犬猫おもいで秘宝館 (仮)内検索 / 「49高渡ss3」で検索した結果

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  • 49高渡ss3
    夏祭りと絆創膏とコロッケと (小笠原ゲーム『晋太郎先生のお料理教室 3時間目』より) ―高渡さまに捧ぐ― 「ごめん……」 晋太郎は憮然としながら、高渡の手当てをしていた。 別に高渡のせいで憮然としているわけではない。 ただただ、己に対して怒りを覚えているだけの話である。 「私のほうこそごめんなさい…。無茶して倒れて心配かけて…そのうえこんな」 高渡は申し訳なく思って縮こまったが、晋太郎は手当ての手を止めずにさらりと言った。 「弟は、反省してると思うから」 晋太郎の顔は、少しも変わらなかった。 「海の底で」 「∑こ、光太郎君はわるくありません」 代わりとばかりに慌てる高渡。 叫んだ拍子に傷が痛み、思わず顔をゆがめる。 自分の情けなさに、涙が少し出た。 「ごめん……よりにもよって夏祭りの日に」 晋太郎は...
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    思い出秘宝館人気作品ランキング テスト稼働中です。 閲覧回数によるランキングです。 上から閲覧回数の多い作品となっています。 作品閲覧の参考にどうぞ! 昨日の閲覧ランキングTOP10 141東西天狐 730乃亜・クラウ・オコーネルSS 178 アポロss2 110S43SS3 119左木SS 419アポロ・M・シバムラSS1 79結城杏SS5 33忌闇装介5 297時雨SS 240伯牙SS 総合閲覧回数ランキングTOP50 479黒崎克耶 147あおひとSS3(前編) 147あおひとSS3(後編) 14nicoSS1 02 鍋谷いわずみ子 15九重 千景SS 08高原鋼一郎SS3 105玄霧ss1 48ソーニャ 48ソーニャ 392和子SS 429橘SS 179時雨SS 28はるSS2 161華ss1 33忌闇装介SS5 95刀岐乃SS3 16船橋SS...
  • 49高渡ss1
    暑い日のお料理教室 小笠原の抜けるような青い空、綺麗な海辺…。 ではなく、暑い日差しを避けて小笠原校の家庭科室で男女6人が集まって料理を作ろうとしていた。 まず始めに本編の登場人物について紹介しておこう。 エプロンが上手く結ぶ事ができずに悪戦苦闘している女の子が今回の主人公の高渡である。 大きな瞳と猫耳、あと笑顔が似合う晋太郎が大好きな一人の乙女でもある。悪戦苦闘している高渡のエプロンをにこにこと笑って結ってくれたのが彼女の想い人である晋太郎である。高渡が少し驚いて、そして嬉しそうに『ありがとうございます』とお礼を告げると晋太郎は『はい』とにこにこと笑って返事をしてくれた。 その横には高渡の友人である川原雅がすでにエプロンをちゃんとつけて待っていた。その側には千葉昇が料理は苦手だなぁといった顔で立っており、晋太郎と何か言い争っていた。と言うよりも晋太郎が昇を弄って楽...
  • 49高渡ss2
     保健室に風が入ってくる。カーテンが揺れ、緩やかなダンスを踊る。それを気にもせず、 ベッドの傍らで静かに時を過している晋太郎が居る。  視線の先にはベッドで寝入る高渡の姿がある。時折まぶたがぴくりと動くが、目覚める 兆候はなかった。  「あれ…しんたろう…さん?」  何度目かのまぶたの震えの後、高渡が目を覚ます。その顔は心なしか、青ざめている。  「そんなに長ネギが嫌いなのに、無理をしたのか」そう思い、晋太郎の胸に微痛が走る。 無理なら無理と言って欲しかった。好意を寄せてくれる相手に嘘を吐かれた事が、ただた だ悲しかった。  自分から彼女との距離を取っていることが、更に己を苛む。彼女の行動に腹を立てる権利 は自分には無い。彼女は自分を心配させたくなかっただけ。人と上手く付き合う為に仮面を 被る自分と何が違うのか。  「調子が悪いな...
  • 49高渡
    NO.49 高渡さんからの依頼 あやの@FEG 手作りコロッケを食べているところ 以下オマケなようなもの はれんち二人 見守る二人 少しでも喜んで頂ければ幸いです。 ご依頼頂きありがとうございました。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 49高渡3
    NO.49 高渡さんからの依頼 ものすごく大変にお待たせしてしまいまして、本当に申し訳ありませんでした。 深く深くお詫びいたします。 すみませんでした。  高渡@FEGさまより ご依頼いただいておりました、 玖珂晋太郎氏メインで下校イベントのイラストを 提出いたします。 ばっちり目が覚めた瞬間、・・をイメージしてみました。 お見合い、どうか頑張ってきて下さいませ。 こちらは、もしもよろしければ。  ・大きいサイズ(1024×768) http //www22.atwiki.jp/ogasawara/?cmd=upload act=open page=49%E9%AB%98%E6%B8%A13 file=n05-W3.jpg おまけ おまけです。 「送っていきます」 お二人一緒のところが描きたかったのです。 ...
  • 49高渡2
    NO.49 高渡さんからの依頼 阿部火深@FVB お待たせいたしました。 ようやっと完成に漕ぎ着けましたので提出いたします。 なんのひねりもなくてすみません。 この度はご依頼いただきありがとうございました。 800x600 http //www22.atwiki.jp/ogasawara/?cmd=upload act=open page=49%E9%AB%98%E6%B8%A12 file=shin_1.jpg 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 ...
