オブリビオン図書館内検索 / 「聖者と誘惑者」で検索した結果

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  • 書物/聖者と誘惑者
    アイルズの警吏: シヴァリング・アイルズのゴールデン・セイント/ダーク・セデューサーの文化と歴史に関する専門書 アンドッチェ・マリール 著 著者注 本巻では、シヴァリング・アイルズの秩序の維持に務めている2つの種族について、既知の事実、疑わしい事実、うわさされている事実を集録し、分析しようとしている。決して権威をふりかざすことを目的としているわけではない; むしろ、これらの独特な生物をもっと理解しようという著者の側の個人的努力である。 君主への奉仕 ゴールデン・セイントとダーク・セデューサーの起源を調べることは、本作の範囲外である。彼らはデイドラであり、そのような根幹の存在は死ぬ運命に生まれた者には理解できない。すべてのデイドラは創造することができないという通説は、シェオゴラス閣下自身でさえこれらの種族の起源に関与していないということを意味している。しか...
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    ...UESPWiki) 聖者と誘惑者SI (Saints and Seducers - UESPWiki) 正当なるリスラヴ (Rislav The Righteous - UESPWiki) 聖なる目撃者 (Sacred Witness - UESPWiki) 施錠された部屋 (The Locked Room - UESPWiki) セプティム七世の短い人生 (A Life of Uriel Septim VII - UESPWiki) 先駆者たちSI (The Predecessors - UESPWiki) 戦士 (Warrior - UESPWiki) 戦士ギルドの歴史 (History of the Fighters Guild - UESPWiki) 戦士ギルドの歴史 第1版 (Fighters Guild History, 1st Ed. - UESPWiki) 戦士の突撃...
  • 書物/最も深い闇
    最も深い闇  モロウウィンドでは、崇拝者も妖術師も位の低いデイドラを召喚し、奴隷や従者のようにこの世に縛りつけている。  妖術師の召還するデイドラの奴隷のほとんどはわずかな時間で消えてしまい、命令系統もきわめて心もとなく、縛りつづけておくのは難しい。このおかげでデイドラの暴走を防げるのだから幸運と言えるかもしれないが、数分もあればこの奴隷たちは敵だけでなく術者にも手ひどいダメージを追わせることができる。  崇拝者はデイドラの奴隷を儀式や契約でこの世界に縛りつけることができ、デイドラの奴隷は少なくとも物質化した姿が破壊されたとしても、そのもととなる霊的存在がオブリビオンに逆流してしまうまでは、いつまでもこの世界にとどまれるようになる。遺跡や霊廟でデイドラを見かけることがあったら、彼らはこの世界の長きにわたる訪問者であると考えてもらっていいだろう。  同じように...
  • 書物/月夜のロルカーン
    月夜のロルカーン ファル・ドルーン 著  アダマンチンの塔での出来事に関する様々な報告を説くつもりはない。また、明瞭なる暗喩の戦から生じた話が、俗に呼ばれる「物語」というものの特性に欠けていることに関しても、述べるつもりはない。皆それぞれに、ロルカーンに関するお気に入りの物語、ニルン創造の背後にあるお気に入りのロルカーンの動機や彼の心臓を巡るお気に入りの物語があるだろう。しかし、「月夜のロルカーン理論」はとりわけ注目に値する。  端的に言うと、今も昔も月は、ロルカーンの「聖なる肉体」の二等分から成り立っている。ほかの神々のように、ロルカーンは「偉大なる創造」に加わった惑星であった… 八聖者は自らの神聖なる肉体を一部貸し与え、死すべき惑星を創り上げた。一方で、ロルカーンの肉体は粉々に砕け、流星の如くその聖なる光はニルンへ落ち、「その存在価値と多少の利己心の跡を残す」こととな...
  • 書物/黒魔術裁判
    黒魔術裁判 魔術師ギルドの大賢者 ハンニバル・トレイヴン 著 歴史的背景:  黒魔術とも称される死霊術の歴史は有史以前にまでさかのぼり、各地の初期の法のほぼ全てにおいて厳禁とされ、背くことは死罪とされていた。だがその裏で、個々の妖術の使い手がその研究を続けていったのである。  我らが魔術師ギルドの先駆的組織であるアルテウム島のサイジック会も死霊術の使用を禁じいていた。理由はその危険性に加え、彼らが神聖および邪悪な祖先の霊たちの存在を信じていたため、死霊術が異端とされたからであった。ここでもまた、この戒律を無視した師弟の話が伝えられている。ヴァヌス・ガレリオンがアルテウム島を離れたとき、サイジックたちとは様々な点で意見が分かれてはいたものの、彼ら同様に魔術師ギルド内でも死霊術を教えることは認めなかったのである。  ヴァヌス・ガレリオンの時代から千百年近くが過...
  • 書物/サンクレ・トールの戦い
    サンクレ・トールの戦い  第二紀852年、ノルド、およびブレトンの同盟軍はシロディールの国境を侵し、ジェラール山地の主要な峠と集落を占領した。冬の本部をサンクレ・トールに置き、ノルド─ブレトンの同盟軍は、王者クーレケインの新将軍タロスに、彼らの堅牢な山を攻めてみろと挑発した。  将軍タロスが真冬に兵を集め、サンクレ・トールを襲うために行進していると知ったとき、彼らは高揚した。サンクレ・トールは堅固であった。要塞は下の街を見下ろす高い絶壁の上にあり、高山の盆地に抱かれ、切り立っていてまずもって下りることの難しい崖を背にしている。  シロディール軍は小さく、訓練と装備は不十分で、食料も不足しており、つまり冬の戦役の準備ができていなかった。ぼろぼろの部隊が要塞の下の低地に集まったとき、ノルド─ブレトン同盟軍は、敵が自ら彼らの罠にはまりにきたと確信した。  要塞は前...
