京太郎「プロになったはいいけれど……」 まとめwiki内検索 / 「【笑顔というのは威嚇云々あるけどどうでもいいぐらい笑顔はあらかわいい】」で検索した結果

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  • 【笑顔というのは威嚇云々あるけどどうでもいいぐらい笑顔はあらかわいい】
    京太郎「うー」 京太郎「あー」 京太郎「うー」 憧「……ゾンビ?」 京太郎「誰がゾンビですか」  椅子に座り、背中にボールペンを当ててよりかかる。  僅かに湾曲しつつ斜めに拵えられたキャップが背骨付近のこりをほぐし、物足りないが心地よいのだ。  そのまま首などを捻ってみれば、隣でノートパソコンを弄る新子憧が迷惑そうに顔を上げ、赤いフレームの眼鏡をやおら下げる。 和「どうしたんですか、須賀くん?」 京太郎「いや、実は昨日フットサルでやりすぎてさ」 憧「……麻雀しなさいよ」  麻雀部なんだから、と新子憧が呆れ顔を向けるのに苦笑で返す京太郎。  元々は運動部であったので、身体を動かすのは好きであった。  これでもハンドボールをやっていたときは「拳願阿修羅」と二つ名を付けられた選手である。...
  • ・一応の時系列
    ...↓ 大学一年生夏:【笑顔というのは威嚇云々あるけどどうでもいいぐらい笑顔はあらかわいい】  ↓ 大学一年生秋:あたらしドライブ  ↓ 大学一年生冬:【古いアルバムの中には隠れた想い出がいっぱいだけど、新しいアルバムの中には憧れがいっぱい】  ↓ 大学二年生夏:灼に拾われる(積乱雲グラフィティ回想)  ↓ 大学二年生夏:あらたそキッチン・破戒編  ↓ 大学二年生晩夏:離別(灼)  ↓ 大学二年~三年生(春休み):【エイプリルフール☆須賀事変 ジュウコンカッコカリ】  ↓ ※社会人一年目※  ↓ プロローグ  ↓ 天江衣、新人女流王  ↓ プロ雀士チップスの撮影  ↓ 新作映画評論  ↓ オカルトスレイヤーKYO・あらすじ  ↓ オカルトスレイヤーKYO(収録)  ↓ 松実宥ふぁんすれっど  ↓ 【僕たちの歌】  ↓ ※社...
  • お題
    ... 【シロ 出会い】 【笑顔というのは威嚇云々あるけどどうでもいいぐらい笑顔はあらかわいい】 【博士の異常な愛情 ~如何にして須賀京太郎は小走やえと出会いそして彼女を慕うようになったか~】 【僕たちの歌】 【フタリノ夜】 【プロになったはいいけれど……】 【東京雀種 re】Ⅰ 【東京雀種 re】Ⅱ 【東京雀種 re】Ⅲ ☆【AMAZING BREAK 絶望を踏破する者たち】(前編) ☆【AMAZING BREAK 絶望を踏破する者たち】(後編) 【雫】 ENDING【BURNING LOVE : ヒィィィィィイーーーーーートォ・エンドォォォォォォォォォォォォオ!!!】 【Action Zero】 【たしかなこと】 【地獄先生す~が~/或いは殺せんせー】
  • 【今夜なに食べる?/昨日なに食べた? ――あらたそキッチン・破戒編――】
     【今夜なに食べる?/昨日なに食べた? ――あらたそキッチン・破戒編――】 灼「京太郎、今日のおゆはんなんだけど……」  と、ボウリング場の方に顔を出す。  以前に比べて彼は、言わずとも積極的に店番を勤めるようになっていた。  いい傾向なんじゃないかな、と思う。 京太郎「あ、それじゃあすみません……」  「ありがとうございます」と、黄色い歓声が上がる。  近隣の女子中学生女子高生どもだ。女子校でもある。厄介なことに。  どこからか聞き付けたのか、ボウリング場にイケメン店員がいる――という噂に、夏休みで時間が余った女学生どもが顔を出していた。  流石に、入れ替わり立ち替わりというレベルではないのが幸いだ。  それでも普段に比べて随分と店が華やいでいると、常連客の一人は嬉しそうに呟いた。私では不満か。くそ...
  • 【あたらしドライブ/偽(ニセ)?・故意(コイ)?】
     【あたらしドライブ/偽(ニセ)?・故意(コイ)?】 「きょ、京太郎……」 「なんだ、どうかしたのか? コーヒー今淹れるからちょっと待っててくれよな」 「う、うん……」  ドリッパー。ティーポッド。サーバー。ペーパーをいそいそと用意。  大学生、須賀京太郎。丁度ペーパードリップに嵌まってしまうお年頃だった。  というのも今一人暮らしをしている生活圏に――そこそこコーヒー屋が多いこと。  喫茶店そのものだったり、コーヒー豆屋だったり、あるいはその半々だったりと――なにかと縁がある。  コーヒーの、鼻腔を擽る苦い甘味のその匂いに釣られて入店。一杯引っ掻けようかと思ったらコーヒー豆販売だった。  どうしたものか。  ドアを開けてしまった以上、即座に踵を返すのは店主に失礼である風に思えてならなかったが、さりとて...
  • 【みゅーじっく・あわあわー/マシンガントーク】
       【みゅーじっく・あわあわー/マシンガントーク】 「――なあ、付き合ってくれないか」 「へっ」  突如、振って沸いたような須賀京太郎の発言に、大星淡は当惑よりも先に硬直した。  誰が。いや、何が。どうして。何で自分に。何考えてるんだ、こいつ。  とうとう頭にまで筋肉が回ったんだろうか。  夏に入ったぐらいから色々壊れ始めてたけど(番組の発言を確認してるんだから間違いない)、ついに……。  残念である。本当に残念なイケメンだ。  黙ってればかなりのものである。  正直、ちょっと――いや、かなりイケてると思う。まさにイケてるメンズ。略してイケメンだ。  清涼飲料水のCMなんかで爽やか一直線な顔もするし、かと思えばドラマでは凛とした顔もする。  麻雀を打つときのあの真剣そのものといった表情に、獰猛...
