犬猫おもいで秘宝館 (仮)内検索 / 「79結城杏ss2」で検索した結果

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  • 79結城杏ss2
    結城杏@世界忍者国様 様からのご依頼品 本日快晴日々是平和也 (小笠原ゲーム『世界忍者国慰安旅行』より) ―結城杏さんに捧ぐ― スピキオはご機嫌だった。 にゃーんとしっぽを立てて、ちょっぴりふりふりしながら道を歩いている。 今日は、元・お見合い相手の結城杏に誘われて、みんなで海へ行くことになったのだ。 スピキオは水も、熱い砂も好きではなかったが、杏のことは気に入っていたので、いっしょに行こうという気になった。 熱い砂を肉球で歩くと、肉球から発汗する猫としてはちょっと辛いものがある。 なので、スピキオは杏の肩に乗っていた。 これはいい。 なんだかいい気分になったので、スピキオは伸びをした。 「ねぅ?」 いきなり乗られてびっくりしたのか、杏が声をあげたが、それがスピキオだと気がついてすぐににこりと笑うとスピキオの頭を撫で始めた...
  • 79結城杏SS5
    No.79 結城杏@世界忍者国様からのご依頼品 真っ白な猫がいた。 名をスキピオという。 スラっとしたしなやかな身体。少し長いその毛並みは尻尾の先まで美しく調っている。 この猫、先日見合いをした。 相手は人間の女の子だ。 いや、スキピオには見合いとはなんたるか、も知るはずもない。 スキピオの目の前にやってきたその女の子、名前を結城杏という。 杏は世界忍者国で農業を営んでいた。 お見合いが済み、スキピオは杏と共に行くことを決める。 撫でてきた手が優しかったから。常に自分の目線でいてくれたから。 なにより杏の元でごろにゃん出来るといいな、と思ったからだった。  /※/ 杏の元で、悠々自適な生活を送っていた、そんなある日。 「スキピオぉ~あのね、みんなで海に遊びに行こう!オイラの作ったトウモロコシとかも、たぁーくさん持って行って、バーベキ...
  • 79結城杏ss1
    結城杏@世界忍者国様 様からのご依頼品  青は鼻歌を歌いながらバーベキューの用意をしていた。  きれいに串刺しにされた肉・ピーマン・タマネギ。  お皿の用意も綺麗に整えられていた。 「青さんオイラ達も手伝うですよぅ?」  結城杏とみはえる、氷野凍矢が手伝いを申し出るが、青はやんわりと断る。 「あんまり人数はいらないよ。ほら、遊んでおいで。僕は、舞においしいものを食べて欲しいだけだから」  青は幸せそうなオーラが漂っていた。  何か幸せそうだなあ。  皆は示し合わせたかのように「それではお言葉に甘えて」と海に走っていった。  それを見送る青。  その青を、舞がぽかぽかぽかと殴っていた。 /*/ 「そう言えば」  浜辺で遊んでいた四方無畏が首を傾げた。 「青と言えば、エリザベスの姿が見えないな」 「母さんは、時間...
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    思い出秘宝館人気作品ランキング テスト稼働中です。 閲覧回数によるランキングです。 上から閲覧回数の多い作品となっています。 作品閲覧の参考にどうぞ! 昨日の閲覧ランキングTOP10 141東西天狐 730乃亜・クラウ・オコーネルSS 178 アポロss2 110S43SS3 119左木SS 419アポロ・M・シバムラSS1 79結城杏SS5 33忌闇装介5 297時雨SS 240伯牙SS 総合閲覧回数ランキングTOP50 479黒崎克耶 147あおひとSS3(前編) 147あおひとSS3(後編) 14nicoSS1 02 鍋谷いわずみ子 15九重 千景SS 08高原鋼一郎SS3 105玄霧ss1 48ソーニャ 48ソーニャ 392和子SS 429橘SS 179時雨SS 28はるSS2 161華ss1 33忌闇装介SS5 95刀岐乃SS3 16船橋SS...
  • 79結城杏ss3
    結城杏@世界忍者国様 様からのご依頼品  どうしてこんな事になったのか私にはわかりません。  これを読んだあなた、どうか真相を暴いてください。  それだけが私の望みです。  ……どっかで聞いた事あるくだりだって?  イヤダナアソンナコトナイデスヨ? ――――みはえる摂政業務日記より一部抜粋――――  その日は晴天。  見事なまでの小笠原日和です。  杏さんの連れて来たスキピオがにゃーんと鳴きながらしっぽをぴんと立てて歩いています。  スキピオもこの見事なまでの小笠原日和が嬉しいのでしょう。  私達は、今日はこうして小笠原に慰安旅行に来たのです。  いやはや、こんなに嬉しい事があるでしょうか。  日頃の責務から解放された我々は、銘々に好きな場所に移動し始めました。 「いやあ、猫はいいねえ」  ……結城...