  • 書物/現代の異端者
    現代の異端者:帝都内のデイドラ信仰の研究 ゴトルフォントのハデラス 著  シロディール内ではデイドラ信仰は法で禁じられてはいない。これは主に、デイドラの召喚を許可するために帝都が魔術師ギルドに大して認めた特権の結果といえる。にもかかわらず、聖職者および一般大衆からのデイドラ信仰への風当たりが非常に強いため、デイドラ関連の儀式を行う者たちは秘密裏に活動している。  一方で、諸地方に目を向けてみるとデイドラ信仰に対する見方は様々である。シロディール内でも年月と共に伝統的な世論に少なからぬ変化が見られ、デイドラを信仰する集落も存在している。伝統的なデイドラ信仰を志す者には信仰心や個人的な信念を動機とする者がいるのに比べ、現代的なデイドラ信者の多くは魔法的な力を目当てにしている傾向がある。とりわけ冒険家と呼ばれる人種は、伝説に名高いデイドラの秘宝の武器としての、もしくは魔法的な...
  • 書物/ジーロットについて
    ジーロットについて シェオゴラスのジーロット 自称「シェオゴラスの狂信者」たちは、我らの君主が単なる驚くべき不思議な力の持ち主ではなく、生ける神だと信じている。そしてその意志によって大地は保たれ、そこにあるすべてが彼の気まぐれによって支えられていると信じているのだ。我らの内奥の風を読む者、アルデン=スルは、シェオゴラス閣下が定命の形で現れたものであり、世界を清めるために再び現れるだろうと彼らは信じている。その主張は明らかに馬鹿げているため、すべての狂信者たちはかなり狂っているものと思われる。 狂信者たちに道理を説くことはできない。彼らを容易に扱ってはいけない。彼らは目につけばほとんど誰でも異端者あるいは異教者と見て、攻撃してくる。彼らは大虐殺を大いに楽しみ、相手が死ぬまで戦う。 読者は疑問に思うかもしれない。どうやって人は狂信者に加わるのかと。研究を重ねた...
  • 書物/評論・深遠の暁 第2巻
    評論・ザルクセスの神秘の書 第2巻 マンカー・キャモラン 著 アルタドゥーン  この文書を見つけた者が誰であろうと、兄弟と呼ぼう。  解答は解放へとつながり、ヌマンティアを知ることになったマルビオージの奴隷たちは、ザルクセスの神秘の書がアーケインと呼ぶ看守王マズティアックを打ち倒したのである。マズティアックの死骸は彼に仕えた生ける死体たちによって市中を引きずり回され、その肉は岩場に広げられ、彼を愛した天使たちは「すべての者たちに自由意志を知らしめ、したいようにさせるがいい!」と叫び、もう彼の甘い霊液を飲もうとはしなかった。  兄弟よ、君が来ることは神デイゴンの刃の書に予言されていた。偶像が一人また一人と去ったせいで、君はここに来ることになったのだ。まだ君に注がれてはいない瞳の視線の中で、君は称えられている。田舎の若者であった君は旅慣れた者となり、覆...
  • 書物/2920 薄明の月(2巻)
    2920 薄明の月(2巻) 第一紀 最後の年 カルロヴァック・タウンウェイ 著 2920年 薄明の月3日 アルタエルム島(サマーセット)  見習いたちが一人一人オアッソムの木へと浮かび上がり、高いほうの枝から果実もしくは花を摘み、地面へと舞い降りてくる様子を、その身のこなしの個人差を含めて、ソーサ・シルは眺めていた。彼は満足げにうなずきつつも、一瞬その日の天気を楽しんだ。大魔術師自身が遥か昔に手本となって作られたとされるシラベインの白い像が、湾を見下ろす崖の近くに立っていた。淡い紫色のブロスカートの花がそよ風に揺られて前後していた。その向こうには大海と、アルタエルムとサマーセット本島を分けるもやがかった境界線が見えた。 「概ね良好だな」最後の見習いから果実を受け取りながら、彼は講評を述べた。手を一振りすると、果実も花も元あった位置へと戻っていた。もう一振りする...
  • 書物/ヴェルナカスとブーロル
    ヴェルナカスとブーロル タヴィ・ドロミオ 著  土曜の午後、表情を悲しみに曇らせたハルガードがキングズ・ハムへと入って来た。彼がグリーフのジョッキを1杯注文すると、彼の友人であるガラズとシオマーラとがとても心配した様子で彼の元へと近寄ってきた。 「どうしたんだ、ハルガード?」と、シオマーラが聞いた。「いつもより遅いじゃないか。それになんだか悲しい空気をひきずってるぜ。金でも落としたか? それか親戚、奥さんでも死んだか?」 「お金を落としたんじゃない」ハルガードは顔をしかめて言った。「俺のいとこのアリオッチが死んだんだが、その時甥っ子が言った一言が『年だからしかたないですよ』だとさ。アリオッチは俺よりも10才も下だったんだぞ」 「なるほど、そいつはひどいな。だがな、自分の番がいつくるかわからないからこそ、余生を楽しむ重要性に気づけたんじゃないか」と、ガラズが...
  • 書物/デイドラ全書
    デイドラ全書 (以下はこの大著からの抜粋であり、各デイドラの特性を記したものである)  アズラは闇と光の橋渡しをする神秘の領域である薄暮と黎明をつかさどり、「月影」「薔薇の母」「夜空の女王」とも呼ばれる。  ボエシアは虚偽と陰謀、秘密裏に行われる殺人、暗殺、反逆、法に依らない権力の転覆などをつかさどる。  クラヴィカス・ヴァイルは儀式的な祈祷や契約による力の授与や願いの成就をつかさどる。  ハルメアス・モラは水晶に投影される運命の流れをつかさどる。星と天から過去や未来を読みほどき、知識や記憶という財宝をその手に有する。  ハーシーンはデイドラの娯楽でもある偉大なるゲーム、狩猟をつかさどり、「狩人」とも「獣人の祖」とも呼ばれる。  マラキャスは拒絶されしもの、追放されしものたちの後見人であり、誓約や血の呪いの守護者でもある。  ...
