いたのか』 受話器から不機嫌な声が湧いてきた。 鍵と洗面器をちゃぶ台に置き、奈緒子は畳に座り込んだ。 「上田さんじゃないですか!」 『……』 「久しぶりですね。あ、そっちどうだ。元気にしてたか?」 『心配か』 上田の声は低かった。 『心配ならさっさと電話よこせよ。かけ方教えただろ』 「……上田」 奈緒子は肩と顎に受話器を挟み、亀の餌の容器を手に取った。 「もしか...
  • 焼きもち1
    焼きもち by ◆dv1/DP6HGsさん 1-5 あぁ、またやってしまった。 机の上には飲みかけの湯飲みが二つ。 私のと、さっきまでそこにいた上田の。 性懲りもなくまた怪しげな依頼を引き受けてきた上田は いつもの様に私を巻き込もうとして。 空腹のせいかイライラしてた私は 巨根だの単細胞だの思いつく限りの悪口を並べて追い返してしまったのだ。 困ってる女性は放っておけない、なんて本当にバカなんじゃないのか。 いつも痛い目見るのに、すぐに鼻の下のばして。 第一、一番身近にいる美人はいつも困らせてる癖に… って事はやっぱり私は女として見られてないんだろうな。 そこまで思考を巡らせると、思わず大きなため息が出た。 別に恋人になりたいという訳ではないのだけど。 今の関係は楽で心地良いから。 でも、何か足りない。 「ん...
  • 理由1
    理由 (リレー作品) 名無しさん(1) 美味い。 俺の一日はこの一杯のエスプレッソから始まる。 まさに至福のひとときだ。 タバコをくゆらせながら英字新聞に目を通す。 天才物理学者といえど世界情勢のチェックも怠らない。 穏やかな時間がゆっくりと過ぎていく。 ピンポーン こんな時間にセールスか。俺の部屋を訪ねてくる者はセールスマンしかいない。 何故なら俺には友達がいないからだ。この前は追い返すつもりが50万の羽毛布団を 買わされた。天才は同じ過ちを二度繰り返さない。居留守を使う。 ピンポーン、ピンポーン しつこいな。俺はいないぞ。 ピポピポピポピポピンポーン さすがに腹が立ってきた。今日はきっちりと追い返してやる。 少し熱くなりながら玄関へと向かう。 「どちら様?」俺はドア越しに尋ねる。 「おう、ようやく起きたか上田」聞き覚...
  • 三角関係
    三角関係 by 9さん   夏休みも終わり、9月。   未来と会わなくなって久しい今も、矢部は店に顔を出していた。   秋葉と二人で捜査に励む。   今までと同じ。でも何か足りない日常。   「いらっしゃ…あ、矢部さん。お客さんがお待ちですよ」   「ワシに客?」   ―――あいつか?   矢部は駄菓子を見繕いながら店の奥を覗き込む。   見飽きた貧乳の女がぱっと顔を綻ばせた。   「よう矢部。元気か」   「…なんやお前かぁ」   「何ですか、あからさまにガッカリして」   「別に」   抱えた駄菓子を奈緒子から死守しながら、矢部はそこらに置かれた本のページをめくる。   未来の忘れ物だろうか、上田が胡散臭い笑顔を振り撒いていた。   奈緒子も退屈そうに本を覗き込む。   「…あの小さい店...
  • 星が降る2
    星が降る by ◆QKZh6v4e9wさん 5-8 ……だがこんな、やかましくて気忙しくて油断のできないせこくて俗悪な日々とももう少しでおさらばだ。 俺はようやく、自分だけの世界を取り戻せる事になったのだ。 ロンリーでスライムな、上田次郎の世界を。  * 翌日から山田はせっせと部屋を探し始め、俺は帰宅すると不動産屋のちらしを見せられるのが日課になった。 「これなんかちょっといいなあって思うんですけど」 山田が指差す物件を見て俺は眉をしかめる。 「六畳一間か。風呂もトイレもついてないじゃないか」 「別にそれは構わないんですけどね。月一万八千円なんですよ。微妙だなぁ」 「構わないのか」 「ガス代や水道代かかんなくていいじゃないですか。掃除もしなくていいし」 山田は溜め息をついた。 「でも周りの環境が今ひとつですね」 ...