  • 79結城杏SS4
    結城杏@世界忍者国様 様からのご依頼品 小笠原の海辺。 競り上がる潜水艦。 今、久々の母と子の再会がはたされようとしていた。 甲板に仁王立ちするエリザベスを見つめながら、マイトは複雑な気持ちを抱いていた。 親子の再会を暖かく見守りたい、とは思う。 しかしほんの数時間前まで続けられていたある騒動のことを思い出すと、凄まじく悲しい気持ちになってくる。 あまりの悲しみに涙が滲んできた。 「あのね、親ってやっぱり、すごい子供にいい格好しようと」 彼女の努力はまさに賞賛に値する、といえた。 それは今から一週間ほど前の話になる。 /*/ ――――艦内、一階エレベータ前―――― その時、マイトは三階のトレーニングルームへ向かう途中だった。 いつもの日課であるところの 腹筋×2000 背筋×2000 腕立て伏せ×2000 ...
  • 79結城杏1
    結城杏@世界忍者国様 様からのご依頼品 結城杏@世界忍者国よりの依頼のイラストが出来上がりました。 痩せて美人になったエリザベス母さんが描きたくて、 この場面を選ばせてもらいました。 青も描けて楽しかったです。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 79結城杏4
    結城杏@世界忍者国様 様からのご依頼品 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ご発注元:結城杏@世界忍者国様 ...
  • 79結城杏2
    結城杏@世界忍者国様 様からのご依頼品 (大きいサイズや枠無しイラストを以下のページにまとめてあります) http //sky.geocities.jp/id_sac_mog/idress/image/071007_yuukianzu.html 1時間目の様子を描いています。 大人数イラストは初めてでしたが、楽しく描かせていただきました。 気に入っていただけると幸いです…!---- 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 全員いる~! -- カヲリ@世界忍者国 (2007-10-21 22 31 49) (途中で文が切れましたすみません、続きです)凄い可愛いです。ありがとうございました~ -- カヲリ (2007-10-21 22 33 03) すごいカワイイイラストをありがとうござ...
  • 79結城杏3
    結城杏@世界忍者国様 様からのご依頼品 お世話になっております。 大変遅くなりましたが2つ仕上げました! なんとか全員入れようとしたのですが入りきりませんでした; 本当に申し訳ありません; それでは有難うございました! 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) かわいい~!色使いもキレイで大好きです。ありがとうございました~。 -- カヲリ@世界忍者国 (2007-10-28 18 01 14) 名前 コメント ...
  • 79結城杏5
    結城杏@世界忍者国様 様からのご依頼品  発注された方からは「ギャグでも良い」と言って頂いてた のですが、最終的にはなんかパンフの挿絵みたいな感じにな ってしまいました。ロジャーのギリギリ具合で、何卒ご容赦 願いたいと思います。  今回は、描かせて頂いてありがとうございました! 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • No.71~No.80の依頼
    No.71~No.80の依頼 No.71 風杜神奈@暁の円卓 さんからの依頼 鍋谷いわずみ子@鍋の国 No.72 カイエ@愛鳴藩国 さんからの依頼 シコウ@リワマヒ国 No.73 たまき@愛鳴藩国 さんからの依頼 ss城華一郎@レンジャー連邦 No.74 室賀兼一@リワマヒ国 さんからの依頼 黒崎克哉@海法避け藩国 SS葉崎京夜@詩歌藩国 No.75 萩野むつき@レンジャー連邦 さんからの依頼 SS城華一郎@レンジャー連邦 つきやままつり@ヲチ藩国 No.76 竜乃麻衣@FEG さんからの依頼 サク@レンジャー連邦 SS刻生・F・悠也@フィーブル藩国 No.77 涼華@海法よけ藩国 さんからの依頼 SS藤原ひろ子@FEG ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータ No.78 風野緋璃@FEG さんからの依頼 高渡@FEG ...
  • 100東西天狐SS2
    東西 天狐様からのご依頼品 /*/ ――――――東西天狐は海岸に辿り着いた。 少し荒くなった呼吸を整えながら、駆けて来たその足を止める。 ―――ザッ――と立ち止まる足音がやけに体に響いた気がした。 彼の立つ場所からは、夕陽に照らされ彼女の名前のように紅く煌めく海岸が見える。 海岸にはいくつかの岩が並んでおり、そのなかでも一際日当たりが良さそうな岩に夕陽をバックに大きな獣と女性のシルエットが見える。 彼女は、―――結城火焔は他の岩に比べる一回り大きなその岩にぽつんと座り込んでいた。 傍らのコガが寄り添い、日が沈むなかにおいて熱を失いつつある潮風から彼女を守るように風上に体ををひねらせた。 時が昼間ならば、一見のどかな風景に見えるだろうそれも、だからこそ彼の心を締め付ける。 『勢い込んでここまできたけど、彼女を見守る行為が彼女の...
  • 依頼者別作品履歴(は~ん)
    依頼者別作品履歴(仮) (所属国及び敬称略) リンクミスなど有りましたらチャットまでお知らせいただけると助かります。 依頼者別作品履歴(仮)葉崎京夜 花井柾之 はる ハロルド・ロット 火足水極 比嘉劉輝 久藤睦月(旧名:睦月) 比野青狸 緋乃江戌人 日向美弥(旧名:む~む~) ひわみ 双海環 船橋鷹大(船橋) 星月 典子 ポレポレ・キブルゥ ホーリー まき 雅戌 松井 深織支岐 不変空沙子 真夕 ミーア(カイエ) みぽりん むつき・萩野・ドラケン 室賀兼一 紅葉ルウシィ 矢上ミサ ヤガミ・ユマ(鍋 ヒサ子) 矢上麗華(華) 夜國涼華 やひろ 八守時緒 山吹弓美 結城杏 優羽カヲリ(カヲリ) ゆり花 四方 無畏 よんた 雷羅 来 蘭堂 風光 竜宮 司 竜乃麻衣 りゅうへんげ 瑠璃 ロッド 葉崎京夜 玲音 乃亜Ⅰ型 嘉納 鈴藤 瑞樹 阿部火深 鈴藤 瑞樹 伯牙 くま...