  • 書物/メイスの取り扱い
    メイスの取り扱い  時に戦士は、メイスにはなんの戦術も必要ないと考えるという過ちを犯す。彼らは剣こそ技術のすべてであり、メイスは腕力とスタミナのみであると決め込んでしまう。メイス戦術の熟練指導者として言っておこう、彼らは間違っていると。  正しくメイスを使うには、タイミングと勢いがすべてである。メイスの一振りが始まると、止めるのも速度を落すのも難しい。戦士は打撃だけではなく、その反動にも全力を出さねばならない。敵が前のめりになっているとき、そしてできれば体勢を崩しているときに攻撃を開始すること。敵が後ろに反ることは容易に想像できるので、敵の頭の後ろを狙うこと。メイスがそこにたどり着く頃には、彼の頭がメイスの軌道上にあるであろう。  メイスは肩の高さで構える。攻撃前の巻き上げは、肩から手の幅の距離以上は持ち上げないほうがよい。振り下ろすときは、肘を先行させること。肘が...
  • 書物/虚偽だらけの現実
    虚偽だらけの 現実 「幻惑」と「変性」は混同しやすい。両者ともそこに存在しないものを作り出そうとするものだからだ。二つの違いは自然界の法則にある。「幻惑」は自然界の法則に縛られることはない。一方、「変性」はその法則に則っている。これだけみると、「変性」が「幻惑」よりも弱きものであるかのようにみえるが、そうではない。「変性」は誰にでも認知できる現実を作り出す。「幻惑」の作り出す現実とは、その術をかける人とかけられる人のみの間にしか存在しない。 「変性」を習得するには、まず現実が虚偽であるということを受け入れることから始まる。現実は存在しない。我々の現実とは、その自らの慰みのために我々の心に宿すこととなる、より偉大な力を理解することである。その偉大な力が神々であるという者もいれば、神々をさらに超えた何かであるという者もいる。ウィザードにとって、それはたいした問題ではない。肝心...
  • 書物/異端の発想
    異端の発想 狂信はシヴァリング・アイルズから一掃されるべき忌まわしきもである。たとえもう1つの魂にであろうと奴らの教義が広まるのに耐えられなぬ。奴らは信念に欠けているという理由で我々を異端者と呼ぶのだ。だが我々はその名を快く受け入れよう、そして名誉に値するものを作り上げるのだ。 真実を述べるのは異端にあらず。不当な支配者を非難することは異端にあらず。真の信条を守るため武力を持ち行動することは異端にあらず。我々はシヴァリング・アイルズではいわゆる異端者だが、異説など述べてはおらぬ。真実を述べているのである。 我らが君主、シェオゴラスは、単なる人間にすぎぬ。奴は唯一、肉と血を持っているが、神などではなく、もちろんデイドラの王子たちでもない。デイドラの王国には王子などおらず、唯一我々の命令で召喚するハンガーのような卑しき従者がいるだけだ。 あの偽のシェオゴラスは...
  • 書物/天空の子供たち
    天空の子供たち  ノルド族の者は自らを天空の子供たちだと信じている。スカイリムを天が大地に息吹を吹きかけて彼らを作り出した場所とし、世界の喉と呼んでいる。ノルド族は自分たちを永遠の外来者かつ侵略者と見なしており、たとえ他の一族を打ち破り支配下に入れたとしても、それらに対して親近感を感じることはない。  ノルド族にとって息と声は生命の粋というべき要素であり、強大な敵を倒したノルドは相手の舌を戦利品として持ち帰る。これらの舌から作られたロープは、魔術のように言葉を蓄えておくことができる。ノルドはアカヴィリのソードマンの気合同様、自らの力を叫び声に込めることができる。ノルド族最強の戦士たちは「舌」と称される。ノルド族は街を攻める場合、攻城兵器や騎兵などは用いない。門の前にくさび状に陣形を組むと隊長が気合として力を発声して門を打ち破り、斧で武装した歩兵たちが街の内部へと雪崩れ込むと...
  • 書物/狼の女王 第5巻
    狼の女王 第5巻 ウォーヒン・ジャース 著 筆:第三紀2世紀の賢者インゾリカス 第三紀119年 21年間に渡って皇帝アンティオカス・セプティムはタムリエルを治め、道徳面でのだらしなさにもかかわらず有能な指導者であることを証明した。最大の勝利と言えるのが110年に行われたアイルの戦いであり、帝都艦隊とサマーセット・アイル海軍は、サイジック教団の魔力と力を合わせ、侵略してくるピアンドニアの大艦隊を壊滅させることに成功した。皇帝の兄弟であるリルモスのマグナス王、ギレインのセフォラス王、そしてソリチュードの狼の女王ことポテマも、それぞれ良く治め、帝都とタムリエルの諸王国との関係は非常に良好なものとなった。それでも、帝都と、ハイ・ロックおよびスカイリムの王たちと間に横たわる傷跡は、何世紀にも渡って放置されたとしてもすべて消えるわけではなかった。  妹とその息子ユリエルが珍し...
  • 書物/タララ王女の謎 第5巻
    タララ王女の謎 第5巻 メラ・リキス 著 「何の権利を持って父を拘束するのですか?」ジリア夫人は叫んだ。「彼が何をしたと言うの?」 「私はインペリアル司令官、および大使として、カムローンの王者、オロインの元デュークを拘束する」ストレイク卿は言った。「地方の貴族権限のすべてに優先するタムリエルの皇帝の秩序権限に基づいて」  ジーナは前に進みジリアの腕に手を添えようと試みたが、冷たく突き返された。彼女は、今は誰もいない謁見室の玉座の前に、静かに座り込んだ。 「完全に記憶を取り戻したこの若い女性が私のもとを訪れてきたのだが、彼女の話は信じ難いを超越していた、単純に信じられなかったのだ」と、ストレイク卿は話した。「しかし、彼女は確信していたので、私も調査してみるしかなかった。その話に多少なりとも真実性があるか、20年前、この王宮にいた全員と話した。当然、王者と女王...