  • Pink Marriage Blue3
    pink marriage blue by ◆QKZh6v4e9w さん 9-11 あと少し。 「………」 「………」 「上田さん」 「ん?」 「杏仁豆腐食べていいですか?」 「おう。一口も食うんじゃないぞ。もう終わるから」 最後のレポート用紙を引き寄せた。 即座に器にスプーンをつっこんでいる奈緒子を見ながら、上田の心の潤いは満タンだった。 「戻ったらさ、……you、俺と一緒に風呂入っちゃだめだぞ」 「はい?」 「狭いし邪魔だし、一緒に風呂入ってきちゃ駄目だって言ってんだよ、絶対に。いいか絶対に」 「いいですよ」 「フフフ。フッフフ。終わった。さあ、帰るか」 「その笑いかたやめろ上田」 杏仁豆腐をスプーンで掻き回しながら、奈緒子が微笑した。  * 午後十時五分、上田のマンション。 トレーニング器...
  • 本命5
    私の本命 5 翌朝。痛む体を引きずるように身支度を整え部屋を出ると、上田さんが居心地悪そうに立っていた。 「…朝食はバイキングだ。昨日夕食を食べそこねたからな、存分に食べろ」 目を合わす事なく告げた上田さんについて歩いていると、聞き慣れた声が届いた。 「お~、おはようございます上田先生!」 矢部さんだ!矢部さん!…にゃ~! なんだか恥ずかしくて、上田さんの背中に隠れてみた。 「おはようございます矢部さん。 …YOU、隠れてないで挨拶しなさい」 「え!?」 「なんやおったんか。普通お前が先に挨拶するもんや!『おはようございます』、ハイ」 「ぉ…おはようございます」 「よし。しかし朝食も旨そうやな~」 上田さんと矢部さんは、談笑しながら次々と料理を皿に盛っていく。 私は空の皿を抱えたまま、矢部さんをぼんやり見つめていた。 「YOU…言ってこいよ」 ...
  • 次郎号走る
    次郎号走る by ◆QKZh6v4e9w 1 山田奈緒子。 乱暴者で大食いで、性格にも根性にも対人関係にも経済状態にも常に問題を抱える、人を人とも思わない強欲でくそ生意気な貧乳へっぽこ奇術師だ。 顔立ちは、まあ二目と見られぬという程悪くはないほうだろう。 奴が口を閉じている時に眼鏡を外してよくよく見れば、そして一万歩ほど譲れば、美人といって言えなくもない。 俺は世界一頭が良くしかも百人中百人が振り返るほどのいい男というのみならず、鷹揚かつ心の広い人格者だ。 そこまでは渋々認めてやってもいい。 それにこいつは、動物の本能を発揮して驚くほどの頭のひらめきを見せることもたまにある。 勿論俺の足元にも及ばないし、まあ、そもそもひらめくこと自体ごく稀なのだが。 そうだ、山田が持ってるもので役に立つといえばそのひらめきくらいしかないだろう。 だからこそ...
  • ホワイトデー2
    「ホワイトデー」ネタ リレー作品 2 「ここに…」 「っあっ!つ、冷たっ…!」 「この部屋は寒いからな。でも君の中は熱いから、ほらドロドロに溶けてきた…」 「もっ…この変態…!」 by 757さん 「あんっ。ダメ。」 「おっ、ここが感じるのか。ほれっ」 グリグリとチョコを突っ込む上田。 「上田っ。 あっ。馬鹿! あ~んっ」 「おっ 、チョコがドロドロと溶けて来たぞっ。」 「上田っ!止めろ」 「you、止めろといいながら、腰を押しつけてるじゃないか。このドロドロはチョコだけではなくて、youの…」 「うわあっ!言うな上田っ」 by762さん 「ふむ、いかんなチョコが垂れてきている。畳を汚してしまうな。」 「ちょっ、上田さん?!」 奈緒子のチョコを舐めとる上田 「あっ…はぁ…やだぁ…あんっ!...