  • 218神室想真SS2
    No.218 神室想真@紅葉国様からのご依頼品 エミリオをバッドの拳が振りぬく。 紅葉ルウシィのキックが、蒼燐のダブルキックが飛ぶ。 ソーニャは叫んだ「やめて!」 「うちがそんなものつかうか!」バッドは転がっていくエミリオを叱りつける。 /*/ それは当初は、平和な小笠原の一ページとなるはずであった。 /*/  風呂あがり、浴衣に着替えた紅葉ルウシィ以下一行は、 リワマヒ国の蒼燐が配るコーヒー牛乳を楽しみつつ、 花火を見物に天文台まで向かった。 能動式レーザー天体望遠鏡「たんぽぽ」は、 小笠原の天文台にて放置されている巨大レーザー砲だ。 人類史上最大最高の出力を誇るそれは元来、黒い月を観測するために 建造されたものであったが、今はその放熱板を広げ、一行が花火を見るための 露台となっていた。 「落ちて怪我...
  • 105玄霧SS2
    玄霧@玄霧藩国さんからのご依頼品 世界には思いもよらない事がよく起こるものである。 その内のほとんどは自分が予想している事より悪い方向に。                        -E・ハガネスキー 「52017002、旅行社より天領への報告書第一稿。数日前から行方不明となっていたACE、結城火焔と雷電のコガを母島にて発見、と…」 ホバーの駆動音と機体にぶつかる波しぶきの音が混じるコクピットで、ぱちぱちと古めかしい小型ワープロのキーを叩く。 「外傷、及び疾患等は見受けられず。ただし食事が取れなかったらしく軽度の栄養失調の可能性あり。同行者で医師でもある玄霧氏に後を任せて必要物資の運搬を行う…」 と、そこまで打ってうーんと悩む。報告書ってこういう書き方でいいんだろうか、いや今までだって何度か打ってはいるがこういうケースは初めてなので。 「にゃーん」 「ん?も...
  • 379ミーアss2
    ミーア@愛鳴藩国さんからのご依頼品 バルクの水着選び /*/ 「いえ。水着の必要性がわかりました。」 バルクは自らを恥じた後、すみやかに顔を背けた。 黒の騎士である前に、男という種族であることがファウにおいて始めて垣間見られた瞬間であった。 /*/ ~バルクの日記~(一部抜粋) カイエと名乗る少女が消えた後に、自分の姿を改めて見てみた。 黒の騎士であることの象徴であるかのように、無駄のない筋肉が体を包みこむ。 これこそが己を守る第一の鎧であり、究極にまで鍛え上げたそれを、自分でも誇りに思っている。 しかし、それは女性の前ではあまりにも無防備であることが今日初めて分かった。 カイエが消えた後に、そこまで考えたあたりで初めて顔が赤くなったのは、男として恥ずべきことであろう。 「年頃の女性」としきり彼女が言っていた時のことを考える...
  • 28はるSS2
    ~このSSは全くもってフィクションです。実際のPCPL並びにACEユニットとは全く関係がありません~ 『HOT!ほっと、小笠原』 小笠原の民宿では夜にも関わらず、金槌と鋸の音が木霊している。 高原鋼一郎と那限逢真・三影がグリンガムに破壊された壁の修繕をすべく、材料を切ったり打ち付けたりしているのであった。 ちなみに男湯の脱衣場には源とVZAがぼこぼこにされて縛り付けられていた。首には『私は破廉恥な男です』と書かれた板がぶら下がっている。 「よし、頑張れ」 手を吊ったはるがどこからか借りてきたパイプ椅子に腰掛けて指示を出す。 源たちを止めようとしてエミリオの式神によるとばっちりを受けたのだった。修理を手伝えないので源たちの見張りをしているのである。 ちなみに青森も脱衣場で気絶したまま転がされている。顔にかぶせられた白いタオルと微妙な位置におかれた桶はせめてもの情け...
  • 174龍鍋 ユウss2
    No.174 龍鍋 ユウさんからの依頼 龍鍋ユウは悩んでいた。 友人―――――と言っていいものやらどうか分からないが、そうなりたい人が隣りにいる。 そんでもって一緒に登校中なのだが、 その相手の心が、ぶっちゃけ分からない。 いや、心が分かるのはエスパーだし、そこまで必要はないのかもしれないが、 とにかく、仲良くなる方法が分からない。 まず想定外のことが初っ端に起きたことが問題であった。 ファーストネームで呼んでもいいと言われたはずなのに、不思議そうにされてしまった。 あれ?あれ?と思っているうちに、何やら竹内の反応がおかしいなと思い始めた。 鍋を承諾してくれたときは笑い方は少し違うし、 鍋が嫌いなのかもしれないけれど会話はちょっと噛み合わないし、 もう何が何やら分からなくなってしまった。 ああ、どうしたらいいんだろう。 答えが出ないまま、今に至る。...