  • 【シロ 出会い】
     ――初日。 「よろしくお願いします、須賀京太郎です!」 「あ、新子憧です! その、よろしくお願いします!」 「原村和です、よろしくお願いします」  声と共に下げられた三つの頭を見やる。  癖のかかった金髪の――普通か、男にしてはやや長めの――少年。赤銅色の瞳。  ツーサイドというのか、さながら触角が如く側頭部で桃色がかった背中までの茶髪を括った勝ち気な目の少女。  サイドテールと呼ばれるそれで僅かに長髪を束ねた、桃色髪の爆乳少女。――確かこいつには覚えがある。  新入生で、新入部員らしい。 「げ……あれ、あのときの清澄」 「ああ、空気読まずに露出巫女に振ってた……あれは、辛かった」  自分の――小瀬川白望の膝の上で、座敷わらしめいたおかっぱ頭の鹿倉胡桃が漏らした。  隣で、お団子に――...
  • 【麻雀プロボウリング対決―真夏の夜の16ポンド(本番前)―】
    【麻雀プロボウリング対決―真夏の夜の16ポンド(本番前)―】 京太郎「……」 京太郎「あ、お疲れさまでーす」 京太郎「どうしたんですか? ……あ、はい。なるほど」 京太郎「うーん」  本番前の下見とがてら、ボウリング場へ。  そこにいたのは撮影スタッフ。本番前に器材搬入を行おうとしているらしいが……。  にべもなく、店長に断られてしまったらしい。  その後も交渉を続けてはいるが、「時間より前には貸し切りにしない」 の一点張り。  本来なら大した器材を持ち寄る必要などないので、(リハーサルや流れの確認はともかく)貸し切り時間から始めても問題ないのだろうが、  ある程度解説席の設置などを行うが為に、事前の準備を必要とする。  で、プロの出演時間と貸し切り時間というのが丁度であるため――貸し切り時間以前...
  • 【愛に気付いてください。私が抱きしめてあげる】
    【愛に気付いてください。私が抱きしめてあげる】  どうも、宮永咲です。  高校を卒業してから早いもので、六回目の誕生日。  ついに年齢がクリスマス一日前に並びました。  このまま行くと、小鍛治プロと同じコースなのではないかと心配しています。  まあ、私はイブを異性と過ごしたことがあるのでああはならないでしょうが。  ……二人っきりじゃないけどね! 「……メールも来てない」  流石に高校を卒業して――人によっては大学に進んで――社会人数年目ともなると、  今更昔のように集まって、誕生日パーティーなどは行わなくなってきます。  ちょっと寂しいかもしれないけど、皆に無理をさせるよりはいいかなと考えてしまいますね。  一応、業界の方から色々とプレゼントは頂いています。手渡しだったり、郵送だったり。 ...
  • 【YOU'S キッチン わらび餅と熱中症とポルタリング】京穏デート回想編
    京太郎(今日は……和菓子か) 京太郎(和菓子っつーと、色々思い出すな) 京太郎(穏乃、元気でやってんのかな) 京太郎(色々、遊んだよなぁ)  目を閉じて、彼女のことを思い出す。  これから収録であるために、辛気臭くなってしまう思考を打ち切る。  彼女との楽しい思い出を。  楽しければ楽しかっただけ、そのあとの悲しさが増すのが人間というもの。  だがもうすでに、あれから幾年も経過しており。  楽しかった思い出は、楽しかった思い出として思い返すことができる。  その程度に、人間練れはするものだ。練りきり菓子のように。  ……まあ。  やはり、どことなく寂しさと悲しさを拭えないものではあるし、  どうにも自分という人間は、過去にとらわれやすい感傷的な人間ではあるのだけれど。 京太郎...
  • IFネタ 「こんな未来は嘘である」
    「……それで、今日、シンがさ!」  目の前で語る須賀京太郎の笑顔は明るい。  フットサルの試合で大勝したらしい。それを誇らしげに、身振り手振りを交えて大げさに喋っていた。  やっと笑顔らしい笑顔が戻ってきた。その事は、本当に嬉しかった。  男友達というのはこういう時に羨ましい位置関係にある――と思う。 「そういう京太郎はどうだったのよ」 「いや、まあ……間違えてバックパスを手でとっちまったんだよな。うん」 「何やってるのよ。バカ」  申し訳なさそうに頭を掻く。その仕草は以前とは変わらない――そう、夏前に起きたあの事件の前と同じ。  一時の表情に比べれば、だいぶマシになった。  やはり、見ていて気分がいいものではない。  そして彼がその顔を、なるべく近しい者たちに見せないように...
  • 【彼に同行、女の子……って、なんなんだろう】 小瀬川白望編
    京太郎(よほど誉められて恥ずかしからか……) 京太郎(あれから弘世先輩は浴びるように酒を飲みだした) 京太郎(正直、ハイペースすぎて大丈夫かとも思うけど……) 京太郎(和と辻垣内先輩がいるから多分、大丈夫だろう) 京太郎(憧のやつは、スースーするからと避難を開始していた) 京太郎(確かにアイツのスカートはやや短いし、仕方がないだろう) 京太郎(正直、生足を見てるとムラムラする。色々思い出して) 京太郎(……仕方ないよな、男だもの) 京太郎(俺は今、台所にいる) 京太郎(結構作ったと思うんだけど……酔っぱらいの胃袋をナメてたらしい) 京太郎(……んで) 京太郎「シロさん」 白望「……何?」 京太郎「そんなにジロジロ見られたら、集中できないんスけど」 白望「そっか」 京太郎...