  • 姫初め1
    姫初め by 58さん   既に何度か関係のある上田×山田、   しかしお互いはっきり気持ちを口には出していない設定です   場所は教授の家のリビングです   ※※※※※※※ 1   往々にして、非常識な時間の電話は非常識な奴からの事が多い。   今朝にしたって、まだ正月三が日も明けぬ朝方からその男からの電話はかかって来た。   「おう山田、あけましておめでとう」   もしもしと言うより先に、いろんなところがデカいこの男、上田次郎が切り出した。   「…おめでとうございます」   と、つい年頭の挨拶を返してしまうと、相変わらず慇懃無礼な態度の上田からこんな返事が返ってきた。   「それだけか?ん?『上田様、昨年は大変お世話になりました。今年もどうぞこの貧しい胸の私めをよろしくお願い致しま...
  • すいません、エロないです。今までの流れに萌えたので・・・
    すいません、エロないです。今までの流れに萌えたので・・・ by 66さん 「youのそのいかんともしがたい場末感は、もちろん一見しただけで分かる貧しい乳と ひねこびた心根を如実に語る表情と予算と芸不足故に華やかさに欠けるクソ奇術のせいなのだろうが、 問題はその衣装にもあるのではないかと思うんだが」 「私のステージを見たことも無いくせに何を言う。あーあ、ラスベガスツアーの様子を 見せてやりたかったなー大金持ちやら石油王から毎日のようにファンレターと差し入れが……」 「家賃の督促状とパンの耳か」 「違う!私の神秘的なトリックと美貌と巨乳のとりこになったどっかの王様に、君の瞳と 同じ大きさの宝石をあげるなんて言われてこんな、こーぉんっな!に!見開いてやりましたよっ」 「ほほう、そして玩具メーカーから永遠の25歳としてアニメキャラクター作る許可でも求められたか...
  • セオリー1
    セオリー by 323 さん 皆様メリークリスマス。 今からウエヤマ連続投下します。 対してエロなし、一応半年ぐらい同棲してるという設定で。  あーあ、せっかくの料理なのに  あーあ、せっかくの最高級レストランなのに  あーあ、せっかくのイブなのに  ため息をついた。舌の上をよくわからない野菜が通っていく  目の前ののっぽのヘタレな上田は黙々と料理を食べ続ける  息苦しくなって目線を逸らしたら、隣のテーブルのカップルが見つめ合っていて  男の方が指輪を相手の女に渡していた  あーあ、   「出かけてくる」  夕方、さっきまでぼーっと一緒にテレビを見たりしていた上田が急にいなくなったと思ったら  数分後スーツを着て出てきた。  「どこに」  「食事だ」  「そういう事なら先言ってくださいよ。えっと用...
  • 呪文と石1
    呪文と石 1-3 安アパートの自室に入り、バッグを肩にかけたまま奈緒子は畳にへたり込んだ。 もうくたくただった。 今日は夕食をご馳走になった。 普段奈緒子が行くことのない、人気の懐石料理の店でだ。 連れていってくれた男の膳から奈緒子は簡単に次々とおかずをかっさらう事ができた。 その男つまり上田が時折箸を休め、柄にもなく何事かを考え込んでいる様子だったからだ。 摂取した料理の質と量は普段とは比べ物にならない。 当然奈緒子は上機嫌だった、そこまではいい。 ただその後の展開が少々意外なものだった。 お茶でもどうだと言うのでマンションに寄ったら速攻寝室に連れ込まれたのである。 月曜の夜に彼が誘うのは珍しい。 異性としてつき合い出して二ヶ月ちょっとの彼の情熱は、正直なところちょっとだけ、まあその、悪い気はしない。 だがそれも程よくで...
  • 埋めネタ劇場
    埋めネタ劇場・トリック1 by ◆QKZh6v4e9wさん episode01 母の泉 廊下に出、自室のドアノブに手をかけて上田はようやく気がついた。 ブリーフ一枚。 助教授ともあろう者が露な姿で公共の場所を闊歩するなど、絶対にあってはならない珍事だ。 上田はすぐにとってかえした。幸い誰もあたりには居ない。 ドアをどんどんと拳で叩く。 「おい!僕だ!君の部屋に服を忘れてしまった、返してくれないか」 「上田さん。ちょ、ちょっと……静かにしてください!」 慌てた風情で奈緒子が叱り、ドアの隙間から服を押し出そうとする。 「まさかここで着替えろというのか?部屋の中に入れてくれよ」 「なんで!…さっさと自分の部屋に戻って、着替えればいいじゃないですか」 なぜか奈緒子は怒っているようだった。 シャワーを先に使われた事を怒っ...