  • 04はるss2
    NO.04 はるさんからの依頼 言葉は不便なものである 人は言葉に頼るが故にその思いを正しく伝えられない事がある その人にとって大事な時ほど、可能性は高い -E・ハガネスキー 浅田物語 少女の名は浅田という。名前は今は無い。 普段はキノウツン藩国というところで藩王付きのメイドをやっている猫耳少女である。 知り合いに誘われて彼女は小笠原へと旅立った。 ここは学校、今は昼休み。授業の緊張感が過ぎ去り空気が弛緩している。 浅田は同郷のはると連れ立って教室を出る。上履きをペタンペタン言わせつつ二人は屋上へと足を向けた。 階段を上がるたびに昼食の入ったコンビニ袋がかさかさとこすれる音を立てる。 「似合わんな、確かに。まあ、谷口の言うとおりだとしても。浅田ならどうとでもするさ」 そういったはるが加齢メイクを落とした顎を撫でる。 はるの言葉も不安を感じる浅...
  • 46はるss2
    地を吹き払う、ほどの拳足の風が、砂塵を巻き起こしていた。 びょうびょうと裏路地に吹き込むビル風にも似た強力なそれを、轟と拳が砲弾ほどにも太く突き破った。地を、震、と踏みしめる。そこに裂帛の気合いはない。ただ、動きの型を確認しているだけだ。 街中で大剣を振り回すわけにもいかず、さりとてそれではどこで振り回せるのかというと、言ってしまえばなんだが所詮小さな島国であるところのレンジャー連邦に、そんな剣呑の許される場所はなかった。国民に開放されたスポーツセンターはおろか軍の訓練施設だって彼の本気のトレーニングに耐えうるような設備は用意してないだろう。 日に焼けた肌。風俗に従い剥き出しにされたへそのある、野太いほどの胴。薄い衣は彼の逞しい肉体の稜線を覆うには到底役者が不足しており、まるきり分厚い壁が、そこに立っているような存在感が、見た目の大きさだけでも発揮されていた。 谷...
  • 49高渡ss2
     保健室に風が入ってくる。カーテンが揺れ、緩やかなダンスを踊る。それを気にもせず、 ベッドの傍らで静かに時を過している晋太郎が居る。  視線の先にはベッドで寝入る高渡の姿がある。時折まぶたがぴくりと動くが、目覚める 兆候はなかった。  「あれ…しんたろう…さん?」  何度目かのまぶたの震えの後、高渡が目を覚ます。その顔は心なしか、青ざめている。  「そんなに長ネギが嫌いなのに、無理をしたのか」そう思い、晋太郎の胸に微痛が走る。 無理なら無理と言って欲しかった。好意を寄せてくれる相手に嘘を吐かれた事が、ただた だ悲しかった。  自分から彼女との距離を取っていることが、更に己を苛む。彼女の行動に腹を立てる権利 は自分には無い。彼女は自分を心配させたくなかっただけ。人と上手く付き合う為に仮面を 被る自分と何が違うのか。  「調子が悪いな...
  • 161華ss2
    華@土場藩国様からのご依頼品 もっふもふにしてやんよ!  -絢爛世界における猫知類のケンカ売るときの決めぜりふ /*/ 土場藩国 慰安旅行SS 外伝 ないすぼーと /*/ 華は悩んでいた。 目の前にあるのは扉。 「ヤガミ置き場」 そんな風に書かれている扉である。しかもご丁寧に鍵までかかっていた。 「鍵・・あれ?夜明けの船って鍵ないはずなのに・・」 舞踏子の力をもってすればこじ開けることはわけないだろうが、 修理中の船を壊すのは気が引ける。 「どうしよう・・ばれたら怒られるよねぇ・・」 壊すことはできても直せないのだから、ばれるのは時間の問題でもある。 華は迷った結果、この船で最も信用できる親友に声をかけることにした。 「MAKI-」 優しく声が響く。すると、聞きなれた声が降ってきた。 ...
  • 99鍋 ヒサ子ss2
    からんころん 下駄を鳴らしてヤガミが歩く。 祭りの喧騒に埋もれながら、自分の体で道を開いて進む。 余分に道を大きく取ろうとしているのは、その手の先にもう一人居るからである。 ヤガミに手を引かれ、並んで歩くのはヒサ子。 にへへー、と笑いながらも、ヤガミを見上げるたびにむぅっと唸る。 彼女には愛があったが、身長はなかった。 だから、背の釣り合いをものすごく気にしたのだ。 ヤガミにはそれが解せなかった。正確には気にしなかった。 人それを朴念仁という。 朴念仁だから、じーっと見上げるヒサ子に聞いたりするのだ。 「どうした?」 「え、あ、あの。お、大きいなって!」 なんだ、そんなことかと、何故か強く握られた手を気にしながら思うヤガミ。 だが、ヒサ子には大問題なのだ。 ヤガミが大きいだけに、その問題も大きいのだ。 だがヤガミにはそんな思いが通ずることも...
