犬猫おもいで秘宝館 (仮)内検索 / 「人気ランキング」で検索した結果

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    思い出秘宝館人気作品ランキング テスト稼働中です。 閲覧回数によるランキングです。 上から閲覧回数の多い作品となっています。 作品閲覧の参考にどうぞ! 昨日の閲覧ランキングTOP10 141東西天狐 730乃亜・クラウ・オコーネルSS 178 アポロss2 110S43SS3 119左木SS 419アポロ・M・シバムラSS1 79結城杏SS5 33忌闇装介5 297時雨SS 240伯牙SS 総合閲覧回数ランキングTOP50 479黒崎克耶 147あおひとSS3(前編) 147あおひとSS3(後編) 14nicoSS1 02 鍋谷いわずみ子 15九重 千景SS 08高原鋼一郎SS3 105玄霧ss1 48ソーニャ 48ソーニャ 392和子SS 429橘SS 179時雨SS 28はるSS2 161華ss1 33忌闇装介SS5 95刀岐乃SS3 16船橋SS...
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    ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) Among Us攻略Wiki【アマングアス・アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ひなこい】最強ひな写ランキング - ひなこい攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - ヨコハマ経済新聞 【Apex...
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    こちらは犬猫おもいで秘宝館です 皆さまの小笠原での色々な想い出を各国の技族・文族が形に残します。 ご依頼、お待ちしております。 メニューはこちら おしらせ T18クライマックスキャンペーンのお知らせ 毎度お世話になっております。犬猫おもいで秘宝館では「デートチケット」がもらえる特別キャンペーンを実施いたします。 詳しくはこちらをご参照ください。キャンペーン期間はT18終了までとなります。皆様のご参加をお待ちしております。 現在調整中です。受注は一旦お待ちください 2012-09-06 館長:忌闇装介 犬猫おもいで秘宝館業務縮小のお知らせ 毎度お世話になっております。 長らくご愛顧いただいておりました犬猫おもいで秘宝館ですが、T17終了をもって新規依頼の受付を終了させていただくことになりました。 作品の提出に関しまして、現在受注されている方、...
  • 124サクss
    サク@レンジャー連邦様からのご依頼品 /*/ ヤガミは不機嫌だった。 理由は、まぁいくつかある。 サクの召喚を受けて大急ぎで駆けつけた所まではいいが醜態をさらしてしまった事とか、 眼鏡を外していたとはいえ、彼女をとんでもないことをしてしまった事とか、 我慢をした挙句、盛大にぶっ倒れてしまい、結局サクを心配させる羽目になった事であるが、 今一番彼を不機嫌にさせているのは・・・、 今日この時までサクが見舞いに来なかったことである。 /*/ 「何で見舞いに来ないんだ・・・普通は来るだろ・・・あいつ・・・。大体・・・、」 病室には窓際にベッドが一つ置かれており、ヤガミは上体だけ起こしてベッドに横たわっている。 決して狭くは無い病室には不自然にもベッド一つしかない。 空き部屋に余裕があると聞いたヤガミがこれ幸いと、そのように手...
  • 110S43SS3
    S43@るしにゃん王国さんからのご依頼品 S43は悩んでいた。 草原を歩きながらネコリスー、ネコリスーと唸る。 S43にはネコリスが必要なのだ。 それもただのネコリスではない。メガデウス・ネコリスである。 だからこそ、S43は悩んでいた。 このネコリス、ただのネコリスではない。 まず、メガデウスの名の通り、でかい。 文献によれば体長は3m、体重は200kgを超えるという。 それでいてネコリスである。にゃんにゃんちゅーと鳴くし世界移動もお手の物。 なんという素晴らしい生き物であろうか。 存在していたならば、会いたい生き物ランキングに入ってくること間違いなしだ。 そう、存在していたなら、である。既に絶滅しているのだ。 再度言うが、だからこそS43は悩んでいた。 ネコリスが食む草の草原を歩きながら、考える。 メガデウスっていうくらいだから、でかいんだろうなぁ...
  • 674谷坂少年SS
    谷坂 少年@神聖巫連盟様からのご依頼品 /*/ 「嫌いね。役に立たないから」 「自分は大好きです!役に立ちませんから」 お話を始めましょう。まったくなんの役にも立たないお話を。 /*/ 昔々あるところに愚か者がおりました。 愚か者は、会いたい人がいました。 みんなからなんて愚かなやつだと言われても、諦めませんでした。 だから愚か者は、道行く人に訪ねて歩きました。 「ねえねえ、そこのかっこいいお兄さん」 そう棒読みで話しかけられたお兄さんはちょっといぶかしんだ表情をしながら愚か者を見ました。 「どうしました?」 首をかしげたお兄さんに、愚か者は衝撃の一言を放ちました。 「ねえねえ、クーリンガンさんってどこで会えるかしりませんか?」 その名前を聞くと、お兄さんは後ろも見ずに逃げだしました。 やれ...
  • 149花陵ss2
    花陵@詩歌藩国様からのご依頼品 ~夕焼け小焼けで~ /*/ 握った手は暖かかった。 顔は、、どんな顔してたかな。 絶対赤くなってたな私っ。 夕焼けのせいと言う事で、ごまかそう。 「ゆう~やけこやけで、ひがくれて~。」 歌に出すと、絶対そうなるんだからね! /*/ 日は遡って朝。 ヤガミは待ち合わせ場所で帽子をいじりながら人を待っていた。 実は、昨日いろいろな店で帽子を眺めていた姿があったのは秘密だ。 トレッキング用の登山帽など、そこら辺の店(小笠原内)にはあるはずが無く、相当探していたのも秘密だ。 (これで多分、格好では勝っているはずだ。) そう思っているヤガミのそばに花陵がやってきた。 始終、帽子を気にしていたせいで、気づくのが少し遅れた。 「こんにちは。」 「あぁ。」 先手を取れなかったのは...