  • No.00~No.10の依頼
    No.00~No.10の依頼 No.00 秘宝館トップ絵ギャラリー 忌闇装介@akiharu国 ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータ No.01 たけきのこさんからの依頼 01たけきのこ くま@鍋の国 イク@玄霧藩国 高渡@FEG ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータ カヲリ@世界忍者国 冴月@無名騎士藩国 黒崎克哉@海法よけ藩国 坂下真砂@よんた藩国 支那実@よんた藩国 あやの@FEG 和志@akiharu国 忌闇装介@akiharu国 橘@akiharu国 No.02 鍋谷いわずみ子さんからの依頼 ss城華一郎@レンジャー連邦 NO.03 一井号太さんからの依頼 乃亜Ⅰ型@ナニワアームズ商藩国 NO.04 はるさんからの依頼 文:高原鋼一郎@キノウツン藩国 挿絵:nico@土場藩国・橘@akiharu国 SS扇りんく@世界忍者国 ...
  • No.21~No.30の依頼
    No.21~No.30の依頼 NO.21 ソーニャさんからの依頼 SS444@akiharu国 乃亜I型@ナニワアームズ商藩国 NO.22 伏見さんからの依頼 SSくま@鍋の国 鍋谷いわずみ子@鍋の国 NO.23 カイエさんからの依頼 SS鍋野沙子@鍋の国 イク@玄霧藩国 NO.24 さるきさんからの依頼 SS伯牙@伏見藩国 棉鍋ミサ@鍋の国 NO.25 つきやままつりさんからの依頼 南天@後ほねっこ男爵領 NO.26 SW-Mさんからの依頼 あやの@FEG 高渡@FEG カヲリ@世界忍者国 SS1高原鋼一郎@キノウツン藩国 SS2伯牙@伏見藩国 SS3扇りんく@世界忍者国 NO.27 壊和城夜さんからの依頼 黒崎克哉@海法よけ藩国 まき@鍋の国 NO.28 はるさんからの依頼 SS1黒霧@玄霧藩国 SS2...
  • 101玖珂あゆみSS3
    NO.101 玖珂あゆみさんからの依頼  夜明けの船の臨時食堂は重苦しい空気が支配していた。  小笠原の海岸で倒れたスイトピーを夜明けの船に運び、医務室に詰めていたサーラが診察した結果、体の機能的には問題ないが死亡していると診断されたからである。  総一郎は殺人を疑いK2、川原や風野といった面々と推理を進めていた。  そして・・・。 /*/  総一郎は悪童屋の肩を叩いた。 「自然死だ。残念だった」  当初スイトピーが誰かに殺されたと推理した総一郎であったが、最終的な結論がこれだった。 「・・・・・・」  肩を叩かれた悪童屋は無言。 「ん、でも確か宰相のところにスイトピーに関する嘆願は来ていた・・・はず、確か」 「スイトピーは、小笠原でみんなに呼び出されるのをあまり快くは思っていなかったみたいだから」  風野と松井がそれぞれ持っている情報を提供する。 ...
  • No.21~No.30の依頼@携帯
    No.21~No.30の依頼 NO.21 ソーニャさんからの依頼 SS444@akiharu国 乃亜I型@ナニワアームズ商藩国&おまけ1 NO.22 伏見さんからの依頼 SSくま@鍋の国 NO.23 カイエさんからの依頼 SS鍋野沙子@鍋の国 イク@玄霧藩国 NO.24 さるきさんからの依頼 SS伯牙@伏見藩国 棉鍋ミサ@鍋の国 NO.25 つきやままつりさんからの依頼 南天@後ほねっこ男爵領&おまけ1 NO.26 SW-Mさんからの依頼(作成中) あやの@FEG&おまけ1 2 高渡@FEG SS1高原鋼一郎@キノウツン藩国 SS2伯牙@伏見藩国 ss3扇りんく@世界忍者国 NO.27 壊和城夜さんからの依頼 黒崎克哉@海法よけ藩国 まき@鍋の国 ? NO.28 はるさんからの依頼(作成中) SS1黒霧@玄霧藩国 ...
  • No.01~No.10の依頼@携帯
    No.01~No.10の依頼 No.01 たけきのこさんからの依頼 くま@鍋の国 イク@玄霧藩国&おまけ 高渡@FEG ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータ カヲリ@世界忍者国 冴月@無名騎士藩国 黒崎克哉@海法よけ藩国 坂下真砂@よんた藩国 支那実@よんた藩国 あやの@FEG 和志@akiharu国&おまけ 忌闇装介@akiharu国 橘@akiharu国 No.02 鍋谷いわずみ子さんからの依頼 城華一郎@レンジャー連邦 NO.03 一井号太さんからの依頼 乃亜Ⅰ型@ナニワアームズ商藩国&おまけ NO.04 はるさんからの依頼(作成中) SS0高原鋼一郎@キノウツン藩国 SS1扇りんく@世界忍者国 nico@土場藩国&おまけ 橘@akiharu国&おまけ NO.05 りゅうへんげさんからの依頼(作成中) 鍋ヒサ子@鍋の...
  • No.11~No.20の依頼@携帯
    No.11~No.20の依頼 No.11 扇りんくさんからの依頼(作成中) 高渡@FEG SS1高原鋼一郎@キノウツン藩国 SS2城華一郎@レンジャー連邦 うかい@伏見藩国 No.12 浅田さんからの依頼(作成中) 乃亜I型@ナニワアームズ商藩国&おまけ 鍋ヒサ子@鍋の国 ゲドー@芥辺境藩国 鍋野沙子@鍋の国  No.13 是空とおるさんからの依頼(作成中) SS1扇りんく@世界忍者国 SS2伯牙@伏見藩国 SS3高原鋼一郎@キノウツン藩国 鍋谷いわずみ子@鍋の国 イク@玄霧藩国&おまけ1 2 yuzuki@ビギナーズ王国 No.14 nico@土場藩国さんからの依頼 SS風杜神奈@暁の円卓 テル@るしにゃん王国 NO.15 九重 千景さんからの依頼 SS高原鋼一郎@キノウツン藩国 イラスト橘@akiharu国&おまけ1 ...