  • 97高神喜一郎SS2
    No.97 高神喜一郎さんからのご依頼  頭の悪くなりそうな合成着色料をガンガンに埋め込んだ魅惑の駄菓子、中でも夜店の花であるリンゴ飴の最後の一口を食うと、ぱんぱんにふくれあがった胃を押さえながら、走り出した。  その横をサンガ少年が走る、まだ若いサンガは大量の夜店の菓子を食ってもまだまだ元気、むしろますます調子がよくなっているようだ。  うらやましいなーとタカツキは思う、なにぶん中年の足音が近づいている、ふくらんだ腹は簡単には減らないし、戦場ならともかく日常的な体力不足はどうしようもない。  日に日に落ち行く体力との戦いは過酷な様相を呈しているが、それでも中年オヤジにならじと頑張るタカツキ  真っ青な顔をして走るタカツキをだらしないなーと思いながらサンガは速度を速めた、走れば走るほど、体に力が入ってくる、もっとはやくもっとはやく。  日頃から訓練はかかしたこ...
  • 47川原雅SS2
    川原雅様からのご依頼品 晋太郎は一人で家に帰っていた。日差しが照りつけていたが、それも気にならないようだった。 先ほどの出来事のことで、彼は怒っていた。 晋太郎は学校で高渡たちと一緒にパスタを作った。ネギが入っているごまだれ冷やしパスタだった。 高渡(晋太郎が好き)はネギがだめだった。自分の分のネギを川原にこっそり処分されようと試みられるほどだった。 現場は晋太郎に抑えられ、ネギは高渡の手元に舞い戻ってきた。 高渡ははんなきだった。 結局、ネギが嫌いと言うことを晋太郎に告げることができずにネギ入りパスタを平らげた。 そして、倒れた。 わざとではない。高渡はそれほどまでにネギが嫌いだった。 晋太郎にネギが嫌いなことを言わなかったのは、高渡が晋太郎を好きだからだった。 そして、高渡は保健室で晋太郎と二人きりになった。気をきかされたのかもしれない。...
  • 131まきss2
    まき@鍋の国様からのご依頼品 記憶 「忘れないから……」 まきは必死に抵抗する。 「忘れないから」 大切なモノを消さないように 「忘れるもんか」 記憶という名の、宝物を。 「忘れない!」 そして、フォールダウン。意識は闇に落ちる。 『絶対に!』 忘れたくない日々。忘れられない日々、彼と過ごした全ての記憶はこうして封じられた。 完全に上書きしなかったのは、いったい彼の中のどの部分がそうさせたのだろうか。 真相は……いつか明かされるのだろうか。これは、その前の、ほんの短い時間のお話。                  /*/ 記憶 -memory-                  /*/ 「ここでいいんだよな…時間も大丈夫…だよなぁ」 ハンガーへ連なるトンネルの中、呟きが漏れた...
  • 07きみこSS2
    No.07 きみこさんからの依頼 昼休みのお誕生日会 ~きみこさんへ捧げる~ 静かに晴れ渡った小笠原の空に午前の授業のベルが鳴り響いた。 授業への呪縛から解放された学生達が思い思いに活動を始めた。学食に走る者、中庭で弁当を広げる者、校庭で遊ぶ者など様々だ。 それとは別に今回の主人公であり、凄い体験をする事になるきみこ@FVBの事について簡単に触れておこう。始めはにゃんにゃん共和国の大国FEGという藩国で内政の仕事をしていた。おっとりした笑顔と大好きな料理で皆を和ませていた人物でした。ただ、ふと何かを思いつき他の国への移動を決意した。そして、色々と迷って選んだ藩国はFVBという藩国でした。FVBは四季折々の花が咲き乱れる麗しい藩国であり、国民もその自然を楽しむ感覚とその厳しさに耐え受け入れる事ができる国民性であったからこそ移動してきたきみこ@FVBを受け入れる事ができた...
  • 83鍋村次郎SS2
    鍋村次郎@鍋の国 様からのご依頼品 おまけSS「ペンギンさん鍋の国へ行く」  ハードボイルドペンギンはひょんな事から鍋の国へやってきました。それはなんらかの情報を得るためなのか? または弟子の様子を見に来たのか? 誰も知りません。けれど、ペンギンはいつものようにコートに帽子でやってきたのです。 「なーべー、なーべー、鍋具はいらんかねー」 「よーし、こうなったら鍋奉行対決だ!!」 「今日の王猫様のお散歩情報出たよー、なんと2にゃんにゃんでこの情報をあなたに!! さぁ、買った買ったー!」  大騒ぎな鍋の国の町並みを眺めつつもペンギンは歩きます。その身についた戦争のにおいや火薬のにおいを気にしているのか、そっと人から離れるように路地裏へと足を向けたところ……。 「お、なぁ、そこ行くペンギンさん、鍋食ってかないかい?」  一人の少年がペンギンに話しか...