  • 鎖1
    鎖 by ◆QKZh6v4e9w さん 1 「それじゃ奈緒子。お母さん、明日はお昼食べて帰るから」 台所に声をかけ、山田里見は框から小さな風呂敷包みを取り上げた。 「お気をつけて。お母さん」 「あら、上田さん。お見送りなんてよろしいのに」 玄関先までのそのそとついて出てきた大男に里見は微笑んだ。 「ほんとに、慌ただしくてすみません。…『大事なお話』はまた明日戻ってから、ゆっくり、じっくり、たっぷりとうかがいますので」 「あ、いえ」 上田次郎は恐縮したように小腰を屈めた。 鴨居に遮られていた視界に、土間に立つ里見の笑顔が入る。 「突然伺った僕が悪いんですから、お気になさらず。どうぞお友達の皆さんと楽しんできてください」 「ありがとうございます。…滅多にない機会なものですから、積もる話を一晩中語り合おうねって…、もう、楽しみで...
  • 繋がる2
    繋がる by  ◆QKZh6v4e9w さん 2 もはやつっこむのも面倒で、奈緒子は肯定した。 「そうですけど」 『外せよ』 短い物言いで、上田が興奮しているのがよくわかる。 受話器を肩に挟んで、奈緒子はもぞもぞと背中のホックを外した。 「……ええと。外しました」 『よしよし……』 また鼻息の音がして、キスしているらしいちゅっ、ちゅっという音が聞こえてきた。 「上田さん。…キスしてるんですか?どこに?」 『youの肩。後ろから、今右側だ…』 「……」 『……左。腕、細いよな、お前』 奈緒子は受話器を肩に挟んだまま、居心地悪く左右を見た。 たぶん今自分はとても間抜けな姿であるに違いない。 だが、なぜか胸がドキドキと高鳴っている。 問題は上田のこういう時の声が渋すぎる点にある。 怯えたり空意地を張ったり泣いていた...
  • 呪文と石4
    呪文と石 10-12 上田は少し赤くなり、目を逸らした。 「……言いにくい事だったんだ。その、ちょっと口には出しづらいというか…」 奈緒子は溜め息をつき、上田がいじくっている茶筒を取り上げた。 「話さないともう二度と和姦なんかさせてあげませんよ。いいんですか」 「すぐに話すよ」 「…………」 上田は奈緒子に手を差し出した。 「コンドームの箱を出してくれ」 奈緒子は真っ赤になり、眉を吊り上げた。 「上田っ」 「違う。落ち着け、いいから…その、出してみせてくれ」 奈緒子は上田を数秒凝視し、それからしぶしぶバッグを引き寄せた。 中を探って、ハンカチに包んだ箱を取り出す。 「…はい」 手渡すと、上田はそれをほどいて蓋をあけた。奈緒子の前に滑らせる。 「中を見てみろ。何がある?」 奈緒子はいやいやそれをとりあげ、中身の箱...
  • Pink Marriage Blue4
    pink marriage blue by ◆QKZh6v4e9w さん 12-13 上田が入ると奈緒子はとろけるような呻きを漏らした。 すんなりした脚が彼の腰に巻かれる。腕が、彼女の躯が彼を受け入れてからみつく。 「上田さん」 初めて抱いた時の彼女の反応を思い出す。 恥ずかしがって我慢してて痛々しくて、こんな甘い声は出せなかった頃の奈緒子の姿を思い出す。 「奈緒子」 「あん、あ、…………上田さん…」 上田のものが標準よりも大きいから余計に苦労をかけたと思う。 でも奈緒子は、だからといって行為そのものを厭がった事はない。 愛されていると上田は思う。 声だけではなくて、奈緒子が感じているのがわかる。 興奮しきった上田のものを、興奮しきった彼女の蜜と肉がうねってしめつけて、限界目指して煽りたてていく。 その熱を制御する事など考えられ...