  • No.11~No.20の依頼
    No.11~No.20の依頼 No.11 扇*りんくさんからの依頼 高渡@FEG SS1高原鋼一郎@キノウツン藩国 SS2城華一郎@レンジャー連邦 うかい@伏見藩国 No.12 浅田さんからの依頼 乃亜I型@ナニワアームズ商藩国 鍋ヒサ子@鍋の国 ゲドー@芥辺境藩国 鍋野沙子@鍋の国  No.13 是空とおるさんからの依頼 SS1扇りんく@世界忍者国 SS2伯牙@伏見藩国 SS3高原鋼一郎@キノウツン藩国 SS4九頭竜川@愛鳴藩国 鍋谷いわずみ子@鍋の国 イク@玄霧藩国 yuzuki@ビギナーズ王国 スゥ・アンコ@るしにゃん王国 No.14 nico@土場藩国さんからの依頼 SS:風杜神奈@暁の円卓・イラスト:テル@るしにゃん王国 NO.15 九重 千景さんからの依頼 SS高原鋼一郎@キノウツン藩国 イラスト橘@akiharu...
  • 148嘉納SS3
    嘉納@海法よけ藩国様からのご依頼品 純子は魔法陣の円から浮かび上がった。  顔を上げると、よく見知った顔と、知らない顔二人。  純子はいつものように微笑んだ。  また会えたと微笑んだ。 「えーと、純子さん、一緒にいるのは、友達と呼ぶと涙が出そうな比嘉君、良い奴でなかったらアウトだからセーフだよ」  嘉納はいつものように純子に気遣いながら、知らない顔を紹介した。  純子が知らない顔……比嘉劉輝を見ると、彼はあたふたとした顔をしていた。 「だ、大丈夫ですか?」  いきなり自分が魔法円から出てきたので驚いたのだろう。  純子はいつものようににこにこと笑った。 「はい」  嘉納は自分を気遣って寄ってきた。 「ワープ酔いですな、水でうがいします?」  その言葉に比嘉は反応する。 「え、ワープって酔うんですか?」 「いや、適当に言っただけ。だまされたー」  ...
  • 28はるSS3
    小笠原の夏祭りは事件が起こることで有名である。 (いや、本当かは知らないが) 兎にも角にも、なぜかアイドレスプレイヤーが行くと事件が起こる。 (起こすと言った方が正しいが) それがACE10人を同伴するとなれば尚更である。 今回も結局は旅館ぶち壊しと言う惨事を招くことになった。 が、祭りそのものそれほど問題が起こらなかった。奇跡といってもいい。 その後旅館ぶち壊しになるとは思いもよらないほど、純粋に祭りを楽しんでいたのだ。 今回の話は、そんな奇跡の一コマである。 『乙女のチッスを求めて~射的にかけたマイル 青森編~』 「青森さーん、どこですかー?」 出店の間を声を上げながら通る人影が一つ。 その時リゾートに行っていた中の一人、扇りんくだ。 お祭り会場に着いたときにはいなくなっていた青森を探している最中である。 「あおもりさーん、あおもりさん~? ...
  • 04はるSS3
    はる@キノウツン藩国様からの依頼より 男の人は嫌い。大嫌い。  私をいじめて面白がる人なんて、大嫌い。  いじめられるのはあんなに悲しいのに、どうしてそれが分からないんだろう。  いじめてこない人だって、最初だけ親切そうな顔で話しかけて、すぐに距離を取る。  私が嫌いだから? 分からない。分からなくて気持ち悪い。嫌い。  だから、女の子が好き。いい匂いがするし、……私をいじめてこないから。  でも、青森の小隊で過ごして、私は少し変わったのかもしれない。  男の人は相変わらず怖いけれど、前ほど気持ち悪いとは思わなくなった。  気持ち悪いと、思いたくない人ができた。  三年も前に、こんな気持ちはなくなったと思ってたのに。  小笠原は暑かった。  潮の変な匂いもするし、いつも体中に何かがべたべた張り付いているような感じで、雪ばかりの青森が懐かしくなった。 ...
  • 155竜宮 司SS3
    竜宮 司@詩歌藩国さんからのご依頼品 /*/ ――――――――――――その日は、朝から快晴だった。 昇る朝日が夜明けを告げ、光が澄んだ空に冴え渡る。  陽射しが、竜宮 司の閉ざした目蓋を照らす―――――――――。 カーテンからこぼれる光が部屋の影を照らし出すように彼の意識にも夜明けを告げようとしている。 パチリと、眼が覚める。 シーツから手を伸ばし、枕元に置かれた時計を覗く。 現在時刻をみて、―――――軽く驚いた。目覚まし時計が仕事始めるより30分も早く意識が覚醒していた。 二度寝しようかとも思ったが、こんな日に寝ているのはもったいない気がした。 せっかく早起きしたんだし。 跳ね起きるように、シーツ、ベッドから抜け出す。軽く眼をこすり、メガネかける。 今日の予定を確認するようにつぶやく、えっと、予約の時間は・...
  • 47川原雅SS3
    川原雅様からのご依頼品 光太郎の一計 作:1100230 玄霧弦耶 /*/ 兄貴の様子が可笑しい。 帰ってくるなり「コウ、後で学校に行ってあげてくれない?」と言ったっきり引込んじまった。 『また兄貴の同級生と何かあったのか?』とか少し考えたのがいけなかった。手遅れだ。 「うわ、兄貴なんだよこの量」 「え? ああ、作りすぎちゃった」 「うそだ、絶対嘘だ!どうすんだよこんなに!」 「コウ、育ち盛りだよね」 こういうときの兄貴は大抵、自分か他人かに怒ってる。 多分、今回は十中八九自分にだ。・・・それはそれとして、こいつはどうしたもんか。 と、眼の前の敵をどうやってやっつけるか考えようとしたところにチャイムも鳴らさずに兄貴の友達が入ってきた。 毎度毎度思うけど、兄貴はいつの間にか友達とかが多くなってる気がする。 ...
