『絶望を越えた処に希望がある』

リゾナントブルーAnother Vers(ry 暫定保管庫内検索 / 「『絶望を越えた処に希望がある』」で検索した結果

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  • 『絶望を越えた処に希望がある』
    【みっともなさすぎる言い訳】 へるみ~で短いのを書こうと思ったらこんな惨憺たる有様になりましたよっと まあでもせっかく書き上げたんだから保全の一環として投下してもいいよねw 生田さんとか色々アレですしおださくの能力はチートそのものですが劇場版ゆえのパラレルなんだなあっていう感じで受け止めて欲しい 道重さんは療養中。 れいなはリゾナントを去った後。登場していない面子も他のどこかで戦ってます 絶望の底に沈む少女。 目の前に広がる五つの無残な死に様。 弩に喉元を撃ち抜かれた屍。 槍で心臓を貫かれた屍。 5.56ミリのライフル弾で身体を蜂の巣にされた屍。 鉄球に砕かれた脳天から脳漿を撒き散らした屍。 レールガンで胴体が消滅した為、頭と手足しか残っていない屍。 年齢の推定が不可能な状態のものもあるが、いずれの屍も生きていれば絶望に打ちひしがれている少女と大して...
  • 『リゾナント殺人請負事務所録』 Interlude.7~殺し屋たちはその日、居場所を欲し『闇』へと手を伸ばす~
    ...話は(76)207 『絶望を越えた処に希望がある』リスペクトだということだけ言わせてください 絶望的なまでに原型なくて申し訳ないのですがw back   Interlude.6~復讐と殺し屋たち~ next    Interlude.8~メメントモリは殺し屋たちとの約束~
  • 『異能力-Adjournment-[11]』
                                     ←back      next→ 最近、れいなが何か思いつめているのを知っている。 それは心の中を見なくともすぐに分かってしまうほどの、"迷い"。 店内でも溜息を吐き、お皿を洗えば一度は掴みそこね。 帳簿でさえも計算がズレてしまい、書き直す姿を何度も見た。 愛は知っている、その事実を。  田中れいなの両親の事は、あさ美によって暴かれた。  同時に、自分の中に宿る時限爆弾の事も。 れいなはきつく思われているだけで、根は優しい、否、優しすぎる。 何でもかんでも自分で解決しようとし、そして弱いところは一切見せない。 だから"野良猫"と呼ばれていた頃も、ただ自身の中にあるチカラを開放し 『逃げ場』を作ることしか出来なかった。 それしか、自分の"...
  • スレ別分類(第73話~第100話)
    ... 21.18 0 『絶望を越えた処に希望がある』 前半 2012/12/14(金) 18 17 32.39 0 『リゾナンターΧ(カイ)』続き  2012/12/14(金) 21 30 31.37 0 (76)235 名無しリホナンター。。。 2012/12/15(土) 14 22 39.79 0 『絶望を越えた処に希望がある』 後半 2012/12/15(土) 17 56 12.06 0 (76)275 名無しリホナンター。。。 2012/12/16(日) 11 57 11.72 0 『リゾナンターΧ(カイ)』続き 2012/12/16(日) 18 49 26.61 0 『the new WIND―――光井愛佳』 続き 2012/12/19(水) 23 42 17.93 0 『リゾナンターΧ(カイ)』続き 2012/12/20(木) 00 37 03.46 0 『...
  • 娘。12期メンバーに関する雑談
    ...的に動き始めたのは、『絶望を越えた処に希望がある』でファイナルアンサー? おおよそ三ヶ月ですか、長かったのか短かったのか 349 :名無し募集中。。。@\(^o^)/:2014/09/30(火) 22 01 56.90 0.net 逆に「降りてきた!」って作者がいるんなら 恐れず出してきてほしいね■■さんの鞘師みたく あの流れは神がかりだったと思います 350 :名無し募集中。。。@\(^o^)/:2014/09/30(火) 22 17 14.56 0.net なかなかの逸材ではないかとw特に尾形さんのフィジカルは生田にひけを取らないな 新メンバーのプロフィールは以下の通り ◆牧野真莉愛(まきのまりあ・13)中学2年生…愛知県出身、A型、159センチ 趣味:プロ野球観戦 特技:バレエ、ピアノ、習字、アヒル口、絵を描くこと(...
  • 粛清人 石川梨華
    <以下注意点> スピンオフ的な内容でスレタイからはかけ離れています 一部残酷な描写を含みます 聞いたこともない人たちがのっけから何人も出てきます(モデルは存在しません) 「ここまでくればもう……」 相変わらず強張った顔でハンドルにしがみつきながらではあるが、思わず漏れ出たらしい菊沢のその声には微かな希望の色が滲んでいる。 「まだ気を抜くな。そんな甘い相手じゃないことくらい身に沁みて分かっているだろう」 助手席から警告するようにそう言った市ノ瀬も、その言葉とは裏腹にやや緊張が緩み始めている自分を感じていた。 先ほどまではまったく感じなかった、煙草を吸いたいという欲求が甦ってきたのもその証拠の一つだろう。 “組織”を逃げ出してから数時間。 4人の乗るステーションワゴンは、夕刻に差し掛かった山道をひとまずの目的地に向かって順調に走っている。 1時...
  • 『ダークブルー・ナイトメア~3.闇のカタチ(1)』
                                    ←back    next→ 制服姿で、一人プラットホームに佇む。 また今日も帰りが遅くなってしまった。 今日は、靴だ。 同級生に隠された靴を探していて学校を出るのが遅くなった。 昨日は古典のノートで、その前は通学鞄だった気がする。 こうも立て続けだと、もはや“悲しい”という気持ちは消え失せて“面倒くさい”という気持ちが上回る。 靴やノートの代わりなどいくらでもあるし、そんなものは無視して帰ってもいいと思うのだが、 単純な彼らは無視されればこちらがそれに気づいていないと思ってさらに行為をエスカレートさせるに違いない。 イタチごっこはごめんだ。 とはいえ、相手にすればそれはそれで彼らに喜ばれて、結局行為はエスカレートしていくものなのだが。 「ふぅ・・・・・・」 愛佳は嘆息した。...
