上×山 時々 矢×山 のち・・・TRICKでエロパロまとめ内検索 / 「理由5」で検索した結果

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  • 理由5
    理由(リレー作品) by 151さん 5 眼前で繰り広げられている光景を、とても信じることができない。 ずいぶん長い間、奈緒子は俺のペニスの先端に口づけた後、その唇を離した。 奈緒子の唇と、ペニスの間に、俺の腺液が糸状に橋架かっている。 ドクンと、胸が高鳴るのが分かった。 妙に顔が、いや、全身が熱い。 奈緒子が俺を見上げたまま、小さく舌を出し、口の回りをペロリと舐め上げた。 奈緒子の舌に俺の腺液が舐めとられる様が、俺の目に艶めかしく映る。 ゴクンと唾と一緒にそれを飲む音が奈緒子から響き、その瞬間奈緒子は顔を歪ませた。 「まずっ!」 美味いわけがないだろう。興奮と混乱がない混じった目で奈緒子を見る。 「…you、本当に無理は…」 口では奈緒子を止めながらも、俺の体は動かない。 おそらく片手一本で阻止できるであろう奈緒子の行為を、俺はさらさら止めさせる気など...
  • 理由8
    (リレー作品) 理由 by 151さん 《おまけ》 麻布十番の高級焼肉店、そこに俺と奈緒子はいた。 奈緒子は次々と皿を空にし、店員を青ざめさせている。 「you、もうその辺にしとけよ」 奈緒子は口に肉を含んだまま答える。 「ふぁんでですふぁ?…こほんっ、食い放題なんだから食べられるだけ食べますよ! まだまだ、腹六部ってとこだな!」 そう言って腹をさする様を、俺は呆れたように見る。 …しかし、本当に焼肉が好きだな、こいつは。…ん?焼き肉と言えば…。 「なぁyou、こんな話を知ってるか?」 俺は嬉々として奈緒子に話しかけた。 「何ですかぁ?また、変な霊能力者の話とかなら…」 奈緒子が面倒くさそうに答える。 「いや、そんなんじゃない。君は焼肉屋にいる男女の定義をしっているか?」 「肉食ってる」 「当たり前だ!!…違うんだよ、そういうことじゃないんだ、聞いて驚くな?...
  • 理由1
    理由 (リレー作品) 名無しさん(1) 美味い。 俺の一日はこの一杯のエスプレッソから始まる。 まさに至福のひとときだ。 タバコをくゆらせながら英字新聞に目を通す。 天才物理学者といえど世界情勢のチェックも怠らない。 穏やかな時間がゆっくりと過ぎていく。 ピンポーン こんな時間にセールスか。俺の部屋を訪ねてくる者はセールスマンしかいない。 何故なら俺には友達がいないからだ。この前は追い返すつもりが50万の羽毛布団を 買わされた。天才は同じ過ちを二度繰り返さない。居留守を使う。 ピンポーン、ピンポーン しつこいな。俺はいないぞ。 ピポピポピポピポピンポーン さすがに腹が立ってきた。今日はきっちりと追い返してやる。 少し熱くなりながら玄関へと向かう。 「どちら様?」俺はドア越しに尋ねる。 「おう、ようやく起きたか上田」聞き覚...
  • 理由7
    理由(リレー作品) by 151さん 7 奈緒子の腰を掴む手に力を込め、思いきり腰を引き、打ち付けた。 「はうぅっ!」 奈緒子が痙攣し、部屋にパァンと、肉のぶつかり合う激しい音が響く。 「やっ…やぁっ…」 よほど恥ずかしいのか、奈緒子の躰は小刻みに震えていた。 もう一度、腰を引き… 「んっ…んんーっ!!」 打ち付ける。 「あああぁっ!!」 再び奈緒子の絶叫をかき消すほどの打ち付け音がこだまする。 次第に突く速さを速めていくと、打ち付け音はパンパンパンッとリズミカルな音に変わり、 それに合わせて奈緒子の喘ぎも一際感極まったものになった。 「…っ!!くっ…うっあっ!!」 ペニスを膣壁で擦りあげられる快感に、俺も思わず声を漏らす。 かき混ぜられた愛液は泡立ち、四方に飛び散る。 限界はそう遠くない。 俺は奈緒子の腰にある手を、片方はクリトリスに、片方は...
  • 理由3
    理由 by 151さん 3 …しかし、もう少しの辛抱だ。もう少しで俺の計画は成功する。 揉んでいるほうの指で乳首をクリクリとこね回し、一方で吸う力もさらに強める。 「ああぁっ…!!うえださ、わ…たし…もぉ!!」 奈緒子から限界の訴えが聞こえるが無視する。 奈緒子のなだらかな丘を、俺の唾液がゆっくりと何筋も伝うのが視界の端に入った。 そのままそっと奈緒子の様子を伺ってみる。 奈緒子も視線を感じたのか、きつく瞑っていた目をうっすらと開けた。 快感で唇を噛みしめ、躰は桃色に染まり、汗で美しい髪が顔に貼りついている。 俺は奈緒子に問いかけた。 「ひもひひひか?(気持ちいいか?)」 行為はそのまま、視線は奈緒子から離さない。 奈緒子は、一瞬躊躇ったのち、小さく何度もコクコクと頷いた。 俺の心に何とも言えない満足感がわき上がる。 …頃合いだな。 ...
