オブリビオン図書館内検索 / 「そそり立つ石の謎」で検索した結果

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  • 書物/そそり立つ石の謎
    そそり立つ石の謎 著者匿名 シヴァリング・アイルズを訪れる者は必ず、誰かを責める指先のごとく頭上にそびえる、恐ろしげな形をした水晶のような石にすぐさま遭遇するだろう。そそり立つ石、あるいは方尖塔など、様々な名称で知られるこれらの石は、シヴァリング・アイルズを旅行するなら、どれほど懸命に避けようとしても決して避けられない物だ。 あの石の起源と目的については、諸説ある。(目的? 石に目的などあり得るのだろうか? 感情を有する存在、それとも無生物なのだろうか? 果たして人に耳を傾けて、見つめて、ささやきかけているのだろうか?)。ただの興味深い地形の一つに過ぎないと主張する者もいる。いやいや、そうではない。あの石は、砕くことも、割ることも、焦がすことさえできないのだ。実際に試したのだから間違いない。何を持ってしてもあの石を傷つけることはできない。(とはいえ、おそらく痛手は感じて...
  • 情報別書物
    .../先駆者たち 書物/そそり立つ石の謎 書物/ニュー・シェオス案内書 書物/フェンロイの戯れ言 書物/預言者アルデン=スル 書物/ワッバジャッキ
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  • 書物
    ...UESPWiki) そそり立つ石の謎SI (The Standing Stones - UESPWiki) た 第三の扉 (The Third Door - UESPWiki) 多兵科戦術 (Mixed Unit Tactics - UESPWiki) 魂 その黒きや白き (Souls, Black and White - UESPWiki) タムリエルの各地方 (Provinces of Tamriel - UESPWiki) タムリエルの秘宝 (Tamrielic Lore - UESPWiki) タララ王女の謎 第1巻 (Mystery of Talara, v 1 - UESPWiki) タララ王女の謎 第2巻 (Mystery of Talara, v 2 - UESPWiki) タララ王女の謎 第3巻 (Mystery of Talara, v 3 - UESPWiki...
  • 書物/人類の誕生以前
    人類の誕生以前 シムレーンのアイカンター 著  人類がタムリエルを支配するようになる前、または歴史学者たちがタムリエル支配者の出来事を記録した年代記より以前の世界の出来事は、神話や伝説を通して、もしくは神々しくも見事な九大神教団の教義を通してでしか知ることができない。  便宜上、歴史学者たちは先史以前をさらに2つの長い期間に分ける── 深遠の暁紀、そして神話紀である。 深遠の暁紀:  深遠の暁紀は人類の始まる前の、神々の偉業が起こっていた時代である。深遠の暁紀は、アダマンチンの塔を設立しようとする世界から神々と魔法が大量に集団流出して終焉を迎えた。  “Merethic”という言葉は、ノルド語の文字通り「エルフの時代」から来ている。神話紀とは、アダマンチンの塔を設立する世界から神々と魔法が大量に集団流出した後から、タムリエルにノルドのイスグラモル...
  • 書物/タララ王女の謎 第2巻
    タララ王女の謎 第2巻 メラ・リキス 著  彼女は何も感じなかった。暗闇が彼女の体と心を包んでいた。突然足に痛みが走り、その感覚とともに全身をひどい寒さが包んだ。彼女は目を開け、自分が溺れていることに気付いた。  左足はまったく動かず、右足と腕を必死に動かして頭上に見える月にむかって泳いだ。水流が彼女を水底におし戻そうとしたので長い時間がかかったが、やっとのことで水面にたどりつき、夜の冷たい空気の中に顔を出すことができた。そこからはまだカムローン王国の首都の岩だらけの海岸線が見えたが、彼女が海に落ちたキャヴィルスティル・ロックからはずいぶん離れていた。  落ちたんじゃない。彼女は思った。落とされたのだ。  彼女はしばらく、海流に流されるままになっていた。このあたりの海岸は海面からすぐ切り立った崖になっていた。前方の海岸の上に大きな屋敷の影が見え、近づいてゆ...
  • 書物/2920 暁星の月(1巻)
    2920 暁星の月(1巻) 第一紀 最後の年 カルロヴァック・タウンウェイ 著 2920年 暁星の月1日 モルンホールド(モロウウィンド)  アルマレクシアは毛皮のベッドに横たわり、夢を見ていた。太陽が窓に当たり、彼女の肌色の部屋に乳白色の光が注ぎ込まれて、ようやく彼女はその目を開けた。それは静寂と静けさであり、彼女が見ていた血と祝典で溢れていた夢とは驚くほどに違っていた。数分間、彼女は天井を見つめビジョンの整理を試みた。  彼女の王宮の宮廷には冬の朝の涼しさで湯煙を立てている、沸き立つプールがあった。手の一握りで湯煙は消え、彼女の恋人ヴィヴェックの顔と姿が北の書斎に見えた。すぐには話しかけたくなかった: 赤のローブを着て、毎朝のように詩を書く彼はりりしく見えた。 「ヴィヴェック」彼女が言うと、彼は笑顔とともに顔を上げ、何千マイルもの彼方から彼女の顔を...
  • 書物/神々と崇拝について
    タムリエルの神々と崇拝についての概要 ブラザー・ヘッチフェルド 著 編者注: ブラザー・ヘッチフェルドは帝都大学研究序説部の準代書人である。  神々とは、世界の事象への関心を示すことによって評価されるものだ。ありふれた事柄に神が積極的に関わるという基本理念があるが、疫病や飢饉に対する神々のあからさまな無関心ぶりを鑑みることでその危うさに気づかされよう。  伝説的偉業への介入から日常生活における実体化まで、タムリエルの神の活動になんらかのパターンが認められたことはない。いろいろな意味において、神の関心は衆生界での毎日の試練とまるで関係のないところにあるのではないか。あるいは、そうしたことに関心がないだけなのかもしれない。が、例外はもちろんある。  歴史的な文献や伝説の多くが、絶望の時代に神、あるいは神々の直接介入があったことを指摘している。たいていの英雄譚...