  • 『異能力 -Invitation to the jaws of death-』
    絶望を抱えた少女が一人。 絶望の象徴だった少女が一つ。 少女は自覚していた、自分がいかに罪深く、そして、闇であるか。 だが何処かで違和感も覚えていた。 自分がなぜ【光使い】と称されるようになったのか。 誰かの希望であったのかもしれない、誰かの絶望であったのかもしれない。 それならば、と思っていた。 絶望よりも希望を選んだのは、それがきっと正しいものだと思ったからだ。 誰かが希望を待っているのなら、この身を差し出そう。 そう思っていた。 そう思っていたかった。  「なんか、意外やな」  「何が?」  「自分が、こんなにも長生きやったんやなって」  「バカなこと言ってないの。これからじゃない」  「うん…」  「なぁ、ガキさん」  「なに?」  「ガキさんは、このセカイが好き?」  「…なんで?」  「あーしがしとる事って、...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 74回目
    ● まるでミルクの雲に包まれているみたい。 さゆみは、乳状の靄の掛かった空間で、薄桃色の光を帯びて横たわったまま浮かんでいた。ゆるやかな川の流れに乗るよう に、ふわふわと、どこかに運ばれてゆく。 そう言えばさゆみ、あの黒い触手に捕まって。 その後のことは、わからない。 ぷっつりと記憶が途切れてしまったように。 勝ったのか、負けたのか。 生きているのか、死んでいるのか。 それすらも、わからなかった。 リゾナントに、帰りたいな。 漠然と、そんなことを思っていた。 思いと裏腹に、目の前の景色は相変わらず見通しが利かない。 白い混沌とした世界がどこまでも広がってゆく。 横たわっているのか、それとも実は立ったままなのか。位置の把握すら出来ない不思議な、さゆみ一人だけの空間。 そこへ、新たな光が射す。水色の、きらきらとした輝き。 そ...
  • 『異能力 -Afterglow of wing-』
    それは少女の過去。 未来よりも過去に悔いを残し、やり直したいと求めていた過去だ。 その方法や手段を持っていたが、それ以上のことは想わなかった過去。 神を否定し、未来を抱いてそれでもなお歩み続けようとする信念。  だからこそ、少女は気付かない。誰も囁かない。  その未来に希望があるかは、誰にも分からないからだ。 ――― 毎日顔を突き合わせていれば、色々なことが起きる。 諍いだってよくあること。 それがすぐに治まることもあれば、長引くことも無論珍しくはない。 特に少女は母子家庭でもある。 その上、幼少時代の事件によって母親との折り合いは悪い。 だが世間体を考ると母親は娘である少女を放置することも出来ない。 そんな母親に対して、娘もまた悩みを抱えていたが、通っている学校 での出来事を含めると、少女の方があまりにも悲惨な状態だっただろう。  「出...
  • (単発作品の紹介)
    ... (76)207 『絶望を越えた処に希望がある』 2012/12/14(金) 18 17 32.39 0 【譜生飯石工小】【シリアル】【Dシステム】 強固な結界で閉鎖された空間に幽閉されている少女さくら。 彼女の目の前にある五体の屍は彼女を囚われの身から助け出そうとした能力者の成れの果てだった。 絶望に駆られた彼女はイリュージョナリービースト“クロノス”を呼び出して、五人が生きている時点まで時を戻した。 2012年12月12日午前0時に来年リリースすることが発表されたモーニング娘。52枚目のシングル「Help me!!」で短編を書こうとした結果生まれたという単発作品。 作中では投下時点におけるリーダー道重さゆみは名前のみの登場で、実質的にリーダーの役割を果たした譜久村聖の心情を中心に、正義という名の悪意に囚われている(小田)さくらを救おうとする新世代のリゾナンターの...
  • 『異能力 -Blue flames and butterfly-』
    ナチュラル。 ニュートラル。 本当に孤独な人間というのは、それだけで『完全』な人間だ。 世界と一切関係せずに生きていけるような概念があるとすれば それほどの角度からどんな具合に観察したところで、やはり『完全』と 表現せざるを得ないと言える。 完全なる孤独。 孤独なる完全。 それは『生死』が無いということ。  愛し愛され殺し合うことが無いということ。 真の意味で孤独であろうと、完全であろうとすることは全ての連鎖 から解放されようという行為に他ならない。 因果から抜け出そうという行為に他ならない。 つまり殺さず、殺されず。求め合わず、必要とせず。 だから本当に孤独な人間というのは完全であり、そしてあまりにも寂しい。 誰とも、何とも関係しない。 そんな『完全』な人間に対等な人間が存在するだろうか。 誰かが願った『完全』な人間だとしても、何...
  • 『千里眼映遥碧』&『聖正牙』
    『千里眼映遥碧』  小 ●  遥 ○  藤 ○  工 ○  ? ○  碧 ●  紙 ●  容 ○  眼 ●  包 ○  性 ●  未 ●  映 ●  懐 ○  姚 ○  習 ●  光 ◎  闇 ●  強 ◎  親 ○ <詩題> 千里眼映遥碧(せんりのめはようへきをうつす) <韻目> 「陽」韻 <中国語読み> gong(1) rong(2) wei(4) xi(2) qin(1) teng(2) zhi(3) xing(4) yao(2) qiang(2) yao(2) bi(4) bao(1) huai(2) an(4) tiao(3) shu(1) yan(3) yian(4) guang(1)   ※( )内数字は現代中国語の四声であるので 平仄とは必ずしも一致していません ...