  • 【ナラ殺伐都市/カラオケ・ヤキニク・ドウソウカイ・アンド・ヘル】
    【ナラ殺伐都市/カラオケ・ヤキニク・ドウソウカイ・アンド・ヘル】 京太郎「どーもー、ご紹介に預かった須賀京太郎でーす」  とりあえずフランクな感じで行ってみようか。  サプライズで現れた芸能人的なノリで。  出方を伺うのだ。この場の酔い具合を判別しなければ動きようがないのである。 憧「なによ、そのよそよそしいの」 京太郎「いや、よそよそしいって……」 憧「ねー、しずー? そう思うよねー?」 穏乃「うぇっ!? わ、私……?」 憧「よそよそしいよねー?」 穏乃「え、いや……その……」  オイ誰かこいつ黙らせろ。  頼むよ(懇願)。  口に何か捩じ込んでくれよ。頼むから。 玄「え、穏乃ちゃんと京太郎くんは知り合いなの?」 穏乃「は、いやその……はい」 京太郎「...
  • 月曜いやでしょうもういいでしょう 鹿児島、行こう。編 (下)
      ◇ ◆ ◇ 京太郎「……で」 京太郎「そろそろ、説明してほしいんですがね」 照「……何を?」 京太郎「さっきの、不自然なやりとりっすよ」 照「……」 京太郎「あなたはだいぶ、唐突な人っすけど……」 京太郎「根が優しくて、誰かを貶めるようなことを言う人じゃあない」 京太郎「それは――俺が知ってる宮永照の、人物像と一致しない」 京太郎「何があったんですか?」 照「……」 照「……相変わらず、よく見てるね」 京太郎「そりゃ、見る“眼”がなくなったら俺は終わりですからね」 京太郎「……で、どうして?」 照「……実は」 照「笑わないで聞いてほしいんだけど――」 京太郎「機材の故障ぅ?」 照「うん」 照「なにか、ちょくちょく機材に異常が出てるらしい」...
  • 【ゴムの日を後ろに外すとこどもの日になるって作為的だよね】
    京太郎「……うーん」  ショーウィンドウの前で考え込む。  ……というのも、誕生日プレゼントの為だ。  ここからは怒濤の誕生日ラッシュ。迫り来る怒濤の婚期……は多分関係ない。  いや、だって……京太郎はついこの間に二十四歳になったばかりである。来年にならなきゃ二十五歳にならない。  まだまだ、多分結婚には早い。  というか相手いない。日々のスケジュールも空いていない。これじゃあデートどころじゃないので仕方ない。  なんもかんも政治が悪い。  あとプロデューサーも悪い。スポンサーも悪い。ディレクターも悪い。  山は死にますか? 川はどうですか? 僕は死にましぇん。  ……考えすぎて頭が悪くなって死んでいたらしい。さながら、鶴田姫子のように。  というか、あの痴女キャラなんなんだ?  ジョジョキ...
  • 【僕たちの歌】
    「やれやれ、違うよ……京太郎くん」 「えっ」 「こういう時は“機知(エスプリ)”を効かせてこう言うのさ」  ガチャリと手錠が音を立てた。  瞠目する須賀京太郎。今より若く、……いや幼く、そして擦れ切ってない真っ直ぐな瞳。  真っ直ぐな怒り。  だからこそ、こちらは冷静になれる。怒りという炎を、高密度な蒼い炎に――――更には爆発を心待ちにする炸薬へと熟成できる。  さながら、樽に眠るワインのように。 「――――ボクの名前は国広一」  恐怖はある。  だけれども、これは舞台だ。 「――――その少女の魂の名誉の為に」  観客は彼。  いつしかかけがえのない友人となっていた、主と同じ金髪の少年。  不思議なもので、彼に観られている間は弱音を吐けない。なんとしても最高の芸を、一番...
  • 【酒の席だからと言ってなんでも許されるはずはないはずである】①
    【酒の席だからと言ってなんでも許されるはずはないはずである】 京太郎「……あー」  グラスを片手に、壁に背中を預ける。  部屋を見回してみる――目に付くかぎり女しかいない。さながら、女子高に性別を偽って通学する男子生徒と言えるほど。  性別を偽ると言えば、かつてハギヨシと国広一から女装させられたことを思い出す。  猫耳小悪魔メイド、京子ちゃんである。  正直あのときばかりは二人と絶交したくなった。化粧までされたから、それはもう尚更。  ロングスカートの端を持ってさめざめと泣いた。  更に、その様子を眺めた龍門渕透華に「花を手折って涜した気分ですわ……フフ」と涎を啜られたからにはいよいよわりとガチ泣きになった。  罰ゲームというのもほどほどにしなければ駄目だ。これは教訓である。 京太郎「……ちょっと酔った...
  • 【エイプリルフール☆須賀事変 ジュウコンカッコカリ】
    京太郎「本当にやるんですか……?」 憩「どーせなら、面白い方がええかなーぁって」 京太郎「はぁ……」 塞「まあ、変化は必要だからね」 和「たまにはいいのではないでしょうか」 京太郎「そうか……? うーん」  T大麻雀部。  二年生の春――もうじき、というか一週間後には三年生に突入する春である。  弘世菫と辻垣内智葉は麻雀プロに――なんでもM.A.R.S.ランキングという数年前に新設されたランキングに登録されたプロに――。  江崎仁美は「なんもかんも政治が悪い」と、最後まで就活を続けていた。  小瀬川白望は―― 白望「細かいな、京は」 京太郎「なんでシロさんがここに……というか、仕事は……」 白望「デイトレやってるから」  ――デイトレーダーとして、暢気に過ごしている。 ...