  • 書物/聖蚕の恩恵
    この神殿で修行する者は以下を読むこと:  聖蚕会は古代から続く高貴な教団である。我々が育み賛美するのは、聖蚕の形をとって現れる、敬愛する祖先の魂である。それぞれの蚕は祖先の魂のフィロンを持っている。フィロンとは、大雑把に訳せば「平和を求める心」となり、それは歌われることで聖蚕が作る繭の中に込められるのである。その繭から絹糸を紡ぎ、布を織り、正しい祖先へと導く系譜を刺しゅうすれば、素晴らしい力を持った服ができあがる。  教団の道士は予知の能力を持つ。この祖先の知恵は、未来を現在に歌い表すことができるのである。そのため、我々の教団はエルダースクロールの理解という恩恵にあずかることができるが、それは我々の教団のみに許された特権なのである。これらの預言書はデイドラ、エイドラ両方の神々をも超越している。この現実を織りなす繊維の隙間を覗き込むことは代償を伴う。エルダースクロールは、読み...
  • 書物/センチネルに落ちる夜
    センチネルに落ちる夜 ボアリ 著  センチネルの名もなき酒場で音楽は演奏されず、用心深い小声の会話、女給仕人の柔らかい足音、常連が注意しながら酒をすすり瓶の口にあたる舌、何も見ていない目、実に音は少ない。もし誰か1人でもこれ程無関心でいなかったら、上質な黒いビロードのケープをまとった若い女性、レッドガードの存在に驚いたであろう。闇に紛れ、看板もないような質素な地下室では、彼女は間違いなく場違いであった。 「あなたがジョミック?」 がっちりとした、年齢よりも老けた中年の男が声の主を見上げた。彼は頷き、自分の飲み物に戻った。若い女性は彼の横に座った。 「私はハバラ」と彼女は言い、小さなゴールドが入った袋を取り出して、彼のマグの横に置いた。 「そうかい」ジョミックはうなり声を出し、彼女の目を見た。「誰に死んで欲しいんだい?」  振り向きはしなかっ...
  • シリーズ作品/評論・深遠の暁
    評論・ザルクセスの神秘の書 第1巻 マンカー・キャモラン 著 デイゴン  ようこそ、修練者よ。まずは安心してもらいたいのだが、マンカー・キャモランもかつては諸君たちと同じように眠り続ける浅はかで、デイドラの精力を宿していた。死ぬ定めの我々は皆、夢の保護膜、すなわち母親との共生のために用意された退避場所を離れて誕生し、実戦と親善に努め、新たな瞳を通して見ることによりやがて母親が背後にいてくれることを求めたり恐れたりしなくなり、ようやく家庭を離れる。そしてその時、我々は彼女を永遠に破壊し、神デイゴンの領域に入る。  読者諸君、本書はその領域への扉であり、諸君は破壊者ではあるが、それでもなお制約は甘んじて受け入れなければならない。立ち止まれるだけの賢明さを持つ者のみを神デイゴンは受け入れる。それ以外の者たちは、愚かにも走り出すことにより、オルビスに命を奪われるだ...
  • 書物/神秘論
    神秘論 計り知れぬ旅 テトロニウス・ロル 著  神秘とは魔術を用いる者たちの間で理解の度合いが最も低く、見習い魔術師に説明するのが最も困難な魔術の系統である。一般的に神秘に属するとされる呪文効果は、死亡後に犠牲者の魂を封じ込める魔法的な容器を作り出す魂縛の呪文から、物体を遠隔操作できる念力の呪文まで非常に多岐に渡る。しかしこれらの効果はあくまでも呪文の結果に過ぎず、それらを引き起こす魔法的機序はタムリエル最古の文明、はたまたそれ以前にさえもさかのぼる謎とされているのである。  アルテウム島のサイジックたちは神秘を「古き法」と称している。この呼称はサイジックたちの宗教や慣わしなどをも意味するため、言葉的な意味を論じてしまうと語義論的な泥沼は不可避であり、宗教や慣習が魔術としての神秘の一部であるのかどうかも定かではない。  神秘の研究に生涯を捧げる魔術師は数少ない...
  • 書物/狂気の十六の協約 第六巻
    狂気の十六の協約 第六巻 ハーシーンの物語 常に尊大で高慢なオブリビオンの憤怒の王子は、年央月のある木曜日にスカイリムの極寒の頂に立ち、旨みのある話をハーシーンに持ちかけた。狩人の神はその日が自分の日であったために姿を現していて、シェオゴラスの大胆さが彼の興味をそそったのだ。 比類なき皮肉さを持つシェオゴラスは、クスクス笑う愚か者と、派手な作家、臆病な切断者を、自らの世界に押さえ込んでいる。憤怒の王子は得をしない駆け引きに精を出し、他者の混乱と悲劇と憤激がもたらす喜びに過ぎない無意味な流血を促すだろう。つまりシェオゴラスは、自分がハーシーンの好敵手を演じるためのお膳立てをしたのだ。 恥ずかしがりの王子はあわてることなく、争いを申し出た。それぞれの王子は、きっかり3年後に再びこの場所で会い、命懸けの戦いをするために、野獣を調教することになった。恐ろしい顔つきの陰に無...
  • 書物/スキングラード案内書
    アレッシア・オッタスの スキングラード案内書  ジュリアノス、全ての正義と知恵はあなたと共に! 私の名はアレッシア・オッタス。スキングラードの全てについて皆様にお教えしましょう。  スキングラードはワイン、トマト、チーズの名産地として名高く、またシロディールでも最も清潔で、最も安全で、最も栄えている町の一つでもあります。ウェストウィルド高地の中心部に位置するスキングラードは、古き良きコロヴィアの至宝であり、コロヴィアの美徳である独立、勤勉、強い意志を象徴する存在です。  スキングラードは、城、ハイタウン、聖堂の3つの区域に分かれています。そして、ハイタウンを囲む壁に沿って、橋の下を街道が東西に貫いています。ハイタウンの西にはギルドや宿屋「ウェストウィルド」があり、北の道沿いには多くの商店や高級住宅街が並んでいます。町の南半分はというと、東の端に聖堂が、そして中央の...