  • 625黒崎克耶
    黒崎克耶@海法よけ藩国さんからのご依頼品 ご指名ありがとうございましたー 最後のシーンを選ばせていただきました。 二枚目はよけキングの前で食事をするお二人です。 ゲームのあとはこうだったんじゃないかと思いつつ。 ご懐妊おめでとうございます~ 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 26SW-MSS1
    日が暮れるどころか沈んでから更に数時間後の小笠原。 現時刻午前0時。よい子は寝息を立てている時刻である。 そんな中、一軒の民宿の扉ががたごとと音を立てて開かれた。 扉の中から人影が現れる。周りをきょろきょろと見渡して誰もいない事を確認すると、奥に向かって手を振った。 それを合図にして民宿の中からこそこそと総勢12人の人影が民宿の表に揃う。 やがて表の扉を出たときのようにがたぴしと閉めると、人影達はそろそろと音を立てないように砂浜へと歩いていった。 満月が夜の暗い海に映し出される。月明かりの中、一行は海に浸かって遊び始めた。 「いい晩ですねー」 「こっそり抜け出すってワクワクしますね。」 tactyと西條 華音は顔を見合わせてそう言った。 「昼間は混んでるからね。でも夜の海は夜目がきかないと危ないからみんな気をつけるんだよー」 『夜の海って(も)いいもんですねー』...
  • 829蘭堂 風光SS
    蘭堂 風光@ナニワアームズ商藩国様からのご依頼品 [エンディングの夜]  バー、というよりもちょっと高級そうなホテルのレストラン。撮影が終わったその日、そこは風監督によって貸し切られた。映画に携わったスタッフ達は、お疲れさまでしたの唱和を契機に食事と雑談に飛びついた。  バイキング形式の食事をもりもり食べながら風監督は、いやー、どうにかなるものだねえと、内心で冷や汗をかいていた過去を思い出してしんみりしていた。金策に奔走していたときはぎゃーと叫びたい時もあったが、それも今ではいい思いでである。  いいのか? いいんだ。うん。風監督はうなずく代わりに口の中のコールスローを飲み込んだ。ごっくん。  春風を君にというタイトルのミュージカルコメディ映画が完成した、その夜である。ナニワアームズ商藩国の蘭堂風光は、スタッフ達との解放感あふれる打ち上げの中で、だんだんいい具合に...
  • 935龍樹・翡鹿・ボーランドウッドSS
    龍樹・翡鹿・ボーランドウッド@土場藩国さんからのご依頼品 [あなたとわたしの冒険の日々]  ちょっと冒険行くか。そう思ったのは、古い映画館で古い冒険物映画を見た直後の事だった。  いちいちシートについて見に行かなきゃならない映画館っていうシチュエーションにもレトロすぎて興奮したが、ぺらっぺらの映画もできの良さには感動した。スコップ。ロープ。爆発。  これだ、これだ。膝を打つ。うほーっ。きたきたきた! 客が居ないのをいい事に立ち上がった。画面で炎が巻き上がる。バーニング。めらめらと荒野に猛る炎。  その中で揺れる、一際巨大な漢の影。  まさに。これからやつが作り上げようかという伝説を歌い上げるように、エンドロールが流れ始める。 「おーっし。いっちょ俺もやるか」  両手をぐっと握りしめ、全身の筋肉を緊張させて、きらきらする目で画面に食い入る一人の漢。 ...
  • 147あおひとSS2
    No.147 あおひと@海法よけ藩国様からのご依頼品 今宵、ベッドの上で /*/ あたりはすっかりと日が暮れて夜がやって来ようとしていた 先ほど放たれた秘密戦艦の主砲 これを祝砲にしてしまう蒼の忠孝、あおひと夫妻 二次会、三次会と祭りは続いてもいずれは終わりがやって来て… /*/ 何次会までやったか覚えてないぐらい楽しい時間がすぎてやっとキミ達の部屋に帰ってきた。部屋の鍵を開けるとそこにはよけ藩国からの贈り物がでんっと置かれて物があった。 それは『キングサイズのダブルベッド』シーツはすでに綺麗に整えられていてその上には花びらが飾られていた。 キミ達はまっさらの綺麗なベッドに腰をかけて今日の事をどちらかと言う事無く話しし始めた。 「ほら、あの時の忠孝さんたら…」 「いえ、あれは奥さんが…」 「そんな事ありません!!そんなこというなら えい...
  • 180玄霧玄那SS3
    玄霧弦耶@玄霧藩国様からのご依頼品 「ま、負けた……」 03117002。 その日、玄霧藩国藩王・玄霧は彼の長い戦歴の中でおそらく最短の敗北を喫した。 10秒で負けたのである。といっても、トランプのゲームでだが。 「速さか・・・速さがたりんのか・・・」 目の前には勝利に笑う瀧川陽平、そして雷電のコガの姿がある。 「負け組みに味方したのがお前の最後だ」 自信たっぷりに、瀧川が言い放った。 トップを独創しているのは実はコガだったりするのだが、それはこの際おいているようだ。 動物兵器が人間に混じってトランプをし、あまつさえトップ独走というのも色々間違っているのだが…… ともあれ、それこそ第五世界脅威の技術力という事なのだろう。閑話休題。 「そうよ!」 滝川の隣で、結城火焔も追い討ちをかける。 玄霧は今回のゲームに火焔の軍師役として参加したはずなので実際に負けた...