  • 『リゾナンター爻(シャオ)』 48話
    ● 一方、「金鴉」によって再度転送された香音・春菜・さくらの三人は。 明らかに違和感のある光景。 春菜は率直にそう感じた。見慣れたと言えば、見慣れた。当たり前と言えば、当たり前。 臙脂色の座席、ずらりと並ぶ白いつり革。窓の景色からは、流れ行く光の国の建物が見える。電車の中 であることには間違いないのだが。 「どうしてモノレールの上を電車が走ってるの!?」 リヒトラウムには、各エリアを結ぶモノレールがぐるりと敷地を一周するように走っている。だが、その車 両はこんなどこにでもあるような通勤列車ではない。 「えー、本日は当ダークネス列車をご利用いただき、まことにありがとうごしゃいます」 そこに聞こえてくる、変な声色を使った声。 声のするほうを見ると、車両の通路にチェック柄のバスガイド服を着た少女たちが立っていた。 「列車ガイドの、...
  • 『モーニング戦隊リゾナンターR 第19話 「覚悟」』
    【劇場版予告・新垣里沙ver】 待ち続けた女、新垣里沙 ガイノイド“pepper”の旅に同行した女、新垣里沙 ― 彼女は待ち続ける 自らの命と引き換えに里沙やpepper生みの親戸倉博士を救ったアイが戻ってくるのを ― 死ぬの禁止って約束したじゃないアイちゃん 発達したシステムが人間に奉仕するNeo Tokyo Cityの老人ホームで暮らす里沙はリゾナンターやpepperの戦いを周囲の人間に話すのが日課だった 「はいはい、リゾナンターですか。 検索してもヒットしませんよ。 あなたは夢を見てたんです」 ― 改竄された過去 「私、長く生きすぎちゃったのかねえ」 ― 夢と現実の境界線を彷徨う里沙の前に現れた一人の女 「アイちゃん、帰ってきたんだね。 昔のままの姿だからすぐわかったよ」 ― 120年の時を越えた出会いは一つのシステムを起動させ...
  • 『風の行く末、未来への路』
    風が騒いでいた。 昨日の夜から窓を叩き、まるでだれかを呼んでいる気がした。 だからというわけではないけれど、こんな早朝に屋上に出てみた。 風が騒いでいた。 喧しく叫んでは走り抜けていくその姿はなんとなく、カッコいい。 はためいて揺れるシャツの音も嫌いじゃない。 風が騒いでいた。 やっぱり私は、呼ばれている気がした。 両手を広げて胸一杯に息を吸い込む。 夏の匂いを運んできた朝の風は心地良い。 一歩、前に踏み出してみる。 背中を押されるように体が前に動き、いつの間にか、柵にまで到達していた。 この柵を越えたら―――なんて昔のことをボンヤリと思い出す。 ああ、そんなこともあったね。っておばあちゃんみたいだと笑った。 柵を握り締める右手が震える。 怖いのだろうか。 恐れているのだろうか。 そこに在る、闇を? そこに在る、死...
  • Regina Ice Age
    「検察の論告求刑は終わりました。 続いて被告側の最終弁論です…が、被告は何か発言はありますか」 罪状は明白だった。 大統領とその護衛官達に対する殺傷行為。 犯行は残虐だった。 槍状の氷柱に心臓を貫かれた者、凍結した肉体を砕かれた犠牲者たち。 凶行は神の前で行われた。 最強の国家を率いる男が、礼拝の為に訪れた教会が犯行現場となった。 犯人は魔女だった。 漆黒のドレスに身を包んだ魔女がたった一人で大統領の命を奪い、数十人の護衛官を殺傷した。 魔女は捕らえられた。 対能力者用の装備に身を固めた特殊部隊と強力な能力阻害装置の前に魔女は屈した。 指導者を失った巨大国家は大いに揺らいだ。 アフリカ系出身の大統領の暗殺は、多民族国家を大きな亀裂を走らせた。 暗殺の真相究明を求めて抗議するアフリカ系米国人。 緊迫した空気に便乗して、常日...
  • 『年を越えて―――under the same sky』
    喫茶「リゾナント」は随分と賑やかだった。 今日という日はお祭りだと言わんばかりに、だれもが笑顔で騒いでいる。 オードブルとお菓子、ジュースに缶チューハイ、どこから調達したのかスパークリングワインが机上には並べられ、大半は空になっている。 「里保っ!はい!」 そうして里保は顔が真っ赤な衣梨奈からグラスを渡された。 半透明なグラスの中身は、どう考えても水ではない。少し匂いを嗅いだが、明らかにアルコールの香りがする。 「焼酎?」 「いぇす!衣梨奈おススメ!銀滴ッ!」 おススメってどういうことだよと思いながらも、里保は促されるままに乾杯する。 チンという小気味良い音のあと、アルコールを煽った。喉をさらりと流れていく焼酎だが、思わずむせた。 「飲みやすかろ?」 「どこがだよ」 一瞬で酔いが回ることはないが、里保は未成年。 警察にこのタイミ...
  • モーニング戦隊リゾナンターR 第??話 「Wingspan の世界:籠の中の鳥」
                                   ←back     next→                                  ★ 壊れかけた世界で対峙する二人の女。 一人は友を救うために所属していた組織を裏切り逃避行を続けた科学者。 一人は己の肉体を深化させることができる科学者を追い求めていた異形の女。 異形の女は科学者の友の命を握りしめている。 科学者は友を生ける屍にした悪魔が自分であるという指摘に対する反駁を試みる。 「確かにあの日、私が里沙ちゃんのことにもっと早く気づいて上げられていたら、里沙ちゃんの肉体はこんな状態に陥ることはなかったかもしれない」 科学者の胸には自分が組織を抜けたあの日の出来事が去来する。 同じ組織で働いていた友、新垣里沙が裏切り者として捕らえられ、死の粛清を受けようとしていたあ...