  • 理由2
    (リレー作品) 理由 by 名無しさん~151さん 2 「・・・・・・」 奈緒子が黙ったまま目を合わせてきた。 大きな瞳が睨むように俺を見つめる。 唾を飲み込む音が聞こえ、奈緒子は意を決したように口を開いた。 「う、上田・・・す、す、好」 言いかけた言葉を塞いだのは俺の唇だった。 軽く奈緒子の唇に触れ、耳元で小さく囁いた。 「好きだ」 その瞬間、固く強張っていた奈緒子の身体から力が抜け、ベッドに身体が沈む。 2度目のキスでは、深く舌を絡ませる。 最初は驚いていた奈緒子も、少しずつ積極的になってきた。 キスをしたまま、俺は奈緒子の服を脱がせる。 そして奈緒子の胸に手を伸ばした。  ・・・・・・ない。 いや、あった。 これだ。 まさかこんなに小さいとは。 これをどうやって揉めというんだ。 だが、揉んで大きくなったという事例はいくつもある。 優しく乳腺...
  • 理由4
    理由(リレー作品) by 151 4 奈緒子の汗で濡れた髪を左手で撫でながら、その唇を貪る。 固く閉じられた唇を舌でこじ開け、奈緒子の舌を探る。 初めは驚いて舌を引っ込めていた奈緒子も、徐々に俺の舌に自分のそれを絡めた。 おずおずとした舌の動きが何とも可愛らしい。時折苦しそうな吐息が重なった唇の隙間から洩れた。 ピチャピチャと舌の絡みあう水音がいやようにも俺の欲望を高める。 奈緒子の髪を撫でていた左手を、そのまま躰のラインに沿って下げていく。 火照った頬、小さな肩、微かな膨らみ、細い腰、そして…。 奈緒子のロングスカートに手をかけ、ホックを探りあてる。 外そうとしたその時、重なった唇を無理矢理離し、奈緒子が俺に訴えた。 「ちょ、ちょっと待って下さい!」 「…何だよ」 訝しげに奈緒子を見る。奈緒子は小さな声で言葉をつむぎだした。 「えっと、その…私、だけ、素っ裸...
  • 理由6
    理由 (リレー作品) by 151 6 奈緒子の顔や、首や、胸にしばらくそっと唇を這わせた後、俺は奈緒子と見つめ合った。 お互い、もう残る行為は一つしかないことに気付いていて、顔が緊張している。 俺が生唾をゴクリと飲む音が静寂に響く。 「山田、その……いいか?」 奈緒子の躰の方の準備は、おそらくもう十分整っている。俺の方は言わずもがなだ。 「う、えっと…はい」 奈緒子は緊張した面持ちで答える。 ついに来たその時に、俺の心臓は嘗てない程の心拍数を記録する。 奈緒子の足を拡げようとその太股に手を伸ばした瞬間、あることに気付いた。 …忘れるところだった。 「ちょ、ちょっと待っててくれ」 奈緒子に愛想良く微笑み、俺はベッドから体を降ろす。 背中に奈緒子の視線を感じながら、脇にある机の引き出しの奥をまさぐった。 …確か、以前買っておいたはずだ。………あった! ...
  • メニュー2
    現スレ目次 初代スレより 即落ち防止 by ??さん (矢×山)1 東大製秘薬 by 13 さん (菊×山)1 初夜?by エイジさん他(リレー作品) 1 なぜベストを尽くさないのか 1 理由 by 名無しさん達&151さん(リレー作品)1 2 3 4 5 6 7 8 きっかけ by 243 さん 1 2 3 4 「いんみだれ」 (矢×山)by 151さん 1 2 3 秘密 by 267 さん1 2 3 4 5 6 入れ替わり(NOTラブラブ編)by 243 さん1 2 3 4 5 6 7 覚悟 by 151 さん 1 2 3 4 5 湯あたりby 267 さん 1 2 3 4 5 6 7 ピラニアby 691 さん 1 2 3 4 5 私の本命 by 243さん 1 2 3 4 5 サイドストーリー(I) by 151さん 1 2 3 4 5 菊池愛1(リレー作品)  (エロに...
  • ついてない一日
    ついてない一日 by 510さん 196 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 19 55 00 ID wucoPkcH 俺もお言葉シールゲト 映画は最初の電話のところが好きだ 憎まれ口叩きながら、上田の電話がすごく嬉しそうな奈緒子かわいい 上田が部屋に来るのをちょっと期待したりして そんな自分ににゃー!とかなってる奈緒子だったりしないかな それから7か月 510 :1:2011/01/10(月) 01 08 27 ID 4ZWY9i33 超今更なんだけど、 196の書き込みに思わず妄想爆発して初めて書いてしまった エロなしです。ごむんなさい 1   「疲れた・・・」   奈緒子は部屋に入るなり、鞄を投げ出し畳にどさっと座りこんだ。   新しく決まったばかりのバイトは、今日あっさりクビに...
  • SideStories
    【1-1 津村俊介×大森美和子】 「……本当に、ビッグマザーが、こうしろと?」 「…あぁ、壁に手をついて、尻を私の方に向けなさい」 歯を食いしばり、美和子は津村の言うとおりにする。 人目につかないこの風呂場前の通路へ、突然連れ込まれたのが始まりだった。 ズルリと強引にズボンが引き下ろされ、目を瞑る。 「…何だ、もう濡れてるのか」 津村の馬鹿にするような言い方に、美和子は顔が熱くなる。 何かが、そこに当たったと思うのもつかの間、後ろからの突然の挿入に体を仰け反らせる。 「……っっっ!!あぁっ!」 美和子の耳元で津村がその淫靡を讃え、美和子は首を横に振り否定する。 ゆっくりと、しかし確実に、津村は腰を動かし始めた。 「んっ…んあっ…」 突かれる度に、美和子の口は淫猥に開く。 「お前の、息子は…っ!…お前が、犯した、罪のせいで...