  • 158榊遊ss2
    榊遊@え~藩国さんからの依頼 耳をひこひことうごかしながら、日向の側を歩きながら、子猫のあごをいじいじとなでる。  猫が何とも言い難い顔をして、我慢しているのが可愛らしい、いぬだから警戒されるかとも思ったが、別にそんなことはないようだ。  日向は別段気にすることもなく、すたすたと歩いている。  「あの、アイドレスって、ご存じですか?」  榊は、前からの疑問を尋ねた。  日向は軽く首を振って、否定 「秘密結社みたいだな」  なんと返したらいいか、まさかゲームでみんながあなたを救うために命をかけたんです。  そのことをいったらきっと頭の変な人だと思われる気がする、さすがにそれはいやだなあ、少し聞くことを変えてみよう。  猫の顎から頭に手を写す、耳の間をくりくりといじる  猫がうんざりとした表情をしていて、何とも可愛い 「金髪の日向さ...
  • 06龍鍋ユウSS2
    こちらからご覧下さい。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です)  最初の遭遇が懐かしい今日この頃……互いに色んな事あったよねぇ……(><)bキャッキャ。なんか色んな意味で懐かしいデェス(壁|- `)…フフッ (マネッコ) -- 龍鍋 ユウ@鍋の国 (2008-03-21 01 35 59) 名前 コメント ...
  • 198歩露SS2
    歩露@芥辺境藩国様からのご依頼品 「ごめんね、チビ君。気持ち悪くなるのにこんなところへつれてきちゃって……」 「うーん。どうする? 中止にして、藩国に帰ろうか?」 「でも、今回は蒼天が……彼女が怖いやつじゃないってことを、教えてあげるから。少しだけ我慢して。……本当にごめんね」 パパと、みんながぼくをしんぱいしてくれている。 あのこわかったときとおなじ。 また、こわいことがあるの? ……でも、きょうはいつもとなにかちがう。 みんながこんなことばをつかうとき、とってもこわいおもいをするはずなのに。 きょうは、やさしいこえがきこえる。 きいたことのないこえ。 ぼくを……よんでいるの? 「蒼天は兵器だけど、でもそれだけじゃないって信じてます」 「……瀧川さん?」 「瀧川も、いつかは銃を置ける日がきますよ、きっと」 「そのためのお手伝いなら、いくらでも...
  • 155竜宮 司ss2
    竜宮 司@詩歌藩国さんからのご依頼品 その友情が愛情に変わるのにそう長い年月は必要としませんでした…  竜宮とユウタは互いに顔を見合わせた。竜宮がかわいいなぁとチラっと思っているとユウタは言葉を口にした。 「どうしよう」 「どうしよう」  竜宮も同じ言葉を口にし、互いにくすりと笑うと二人は立ち上がった。状況はどうしようもないが、ここに二人でいるということは絶望でもなく希望な気がしたのである。ユウタの兄でもある地竜がチカチカと光っており、その光も二人の気持ちに同意しているように竜宮は感じた。  さすがにユウタの顔を見てるのが楽しいからとずっと見てる訳にもいかないだろうと竜宮は現状を把握することにした。 「この小笠原はどこの世界にあるんだろうなー」  竜宮はそして、まずは腹ごしらえだと思い、ユウタに話しかけた。 ...
  • 148嘉納SS2
    嘉納@海法よけ藩国様からの依頼より 船着場に1組の男女がいる。 男の名は嘉納。海法よけ藩国の摂政である。 長い髪を後ろで1つに纏めた独特な髪型に、ラフな服装というこの眼鏡青年はにっかーと女性に笑いかけた。  嘉納:「うーいす、今日は旅行っす、この前は大変でしたから二人でだらだらしましょう!」 裏表のない彼の笑顔を向けられた女性、名を純子と言う。 なんでも鍋の国の摂政の娘さんだとか? ある者は彼女の周りには風が吹いていると感じると言う。 春の爽やかな…そよ風のような風を。それは彼女の発する雰囲気なのかも知れない。 純子はにこにこと笑っている。いつものように屈託のない笑みで。 そしてふと、上を見た。視線の先には黒い雲…久しぶりにまとまった雨が降りそうな天気のようである。  嘉納:「あ~、雨降りそうかな?一応、傘でも買いに行っときます?」 嘉納の言葉ににこにこと笑...
  • 90カイエSS2
    カイエ@愛鳴藩国様からのご依頼品 …ええい、しょげていてもしょうがない、なっこーなっこー最強のこー! 斎藤は気を取り直し、ずっとついていてくれた人に礼を言った。よくしてくれる人にはお礼ですー! まずはそこから! 「あ、ありがとうございます。えーと」 「いいのよ、なっこちゃん」 相手は微笑みながらこちらをいたわる。いい人だな。こんないい人が悪い人のはずがありません。英吏さんも話せばきっとわかってくれます! 思いながら、ずっとさいぜんから気になっていたことを、聞いてみる。えっとえっと、最初から親しげに話し掛けてくれてるけど、この人は、ううんこの人たちは――― 「どなた、ですか?」 そこでミーアは初めて気付いた。 「そうか、あなたは始めて会うなっこちゃんなのね」 /*/ ~祭囃子:中編~ /*/ 内心足...