  • 『妄想コワルスキー・Full throttle』(後)【枕を三度叩いた・END】
                                  ←back    next→ 1 2 1        ★          ★          ★ 「金なんか持っとらん。 警察でもどこへでも突き出せばよか」 「上等じゃないか、クソガキ。 お望み通り警察に通報してあんたの親を呼びだして、あんたが飲み食いした分の代金はキッチリ払ってもらうよ」 「れいな、親なんておらんし」 「いいかげんなことを言ってるんじゃないよ」 「ちょっと新垣さん。その子のことは私に任せてくれる。 ねえあんた。 名前はれいなっていうの。 お金がないんだったら、ウチでバイトして返さない?」 「あんた何考えてるの。 そんな泥棒猫を店に入れたら何をしでかすかわかんないよ、まったく」           ★          ★  ...
  • 『異能力 -underdogs-』
     refer to  異能力  「もうすぐ、一つの時代が終わるのかな?」  「時代なんて、私からしてみれば始まってもないわよ。だから終わりも有り得ない」  「そう、でも、あの子達にとっても、何かにとっても、とても充実した時代だったと思うよ」  「…私達が望んでたことが全く叶ってない状態なのに、終わりだと割り切れるの?」 今、確かに何かが終わろうとしている。 口に出したくはなかったが、そういう予感めいたものは間違いなくあった。 模倣とは言え、【予知能力】はオリジナルにも劣らない威力を持っている。  「終わったら次が始まる。カオリン、また始まるんだよ。  ただその時代の流れから私達は一歩退くだけ、ただ、それだけ」  「呪いのような因縁が終わるなら、良いことね。  だけど、あの子達にはあまりにも不運だわ、巻き込まれた子達にはあまりにも惨い」  「いっ...
  • 『ダークブルー・ナイトメア~7.親愛ジャンクション』
    ここで手を離せば楽になれる。 幾度となく浮かべた考えを振り払うように、愛佳は大きく頭を振った。 「なんでこんな体張ってんのやろ・・・」 プラットホームの下は闇。 本来であれば線路が敷かれているべき場所に深い闇が広がっている。 愛佳はプラットホームのへりにしがみつき、今にもずり落ちそうな身体を腕力で懸命に支えていた。 足はすでに地を離れ、宙を掻いている。 ここで気を抜けば闇の中から手招きする亡者たちの群れへ真っ逆さま。 ホームに食らいつく腕に力が入る。 「っつ・・・!」 指先に痛みが走った。 体勢を崩さないよう、そっと指先を窺う。 見ると、コンクリートの僅かな窪みにかけた右手の指に血が滲んでいるのがわかった。 負荷を掛け過ぎて皮が擦り剥けたのか。 じわじわと指先の赤の範囲が広がっていく。 折れそうな心。 落ちそうな身体。 ...
  • 『モーニング戦隊リゾナンターR 第16話 「千の刃」』(リライト)
    世界の破壊者高橋愛、その旅の終着点は何処? 【前回のまでの話】 フィフスの絆に導かれて、壊れゆく世界の紺野あさ美と新垣里沙を救いに駆けつけた高橋愛。 幾つもの世界を越えた代償は大きく、キメイラ獣の爪が愛に迫る。その窮地を救ったのは、突如現れた小川麻琴だった。 驚きを隠せない愛たちに決別を告げた小川は、保田の指示で「半分エスパー」の世界に赴き、真野恵里菜を仲間に引き入れようとする。 自らの能力“反射”を使い、真野のチカラで街を破壊することで、真野を闇に堕とそうとした。 こくえけんの職員で無能力者の高橋愛が小川の前に立ちはだかる。 「人は皆心に無限の可能性を抱いた半分エスパー」だと真野を守ろうとする高橋に対して、敵愾心を顕にする小川を制止したのは保田だった。 …一方壊れかけの世界で新垣里沙や紺野あさ美に別れを告げた愛は、「A」の操縦するジェットストライカー乗り込み、次なる...
  • 風のために・・・ (2) 
                                    ←back      next→                               「いくら歩いても建物なんて見えないの。」 「さゆ、だらしないとよ。」 「さゆみはれいなみたいにはなれないの。」 「そうだよ、れいなは鍛え方が違うんだから。元病人と運動音痴には無理だよ。」 ガサガサ! 茂みの中で何かが動いている。 「ふたりとも気をつけると。」 ガサ!でてきたのはヒョウだった。 違いがあるのはさっきの鳥と同じく頭に機械がつけられていることだった。 「あのヒョウも実験体?」 「たぶん、れいながやるけん。ふたりとも下がってると。」 ヒョウが飛びかかってきた。れいなはヒョウに負けない素早さでかわしていく。 しかしヒョウの爪がれいなの顔をかすり、少し血が流れた。 「...
  • 『妄想コワルスキー・Congestion』 (前)
                                   ←back     next→ ―その人は偽りの正義を掲げた私を疑うことなく受け容れてくれた。 ―その人は偽りを続けることに耐え切れなくなっていた私を責めることなく見守ってくれた。 ―その人は裏切っていた私のことを身を挺して守ってくれた。 ―その人は裏切りの罪が白日の下に晒された私を許してくれた。 ―そして今その人は私の目の前にいる。 私のことを心配そうに見つめている。 その人は…。 「だから、ガキさんシーッ、シーッって何を言ってるんや。 まさか、トイレ行きたいんか!」 えっ、何この人。 何言ってるの? 理解不能なんですけど。 確かに今の時間帯は人通りが少ないけど、だからって道の上でレディに向かって大声でトイレに行きたいのかって、ありえないんですけど。 …...