  • 47川原雅SS2
    川原雅様からのご依頼品 晋太郎は一人で家に帰っていた。日差しが照りつけていたが、それも気にならないようだった。 先ほどの出来事のことで、彼は怒っていた。 晋太郎は学校で高渡たちと一緒にパスタを作った。ネギが入っているごまだれ冷やしパスタだった。 高渡(晋太郎が好き)はネギがだめだった。自分の分のネギを川原にこっそり処分されようと試みられるほどだった。 現場は晋太郎に抑えられ、ネギは高渡の手元に舞い戻ってきた。 高渡ははんなきだった。 結局、ネギが嫌いと言うことを晋太郎に告げることができずにネギ入りパスタを平らげた。 そして、倒れた。 わざとではない。高渡はそれほどまでにネギが嫌いだった。 晋太郎にネギが嫌いなことを言わなかったのは、高渡が晋太郎を好きだからだった。 そして、高渡は保健室で晋太郎と二人きりになった。気をきかされたのかもしれない。...
  • 90カイエSS3
    カイエ@愛鳴藩国様からのご依頼品 「すいません、英吏さん…ありがとう。」 赤星はうつむいた。何かを祈るような、姿だった。 「こんな事になるつもりではなかったのです。いつかもっと良い形でお会いしましょう。英吏さん、奈津子さん、クイーン。」 潮騒が、人々の確かにそこにいた余韻をかき消していく。今夜は月夜だ、水面が青い。 波に散る、月の姿を見ながらに、思うのは、今宵の顛末。思いもよらないすれ違いが、それでも最後には、気持ちを、理解を半ば押し付ける形にはなったけれども果たされて、そうして最初の英吏たちは元の世界に帰っていった。 緊張していた。警戒していた。 当然のことだった。自由意志も同意もなく、自分の置かれた状況に対する、知識も、心構えも、何もない人間が、突然に理解を求められたのだ。 だが、それでも――― 一方的ではなかったと思...
  • 79結城杏ss3
    結城杏@世界忍者国様 様からのご依頼品  どうしてこんな事になったのか私にはわかりません。  これを読んだあなた、どうか真相を暴いてください。  それだけが私の望みです。  ……どっかで聞いた事あるくだりだって?  イヤダナアソンナコトナイデスヨ? ――――みはえる摂政業務日記より一部抜粋――――  その日は晴天。  見事なまでの小笠原日和です。  杏さんの連れて来たスキピオがにゃーんと鳴きながらしっぽをぴんと立てて歩いています。  スキピオもこの見事なまでの小笠原日和が嬉しいのでしょう。  私達は、今日はこうして小笠原に慰安旅行に来たのです。  いやはや、こんなに嬉しい事があるでしょうか。  日頃の責務から解放された我々は、銘々に好きな場所に移動し始めました。 「いやあ、猫はいいねえ」  ……結城...
  • 110S43SS3
    S43@るしにゃん王国さんからのご依頼品 S43は悩んでいた。 草原を歩きながらネコリスー、ネコリスーと唸る。 S43にはネコリスが必要なのだ。 それもただのネコリスではない。メガデウス・ネコリスである。 だからこそ、S43は悩んでいた。 このネコリス、ただのネコリスではない。 まず、メガデウスの名の通り、でかい。 文献によれば体長は3m、体重は200kgを超えるという。 それでいてネコリスである。にゃんにゃんちゅーと鳴くし世界移動もお手の物。 なんという素晴らしい生き物であろうか。 存在していたならば、会いたい生き物ランキングに入ってくること間違いなしだ。 そう、存在していたなら、である。既に絶滅しているのだ。 再度言うが、だからこそS43は悩んでいた。 ネコリスが食む草の草原を歩きながら、考える。 メガデウスっていうくらいだから、でかいんだろうなぁ...
  • 47川原雅SS1
    暑い日のお料理教室  小笠原の暑い日に友人の高渡に誘われて小笠原にやってきていた。まずは小笠原校にて料理を作る予定になっているらしく男女6人で準備をしていました。  エプロンの準備も終え、手際よく材料を並べているのが今回の主人公である川原雅である。短く綺麗に切り揃えられた髪に一瞬猫耳と思わせる大きなリボンを付けている可愛らしい女性である。あと、凄い猫好きで新規で立国した猫の神様の国悪童同盟に行こうとしたぐらいである。川原の職歴は知らぬ者が居ないぐらいの有名なのでここではカットしておこう。  他にもFEGから一緒にきた千葉、友人の高渡、その想い人である晋太郎、その弟の光太郎とその光太郎に想いを寄せている小夜の合計6人であった。  お料理の題目は『冷製パスタ』と晋太郎から発表された。その直後に川原が「晋太郎さんはお料理得意なんですよね。昇さんは?」と尋ねると千葉は黙り...
  • 07きみこSS3
     教室の黒板の上部、教室備え付けのスピーカーよりチャイムが鳴る。  「お昼だ!お腹すいた!」  きみこの叫びに続けとばかりに  「わーい、しゅうしょーのかねっ♪」「ふぃ~ 終わった終わった」「うにゃあ、昼休みー ごはんだごはんだー!」  と教室が学生の昼休み特有の喧騒に沸き立ち始める。  その騒ぎの中、きみこの眼前を横切って二列前の「芝村舞」に近寄る影がある。女性のような 顔つきにして、真っ青な髪。「青の厚志」その人である。  「お昼だね」  「ふむ。そなたは決まったことしか言わぬな」  厚志を見たきみこは、心臓ばくばくである。この女性、厚志が大好きであり、同じクラスにな れた時はガッツポーズをしたという噂も聞く。その憧れの人が居るのである。知らず知らずの内に 顔が少し赤い。  だが、ふと我に返り昼ごはんの相棒を探し始める...
  • 178アポロSS3
    アポロ@玄霧藩国様からのご依頼品 温泉。そこは、古来より数々のドラマを生み出してきた名所である。 /*/ 藩国旅行の最後の時間に温泉を訪れた玄霧藩国の面々は、 これより温泉に入ろうと、更衣室の前に集っていた。 岩田:「温泉は、ハンターのロマンです」 玄霧 : 「浪漫です」 影法師 :「靴下っ。靴下っ」 善行:「それにしても、本当に僕の元部下に似ていますね」 岩田:「ソウデスネ」 玄霧 :「ははは、ソウデスネ」 岩田は、善行と昔同じ部隊だった。 だが、それを善行に知られてはならない理由があるため、ごまかしているのだった。 雅戌 : 「到着。付いてない人はいませんね」 黒霧 : 「僕は普通に温泉につかります」 猫野和錆 :「・・・(覗かせんぞ)」 イク : 「ハハハ・・・」 ...
