犬猫おもいで秘宝館 (仮)内検索 / 「354雷羅 来SS」で検索した結果

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  • 354雷羅 来SS
    雷羅 来@よんた藩国様からのご依頼品  蓮華畑と美少年  支那実、雷羅来、吉弥が初めて宰相府にやってきた場所は、辺り一面蓮華の見えるよい景観の場所であった。  よんた藩国に滞在しているわん太と交流しようと言うのが今回の趣だったのだが、3人はわん太を見て驚いた。 やって来たわん太と言う少年、美少年であった。鼻が黒いのを除けば完璧である。 「わん太くん、はじめまして、こんばんわ~」 「っと、はじめましてー。」 「こんにちは初めまして~吉弥と言います」 「私は支那実といいます。よろしくね」 「おう、雷羅来や。」 「俺、わん! 太」  まずはご挨拶。  わん太は挨拶も独特たった。  3人はちょっとびっくりした顔をした後、とりあえず本題に移る事にした。 「えーっと、とりあえずその辺散策して、持ってきた弁当でも食べよか。」 「あ、お弁当いっぱい持ってきたんです~」...
  • 424雷羅 来SS
    雷羅 来@よんた藩国様からのご依頼品  少年と魔法使いになりたい男 /*/  ああ、やっぱりこうなるんだ。  少年は男達の下卑た笑いを聞き、その男の1人の下敷きになりながら思った。こんな状況で妙に冷静なのも如何なものかと、自分の中の冷静な自分が問いかける。  前にいたのは貴族の犬小屋だった。  身なりのいい社交界でちょっとした有名人だった人間が。自分に対しどんな事をしたのか、思い出しただけで反吐が出そうだ。  この藩国からよかったら滞在しないかの誘いを受けた時だって。『飼い主』が変わっただけだと思っていた。  しかし、予想に反して政庁城の人間は自分に対して『前の飼い主』のような事は全くしなかったけれど。  結局こうなってしまうんじゃないか。  服を引きちぎられながら、鼻の黒い少年が無理矢理引き出される快楽に耐えようとしていた時だった。 ...
  • 424雷羅 来SS2
    雷羅 来@よんた藩国さんからのご依頼品  少年を守る男  少年は走った。走りまくった。  特に行くあてもない。急ぐ必要もない。でも何故か走りたかった。 『罰せられないなら罰しにいこうか。法律が無理でも、一発殴りに行くくらいはできるだろ?』  少年に向かって言われた善意ある言葉……。  今までにも表向きは善意を持って接してきた男達はいた。しかし、結局は裏切られ、いつしか信じなくなってきた。  でも、何かが違う、そうあの男は何かが違うと自分の心が訴えていた。下心がないのも分かっている。心配されているのもわかっている。  でも、今までの『飼い主』とはきっと何かが違うのだろう……今までいないと思ってた「いい人」なんだろう。  でも、でも、素直に信じる事はできない……きっと、きっと信じたら、後悔する……。  「なんで...
  • 979雷羅来SS
    雷羅来@よんた藩国様からのご依頼品 ○安心  いつも、明かりのない道を歩いているようなものだった。  目の前に何が待っているのかが分からない。  足元に何があるのかが分からない。  手が伸びてきて、それが殴るために伸ばすのか、襲うために伸ばすのか、髪を掴むために伸ばすのか――ありえないけれど、頭を撫でるために伸ばすのか――、分からないのだ。  誰も信じなければ、傷つかない。  誰だって痛いのは好きじゃない。  俺だってそうだ。  ただ、身体を丸めれば、自分の体温を感じて、どんなに真っ暗で何も見えなくても、少しは安心して眠りにつく事ができた。  目を閉じれば、闇も1人も関係がない。  ――そう、思っていた。 /*/  帝國でも大国に当たる涼州藩国。  工業国であるその国の中でも、やや牧歌的な光景の場所に、その家はあった。 「わん...
  • 718雷羅来SS
    雷羅来@よんた藩国様からのご依頼品 メロスは再び黒い風のように走り出しました。 友を死なせるわけにはいかないという思いで、ただただ走り続けました。 最後の力を振り絞って走り続けました。 太宰治「走れメロス」より 「うあ、さすが大都会…」  超近代文明とも呼べるFEGの街並みを、高台より眺めながら来は呟いた。  つぅ、と額から首筋へかけてと汗が流れる。シャツに汗が染み斑模様が浮き出ている。北国在住の来にこの国の気候は少々暑すぎた。そのうえ全力疾走して来たのだからその汗はなお更である。  行方不明のわん太の情報が護民官事務所よりもたらされたのはつい先日。  詳細は護民官本部でないと分からない。と聞くや否やほとんど着の身着のままに、休暇申請だけを済ませ国を飛び出してきている。  だから景勝地と名高く観光客でにぎわう美しい町並みを...
  • No.351~No.360の依頼
    No.351 ツカ@たけきの藩国さんからの依頼 カヲリ@世界忍者国 SS緋乃江戌人@るしにゃん王国 No.352 シコウ・アル・ナスライン@リワマヒ国さんからの依頼 黒崎克耶@海法よけ藩国 No.353 ヤガミ・ユマ@鍋の国さんからの依頼 矢上ミサ@鍋の国 No.354 雷羅 来@よんた藩国さんからの依頼 SS多岐川佑華@FEG ソーニャ/ヴァラ/モウン艦氏族/スターチス@世界忍者国 No.355 久遠寺 那由他@ナニワアームズ商藩国さんからの依頼 沢邑勝海@星鋼京 八守時緒@鍋の国 SS1高守千喜@紅葉国 ss2やひろ@ナニワアームズ商藩国 No.356 多岐川佑華@FEGさんからの依頼 SS芹沢琴@FEG No.357 吾妻 勲@星鋼京さんからの依頼 まき@鍋の国 SS鈴藤 瑞樹@詩歌藩国 No.358 日向美弥@紅葉...