  • 149花陵SS1
    花陵@詩歌藩国様からのご依頼品  足に伝わるぴりぴりとした痛み、がちゃがちゃとなる空の弁当箱、もう暮れなずんで、赤の中に黄も混じる海の色も、花陵には目にも耳にも一切合切入っていなかった、ただ目の前の、ヤガミだけに神経がいっていた。  素人目にも決まったヤガミは、帽子の角度を気にしているようだ。  ハーケンや、がちゃがちゃとサックの横に着いたコップ、腰の辺りに見えるロープなどから、そのまま男性誌のカタログに載せても通るだろう。 「えーと、準備は完璧ですね」  ほめ言葉か、皮肉なのか、ぽろっとおもわず言葉がこぼれた。  ほめ言葉として受け取ったらしい、ヤガミは角度をびしっと決めると、少し楽しそうに行き先を聞いてきた。 「どこへいくんだ?」 「えーと、千歳岩、千尋岩、千尋岩です。すっごく景色のいいところらしいんです、そこにいきたいです!」  舌が絡まった、緊張してる...
  • 205風野緋璃SS
    風野緋璃様からのご依頼品 ハードボイルドという生き方がある。 感情に流されない、妥協しない、そんな生き方。 そんな生き方だから、自分の決めてしまったルールを守ってしまう。 たとえ、今はそれを望んでいないとしても それを後悔した事はない。するはずもない。することを許されたことも。 ならば、今この胸に刺さる刺はなんなのだ? これこそが後悔なのではないか? …………そんなことは、ない。あってはならない。 決して。 「ペンギン?痛いですか?」 ペンギンははっとしてそちらを見た。 消毒をしていた緋璃が心配そうな顔で自分を見ていた。 いつの間にか顔をしかめていたらしい。それを痛いと取られたようだ。 ペンギンは黙って首を振った。実際傷の痛みは大したことなかった。 ただ、こうしていると昔を思い出した。 医者にかからないと決める前、まだ鳥類になる前にもこ...
  • 433蒼のあおひとSS
    蒼のあおひと@海法よけ藩国さんからのご依頼品 『優しい時間~beautiful days~』 /*/ “こうやっていると、幸せですね” “はい、すごく” “いえ、私が幸せなんです” ~蒼家の幸せな日常~ /*/ 蒼のあおひとと言う女性がいる。第七世界人の一人であるが、ACEである蒼の忠孝と家庭を築くことが出来た幸せな女性である。好きなものは伴侶である蒼の忠孝と彼との間に授かった三つ子である。旦那と揃って親馬鹿全開であるが、筆者にもよく伝わるくらいかわいいのである。私もその意見には全面的に賛成する。 今回は蒼家の日常描いて見る事になった。 /*/ ひなぎくはその黄色の瞳を大きくあけて、部屋の天井を見上げた。母親であるあおひとがどうしたんですかー?と、同じ場所を見てもなにもない。元々この子供たちは不思議な力があるのは分かっていた...
  • 375タルクSS
    タルク@ビギナーズ王国様からのご依頼品 『始まりの歌』 “いやかね?” “いえ、少し驚いただけです。それではこれからその名を名乗りましょう” ~キャプテン・タルク誕生の瞬間~ /*/  「そろそろ到着じゃな!」 艦橋の椅子の上でくるくる回るグランパの声に、キャプテンであるキャプテン・タルクは感慨深げにメインモニターに映る青い星を見下ろした。 「そうですね。」 サングラスに隠された瞳が優しく微笑む。思えば随分とこうして宇宙の海を渡ってきたが、やはりこの星に帰る時は感慨深くなってしまう。 「ドウシタネ?」 グランパの声にふと思い出す。あの時の降り注ぐ桜の花びらを。 /*/  キャプテン・タルクと言う人物が居る。ビギナーズ王国で子供達に人気のアニメの主人公のモデルとなった人物である。短く刈り込まれた...
  • 543竜乃麻衣SS
    竜乃麻衣@FEG様からのご依頼品 夏の日差しも眩しい、小笠原の教室。 「岩手さんこんにちは」 竜乃麻衣が明るく挨拶をしたところで、早速事件は起こった。 「良くお会いしますね」 そう言って亀助に微笑んだ岩手だったが… ――ドカッ 盛大な音をたてて床に倒れた。 岩手の背後から、無表情…いや、冷ややかな目をした小助の姿が…。 「うーん、相変わらずのいじめっこぶり。流石ですわ、滋賀さん」 「わーっ!滋賀君!岩手さんに何を!?」 ほう、と感心する竜乃の横で、慌てる亀助。 「って、見惚れてる場合じゃないですね。岩手さーん、大丈夫ですか?」 感心している場合じゃなかった、と岩手を心配する竜乃だったが、岩手は何だか妙に嬉しそうだ。 「誰と話をしている!」 強く怒鳴る小助だったが、その台詞はどうも拗ねているようにも聞こえてしまうのである。 「…そういうことですか」 ...
  • 218神室想真SS1
    No.218 神室想真@紅葉国様からのご依頼品 『必殺!ルウシィキックッッッ!!』 /*/ “あ、つい蹴っちゃった” “なんでもないのに蹴らないでくださいっ” ~ある小笠原での一コマより抜粋~ /*/ 紅葉ルウシィという人物が居る。 にゃんにゃん共和国は紅葉国の藩王にして子爵夫人である。ちなみに未婚であったりする。どこが夫人なんだろうという気もしないが、それはさておく。 ニューワールドにおいては“金の林檎”のルウシィとして、また“慈悲の女王”として有名である。まぁ、たまに…よく状況を面白くしてしまう人物ではあるが、その評価は間違いなく高い。 そんなルウシィが自室にてマユミ=紅葉=深浦と一緒にアルバムを捲っていた。 ちなみに、マユミ=紅葉=深浦は紅葉ルウシィの個人ACEである。今はルウシィの娘となった元気の良い娘...