  • わらびもち
    わらびもち by 734さん 「いち…に…さん…し…ちょうど、一週間か」 指を折る手がぱたりと畳に落ちた。 一週間、バイトと家の往復だけの生活だ。 つまりは一週間会っていないということだ。 …あの男に。 「一週間だって…はぁ… 会い…会いた…い?…や…会いたくなんかない!! ただ家賃の支払いが…それに非常食もなくなってきたから、それだけ…」 誰にも話せない、誰かに話したいこと。 奈緒子は俯き、写真の中の父親に語りかける。 「あのね、お父さん…私ね、好きな人ができたんだけど…」 「なんだって?」 「!?」 驚いて振り返ると、声の主はあの男だった。 上田次郎。 「おまえいつから…!今の話聞いてたのか」 「今の話?天才上田教授のことが好きなんです愛しているんです、とお父様に報告していたことか」 ...
  • 入れ替わり1
    入れ替わり not ラブラブ編 by 243さん 1 「上田さんっ」 遠くから聞こえる、声。 「ちょっと、聞いてるんですか!」 いつもの彼女の声。 どこにいるのだろう… 「こら上田っ!なぜベストを尽くさないのか! 素直になれ!もっと本気でぶつかってこい!」 好きだ。伝えたい。 今すぐ抱き締めたい。 でも、彼女の姿は見えない。 どこにいるんだ? 「…弱虫上田!」 声が遠くなる。 待ってくれ。行くな… 「…ッ!」 突如視界が明るくなる。 …夢か。 上田は再び目を閉じ、額の汗を拭った。 山田奈緒子がいなくなる、それは今の上田にとって一番辛い悪夢。 認めたくないけれど…。 ―――なぜベストを尽くさないのか――― 夢の中での奈緒子の言葉を思い出しながら、ゆっくり目を開ける。 意識がはっきりしてくると、違和感に身体を起こした。 ここ...
  • 変更履歴
    変更履歴 =What s New?= 2014年3月6日 part6の『姫初め』編集。part6については「三角関係」「燃え盛る火の中で」「ややこしい事」「前の夜」までを作成。part5のログに着手。「秘密の遊び」「カミヌーリ儀式」をまとめる。(細かいものも多く、どこまで拾えばいいのか途方に暮れる) 2014年3月4日 part6からまとめを再開。5のログも手に入れる 2008年8月29日~9月1日 メニューとトップページの細かい部分に手を入れた。試験的にすべてのインデックスをメニューとして左側に設置してみる。 2008年8月28日 part3のdat落ちとPart4の存在に気がつく。part3は後回しでpart4のまとめをとりあえず作った。さらに勢いでpart3に着手・完了。非エロと微エロが大半だった。細かいなりきりネタに少し迷う。 2007年12月15日 part3に着手。...
  • 湯あたり3
    湯あたり by 267さん 3 抵抗が無いのを意外に思いながら、唇を離した。 山田の顔を見る。 艶っぽい息。目が潤んで、色白の頬が微妙に薄紅に染まって。 思わず背筋がゾクリとする。 山田はこんなに色っぽかったか? と、いきなり腹に膝蹴りが入った。 ソファーから落ちる。 「おま・・・!痛いだ」 言いかけて、山田がいつもの表情に戻っているのに気がついた。 しまった・・・失敗した。 心の中で激しく後悔して、ふと見ると 山田の目からぼろぽろと涙が落ちていて、ぎくりとする。 「あ・・・そ、その、なんだ・・・す、すまん!」 反射的に謝ってしまった。 今までやってきたことが水の泡となったわけだが、 女性の涙に俺はめっぽう弱い。 今度は俺が動揺する番だった。 「よくあるだろ、その場の雰囲気に流されて、  ついやってしま・・・ってこれじゃフォローにならない・・・。 ...
  • 妄想ラス
    妄想ラスト by 689さん 続編の噂を聞いてラストシーンがこんなんだったらいいな~と妄想。 いつものように事件を解決した帰り道。 少しだけ前を歩く上田と不満そうに後に続く奈緒子。 「上田~どこまで歩くんだ?」 「家までに決まってるだろ。」 「家!?まだ5キロ以上あるじゃないか。」 「仕方ないだろ。この村は電車が通ってないしバスも御往復しかしてないんだ。」 「次郎号はどうしたんだよ。」 「あいつは持ち主に似てデリケートだからな、今日もメンテナンス中だ。」 「まったく…へっぽこ次郎号め。」 「おおぅ!」 「何だ!?急に大声出すな。」 「忘れていたがYouに渡すものがあったんだ。有難く受け取りたまえ。」 上田は奈緒子に白い封筒を手渡した。 「家賃か?食事券か??」 「いいから黙って開けろ。」 「……これ...