  • ご愛顧キャンペーンTODO
    お勧め枠キャンペーン簡易TODO 発注者名 イラスト受注者 SS受注者 進行 No.994 沢邑勝海 1 1 No.968 鈴藤 瑞樹 5 No.968 鈴藤 瑞樹 1 №984 銀内 ユウ 1 1 №983 銀内 ユウ 1 1 №979 雷羅来 1 №978 雷羅来 1 1 △ №970 久堂尋軌 1 No.969 久堂尋軌 2 2 №967 山吹弓美 1 1 №966 山吹弓美 1 1 △ №965 山吹弓美 1 1 №964 山吹弓美 1 1 №963 奥羽りんく 4 2 №962 奥羽りんく 4 4 №961 奥羽りんく 3 3 №960 奥羽りんく 5 4 №955 銀内 ユウ 1 №954 銀内 ユウ 1 1 №952 よんた 1 №941 らうーる 1 1 №940 都築つらね 2 1 No.929 銀内 ユウ ...
  • 424雷羅 来2
    雷羅 来@よんた藩国さんからのご依頼品 わん太君に雷羅さんの想いが届きますように。 おまけです。わん太君の頭を抱きしめている雷羅さんが印象的でした。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • No.751~No.760の依頼
    No.751~No.760の依頼 No.751 アポロ・M・シバムラ@玄霧藩国さんからのご依頼 松井@FEG SS影法師@玄霧藩国 No.752 守上藤丸@ナニワアームズ商藩国さんからのご依頼(作成中) 可西@涼州藩国 No.753 彩貴@レンジャー連邦さんからのご依頼 矢神サク@レンジャー連邦 No.754 水仙堂 雹@神聖巫連盟さんからのご依頼 久遠寺 那由他@ナニワアームズ商藩国 No.755 かくた@よんた藩国さんからのご依頼 坂下真砂@よんた藩国 SS雷羅来@よんた藩国 No.756 彩貴@レンジャー連邦さんからのご依頼 ダムレイ@リワマヒ国 No.757 月光ほろほろ@たけきの藩国さんからのご依頼 SSちひろ@リワマヒ国 瑛の南天@後ほねっこ男爵領 No.758 松井@FEGさんからのご依頼 ゆり花@akihar...
  • No.711~No.720の依頼
    No.711~No.720の依頼 No.711 川原雅@FEGさんからのご依頼 SS黒霧@涼州藩国 アポロ・M・シバムラ@玄霧藩国 No.712 優羽カヲリ@世界忍者国さんからのご依頼 矢神サク@レンジャー連邦 SS緋乃江戌人@るしにゃん王国 No.713 吾妻 勲@星鋼京さんからのご依頼 SS雷羅来@よんた藩国 澤邑勝海@キノウツン藩国 No.714 榊遊@愛鳴之藩国さんからのご依頼 ミーア@愛鳴之藩国 SS鷺坂祐介@天領 No.715 日向美弥@紅葉国さんからのご依頼 SS久遠寺 那由他@ナニワアームズ商藩国 No.716 みぽりん@神聖巫連盟さんからのご依頼 SS玄霧弦耶@玄霧藩国 コール・ポー@星鋼京 No.717 桜城キイチ@キノウツン藩国さんからのご依頼 多岐川佑華@FEG 芹沢琴@FEG No.718 雷羅...
  • 354雷羅 来
    雷羅 来@よんた藩国さんからのご依頼品 どんなイメージの美少年にするか非常に悩みましたが凄く楽しかったです。 この度はご依頼ありがとうございました。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) なんてかわいいやつ・・・。いやもう、ほんとありがとうございますー。・・・びしょーねんかぁ -- 雷羅 来@よんた藩国 (2008-06-20 17 34 38) 名前 コメント ...
  • 978雷羅来
    雷羅来@よんた藩国様からのご依頼品 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ご発注元:雷羅来@よ...
  • 424雷羅 来1
    雷羅 来@よんた藩国さんからのご依頼品 上着を渡すシーンを描かせていただきました。 わん太くんには幸せになってほしいです。応援しております>< 花火スタッフ~のくだりが素敵だなと思ったので、絵にしてみました。 おまけに 来さんとわん太くんのツーショットです。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 718雷羅来
    雷羅来@よんた藩国様からのご依頼品 大きいサイズはこちら ご依頼ありがとうございます。 特に要点指定なし、とのことでしたので、対面シーンを来さん視点で描かせて頂きました。チカチカしているシーン…の、つもりです。 初メカ描き。 今考えれば、PC来さんも描けば良かったですね… 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 参加者連絡簿
    参加者の皆さまへ 各国より製作スタッフ114名・事務スタッフ8名のご協力を頂いております。 ありがとうございます。 緊急連絡 お知らせ 羅幻王国の蓮田屋藤乃さんがテクスチャファイルを作成されております。 こちらをご覧になっての技族の皆様の意見を募集しております 作成例 お勧め枠(6/11) お勧め枠は自主受注も行なっております。 おすすめ枠受注確認スレッド5 お勧め枠受注希望スレッド3 受注した場合はこちらまでご連絡お願いします。 非常用受注確認スレッド:レス限界で書き込めない場合はこちらにお願いします。 遅延申請スレッド3:納期に間に合わない場合は必ずこちらにご連絡下さい。 発注者名 イラスト枠 SS枠 受注所 新規 No.994 沢邑勝海 1 1 ● 既存 No.989 黒野無明 5 ● No.968 鈴藤 瑞樹...