  • 95刀岐乃SS3
    刀岐乃@越前藩国様からのご依頼品 ■桜の花、海辺に咲く頃に (後編) 作 3100590 伏見@伏見藩国 /*/ 淡い美しさを持った黒髪の少女が、はにかんだ。 それは桜が舞うかの如き様子だった。 「こんにちはみなさん」 その表現はあながち間違えではないのかもしれない。 八重咲桜子。 それが長い黒髪の日本人形のような美少女の名前だった。 「こんにちは」 一歩踏み出した男が、丁寧に頭を下げる。 三十路近い男が少女に頭を下げる絵はなかなかに不思議だったが、 その少女には、それをさせるだけの魅力――威厳があった。 「初めまして。越前の黒埼と申します」 越前藩国執政・黒崎紘。 わんわん帝國においては有名な人物である。 『越前藩王に過ぎたるものが二つあり、電精文殊と黒崎紘』 とは帝國のみならず、にゃん...
  • 62詩歌藩国ss3
    その光景は森精華には、輝くばかりの美しい光景だった。 地面が割れて大きな蜘蛛のような姿を現す「それ」を、人々は様々な呼び方で呼んだ。 「兄」や「お兄さん」とも「ドラゴン」・「地竜」とも呼ばれた「それ」は、真っ黒な機械だった。 祭を見て歩くさ中も数度ユータは舌打ちしていた。そして今も舌打ちをする。 するとユータが兄と呼ぶ、その黒い竜の目が輝いてた。 ガシャコンギャシャコン、と。 もしかしたら、ユータは舌打ちすることで、兄と連絡やコミュニケーションを取り合っていたのかもしれない。 その様子を目を見開き、森の義弟である茜は「なんだ、こいつ」と呟いて竜を見詰めた。 さらにその横の森からは感嘆のため息と共に言葉が漏れた。 「綺麗……」 「Σ」 森のその感嘆の言葉に茜は驚きを隠せない。 しかし森のその言葉に反応したのは、茜だけではなかった。 「兄さん...
  • 121きみこss3
    きみこ@FVB様からの依頼より 鎧の娘 /*/ “貴女の無茶には慣れたつもりですが、今回はとびっきりですね。” “お父っ・・・バルク!” ~いつかどこかでの会話~ /*/ 黒のオーマの中に一風変わった男がいた。と言っても、同じ黒から見るとと言う意味ではあるが。 ごめん。かなり大嘘こいた。 男の名はバルク。オーマネームは黒にして黒曜。切れ長の目と長い耳を持つ美形である。 この人物、黒の中では珍しく魔法使いであった。本人の望みとしては戦士でありたかったのだが。 バロ曰く、魔法と剣技のどちらかに絞って鍛えれば、一流には成れるだろうとの事だが、魔法の技を捨て切れずにいた。 バルク自身は、自らを中途半端と評したがある少女は、その二つの道を進むバルクを立派だと言っている。 勿論私もその意見には賛同する。 ...
  • 169きみこSS3
    きみこ@FVB様からのご依頼品 そこは大きな空洞だった。 声が、足音が、変な風に反響しているのが分かった。 「料理教室はここですか」 料理教室、というにはあまりにもかけはなれていた。 さくらつかさはきょろきょろする。 何もない。というか暗い。 「というか、ここはどこですか。」 つぶやくように、言った。 一緒にお祝いにきた面々も分からないらしい。 だいたいさくらつかさと同じような反応をしていた。 今日はエステルの結婚祝いをする予定だった。 そのはずだった。 さくらつかさはきょろきょろしてエステル達をさがす。 急に、ライトがついた。50m上の投光機が照らしているのだった。 次々とライトがついて、艦隊が光に浮かびあがった。 艦首はマッコウ鯨のように見える。 大きさは400mはあろうか。自分たちの船と...
  • 33忌闇装介ss3
    『ウイチタ 更紗の休日~akiharu国観光編~』 /*/ “出掛けるぞ。仕度をしろ” “え、えぇ?” 副官をデートに誘う準竜師の図。 /*/ その日、私ことウイチタ 更紗は久しぶりの休日を、ゆったりと楽しむつもりだった。 少し遅い朝食をとっていたその時、多目的結晶に連絡が入った。 用件だけを伝えると、一方的に通信を切られる。 いい加減に慣れはしたが、ついため息のひとつも漏れてしまうのはしかたがない。 急いで仕度をすることにする。 少し悩んではみたものの、あまり飾り立てるのもわざとらしいかと思い無難なところでインディゴブルーのソフトジーンズにシルバーグレイのカットシャツと決める。 ためしに髪をまとめてポニーテールにしてみたところ、これはなかなかイイカンジ。 あとはお気に入りのルージュをひいて、カンペキ。よし、こ...
  • 26SW-MSS3
    空、遠く――(小笠原ゲーム マイトとミズキと初心者達より) ―ゲームに参加された皆様に捧ぐ― 賑やかな祭囃子が、辺りに響いている。 これぞ祭りといわんばかりの浮かれた空気だ。 小笠原に来ている面々も、やや気分が高揚しているようだ。 「本物の笛とは、風流ですねー」 辺りはまだ明るかったが、雰囲気としては十分だった。 なにせ、近頃には珍しい、本物の笛の音が聞こえてきていたのだ。 浴衣を着て、うちわで扇ぎながらあたりを歩けば、もうお祭り真っ只中である。 「お、ここでは本物の笛を使っているんですねー。本格的だなー」 「夏って感じがしますねー」 「誰が吹いてるんですかね~?」 そんなことを言いながらそぞろ歩いていると、やがて笛の主が見えてきた。 法被を羽織り、裾を端折って笛吹く姿も似合いすぎる、オーキマイトその人だ。 「うんうん、いい音...