  • 書物/火中に舞う 第1章
    火中に舞う 第1章 ウォーヒン・ジャース 著 場所:帝都 シロディール 日付:第三紀397年 10月7日  正に宮殿と呼べるような建物に、アトリウス建設会社は入っていた。ここは帝都内のほとんどすべての建設事業に対し、建設や公証を行う、事務手続きと不動産管理の会社だった。宮殿の広場は質素で、豪奢な飾りつけなどはされていなかったが、この建物はマグナス皇帝の時代から250年間立っていて、飾りが質素で荘厳な広間と豪華な広場を構えていた。そこでは精力と野望に満ち溢れた中流階級の若い男女が働いていた。デクマス・スコッティのように、安穏と働く中年もいた。誰もこの会社がない世界など想像していなかった。スコッティもまた例外ではなった。正確には、彼は自分がこの会社にいない世界など想像していなかった。 「アトリウス卿は君の働きぶりにいたく感銘を受けているよ」と主任は後ろ手でスコッティ...
  • 書物/アズラと箱
    アズラと箱 ドゥーマー太古の物語 第11部 マロバー・サル 著  ナイルバーは若いころは冒険心にあふれていたが、やがてとても賢い老ドゥーマーとなり、真理の探究や俗説の見直しに生涯をささげた。彼は実にいろいろな定理や論理的構造を打ち出しその名を世間にとどろかせていった。しかし彼にとって世界の多くはいまだなお不思議なものに満ち、とりわけエイドラとデイドラの本質は謎そのものであった。探求の結果、神々の多くは人類などによるつくりごとであるという結論に達した。  しかしながら、ナイルバーにとって神道力の限界以上の疑問はなかった。偉大なる存在がこの世全体の支配者なのであろうか? もしくは謙虚な生き物たちが自ら己の運命を切り開く力を持っているのだろうか? ナイルバーは自分の死期が近いと予感し、最後にこの疑問に挑まなければならないと感じた。  彼の知人でアシーニックという聖なる...
  • 書物/タララ王女の謎 第5巻
    タララ王女の謎 第5巻 メラ・リキス 著 「何の権利を持って父を拘束するのですか?」ジリア夫人は叫んだ。「彼が何をしたと言うの?」 「私はインペリアル司令官、および大使として、カムローンの王者、オロインの元デュークを拘束する」ストレイク卿は言った。「地方の貴族権限のすべてに優先するタムリエルの皇帝の秩序権限に基づいて」  ジーナは前に進みジリアの腕に手を添えようと試みたが、冷たく突き返された。彼女は、今は誰もいない謁見室の玉座の前に、静かに座り込んだ。 「完全に記憶を取り戻したこの若い女性が私のもとを訪れてきたのだが、彼女の話は信じ難いを超越していた、単純に信じられなかったのだ」と、ストレイク卿は話した。「しかし、彼女は確信していたので、私も調査してみるしかなかった。その話に多少なりとも真実性があるか、20年前、この王宮にいた全員と話した。当然、王者と女王...
  • シリーズ作品/タララ王女の謎
    タララ王女の謎 第1巻 メラ・リキス 著  時は第三紀405年。ブレトンのカムローン王国の建国千年の祝典での出来事である。すべての大通りや狭い小道に、様々な金と紫の旗が掲げられた。非常に簡素なものや王家の紋章が印されたもの、王の臣下の公国や公爵位の紋章が印されたものもあった。大小の広場では楽隊が音楽を奏で、通りや角で異国情緒溢れる新進の大道芸人たちが芸を披露していた。レッドガードの蛇使いや、カジートの曲芸、本物の魔力を持つ手品師。もっとも、手品師たちの見せるきらびやかな芸は、たとえ本当の魔術でなくても見るものに感銘を与えた。  カムローン男性市民の注目を一身に集めたもの、それは「美の行進」であった。一千人もの麗しく若い女性たちが、挑発的な衣装に身をつつみ、セシエテ神殿から王宮までの大通りを踊りながら練り歩いていた。男たちは皆互いに押し合い、よく見えるように首を伸ばし、お気...
  • 書物/タララ王女の謎 第3巻
    タララ王女の謎 第3巻 メラ・リキス 著  カムローンで行きつけの酒場「ブレイキング・ブランチ亭」を出た直後、ノルブースは彼の名を呼ばれたが、その名は聞き違える類のものではなかった。見まわすと、城付魔闘士のエリル卿が路地の闇から姿を現した。 「エリル様……」と、ノルブースは恭しく微笑んで言った。 「今宵、おまえが出歩いているのを見かけるとは驚いたぞ、ノルブース」と、エリル卿は歪んだ笑みを浮かべて言った。「千年記念の祭り以来、おまえとおまえの御主人殿を見かけることはほとんどなかったが、多忙だったと聞いてはいる。私が聞きたいのは、多忙であった理由だ」 「カムローンでの帝都の利権を守るのは忙しい仕事にございます。大使の細かな時ごときの些事が、エリル様のご興味にかなうとは思えません」 「それが、かなうのだよ」と魔闘士が答えた。「大使殿が最近非常に奇妙な、配...
  • 書物/タララ王女の謎 第4巻
    タララ王女の謎 第4巻 メラ・リキス 著  ジーナが皇帝の密偵、ブリシエンナ夫人に会うことは二度となかったが、彼女は約束を守った。帝都に仕える処刑人、プロセッカスは、ストレイル卿の屋敷に変装してやってきた。ジーナは有能だった。数日もあれば知るべきことは学べてしまいそうだった。 「こいつは単純な魅了の呪文でして、激怒したデイドロスを恋にのぼせた子犬に変えてしまう、ということはありません」と、プロセッカスは言った。「相手を怒らせるようなことを実行するか、そういったことを口にすれば、効果が弱まるでしょう。ちょうど幻惑の流派の呪文のように、あなたに対する相手の認識を一時的にゆがめますが、敬意や憧憬の念を抱かせようとしたら、もう少しマジカ性の弱い魅了を使って対処しなければならないのです」 「わかったわ」ジーナは微笑むと、ふたつの幻惑の呪文を教授してくれて師に感謝した。身につ...