  • No.421~No.430の依頼
    No.421~No.430の依頼 No.421 久珂あゆみ@FEGさんからのご依頼 松井@FEG No.422 都築つらね@都築藩国さんからのご依頼 SS多岐川佑華@FEG 和子@リワマヒ国 No.423 銀内 ユウ@鍋の国さんからのご依頼 SS黒霧@星鋼京 No.424 雷羅 来@よんた藩国さんからのご依頼 和子@リワマヒ国 多岐川佑華@FEG SS芹沢琴@FEG SS銀内 ユウ@鍋の国 No.425 榊遊@愛鳴之藩国さんからのご依頼 モモ@たけきの藩国 奥羽りんく@悪童同盟 No.426 影法師@ながみ藩国さんからのご依頼 駒地真子@詩歌藩国 緋乃江戌人@るしにゃん王国 No.427 緋乃江戌人@るしにゃん王国さんからのご依頼 SS影法師@ながみ藩国 No.428 吾妻 勲@星鋼京さんからのご依頼 夜國涼華@海...
  • 824瀬戸口まつり
    瀬戸口まつり@宰相府藩国様からのご依頼品 顔まわりの拡大版です。 中庭の場面と、3人で手をつなぐ所を書かせて頂きました。 ご依頼ありがとうございました! 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • No.721~No.730の依頼
    No.721~No.730の依頼 No.721 矢上麗華@土場藩国さんからのご依頼 SS黒霧@涼州藩国 No.722 鷺坂祐介@天領さんからのご依頼 可西@涼州藩国 サカキ@星鋼京 No.723 鈴藤 瑞樹@詩歌藩国さんからのご依頼 阿部火深@FVB SS高原鋼一郎@キノウツン藩国 No.724 瑛の南天@後ほねっこ男爵領さんからのご依頼 SS日向美弥@紅葉国 No.725 風杜神奈@暁の円卓藩国さんからのご依頼(作成中) 夜國涼華@海法よけ藩国 矢上ミサ@鍋の国 SS1刻生・F・悠也@フィーブル藩国 SS2多岐川佑華@FEG No.726 矢上ミサ@鍋の国さんからのご依頼 ちひろ@リワマヒ国 No.727 月光ほろほろ@たけきの藩国さんからのご依頼 みぽりん@神聖巫連盟 No.728 蒼のあおひと@海法よけ藩国さんからの...
  • No.681~No.690の依頼
    No.681~No.690の依頼 No.681 ミーア@愛鳴之藩国さんからのご依頼 瑛の南天@後ほねっこ男爵領 和子@リワマヒ国 SS1影法師@玄霧藩国 SS2高原鋼一郎@キノウツン藩国 No.682 みぽりん@神聖巫連盟さんからのご依頼 月光ほろほろ@たけきの藩国 SS黒霧@涼州藩国 No.683 日向美弥@紅葉国さんからのご依頼 霰矢蝶子@レンジャー連邦 No.684 船橋鷹大@キノウツン藩国さんからのご依頼 優羽カヲリ@世界忍者国 SS多岐川佑華@FEG No.685 ヤガミ・ユマ@鍋の国さんからのご依頼 ちひろ@リワマヒ国 No.686 サカキ@星鋼京さんからのご依頼 ゆり花@akiharu国 SSダムレイ@リワマヒ国 No.687 都築つらね@満天星国さんからのご依頼 イラスト1ぱんくす@羅幻王国 イラスト2沢邑勝...
  • No.761~No.770の依頼
    No.761~No.770の依頼 No.761 サカキ@星鋼京さんからのご依頼 SSダムレイ@リワマヒ国 優羽カヲリ@世界忍者国 No.762 支那実@よんた藩国さんからのご依頼 雷羅来@よんた藩国 No.763 和子@リワマヒ国さんからのご依頼 ちひろ@リワマヒ国(非公開につき欠番) No.764 月光ほろほろ@たけきの藩国さんからのご依頼 可西@涼州藩国 奥羽りんく@涼州藩国 No.765 榊遊@愛鳴之藩国さんからのご依頼 忌闇装介@akiharu国 黒霧@涼州藩国 No.766 霰矢蝶子@レンジャー連邦さんからのご依頼 依頼取り消しにつき欠番 No.767 緋乃江戌人@るしにゃん王国さんからのご依頼 優羽カヲリ@世界忍者国 松井@FEG SS影法師@玄霧藩国 No.768 蒼のあおひと@海法よけ藩国さんからのご依頼 ...
  • 緊急用マイル支払い所
    緊急用マイル支払い所 当館ではマイル申請は原則として日曜24時までにやっております。 ですが、小笠原ゲームなどの関係でもっと早く欲しいという方はこちらにて受け付けます。 下記コメント欄に書式通りコメントをお願いします。 (書式) 国民番号 名前 所属藩国 ギャラリーURL(確認できなければ結構です) 依頼ナンバー(分らなければ依頼人の名前をお願いします) (書式例) 0000000 小笠原ヤガミ子 ヤガミ藩国 http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/44.html NO.00 (書式例その2) 0000000 小笠原ヤガミ子 ヤガミ藩国 なし 依頼人:広島すいとぴ Q.ギャラリーってなんですか? A.こちらの事です。 Q.ギャラリーURLってなんですか? A.こちらからご自分が今回作られ...