  • 跪いて足を2
    跪いて足をお舐め! by 347さん 本編 私と上田さんはソファーに座ってテレビを見ていた。 食事も風呂が終わりあとは眠るだけ。 ちびちびと上田はビール、私はお茶を飲んでいる。 少しだけ私は違和感を抱いていた。 なんか、なんでだろう、なんでだ!? 今日は上田が触ってくるのだ。 最初(30分ぐらい前)は抵抗してた、そっと手が近づいてきたら避けていた。 でも今はもう、攻防戦に疲れてきつつある。 手が大きい。 「もう、なんですか、さっきから」 上田の手は今私の髪に触れていた。髪が痛むだろうがっ。 「・・・ん・・・いや別になんでもない」 「嘘付け。」 「いいだろうが別に」 よくない、全く良くない 「それに、触るのだって初めてじゃないだろ」 「初めてって・・・」 抱きつかれた事は...
  • メニュー総合
    現スレ目次 Part6 (現在進行中) 前の夜 by 216さん 1 2 ややこしい事 (矢×山)by 192さん 姫初め by 58さん 1 2 おまけ 燃え盛る火の中で(非エロ)by 16さん 三角関係(非エロ)(矢・未・山) by 9さん Part5 (dat落ち・・・まとめ中) ついてない一日  by 510さん 秘密の遊び by 448さん カミヌーリ儀式 by 86さん(鈴×山)1 2 貞子 by 59さん(非エロ) Part4 (dat落ち) 長野にて 眠れないので(仮) 商店街で(微エロ) 新スレ祝い(非エロ) Part3 武家屋敷妄想(微エロ) 夏服(微エロ) 夢 by◆/YXR97Y6Hoさん 1 2 ノンストップ教授(微エロ) 節分 続・節分(微エロ) セオリー(微エロ) インセンス(非エロ) 小ネタ(非エロ) ユーザー別がいい(非エロ) ...
  • 本命
    私の本命 by 243 さん 予告 超天才美人マジシャンの私・山田奈緒子は、今恋をしている。 その相手は…矢部さん。 今まで色々あったけど、やっぱり好き。 結構いい人だし、鬘を必死に隠してるの可愛いし。 手錠かけられそうになった時とか、手を握られるといつもドキドキしちゃってた。 エヘヘヘ♪ …まぁそのことは置いといて、実は悩んでいることがある。 上田さんが、私のことを好きになってしまったらしい。 バレバレだけど気付いてない振りしといてやるからな、上田。 でも、このままでいいんだろうか? もし私が矢部さんと恋人になったら。 上田が私に好きだと言ったら。 …どうなるんだ?私たちの関係は。 1 私は恋をしている。相手は矢部さん。 誰にも言ってないし、たぶん誰にも気付かれていないはず。 …でもひとつ、困ったことが。 上田さんに...
  • Pink Marriage Blue4
    pink marriage blue by ◆QKZh6v4e9w さん 12-13 上田が入ると奈緒子はとろけるような呻きを漏らした。 すんなりした脚が彼の腰に巻かれる。腕が、彼女の躯が彼を受け入れてからみつく。 「上田さん」 初めて抱いた時の彼女の反応を思い出す。 恥ずかしがって我慢してて痛々しくて、こんな甘い声は出せなかった頃の奈緒子の姿を思い出す。 「奈緒子」 「あん、あ、…………上田さん…」 上田のものが標準よりも大きいから余計に苦労をかけたと思う。 でも奈緒子は、だからといって行為そのものを厭がった事はない。 愛されていると上田は思う。 声だけではなくて、奈緒子が感じているのがわかる。 興奮しきった上田のものを、興奮しきった彼女の蜜と肉がうねってしめつけて、限界目指して煽りたてていく。 その熱を制御する事など考えられ...
  • Pink Marriage Blue1
    pink marriage blue by ◆QKZh6v4e9w さん 1-4 仕事が忙しくてあまり構ってやれないせいか、それとも間近に迫った式の準備に追われているからか。 彼女の機嫌は悪かった。 そう、昨日、記念写真の前撮のため式場に行った時の話だ。 「新婦さま、もっと嬉しそうに笑ってくださーい」 もともと笑うのが苦手な彼女はものすごくがんばっていたには違いない。 「ちょっとこわばってますねー。緊張しますか。えーとですね、深呼吸してー。もっと自然に、自然に笑ってー」 それでもカメラマンにいろいろ指導されていた。 一方彼のほうはと言えば、 「新郎さまはそんなに歯を見せないでくださーい。あ、新婦さまより前に出ないで。ポーズ作らないでくださいねー。お顔の角度はもっと、自然に、自然にー」 別の理由でいろいろ注意されてたがこれは別にいい。 ...
  • ピラニア1
    ピラニア by 691さん 1 いったいあれは、私の思い込みだったんだろうか。 そう感じてしまうほどに、東京へ戻ってからの私たちは、以前となにひとつ変わらない。  ・・・ただひとつ、私が上田の家に上がるようになったこと以外は。 「なんだYOU。来てたのか」 「悪いか」 大赤面しながら合鍵の隠し場所を教えてきたのと同一人物とは到底思えない男のため息に、 テレビのリモコンをいじりながらそっけない返事を返す。 「・・・と、上田、その包みもしや!」 言うが早いか、上田の右手に下げられたビニール袋を奪取する。 そこには、予想通り某高級焼肉店の弁当が鎮座ましましていた。 「まったく、そういうものを嗅ぎ付ける能力には感心するよ」 「すいませんね意地汚くて。ちょうどお腹減ってたんですよありがとうございますいただきますっ」 アマゾ...