  • 書物/ペラギウスの乱心
    ペラギウスの乱心 サシーンズ 著  第三期119年、叔父に当たるアンティオカス一世による華々しい統治の末期に、タムリエル全土の皇帝となるべく、ウェイレスト王族の王子、ソアリズ・ペラギウス・セプティムは誕生した。王者マグナスはアンティオカス帝お気に入りの弟であったため、ペラギウスが誕生する以前からウェイレスト王族は優遇されていた。  ペラギウスが生まれてからの10年間は国自体が混乱の渦に巻き込まれていたため、彼の乱心がいつ頃表面化したかは定かではない。ペラギウスが1歳を越えた頃、アンティオカス帝が崩御したため、万人が歓呼するなか、娘のキンタイラが玉座を継承した。キンタイラ二世はペラギウスの従姉妹に当たり、熟達した神秘者であるとともに魔法使いでもあった。もしこの時、彼女に未来を覗き見る手段があったとしたら、確実に王宮を後にしたであろう。  レッド・ダイヤモンド戦...
  • 書物/預言者アルデン=スル
    預言者アルデン=スル 第二巻 サラセム ニュー・シェオスの壁に近づく者は誰でも、ある壮麗な光景に目を奪われずにいられない。円形の建物から突き出た簡素な塔から立ち上る、神秘的な炎だ。ある者たちはそれを強さと導きのかがり火として捉え、他の者たちは、自らの信仰に対するあざけりとして捉える。両者は、神の寵愛を求めて争う、いわば1枚の硬貨の裏表であり、その非常に興味深い衝突の中心点があの炎なのである。実に驚くべき過去を持つ、平凡な見た目の建物。それがアルデン=スルのサラセムなのだ。 サラセムそのものはアルデン=スルの生涯より以前から存在しているのだが、マニックス派もディメンテッド派も、サラセムの歴史に関して互いに激しく異議を唱えている。マニックス派は、ニュー・シェオスが存在する以前、アルデン=スルが初めて大啓示に苦しみ、盲人となった場所だと信じている。一方のディメンテッド派は、ア...
  • 書物/九大神の騎士
    九大神の騎士 ソリチュードのカロライン 著  九大神の騎士の存在は今ではほとんど忘れられているが、当時、その名はシロディール中に── というよりも、帝都中に知れ渡っていた。セプティム帝都では初期のある短い期間、全ての人々が彼らの冒険談に夢中になった。しかし、彼らの名声は、他の多くの有名人の噂話とともにレッド・ダイヤモンド戦争の混乱の中で人々に忘れられ、今では彼らの修道院がどこにあったのかすら誰にもわからない。  九大神の騎士は、第三紀111年、アイル戦争で英雄的な活躍を見せたアミエル・ラナス卿によって結成された。その目的は、何千年ものあいだ失われていた、伝説の聖戦士ペリナル・ホワイトストレークの武器や防具などの聖遺物を探し出し、取り戻すことであった。彼らは第三時代初期の自信と野望に満ちた風潮の申し子であった。タムリエルが統一され、人々が何世紀ぶりかの平和を謳歌していたあの...
  • 書物/2920 星霜の月(12巻)
    2920 星霜の月(12巻) 第一紀 最後の年 カルロヴァック・タウンウェイ 著 2920 星霜の月1日 バルモラ (モロウウィンド)  窓に凍りついたクモの巣の隙間から冬の朝の光が差し込み、アルマレクシアは目を覚ました。老齢の治癒師は安堵の笑みを浮かべて、濡れた布で彼女の頭を拭いた。彼女のベッドの脇の椅子ではヴィヴェックが眠りこけていた。治癒師はキャビネットから急いで水差しを取ってきた。 「ご気分はいかがですかな?」と治癒師は尋ねた。 「とても長い間眠っていたようです」とアルマレクシアは答えた。 「仰るとおり、実に15日間も眠られていましたよ」と治癒師は言い、そばにいるヴィヴェックの腕を揺り動かした。「起きてください。アルマレクシア様が目覚められましたよ」  ヴィヴェックは跳ね起き、アルマレクシアが目覚めたのを確認するやいなや顔が嬉し...
  • 書物/評論・深遠の暁 第3巻
    評論・ザルクセスの神秘の書 第3巻 マンカー・キャモラン 著 チム  塔は天の覆いのすべてに触れている、兄弟修練者よ、そしてその頂に至るまでに、人はあるべき姿に変われる。さらに、かつての自分自身になり、しかもなお、その道を辿る他のすべての者たちと、後から歩いてくる者たちのために、変化することができる。これがヌマンティアの第3の鍵であり、死を定められた人間がいかにして創造者となり、創造者が人間に戻ったかに関する秘密である。輪の骨は肉体を必要としており、しかもそれは人類にとっての家宝である。  誓いを破る者たちよ、警戒するがいい。裏切り者たちはニミックの道を辿り、冗漫な神の駆ける犬となるのだから。ドラゴンの血は優美な迷宮において6千年間、隠れた即位を続けている。その迷宮は闘技場であり、すなわち誓約の場であることを、彼らはまだ否定している。神の書に従い、この鍵を...