  • 【酒の席だからと言ってなんでも許されるはずはないはずである】②
    華菜「――こら」  ぽかんと、後頭部を叩かれた。  首を傾げて後ろをみれば、そこには呆れ顔の池田華菜が、腰に手をやって須賀京太郎を見下ろしていた。  やれやれと、ため息を漏らす池田華菜。 華菜「男が、女相手に凄んでどーすんだよ」 華菜「それよりは、楽しく話でもした方が建設的だって……あたしはそう思うんだよね」 華菜「それに、宴会の席でやることじゃないし! それぐらい、お得意の常識で考えろっての」  ――。  ――。  ――。  あー。駄目だ。 京太郎「池田先輩、あなたのことを華菜って――――」 やえ「――――お、おまたせー」  あっ。 淡「んふー♪」 衣「そこは衣のだぞ」 咲「……」 やえ「……」 竜華「……」 華菜「……」 ...
  • 【プールに浮かぶ水死体(嘘)】
    【プールに浮かぶ水死体(嘘)】 京太郎「……さて。来ましたよ、プール」 京太郎「これでナンパは無理でも、メアドくらいは……」 京太郎「……」 京太郎「……そんな、気分にはなれねーよ」 淡『――うっさい!』 淡『私のこと、嫌なら……無理して合わせなくていい!』 淡『そんなんするくらいなら、話して来なくていい!』 淡『そういうのは嫌だから、もう顔見せんな!』 淡『私は、あんたみたいな奴が嫌いだ!』 淡『……大、嫌いだ』 京太郎(嫌われてるって、知ってはいたけど……) 京太郎(やっぱ、いざ面と向かってそれを言われると……きっついな) 京太郎(大星であっても……誰かに拒絶されるのは、辛い) 京太郎(……はあ) 京太郎(あれから時間置いたけど、やっぱ来るなぁ……こういうの) ...
  • 【バッドインシデント・パッドアクシデント】
    【バッドインシデント・パッドアクシデント】 京太郎「彼女欲しい」 貴之「年上のお姉さまと出会いたい」 陽介「逆ナンされ……いや、でもやっぱりもうちょっと愛がある方が……でもひと夏の恋も憧れるよなー……」 シン「……。二言目にはそれって、どーなってんだよ」  男三人、顔を突き合わせて麻雀卓。  アクセスの問題から、高田馬場の雀荘である。  京太郎は新宿を主張したが、東西線利用者たちによって敢えなく切り捨てられた。 貴之「そりゃ、なあ……」 陽介「だって、なあ……」 シン「な、なんだよ……」 京太郎「シンはいいよなぁ……巨乳の女の子とフラグ立ってるもんなぁ……」 シン「ブッ!?」 シン「い、いきなり何――」 陽介「しかも、三人って……どーなんだよ。それ」 貴之「世の...
  • 【積乱雲グラフィティ/ブランコをこいだ日】 参
      ◇ ◆ ◇ 「カブト……? カブトー……?」  カブトを拾って、共同生活数日目。  相変わらず須賀京太郎という男は、腑抜けていた。  本当に内臓をどこかに落としてきたのではないかと、正直疑ってしまうレベルに。  あの日見せた好戦的で獰猛な、危うい表情はどこへやら。  そんな様子はすっかり成りを潜めて、狼は老犬に逆戻りだ。  カブトはと言うと、彼に懐いているが……。  それも、自分に纏わり付く子供の相手を、厭わしいと尻尾で払う老犬の如く、  彼は煩わしさを顔に出さず、死んだ魚の昼行灯で躱していた。  ――そいつの相手より、こっちにおいで。  そう呼びかけてみたって、カブトは聞きもしない。  猫の癖にまるで犬のように、彼の元を目指すのである。  しょうもないと思う。  だ...
  • 松実宥プロふぁんすれっど
    引用元:【火火火】松実宥プロふぁんすれっどpart108【ふぅ】 1 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 寒がりかわいい松実宥プロを応援するスレッドです スネーク、凸撃、放火はNG 次スレは 980がお願いします 2 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? ヒャッハー!燃やせ燃やせー! 3 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 新スレだ!ここに火山を立てよう! 4 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 松実プロにアツアツのお汁粉を食べさせたい 5 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/...
  • 【積乱雲グラフィティ/ブランコをこいだ日】 弐
     そして京太郎は、立つことも儘ならなくなった。  五年間。  その程度と人は断ずるかもしれないが、それは京太郎の青春と共にあった。  京太郎の短い人生でも極めて濃密な時間であり、彼の絆の殆どはそれが関わり、また、全ての情熱が向かう先であった。  それは、失われたのだ。  ――殺してくれ。  京太郎は毒を漏らした。心の中の傷痕は、火傷の如く疼いた。  積み重なった出来事の末に、己の人生をも否定された京太郎は、死を願った。虚無的な欲望を抱いたのだ。  麻雀を忘れて別の日常に戻ろうとする反面、何かをして、死のうと思った。死ぬために何かを始めようと思った。  何かをやって、麻雀以外をやって、ちっぽけな達成感と引き換えに死にたかった。  いずれ炸裂する爆弾が如く、火薬を内に溜め込み、段々と上空へと高度を上げていく。 ...
  • 【フタリノ夜】
    京太郎「はぁ……」  溜め息を吐くと幸せが逃げるというが、実際のところそもそも溜め息ばっかり吐いている人間には逃げられるだけの幸せがあるのだろうか。  ああいや、金は天下の回りものという。お金というのは寂しがり屋で、仲間が多い方多い方に向かうらしい。  とどのつまりは幸せというのもこれと同じで、加速度的にあっちこっちに宿を移すのかもしれない。  要するに金っていうのが幸せだったんだよ!――などと実に喋っていれば竹井久が展開してくれそうな、  幻想の日本の元風景に店を構えていそうな眼鏡の店主が言うであろう四方山話を「毒されてるな」と打ち切り、思考を戻そうと試みる。 淡「へへへー、きょーたろー」 淡「淡ちゃんの手と手を…………手と手だっけ? あれ? シワとシワ? あれ?」 淡「むむむ……」 淡「むむむむむむ……」 ...