  • 覚悟5
    覚悟 by 151さん 5 力を無くした奈緒子の肢体をベッドに横たわらせる。 かろうじて意識はあるようだが、まだ会話は出来ないらしい。俺も似たようなものだ。 奈緒子の横に俯せに横たわる。 二人の荒い息づかいだけが部屋に響いた。 初めに口を開いたのは奈緒子だった。 「……結局、誤魔化されちゃったし」 一瞬、何のことだか分からなかった。が、すぐに奈緒子の意図する所を理解する。 「……誤魔化してなんかないぞ」 「…何の話か分かってるんですか?」 不審気に俺を見る奈緒子。 「あぁ、分かってる」 そう言って体を起こし、壁に掛かっている時計を見た。 「……YOUが言うかと思ってた」 「はぁ?!」 怒ったような声をあげ、奈緒子も体を起こす。 俺は目を合わせないように続けた。 「何時だってそうだったろう?どんな事件が起きても、何時だって真相を口にしてきたのは...
  • セオリー1
    セオリー by 323 さん 皆様メリークリスマス。 今からウエヤマ連続投下します。 対してエロなし、一応半年ぐらい同棲してるという設定で。  あーあ、せっかくの料理なのに  あーあ、せっかくの最高級レストランなのに  あーあ、せっかくのイブなのに  ため息をついた。舌の上をよくわからない野菜が通っていく  目の前ののっぽのヘタレな上田は黙々と料理を食べ続ける  息苦しくなって目線を逸らしたら、隣のテーブルのカップルが見つめ合っていて  男の方が指輪を相手の女に渡していた  あーあ、   「出かけてくる」  夕方、さっきまでぼーっと一緒にテレビを見たりしていた上田が急にいなくなったと思ったら  数分後スーツを着て出てきた。  「どこに」  「食事だ」  「そういう事なら先言ってくださいよ。えっと用...
  • きっかけ1
    きっかけ by 243さん 1 ある依頼を解決した帰り道。 上田を気に入った依頼人の娘に食事をご馳走になり、 上田と奈緒子は家路についた。 「うーん、満足満足♪」 お土産のケーキの箱を振り回し、 奈緒子は幸せそうに微笑む。 その後ろ、1メートルほど離れたところに 上田が歩いていた。 「…もう少し遠慮したらどうなんだ?」 上田がため息をつく。 奈緒子が振り返り、さも 当然のように言い放った。 「あっちが遠慮するなって言ったんじゃないですか」 確かにそうなのだが、 奈緒子の食べっぷりは相変わらずだった。 超高級肉のフルコースだったのだから 無理もない。 「あんなに美味しいものは久しぶりに食べたなー。 上田のおかげだな。 感謝してますよ♪」 めずらしく素直な奈緒子に少し見とれ、 上田は視線を逸らした。 自分でも気付いていた。 最近、...
  • 呪文と石2
    呪文と石 4-6  * 翌日の木曜日、路上にて。 奈緒子は疲れた躯に鞭打って喫茶店のバイトに行き、なんとか終了時間まで勤め上げた。 今日の御飯のためである。 待ち焦がれていた報酬を手にし、必要な食料品を買い込んで久々に幸せな帰宅の最中だった。 後ろから聞き慣れた不吉なクラクションが鳴り響いた。 顔をこわばらせて振り向くとそこには若草色の小さな車があった。 運転席から大男が手を振っている。 奈緒子は急いで前を向き、見なかったふりをしようとした。 「you。──you!」 速度をおとし、ぴたりと並走するパブリカから上田の声がする。 「乗れよ。昨日の、その、お詫びに……なにか奢ってやるから」 「別にいいです。今日はお金入ったし、バイト先でサンドイッチの残りを食べたから満腹だし。失礼します」 「更に一食浮くんだぞ、you...
  • 覚悟1
    覚悟 by 151さん 1 数時間ぶりに研究室の扉に手を掛けるのと、中から電話の呼び出し音が鳴り響くのはほぼ同時だった。 俺は小さく息を吐き、科技大で唯一安らげる場へと足を踏み入れる。 この数週間俺は多忙を極めていた。 近く開かれる学会での論文の制作、また、運悪くそれに重なってしまった試験の問題作成。 加えて、朝からぎっしり詰まった学生達への講義。 試験前ということもあり、暇ができたと思えば勉強熱心な学生に質問責めに合う…まぁ、丸毛典子くんのような生徒ならそれも苦ではないのだが。 とにかく、どこぞの誰かは俺のことを暇人だと責め立てるが、少なくともここ何日かは睡眠もまともにとれない多事多端ぶりだった。 そして今、やっと休めると研究室に戻ったところでこの電話だ。 俺は正直辟易していた。 持っていた書類を机に投げやり、けたたましい音を立てる機械に手を伸ばす。 ...
  • sweet hot spa3
    sweet hot spa by ◆QKZh6v4e9wさん 2  * 「………おおうっ!?」 跳ね起きた上田は、ずれ落ちかけていた眼鏡を顔から引きむしった。 ぼんやりとした視界に見えるのは、机一面に散乱した書類。 転がったグラス。 つけっぱなしの卓上ライト。 見慣れた自分の研究室である。 「………………」 思い出した。 溜まっていたレポートの採点をやり遂げるため、昨夜はいつものインチキ事件を解決して帰京したその足で大学に戻り、そのまま───眠ってしまっていたらしい。 上田は眼鏡をかけ直し、時計を見た。 午前三時二十三分──なんという半端な時間だ。 「ん…?」 上田は頬に涎が垂れていることに気付き、慌てて掌で拭った。 身じろぎすると股間に違和感…。 下着の内側の、このなんともいえず気色の悪い感触は...