  • 書物/火中に舞う 第5章
    火中に舞う 第5章 ウォーヒン・ジャース 著 「せっけんだ! この森は愛を食べて生きている。まっすぐ進め! このマヌケでアホな牛め!」  スコッティがジャングルへ降り立つと、すぐにその声が響いてきた。彼は、薄暗い林の空き地をじっと目を凝らしてみたが、そこから聞こえてくるのは、動物や虫の鳴き声、風のざわめきだけだった。先ほどの声は、非常に奇妙で風変わりなアクセントがついており、性別もはっきりせず、震えるような抑揚だが、人間のものであることは間違いないようだ。あるいは、ひょっとしたらエルフの声かもしれない。おそらく、1人でいるボズマーが、たどたどしくシロディール語を喋っているのだろう。何時間もの間ジャングルをさまよった後では、どんな声でも少しは親しみが持て、すばらしく聞こえた。 「こんにちは!」とスコッティは叫んだ。 「カブトムシの名前は? 確かに昨日だった、...
  • 書物/タララ王女の謎 第1巻
    タララ王女の謎 第1巻 メラ・リキス 著  時は第三紀405年。ブレトンのカムローン王国の建国千年の祝典での出来事である。すべての大通りや狭い小道に、様々な金と紫の旗が掲げられた。非常に簡素なものや王家の紋章が印されたもの、王の臣下の公国や公爵位の紋章が印されたものもあった。大小の広場では楽隊が音楽を奏で、通りや角で異国情緒溢れる新進の大道芸人たちが芸を披露していた。レッドガードの蛇使いや、カジートの曲芸、本物の魔力を持つ手品師。もっとも、手品師たちの見せるきらびやかな芸は、たとえ本当の魔術でなくても見るものに感銘を与えた。  カムローン男性市民の注目を一身に集めたもの、それは「美の行進」であった。一千人もの麗しく若い女性たちが、挑発的な衣装に身をつつみ、セシエテ神殿から王宮までの大通りを踊りながら練り歩いていた。男たちは皆互いに押し合い、よく見えるように首を伸ばし、お気...
  • 書物/2920 蒔種の月(3巻)
    2920 蒔種の月(3巻) 第一紀 最後の年 カルロヴァック・タウンウェイ 著 2920年 蒔種の月15日 カエル・スヴィオ (シロディール)  皇帝レマン三世は、丘の上の見晴らしの良いところから、帝都にそびえる尖塔をじっと見ていた。彼には自分が温かい家、故郷から遠く離れ地にいることが分かっていた。この地の領主、グラヴィアス卿の邸宅は豪華なものだったが、帝都軍を敷地内にまるまる収容できるほどのものではなかった。山腹に沿ってテントが並び、兵士たちはみな卿自慢の温泉に行くのを楽しみにしていた。それもそのはず、そこにはまだ冬の空気が立ち込めていた。 「陛下、ジュイレック王子のご気分がすぐれないようです」  支配者ヴェルシデュ・シャイエに声をかけられ、皇帝は飛び上がった。このアカヴィルが草地の中、一切の音を立てずにどうやって近づいてきたのか不思議だった。 ...
  • 書物/狂気の十六の協約 第六巻
    狂気の十六の協約 第六巻 ハーシーンの物語 常に尊大で高慢なオブリビオンの憤怒の王子は、年央月のある木曜日にスカイリムの極寒の頂に立ち、旨みのある話をハーシーンに持ちかけた。狩人の神はその日が自分の日であったために姿を現していて、シェオゴラスの大胆さが彼の興味をそそったのだ。 比類なき皮肉さを持つシェオゴラスは、クスクス笑う愚か者と、派手な作家、臆病な切断者を、自らの世界に押さえ込んでいる。憤怒の王子は得をしない駆け引きに精を出し、他者の混乱と悲劇と憤激がもたらす喜びに過ぎない無意味な流血を促すだろう。つまりシェオゴラスは、自分がハーシーンの好敵手を演じるためのお膳立てをしたのだ。 恥ずかしがりの王子はあわてることなく、争いを申し出た。それぞれの王子は、きっかり3年後に再びこの場所で会い、命懸けの戦いをするために、野獣を調教することになった。恐ろしい顔つきの陰に無...
  • シリーズ作品
    アルゴニアン報告 このシリーズをまとめ読みするアルゴニアン報告 第1巻 アルゴニアン報告 第2巻 アルゴニアン報告 第3巻 アルゴニアン報告 第4巻 狼の女王 このシリーズをまとめ読みする狼の女王 第1巻 狼の女王 第2巻 狼の女王 第3巻 狼の女王 第4巻 狼の女王 第5巻 狼の女王 第6巻 狼の女王 第7巻 狼の女王 第8巻 オッタス婦人の案内書 このシリーズをまとめ読みするアンヴィル案内書 コロール案内書 シェイディンハル案内書 スキングラード案内書 帝都案内書 ブラヴィル案内書 ブルーマ案内書 レヤウィン案内書 火中に舞う このシリーズをまとめ読みする火中に舞う 第1章 火中に舞う 第2章 火中に舞う 第3章 火中に舞う 第4章 火中に舞う 第5章 火中に舞う 第6章 火中に舞う 第7章 狂気の十六の協約SI このシリーズをまとめ読みする狂気の十六の協約 第六巻 狂気の十六...