  • 54 あおひとss
    NO.54 あおひとさんの依頼 本気だ。 何よりそれが伺えて、善行はご機嫌だった。自分も捨てたものではない。誰だ、賞味期限切れなんて紹介状に書いたのは。 風変わりにも頭の両脇からねじれた角を生やし、薄青色の振袖を着ている女性の、磨きぬかれた容姿と鍛えあげられた振る舞いは、この一瞬のために注ぎこまれた労力を一目で無言のうちに伝えており、その量・質ともに、見事な努力が透けて見えた。努力は、結果に結びついてこそ価値がある。そしてこの女性の努力は成功している。女性とは、この一瞬のためだけに膨大な時間と注意を常日頃から払うものだと、経験上、知ってはいたが、いや、知ったつもりでいたが… 身のこなしから、下には別の軽装も用意しているらしい。部屋に入ってきた時の目線の配り方や足取りで、自分を守るために備えている事もわかった。この女性は、口を開けば忠孝さんと言い出すだろう...
  • 780多岐川佑華
    多岐川佑華@FEG様からのご依頼品 ラブラブながらもコミカルなログで楽しめましたw 指輪のシーンと『漫画を読みながら揺れてるショウ君』を描かせていただきました。 これからも末永く仲良く暮らせるますようお祈りいたします。 ご依頼ありがとうございましたー! 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 終了した依頼8
    No.700 守上藤丸@ナニワアームズ商藩国 -(2009/05/29(Fri) 22 39 59) 作業者 受注確認(作業状態の変更) 製作開始(作業状態の変更) 製作終了(作業状態の変更) ギャラリー展示 依頼人引渡し マイル申請 個人口座編集 黒霧 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ No.702 芹沢琴@FEG -(2009/05/31(Sun) 13 09 09) 作業者 受注確認(作業状態の変更) 製作開始(作業状態の変更) 製作終了(作業状態の変更) ギャラリー展示 依頼人引渡し マイル申請 個人口座編集 松井 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 多岐川佑華 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ No.703 日向美弥@紅葉国 -(2009/06/02(Tue) 00 38 56) 作業者 受注確認(作業状態の変更) 製作開始(作業状態の変更) 製作終了(作業状態の変更) ギャラリー展示...
  • 420瀬戸口まつり
    瀬戸口まつり@ヲチ藩国様からのご依頼品 素敵な春の園のデート、ごちそうさまでした! 高之さんのスーツがかっちりしたダブルのスーツ指定だったんですが 中のシャツを色のにしてしまったので、似合うけれどかっちりからは外れてしまったかもしれません…orz 今回はご依頼ありがとうございました! 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) わー ありがとうございました! なんかもう、あまりの色男ぶりにくらくらしています。依頼お受け頂いて有り難うございました!! -- 瀬戸口まつり@ヲチ藩国 (2008-08-08 22 14 50) 名前 ...
  • No.881~No.890の依頼
    No.881~No.890の依頼 No.881 室賀兼一@リワマヒ国さんからのご依頼(作成中) 花陵ふみ@詩歌藩国 No.882 都築つらね@満天星国さんからのご依頼 沢邑勝海@キノウツン藩国 都築つらね@満天星国 No.883 沢邑勝海@キノウツン藩国さんからのご依頼 SS黒霧@土場藩国 ホーリー@満天星国 No.884 多岐川佑華@FEGさんからのご依頼 むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦 芹沢琴@FEG No.885 矢上ミサ@鍋の国さんからのご依頼 ちひろ@リワマヒ国 No.886 セタ・ロスティフンケ・フシミ@星鋼京さんからのご依頼 矢上ミサ@鍋の国 No.887 かくた@よんた藩国さんからのご依頼 坂下真砂@よんた藩国 雷羅来@よんた藩国 No.888 乃亜・クラウ・オコーネル@ナニワアームズ商藩国さんからの...
  • ギャラリー
    ギャラリー ご依頼を頂き作成された作品の数々を展示しております。 作者へのメッセージを募集しております。 何かあればこちらから。 また、私も注文をと言う場合にはトップページより、 注文BBSへご注文ください。 お待ちしております。 【おしらせ】 週刊犬猫おもいでPick Up!により、おすすめSS作品の紹介がされております。 ぜひご参考にごらんください 週刊犬猫おもいでPick Upは こちらから! NO.000~No.100の依頼 / NO.101~No.200の依頼 / No.201~No.300の依頼 No.301~No.400の依頼 / No.401~No.500の依頼 / No.501~No.600の依頼 NO.601~No.700の依頼 / NO.701~No.800の依頼 / No.801~No.900の依頼 No.901 月...
  • 435日向美弥SS
    日向美弥@紅葉国さんからのご依頼品 デート  作ったばかりのワンピースを着て、美弥は軽やかに歩いていた。  玄ノ丈さん似合うって言ってくれるかな。  自然と笑みが零れた。  待ち合わせ場所に着き、キョロキョロと玄ノ丈を探す。  いた。  玄ノ丈はいつもより小奇麗な格好で立っていた。肩には花を背負っている。  髪にはポマードを塗っているらしい。オールバックになっている。 「こんにちは」  美弥は嬉しそうに玄ノ丈に寄っていった。  玄ノ丈はちらりと彼女を見た。  そして微笑んだ。 「似合っているじゃないか。美弥」  その言葉に美弥は耳まで真っ赤に染める。  名前、初めて呼んでもらえた。 「ありがとう……」  美弥はもじもじしているのを見て玄ノ丈は微笑んだ。 「花を持って歩く? それとも、俺に持たせる?」 「持って歩きたいです!」  玄ノ丈の問い...