  • 『Ultima resonancia』
    【但し書き】 ~コールドブラッド~の二次創作的な何か 原作の設定をお借りしておりますが完全に踏襲しているわけでもありません ~コールドブラッド~を愛された読者の方々には不快な思いをさせるかもしれません  前もってお詫び申し上げます ~コールドブラッド~? 何それ食べたことないけど美味しいのという方も回避を推奨しておきます 一応『Regret d'agonie』と同じ世界観を共有する話です 「二人っきりだね」 …ああ、そうやな サイコフォース「リゾナンター」も私とさゆの二人しか残っていない でもこの傷の具合だともうすぐさゆ一人に・・・・ …ダメだ たとえ冗談でもこんなことを言っちゃあいけない いまいちばん苦しいのはさゆなんだから 私なんかより辛いのはさゆの方なんだから さゆは一連の事件の中心にいた「吸血鬼」の教育係を務めていた ...
  • (102)944 名無し保全中。。。(喋り過ぎた刀)
    さすらいの少女剣士・鞘師里保。 それまで愛用していたなまくら刀の「出利」が敵の剣士に打ち切られ、新たな刀を探すことに。 山を越え谷を越え。 念願の妖刀を手に入れたおっさんから奪い取ったその刀は。 「ファーwwwwwwお前目がしじみやないかwwwwwwwww」 「アカンなぁ。やっぱり経験不足がモノ言うてるなぁ」 「床上手っちゅうのはな、エッチがうまいってことや」 まるで喋るように、滑らかに相手をなで斬りにしてゆく妖刀「秋刀魚」。 こちらが振らずとも、勝手に斬る。喋る。そして斬る。 まさに斬撃のマシンガン。恐ろしい刀であった。 果たして鞘師は、この呪われた刀を使いこなすことができるのか? 投稿日:2015/02/25(水) 19 42 02.76 0
  • 『思いは伝わる』
    ☆ 数ヶ月ぶりに顔を合わせたその人は相変わらず美しかった。 ただ…。 2011年9月、ダークネスの解体を見届けた上で高橋愛はリゾナンターを離脱し、喫茶リゾナントからも姿を消した。 平和を謳歌し、置き去りにしていた青春に浸り、諦めかけていた夢を追いかける…ためではない。 「少し痩せたんじゃない、愛ちゃん」 「んー。ジャンクフードばっか食ってるせいかな」 この国の為政者の能力者に向ける視線には温度差がある。 その存在自体が社会秩序を揺るがす不安材料だとして強制隔離を主張する強硬派。 それに対して当面は情報統制を敷いた上で異能の暴走を防ぐ研究にあたり、ソフトランディングな形で一般大衆にその存在を周知させていく考えを持つ穏健勢力。 いずれにせよ能力者がこの国で公然と普通の暮らしを営んでいくのは難しくなった状況で、リゾナンターは最大の能力者集団になってしまった。 ...
  • 『(55) 216 名無し募集中(自由詩)』
    高垣を越え 亀の道を抜ける 田一面に 久しい太陽の光が降り注ぐ 筆を持った老人は 云う   順々に減っては   順々に増える   共鳴の音を聞け それは譜の無い生きた音 あるいは鞘にさげた鈴の音 リーン。 リンリーン。
  • 『snow』
    白に浮かんだ紅に、眩暈がする。 粘っこい匂いに鼻を曲げながら、胃からせり上がる液体を堪えた。 「ああ―――」 数えきれないほどの「死」が目の前に広がる。 それは、目を逸らせない現実で、受け入れるべき真実で、自分でやったという事実。 これまで何人を斬り、雨を降らせただろう。血という名の、紅い雨を。 それが宿命だと分かっていた。 自らの信念を貫き、先代からの想いを紡いでいくには、それ以外の術はなかった。 人に何を言われても、それが非人道的だとしても、正義ではなかったとしても、それでもただ、前に進む以外に道はなかった。 たとえ、最後に立っているのが、私一人だとしても――― コートの襟を立て、ため息を吐く。それは白く染まって空へと消えた。 季節はすっかり冬だ。寒さを増していく時間に、ひどく痛みを覚える。 刀身を収め、一歩踏み出す。 死体を踏...
  • 『“未来”への反逆者たち ―闇と光(7)―』
          *      *      * 「後藤………」 ガラス越しに…そしてスピーカー越しに目まぐるしく展開する出来事を、中澤はただ傍観するしかなかった。 そんな自分に対し、これまで圧し殺していた疑問や迷いが膨れ上がるのを感じずにはいられない。 知らず、先ほど無意識に拾い上げた写真を持つ手に力が入る。  ――……あんたらには、きっと分からんとよ。一番大切なもんが見えとらん…あんたらには 同時に、れいながつい先ほど自分に残していった言葉が頭を過ぎった。 「なあ、保田、吉澤……。ウチらにとってほんまに一番大切なもんって……結局なんやろな」 「…………」 自分の後ろで、同じようにガラス越しの室内を見つめている保田と吉澤に、半ば独り言のように問いかける。 無言を返すしかないその戸惑ったような空気は、2人が中澤と同じ迷いを抱いているこ...
  • 『pray for you』
    「鞘師さんは、永遠をどう思いますか?」 夕方。逢魔が時と呼ばれる時間帯。 西日が「喫茶リゾナント」に射し込み、思わず目を細めてしまう。 ふいに声をかけられた鞘師里保は、「うん?」と何処か情けない声で振り返る。 「なんでそんなこと聞くの?」 責めるつもりはなかったが、言葉尻を捉えて批判したような格好にもなった。 陽の光をその背中に受けた小田さくらは、哀しい顔をするでもなく、膝を曲げて里保の目の前に置いてある観葉植物に向き合う。 脚を折った瞬間に、ぱきっと小気味いい音がした。まるで成長期の骨のようだ。彼女はまだ身長が伸びているのだろうか。 里保の成長は少しずつ止まりつつあり、この目線が暫く、私の世界になるのだなと理解した。 もう少しだけ、高い世界も見てみたいのだけれど。どうやらそれは、ないものねだりになりそうだ。 あの人が見ていた世界を、あの人が感じ...