  • 【ニセ☆コイ ~ ヤクザになった京太郎 お嬢様はM.A.R.S.ランカー ~】
    憧『なんか、あたしの沽券が奪われた気がする』 京太郎「え、何、どうした?」 憧『いや、女の勘?』  なんのこっちゃと、首を捻る。  ホワイトデーのお返しへのあれこれとか、そんな話題での通話だ。  というかあのお返し、今まで恋人に使ったどの額よりも高額――――というあたり、我ながら業の深さを感じる。  やっぱり社会人になれば多少は……という事なのか、新子憧が貢がせ上手なのか。  他愛もない話をして、通話を打ち切る――――と、同時に着信。 京太郎「玄さん? どうしたんですか?」 玄『えっと、何となく電話をしなきゃいけない気がして……』 京太郎「……? はぁ……そうなんですか?」  なんなんだろうな、と適当に会話。  京太郎の試合についての事だったり、或いは今の玄の身の回りの事だったり。 ...
  • 【アノニマスに花束を/夢乃マホは電気鰻の夢を見るか】
    【アノニマスに花束を/夢乃マホは電気鰻の夢を見るか】 「……迷惑がってないよな? いや、大丈夫だ。大丈夫」  焦げ茶色のライダース風のPコートに、青いデニムというカジュアルな出で立ちの青年は、何度目かも判らない溜め息を漏らした。  青年――須賀京太郎。  今日は、デートである。  とは言ってもそれはお互いが「デートですねっ」「ああ、デートだな」と、軽い言葉で交わされたものであり、  当人たちには、額面ほどの男女意識は垣間見えない。  ……少なくとも須賀京太郎はその認識であるが、  誰がどう見てもその言動というのは、差詰め初デートに不安を抱く少年のそれだ。  あっちへふらふら、こっちへふらふら……とにかく、落ち着かない。  貧乏揺すりをしたかと思えば、今度は吐息を漏らし、頭を掻いて、何の気なしにショーウィ...
  • 告白(高鴨穏乃)
    京太郎「……おっす」 穏乃「ん、おはよう」  あれからどことなく、穏乃との距離感が掴みづらい。  彼女の存在を初めて知ったのはインターハイの決勝戦。  そのときは、和の古い友人とは知らなかった。  それから、和が夏休みのその後で高鴨穏乃たちの元に遊びに行っていることを聞いた。  (楽しそうでよかったな)とか(また会えてよかったな)と、思ったぐらい。  それ以上特に、追求しようとは思わなかった。  和とは、そこまで仲が良いわけではないのだ。  同じ部活の部員同士。それ以上のことは思われてはないのだろう。残念ながら。  まあ、昼飯に混ざっても嫌がられない程度には、嫌われてはないはずである。  閑話休題。  須賀京太郎と高鴨穏乃が出会ったのは、1年生の冬休みだ。  そのときはすっかり、穏乃...
  • 【たしかなこと】
    (ああ……負けちゃった、か)  控え室に続く廊下。  マスコミを割けるように抜け出た宮永咲は、関係者以外立ち入り禁止のそのリノリウムの床に、一人靴音を立てる。  やがてそれも止んだ。  彼女が振り返るのはある日の事――あれは確か、須賀京太郎が麻雀プロになったその冬の事だ。  そのときもこんな風に、誰もいない廊下で出逢った。 (あ、京ちゃん)  姉が目的を見失い道に迷うとしたら、宮永咲は道のりそのものを見失い道に迷う。  流石に通い慣れた道ならそんな事もないが、あまり利用しない場所ではときどき(注:彼女の主観では。実際は殆ど)そうなる。  通ったようなとか、曲がったようなとか、何となくの記憶に従う。そうすると間違っていて、迷う。  迷い始めれば尚更慌て始めて注意が散漫になり、更に輪をかけて酷くなる。 ...
  • 【積乱雲グラフィティ/ブランコをこいだ日】 壱
    【積乱雲グラフィティ/ブランコをこいだ日】 「……ああ、あの日もこんな感じだった」  ヘルメット越しに、息を漏らす。  中央道で河口湖方面へ。そのままバイパスで須走。街中を走行の後、新東名へと上がる。  高低差があり、曲がりくねった中央道よりも、平坦な新東名の方が走りやすい。  横風が些か強いのが問題であるが、PAの綺麗さでチャラにして置こう。  そのまま適宜休憩を挟みつつ、京太郎は奈良へと二輪を回す。  例によっての、龍門渕が主催の麻雀プロを集めたボウリング大会。  何故、麻雀プロがボウリングなのか。意味が判らない。  麻雀プロなのだから麻雀をしたらどうだろう。麻雀プロなんだし。  まあ、そこは、例のお転婆御嬢様スポンサー様である。是非もあるまい。 やるといったら、やるのだ。  ボウリング大会...
  • 大晦日~淡と初詣&初詣二回目
    京太郎「……はぁ」 京太郎(最近憧に実にショックなことを言われた。実に) 京太郎(俺ってそんな風に見られてたんだな……) 憧『なんかさ、最近のあんたの話(?)を聞いてて思ったんだけど……』 京太郎『なんだ?』 憧『いや、向こうの人に失礼かもしれないんだけどね』 京太郎『だから、なんだー?』 憧『あんた……最近なんか、古市さんに似てない?』 京太郎『あー』 京太郎『つまりあれだな』 京太郎『ツッコミ役で付き合いが良くて賢くて肝が座っててなんだかんだ頼りになる仲間思いの面白いイケメン』 京太郎『照れるな。……それ告白?』 憧『……。……ないから』 憧『ツッコミ待ちの残念ボケで、女の子大好きで残念な妄想してデレデレしてる残念なイケメン』 憧『あとロリコン』 京太郎『ぐはっ』 ...