  • 書物/オブリビオンについて
    オブリビオンについて モリアン・ゼナス 著  どれほど習慣的であっても、Oblivionの次元の居住者を「魔族」と呼ぶのは適切ではない。おそらくこの習わしは、第一紀の預言者マルクによるアレッシアの理論に始まる── その中に「魔族との取引を禁ず」と、興味深く記したが、魔族とは何なのかについての説明を怠った。  おそらく、オブリビオンの次元がら出でる、動機不明で強力な魔物という意味を持つ、エルフの古語「デイドラ」を誤って「魔族」と記したと考えられる(実際、「デイドラ」は複数形であり、その単数形は「デイドロス」である)。理論の原本が発表されてから約千年後、ヘイル・スキリム王の敬神者による小冊子の中で彼は政敵を、「オブリビオンの魔族のように邪悪…… 彼らの腐敗はサングインの如くであり、ボエシアのように残酷であり、モラグ・バルの如く打算的、そして、シェオゴラスのように狂っている」と...
  • 書物/後衛の心得
    後衛の心得 テナス・ムーアル 著  城は持ちこたえるだろう。どれほどの武力を持ってしても、カスカベル邸の壁が揺らぐことは決してないはずだ。しかしそれはメネグールにとって小さな慰めでしかなかった。空腹だった。実際、ここまで空腹になったのは初めてだった。要塞の中庭にある井戸は、第四紀までも持ちこたえられるほどの水を供給してくれてはいるが、それでも何か食べるものが必要だということを忘れる暇を胃袋は与えてくれなかった。  荷車一杯の補給品はメネグールを欺いた。彼を雇っていたソリチュードの王の軍隊がカスカベル邸を離れ、その撤退を援護する後衛として彼が銃眼に配置された時、数ヶ月は持ちこたえられるだけの食料を積んだ荷車が彼のために残された。食料庫であるはずの荷車を実際に調べ、そこに何も食べられるものが積まれていないことを知ったのは、軍が撤退した翌晩のことだった。どのトランクを開けてみて...
  • 書物/神々と崇拝について
    タムリエルの神々と崇拝についての概要 ブラザー・ヘッチフェルド 著 編者注: ブラザー・ヘッチフェルドは帝都大学研究序説部の準代書人である。  神々とは、世界の事象への関心を示すことによって評価されるものだ。ありふれた事柄に神が積極的に関わるという基本理念があるが、疫病や飢饉に対する神々のあからさまな無関心ぶりを鑑みることでその危うさに気づかされよう。  伝説的偉業への介入から日常生活における実体化まで、タムリエルの神の活動になんらかのパターンが認められたことはない。いろいろな意味において、神の関心は衆生界での毎日の試練とまるで関係のないところにあるのではないか。あるいは、そうしたことに関心がないだけなのかもしれない。が、例外はもちろんある。  歴史的な文献や伝説の多くが、絶望の時代に神、あるいは神々の直接介入があったことを指摘している。たいていの英雄譚...
  • 書物/魔術師ギルドの沿革
    魔術師ギルドの沿革 アークメイジのサラルス 著  第二紀の初頭においては、魔術師、妖術師および各種の神秘師たちが研究と公的福祉のために才能と糧を結集させるという発想は革新的なものであり、目的および構造の面で今日の魔術師ギルドに近いといえた当時の唯一の組織は、アルテウム島のサイジック会であった。当時、魔術とは個人、もしくは小数の同好の士で学ぶべきものとされており、魔術師は隠者とまではいかないものの、大抵は非常に孤高の存在だったのである。  サイジック会はサマーセット島の支配者たちに助言役として仕え、部外者には理解できない複雑な様式によってその構成員を選抜していた。組織としての存在意義や目的が公示されることもなく、彼らを非難する者たちはサイジック会の力の根源をあらゆる邪悪な要素に結びつけようとした。サイジック会の宗教は祖先崇拝といえるものであったが、この類の教義は第二紀には徐...
  • 書物/言葉と哲学
    ベノク夫人の 言葉と哲学  元ヴァレンウッド戦士ギルドのマスター、そして帝都の皇帝衛兵長のベノク夫人は、タムリエルの兵を剣に慣れさせようと奮闘していた。私はこの本のために、彼女に3度にわたって接触した。その1回目は、庭園を見下ろせる彼女の部屋のバルコニーであった。  私は約6ヶ月かけて手配した会談に時間よりも早く到着したが、彼女は私がさらに早く来なかったことを穏やかにたしなめた。 「私に自分を擁護するための準備をする時間を与えてしまいましたね」と、グリーンの目を微笑ませながら彼女は言った。  ベノク夫人はボズマーであり、ウッドエルフであり、若い頃は祖先たちと同じように弓を使っていた。彼女は運動に優れ、14歳の頃には部族の狩集団に、長距離射手のジャクスパーとして参加していた。パリック族がサマーセット島の援助を受けて南東ヴァレンウッドを暴れ回ったとき、ベノク夫...
  • 書物/アンヴィル案内書
    アレッシア・オッタスの アンヴィル案内書  美しきディベラ、愛の女神! 私たちと子供たちを祝福してください! 私の名はアレッシア・オッタス。皆様に、アンヴィルの全てをお伝えしましょう。  アンヴィルは海辺にあり、一見するととても美しく見えます。しかし、細部に目を向ければ不愉快なものが多く目につくでしょう。水辺の景色は魅力的なものですが、町の外の船着場や港の周辺では船乗りや物乞いなど、汚い身なりの人々がうろついています。アンヴィル城は清潔でよく管理されているし、城壁に囲まれた家々のうち、いくつかはきれいで立派です。しかし、それ以外の家は住む人も無く荒れ果て、あるいはみずぼらしく剥がれ落ちた壁土がそのままにされています。町中では異常者や酔っぱらいの姿がいたるところに見られます。 アンヴィル城  アンヴィルの領主は、ミローナ・アンブラノクス伯爵夫人です。彼女の夫、コル...