  • 『deep inside of you』
    第1回 これから投下するものは人によっては不快な描写もあるかと思います 苦手な方はスルーお願い致します ポテンシャル【potential】 「可能な」「潜在する」の意 ①潜在する能力。 ②[理]力の場を大局的に表現する量。粒子が力の場の中にあるとき、その位置エネルギーを位置の関数として表わしたもの。 せん‐ざい【潜在】 表面にあらわれず、ひそみ隠れていること⇔顕在。  ‐いしき【潜在意識】 自覚されていない意識。二重人格などの場合の分離意識。  ‐てき【潜在的】 外面にははっきりあらわれず、内面に存在するさま。「潜在的能力」 広辞苑第三版 ――――――― 鼻をつく紫煙に咳払いをし、左足首に纏わりついた金属に触れた。 鎖の先端は壁と直結している。立ち上がり、一歩踏み出したところでその長さはいっぱいにな...
  • ■ アブソリュートドミネーター -和田彩花X矢口真里・保田圭・市井紗耶香- ■
     ■ アブソリュートドミネーター -和田彩花X矢口真里・保田圭・市井紗耶香- ■ 「ぎゃはは!なにそれ?なにそれ~?ちょ~うけるんだけど~☆」 失敗だ! 矢口は己の作戦の失敗を悟る。 矢口の作戦、言ってみればそれは、ごく当たり前の、『戦争』だった。 【能力阻害】は対象たる能力者本人が見えてなければかけられない。ならば見えなければいい。単純なことだ。 和田の視界外で待機する市井が蟲を遠隔操作し、和田の視界を蟲で覆いつくす。 これによって同時に、至近距離からですら弾丸を『避ける』能力も封じられる。 視界が覆われていれば避けられるわけがない。 蟲に覆い尽くされたところで戦闘員による一斉攻撃。ハチの巣にする。 矢口は何もしない。己は指一本動かさずして、勝つ。 あくまで能力戦とみせかけての、物理的な、機械的な、― 金と鋼鉄と人員 ―、圧倒的暴力による殲滅。 ...
  • Dive into the“FUTURE”(後)
                          ←Dive into the“FUTURE”(中)その微笑みは春の風。 その唇は野花の吐息。 そのまなざしは、美しき闇。 里沙は、その名を知っている。 里沙は、その優しさを知っている。 里沙は、その強さを知っている。 その名は、安倍なつみ。 その優しさは、闇に囚われた心を淡雪で照らしてくれた。 その強さは、暗黒の中を生き抜く術を授けてくれた。 茫漠とした無機質に覆われた精神空間を、高橋愛の姿をした里沙は一歩ずつ踏みしめるように歩いていく。 この時、里沙はまだ気付いてはいない。 安倍なつみに近づいていくその歩みは、巣立ちなのだという事を。 「…ちょっとだけ…力を貸してね」 元の姿に戻った里沙のその言葉は、静かな声ではあったが、強い決意が込められていた。 里沙には戦う理由があ...
  • (60) 861 名無し設定(魔女とサイボーグ)
    779 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2011/10/15(土) 07 51 39.53 0           ◇          ◇          ◇ 時空を隔てた原野。 白い雪が中空に漂っている。 静止した時間の中に存在する二つの人影。 完全に静止した人影の背後に廻ったもう一人の腕が閃いた。 そして時間は動き出し、雪が地表に降り積もっていく。 白い大地に倒れ伏す女の身体から、紅い液体が流れている。 自分に手傷を負わせた女に対して、それでも戦意を消さずに這い寄っていくが…。 「あなたの頑迷さにも呆れてしまうわね」 静止した時間の中で敵を倒した保田圭が往生際の悪い相手に宣告する。 「この世界に永遠なんか存在しない。 でももしもあなたがそれを求め続けるというのなら、永遠を殺す者として私はあなたを倒す」 「…わたしは、わた...
  • 『VanishⅡ~independent Girl~(8)』 - 7
    (7)                 ★   ★   ★   ★   ★   ★ さえみの元へと戻る足取りは重かった 何をすればいいのかわからなかったのだから (決して愛ちゃんに打開策が浮かんでいるわけではない。ただ、あの場にいられなかっただけなんだ) 初めは「さゆみを取り戻す」ことから始まった戦いがいつの間にか「さえみの暴走を止める」ことに移っている 優しいさゆみの影でさえみがここまで思いつめていたことに気がつかなかったのは―ある意味仕方ないのだろう 『共鳴』という絆を運命的なものとして捉えてしまい盲目的になってしまったのだから 共鳴の絆に誰よりも近くいたのに、絆に入れなかったその存在を見落としていたのだから 体力もある程度回復し、自分の足でさえみのもとへと向かって先頭で走る高橋に光井が声をかける 「高橋さん、どないします?さえみさんを止めなあかん...
  • 『HEART SNOW』
    形ばかりの幸せに溢れ 綺麗の裏で涙零れる 窓の外は足早に去る 厚着をした家路の人 黄昏の声と孤独を抱えて 触れては伝う温もりの夢 “夢じゃなかった…?” いつしか気付いていた 心に降る雪は目に映る世界を覆うよ 不思議な程 身体は熱く 悲しみはまるで手に落ちる粉雪のように 消えてはまた 積もり始めた 絆のない笑顔を振り撒き いつの間にか凍えていた 崩れてゆく心と顔 牙を剥いたこの世界さえも いつからか高い壁に囲われて それでも見せる不器用な愛 それすら壊れて 自分を見失う 心に降る雪は目に映る世界をかき消す 泣きじゃくった 笑顔の裏で 哀しみはまるで手に落ちる粉雪のように 消えてはまた 積もり始めた 涙を乗り越えた先に何が待っているのだろう… 出逢えたことにありがとう…みんなが好きだよ 心に降る雪もいつかは消...