  • 【彼に同行、女の子……って、なんなんだろう】 アシダカ軍曹編
     ◇  ◆  ◇ 京太郎「……つーわけで、悪いな」 淡「むー」 照「……残念」 京太郎「今度、埋め合わせするから許してくれよ。なっ?」 淡「……埋め合わせ次第。高級ホテルのディナーとか」 照「千疋屋のメロン」 京太郎「なんでそこまで俺がしなきゃならないんですかね」 京太郎「前からの予定を優先しただけだからな」 京太郎「何もなかったら行ったけどさ……しゃーねーだろ」 淡「……いや、流石に冗談だってば」 照「モロゾフのプリンで妥協する」 誠子「ごめんな……うちのアレげな二人が」 尭深「……ごめんね?」 京太郎「いや、いいんですって」 京太郎「俺も皆さんと飲むの楽しいですし、ワン欠けなら他に誰か誘いたいと思うの……当然っすから」 誠子「あー、そう言ってくれると助かる...
  • 喧嘩(大星淡)
    【某月、某日、某所にて】 淡(あー、なんかプール行きたいなー) 淡(落ち着くんだよね、プールとか水の中とか) 淡(何でなのかは知らないけど……) 淡(髪の毛の艶もよくなるしさー) 淡(うーん) 淡(むむむむむ) 淡(そうだ! プールに行こう!) 淡(と、なったらやっぱり……水着でしょ!) 淡(去年のは探せば多分あるけど、探すの面倒だしー) 淡(可愛いのが新しくでてたら、そっちの方がいいよね!) 淡(うんうん、その方がいい) 淡(それでスッゴいイケメンに、声とかかけられちゃったりして!) 淡(んふふふ、どーしよっかなー) 淡(……こんだけ可愛いんだから、そうなってもおかしくないよね?) 淡(……うん、よし) 淡(ちょこちょこ賞金系で稼いでるし、どうせ須賀の馬鹿に...
  • 【コウサイ/ニセ恋】
    【コウサイ/ニセ恋】  で、前年末にそんなことやあんなことがあった翌年。  今年の運勢はどうなるかな――と引いた御神籤は小吉で、そのときにはまた例のごとく大星淡と一緒になっていて、そのあと流れでカラオケに行き、  翌日、小走やえと改めて初詣に行って、夢乃マホに改めてプロの世界を説明して、龍門渕から形としてはスカウトした感じになったマネージャーと中野に行き、  極めて有能なんだけど時々向けられる目線に生理的・根元的な恐怖を抱き、これって彼女の趣味が趣味だけに自意識過剰なんだろうかと悶々とし、  まあ、色々あったある日。 京太郎「それじゃあ、行ってきます」 智紀「楽しんできて。あと、プロだってことは……」 京太郎「大丈夫ですよ。そもそも、普段の俺に気付くような人は居ませんから!」  ステルス京の独壇場だ、とあの知り合...
  • 【summer/少年時代】
    【summer/少年時代】 「……」  じわじわと、蝉の声が響く。  脂ぎったバイオリンを奏でているような音は、空気と共に木々の合間を切り裂いて、夏の空をなお青く染める。  赤髪の少女――宮永照は、パタンと本を畳む。  暑いとは感じているが、顔には中々それが出ない。他人からしたら、本を読み終えたと錯覚するだろう。  木陰のベンチ。少女は、本に落としていた顔を上げる。  太陽が眩しい――。 (嫌だな)  また、てるてる坊主とか同級生にからかわれるのだろうか。  夏なのだから、晴れるのは当然だというのに……。  やれやれ――というよりは、沈みがちに息を漏らすそこに、ボールが転がってきた。  この時間、ここにいるとしたら――。 (京ちゃんだ) 「すみませーん……って、照ね...
  • 【古いアルバムの中には隠れた想い出がいっぱいだけど、新しいアルバムの中には憧れがいっぱい】
    京太郎(……どうするんだ、これ)  チケット二枚が手元に。  学部の友人が彼女と行こう――としてたものらしいけど、こうして今は京太郎の手元にある。売り付けられた。  彼はその金で、ミルワームを買いに行くらしい。  二万円のミルワームとか、ゾッとしない。  ……ちなみに彼がチケットを譲って(有償)くれた理由は、何でも「バイトを当日キャンセルされてサプライズで彼女の家に行った」――だそうだ。  怖くて、それ以上は聞けなかった……どうしても。  二万円のミルワーム以上に、ゾッとしない話だ。 京太郎(動物園か……うーん)  さて、誰を誘うか――という話である。  ちょっとイマジナリーギミックを働かせてみよう。技術系雀士特有のシミュレーション能力である。  ――まず、和。 和『動物園……ペンギ...
  • 【雫】
     ――――その時、自分には確かに翼があると感じたのに。  ――――それももう、失くしてしまっていた。  ――――君とも。君との思い出とも。君と一緒に居たときの記憶も。  ――――何もかも失って、自分は今もここにいる。  ――――悲しみが消えない。  ――――痛みが消えない。 「照さん、今回の目的地は……」 「奈良」 「……またですか」  肩に掛かるほどのセミロングを擦らせて、宮永照が振り返る。  赤髪が一房靡くその様は、物憂げな表情と相俟って実に絵になる一枚であるが――残念ながらこの宮永照、お菓子の事しか考えていなかった。  そんな視線の先で苦笑するは花田煌。  紫色の、僅かに内側へとカーブを描くセミロング――こちらも肩まで――が揺れる。肩を落としていた。  闘牌と...