  • 154金村佑華ss
    金村佑華@FEG様からの依頼より 祭りで楽しいハッピーな中をジャンパーとかカイロとか熱冷ますシートとか色々重装備で鼻をずるずるしながらやってくる男がいた。隣にはその男を心配する二人の女性がいる。 「は、藩王様……お加減いかがでしょうか?」  片割れの女性。芹沢琴は藩王である男の為に持ってきた浴衣を後ろに隠しつつも心配している。もう一人の女性金村は空を気にしつつも藩王に声をかけた。 「藩王大丈夫ですか?」  金村佑華は小笠原で毎回空から落ちてくる少年と出会って恋を深めており、今回も空から降ってくるのかと空を気にしているのであった ふと、金村佑華は他の今回の連れである青と舞を探した。なんといっても今回は芹沢の初小笠原である。なので存分に味わってほしかったのである。それはそれとしてズズっと鼻を鳴らしているFEG藩王である是空王は目がボーっとしている...
  • TODOlist
    作業効率のため、全て敬称略で表記しております。 終了した依頼のうち、 No100まではここ / No101以降はここ / No201以降はここ No300以降はここ No400以降はここ No500以降はここ No600以降はここ No700以降はここ No800以降はここ No900以降はここ No1000以降はここ 自立発注はここへ移してます。 代理発注をしたものはこちらに移しています。 更新日時 2013年04月15日 (月) 19時54分37秒 No126 風杜神奈@暁の円卓 - 07/11/11(日) 8 20 - 作業者 受注確認(作業状態の変更) 製作開始(作業状態の変更) 製作終了(作業状態の変更) ギャラリー展示 依頼人引渡し マイル申請 個人口座編集 yuzuki ○ ○ ○ ○ ○ ○ 三つ実 ○ ○ ○ ○ ○ ...
  • 357吾妻 勲SS
    吾妻 勲@星鋼京様からのご依頼品 一日の授業が終わり、誰もいなくなった教室の中。 さて帰るかーと伸びをしていた篠山 瀬利恵は、おもいきり机に突っ伏したまま動かない親友を発見した。 「ちょっと古関、アンタ大丈夫?」 「だ、だいじょうぶです。だいじょうぶ……うぅぅ」 そうは言うものの立ち上がるだけの気力はないらしく、うなだれたままの古関。 なにか思い出している様子で、顔が赤くなったり青ざめたりしている。 その様子を見て調子が悪いとでも思ったのか心配した顔で篠山は訪ねた。 「なんかほんとに具合悪そうだけど。ヘンなもんでも食べた?」 「そんなことありません!クッキーはおいしかったです!」 なぜか全力で否定して、直後にし、しまったーな顔をした古関は「なんでもないですー!」と叫びながらこれまた全力で教室をあとにした。あ、頭をぶつけて泣いた。また走り出した。 残された篠山は追いか...
  • 547黒霧SS
    黒霧@星鋼京様からのご依頼品  帰りの馬車が襲われた。  聞き込みをしただけでこれだった。 ――いったい、アリエスはどんな秘密を抱え込んでいるのだろう。  ホワイトスノーはふーと鳴いて身構えている。  夕方の濃い闇に潜む敵を察知したのはホワイトスノーだった。 「闘ってもいい、どうせたいしたことはわからないだろうが」  ラッシーは楽しそう。  今にも飛び出しそうだった。 「もちろん、友人を刃にさらしたりしないさ」  慣れた動作で剣を引き抜く。  細身の刀身は夕焼けに照らされて、血の色のように妖しく輝いている。 「合図したら馬車に」  ため息。 「もちろん、友人を一人で危険な目にあわせたりはしませんが?」 「OK。では二人で戦おう」  などといって馬車を飛び出したはいいが。  黒霧はなにもできないので逃げ回...
  • 254伯牙SS
    伯牙@伏見藩国様からのご依頼品 『砂浜の虹』 /*/ 伯牙はかすみとのデートのこの日、服装に細心の注意を払っていた。 白のシャツ、こげ茶の軽いセーター、黒のジーパンという、ちょっとお洒落な出で立ち。 手には木刀入りの竹刀袋を持っていた。 ここは、南の島。 温度は23度過ぎ。 待ち合わせ場所にやってきたかすみは春物を着ていた。 やっほー、と挨拶をしながら手を振り伯牙に駆け寄ってきたかすみは、伯牙の服装を見て、 「暑くない?」 と言った。 伯牙は笑いながら、 「ちょっとね。」 と言い、 「セーター脱いで、ちょっと腕まくる。」 セーターは袖で腰に縛った。 準備が整った伯牙は、 「っと、今日はどこいく?」 少し涼しい格好になって、暑苦しくなくなった。 かすみは、右手の人差し指をあごにあて、上を見ながら、 「んーと」 と考える仕草をして、 「……この島...