  • 電話にさえ・・・2
    電話にさえ出なければ by ◆QKZh6v4e9w さん 2 3 「それにな、もう『上田』ってのはおかしいぞ。youだってもう山田じゃない」 「…そういえば、そうですね」 「上田同士で上田と呼び合うのは不合理じゃないか」 「…ですね」 「他の呼び方がいい」 「……ジロ…とか?」 「犬か、俺は!ここはやっぱり、『次郎さん』だろ」 「…次郎、さん…?」 「………エヘヘヘ!」 「…な、なに?」 「もう一度。今度はゆっくり発音してくれないか……」 「………恥ずかしい。ゆ、床でこんな事するのやめよう!な、上田」 「いいから、ほら」 「…次郎…さん」 「続けて言うんだよ。スムーズに、ほら、練習だ」 「次郎さん次郎さん」 「違う!さっきのようにだな、ほら、もっと情感をこめて!」 「……うるさい奴だな…」 「照れるな...
  • 星が降る1
    星が降る by ◆QKZh6v4e9wさん 1-4 「俺には俺のロンリーでスライムな生活があるからね」 「なんだそれ」 あいつはいつでも簡単に押し掛けてこようとする。俺の高級マンションに。 静かで快適な俺の場所に、行き場のない山田が逃げ込んでくる。 アパートを追い出されるのは家賃を滞納するからだ。 成年に達している社会人としてどうなんだ。自分のだらしなさを呪うべきだ。 来るな。来るんじゃない。俺はいつでも気が進まない。 山田は俺の牛乳を飲んでしまう。 張り紙をしても口で言っても、いつの間にやら飲んでしまう。 それに、あいつは寝相が悪いし、自分の物をシスティマティックに片付けようとしない。 浅はかな色のステージ衣装がいつかのようにそのへんの壁や椅子の背に翻る。 想像するだに悪夢のような光景だ。 可愛くないあいつの亀だって早晩...
  • 覚悟3
    覚悟 by 151さん 3 「悪かったな」 腫れた額を軽く撫で、そのまま髪を梳く。 「…や、やめて下さい、この馬鹿上……っ!!」 唇で、奈緒子の言葉を遮った。 逃げられないように頭を押さえ、軽く啄むように何度も口づける。 「んっ…上っ!…田さっ…!やっ…んっ!」 奈緒子が持っていたバッグを床に落とし、俺の体を必死に押し返そうとしてくる。 「奈緒子っ…!」 奈緒子の抵抗などお構いなしに、俺は久々の愛しい唇を貪る。 「やぁ!…や、だっ…んんっ」 隙間を舌でこじ開け、奈緒子の口内を蹂躙する。 奥に逃げる奈緒子の舌を追い、からめ取り、俺の方へ引き込む。 どこまでが自分のもので、どこからが奈緒子のものなのか分からなくなるほど、舌を絡ませる。 口の端からはどちらのものとも分からない唾液が零れ、ピチャピチャと音を立てる。 この場に相応しいその音が、否応にも俺の興奮...
  • 次郎号走る2
    次郎号走る by ◆QKZh6v4e9w さん 2 吹っ飛んだ眼鏡を探すのに意外に手間取り、宿屋の外に出たときには山田の姿はとうに消えていた。 俺は左右を見回した──あいつ、どっちに行った!? とりあえず来た方向から探すのが筋だろう。 俺は、宿屋の庭でひっそり控えていた若草色の愛車に駆け寄った。 「行くぞ、次郎号!」 狭いベンチシートに滑り込み、イグニッションをまわす。 エンジン音を響かせ、俺はパブリカを発進させた。 最初、俺はそんなに心配してはいなかった。 山田がどんなに怒りくるっていても所詮は女の足だ。車に勝てるわけないじゃないか。 だが、次郎号を走らせているうちに俺の眉間の皺は徐々に深まっていった。 ライトに照らされた夜の田舎道に、山田の姿はどこにもない。 七百メートルほどいったところで俺は諦めた。 山田はいない。こっちじ...