  • 【全国プロアマタッグ大会:導入編】
     【全国プロアマタッグ大会:導入編】  ――――全国麻雀プロ・アマチュア合同タッグ大会。  全国国民麻雀大会とは異なる、そんな大会。  丁度新春、そろそろ桜も咲き出すかも知れない――梅は咲いているけど――というそんなとき。  須賀京太郎は―― 京太郎「……はぁ」  捨てられた仔犬、いや寧ろある程度育てられた成犬のように肩を落とした。  いや、犬に肩があるのかは知らないが。  タッグと来たら、当然自分と彼女が出るものとばかり考えていた。  恐らくは日本一――気持ち的には、世界一と言いたいほどのタッグであるのだ。  それは、同じ卓についた場合であっても、或いは団体戦方式でも変わらない。  京太郎はその為に小走やえに求められるという形で、今のチームに入った。  知ったのは、本人の口からでは...
  • 【同然だった自分の隣に、後から気付くのってなんなんだろうねあれ】
    【同窓会に行って、だめだ全然名前思い出せねーと思ったら、  自分のとこは隣だったのに後になって二次会前で気付くのってなんなんだろうねあれ】 略して 【同然だった自分の隣に、後から気付くのってなんなんだろうねあれ】 「同窓会かぁ……」  卓を眺めながら、溜め息を漏らす。  金曜日の午後、放課後。  後は書類と教育予定表を纏めてしまえば、完全にフリーの休日だ。  仕事はなるべく、テキパキちゃっかり終わらせて、自宅には持ち帰らない。  それが彼女の――新子憧の信条である。  「憧先生……同窓会って、高校のですか?」  卓についた、教え子の一人が顔を上げた。  口に含める程度に呟いたつもりだったが、  どうやら、思った以上に大きな声で漏らしてたらしい。 「ん? いや……大学。高校の...
  • 夏休み子供麻雀教室開催 兵どもの夢のあと……
    【兵どもの夢のあと……】 京太郎「……酷い目にあった」 京太郎(目が使えて五分か四分六分なのに、今打って勝てるわけねーだろ!) 京太郎(……マホのやつは、またコピーし始めるし) 京太郎(東一局で風牌ドラ4の親倍とか勘弁してくれよ……) 京太郎(再生怪人か、お前は……!)  目薬をさしながら、バックヤードに引っ込む。  戦いの後のキセルは美味い。禁煙したはずなのに。  あんまり吸うと、髪の毛に匂いが付きそうである。  それはまずい。人気商売である。 京太郎「しっかし……あれ」 京太郎「まあ、マジじゃないとしても……だ。相手は小学生だし」 京太郎「10年後が楽しみだな、うん」 京太郎「小鍛治プロと俺ぐらいの年齢差になるのかね、ありゃ」 一「――10年後って」 一「な...
  • 【ニセ彼女/ニセ恋】
     【ニセ彼女/ニセ恋】  年末調整という言葉もある。年度末調整という言葉も。  忙しくて猫の手も借りたいという言葉もある。猫には前肢があっても手はないのは言うまでもないだろうが――  多分、忙しさに荒んだ心を肉球で癒されたいという意味なのだろう。  須賀京太郎は断然カピバラ派であるが、猫も好きだ。  犬も嫌いではないのだが……  まあ、猫のあのこちらを素気無く袖にする癖に、向こうの好きな時期に手慰みとばかりにじゃれついてくる有り様が、なんとも好ましい。  古来より、猫は女性的と聞く。  つまり、猫が好きな須賀京太郎は断じて同性愛者ではない。  ちなみに弘世菫は犬が好きで、辻垣内智葉は猫が好き。新子憧は動物全般が好き。  余談だが、猫を相手にしたときの辻垣内智葉は凄い。滅茶滅茶、猫撫で声を出す。  ...
  • 【YOU'S キッチン わらび餅と熱中症とポルタリング】番組編
    引用元:【炎の】YOU’sキッチン【さだめ】 56 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 来たか……ボディ 57 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii 遅い。待たせすぎ 58 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 96chaDoRA ちゃんと録画してるよ! 59 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChaliceH1 今日は和菓子だっけ 60 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount 和菓子かぁ…… 61 名前:名無しさんリーチ 投...
  • 水着(大星淡)
    京太郎「……」 淡「……」 京太郎(うん、知ってた) 京太郎(確実に沈黙だけになるって知ってた) 京太郎(あれから俺たちは、プールサイドのベンチに腰掛けている) 京太郎(何故か体育座りで) 京太郎(思えば、当然である) 京太郎(だって、こいつとの共通の話題は麻雀しかねーし) 京太郎(そもそも、仲が良くない。仲直りしてもマイナスである) 京太郎(そんなマイナスの関係で、どう楽しく過ごせというのか) 京太郎(現実は方程式のように、簡単にはいかないのである) 京太郎(……) 京太郎(……だってこいつ、泳ごうってもパーカー脱がないんだもん) 京太郎(なんでか知らないけど) 京太郎(水着姿を見られるのが嫌なのかもしれないが……) 京太郎(俺の眼力なら、服の上からでもサイズ判るか...
  • 【東京雀種 : re】Ⅱ
     ◇ ◆ ◇ M.A.R.S.ランキング 【名詞】 Majan Atomosphere and Realm Suitability Ranking (麻雀の場と状況に於ける対応力ランキング)の略。                   プロたちが高校生当時行っていた、喰いタンアリ後付アリ赤牌アリの運の要素が高い麻雀ルールで行うランキング。                   運の要素が高く、つまり様々な多様な場面に置いての勝率や安定性を基準としたランキングである。                   それ以外にもその功績などにより、ランキングは変化する。                   打ちなれたルールで行うため、これは若年の麻雀プロに導入され、また、このルールのプロ試合が別枠で行われる。 M.O. 【名詞】 Method Originalityの略。麻雀プロ個...