  • 454花陵SS
    花陵@詩歌藩国様からのご依頼品  月と星が輝く夜空と砂漠。  ここにあるものはそれだけ。時折、吹き渡る風の立てる砂埃と、砂漠に生きるものたちのかすかな生活音のみ。すなわち、静寂と言っていいだろう。  静かな夜。そんな時はふと、記憶の底に眠る大事に宝箱にしまった時間の一部が、意識野へと浮上することがある。  彼は星空が好きだった。星は何時でも輝いていた。例え、雲に隠れようとも星は輝いていたのだ。どんなに絶望的な闇の中でも、星は何時だって燦然とその存在を誇示していた。 くたびれた整備テントの上から見る星空。一度は見失ってしまったけど。それでも取り戻したあの日々。  彼は夜が好きだった。今も昔も。その時に夜空を共に楽しむものが一夜限りの友であったり、フランス人形めいた少女であったり、いかつい男であったり、または誰も居なかったりしたが。それでも、彼は今で...
  • 351ツカSS
    ツカ@たけきの藩国様からのご依頼品 居住区の外れのバザール。 ツカを始めとするたけきの藩国民にとって、現実味の薄い光景が広がっていた。辺りに漂う、食欲を誘う匂いと、ふにゃふにゃふにゃらーという異国の音楽、そして見慣れぬ異邦人達の姿に、夢を見ているかのような気分になる。慈詠は、何度か仕事で訪れているこのバザールが気に入っていた。ついつい、上機嫌になって鼻歌を歌いたくなる。普段から不機嫌そうな彼の表情は、彼の事をよく知る人が見る分には多少緩んで見えた。 TAKAやツカは、匂いにつられて出店を覗きながら、そんな慈詠と共に待ち人の姿を探した。 その待ち人、金は糸目のまま、少し離れた場所で周囲を見渡していた。それを見つけて、慈詠が鼻歌をやめ、手を振る。 「金さんはじめまして、ここです、ここにいます」 人混みを掻き分け、近づいていく。 ようやく会えた、とたけきの藩国の三人...
  • 635松井SS
    松井@FEGさんからのご依頼品 /*猫たちの日向*/ /1  朝靄はすでに遠のき、穏やかな日差しは風にさらわれた薄布のように緑色の大地を覆っている。巨大なビル群は、下から見上げれば天を突く槍のようでもあったが、そこに絡まる太い蔦を意識するとどこか古代の遺跡めいてもいる。  勿論ここは遺跡ではないし、廃墟でもない。ビルの中では人々の営みが日常の名の下に続いているし、その谷間を風が駆ければ、草地で眠る猫たちの、にゃあ、という小さな声が響いていく。  少し前まで。この国には、灰色の巨大構造物が幾万の兵士の携えた槍のごとくそびえるばかりであり、このようなビルの狭間での緑色は見られなかった。  この国の名をFEGと言う。今では共和国大統領でもある藩王がそのうちに抱く思いを強引に名前にした国であった。  その街の景色が一変した。灰色の建物はわき起こる緑に覆われ、少なからず不満の種...
  • 135伯牙ss
    伯牙@伏見藩国様からのご依頼品 /*何かが起こった  Come to an intersection */  では、原点へ向かいましょう。 Side-A -01  夜のつつましい静けさの中、濃紺の天蓋となった空に白い星々が散らばっている。粉々に砕けたグラス片のような星明かりは、空の底にある大地を照らし、気の遠くなるほどの彼方より一つ一つの眼差しを向けている。  開け放たれた道場の入り口から差し込んできた光も、そんな、彼方より走り続けた一欠片であった。  白い光に一人の少女が照らされている。年齢は、まだ中学か、高校生くらいであろうか。背は平均的、手足はすっきりと伸びていて、日頃からスポーツをしているのか、あまり無駄な肉付きはない。薄い黄色のパジャマを着ており、何故か両手で布団を抱えている。  ふと、彼女は視線をあげた。肩の上で、髪が揺れる。活発そう...
  • 355久遠寺那由他SS2
    久遠寺 那由他@ナニワアームズ商藩国さんからのご依頼品  砂漠の地下に広がる、商工藩国ナニワアームズ。  藩士久遠寺 那由他はその行政本部の談話室で、神妙な顔つきで座り込んでいた。  凝視していると思しき目の前のテーブルには、桜色の小瓶がぽつりと置かれている。  かち、かち、と安っぽい時計の音だけが、部屋に響いていた。  そして、ノブを回す音と小さなきしみ音だけが開き、談話室の扉が開いた。  那由他が、それに気づいた様子はない。  「なーちゃー!」  元気な声と共に、那由他の背中が重くなった。  こんなことをする者は、ナニワにはひとりしか存在しないことを、那由他はよく知っている。 「やひろさん、こんにちは」 「うん! こんにちは! ねえ、なにしてたの?」  那由他の背中におぶさるようにして張り付いているやひろに、那由他は微かに微笑んだ。 「考え事ですよ」 「か...
  • 754水仙堂 雹SS
    水仙堂 雹@神聖巫連盟様からのご依頼品 ピクニック? この世にあるあらゆるものは水が高きから低きへ流れるように移ろい、変わっていくもの。 人も、体制も、国も。あるいは世界そのものも。 私の母国がそうであったように。 一時としてその姿を留めることはないのだと。 今でも、そう考えている。 だけれども。 変わらずにあるもの、変わらずにあって欲しいもの。 そんなものがあると、信じてみたい気持ちを持つようにもなった。 これこそが私の変化。 思えば、あの頃からその変化の兆しはあったのだと思う。 /*/ 「空爆…か。  みんな無事だといいな」  道の端で新聞を広げ、ためつすがめつしていた青年は丸眼鏡を指で押し上げると難しげな調子でぼそりと漏らした。  青年の祖国である神聖巫連盟は貴族的、質実剛健な気風である帝國にあって例外的に牧歌的な雰囲気を残した国であっ...