  • いんみだれ1
    『いんみだれ』(矢部×山田) by 151さん 1 山田「美人実力派手品師の山田です」 上田「超天才物理学者の上田です」 山田「上田さん、また151がSS書いたらしいですよ」 上田「またか?!」 山田「この人、呆れるほど暇なんですね。上田さん並に」 上田「…まぁ、放っといてやれよ」 山田「そうですね。じゃあ内容説明しますよ。えっと…奈緒子、つまり私ですね、が『うまめ』」 上田「『攻め』だ!!」 山田「そう、それそれ」 上田「ったく。しかし…君が攻めか、ふふっ……鞭、ろうそく、猿轡…?」 山田「何ブツブツ言ってんだ。続き読むぞ。えっと、攻めのつもりだったけど微妙な感じ」 上田「なんじゃそりゃ」 山田「で、ちょっと奈緒子、つまり私ですが、がちょっといん…いん~…いん?…『いんみだれ』! ……与謝野晶子?」 上田「『淫乱』だ!よく与謝野晶子知ってたな。…というか、Y...
  • 夢1
    夢 by ◆/YXR97Y6Hoさん   するりと、手の中から抜け落ちる指先の感触。   「……!!」   寝室のベッドで飛び起きた上田次郎の、その全身はびっしりと汗をかいていた。   時計を見るまでも無い。窓の外はまだ暗く、朝など遠い先のことだと判る。   悪夢だったのかと、僅かに頭痛のする頭を振り払う。   汗の不快感を流そうとシャワーを浴びるべく立ち上がろうとして、初めて違和感を覚えた。   ――そういえば、何故、俺は服を着ていない?――   その上、右手の先がしびれている。恐る恐る、麻痺して感覚のないあたりを覗き込んでみた。   そこには、華奢な足が乗っていた。   思わず、全力で腕を引き抜く。乗っていた足が勢いで高く跳ね上げられて、ベッドに落ち軽くバウンドする。   慌てて布団を捲った先には、見慣れた女が眠っていた。   ...
  • sweet hot spa1
    sweet hot spa by ◆QKZh6v4e9w さん 1 ほのかな硫黄臭。 涼やかな夜気にたなびく湯気……温泉だ。 それも確実に強羅。 いつの日にか愛する女性とともに入るとかねてから誓っていた、定宿のプライベート露天風呂に間違いない。 閑雅な照明に、湯が満々と揺れている。 膝の上には濡れたおくれ毛をうなじに落とした、一糸纏わぬ──。 なぜ山田奈緒子なのか。 上田は、唐突に放り込まれた、ひどくしっとりとしたこの情景にとまどっていた。 奈緒子の唇が動く。小さい呟きが水音に紛れた。 「…上田さん。ちゃんと座ってるの、難しいんですけど」 この宿の源泉は濁り湯だから、透明度はかなり低い。 従って湯の下は定かには見通せないのだが、上田の腿には丸みを帯びた滑らかな尻の感触がある。 奈緒子は、湯の中でふらつく躯を安定させる...
  • 次郎号走る
    次郎号走る by ◆QKZh6v4e9w 1 山田奈緒子。 乱暴者で大食いで、性格にも根性にも対人関係にも経済状態にも常に問題を抱える、人を人とも思わない強欲でくそ生意気な貧乳へっぽこ奇術師だ。 顔立ちは、まあ二目と見られぬという程悪くはないほうだろう。 奴が口を閉じている時に眼鏡を外してよくよく見れば、そして一万歩ほど譲れば、美人といって言えなくもない。 俺は世界一頭が良くしかも百人中百人が振り返るほどのいい男というのみならず、鷹揚かつ心の広い人格者だ。 そこまでは渋々認めてやってもいい。 それにこいつは、動物の本能を発揮して驚くほどの頭のひらめきを見せることもたまにある。 勿論俺の足元にも及ばないし、まあ、そもそもひらめくこと自体ごく稀なのだが。 そうだ、山田が持ってるもので役に立つといえばそのひらめきくらいしかないだろう。 だからこそ...
  • 姫初め1
    姫初め by 58さん   既に何度か関係のある上田×山田、   しかしお互いはっきり気持ちを口には出していない設定です   場所は教授の家のリビングです   ※※※※※※※ 1   往々にして、非常識な時間の電話は非常識な奴からの事が多い。   今朝にしたって、まだ正月三が日も明けぬ朝方からその男からの電話はかかって来た。   「おう山田、あけましておめでとう」   もしもしと言うより先に、いろんなところがデカいこの男、上田次郎が切り出した。   「…おめでとうございます」   と、つい年頭の挨拶を返してしまうと、相変わらず慇懃無礼な態度の上田からこんな返事が返ってきた。   「それだけか?ん?『上田様、昨年は大変お世話になりました。今年もどうぞこの貧しい胸の私めをよろしくお願い致しま...