  • 書物/セプティム七世の短い人生
    セプティム七世の短い人生 ルーファス・ヘイン 著 第三紀368389年:戦略家、調停人  皇帝ユリエルの人生の最初の数十年は、帝都全域において、皇帝権威が破竹の勢いで拡大し、強化された時代であった。が、モロウウィンドやブラック・マーシュといった帝都が掌握しきれない東方地域では、帝都文化の影響力は弱く、土着の習慣や伝統が強く残っていたため、この地の民は同化政策に断固として反対した。この時代のユリエルは、相談役である帝都の魔闘士ジャガル・サルンの神秘的な支援や狡猾なアドバイスにとても助けられている。  ユリエルのカウラ・ヴォリア王女との結婚は幸せなものだったとは言いがたい。ヴォリア王女は美しい魅力的な女性で、民からも熱烈に愛されていたが、きわめて意地が悪く、傲慢で、野心家で、貪欲な女帝でもあった。ユリエル・セプティムは彼女の魅力にそそのかされたのだったが、すぐさまみずから...
  • 書物/九大神の騎士
    九大神の騎士 ソリチュードのカロライン 著  九大神の騎士の存在は今ではほとんど忘れられているが、当時、その名はシロディール中に── というよりも、帝都中に知れ渡っていた。セプティム帝都では初期のある短い期間、全ての人々が彼らの冒険談に夢中になった。しかし、彼らの名声は、他の多くの有名人の噂話とともにレッド・ダイヤモンド戦争の混乱の中で人々に忘れられ、今では彼らの修道院がどこにあったのかすら誰にもわからない。  九大神の騎士は、第三紀111年、アイル戦争で英雄的な活躍を見せたアミエル・ラナス卿によって結成された。その目的は、何千年ものあいだ失われていた、伝説の聖戦士ペリナル・ホワイトストレークの武器や防具などの聖遺物を探し出し、取り戻すことであった。彼らは第三時代初期の自信と野望に満ちた風潮の申し子であった。タムリエルが統一され、人々が何世紀ぶりかの平和を謳歌していたあの...
  • 書物/ストーンシンガー伝
    「坊や、そこへ座りなさい。これからお話をしてあげるからね。この物語は長年語り継がれてきたお話だよ」 「どんなお話なの? お爺ちゃん。英雄と野獣が出てくるお話?」  祖父は孫をじっと見つめた。彼は良い子供に育っていた。すぐにこの物語の価値、つまり幾世代にも語り継がれてきた教訓を理解するであろう。 「よく聞きなさい。この話はお前のその心にしっかりと刻むのだよ」        ─  昔々、スコールがまだ新入りだったころ、この地は平和だった。太陽が照り、作物はよく育ち、全創造主の与えた平和の中で人々は幸せに暮らしていた。しかし、スコールの人々は現状に満足して、全創造主から与えられたこの大地とその恵みを当然のものとみなすようになった。彼らは大事なことを忘れ、思い出そうともしなかった。それは魔王が常に彼らを見張っていること、つまり全創造主と彼に選ばれた人民を苦しめるの...
  • 書物/パルラ 第1巻
    パルラ 第1巻 ヴォンヌ・ミエルスティード 著  パルラ。パル・ラ。初めてその名を聞いたときのことを覚えている。そこまで昔の話じゃない。ミル・コラップの西にある豪邸の“物語と獣脂の舞踏会”での出来事だった。私と魔術師ギルドの修練僧は思いがけず舞踏会に招待されたのだった。まあ、驚いて腰を抜かすということはなかった。ミル・コラップ── 第二紀に富裕層のリゾート地として栄えた街── には数えるほどの貴族しか暮らしていない。振り返ってみるに、神秘的な祝日には妖術師と魔術師がいたほうがさまになったということだろう。なんでもござれの小さなギルド修道院の生徒という以上の魅力が私たちにあったわけではなく、やはり、他の選択肢が限られていただけに過ぎない。  一年近くのあいだ、私にとって家と呼べる場所は、やたら広いだけでお粗末なミル・コラップ魔術師ギルドの敷地内の一角だった。唯一の仲間である...
  • 書物/不死の血
    不死の血 著者不明  月も星も姿を隠していた。特別静かな夜がいっそう沈んで感じた。街の衛兵は松明なしには巡回もままならなかった。だが、私の聖堂を訪ねてきた男は灯りを携えてはいなかった。やがて気づいた。モバース・ピクインは夜でも昼と同じように見ることができる。素晴らしい才能だった。彼がことのほか夜行性であることを考えたら。  侍者のひとりに連れられてやってきた彼を見たときに、まず、すぐにでも治療しなければと感じた。青白いどころかオパールのような顔色をしていた。耐えがたき苦しみに襲われ、かつての男ぶりの良さが抜け落ちてしまったような顔だった。目のまわりにできたくまが疲労の激しさを伝えていたが、瞳そのものは鋭く、真剣であった。  私の懸念を感じ取ったかのように、彼はすぐさま自分は病気ではないと告げた。それ以上、突っ込んで話そうとはしなかったが。 「バンパイアさ」...
  • 書物/ニベンの父
    ニベンの父 フローリン・ジェリル 翻訳・批評 序文:  誰かの伝記を書くことは難しい。題材の人物を見極めるにも、いつも何冊もの年代記に書かれた偏った記述を見比べなければならない。以前、聞いたことがあるのだが、ウォーヒン・ジャースは彼の代表作『ソリチュードの狼の女王伝記』を書くのに100冊を超える同時代の物語を調査した。似たようなことをするものとしては、この程度のことで不平を言えない。  ここにある男の記録がある。名前は水先人トパル、タムリエルの初期のアルドメリ探検家として知られる。叙事詩『ニベンの父』は、現代にわずかに4つの断片を残すのみである。しかし、これらの断片が、水先人トパルがタムリエルの周りの海を航海していたかもしれないという、論争の余地ある面白い見解を神話紀中期に提供した。 『ニベンの父』は水先人トパルの航海を書き連ねた記録文書にすぎないが、彼の存在を...