  • 559松井SS
    松井@FEGさんからのご依頼品 紫ラメのできるまで ここは南国、リワマヒ国。 南国らしく生い茂る木、樹、熱帯雨林。 木々の陰に隠れるようにして、その酒場は今日も賑わいを見せていた。 酒と料理の香り漂う店内に、とある猫士が2人。 「今日も疲れたニャー……。」 「いつの間にか木が大繁殖してたからにゃー。お手入れも一苦労にゃ」 「でも、頑張るニャ」 「負けないにゃ。ここが踏ん張りどころだにゃって東さんも言ってたのにゃ」 「摂政様、今日も輝いてたニャー……主に紫色に」 「あのズボン(?)どこで手に入れたんだろにゃー。とっても欲しいのにゃー」 ”知りたいかい?” カランカラン。 酒場のドアに取り付けられた大きめの鈴が来客を告げる。 ドアを背に立っているのは、南国には珍しく厚手の外套を羽織り、帽子を目深に被った男...
  • 945双海 環SS
    双海環@星鋼京様からのご依頼品  たくましい胸に挿した花が揺れている。  花は一種の入場券のようなもの。赤白青黄、見回してみるとみんなそれぞれに挿している花の色が違うのだけれど、その意味を考えるところまで頭が回らない。  頭といえば、彼にもらった日本櫛を挿してきたのだった。ドレープドレスにボレロというコーディネートなのに日本櫛というのは自分でもうーん、と思ったけどじゃあ外すかというとそういうものでもないので結局そのままにして、そこへ花を受け取ったものの手に持っているわけにはいかず、どうせアップにしているのだからとこちらも頭に挿してみた。  これでうまいことバランスが取れてたら世の中もっと楽しいのに、と思う。  夜とは言うが、日が沈んでしまってからもしばらくは明るい。光量そのものもだけれど、今日に限ってはいつもよりも明るい理由がある。  ここ、星鋼京はお祭りなのだ...
  • 935龍樹・翡鹿・ボーランドウッド
    龍樹・翡鹿・ボーランドウッド@土場藩国様からのご依頼品 この度はおそろいのお名前への改名おめでとうございます。 (*´ω`)ノ+゜*。゜+゜。*゜+ 温泉発掘では、うっかりさんなアキさんと、あわあわしてる龍樹さんが とても可愛らしかったですw これからもご活躍と、仲良しさんなゲームを楽しみにしておりますっ。 ご依頼ありがとうございましたー。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) いつも、ありがとうございます。 -- 龍樹・翡鹿・ボーランドウッド@土場藩国 (2011-03-27 16 33 20) いつも楽しく描かせていただいております。(*´ `)Φ) ご依頼ありがとうございますー -- 優羽カヲリ (2011-03-30 00 54 31) ...
  • 916日向美弥SS
    日向美弥@紅葉国様からのご依頼品 [同じ場所で同じ空気を]  二人は引きこもっていた。ちなみに政庁の一室である。  あまり広くない部屋は誰も居なければ冷たく閉ざされた印象を与えるが、内側からロックをかけた密室に男女二人となると途端に華やかになる。  隅っこに置かれていた折りたたみ式のテーブルを広げ、その上に料理を並べた後、パイプ椅子に並んで座る。良く響くので、二人の声は多少抑えられている。それでも美弥の鼓動が聞こえてきそうなくらいに華やいだ声の色は、テンポ良く室内に響いていた。  風情がないと言えば風情がないが、致し方ない事情がある。  T16末からT17初等にかけて、NWは全国的にテロの脅威にさらされている。  それは国家レベルで言えば治安維持へ注力を促し、PL個人には、暗殺や奇襲を対策としての安全の道へひた走った。  かくして秘密の場所や家の中でのひ...
  • 97高神喜一郎SS1
    NO.97 高神喜一郎さんからの依頼 高神喜一郎は、一生に一度の一発芸をしようと、この日に賭けていた。  お見合いで知り合い、その時からずっと追いかけてきた相手の為に。  国は「協力しよう」と資金まで提供してくれた。  この芸、失敗する訳にはいかない。  絶対成功させなくては。  紅葉藩国が「祭りだ~」と大騒ぎする中、彼の周りだけ空気が違った。  これは、恋を賭けたゲームなのだから。 /*/ 「バロ」  祭りで騒ぐ人の群れから抜け出し、高神はバロの手を引いて人気のない場所に立っていた。 「わざわざ一緒に来ていただいたのは、貴方に見ていただきたいものがあったからです。貴方は、…勿論俺も、男色ではないので、ならばいっそ、女になろうかと」  懐からは、ピドポーション。性転換するアイテムである。  バロは、高神と懐のそれを見た...
  • 454花陵SS
    花陵@詩歌藩国様からのご依頼品  月と星が輝く夜空と砂漠。  ここにあるものはそれだけ。時折、吹き渡る風の立てる砂埃と、砂漠に生きるものたちのかすかな生活音のみ。すなわち、静寂と言っていいだろう。  静かな夜。そんな時はふと、記憶の底に眠る大事に宝箱にしまった時間の一部が、意識野へと浮上することがある。  彼は星空が好きだった。星は何時でも輝いていた。例え、雲に隠れようとも星は輝いていたのだ。どんなに絶望的な闇の中でも、星は何時だって燦然とその存在を誇示していた。 くたびれた整備テントの上から見る星空。一度は見失ってしまったけど。それでも取り戻したあの日々。  彼は夜が好きだった。今も昔も。その時に夜空を共に楽しむものが一夜限りの友であったり、フランス人形めいた少女であったり、いかつい男であったり、または誰も居なかったりしたが。それでも、彼は今で...