  • 嘘1
    嘘 1 中途半端な広さの公園だった。 古くさい水銀灯が瞬き、水の出ていない噴水周りのベンチにはひとっこ一人いない。 寝静まった古い住宅街が背後に控えている。コンビニの灯りが遠い。 深夜一時近くともなると薄手のカーディガン一枚では結構冷える。 「上田。…上田さんっ」 「しっ。うるさいぞyou」 邪険に手を振る上田のジャケットの裾を奈緒子は掴んでひっぱった。 「いつまでこうしてればいいんですか。だんだん寒くなってきました。これ寄越せ」 上田は振り返り、早口に言った。 「風邪をひくから嫌だ」 「私がひいてもいいんですか」 「youは大丈夫だ。昔から言うだろう、なんとかは風邪をひかないと」 「なんとか……言いたい事があるなら、はっきり言えばいいじゃないですか」 「バカは風邪をひかない。なんだ、わかってるんじゃないか。ハッハッハ」 ...
  • 呪文と石3
    呪文と石 7-9 反射的に、奈緒子は思いきり腿をひき上げた。チャイナドレスの裾が華麗に翻る。 クリティカルヒット。 「おぉっ……」 一声呻いてずるずると崩れ落ちた重い長身をなんとか床に横たえた。 手当たり次第にバッグに小物を詰め込んで、奈緒子は急いで逃げ出した。 目指す先は──公衆電話だ。 あまりにも上田の様子が怪しくて、どうすればいいのかわからない。 このままでは今夜のこのことアパートに戻るのも不安だ。 なにせ上田はいつでも不法侵入するのだから。 曲がりなりにもこの手の緊急性のある相談を持ちかけられそうな知り合いは、トモダチのいない奈緒子には東京広しとはいえどもあの刑事くらいしかいなかった。  * 一時間後。 「しっかしお前のそのバイト仲間は恐ろしい女やな、いきなり急所をか…怖っ」 「矢部、面白がるな。真剣...
  • 星が降る4
    星が降る by ◆QKZh6v4e9wさん 13-16 「…ちょっと待て。落ち着け、上田」 山田はトランクを降ろし、俺の手をひっぱった。導かれるままソファに腰をおろした俺はそわそわと指を組んだ。 「よく考えたら、噂も下火になった事だし、youが出て行く必要はないんじゃないかと思ったんだ」 「何ですか、それ」 立ったままの山田は顔をしかめた。 「もともとはお前が出てけって」 「そうだよ。だが」 俺は指に力を入れながら何度も何度も組み直した。 「真に受ける馬鹿がどこにいる」 「………」 「俺が本気で行き場のない貧乏で貧乳の奇術師を追い出すような、器の小さい男だと君は」 「追い出そうとしたじゃないか、現に」 山田はきゅっと下唇を噛み締めた。 「明日電話すれば完了ですよ。やっかい払いできて嬉しいでしょう、上田さん」 「…完了?ああ、そ...
  • 商店街で
    いつもの商店街で by 26さん 関西人「ねぇちゃんねぇちゃん、悪いけどちょっとここまで連れてってくれへんか?」 地図を指しながら尋ねるイヤらしい目つきをしたネチっこそうな性格の関西人 山田「えぇ、でも私…」 関西人「今日東京来たばっかで全然分からへんねん、ねぇちゃん頼むわぁ、人助けや思て、な?」 山田 「(めんどくせぇ)すいません、私用事があ…」 関西人「飯おごったるさかい!!」 山田「わかりました、地図貸して下さい」 ………………… 山田「ここがここだから…えぇ?こっちか…?ぶつぶつ」 関西人「いやぁ、東京の人は冷たいのぉ、誰も道教えてくれへんわ無視するわホンマねぇちゃんみたいな優しい人に会えて良かったわぁ」 山田「いえいえ、そんなことないですよ、あ、あそこ見えますか?あの建物ですよ!」 関西人「あそこかぁ、案外近いもんやのぉ。いや助かったわ。そ...
  • 眠れないので(仮)
    眠れないからネタを振ってみた by 145さん   「く…、ぅっ」   荒い息が、聞こえた。   聞こえてしまった。   池田荘が消えて、家賃の催促をされない代わりに雨露が凌げなくなってしまった私は、結局上田のマンションに転がり込んだ。   上田の寝室だった部屋を占拠してやったから、あの大男は今やリビングで寝る毎日だ。   顔を合わせれば「早く職を見つけて部屋を返せ」とぶーたれている。   別に返してやるつもりもないが、いつまでも世話になるわけにはいかないと、今日は久々にアルバイトに出ていた。   いつものように『明日から来なくていい』と…いや、『あなた様のような方には毎日足をお運びいただくなんて恐れ多い』と丁重におとこわりされて。   帰ってみたら、何をしてるんだ馬鹿上田っ!そこは私の部屋だぞ!   追い出そうとドアノブに手をかけた、その時だ...
  • 熱血貫通編1
    熱血貫通編 by ◆QKZh6v4e9wさん 前編 「さて、この上田次郎の大活躍で今回も無事に事件が解決したわけだが…」 「ふざけるな!私が全部解いたんだ。いつものように気絶し続けだったくせに」 鄙びた温泉郷である。 川沿いの小道を湯上がりの男女が歩いていた。 ぼさぼさ頭でのっぽの日本科技大教授物理学者上田次郎、そして自称超天才美人マジシャン山田奈緒子の凸凹コンビだ。 上田は眼鏡が新品で浴衣姿だという事以外はいつもと変わらないが、奈緒子のほうは風情がかなり違う。 いつもは垂らしたままの長い黒髪は珍しくも巻き上げ、襟首に覗くうなじが白く初々しい。 浴衣だから貧乳も目立たず、そこはかとない無作為の色気などが珍しくも醸し出されているのである。 さっきから上田が高い位置からちらちらと覗き込んだり並ぶ角度を変えたりしたりしているが無理もなかろう。 ...