  • 書物/ハルガードの物語
    ハルガードの物語 タヴィ・ドロミオ 著 「史上最強の戦士はバイルス・ノメナスに違いないぜ」と、シオマーラは言った。「ノメナスよりも広大な地域を征服した戦士の名前を一人挙げてみな」 「そりゃあ、タイバー・セプティムさ」と、ハルガードは言った。 「セプティムは戦士じゃない、統治者だ。政治家だよ」と、ガラズは言った。「それに、征服した土地の広さだけで最強の戦士が決まるわけじゃない。剣の腕前なんてどうかな?」 「なにも剣だけが武器じゃない」と、シオマーラは異議を唱えた。「斧や弓の腕前じゃだめなのか? 武芸百般で最強の達人は誰だろうな?」 「武芸百般で最強の達人なんて思い浮かばんよ」と、ハルガードは言った。「ブラック・マーシュなら、アギア・ネロのバラクセスが最強の槍の使い手。アッシュランドのアーンセ・ルラーヴは比類ない棒術の名人。刀の達人はおれらが聞いたこと...
  • 書物/九大神教団の十戒
    九大神教団の十戒  聖アレッシアの代祷によって、人は神の恵みや、そこから得られる力や知恵で満たされることだろう。その結果、これらの教えから九大神教団とその栄光の真の意味に至ることもできよう。九大神の知恵が大空というインクで、大海原という羊皮紙に記されているとしたら、多岐にわたる真理と美徳の機微のすべてを人の心に伝えることはきわめて難しい。それでもアカトシュは、人というものがせっかちで、悟りまでの苦しい道のりを嫌うとわかっていたため、その知恵において、力強い明確さと簡潔な定義でもってこれらの単純な十の訓戒をはっきりと書き記すことをお許しになられている。 一の戒:ステンダールいわく、優しさと寛大さをもってタムリエルの人々に接すること。弱者を守り、病人を癒し、貧民に施すこと。 二の戒:アーケイいわく、生と死を分け隔てることなく、大地、生物、精霊を敬うこと。この世の恵みを保...
  • 書物/ケメル・ゼーの廃墟
    ケメル・ゼーの廃墟 ロナルド・ノードセン 著  帝都協会で浴びた拍手喝采がまだ耳に残っているうちから、私はもうモロウウィンドへ戻る決心をしていた。帝都での贅沢な暮らしが名残惜しくないと言ったら嘘になるが、ラレド・マカイから持ち帰った驚きなど、モロウウィンドにあるドワーフの遺跡の上っ面をなぞっただけのものでしかない。あそこにはまだ目を見張るような宝が埋もれていて、掘り起こされるのを待っているのだ。出発しないわけにはいかなかった。それに、哀れなバナーマンの示唆に富む前例もあった。二十年前、ブラック・マーシュで一度きりの発掘を行い、今になってもそのおこぼれで食いつないでいるような男になるつもりなどない。私はそう誓ったのだ。  女王の手紙を持っていたので、今回ばかりは帝都政府も全面的に協力してくれそうだった。もう、迷信深い地元民に襲われる心配もない。が、いったい次はどこを探せばい...
  • シリーズ作品/火中に舞う
    火中に舞う 第1章 ウォーヒン・ジャース 著 場所:帝都 シロディール 日付:第三紀397年 10月7日  正に宮殿と呼べるような建物に、アトリウス建設会社は入っていた。ここは帝都内のほとんどすべての建設事業に対し、建設や公証を行う、事務手続きと不動産管理の会社だった。宮殿の広場は質素で、豪奢な飾りつけなどはされていなかったが、この建物はマグナス皇帝の時代から250年間立っていて、飾りが質素で荘厳な広間と豪華な広場を構えていた。そこでは精力と野望に満ち溢れた中流階級の若い男女が働いていた。デクマス・スコッティのように、安穏と働く中年もいた。誰もこの会社がない世界など想像していなかった。スコッティもまた例外ではなった。正確には、彼は自分がこの会社にいない世界など想像していなかった。 「アトリウス卿は君の働きぶりにいたく感銘を受けているよ」と主任は後ろ手でスコッティ...
  • シリーズ作品/パルラ
    パルラ 第1巻 ヴォンヌ・ミエルスティード 著  パルラ。パル・ラ。初めてその名を聞いたときのことを覚えている。そこまで昔の話じゃない。ミル・コラップの西にある豪邸の“物語と獣脂の舞踏会”での出来事だった。私と魔術師ギルドの修練僧は思いがけず舞踏会に招待されたのだった。まあ、驚いて腰を抜かすということはなかった。ミル・コラップ── 第二紀に富裕層のリゾート地として栄えた街── には数えるほどの貴族しか暮らしていない。振り返ってみるに、神秘的な祝日には妖術師と魔術師がいたほうがさまになったということだろう。なんでもござれの小さなギルド修道院の生徒という以上の魅力が私たちにあったわけではなく、やはり、他の選択肢が限られていただけに過ぎない。  一年近くのあいだ、私にとって家と呼べる場所は、やたら広いだけでお粗末なミル・コラップ魔術師ギルドの敷地内の一角だった。唯一の仲間である...
  • 書物/デイドラの魂
    汝 我々を以下と見なすがいい 死 敗北 そして恐怖と 我々は死することはない 死を恐れることもない 肉体を破壊すればアニマスは闇へと追いやられる だがアニマスはいずれ戻ってくる だが我々全てが勇猛なわけではない 我々は苦痛を感じ それを恐れる 我々は恥を感じ それを恐れる 我々は損失を感じ それを恐れる 我々は闇を憎み それを恐れる スキャンプは考えが小さく 恐怖も小さい ヴェルマイは考えが無く 恐怖も無い ドレモラは考えが深く 恐怖を知り 克服しなければならない 一族の縛り 我々は 我々の意志で他者に仕える 我々は加護を得るため 強きものに仕える 一族は伝統に沿って仕えるが 伝統が変わることもある ドレモラは長きに渡りデイゴンに仕えているが 初めからそうではなかった 誓いの縛り...