  • 126風杜神奈ss1
    風杜神奈様からのご依頼品 高原「特技はトランプの王様とありますが?」 秋津 「はい。トランプの王様です。」 高原「トランプの王様とは何のことですか?」 秋津 「魔法です。」 高原「え、魔法?」 秋津 「はい。魔法です。ヒゲが生えます。」 高原「・・・で、そのトランプの王様は当キノウツン旅行社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」 秋津 「はい。敵が襲って来ても守れます。」 高原「いや、当社には襲ってくるような輩はいません。それにヒゲが生えても意味ないよね。」 秋津 「でも、エースキラーにも勝てますよ。」 高原「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・」 秋津 「平均18は出るんですよ。」 高原「ふざけないでください。それに18って何ですか。だいたい・・・」 秋津 「評価18です。評価というのは・・・」 高原「聞いてません。帰って下さい...
  • 726矢上ミサSS
    矢上ミサ@鍋の国様からのご依頼品  二階の窓から顔を覗かせた相手を見た瞬間の衝撃を、なんと表現すればいいのだろう。息が詰まる、なんていう生やさしい状態ではなかった。体を巡る血が一瞬で沸騰したような、自分自身の姿でさえ保てなくなりそうな程の、衝撃を。  あの姿は、一年前に見ていた。先の読めないひどい戦いのさなか、ぎりぎりと神経をすり減らしながら指揮を続けていた自分の前に現れた、初めて見る少女。そしてその中に宿る懐かしい魂に、一瞬そこがどこであるかさえ忘れた。よく知る名で呼びかけ、すぐにそれが相応しくないと思い直し、脳裏を乱舞する疑問をほとんど口に出せないままめまぐるしく変わる状況に翻弄され、気がつけば再び、その姿は傍らから消えていた。  あの時のことを思い出す度に、悔やんだ。どうして、どうして手を掴んだままいなかったのか、と。火星で別れて以降ふっつり途切れた消息に、きっとどこかで元気...
  • 386竹上木乃SS
    竹上木乃@たけきの藩国様からの依頼より ―始― 「そういえば、私ほとんどひわみさんと話してない・・・?」 ――金城美姫の感想 「肉くわせろ肉」 ――ヤガミ、弁当を見て  /*/ ひわみ (今日の小笠原で、金城さんとの仲を進展させるぞ!!) と小笠原へと向かう道、一人気合を入れるその横で 同行するたけきのこの、ぎりぎり聞こえるか聞こえないかの声 「今日こそ・・・ヤガミと・・・お弁当・・・ッ」 風呂敷包みを抱え、暗い表情でぼやいているのを耳にしてしまった (金城さんすみません。今日は藩王なんだか怖いですっ) 恐れおののくひわみ どうか今日が平穏無事に終わりますように  /*/ たけきのこ (どうしよう、結局眠れなかったよ) もうすぐ小笠原、あの人にまた会える (あーでも、なんで今日余計なのが・・・) となり...
  • 798矢上麗華SS
    矢上麗華@土場藩国さんからのご依頼品 /*太郎の日々*/  最近時間さえあればパソコンやモバイルデバイスに向かっているのは、まだ数歳の子供である。しかしその子供のキーボードを叩く速度は速く、そして行っている内容はやばかった。 「――、くそっ!」  メールが届く。一通り直されたソースコードが表示され、一番最後に /**********************************/ Score 60/100 Comment Close but no cigar. /**********************************/  かちんと来る太郎。目が据わる。 「何やってるんだ?」  帰ってきた爽一郎。太郎がパソコン前でむっと下唇を尽きだしているのを見て話しかけた。太郎はちらと爽一郎を見たあと、今度は勝つ、とつぶやいた。 「あー」...
  • 107船橋SS
    No.107 船橋さんからの依頼 【柱空歌と風間東二とサバイバル】 ≪はじまり≫ この日、柱空歌は初めは少しだけうれしくて、少しだけはずかしい気持ちであった。 船橋という人物がリゾート地である小笠原に誘ってくれたのだ。 異性に誘われて、そのような気持ちになるのは年頃の柱としては当然のことである。 「やあ、久しぶりー」 久々に会った彼からの挨拶。 こんにちは、と返したのだけれども届かなくて、小走りに近づいた。 線が細い柱がそのようなしぐさをすると、まるで彼女が小動物のように可愛らしく人の目に映る。 「こんにちはっていったの」 「ああ、こんにちはー」 何気ない挨拶も少しはずかしい。 と、ゆっくりとした足取りで、風間東二が二人に近づいてくる。 風間も本日のゲストなのであった。 「やれやれ、年寄りを呼んでなんだ」 問いに...
  • C1むつき・萩野・ドラケンSS
    むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦様からのご依頼品 /*/ 「……ふう」  橙色に染まった小さな薄い板状のそれをバーナーの火から取り出し、台の上に乗せながらドランジは額を流れる汗を拭いた。  ……自分は何をやっているのだ。荷物の大部分を送り出して殺風景なまでに片付いてしまった部屋の中にバーナーを始めとした様々な金属加工道具を持ち込んで。  気を抜けば頭の中を埋め尽くすそんな疑問を彼女のどこかのんびりとした笑顔で振り払いながら、ドランジは傍らに置いた工具箱のなかから次の道具を取り出す。  取り出したものは小さなハンマーだ。それを片手の指で構え、反対の手で支えた板へと振り下ろす。  甲高い頭に響く音が部屋に響いた。ドランジは、確認するように少しずつ打点を変えながらハンマーを振り降ろし、小気味のいいリズムを奏でていく。  その度に、借りてきた椅子代わりの木箱がギ...