  • 140悪童屋ss2
    NO.140 悪童屋@悪童同盟さんからの依頼  言霊と言うものがある。  言霊。文字通り「『言』に宿る『霊』」の意である。  この言霊と言うものは扱いの大変難しいものである。  使い方を間違えれば間違いなく相手の気分を害し、時に残酷に傷つける代物だが、使い方さえ誤らなければ、相手に対し、希望の光を与えるものである。  これは、大事にしまっていた言霊を、使うまでの閑話である。 /*/  悪童屋は執務室にいた。  砂漠の風は、熱を含んで暑い。  窓から吹く熱を帯びた風を受けながら、一心に仕事をしていた。  いつものように、下から上がってくる業務連絡に目を通し、確認をし、検閲印を押し、間違っているものは指摘して下に返す。  いつものように、その作業に没頭していた。  この所、スイトピーとは連絡が取れていなかった。  悪童屋にとって、彼女は何者に...
  • 645松井SS2
    松井@FEG様からのご依頼品 春の園、教会にて  その日は場所が場所なだけあって寒くもなかった。  まばらに人がちらちら見える中。  松井総一郎は白いタキシードなど着せられてぼんやりと立っていた。  しばらくして、着替えを終えた彼の恋人が控え室から出て来た。  自身と同じく白を基調としたふんわりとしたドレス。頭にはベールがかかり、裾を引き摺る姿がいつもの彼女とは異なって見え。 「とてもお綺麗ですね」  言いたかったセリフを恋人の友人の恋人(ああ、ややこしい)に先を越されてしまい総一郎は思わず彼を睨んでしまった。それを 「怖い顔しないの」  そうたしなめる彼女に、ちょっとだけほっとした。  何だ、ちょっとばかりいつもと違う格好をしているだけで。彼女は彼女じゃないか。  しかし、気持ちとは裏腹に。総一郎の足は勝手に教会を出て行ってし...
  • 33忌闇装介SS2
    愛に国境は無い、性別も無い、人種も無い。愛したならば誰も止めることはできない。 つまりどんな酷い事になっても、その場合も止められないということだ。                                E・ハガネスキー 燃えよakiharu国 あるいは ソックス・ネバー・ダイ AM11時 小笠原分校の教室に集ったakiharu国の面々はそわそわと落ち着きがなかった。 それもそのはず、今日の小笠原を楽しみにして長いこと頑張ってきたからである。 やがて誰かの影が廊下を歩いてくるのが見える。やや等身は低く、頭髪がもじゃっとしていていた。 皆の胸が緊張感に包まれる がらり、と音を立てて戸が開いた。次の瞬間、MrBはにこやかな笑顔のまま教室の床に倒れ伏す。即死であった。 わざわざ持ってきたのか通信画面を模した黒い枠を持ったまま顔面からぶっ倒れている。何をす...
  • 149花陵ss2
    花陵@詩歌藩国様からのご依頼品 ~夕焼け小焼けで~ /*/ 握った手は暖かかった。 顔は、、どんな顔してたかな。 絶対赤くなってたな私っ。 夕焼けのせいと言う事で、ごまかそう。 「ゆう~やけこやけで、ひがくれて~。」 歌に出すと、絶対そうなるんだからね! /*/ 日は遡って朝。 ヤガミは待ち合わせ場所で帽子をいじりながら人を待っていた。 実は、昨日いろいろな店で帽子を眺めていた姿があったのは秘密だ。 トレッキング用の登山帽など、そこら辺の店(小笠原内)にはあるはずが無く、相当探していたのも秘密だ。 (これで多分、格好では勝っているはずだ。) そう思っているヤガミのそばに花陵がやってきた。 始終、帽子を気にしていたせいで、気づくのが少し遅れた。 「こんにちは。」 「あぁ。」 先手を取れなかったのは...
  • 150環月怜夜ss2
    環月怜夜@世界忍者国様からのご依頼品 その日小笠原は晴れていた。待ち合わせの浜辺には、ここ数日の戦闘の跡はなかった。 きらきらと水面に反射する光を背に、それに負けないほどの煌きを結んだ黄金の髪に宿しながらその青年はやってきた。怜悧な美貌にどこかしら皮肉な微笑をうっすらと浮かべ、鼻歌でも歌いだしそうな上機嫌さを漂わせている。今日のいでたちはサマースーツ。長身に良く似合っていた。 その青年――ロイ・バウマンは、浜辺に立ち尽くす相手を認めて、軽く手を振った。相手――環月怜夜は、抱え込んでいたスーツケースと弁当箱を更にぎゅううっと握り締めた。 (おちつけーおちつけー) 2回ほど口の中で唱えてから、すうっと息を吸い込む。 「あ、ロイさん。こんにちは」 ぺこり、と挨拶する。と、スーツケースと弁当箱がこぼれそうになってわたわたする。そして顔を挙げ、相...
  • 547黒霧SS2
    黒霧@星鋼京様からのご依頼品  終わる物語  お話というものがある。  嬉しいお話。悲しいお話。楽しいお話。  どのお話も一つとして同じというものはなく、それぞれ違う輝きを放っている。  何故お話はこうして光り輝いているのか。  それは、お話は終わるからである。  終わらないお話は悲しいお話。お話は、終わるからこそ美しい。  そして、今日もまた物語を終わらせるべく歩く人がいた。 /*/  ガタンガタン  馬車は不快にならない程度に音を立てながら走っていた。  黒霧は膝の上にホワイトスノーを乗せ、外の景色を眺めていた。ホワイトスノーは大人しく黒霧の膝に座っていた。  夏の園には何度か来た事があるが、今日も日差しは強く、馬車が走って吹く窓からの風が心地よく感じる。  向かいにはラッシーが座っていた。黒霧とラッシーは流れるように変わる窓...