  • 【僕たちの歌/Life is SHOW TIME】
    【僕たちの歌/Life is SHOW TIME】 京太郎「……なんか、ひっでー夢」  詳しくは覚えてないが、赤土晴絵とデキ婚をして、彼女が天寿を全うした後に宮永咲と再婚する夢だった。  なお、大星淡は夭逝していた。吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った。  大概、夢の内容というのは記憶してないが、この三つがやけに記憶に残っている。  深層心理になんやらあるんだろうか。知らんけど。 京太郎(……まあ、楽しみ過ぎて眠れなかったしなぁ)  久しぶり――そう、久しぶりに国広一たちに会えるのだ。  遠足前の小学生のように気持ちが昂って、中々寝付けなかった。元々睡眠時間はあまり確保されていないが。  なので、バイクでの移動の後、適当なSAで仮眠をとっていた。 京太郎「よし、行くか」  夏休みはとうに...
  • 【VS WEAPON 対人兵器】上
    京太郎「ふー」 京太郎「ココアって、秋が一番美味いよな。気分的に」  独り語散るが、返答はない。  いつもならここらで大概誰かからツッコミが入るのだが――残念ながら、今日はコンビ戦でもないため不在。  番組でもないために、誰かと一緒にいる――ということもない以上、京太郎に掛かる声はない。  こうして、独り誰ともつるむことはないというのは実に久しぶりである。  ……それにしても、我ながら思うが。  毒にも薬にもならないそんな言葉を呟いて、誰かの反応を見るなど――どこまで自分は彼女に影響されているのだろうか。  最近、特に顕著だった。悪癖として現れていると言っても過言ではない。  一体自分は、いつからそうなってしまったのか。  意識すれば止められるが、逆に言うなら無意識的にはそれが現れてしまうというもの。 ...
  • 【ワールドイズマイン/君の知らない物語】
    【ワールドイズマイン/君の知らない物語】 淡「げっ、須賀」 京太郎「『げっ』は、こっちの台詞だ。こっちの」  果たして、偶然顔を合わせるのは何度目か。  最早、数えるのも馬鹿らしいほどの回数である。  単純なサイコロを使った偶然もさることながら、原子だ量子だ素粒子だと膨大な数の事象が混ざり合う実生活に於いては、  論ずるのも愚かしいほどの稀有な事例として、偶然は発現する。  そう。青くて裸の分裂するマンハッタン博士が感動するほど、まさに奇跡がごとき確率だ。  それが何度も組合わさったなら――もう、どう表現したらいいか判らないレベルの奇跡である。  知り合いの文学少女なら、『それは偶然じゃなくて運命だよ』などと嘯くであろうが、  脳内に浮かんだ彼女のイメージにデコピンを一撃、黙らせる。 京太郎(こ...
  • 【VS WEAPON 対人兵器】下
    京太郎「よろしくお願いします」  卓に着く京太郎と、その他三人――。  ここでは仮に――火暴喜一、中谷高俊、鳥地真紀としておこう。  オカルトという奇々怪々なる特性が故に、得てしてM.A.R.S.ランカーというのは女性が多い。  そういう意味では、このように男性のみで卓が立つというのは非常に稀であろう。  勿論、これは――M.A.R.S.ランキング戦ではないにしても、だ。 京太郎(……池田先輩が焼き鳥か) 京太郎(そんなこと――あるのか? 確かに麻雀って、『どんなことも起こるしどんなことも起こらない』って言えるけど) 京太郎(仮にも……上位に近くて、しかもあの“まくりの女王”の藤田プロに直接指導されてたのに) 京太郎(やられっぱなしで、終わるのか?)  池田華菜はオカルトというものを持たないが――ある種の...
  • 【地獄先生す~が~/或いは殺せんせー】
    京太郎「……よし」  窓ガラスを鏡に、服装をチェック。  鼻毛なし、耳毛なし、頬っぺたに産毛なし。剃り残しなし。  ワイシャツオッケー、ネクタイオッケー。スーツに皺なし。  糸くずなし。埃なし。 憧「なに鏡見てニヤついてるのよ」 京太郎「いや、ニヤついてないよな!?」  ベシンと、閻魔帳で叩かれる。互いの身長差の為、半ば後頭部に激突。  呆れ顔の新子憧である。 京太郎「折角の初顔合わせだから……こう、舐められないようにって奴?」 憧「……どーだか」 憧「女子高生の前だから格好つけようとでもしてるんじゃないの?」 京太郎「……辛辣すぎませんかね?」 憧「べーつーにー?」  そう言いつつも、若干の笑いを隠しきれない憧である。  まあこう、やっと……というかやっとなの...
  • 【彼に同行、女の子……って、なんなんだろう】 新子憧編
    京太郎「~♪」 京太郎「ま・いーたけー、ま・いーたけー!」 京太郎「まいーたけの株よー、モルダウよー!」 京太郎「ニンジン! オレンジになり続ける! 一本、届けたい根の栄養!」 京太郎「ココニオチル! カカロット、落とす! トング! トング! トング! Ready Go!!」 京太郎「……ああ」 京太郎「……やっぱり、最高だよな」  エプロンを締めて、キッチンに立つ。  まだこのエプロンが残されているとは思わなかった。嬉しい。  歌を口ずさんでいる、そんな時だ。 憧「何が、最高なの?」  キッチンに、新子憧か顔を出した。ワイシャツ姿の。  ……念のためだが、ちゃんとスカートは履いている。ちゃんと。  どうでもいいけど、女の子のワイシャツ姿って……そこはかとなくエロいよね。 ...
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