  • 33忌闇装介SS5
    忌闇装介様からのご依頼品 『ソックスハンターの詩』 作:1100230 玄霧弦耶 /*/ 舞台は小笠原のにゃんにゃん分校。 その日、ソックス・ファルコンこと芝村準竜師・・・いや、あえてMr.Bと呼ぼう。 Mr.Bはご機嫌であった。新しい靴下が大量に入る予定だったのだ。 そして・・・ソレが彼の最後の時となった。 ソックスハンターの詩、完。 /*/ あ、すいません。嘘、嘘です。 まだ続きます。と言うか始まったところです。 /*/ Mr.Bは即死した。 一撃であった。背後からのハリセンでばっさりであった。 『ふっ・・・いつもながら鋭い一撃・・・さすがだな、更紗』 などと余裕ぶっているが、さりげなく危険であった。 ...
  • 33忌闇装介SS2
    愛に国境は無い、性別も無い、人種も無い。愛したならば誰も止めることはできない。 つまりどんな酷い事になっても、その場合も止められないということだ。                                E・ハガネスキー 燃えよakiharu国 あるいは ソックス・ネバー・ダイ AM11時 小笠原分校の教室に集ったakiharu国の面々はそわそわと落ち着きがなかった。 それもそのはず、今日の小笠原を楽しみにして長いこと頑張ってきたからである。 やがて誰かの影が廊下を歩いてくるのが見える。やや等身は低く、頭髪がもじゃっとしていていた。 皆の胸が緊張感に包まれる がらり、と音を立てて戸が開いた。次の瞬間、MrBはにこやかな笑顔のまま教室の床に倒れ伏す。即死であった。 わざわざ持ってきたのか通信画面を模した黒い枠を持ったまま顔面からぶっ倒れている。何をす...
  • 566榊遊SS
    榊遊@愛鳴之藩国様からのご依頼品 町長ですの?玄乃丈さん  初めまして。  私、愛鳴之藩でバトルメードをしております榊遊と申します。  え、いつもこの格好ですわ。もちろん。  メイドの衣装は私のフォーマルですもの。  赤い髪が綺麗、ですか。まあ、ありがとうございます。それに眼鏡がお似合いです、と。  ふふ、お上手でいらっしゃいますわ。お褒めいただいても紅茶くらいしかお出しできませんわよ。  どうぞ。熱いのでお気を付けてお召しあがりくださいませ。  あ、そうでした。今日はご相談に伺ったんでしたわ。  お聞きくださいませ。あれはそう、え~藩国様との合併が一段落した7月頃、愛鳴之藩でのこと。  先にお会いした玄乃丈さんにいきなり10年が過ぎたと知らされたあとのでございました。 /*/  私は待ち合わせ場所へと急いでおりました。  はい。もちろん玄乃...
  • 90カイエSS2
    カイエ@愛鳴藩国様からのご依頼品 …ええい、しょげていてもしょうがない、なっこーなっこー最強のこー! 斎藤は気を取り直し、ずっとついていてくれた人に礼を言った。よくしてくれる人にはお礼ですー! まずはそこから! 「あ、ありがとうございます。えーと」 「いいのよ、なっこちゃん」 相手は微笑みながらこちらをいたわる。いい人だな。こんないい人が悪い人のはずがありません。英吏さんも話せばきっとわかってくれます! 思いながら、ずっとさいぜんから気になっていたことを、聞いてみる。えっとえっと、最初から親しげに話し掛けてくれてるけど、この人は、ううんこの人たちは――― 「どなた、ですか?」 そこでミーアは初めて気付いた。 「そうか、あなたは始めて会うなっこちゃんなのね」 /*/ ~祭囃子:中編~ /*/ 内心足...
  • 33忌闇装介SS1
    『忌闇装介伝~ソックスハンター外伝~』 /*/ ソックスハンターの在るところ 風紀委員在り。 「本日21:00丁度、小笠原で手に入れし秘宝を頂に参上します 怪盗F」  小笠原秘宝館――ニューワールド中の技族と文族の技巧の粋によって、小笠原の思い出が封じ込められた秘宝館。  そしてその館長、忌闇装介...は、「怪盗F」の冗談めいて書かれたカードを握り、ゴシック体で印字されたその文字を凝視していた。  閉館時間も過ぎて気づくものもいないが、その顔面は蒼白である。 「うそだ! なんであの件がバレるのさ! アレは俺がこっそり...」  荒らげた語気もすぐにしぼんでいく。  作戦はあくまで隠密に行われた。  あまりにも隠密すぎてGMにもスルーされていたはずだった。  それでも作戦は決行され、遂行されたのだった。  装介はソック...
  • C4ミーアSS
    ミーア@愛鳴之藩国様からのご依頼品 clover@天領 の発言 依頼ありまとうございました。さっそく作成にはいりまするが clover@天領 の発言 高守さんの趣向がいまいちわからんのですよ ミーア@ややハライタ の発言 おお ミーア@ややハライタ の発言 そかそか ミーア@ややハライタ の発言 ちーちゃんはね ミーア@ややハライタ の発言 バロ大好きなんだけど ミーア@ややハライタ の発言 素直になれない子なの ミーア@ややハライタ の発言 基本が clover@天領 の発言 ツ ン デ レ だ な  ミーア@ややハライタ の発言 まさにツンデレだから ―筆者と依頼者、SS作成前の打ち合わせ― /*/ 解説「全アイドレスプレイヤー何百人の皆様こんばんは。幸せの生活ゲーム、もしくはトラウマの時間がやってま...