  • 『異能力 -Feel of afterimage-』
     refer to  異能力 佐藤優樹の腕が、徐々に痺れてきている。 田中れいなが殴られるたびに、その衝撃が重く痛く、佐藤の全身にも伝わる。 皮膚と骨が震える。 いたい、いたい。じわりじわり。 しかしこれぐらいの痛みは、耐えられる。 実際に殴られている田中の方が遥かに痛いのだ。  佐藤は殴られる痛みを知っている。  殴られる生活。  殴られ続け、蹴られ続ける生活を思い知らされていた。  僅かな食事と水分を、4人で分け合って生きていたあの頃。 苦しく恐ろしく悲しく、痛みしか無い日々だった。 誰かに縋りたくて。 4人の中で同い年の工藤遥は、そんな佐藤をいつも怒っていた。 怒られている理由は、工藤の涙で理解させられる。 石田亜佑美と飯窪春菜が任務から帰ってくると、検査だと言っては 様々な実験が行われて、無理やり【異能】の強化をさせられた。 ...
  • (67) 134 とりあえず思わせぶりな書き出しだけ書いてみた
    「逃げろ!ハンターが来るぞ!」 叫びながら走っていく香音を追っかけながら、里保はこの日何度目になるかわからない溜息をついた。 いや、ネズミーランドにハンターなんて出ないし。           ・           ・           ・ 新垣里沙をリーダーとする八人のリゾナンターが東邦ネズミーランドにやってきたのは、童心に帰り遊ぶためではない。 ネズミーランドから調査の依頼を受けたのだ。 ネズミーランドから差し回された送迎用のリムジンバスの中で、里沙の隣の席に座った里保はその辺の事情を尋ねた。 「珍しいですよね。 私たちがこんな風にどこかの依頼を受けて出動するなんて」 「あぁ、そういえば鞘師達は初めてだよね」 新垣里沙をリーダーとするリゾナンターは、巨大な組織の実働部隊などではない。 大多数の人間が使うことの出来ない異能のチカラ...
  • 『異能力 -Battlefield at the back of the chest-』
    譜久村聖と出会ったのは、亀井絵里が眠ってからだった。 とある経緯で譜久村と亀井が接触し、亀井が負傷の末に眠りにつき、それによって もうかれこれ1年が経ち、道重さゆみは『リゾナンター』のリーダーになっていた。 譜久村は多く語らなかったが、自分の事や、亀井が助けてくれたことを 微かな声で説明してくれたのは覚えている。 謝罪の言葉もあった。 だがそれに対して道重は、責めることは出来なかった。 責めたところで現実は変わらない。 どこかで変えようと思っても、もう出てしまった結果は変えられない。 変えられない、代えられない。 亀井が居ないという現実、在るのに、有ると思えない。 空虚。なんて切なく、悲しく、寂しい。 ジュンジュンやリンリンが故郷へ帰ってしまった時も悲しかったが それ以上になにか、心の底が欠けたようで。 譜久村は道重のことを尊敬してくれて...
  • 『水辺の誓い』
    血の海にすべてが沈む姿を、ただ見ている事しかできなかった。 こんな事したくない。そう心が叫んでいるのに、止める術をそこには有していなかった。 目の前に立つものすべてを破壊し尽くさんと、両の手を紅く染め、世界を闇に閉ざしていった。 「やめて……」 懇願する声を振り払うように、私はゆっくりと刀を振り下ろした。 「っ――――!!」 声にならない叫びをあげて、里保は目を覚ました。 悪夢を、何度も見る。 血の雨を降らせたあの夜光景は、里保の脳裏に焼き付いて離れない。 繰り返される夢は、現実の続きにも思える。 あの夜以降、一度たりとも「赤眼」の自分は姿を現していない。 だけど、いつ再び顔を出しても不思議ではない。 能力を行使するその手前で、里保は常に躊躇する。その隙に首を刈られそうになったことだって何度もあった。 その度に聖や衣梨奈、香音...
  • 『モーニング戦隊リゾナンターR 第21話 「救済のfall」』
    【劇場版予告・「A」ver】 解答を求める女、「A」 【対象】:周囲に展開中の戦闘マシーン ― 【電磁波】【マイクロ破】によるアクセスを拒否 ならば破壊して、内臓メモリーを解析するまでだ ― 面白い、未来からの刺客というわけか―ジェットストライカー発進 【目標】:AD2131 Neo Tokyo City 旅の妨害者を排除する為のミッションに同行したのは ― また、お前か ― あひゃひゃひゃ、今日こそは私の話をたくさん聞いてもらうやよ ― 失せろ―あひゃぁぁぁ かつてNeo Tokyo Cityの守り手としてガイノイドpepperと覇権を争ったakシステム 愛の出現は廃棄されたシステムを再起動するスイッチだった 【検索ワード】 リゾナンター ― ヒット数ゼロだと、不自然すぎる、何者かが過去を改竄しようとしている この巨大なak...
  • 『なんちゃって恋愛』
    『なんちゃって恋愛』(かなしみの人ver) 『なんちゃって恋愛』(RとRの人) 『なんちゃって恋愛』(かなしみの人ver) 次回予告    敵の攻撃により里沙となつみがショッピングモールのエレベーター内に閉じ込められてしまう 外ではリゾナンターとメロンシリーズらが戦闘!奴らは以前より力が上昇して来ている 長期戦は必至        せっかくの安倍さんとの楽しい楽しいお買い物タ~イムを邪魔されてしまい       里沙はかなりイライラしていた それを察したのか なつみが場を和ませようと・・      「SOS!SOS!リゾナンターさん聞こえますでしょうか?こちらナッチどーぞー!」   腕の時計を通信機に見立てて何やらふざけ出した 里沙もしょうがないなーという感じで応える       「こちらリゾナンターライトグリーン!命に代...