  • 13是空とおるSS3
    ここは小笠原分校。 教室の窓は開かれて、海風がカーテンを揺らしている。 外は夏の日差し、太陽の光で満ち溢れていた。 教室の中に男と女が二人。二人は外の景色を眺めていた。 男は窓際に持たれかかって、女は机に腰掛けて共に遠い海を眺めている。 窓から見える海は、とても穏やかで澄んでいた。 「平和だねぇ」 「本当にそう思う?」 「外見上はね。この外見を本当にするために勉強会をしようと思って来てもらったんだ」 女は少し、首を傾げた。肩より長い髪の先を指にくるくる巻き付けている 「この美しさを見れば戦争なんて起こらんと思うが本音だけど……今回の戦争の個人的見解を素子とゆっくり話しておきたかったんだ」 国で王様が弱気にはなれないからねぇ、と男は笑う。 「見解、ね。そうね。長生きだけは、してきたから。すこしくらいはためになるかも知れないわ」 「なんの話からしようかな。色気は...
  • 09風杜神奈ss3
    風杜神奈さんからのご依頼  風社は夢を見る、毎晩ではない、時々夢を見る。  その夢はいつも同じではない、いつも違う夢だ。  ただ、決まっていることは一つある、それはイルカだ。  そこが海ではなくても、町であろうとも、風社は、イルカをみる。  町のショーウィンドを泳ぐイルカ、山の雪を泳ぐイルカ、街を歩くと、水たまりにイルカ、慌てて上を見ると、空を泳ぐイルカ。  イルカイルカ、イルカ、遠くから見るイルカ、近くにいるイルカそばにいるイルカ、イルカ? そばにいる?  風社は、少し頭を振って目を覚ました、時計を探そうと思ったが、どうせもうおきるのだ、着替えるためにベットを降りて、水差しから水を取ると一気に飲む。  冷たい水が体に染み渡る、眠った体に水が通るように覚醒していく。  カーテンをあけて外をみる、空はまだ少し暗い。 「なんで、イルカ...
  • 06龍鍋ユウSS3
    龍鍋 ユウ様からのご依頼 / * /  突然だが、竹内優斗は追い込まれていた。  いや、半分以上自分の自爆だったりする事実は君と僕の内緒だ。  とにかくまあ、窮地なのだ。英語でいうとピンチ。青森で形勢が傾いた時だってここまで危機的状況には早々ならなかったはずであろう。  太陽が沈みかけたとはいえ、まもなく夏が訪れるであろう小笠原は暖かい。悪くいうなら蒸し暑い。  彼らが学校帰りに足を止めた甘味処も、当然のように冷房がその暑さを忘れさせている。  …………のだが、何故かその中に居ながら竹内の背中は汗でびっしょりと濡れていた。  嫌な汗、いわゆるひとつの冷や汗というやつに相違はない。  何を隠そう、竹内優斗は甘いものが苦手なのだ。まあそれなのにほいほい着いてきてしまったのだから救いようがない。  ちょっとばかし後悔してみても  ユウの「あんみつかー、竹内君は...
  • 180玄霧玄那SS3
    玄霧弦耶@玄霧藩国様からのご依頼品 「ま、負けた……」 03117002。 その日、玄霧藩国藩王・玄霧は彼の長い戦歴の中でおそらく最短の敗北を喫した。 10秒で負けたのである。といっても、トランプのゲームでだが。 「速さか・・・速さがたりんのか・・・」 目の前には勝利に笑う瀧川陽平、そして雷電のコガの姿がある。 「負け組みに味方したのがお前の最後だ」 自信たっぷりに、瀧川が言い放った。 トップを独創しているのは実はコガだったりするのだが、それはこの際おいているようだ。 動物兵器が人間に混じってトランプをし、あまつさえトップ独走というのも色々間違っているのだが…… ともあれ、それこそ第五世界脅威の技術力という事なのだろう。閑話休題。 「そうよ!」 滝川の隣で、結城火焔も追い討ちをかける。 玄霧は今回のゲームに火焔の軍師役として参加したはずなので実際に負けた...
  • 606夜國涼華SS3
    夜國涼華@海法よけ藩国さんからのご依頼品  夜の闇が覆いつつある森林の中にある海法よけ藩国。その森のはずれを涼華は一人歩みを進めていた。 手にはバスケットと周囲を照らす携帯用の灯りのみではあるがどこか落ちつかない表情をしていた。 「晋太郎さん、いらっしゃいますか?」  大きな、けれど眠りについた森の動物達を起こさない声で尋ねる。 「こんばんは」  不意に聞こえた声のほうへ灯りを向けると、いつもの穏やかな表情で晋太郎は『いた』。涼華と目が合わさると微笑んだ。 「晋太郎さん!」  さっきよりも大きな声を出した涼華に対し、晋太郎は一瞬心の中で首をひねる。それと同時に涼華は晋太郎に抱きついた。 「どうかした?」  涼華を抱きとめながら晋太郎は尋ねた。 「ずっと逢いたくて、寂しかっただけですっ」  そう答えながら涼...
  • No.41~No.50の依頼
    No.41~No.50の依頼 NO.41 あやのさんからの依頼 高渡@FEG NO.42 玄霧さんからの依頼 猫野和錆@玄霧藩国 イク@玄霧藩国 NO.43 扇りんくさんからの依頼 棉鍋ミサ@鍋の国 SSSW-M@ビギナーズ王国 NO.44 扇りんくさんからの依頼 nico@土場藩国 SS鍋野沙子@鍋の国 NO.45 扇りんくさんからの依頼 ソーニャ@世界忍者国 SS高原鋼一郎@キノウツン藩国 NO.46 はるさんからの依頼 沢邑勝海@キノウツン藩国 サク@レンジャー連邦 SS城華一郎@レンジャー連邦(挿絵:サク@レンジャー連邦) SS城華一郎@レンジャー連邦 NO.47 川原雅さんからの依頼 守上藤丸@ナニワアームズ商藩国 SS悪童屋@悪童同盟 黒崎克哉@海法避け藩国 高渡@FEG SS鍋野沙子@鍋の国 SS玄霧...