  • 186萩野むつきSS
    萩野むつき@レンジャー連邦さんからのご依頼品 萩野むつき:「デートだねー、こんどここそ! ドランジ:「ははは。そうだな。そういわれると中々照れるな」 ドランジ:「まあ、初めてのデートが昼食でも、かまわないが」 萩野むつき:「私は嬉しい!」 萩野むつき:にっこり笑って足取りも軽いです 芝村:ドランジも笑っている。 萩野むつき:「これからは、いっぱい一緒にいよう。」 萩野むつき:食事いきまーす 芝村:はい 芝村:何事もなく楽しい食事を過ごしました /*/ ここはレンジャー連邦 北の都。 ドランジとむつきは人通りの多い歓楽街の中にいた。 二人は昼食をとるべく出掛け、目的の店へとたどりついたのだが 「ここなの?カール」 「そのはずだ。最近できた店だが評判はいいらしい」 そこにあったのはやたらと電飾を多用した派手で目立つ看板。 ...
  • 164あおひとss
    あおひと@避け藩国様からの依頼より 蒼の忠孝一生一度の晴れ舞台 前哨戦  /*/ 秋も深まってきたこの頃だというのに、小笠原は今日も快晴。 暑いくらいの陽気だ。 あおひとは連絡船の待合室を出るのももどかしく、愛しい人との待ち合わせ場所へと小走りに駆けた。  待ち合わせ場所に決めた甘味処の前で忠孝はいつものように姿勢良く立ってあおひとを待っていた。 忠孝を視界に納めてテンションアップ、制限速度最大に増速するあおひと。 「あ、す、すいません、お待たせしました」 「いいえ。ちっとも」  忠孝は勢い余って躓きそうになったあおひとをその直前で優しく抱きとめた。 慣性は殺し、しかし羽毛で包み込むようにふわりと。 「でも、待たせてしまったのは事実ですし…えへへー」 抱きとめられて嬉しそうに笑うあおひとに微笑み返して手を離した。 ...
  • 649アポロ・M・シバムラ
    アポロ・M・シバムラ@玄霧藩国様からのご依頼品 /*/  栗色の薄いカーテンの隙間から、秋風が葉を散らせた小枝を揺らすざわめきと、その枝先で囀る小鳥の唄を運んでくる。それに混ざって、木漏れ日が、清潔感のある純白に包まれた病室の中へと差し込んだ。  触れることが出来そうなまでに細かく、薄い光が彼の胸元に顔を埋めた彼女の紅葉色の髪を優しく照らす。  まるで命の炎のようだ。英吏は思いながらその柔らかい髪に指を流し、絡ませながら撫でる。まあ、言い得て妙な部分こそあるが。 「大丈夫……ありがとう」  英吏の心へと投げかけたように、言葉は僅かに胸を揺らす。  ここに自分が生きていて、そこに彼女が居るということを示す僅かな痛みが、今は心地よい。英吏はその見えない彼女の顔に向かって微笑みかけた。バロが起きていれば大笑いされていることだろう。英吏がこんな、皮肉を込めない笑み...
  • 686サカキSS
    サカキ@星鋼京様からのご依頼品 世界の危機と乙女の危機 /*/ ドガガガッ!ズダダダダッ!ズドッ! この日、星鋼京の事務官詰め所に行ったものは三度驚くことになる。 まずは、本来は静かな事務官詰め所に妙な物音が響いていることに。 次に、この音がものすごい勢いで手を動かす一人の事務官のタイピング音であることに。 そして、最後にその事務官が真っ赤に血走らせた目をしてぶつぶつと何事かを呟くというホラー映画さながらの状態であることにである。 /*/ 「決戦号…決戦号…!」 その日、事務室の一角で積み仕事をテトリスのように消し続けていたのは星鋼京の事務官サカキ(メカ萌え)である。 「ア、アカネ先輩、サカキ先輩…ちょっと根詰めすぎじゃないですか…?お茶でも淹れましょうか?」 見かねたお下げ髪の後輩が、腰を浮かせかけるのを、アカネと呼ばれた先輩事務員が止めた。...
  • 28はるSS3
    小笠原の夏祭りは事件が起こることで有名である。 (いや、本当かは知らないが) 兎にも角にも、なぜかアイドレスプレイヤーが行くと事件が起こる。 (起こすと言った方が正しいが) それがACE10人を同伴するとなれば尚更である。 今回も結局は旅館ぶち壊しと言う惨事を招くことになった。 が、祭りそのものそれほど問題が起こらなかった。奇跡といってもいい。 その後旅館ぶち壊しになるとは思いもよらないほど、純粋に祭りを楽しんでいたのだ。 今回の話は、そんな奇跡の一コマである。 『乙女のチッスを求めて~射的にかけたマイル 青森編~』 「青森さーん、どこですかー?」 出店の間を声を上げながら通る人影が一つ。 その時リゾートに行っていた中の一人、扇りんくだ。 お祭り会場に着いたときにはいなくなっていた青森を探している最中である。 「あおもりさーん、あおもりさん~? ...
  • 934戯言屋SS
    戯言屋@フィーブル藩国さんからのご依頼品  燃えるような瞳、という比喩がある。  もちろん目に炎が宿るわけはなく、さりとて瞳の色が赤く変わったりするわけでもないのだが、目の光とでもいうべきモノの力強さを詩的に表す言葉である。  少女の瞳は輝いている。  ドライな輝きではない。うっすらと潤みを帯びたそれは、彼女の感情の昂ぶりを示しているようにも思えた。  あえて表現するならば、学生が試験問題を目にした瞬間に見せる、解けるだろうかという自信のなさからくる逡巡と、自分の力を試せるというワクワクを混在させた表情にも見える。  あるいはそれは、思春期特有の恋焦がれる眼差しとも取れた。  不安定で不確定なエネルギーを秘めたベクトル。恋をしている本人ですら、自らが相手の何に対して心を寄せているのか無自覚なままでいる。危ういバランスで成り立っている、大人になるといつの間にか失っ...