  • 書物/狂気の十六の協約 第十二巻
    狂気の十六の協約 第十二巻 マラキャスの物語 オルシニウムの発見が為される前の時代、疎外されていたオークの民は、我々の時代における彼らの子孫が慣れているそれよりずっと厳しくおびただしい追放と迫害の対象となっていた。そのため多くのオーシマーのチャンピオンが、同胞の増殖のために境界を強化しながら旅をした。たくさんのチャンピオンたちが今でも語りぐさとなっており、その呪いの軍団には、無毛のグロンマと、気高いエンメグ・グロ=カイラも含まれている。後者の聖戦士は、あるデイドラの王子たちに目をつけられることがなければ、タムリエル中に知られる伝説的存在へと間違いなくのし上がっていたはずである。 エンメグ・グロ=カイラはある若い女性の庶子として生まれたが、母親は彼の出産と共に亡くなっていた。そのため、現在はノルマル高地と呼ばれている山に住む彼の部族、グリリカマウグの、シャーマンに育てられることに...
  • 書物/シェイディンハル案内書
    アレッシア・オッタスの シェイディンハル案内書  健やかな心身にアーケイの祝福を! 私の名はアレッシア・オッタス。皆様にシェイディンハルの全てについてお伝えしましょう。  シェイディンハルを訪れる人はまず、緑の大草原やコーボロ川の土手に経つ優雅な柳の木、よく手入れされた庭園、花でいっぱいの垣根、そういったものに目を奪われることでしょう。手入れの行き届いた家々、その石壁にほどこされた細工や、ガラス、金属、木材を組み合わせた美しい装飾は、シェイディンハルという町の裕福さを物語っているかのようです。  しかし、その裏に何が隠されていると思いますか? 犯罪、醜聞、それに数々の不道徳です!  シェイディンハルは、3つの区域に分かれています。北の丘の上にはシェイディンハル城の中庭と城壁があります。その下に、東門から西門へ、東西に道が走っています。コーボロ川はこの道か...
  • 書物/帝都の略歴 第1巻
    帝都の略歴 第1巻 帝都歴史家 ストロナッハ・コージュ三世 著  初代皇帝タイバー・セプティムによる統治以前、タムリエルは混沌に包まれていた。詩人トラシジスはこの時代を「絶え間ない血と憎悪にまみれた昼と夜」と書いている。各地の王たちはどれも貪欲な暴君で、地上に秩序をもたらそうとするセプティムに武力をもって抵抗した。  しかし、彼らはみな自堕落で統率がとれていなかったため、セプティムの力によって駆逐され、タムリエルに平和がもたらされた。第二紀896年のことであった。次の年に皇帝は新しい時代の始まりを宣言し、第三紀の幕が開けた。  皇帝タイバーは、38年間に渡り最高権力者として君臨した。その統治は正当かつ神聖で、この輝かしい時代では奴隷から支配者まで全ての人間が正義の恩恵を享受できた。皇帝の崩御の際には雨が2週間も降り続き、まるでタムリエルそのものが悲しみの涙を流...
  • 書物/レマナーダ
    レマナーダ 第1章:サンクレ・トールとレマンの誕生  その時代にはシロディールの帝都は死して、記憶の中に残るのみとなっていた。戦乱とナメクジによるがごとき飢えと不道徳な支配者たちにより西が東から分離し、コロヴィアの別離が四百年にも及び、大地がこの別れにより病んでいたからである。かつては偉大であった西方のアンヴィルとサーカル、ファルクリアスとデロディールの王たちは、傲慢と慣れにより盗賊の王のごとき存在となり、盟約を忘れてしまった。国の中核においても状況は大差なく、神秘師や偽の聖蚕の王子たちが薬で正気を失うか邪なるものの研究に没頭し、玉座に座る者が不在の時代が何世代も続いた。蛇および蛇の警告は無視され、大地は亡霊や冷たい港の深き穴により血を流した。王者の栄光の証であるキム=エル・アダバルの護符でさえ失われ、人々はそれを見つけようとする理由すら見出せなかったといわれている。 ...
  • 書物/評論・深遠の暁 第1巻
    評論・ザルクセスの神秘の書 第1巻 マンカー・キャモラン 著 デイゴン  ようこそ、修練者よ。まずは安心してもらいたいのだが、マンカー・キャモランもかつては諸君たちと同じように眠り続ける浅はかで、デイドラの精力を宿していた。死ぬ定めの我々は皆、夢の保護膜、すなわち母親との共生のために用意された退避場所を離れて誕生し、実戦と親善に努め、新たな瞳を通して見ることによりやがて母親が背後にいてくれることを求めたり恐れたりしなくなり、ようやく家庭を離れる。そしてその時、我々は彼女を永遠に破壊し、神デイゴンの領域に入る。  読者諸君、本書はその領域への扉であり、諸君は破壊者ではあるが、それでもなお制約は甘んじて受け入れなければならない。立ち止まれるだけの賢明さを持つ者のみを神デイゴンは受け入れる。それ以外の者たちは、愚かにも走り出すことにより、オルビスに命を奪われるだ...
  • 書物/ブラヴィル案内書
    アレッシア・オッタスの ブラヴィル案内書  恵みあふれる母なるマーラ、我らを病からお守りください! 私の名はアレッシア・オッタス。ブラヴィルの全てについて皆様にお伝えしましょう。  ブラヴィルは例えるなら、下水口のふたにぞっとするほど汚らしいごみがたくさん溜まっているような光景を思い起こさせる町です。この町はシロディール中で最も貧しく、最も汚く、最も古ぼけて、最もみすぼらしく、最も多くの犯罪者、酔っぱらい、スクゥーマ中毒者が住みつき、最も多くの住人が獣じみた下等人種もしくは外国人です。あとはここにデイドラを崇拝する邪神教の集会でも加われば、間違いなく極悪非道、品性下劣な最悪の町と言えるでしょう。しかし、おぞましいことに、ブラヴィルでは実際にそれよりも邪悪で堕落した邪神崇拝が秘密裏に行われているという噂です。  この町は陰気で殺伐としており、常に重苦しい空気が漂っ...