  • 書物/栄光と嘆き
    栄光と嘆き アイレイドの遺跡にて アレクサンドル・ヘトラルド 著  スキングラードと帝都を結ぶ黄金道の半ば近くにあるゴトルズフォント修道院に到着した私は、古代アイレイド語で「父なる森の影」を意味するセヤタタールの素晴らしい遺跡を見るために寄り道をしようと決めた。絡みつくサンザシや雑草をかき分けつつ進むのに何時間も費やした後、私の視界に突然飛び込んできたのは、五本の純白の柱が深緑の蔦の山から伸び、生い茂った森の緑の頭上でV字型のアーチや柱頭へと繋がっている光景だった。これを目にした私は失われた過去の栄光や、時間という名の生い茂った古墳から骨の欠片のごとく顔をのぞかせている、高度な文明の嘆かわしきなれの果てについて瞑想させられたのであった。  私は繁茂せし森の中で、視覚と光と洞察の神であるマグナスに捧げられた巨大な地下殿堂の本堂へと繋がる入口をみつけた。力が枯渇しかけている...
  • 書物/境界の橋
    境界の橋:ムンダスとオブリビオン間の移動に関する応用の論文 アリノールのカミロンウィ 著  超体斜媒体の持続的作用が欠落する加速された物体、または実体の越閾通過は不可能であり、また可能であったとしても、瞬間的な移動対象の逆行を招く。閾の越境周囲貫通のみによって、無限小期間を超える通過を果たすことができる。  理論上、他超体斜媒体の存在はあり得るが、唯一既知の持続的越橋周囲貫通を可能とする越閾秘宝は印石である。印石はデイドラ印の神秘的な碑文によって多次元の秘宝に変形した擬似水晶モルフォリスである。魂石のような一般的なモルフォリスは自然界にて発見できるかもしれないが、印石の作製に用いられる外来のモルフォリスはオブリビオンの空間の狭間でしか発生せず、デイドラの支援なくしてはその探査も確保も行なえない。  従って、超体斜媒体に必要なモルフォリス、およびデイドラ印の入手はデ...
  • 書物/魂 その黒きや白き
    魂 その黒きや白き  魂の本質は知りえないものだ。知ろうと試みたウィザードはすべて跡形もなく姿を消している。知り得るのは、魂が収穫可能な神秘的エネルギーの源だということだ。  生きていようと死んでいようと、生物というものはすべて魂に力を得ている。それがなければ、単なる肉の塊と骨の山に過ぎない。生命を吹き込むこの力は、それに見合う容量を持つ魂石があれば、その中に収められる。魂石に収めた力は魔法のアイテムに力を与える際に使うことができる。  何世紀にも渡って行われてきた実験により、魂には黒い魂と白い魂があることが立証されている。希少な黒魂石だけが、人間やエルフなどの高等生物の魂をとどめておくことができる。下等な生物の魂は様々な色の魂石に収め得るが、それらを総称して白魂石と分類されている。黒と白という魂の区別の由来はそこにある。  白い魂は黒い魂ほど協力ではないが...
  • 書物/本物のバレンジア 第1巻
    本物のバレンジア 第1巻 著者不明  500年前のことだ。宝珠の街、モーンホールドに盲目の未亡人と、かさばる体つきの独り息子が暮らしていた。亡き父がそうであったように、彼もまた鉱員であった。マジカの才能に乏しいため、モーンホールドの王の所有する鉱山でありふれた肉体労働についていた。立派な仕事ではあったが、賃金は安かった。母親は手作りのコーンベリーのケーキを市場で売って、苦しい家計の足しにしていた。なんとか暮らしていけるものね、と母は言った。食事に困ることもないし、衣服は一着もあれば事足りるし、雨が降らなければ雨漏りもしないから、と。が、シムマチャスはそれ以上のものを望んだ。とてつもない鉱脈を掘り当てて、高額の賞与を手にすることを夢見ていた。仕事が終わればジョッキを片手に酒場で友人と盛りあがり、賭けトランプに興じていた。かわいいエルフの娘たちに色目を使い、ため息をつかせてもいたが、...
  • 書物/月夜のロルカーン
    月夜のロルカーン ファル・ドルーン 著  アダマンチンの塔での出来事に関する様々な報告を説くつもりはない。また、明瞭なる暗喩の戦から生じた話が、俗に呼ばれる「物語」というものの特性に欠けていることに関しても、述べるつもりはない。皆それぞれに、ロルカーンに関するお気に入りの物語、ニルン創造の背後にあるお気に入りのロルカーンの動機や彼の心臓を巡るお気に入りの物語があるだろう。しかし、「月夜のロルカーン理論」はとりわけ注目に値する。  端的に言うと、今も昔も月は、ロルカーンの「聖なる肉体」の二等分から成り立っている。ほかの神々のように、ロルカーンは「偉大なる創造」に加わった惑星であった… 八聖者は自らの神聖なる肉体を一部貸し与え、死すべき惑星を創り上げた。一方で、ロルカーンの肉体は粉々に砕け、流星の如くその聖なる光はニルンへ落ち、「その存在価値と多少の利己心の跡を残す」こととな...
  • 書物/2920 黄昏の月(11巻)
    2920 黄昏の月(11巻) 第一紀 最後の年 カルロヴァック・タウンウェイ 著 2920年 黄昏の月2日 テル・アルーン (モロウウィンド) 「男が一人謁見に来ております」と、衛兵が夜母に声をかけた。「帝都軍の要塞が置かれたギデオン地方ブラック・マーシュから来たコスリンギー族のズーク卿と申しております。信任状もあるそうです」  夜母は不快な表情を浮かべ、「私が会いたいと思える人物ですか?」 「帝都にいらした女帝の手紙を預かっているというのです」 「まったく忙しいというのに……」と、夜母は笑みをたたえながらも、すばやく手を打ち鳴らし、「お通しして」と告げた。  ズークは謁見室に通された。唯一露出している顔や手は、金属的に光る肌をのぞかせ、暖炉の炎や外の嵐の夜の稲妻を反射させた。夜母は、ズークの目に映っている自分の穏やかで美しい、恐怖をか...