  • 391ひわみSS2
    ひわみ@たけきの藩国様からのご依頼品 「こちら1号。本部応答せよ」 【こちら本部。ひわみの様子は】 「ただいま会場入り」 【了解です。見失わないよう注意を】 「あんな格好してるやついないから大丈夫じゃね? 目立つ目立つ」 【まぁねぇ・・・ せいぜい浴衣くらいの格好で行くと思ってたけど】 「こちら2号。金城会場入り」 【了解です。そちらから一号の姿は】 「こっち向いて手ふってます」 【一号、ばれたらどうするのよ】 「大丈夫大丈夫。ひわみ金城さんのことずっと見てるし」 「金城さん誰か探してるような・・・」 「あ、ひわみ金城さんへ接触」 『誰かお探しですか?』 「誰かお探しですかはねーだろ」 【そんなこと言ってるの・・・?】 『え。あ』 『あー。ひわみって人さがしてて』 『あ、ひわみは私です。妙な格好で申し訳ないです』 『え。そな...
  • 97高神喜一郎SS4
    NO.97 高神喜一郎さんからの依頼 賭け事は計画的に… 『ここは根源力と引き換えにダイスを振る店だ』 と宣言して夏祭りの夜店の一角に店を開いたヨシフキン! どこから取り出したのかはわからないが店の前に商品を並べだした 『ピドポーション』 『1しか出ないダイス(改め偽ミハダイス)』 『30分だけ大人or子供になる薬』 『オイルボール』、『フードボール』、『ゲームボール』 『一振りの燃える剣』 『盾』が1枚 『金のリンゴ』 『危険な指輪』と『安い指輪』 といった豪華ラインナップこれをみて賭けをしない奴は藩王を筆頭として紅葉国の国民にはいなかった…。そう、これが後に言われる(?)『紅葉ルウシィの夏祭り200人斬り』の惨劇のきっかけであった。 ヨシフキンに勝てたのは紅葉ルウシィの『金のリンゴ』とあとから追加された『世界の謎の瓶』であった。この『金の...
  • 339影法師SS
    影法師@ながみ藩国様からのご依頼品 /*枯れ草と水やり*/  最初に目覚めたときは、まだいささか記憶が混乱していた。暖かい海の中をぼんやりと漂っているようなイメージ。仮に空気の中を泳げるとしたら、きっとこんな感じなのだろうと思わせた。白い天井、蛍光灯の冷たい輝きをぼんやりと眺めている自分を、遙か遠くから眺めている。どれだけ頭を働かせようとしても、決して動かない。  そんな状態が一秒だか、一日だか、あるいは一週間だか続いた。あまり感覚ははっきりしていなかった。  それがようやくはっきりし始めた頃に、彼は現れた。  彼は最初に「貴女の手下です」と言った後、「憶えてませんか?」と不安そうに言った。憶えているも何も、まったく、初めてだ。  その後彼は影法師と名乗り、短い会話をして、部屋を出て行った。たぶん、この病院の患者なかなにかだろうと思い、自分にしては優しく相手をしたと思...
  • 733守上藤丸SS
    守上藤丸@ナニワアームズ商藩国さんからのご依頼 『甘さは控えめに』 /*/  カランコロンカラン。 silver vineの扉を開けると気持ちいい音が店内に響き渡る。 商品棚を兼ねているレジカウンターには店主と言わんばかりに一匹の猫がどっしりと構えている。 『にゃー。』と鳴いて出迎えるのは、「いらっしゃい。」とでも言っているんだろうか。 鐘の音と猫の鳴き声を聞いて、ホールの接客に出ていた店主がパタパタとレジまでやってきた。 店主が『いらっしゃいませー。』とニコっと笑って藤丸を迎える。  カウンターの中は冷蔵室になっていて、奥で作られたケーキなどのお菓子が彩りを添えている。 飲み物は瓶詰めジュースが小型の冷蔵室の中に収められている。ワインや日本酒などは別の保管所があるらしく、見本と説明書きがカウンターに並んでいる。 一通り見た藤丸は、白のスパークリ...
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    「お客さま還元案として、小笠原に娯楽施設等を建設してリゾートイベントの選択肢を増やしたりできませんでしょうか?」 「超国家組織なので他にいい使い道が思いつかないので、相談いたしたく。」 「選択肢増やす?許可。よく言った。貴方に任せて本当によかった。」 館長と宰相との会話 72507002 投票締め切り・結果発表のお知らせ 本日5月30日24時を持ちまして、小笠原リゾートに関するプレ投票を締め切らせていただきたいと思います。 75票ものご投票、そして沢山のコメントありがとうございます。 結果は以下の通り A イベント4つ 21 B ACE+イベント2つ 54 54票の得票により、今回のお客様還元企画はB ACE+イベント2つに決定致しました! 本投票は追ってご連絡致します。今暫くお待ちくださいませ。 尚、コメント欄は継続中...
  • 443桂林怜夜SS
    桂林怜夜@世界忍者国さんからのご依頼品 3人の報告書 /*/ 環月怜夜の報告書 勉強会に行ってきました。 外は終末の雪が降り、なんともいえない天気でした。 勉強会のはずが、教室にいたロジャーさんの首が落ちてしましました。 実はロジャーさんは置物だったと判明して、探しに行くことになりました。 本物を探そうとしたエミリオが、教室の壁に手裏剣を投げると なぜか隠れていた鐘音さんが死亡。 蘇生しようとして私は電気ショックを行おうとしたのですが 同じタイミングで心臓マッサージをはじめようとした凍矢くんに電撃を与えてしまいました。 鐘音さんは、なんとか助かったのでよかったです。 どうやらロジャーさんは別の場所にいるようなので 探して、まずは殺りましょうということになりました。 屋外の石像があやしいと思って、メスを刺そうとしたのですが 凍矢くんが...
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