  • 二倍量1
    二倍量 by 389 さん 1-4 高架下に小さな若草色の車があったから、そうじゃないかとは思っていた。 案の定だ。 待ちくたびれたのだろう。 上田は部屋の主の帰還に気付かず、無防備に両手を広げて惰眠を貪っている。 バッグを置き、奈緒子はちんまりとちゃぶ台に座った。 上田が勝手にいれていた茶を奪い、啜る。すっかりぬるく、ちょっと濃かった。 今日は一体何の用事なんだ。 奈緒子は彼の周囲を見回し、怪しい観光パンフレットも焼肉券も散らばってない事を確認した。 ややこしい事件に奈緒子を巻き込もうとやってきたのではないらしい。 だが油断はできない。上田が来ると、ろくでもない事が起こる。 パンの耳が消えたり、錠が増えていたり、変な薬を飲まされたり。 はっと気付いて洗濯物を目で探す。良かった、今回は無事だ。 奈緒子は急いで洗濯物を...
  • ファナティック1
    ファナティック by ◆QKZh6v4e9w さん 1-5 南国の暗い夜を背景に、何の変哲もない建物がかがり火に照らされている。 祝いの酒を喰らって騒いでいる人々の目をかすめるのは簡単だったし、裏手の引き戸を外すのも楽勝だった。 内部の構造も単純のようだ。この島の民家と同じに田の字型に区分けされた各部屋を順に廻ればいい。 奈緒子の姿を探して上田次郎は室内に足を踏み入れた。 建具もなにも取り外された内部の奥に、張り巡らされた蚊帳が見えた。 その白と水色の爽やかな印象を裏切るように、内部には濃厚な香の匂いが立ちこめ、蝋燭の灯りが隠微に揺れている。 部屋の奥の薄闇に据えられた、白布に包まれた巨大な男根像。 滑りのある光沢を放つ絹地に覆われた広くて分厚い布団。 その中央に彼女が、覆い被さった男の下でくねっていた。 見た瞬間何がどうなっているの...
  • 池田荘にて2
    池田荘にて by ◆QKZh6v4e9wさん <<Prev それにしてもおかしい。いつもならこのあたりでツッコミが入るのだ。 ハルかジャーミーあたりが乱入してきてくれないだろうか。 いや、今日は愛のハイキングに行くとかで池田荘の大家達は朝早く出かけたっきりだ。 なんという事だろう。 奈緒子が混乱している間に上田はブラウスの前面突破に成功し、ブラから豊胸パッドを抜き始めた。 「いちま~い……にま~~い……なんだ、今日は控えめだな」 「うるさいっ!!!……しっかりしてくださいよ上田さん!こんな事して、あとで後悔するぞっ」 「あとで悔やむから後悔と書く…はじめから後悔など、したくてもできないぞ、山田奈緒子」 「ううっ」 へらず口に正直に怯んだすきに上田の顔が迫って来た。このままでは唇を奪われる。 「やめ」 唇に重くて熱い感触。キスさ...
  • 覚悟3
    覚悟 by 151さん 3 「悪かったな」 腫れた額を軽く撫で、そのまま髪を梳く。 「…や、やめて下さい、この馬鹿上……っ!!」 唇で、奈緒子の言葉を遮った。 逃げられないように頭を押さえ、軽く啄むように何度も口づける。 「んっ…上っ!…田さっ…!やっ…んっ!」 奈緒子が持っていたバッグを床に落とし、俺の体を必死に押し返そうとしてくる。 「奈緒子っ…!」 奈緒子の抵抗などお構いなしに、俺は久々の愛しい唇を貪る。 「やぁ!…や、だっ…んんっ」 隙間を舌でこじ開け、奈緒子の口内を蹂躙する。 奥に逃げる奈緒子の舌を追い、からめ取り、俺の方へ引き込む。 どこまでが自分のもので、どこからが奈緒子のものなのか分からなくなるほど、舌を絡ませる。 口の端からはどちらのものとも分からない唾液が零れ、ピチャピチャと音を立てる。 この場に相応しいその音が、否応にも俺の興奮...
  • 前の夜2
    前の夜 <Prev   彼はうなじや首筋にはキスしなかった。   鎖骨から胸元にかけてもだ。   “お色直しのドレス”の襟のラインを避けている事が奈緒子にも判った。   パジャマのボタンホールは言うまでもなく正常な仕上がりだったため、新品のパジャマは簡単に細い躰から離れて丸まった。   耳朶から流れてきた舌先で乳首をつつかれると奈緒子の喉から喘ぎが漏れた。   小さめの乳房に、平らな腹に、上田がキスを落としていく。   肩、腕、掌、指先、背中……腰。   彼の口やあごの短いひげがちょっとだけ痛い。   太腿に唇が近づくと、やはり恥ずかしい奈緒子は目を閉じてボサボサ頭を押しやろうとしてしまう。   だが頑丈な頸の力で抵抗を撥ね退け、それなりに馴れてきた指使いで小さな薄い下着を下ろし、上田はなめらかな脚を少しずつ順調に開いていった。 ...
  • 繋がる1
    繋がる by  ◆QKZh6v4e9w さん 1 洗面器から鍵を取り出したところで電話が鳴り始めた。 池田荘202号室においては長らくベルを放置していると、大家とそのダーリンが怒鳴り込んでくる事になっている。 しかも最近現れるまでの時間が短くなった。家賃を滞納しているからだ。 奈緒子は部屋に入り、サンダルを脱ぎ散らして電話口まで急いだ。 『なんだ。いたのか』 受話器から不機嫌な声が湧いてきた。 鍵と洗面器をちゃぶ台に置き、奈緒子は畳に座り込んだ。 「上田さんじゃないですか!」 『……』 「久しぶりですね。あ、そっちどうだ。元気にしてたか?」 『心配か』 上田の声は低かった。 『心配ならさっさと電話よこせよ。かけ方教えただろ』 「……上田」 奈緒子は肩と顎に受話器を挟み、亀の餌の容器を手に取った。 「もしか...