  • 547黒霧SS2
    黒霧@星鋼京様からのご依頼品  終わる物語  お話というものがある。  嬉しいお話。悲しいお話。楽しいお話。  どのお話も一つとして同じというものはなく、それぞれ違う輝きを放っている。  何故お話はこうして光り輝いているのか。  それは、お話は終わるからである。  終わらないお話は悲しいお話。お話は、終わるからこそ美しい。  そして、今日もまた物語を終わらせるべく歩く人がいた。 /*/  ガタンガタン  馬車は不快にならない程度に音を立てながら走っていた。  黒霧は膝の上にホワイトスノーを乗せ、外の景色を眺めていた。ホワイトスノーは大人しく黒霧の膝に座っていた。  夏の園には何度か来た事があるが、今日も日差しは強く、馬車が走って吹く窓からの風が心地よく感じる。  向かいにはラッシーが座っていた。黒霧とラッシーは流れるように変わる窓...
  • 554ミーアSS
    ミーア@愛鳴之藩国さんからのご依頼品 ――思わず釣られて微笑んだその顔は今もまぶたに焼き付いている。 海風に吹かれて~blow the sea breaze~  共和国には国土のほとんどを海が占める国がある。その名を紅葉国という。人を惹きつける魔力を持った宝物、黄金のリンゴを持つ女王ルウシィとあらゆる傷を治すと言われている治癒師、そして限りなく広がる海がこの国の名物であった。  バルクはターバンみたいな布を頭に巻いてこの国にいた。何故かと言えば黒の軍勢がこの国に滞在しているからである。恋人であるミーアは遠く帝國の愛鳴之藩国より来て海岸線を二人並んで歩いていた。しかし当のバルクと言えば厳しい顔を浮かべている。 「風が強いですね」  バルクは目を細めて海端の木々に視線を合わせた。それに応じてミーアも周りを見渡す。海鳥が風に煽られて、飛んでいくのが見えた。一言二言言葉を交わ...
  • 542川原雅SS
    川原雅@FEG様からのご依頼品 /*今日の食卓*/  ぱたぱたと床を駆けていく、無数の猫の絨毯爆撃。  うにゃーと走っていく猫の群れ。廊下を走っていく姿を、床に座って眺めている。すると、いつの間にか、周りは猫に取り囲まれていて、近くで丸くなっているたくさんの姿に身動きがとれなくなっていた。  ちゃっかり膝の上を占領している、一匹の猫がいる。白い毛色に、茶色のぶちが一つ。オーレという名前の雄猫は、川原の手のひらに撫でられてなんとも心地よさそうに眼を細めていた。  猫がどたばたと走る音に、ふと、チャイムの音が混じった。川原は面を上げると、腰を上げた。オーレが膝から降りて、猫の山を越えて着地。川原も猫の山を半ば飛び越えるようにして廊下に出た。 「はーい」  ぱたぱたと歩いていき、玄関に向かう。オーレがすぐ横をついてきて、二人共に玄関口で立ち止まった。  玄関を開ける。千...
  • 728蒼のあおひとSS
    蒼のあおひと@海法よけ藩国様からのご依頼品 まるくおおきな黄色い瞳。 今日はいつもより静かな家族たちを映している。 まだ幼かった僕がこの家に来てからずいぶん経つが、しっぽの無い家族たちはいつも泣いたり笑ったり忙しそうだった。 特に二人の女たちはちょっとしたことで大笑いしたり、大泣きしたり、抱きついてきたりと心が休む暇がないんじゃないかと思うくらいだった。 でも今日はいつもとなにかが違っていた。 ただ静かなんじゃなく、なにかへんな空気が流れている…と、揺れるヒゲが教えている。 とりあえず隅っこにいる大きい兄と姉にすり寄ってみることにしよう。 兄の膝にすりすりしてから、小さく鳴いてみる。 …難しい顔をしたまま動く気配はない。 少しさみしいので姉の膝に乗ってみる。 ちょっとだけこっちを見て、なでてくれた。 でもなにかぎこちない、心がこもってな...
  • 549矢上ミサSS
    矢上ミサ@鍋の国さんからのご依頼品  ザル、ワクを飛び越えて、いっそ血液の代わりに酒精が回っているんじゃないかと思えるような人物まで、自分の回りには様々にいた。別に感謝するようなことでもないが、お陰で随分とアルコールには強くなった。  かといって、それほどアルコール自体が好きなわけではなかった。回りの酒豪達につきあわされてほぼ毎日摂取するような時期もあったが、誰もいない時間に一人でたしなもうと思うことはなかった。彼らのせいで、酒は誰かと飲むものという認識が自然と出来てしまったせいかもしれない。誰かと、陽気に、楽しく飲むものだ、と。  /*/  一人の夜というのは案外もてあますものなのだと、気がついたのはごく最近の話だ。夜明けの船に乗っていた頃やサラリーマン時代は常に誰か周りにいて、昼だろうと夜だろうとのんびりとした時間など味わいようがなかった。穏やかにのんびりと、誰...
  • 654猫野和錆SS
    猫野和錆@天領様からのご依頼品 /*/  昼だと言うのに薄暗い路地を、砂の粒子を乗せたざらつく風が吹き抜けていく。  繁華街とでもいうべき、人が多く、生活の声と明かりに溢れた表通りとは打って変わり、そこは薄気味悪いほどに静けさが包み込んだ裏通りだ。コンクリート剥き出しのビルは乾燥帯だというのに冷たい印象を見るものに与え、捨てられた何週間も前の新聞紙が、路地裏に寂しい音色を奏でていた。  そんな場所を、まるで知り尽くしたように月子は、斑な人影だけに気を使いながら走る。障害物になるようなものは、こういう道だからこそ脇にしっかりと片付けられているものだ。乱雑に、だが。 「こっちよ、ワサビーム」  裏口から出てきた彼に、月子は肩越しに声をかけてから一足先に角を曲がる。  我ながら慣れた物だ。迷路のように入り組んでいる道の行く先も、月子には手に取るようにわかっていた...
