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プラ板工作での自作武器の作り方 - (2007/08/03 (金) 04:59:12) のソース

「神姫たちに自作武器を作ってあげたい!」と言う方々のために
プラ板工作による製作法を紹介していきたいと思います
とは言っても私自身もそれほど腕や知識があるわけではないのでご勘弁を
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**●最初に
プラ板工作にも色々な方法がありますが、ここでは積層工作と箱組み工作を紹介します

■積層工作
名前の通り、プラ板を重ね合わせて接着していくことでプラ板のブロックを作っていく方法です
強度が欲しい部品の製作にお勧めです

■箱組み工作
こちらも名前の通り、プラ板片の辺を接着して箱をくみ上げるようにパーツを形作る方法です
積層工作では時間がかかる、重くなりすぎる等、ある程度大きな部品の製作にお勧め

画像は右が積層、左が箱組み
#ref(20070702011629.jpg)

**●用意するもの
①プラ板
本工作の基本素材
自分は1.0㎜~1.2㎜厚のものを使用しています
②デザインナイフ
プラ板の切断や細かい箇所のカッティング等、まずはこれが無いと始まりません
切れ味が非常に鋭く、怪我をしやすいので取り扱いには注意
③ニッパー
デザインナイフでは加工しにくい箇所の切断に使用します
④プラカッター
刃が鉤爪状になっており、プラ板を引っかくようにして切れ目を入れることで切れ目から折り割ったりスジ彫りorzでモールドを作ったりします
⑤ピンバイス
穴あけ工作に用います
可動軸を仕込んだりブチ穴を開けたり
⑥定規
文房具売り場にある30cm定規で構いません
ただしデザインナイフは良く切れるので、気を付けないと定規まで切ってしまいます
自信の無い方はアルミなど金属製の定規を使う事をお勧めします
⑦紙やすり
箱組み、積層した部品の段差消し等に使います
裏面に書かれている数字が小さいほど目が粗く、大きいほど細かいです
工作の際の削り粉は吸い込むと体に悪いので、水をつけて使える耐水仕様のものを用意すると粉が飛散せずお勧めです
⑧棒やすり
棒状の金属やすりです
用途に応じて形状が異なりますが、大抵は模型店などにある五本程度のセット品で事足ります
紙やすりでは削れない細かい箇所の仕上げに
⑨接着剤
普通のプラモデル用接着剤と瞬間接着剤を用意してください
使い分けは後々
⑩クリップ
接着した箇所の固定に使います
⑪カッティングマット
工作には刃物等を使用しますので、机の上で直に作業せずマットを敷いてください

#ref(20070702014721.jpg)
↑画像ではたまたま瞬間接着剤を切らしていましたが、あると非常に便利なので揃えておいて損はありません

これらの工具は大抵の模型店やホームセンター等で全て揃えることが出来ます
神姫ユーザーの味方ダイソーでも取り扱いのあるものもありますが、特に刃物系はハズレが多いのでなるべく避けてください
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**●イメージを書き起こす
まずはどのようなパーツを作りたいか、大まかでいいので絵に書き起こします
#ref(imeji.jpg)
今回は実際に練習として初心者の方にも作りやすいよう、比較的単純な形状のミサイルランチャーを作りたいと思います
この段階ではパーツの形状を把握する程度で構いません

**●図面を製作する
書き起こしたイメージ画から必要な面構成を想定し、図面に書き起こします
#ref(zumen.jpg)
実際に練習してみたいという方は上図を参考にしてください
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**●作ってみよう!(1)
いよいよ実作業です。今回は1㎜厚のプラ板を用意してください
まずはプラカッターと定規を使ってプラ板から5㎜幅と7㎜幅で適当な長さに切り出してください
#ref(20070721080833.jpg)
5㎜幅のほうで図面①を4枚、7㎜幅で図面②と③を4枚づつ切り出します

#ref(20070721081738.jpg)#ref(20070721082929.jpg)
切り出したプラ片をプラ接着剤を使い、下画像のように箱組みしてください
接着剤は接着面から少しはみ出すくらいで構いません

#ref(20070720025927.jpg)

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次に接着面の合わせ目を処理します
#ref(20070722011244.jpg)
接着後は上画像のように接着剤がはみ出していますが、これをやすりがけして合わせを目消します

#ref(20070722020713.jpg)
かけ面全体に均等に力がかかるように意識して、焦らずゆっくり丁寧にやすりがけをしてください
本当は写真のような持ち方はNGです・・・

#ref(20070722021713.jpg)
合わせ目が上画像のように目立たなくなるまで丁寧に処理してください
見た目には見えにくい合わせ目でも塗装すると意外と目立ちますのでしっかり処理しましょう

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**●作ってみよう!(2)
次に図面④をプラ板に書き写し、切り出します
細かいパーツなのでゆっくり慎重に切り抜いてください
#ref(20070721103227.jpg)
用意するものの欄でプラモデル用接着剤の他に瞬間接着剤を挙げましたが、実は図面④のような複雑な形のパーツの複製に役立ちます

#ref(20070721103311.jpg)
切り出したパーツに瞬着を少量垂らします

#ref(20070721104552.jpg)
一回り大きなプラ片に貼り付け、なぞるようにして切り抜いてください

#ref(20070720032446.jpg)
瞬間接着剤はプラ同士を癒着させないので、力を加えれば簡単にはがれます
(瞬間接着剤は引く力には強く、横方向の力に弱いので力の加え方に注意)
はがれにくい場合はデザインナイフを差し込んで分割してください
この方法を使うことで、複雑な形状のパーツでも複数作製することが出来ます

#ref(20070720033043.jpg)#ref(20070720033142.jpg)
切り抜いたパーツはプラ接着剤を使ってプラ片に貼り付け、しばらく置いて接着したあと
再びなぞるように切り抜きます

#ref(20070724102746.jpg)
2mm厚のパーツが二枚できました
合わせ目処理も忘れずに行ってください

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**●作ってみよう!(3)
続いて図面⑤・⑥・⑦を切り抜きます
#ref(20070803020039.jpg)
図面⑥は二枚切り出し、⑤・⑦は作ってみよう!(2)後半で紹介した方法で
二ミリ厚に厚み増し工作をしてください

次にピンバイスで⑤に穴を開けます
穴を開けたいところにあらかじめ目印を付けておきましょう
#ref(20070803021943.jpg)
今回のパーツは腕スペーサーに取り付けますので、腕への収まりを考慮して配置を決めてください

#ref(20070803023059.jpg)
ピンバイスで裏側まで穴を開けてください
この穴に五段以降の拡張スペーサーのランナーを差し込んで凸部にするわけですが、市販のピンバイスでは
穴の径が小さいと思いますので、棒やすり等を突っ込んでほじくり、穴を広げてください

#ref(20070803032939.jpg)
ランナーをニッパーで適当な長さに切り取り、開けた穴に差し込みます
ランナーはプラ用接着剤と相性が悪いので、瞬間接着剤を流し込んで固定したほうがいいでしょう