  • シリーズ作品/狂気の十六の協約
    狂気の十六の協約 第六巻 ハーシーンの物語 常に尊大で高慢なオブリビオンの憤怒の王子は、年央月のある木曜日にスカイリムの極寒の頂に立ち、旨みのある話をハーシーンに持ちかけた。狩人の神はその日が自分の日であったために姿を現していて、シェオゴラスの大胆さが彼の興味をそそったのだ。 比類なき皮肉さを持つシェオゴラスは、クスクス笑う愚か者と、派手な作家、臆病な切断者を、自らの世界に押さえ込んでいる。憤怒の王子は得をしない駆け引きに精を出し、他者の混乱と悲劇と憤激がもたらす喜びに過ぎない無意味な流血を促すだろう。つまりシェオゴラスは、自分がハーシーンの好敵手を演じるためのお膳立てをしたのだ。 恥ずかしがりの王子はあわてることなく、争いを申し出た。それぞれの王子は、きっかり3年後に再びこの場所で会い、命懸けの戦いをするために、野獣を調教することになった。恐ろしい顔つきの陰に無...
  • 書物/先駆者たち
    先駆者たち シヴァリング・アイルズの奇妙な廃墟の検証と、我々の未来に対するその恐ろしい意義 放浪者イングヴァール 著 地方に点在する古代の廃墟は、シヴァリング・アイルズの住民たちにとっては見慣れた光景である。あまりにも見慣れているため、その重要性について大部分の人たちがこれまで気づかなかったほどだ。最近になって私はこれらの廃墟に隠されていた恐ろしい秘密を発見し、その秘密をここで皆さんと共有したいと思う。しかし忠告しておくが、この知識は一部の人にとっては過酷すぎるかもしれない。恐ろしい運命が待ち受けているというのに、それを避ける術が全くないのだから。残酷な未来があらわになることで受ける精神的な衝撃に耐えられるだけの強い心を持っているなら、読み進めなさい。 廃墟に対する私の興味は、ある単純な観察から始まった。表面的に見る限り、どの廃墟もだいたい同じ古さと建築様...
  • 書物/伝説か脅威か
     幾人もの調査人が盗賊ギルドという難問を解いてみせようとした。組織としての盗賊ギルドは存在しないといくら証明されようとも、うわさ話が立ち消えになることはない。この謎の組織が実在する証拠を掴もうとする歴史家はいたが、何ひとつとして発見されず、目撃者は何も知らないと言い、隠れ家はもぬけの殻であった。故買人はただの業者だった。  ひとつはっきりさせておこう。盗賊は実在する。彼らはタムリエル各地の地下牢に投獄されているし、何人かの盗賊が徒党を組んで犯罪を行っていることも間違いない。まれにだが、窃盗その他の行為を何年も続けていたしぶとい盗賊団の存在が立証されたこともある。  しかし、ギルドはただの集まりではなく、会員名簿があるような組織であるとされている。財務構成がしっかりしていて、登録料やその他の資金確保の手段が確立されている。会員規約だってある。ギルドとはリーダーを頂点とする階層的組織で、組...
  • 書物/カエルからヒトへ
    カエルからヒトへ ミーカス・ラルブレック 著 グラマイトの一生はかなりユニークである。この生物は奇怪な蛙のように見え、直接証拠を握っているわけではないが、アルゴニアンの遠縁の親戚である可能性さえある。グラマイトの幼生は、そのあたりにいる蛙のように卵から生まれ、水中や水辺で見られる。卵からは小さなオタマジャクシが生まれるが、どれも私の手よりも小さい。 オタマジャクシは急激に成長し、2、3週の内に手足が生えて、水陸両性のバリウォグへと変貌する。バリウォグは2年程で、体長も体重も人間より大きくなる。 やがて大人となったバリウォグは、深い水辺を探し求め、その泥の中へその体を埋めようとする。そして何ヶ月もそこで休眠して、グラマイトを身ごもる。正確な妊娠期間を調べることはできなかったが、グラマイトは泥の中から完全な成体として現れるのである。 新しく生まれたグラマイトは...
  • 書物/火中に舞う 第4章
    火中に舞う 第4章 ウォーヒン・ジャース 著  18人のボズマーと1人の帝都建設会社の元事務員デクマス・スコッティは、重い足取りでジャングルの中を西へ、ザイロ川からヴィンディジの古い集落へと向かっていた。スコッティにとって、ジャングルは敵意に満ちていて居心地が悪いところだった。巨大に生い茂った木々が明るいはずの朝の日差しを闇で覆ってしまい、彼らの進行を妨げる邪悪な爪のようだった。低木の葉でさえも、邪悪な力によって震えているかのように見えた。さらによくないことに、不安そうなのは彼だけではなかった。彼と共に旅をしているのは、カジートの攻撃を生き延びたグレノスやアセイヤーの地元民だが、その顔は明らかに恐怖におびえていた。  ジャングルの中には何かの感覚、単なる乱心ではなく、その土地固有の慈悲深い精神を感じさせる何かがあった。それでもスコッティは視野の端に、自分たちのあとをつけ木...
  • 書物/ペリナルの歌 第3巻
    ペリナルの歌 第3巻:その敵 [編者注:1巻から6巻に収められた文章は、帝都図書館所蔵のいわゆるレマン文書から採られたものである。この文書は、第二紀初期に無名の研究者によって集められたもので、古代文書の断章の写しからなる。古代文書のそもそもの出所は不明であり、いくつかの断章は同時期に書かれた(同じ文書からの断章という可能性もある)ものと考えられている。しかし、6つの断章の成立時期に関する学術的な合意は得られておらず、ここでもその断定は避ける。]  ペリナル・ホワイトストレークは当時のシロドに住む全てのエルフの敵であった。しかし、彼はアイレイドの妖術師の王たちを、戦争ではなく、主に彼自身が決闘をして倒していた。反乱はパラヴォニアの軍隊と彼が甥と呼んだ雄牛モーリアウスに任せていた。ペリナルは銅と茶のハロミアをトールでの決闘に呼び出し、彼の頚動脈を噛み切ってレマンを称える...