  • 眠れないので(仮)
    眠れないからネタを振ってみた by 145さん   「く…、ぅっ」   荒い息が、聞こえた。   聞こえてしまった。   池田荘が消えて、家賃の催促をされない代わりに雨露が凌げなくなってしまった私は、結局上田のマンションに転がり込んだ。   上田の寝室だった部屋を占拠してやったから、あの大男は今やリビングで寝る毎日だ。   顔を合わせれば「早く職を見つけて部屋を返せ」とぶーたれている。   別に返してやるつもりもないが、いつまでも世話になるわけにはいかないと、今日は久々にアルバイトに出ていた。   いつものように『明日から来なくていい』と…いや、『あなた様のような方には毎日足をお運びいただくなんて恐れ多い』と丁重におとこわりされて。   帰ってみたら、何をしてるんだ馬鹿上田っ!そこは私の部屋だぞ!   追い出そうとドアノブに手をかけた、その時だ...
  • 嘘1
    嘘 1 中途半端な広さの公園だった。 古くさい水銀灯が瞬き、水の出ていない噴水周りのベンチにはひとっこ一人いない。 寝静まった古い住宅街が背後に控えている。コンビニの灯りが遠い。 深夜一時近くともなると薄手のカーディガン一枚では結構冷える。 「上田。…上田さんっ」 「しっ。うるさいぞyou」 邪険に手を振る上田のジャケットの裾を奈緒子は掴んでひっぱった。 「いつまでこうしてればいいんですか。だんだん寒くなってきました。これ寄越せ」 上田は振り返り、早口に言った。 「風邪をひくから嫌だ」 「私がひいてもいいんですか」 「youは大丈夫だ。昔から言うだろう、なんとかは風邪をひかないと」 「なんとか……言いたい事があるなら、はっきり言えばいいじゃないですか」 「バカは風邪をひかない。なんだ、わかってるんじゃないか。ハッハッハ」 ...
  • 夢1
    夢 by ◆/YXR97Y6Hoさん   するりと、手の中から抜け落ちる指先の感触。   「……!!」   寝室のベッドで飛び起きた上田次郎の、その全身はびっしりと汗をかいていた。   時計を見るまでも無い。窓の外はまだ暗く、朝など遠い先のことだと判る。   悪夢だったのかと、僅かに頭痛のする頭を振り払う。   汗の不快感を流そうとシャワーを浴びるべく立ち上がろうとして、初めて違和感を覚えた。   ――そういえば、何故、俺は服を着ていない?――   その上、右手の先がしびれている。恐る恐る、麻痺して感覚のないあたりを覗き込んでみた。   そこには、華奢な足が乗っていた。   思わず、全力で腕を引き抜く。乗っていた足が勢いで高く跳ね上げられて、ベッドに落ち軽くバウンドする。   慌てて布団を捲った先には、見慣れた女が眠っていた。   ...
  • 本命4
    私の本命 4 指先を挿入してみると、卑猥な音と共に飲み込まれていった。 俯せのままだと深く入らないことに気付き、膝をついてお尻を高く上げる。 指を二本に増やし、できる限り奥まで突いた。 「ふっ…んん、はっ…あ」 「おおう!?どうした、サービス精神旺盛だな…ハハ」 上田さんの声が遠い。ベッドが沈む。 秘部に触れていた手を取られ、何かが宛われた。 熱くて、硬くて、大きい、上田さんの… 「ぇ、あ…えっ?」 「ゴムは装着済みだ。力を抜いて、大丈夫だから」 腰を掴まれ、ぎゅうっと押し込まれる。 逃げようとする体を押し止めて、上田さんに全てを託した。 「…っ!やぁ、痛…ぁっ」 「落ち着いて…大丈夫だ」 大丈夫じゃない。枕に涙が落ちる。 痛みを紛らわそうと胸に手を伸ばした瞬間、あの人の顔が頭に浮かんで消えた。 しまった、駄目だ…!思考が切り替わる。 私は...
  • 後日談風1
    後日談風  by 280 ◆K4f74q9XQ6 さん 前編 そもそも事の発端が何だったのか。 もう思い出す事も嫌になる。と言うか面倒臭い。馬鹿馬鹿しい。 上田の馬鹿のせいでしち面倒臭い事件に巻き込まれ、帰ってきた時には家が無かった。 そう。私の住み家である池田荘はまっさらな更地になっていたのだ。 「で、どうして私が、まかないをしなきゃならないんですか?」 買い物を終えた私はリビングに座る上田を睨みつける。 上田は私の事なんて切られた小指の爪ほども気にせずに、ザッと広げた新聞記事を目を細めて読んでいた。 「しかも買い物まで全部私に任せて。重いんですよ、牛乳パックって」 腹立ち紛れにわざとリビングのテーブルにこれみよがしに牛乳パックが三本──勿論上田の要望だ──入ったビニール袋を置くと、上田はチラと私を見上げフンと小さく鼻を鳴ら...