  • 101玖珂あゆみSS2
    NO.101 玖珂あゆみさんからの依頼 受注させていただきました。 よろしくお願いいたします。 m(_ _)m ぺこり 登場人物紹介 ○高渡@FEG 今回の依頼人さま~。 にゃんにゃん共和国の大国、FEGの技族統括さん。 肩書きが示すように、すんごい絵の上手い方デス。 パペットで登場する事もありますが、活発そうな本体もちゃんとある。 玖珂 晋太郎FANとしても有名な方デス。 ○時野あやの@FEG にゃんにゃん共和国の大国、FEGの技族統括補佐さん。 こちらも肩書きが示すようにすんごぃ絵の上手い方。 ポニテが似合う可愛らしい方。 源 健司FANの方らしいデス。 ○蒼のあおひと@海法よけ藩国 にゃんにゃん共和国の大国、海法避け藩国の技族さん。 ほんわかした癒し系のイラストを描く方。 親父とマッチョとひげをこよなく愛する方らしいデス...
  • 58高原鋼一郎SS3
    NO.58 高原鋼一郎さんからの依頼 三人の父親 作:1100230 玄霧弦耶 /*/ 戦車長 小太刀右京は74式戦車(愛称:清子さん)を愛している。 国産だからである。彼は世界を愛してていたが、3つ4つある祖国をそれ以上に愛していた。 日本はその中の一つである。 というのも少し昔の話。今の彼は国産主義であるが、博愛主義でもあった。 きっかけはなんでもない。本部へ文句を言いに行ったことからである。 いい加減装填手を補充してくださいと言いに行った彼に保育園慰問の話が入り、即座に決定したことであった。 自分が学生時代に清子さんが大きな幻獣と戦う映画を見たお陰で、戦局が暗いを通り越して暗闇のなかだったことの気が晴れたことを覚えていたのである。 清子さんへの愛は、その時から始まっている。純愛であった。 装填手も大事だが子供達も大事だろう...
  • 138SW-Mss3
    SW-M@ビギナーズ王国様からのご依頼品 マイトのお見舞い 2007/12/15 1 05版 * 10月も末だというのに小笠原は今日も暑いくらいの陽気だ。 SW-Mは夏そのままの太陽に手をかざして見上げ眼を細めると、ポニーテールを揺らして小さな病院のロビーへと入った。 ひんやりとした空気が後れ毛のかかる首筋に心地良い。 SW-Mはそれだけで何だか今日は良いことがありそうな気がして、元気よく目当ての病室を探した。 彼女の今日の目的はオーキ・マイトのお見舞い。 先だって共に戦った戦闘で負傷した彼の事をSW-Mはいたく気にかけていた。どれだけこちらが近付こうとしても同じ距離を取って離れていこうとする、まるで月のような少年。 それでも彼女は心底諦めない。歩き続ければ月にだっていつかは手が届く。 見上げれば何時だ...
  • 97高神喜一郎SS3
    NO.97 高神喜一郎さんからの依頼 ~オーディオコメンタリ~ 「きんのリンゴふたたび(ルウシィ伝説小笠原)」 http //blog.tendice.jp/200708/article_9.html アルバート・ヴィンセント・ログマン * 性別:男性 * 着用アイドレス:高位南国人+医師+名医+治癒師+吏族 紅葉家執事。 口ひげとメガネがチャームポイントの初老の男性。 クールビズ仕様の燕尾服を愛用している。 主人から賜った「万能であれ」という言葉を胸に、そうあろうと頑張るおじいちゃん。 最近ボケが来ているのか、時折目的と手段を取り違えて迷走する。 「ところでお嬢様、私はなんの話をしていましたでしょうか?」 春賀 * 性別:男性 * 着用アイドレス:高位南国人+歩兵+ゲリラ+名パイロット+護民官 小麦色の肌、癖の強い...
  • 193みぽりんSS3
    みぽりん@神聖巫連盟様からのご依頼品 史上空前の買い出し作戦 2008/04/07版 「ネギは刺すものだよ。空さんとかに」さちひこ アウトウェイ藩王 「ネギと納豆は合うのですよ。だからサンドイッチにも合うはずです」 藻女 神聖巫連盟藩王 「ネギを入れたサンドイッチ…」「サンドイッチにこだわるな」 青の厚志 芝村舞  自然食スーパー『24』にて 藩王及びに著名人のサンドイッチの具についての談話より /*/  それは。  何処にでもあるようなとあるスーパー、夕暮れ時の情景。 『ただいまより~牛乳のタイムセールスに突入いたしまぁす。  お一人様2パックに限り、なんと表示価格より更に30%引き~、30%引き~・・・』 「牛乳はもらったー!!」  店内にアナウンスが流れるなり雄叫びを上げて売り場に突撃していく雹。 「雹さんが戦場...
  • 484夜國涼華SS3
    夜國涼華@海法よけ藩国様からのご依頼品  恋はいつでも戦いです /*/  好きな人がいます。  かっこよくて、優しくて。でもどこかとぼけた所があって、もういっぱい驚かされてどきどきして……。  ともかく、それ位凄く好きな人。  でも、その人は突然船に乗って。私の前からいなくなってしまいました。小笠原からは遠い東京の学校に転校しちゃったんです、その人。  もう、会えなくなって1週間。  何をどうしようか、本気で悩んで。夜も眠れずその人の事で頭がいっぱいになっています。  もう、本当どうしよう。晋太郎さん………。 /*/  ジリジリと、朝にもかかわらず照り付ける強い日差しに目を細めながら。涼華は学校に向かっていた。  目の下の隈はコンシーラーで誤魔化して(化粧うんぬんと風紀委員の人にとがめられたら「日焼けに弱いので濃く日焼け止め塗ったんで...