  • 書物/帝都の略歴 第4巻
    帝都の略歴 第4巻 帝都歴史家 ストロナッハ・コージュ三世 著  本著の第1巻では、初代皇帝タイバーから第8代皇帝の時代までの歴史を概観した。第2巻では、レッド・ダイヤモンド戦争以降の6代の皇帝について論じた。第3巻では、続く3代の皇帝の受難、すなわちユリエル四世の失意、セフォラス二世の非力、そしてユリエル五世の英雄的な悲劇について語った。  ユリエル五世が遠く海を隔てた敵国アカヴィルで命を落とした時、皇位継承者のユリエル六世はまだ5歳であった。実際、彼が生まれたのは父であるユリエル五世がアカヴィルへ旅立つ直前のことであった。ユリエル五世の他の子は、平民との間にできた双子で、彼が旅立った直後に生まれたモリハーサとエロイザしかいなかった。そのため、第三紀290年にユリエル六世は即位したが、彼が成年に達するまでのあいだは、ユリエル五世の后でユリエル六世の母親であるソニカが...
  • 書物/ストーンシンガー伝
    「坊や、そこへ座りなさい。これからお話をしてあげるからね。この物語は長年語り継がれてきたお話だよ」 「どんなお話なの? お爺ちゃん。英雄と野獣が出てくるお話?」  祖父は孫をじっと見つめた。彼は良い子供に育っていた。すぐにこの物語の価値、つまり幾世代にも語り継がれてきた教訓を理解するであろう。 「よく聞きなさい。この話はお前のその心にしっかりと刻むのだよ」        ─  昔々、スコールがまだ新入りだったころ、この地は平和だった。太陽が照り、作物はよく育ち、全創造主の与えた平和の中で人々は幸せに暮らしていた。しかし、スコールの人々は現状に満足して、全創造主から与えられたこの大地とその恵みを当然のものとみなすようになった。彼らは大事なことを忘れ、思い出そうともしなかった。それは魔王が常に彼らを見張っていること、つまり全創造主と彼に選ばれた人民を苦しめるの...
  • 書物/アズラと箱
    アズラと箱 ドゥーマー太古の物語 第11部 マロバー・サル 著  ナイルバーは若いころは冒険心にあふれていたが、やがてとても賢い老ドゥーマーとなり、真理の探究や俗説の見直しに生涯をささげた。彼は実にいろいろな定理や論理的構造を打ち出しその名を世間にとどろかせていった。しかし彼にとって世界の多くはいまだなお不思議なものに満ち、とりわけエイドラとデイドラの本質は謎そのものであった。探求の結果、神々の多くは人類などによるつくりごとであるという結論に達した。  しかしながら、ナイルバーにとって神道力の限界以上の疑問はなかった。偉大なる存在がこの世全体の支配者なのであろうか? もしくは謙虚な生き物たちが自ら己の運命を切り開く力を持っているのだろうか? ナイルバーは自分の死期が近いと予感し、最後にこの疑問に挑まなければならないと感じた。  彼の知人でアシーニックという聖なる...
  • 書物/デイドラの分類
    デイドラの分類 アラネア・ドレサン 著 治療師、および反体制の司祭  我々がデイドラの分類やそれらがどのようにデイドラの主どもやその支配に関わっているのかを知ることはあまり期待できない。我々の世界に現れるデイドラの分類が、その仲間たちや後援者とどう関係しているかなど、把握することはできない。1ヶ所で見られた姿が別の場所ではまったく逆な場合もあり、また違う場所では矛盾して両方であったりもする。  どのデイドラがこの王子に仕えている? どのデイドラが命令を下し、どのデイドラが仕えていて、どのような上下関係がどのような状況下で? どのデイドラがどの団体にいて、どのデイドラが永遠の敵対関係にあるのか、そしてどのデイドラが孤独、または社交的、もしくはその両方を行き来するのか? 観察でき得る行動の種類には限りがなく、1ヶ所ではコレであり、また違う場所ではソレであり、彼らを定義する法...
  • 書物/ニベンの父
    ニベンの父 フローリン・ジェリル 翻訳・批評 序文:  誰かの伝記を書くことは難しい。題材の人物を見極めるにも、いつも何冊もの年代記に書かれた偏った記述を見比べなければならない。以前、聞いたことがあるのだが、ウォーヒン・ジャースは彼の代表作『ソリチュードの狼の女王伝記』を書くのに100冊を超える同時代の物語を調査した。似たようなことをするものとしては、この程度のことで不平を言えない。  ここにある男の記録がある。名前は水先人トパル、タムリエルの初期のアルドメリ探検家として知られる。叙事詩『ニベンの父』は、現代にわずかに4つの断片を残すのみである。しかし、これらの断片が、水先人トパルがタムリエルの周りの海を航海していたかもしれないという、論争の余地ある面白い見解を神話紀中期に提供した。 『ニベンの父』は水先人トパルの航海を書き連ねた記録文書にすぎないが、彼の存在を...
  • 書物/ヴァイサーンの滅亡
    ヴァイサーンの滅亡 第1章 ヴァイサーンの砦は、いかにして第1世代から第2世代へと経過し支配を確立したのか。 ディメンシャの泥から彼の砦を造るよう命じたヴァイサーン伯爵は、家臣として忠誠を誓う者は誰でも彼のもとへ集めた。近隣の狂信者の部族は、彼の土地や部隊を守るための家臣として団結した。このようにして、伯爵はアイルズでの日々を過ごしていった。彼と妻のマウェアン女伯爵の間には、ヴァイサーンの最初の息子と娘であるサーランとニーラが生まれた。 サーランの父と母は、サーランに政治力があれば必ずやシェオゴラスから権力を奪い、シヴァリング・アイルズに繁栄をもたらすことができると信じていた。一方ヴァイサーン伯爵は、自身と彼の相続人が疑う余地もないアイルズの支配者であると考え、シェオゴラスに挨拶することさえ拒んだ。 もちろんこのことで、マッドゴッドを無駄に面白がらせ...
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