  • 商店街で
    いつもの商店街で by 26さん 関西人「ねぇちゃんねぇちゃん、悪いけどちょっとここまで連れてってくれへんか?」 地図を指しながら尋ねるイヤらしい目つきをしたネチっこそうな性格の関西人 山田「えぇ、でも私…」 関西人「今日東京来たばっかで全然分からへんねん、ねぇちゃん頼むわぁ、人助けや思て、な?」 山田 「(めんどくせぇ)すいません、私用事があ…」 関西人「飯おごったるさかい!!」 山田「わかりました、地図貸して下さい」 ………………… 山田「ここがここだから…えぇ?こっちか…?ぶつぶつ」 関西人「いやぁ、東京の人は冷たいのぉ、誰も道教えてくれへんわ無視するわホンマねぇちゃんみたいな優しい人に会えて良かったわぁ」 山田「いえいえ、そんなことないですよ、あ、あそこ見えますか?あの建物ですよ!」 関西人「あそこかぁ、案外近いもんやのぉ。いや助かったわ。そ...
  • 湯あたり2
    湯あたり by 267さん 2 人間、じっと見られるとなかなかそいつと 目線を外せないと思う。 だー、上田め、なんてじっと見るんだよ。 気のせいか、顔が熱い。 「・・・どうせまた冗談」 「本気だ」 茶化すのを許さない、すかさずのツッコミ。 くそ、なにか言うことは・・・。 と、考えていたら不意に上田を見上げる形になった。 ソファーに倒れこんだようなものだ。 自分でも知らず知らずに体が後ろに傾いていたらしい。 上田が私の頭の両隣に手をついてじっと私を見下ろす。 「返事」 声が明らかに笑っている。 腹が立つのに口が動くだけで言葉にならない。 こういう体制で山田を見るのは初めての気がする。 白状すると、この辺りから下心が出てきた。 組み敷いた(という表現がここで正しいか判断しかねるが) 山田が妙におかしいというか、かわいい・・・?というか。 「...
  • 星が降る3
    星が降る 9-12 「……わからないぞ」 俺は牛乳パックを置いた。 「俺は『お兄さん』だから昼間は侵入できるはずだ」 「侵入って何だ!この変質者!」 山田は唇の端を曲げ、軽蔑したように俺を見た。 「あれは不審に思われないように不動産屋さんに言っといただけですよ。大家さんにはありのままを伝えます」 「ありのまま?」 「お前が赤の他人のストーカーだって」 「違うだろうっ!……しかし。不便じゃないか。ほら…焼肉を奢ってやってもいいという慈悲の心が俺にふと湧いた折などにだな」 「電話すればいいじゃん。23区内ならどこでも歩いていきますよ」 「…だが、世にも不思議な話を聞き及んだ時などには」 「電話っ!!…大体、それって嬉しくないんですってば。迷惑なんだ、変な事件にばかり巻き込むから」 「だが」 「上田さん」 山田がずいとテーブル...
  • 池田荘にて2
    池田荘にて by ◆QKZh6v4e9wさん <<Prev それにしてもおかしい。いつもならこのあたりでツッコミが入るのだ。 ハルかジャーミーあたりが乱入してきてくれないだろうか。 いや、今日は愛のハイキングに行くとかで池田荘の大家達は朝早く出かけたっきりだ。 なんという事だろう。 奈緒子が混乱している間に上田はブラウスの前面突破に成功し、ブラから豊胸パッドを抜き始めた。 「いちま~い……にま~~い……なんだ、今日は控えめだな」 「うるさいっ!!!……しっかりしてくださいよ上田さん!こんな事して、あとで後悔するぞっ」 「あとで悔やむから後悔と書く…はじめから後悔など、したくてもできないぞ、山田奈緒子」 「ううっ」 へらず口に正直に怯んだすきに上田の顔が迫って来た。このままでは唇を奪われる。 「やめ」 唇に重くて熱い感触。キスさ...
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