  • 08高原鋼一郎SS3
    No.08 高原鋼一郎さんからの依頼 アララ先生とエステルと男ども 2008/04/07版 /*/  時は折しも夏真っ盛り。  激戦の末、小笠原を平和に導き分校が開校された、という歴史的補講なんかはどうでも よく、今ここに熱い男達が集結した。  なんと言っても青い海!  青い空!  白い雲と砂浜!  風に揺れるヤシの木!  えーと…とにかくその他色々!が呼んでいるのである。  ましてやここにいるのは厳しい抽選を経て幸運を掴んだものばかり。  いやが上にもテンションは気温とともにうなぎ登りである。  寄せては返す波の音にみな口々に海への思いを叫ぶのだった。 「海だッ!」 「輝く太陽、ゆれる砂浜(?)。海だぁぁぁー」 「みなさーん。準備運動しますよー」  そしてそんなテンションを更に爆超させる涼しげな声。  超絶の魔法...
  • 81高原鋼一郎ss3
    ■高原夫妻と少年・少女の場合 (前編) 遠くを。 遠くを夢見るように少女は眺めている。 その様は風に吹かれる花を連想させた。 大きな獣に背を預け、少女はただ、呆としている。 少女は、ただ、美しかった。 その美少女の名を結城火焔という――  /*/ 「どうもどうも久しぶり…何か疲れ気味みたいだけど大丈夫か?」 男が声をかける。 その声に少女が気づいたように反応をする。 「あ。うん」 ひらひらと彼女の傍にいる大きな獣――雷電と呼ばれる動物兵器に手を振る男。 「コガも久しぶり」 男の名は高原鋼一郎。 キノウツン旅行社の社長であり、先日結婚したばかりの男である。 連日の激務をこなしつつも、こうやって暇を見ては自分の時間を作れるあたりに、この人物の有能さが現れている。 「久しぶりです火焔...
  • 251風杜神奈SS3
    No.251 風杜神奈@暁の円卓様からのご依頼品  トラナが退院してから二日が経った。  私たちは結局、退院の時以来顔を合わせておらず、私とトラナの仲はといえば、トラナが私を見て泣かなくなった程度にしか回復していない。  『しか』なんて言葉は、あまり使いたくないけれど。  無邪気にトラナが笑って私に抱きついていてくれた頃はもう遠く懐かしくて、ふと思い出すたびに不安と焦りが私を満たそうとしていく。  外的な基準である評価値からいえば、私とトラナの仲は元通りになったはずだった。  けれど、一度壊れてしまったものが、本当に、何かも元通りになんてなるんだろうか。  私は落ち着かない気分で時計に目を走らせた。  時刻は夕刻を過ぎており、秋津さんと……トラナと再会の約束をしてからの、長い三日も過ぎようとしていた。  やり場のない思いを抱えて、私は寝支度を整え始めた。  そして、...
  • 565古島三つ実SS3
    古島三つ実@羅幻王国様からのご依頼品  色々あってバタバタとしていたが、とりあえず一段楽したようで夜國涼華と夜國晋太郎は腕によりをかけて料理を仕上げている。そこから少し離れたところで小島航とぽちの手当てをするサーラと不安そうに見ている三つ実の姿があった。それ以外の面々は雑談をしており、途中で出会ったエイジャ兄弟はごそごそとなにやら仕度をしている様でもあった。 「ヤガミだー」  先ほど共にいたシコウとシコウのヤガミと入れ替わるように現れた霰矢惣一郎を見るなり茨城雷蔵は惣一郎に抱きついた。そして挨拶しようとした面々はその光景を見てなんと言っていいのやらという感じだった。 「あー…好きな相手がおるやつに抱きついちゃあかんと思うよ」  そう注意したのはこんこである。しかし、雷蔵は「ヤガミ好きだから」とだけいって笑いながら離さない。それを無視して惣一郎はそのまま蝶...
  • 218神室想真SS3
    No.218 神室想真@紅葉国様からのご依頼品 紅葉ルウシィ、という女がいる。 眉目秀麗職業藩王、質実剛健という言葉は、あまりピンとこない。光モノを愛する呪われし美脚である。 紅葉は疾走している。金髪を流し、褐色の肌に汗をにじませながら。 ザワザワと耳障りな音をたてて追ってくる影から、彼女は必死に逃げていた。 息が荒い。口が乾く。肺が痛い。もうとっくに林から抜け出たというのに、辺りは森の中のように暗かった。 「敵か!!敵性存在だからかー!!」 空を覆う影に振り返りもせずに紅葉が叫ぶ。 手足を振って走っていた紅葉は、音と空気の流れの微妙な変化から迫る影が加速するのを感じて足を止めた勢いで後ろにのけぞる。 一瞬遅れて紅葉の頭のあった位置をスピアの形をした影が貫いた。 反応の遅れた前髪の毛先が影に擦られて弾け飛ぶ。 膝を曲げて地面と平行に立ち、鼻先5cmの高さ...
  • 101玖珂あゆみSS1
    NO.101 玖珂あゆみさんからの依頼  まさかあの時は、あんな大惨事が起こるなんて思いもしませんでした。 ―――風野緋璃小笠原旅行日記より―――  その日は、ちょうど秘書官の仕事も一区切りが付き、皆に誘われて久々に小笠原に行く事になったのです。  一緒に藩国で働いている高渡ちゃんに川原雅ちゃんにあやのさんにK2さん。お世話になった悪童屋さんに松井さんに、お連れのあおひとさん。あやのさんとあおひとさんは、ちゃっかり彼氏を、松井さんに至っては奥さんを連れて来ています。うーん、確かにお似合いだとは思うけど、見せ付けると精神的に傷つく人が若干名いるとは思うんだよなあ。まあ言わないけど。  小笠原のビーチに着いたら、悪童屋さんと待ち合わせをしていたスイトピーと、高渡さんが呼んだ玖珂兄弟が出迎えてくれました。  うーん、久々の小笠原。やっぱりいつ来ても、ここ...
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