  • 『-Qualia-Ⅵ』
    2012/09/09(日) 2012/09/10(月) 2012/09/16(日) 2012/09/18(火) 2012/09/09(日)  な、なに……っ!? 圧倒的な光の量に戸惑いながらも、コハクのヒカリが溢れ出す。 譜久村自身からそれが放出されている事に気付く。 包まれるような感覚。暖かさ。不意に手がポケットへ。  「フクちゃんに預けておくね。きっと大事なものになる筈だから」 放出されるヒカリがもっと広がりを増す。 手のひらに置かれた箱がひとりでに蓋を開け、その中から浮力で現れた、砂時計。 コハクの光が"透明な水"に水面を作り、波紋が生まれる。 その波紋の中心から水が隆起し、まるで生き物のように砂時計の周りを グルグルと螺旋状に囲み始める。 目の前には、巨大な水の空洞が出来ていた。 譜久村の指が自然と動...
  • 『異能力 -Night comes. Inky night comes-』
    新垣里沙が知るi914の弱点。 それはヒト型であるが故に、【光使い】の使用を不可能に させるには絶好の領域というものが存在する。 それは―― 海だ。 【瞬間移動】を保持する彼女ではあるが、標的はi914ではない。 i914は「蓄積」する事に特化した疑似精神体であると同時に そのヒト型に形成した人格『高橋愛』の情報を持っている。 新垣里沙が知る高橋愛の弱点、それは「水」だ。 川や湖だと行動不能に陥るまでにそれなりの時間を要するが 深海に浸けてしまえばそうもいかない。 ヒト型が最も恐怖する空間に放り込むのが、新垣の目的だった。 その状態に持ち込むことが出来れば、そこから自分にとって有利な 体勢に向かうことが可能、これは何よりも大きい。 だが彼女を"放り込む"という行為は、恐ろしく至難の業だ。 その場所にまで誘導...
  • 『私がいて 君がいる』
    to 『恋愛ハンター』 『私がいて 君がいる』 〈どうして涙が出るんだろう〉 1-1 「さゆ…、れいなは絶対に賛成できん」 喫茶リゾナントの店内の空気がピンと張り詰める。 道重さゆみはコーヒーカップに目を落としたまま、厳しい顔つきで黙っている。 れいなは、鞘師里保の方を見た。 鞘師は複雑な表情で、天井に目を向けていた。 二階では鈴木香音が寝ている。 鈴木は鞘師のために、自分の身を犠牲にした。そして、あの少女に刀で斬り刻まれた。 大量出血のダメージは大きく、鈴木はすぐに近くの病院に入院し、輸血を受けた。 鈴木が退院して、皆のもとに戻って来れたのは、つい昨日のことだ。 鞘師はれいなの問いに何も答えない。店内は静まり返った。 「私は、道重さんの意見に従います」静寂を破って、譜久村が強い口調で言い切る。 「リーダーの出した結論に従うのが、私...
  • 『R-Infinity(7) ふるさと』
    第7話 ふるさと 1 「なんで、ばあばが撮った写真がこんな所に」 軽い頭痛があった。 愛の古い記憶が、愛に何か大切な事を教えようとしているかのように疼く。 優しくて苦いその大切な何かの輪郭に、もう少しで手が届くかという時、ドアをノックする音が愛の思索を打ち切った。 振り向くと、後藤真希が着替えのすんだ愛の姿を眺めていた。 「結構似合ってる。愛ちゃん」 「愛ちゃん?」 「愛ちゃんって、呼ばれてるんでしょ。だから私も」 「呼び方なんか」と吐き捨て、愛は後藤に詰め寄る。 何故自分の写真が、それも十年も前の写真がこのダークネスの基地にあるのかと。 後藤はその質問に直接は答えず、愛に付いて来るよう促しながら背を向け、部屋を出た。 「どこ行くんや」 「一番深い所」 「は?」 「そこに、真の闇がいる」 愛の困惑をよそに、後藤はス...
  • (96)585 名無し保全。。。(“共鳴”と“競鳴”)
    「まもなく、完成する」 「完成? 何の事だ?」 「始まりの9人が去り、新たに加わった9人だけの──」 「ああ、リゾナンターの事か。永かったな」 「6年以上か。確かに、永かった。よく続いたと思うよ」 「数多くの敵や障害に遭おうと、全てを振り切りここまで来た」 「……しかし〝完成〟と言うのは一体?」 「始まりの9人で〝完成したリゾナンター〟が1人抜け、3人抜け、4人が加わり……と、変化して来た」 「そうだったな。まさかメンバーが変わっても〝共鳴〟が続くとは思わなかったさ。リゾナンターってのは、予測不能の体現だな」 「これまでの変化を〝進化〟とするか〝退化〟とするか……それぞれ受け取り方は違うだろう。だがな……」 「どうした? 勿体ぶらずに言えよ」 「始まりの9人の最後の1人、道重さゆみが抜ける事で、リゾナンターは別の存在と成る。そして、新たな9人から切り離され〝完成〟する...
  • 『the new WIND―――亀井絵里』
    2012/09/05(水) 2012/09/19(水) 2012/09/23(日) 2012/09/05(水) それを人は罪だと呼んだ。 だから人は罰を受けろと言った。 罪と罰は常に表裏一体にあるのだとだれかが言っていた気がする、 寝転がって見る天井は真白く、何処かこちらを嘲笑っているようにも見えた。 れいなはため息を吐いて立ち上がる。 生きていることは、罪だろうか。 それとも、生きていることが、罰なのだろうか。 大勢の人間を殺してもなお、死ぬことも許されず生きることは罰だろうか。 贖罪という名の人生の先に、果たしてなにが見えるというのだろうか。 そしてその中で、闘わないで良い明日を見つけることなどできるのだろうか。 「なあ、絵里はどう思う?」 此処にはいない彼女に向かってれいなは呟いた。 リゾナンターとして生きる道を選ん...
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