  • 543竜乃麻衣SS
    竜乃麻衣@FEG様からのご依頼品 夏の日差しも眩しい、小笠原の教室。 「岩手さんこんにちは」 竜乃麻衣が明るく挨拶をしたところで、早速事件は起こった。 「良くお会いしますね」 そう言って亀助に微笑んだ岩手だったが… ――ドカッ 盛大な音をたてて床に倒れた。 岩手の背後から、無表情…いや、冷ややかな目をした小助の姿が…。 「うーん、相変わらずのいじめっこぶり。流石ですわ、滋賀さん」 「わーっ!滋賀君!岩手さんに何を!?」 ほう、と感心する竜乃の横で、慌てる亀助。 「って、見惚れてる場合じゃないですね。岩手さーん、大丈夫ですか?」 感心している場合じゃなかった、と岩手を心配する竜乃だったが、岩手は何だか妙に嬉しそうだ。 「誰と話をしている!」 強く怒鳴る小助だったが、その台詞はどうも拗ねているようにも聞こえてしまうのである。 「…そういうことですか」 ...
  • 540矢上麗華SS
    矢上麗華様からのご依頼品 北国である土場藩国は、一年を通して日の入りが遅い。 つまり午前六時と言えば、まだ明け方の気温も低くあたりも薄暗いような時間である。 そんな土地柄であったが、矢上爽一郎は日課の早朝ランニングを欠かしたことはなかった。 海辺から針葉樹林を抜けて煮湖のほとりを回り、東側の農村を眺めながら自宅に戻る。 その距離、10キロ。 「ふう……」 玄関先に着くと、足を止めてあふれた汗をタオルで拭く。 耳を澄ませば、朝の小鳥の囀りに混じって元気な鶏の鳴き声が聞こえてきた。 自然に笑顔がこぼれる。今日も、いい朝だ。 一方その頃。 矢上麗華は、広いベッドの中で目を覚ました。 あいまいな意識でもそもそと体を動かすと、隣に人の気配はない。 「………」 たっぷり1分ほどかかってその事実が意味するところを理解し、麗華は飛び起きた。 爽一郎は今日も一人...
  • 142アポロss
    アポロ@玄霧藩国様からのご依頼品 /*/ 勉強時間。 英吏は周囲を見ていた。 教室は閑散としている。 アポロ以外には誰もいなかった。 アポロは、 「どうも、よろしくお願いします英吏さん」 そして頭を下げた。 「あまり人がいてもいけませんもんね、お仕事上・・・」 と、もごもごと、 「あ。いや、そ、そうなのか」 英吏は少し照れているようだった。 アポロもつられて照れて、 「え、ほ、ほら、他の人の恋のお話になりますし!」 そして頬を赤らめて、 「…2人なのは、嬉しいですけど…」 英吏は、一歩後退り、 「う、うれしいとは」 英吏はせきばらいした。 アポロはえへへ、と笑って返した。 英吏は真摯な態度で、 「すまぬ。いや、中々自分で向いてる話ではないとは思ってる」 アポロは照れつつ笑っている。 「そうなのですか?でも、英吏さん優しいから向いてるかもです...
  • 359八守時緒SS
    八守時緒@鍋の国様からのご依頼品 /*手放さずにいたいもの*/  得た物は多い。  かつては、それを、失う事への怖さを得ると考えた。  いまでも、そう間違っていたとは思わない。  ほしいが手に余るものもあるし、  手に入れることで失うことが怖くなる事もあるだろう。  むしろその思いは強くなった。  ただ。  それで自分が弱くなったということはなく。  得た物は多く、失う怖さは増して、  さて。それで何が変わったかというと――。 /*/  八守時緒がインターホンを押すと、すぐに創一朗が姿を現した。穏やかな表情。着崩した普段着は少ししわが寄っている。背は高くないのに、玄関の奥から少しだけ腰を曲げてのぞき込むように顔を向けてくる。時緒はそれを、同じように少し腰を曲げて視線を合わせた。ほとんど同じ位置で顔が向かい合う。  彼は朗らかに笑...
  • 358日向美弥SS
    日向美弥@紅葉国様からのご依頼品 雪の薔薇園 /*/  きん、と冷たく澄んだ空気に満たされた宰相府藩国、冬の園。  あいにくの曇天、小雪が舞う中コートを身に着けたロングヘアの女性が寒さを忘れたように一人でじっと立ちつくしている。  その女性、紅葉藩国の医師む~む~はやや緊張した面持ちで手首に巻いた時計の文字盤に視線を落とした。  あと5分。  1時間前には冬の園に到着、そのまま時間まで暖かい場所で待っていれば良さそうなものだが、我慢できずに待ち合わせに指定された冬薔薇園の前に到着してから既に10分が経過。  それから殆ど30秒おきに時計を確認していた。  む~む~がそうまで待ちわびているその相手とは。  先程む~む~が歩いてきた道。薄く降り積もった雪の上についた真新しい足跡を辿るようにしてジャケットを羽織った銀髪で長身の男が歩いてくる。 「日向さーん」...
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