  • 鎖3
    鎖 by ◆QKZh6v4e9w さん 3 9 「……おい。おい、youっ!」 くぐもった声に奈緒子は目を見開いた。 目の前に、頭を抱え込まれてもがいている上田がいた。 慌てて腕の力をほどく。 「うおうっ…」 上田が大きな息を吐き、顔をあげた。 窒息寸前だったにしてはその大きな目の潤みは涙によるものではなさそうだった。 ほとんどサディスティックなまでに活き活きした微笑を浮かべ、上田は奈緒子の手首を握った。 「パンツどころか、パジャマまですっかり濡れてるぞ。どうするんだ、一体」 そのひきしまった腹に頼りなくこすりつけられている自分の腰を見て、奈緒子は気絶しそうな羞恥に頬をさっと染めた。 「ボタンも外さないうちからいっやらしい声で喘ぎやがって…やめろよな」 わざと苛めていること確実の物言いである。 目元まで赤くなった奈緒子は上...
  • 嘘2
    嘘 2  * 深夜、狭い車内で放す気のない大男に抱きしめられるという人生最大のピンチに陥った奈緒子だったが、頭の回転という点では有名大学教授をはるかにしのぐ彼女は、唸りながらもすぐに頭の中で解決の糸口を探り始めていた。 あのパトロール中の警官はもういない。よりによって奈緒子が追い払ってしまった。 それに助けを呼ぶために大声を出しても、恋人の痴話げんかと思われるのが関の山かもしれない。 道に人通りはないので警官以外の助けは同様に得られまい。 いつも奈緒子に見えつ隠れつあとをつけているストーカー…もとい、熱心なファンの確かコチンダさんも彼なりの生活もあるのか今夜は生憎見かけない。いつぞやの黒門島の時は別だが、肝心の時に役に立たない男だ。 どこかから上田の持っている携帯に電話がかかってくれさえすれば、必ず出ずにはいられない上田の習性を利用して逃げ出すこと...
  • 熱血貫通編2
    熱血貫通編 by ◆QKZh6v4e9wさん 後編 奈緒子は慌てて目を閉じた。 キスされると心が乱れるのがいやなのだと訴えたいのだが、言えばすぐに心が乱れるその理由を教えろと理屈っぽい上田は追求してくるだろう。 気持ちいいから、と正直に言えば常日頃から無意味なまでに自信過剰なこの巨根男がどれだけつけあがる事か。 想像するだに恐ろしい事態である。 奈緒子は唇もしっかと閉じた。 問題は舌だ、と彼女はこれまで数度交わした(奪われた?)上田とのキスから得た教訓を思い返した。 唇だけの接触ならばおそらく亀とするのと同じ事。 サクランボの茎を一分間に何本だか、結べるのだと自慢している上田の舌技さえ封印すればキスに夢中になって流される事はないだろう。 唇が触れた。触れるか触れないかの温もりが小さな唇の輪郭を辿って移動した。 男の肺深くからの吐息があたたかく...
  • いんみだれ3
    『いんみだれ』(矢部×山田) by 151さん 3 奈緒子ならあり得る。 そう覚悟し、冷めかけたお茶の入った湯飲みを手に取った。 「ほんま…もう帰るぞ?!」 そう言って湯飲みを口へ運ぶと、物陰から、奈緒子が顔だけ出して俺を見た。 俺はチラリとその様子を見たが、構わず一気にお茶を流し込んだ。 瞬間、奈緒子が勢いよく暗所から明所へと移動する。 俺はそれとなく奈緒子にもう一度目を遣る。 「っっっ!?!ぶはっ!!」 同時に俺は口に含んでいたお茶を吹き出した。 「な!な!は?!え!?!」 驚愕のあまりまともな言葉を発することができず、空の湯飲みが手から滑り落ちる。 奈緒子はそんな俺を無表情で見つめる。 先から散々理解不能だと思っていたが、流石にここまでとは思わなかった。 「おまっ……!!な、何考えとるんや?」 襖の奥から現れた奈緒子は、服も何も纏わず、生まれたままの...
  • まとめサイト作成支援テスト2
    4. 名無しさん@ピンキー 2013/08/28(水) NY AN NY.AN ID sx1+ICsY エンドロールでぐちゃぐちゃ言い合いながら手つないで歩いてほしいな 絶妙に手元だけ隠れて見えないみたいなカメラワークでw 「手つないでる!!…のか?」って悶々としたい 3の最終話で上田の胸元に寄り掛かる奈緒子がたまらなく可愛い 抱き着いたりしないで頭だけごつんっていうのが素晴らしく奈緒子っぽい 抱きしめたりしないでニヤニヤしてるのも素晴らしく上田っぽい 9. 名無しさん@ピンキー 2013/09/03(火) 13 44 44.24 ID sz05xIpE 夏休みも終わり、9月。 未来と会わなくなって久しい今も、矢部は店に顔を出していた。 秋葉と二人で捜査に励む。 今までと同じ。でも何か足りない日常。 「いらっしゃ…あ、矢部さん。お客さんがお待ちですよ」 「ワシに客?」 ―――あいつか? ...
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