  • 書物/狂気の十六の協約 第十二巻
    狂気の十六の協約 第十二巻 マラキャスの物語 オルシニウムの発見が為される前の時代、疎外されていたオークの民は、我々の時代における彼らの子孫が慣れているそれよりずっと厳しくおびただしい追放と迫害の対象となっていた。そのため多くのオーシマーのチャンピオンが、同胞の増殖のために境界を強化しながら旅をした。たくさんのチャンピオンたちが今でも語りぐさとなっており、その呪いの軍団には、無毛のグロンマと、気高いエンメグ・グロ=カイラも含まれている。後者の聖戦士は、あるデイドラの王子たちに目をつけられることがなければ、タムリエル中に知られる伝説的存在へと間違いなくのし上がっていたはずである。 エンメグ・グロ=カイラはある若い女性の庶子として生まれたが、母親は彼の出産と共に亡くなっていた。そのため、現在はノルマル高地と呼ばれている山に住む彼の部族、グリリカマウグの、シャーマンに育てられることに...
  • シリーズ作品/2920 第一紀 最後の年
    2920 暁星の月(1巻) 第一紀 最後の年 カルロヴァック・タウンウェイ 著 2920年 暁星の月1日 モルンホールド(モロウウィンド)  アルマレクシアは毛皮のベッドに横たわり、夢を見ていた。太陽が窓に当たり、彼女の肌色の部屋に乳白色の光が注ぎ込まれて、ようやく彼女はその目を開けた。それは静寂と静けさであり、彼女が見ていた血と祝典で溢れていた夢とは驚くほどに違っていた。数分間、彼女は天井を見つめビジョンの整理を試みた。  彼女の王宮の宮廷には冬の朝の涼しさで湯煙を立てている、沸き立つプールがあった。手の一握りで湯煙は消え、彼女の恋人ヴィヴェックの顔と姿が北の書斎に見えた。すぐには話しかけたくなかった: 赤のローブを着て、毎朝のように詩を書く彼はりりしく見えた。 「ヴィヴェック」彼女が言うと、彼は笑顔とともに顔を上げ、何千マイルもの彼方から彼女の顔を...
  • 書物/アイレイド最後の王
    アイレイド最後の王 ヘルミニア・シンナ 著  アイレイドとは有史以前の神話の時代にシロディールを支配していたハートランドのハイエルフの別名である。ちなみに、歴史上存在する最も古い記録の一つが第一紀243年に起こった白金の塔の陥落であり、一般的にこの一件がアイレイドの滅亡を意味していたとされている。  アイレイドによるシロディール全土の支配体制は第一紀243年に崩壊したものの、これは長年に及ぶ停滞の中での顕著な一件に過ぎなかった。第一紀の最初の二世紀の間に、シロディール各地の偉大なるアイレイドの王たちの間で騒乱が拡大していったのである。アレッシアは内乱が発声した時期に合わせて蜂起を計画したようである。帝都の歴史家たちは伝統的に彼女の勝利をスカイリムからの干渉によるものとみなしてきたが、白金の塔の攻城戦の際は反乱側のアイレイドの諸侯から同程度以上に支援を受けていたようである。...
  • 書物/聖なる目撃者
    聖なる目撃者:夜母の真実の歴史 エンリック・ミルネス 著  私は今まで、公爵夫人や高級娼婦、魔女、戦火の中を生き抜く淑女や平和を謳歌する遊女、そのような女たちをたくさん見てきた。しかし、夜母のような女性には会ったことがなかったし、これからもないだろう。  私は作家であり、無名な詩人である。おそらく、私の名前を聞いたことがあるという読者はほんの一握りだろう。最近までの数十年間、私はハンマーフェルの海沿いにあるセンチネルという町に住み、その地の芸術家や画家、織物職人、作家などと交流を持っていた。彼らのうち誰もが、あの暗殺者の顔を知らなかっただろう。彼らの最後の女王、血の花、死の淑女、夜母のことを。  しかし、私自身は彼女のことを知っていた。  数年前、私は高名な学者のペラーヌ・アッシと知り合う機会を得た。彼はちょうど、ダイアグナ団に関する著作の取材のためにハン...
  • 書物/軽装鎧の修理
    軽装鎧の修理  軽装鎧には2種類がある。金属製か非金属製かである。鎖帷子、エルフ製、ミスリル、ガラスなどはすべて金属製軽装鎧の代表である。ガラスが金属として考えられることに驚くかもしれないが、それは見た目にだまされているのだ。ここで言う「ガラス」は家にある窓ガラスだけではない。緑がかった金属で強度が高く、同じく融点も高い。  非金属のものは、毛皮製と皮製が挙げられる。これらを作るには、ハンマーよりも針箱の方が役に立つ。厚い生地を縫い合わせるには、先の鋭く尖った千枚通しが必要となる。穴には頻繁に別の布で継ぎ当てをする必要がある。ただ、経験に基づいていうならば、当て布をするぐらいならその鎧の寿命がきているということなので、新しく作り直したほうがよい。  金属製の鎧でも、時には修繕の継ぎ当てをする必要が出てくる。通常は、ハンマーで壊れた部分と一緒に後ろから打ちつければ直る...
  • 書物/フローミルの歌
    フローミルの詩(うた)  フロガーの血を継ぐフローミル  彼の者を宮廷へと呼び寄せたのは  エバースノーの地を統べる王にして  ヴィジンモアの血を継ぐヴィジンダックであった 「大いなる光の魔法の使い手よ  アエルフェンドールの地を征け!  闇の王たちが我が領地に影を落とす!  影の魔女が我が領民の光を奪う!」  王命を賜るフローミル 「この輝く氷の杖に誓い  必ずや成し遂げましょう!  ……ですがしばしのご猶予を  美味なる最上のはちみつ酒と  麗しき四人の乙女が  この地で私を引き止めるのです」  王は静かに首を振る 「この使命半ばに倒れた剣を拾うは  その友たる汝がさだめ」  いつもの余裕はどこへやら  フローミルから笑みが消えた 「ご冗談を  私の友ダーファングの剣に敗北なし  私の杖をおい...
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