  • 180玄霧弦耶ss2
    玄霧弦耶@玄霧藩国様からのご依頼品  玄霧藩王は今現在藩王でなく、ただ一人の少女に恋する男であった。  ごめん嘘。もっと酷い。  ただのぐるぐるさんだった。 「どうしようくるかなというかきてくれるかな」  同じところを一分間に十往復しているのを、もう二十分は続けている。  その後ろに群れているコスモスが、玄霧に同情しているかのように風に揺れた。  ふと、その存在に気付く玄霧。 「コスモス…」  花言葉は乙女の純潔だなとかなんとか呟きながら、花に手を添えた。着流し姿にコスモスが良く似合っている。  ぶちり。  手折ってじっと花弁を見つめる。 「火焔、今日はきてくれるかな…くる…こない…」  この時点で決定的な過ちを犯してしまったのだが、玄霧は気付いていない。 「くる…こない…くる…こない…くる…こな…!!!」  コスモスの花弁の数は八、偶数である。来るからはじ...
  • No.00~No.10の依頼
    No.00~No.10の依頼 No.00 秘宝館トップ絵ギャラリー 忌闇装介@akiharu国 ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータ No.01 たけきのこさんからの依頼 01たけきのこ くま@鍋の国 イク@玄霧藩国 高渡@FEG ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータ カヲリ@世界忍者国 冴月@無名騎士藩国 黒崎克哉@海法よけ藩国 坂下真砂@よんた藩国 支那実@よんた藩国 あやの@FEG 和志@akiharu国 忌闇装介@akiharu国 橘@akiharu国 No.02 鍋谷いわずみ子さんからの依頼 ss城華一郎@レンジャー連邦 NO.03 一井号太さんからの依頼 乃亜Ⅰ型@ナニワアームズ商藩国 NO.04 はるさんからの依頼 文:高原鋼一郎@キノウツン藩国 挿絵:nico@土場藩国・橘@akiharu国 SS扇りんく@世界忍者国 ...
  • 424雷羅 来SS2
    雷羅 来@よんた藩国さんからのご依頼品  少年を守る男  少年は走った。走りまくった。  特に行くあてもない。急ぐ必要もない。でも何故か走りたかった。 『罰せられないなら罰しにいこうか。法律が無理でも、一発殴りに行くくらいはできるだろ?』  少年に向かって言われた善意ある言葉……。  今までにも表向きは善意を持って接してきた男達はいた。しかし、結局は裏切られ、いつしか信じなくなってきた。  でも、何かが違う、そうあの男は何かが違うと自分の心が訴えていた。下心がないのも分かっている。心配されているのもわかっている。  でも、今までの『飼い主』とはきっと何かが違うのだろう……今までいないと思ってた「いい人」なんだろう。  でも、でも、素直に信じる事はできない……きっと、きっと信じたら、後悔する……。  「なんで...
  • 110S43SS2
    S43@るしにゃん王国さんからのご依頼品 広い、広い草原が、少しずつ狭くなる。昨日まで同じ土地で同じものを食べていた仲間の牙が、爪が、少しずつ鋭くなる。 短い足で地面を鳴らして、夕陽の沈む地平線に向かって。争うことを好まなかった種族の最後の一匹は、淋しそうに一声鳴いて姿を消した。 「にゃんにゃんちゅー」 誰もかもが忘れた、淘汰されたその生き物の名前を、メガデウス・ネコリス、という。 メガデウス・ネコリス【めがでうす・ねこりす】 第五世界に生息したネコリスの亜種。主に草を食べる。 体長3m、体重は200kgを越える。 4000万年前に滅亡した。 全くおかしな話ではあるが、そのネコリスはむしむしと草を噛んでいた。ネコリスは本来お話を食べるものなので、まずそれがおかしい。次に、そして何より、それはネコリスと呼ぶにはいささか大きすぎる体躯を持ってい...
  • 48ソーニャSS2
     /*/  恋愛とは偉大なものである。  スイトピーはそれを信念としていた。  マイトの事を考えれば元気が出るし、マイトを見てると生き生きとしてくる。  スイトピーはそう信じていた。  お茶会に呼ばれたのはそんな折だった。  /*/ 「ミチコさんでもアレ、ダメそうなんですか!?」  お茶会主催のソーニャは、何やら電話を取って叫んでいる。  優雅じゃないわ。 「お茶の時間なのに」  思わず声を漏らすと、エミリオも 「そうだね」 と答えた。  エミリオとはここの所何故か縁があり、いろんな所を一緒に回っている。  何かしら? 最近様子がおかしいわね?  スイトピーは首を傾げた。  そうだ、何故か視線が合わないんだ。私は彼に何かしたかしら?  もう一度首を傾げて考えてみたが、とんと思い当たる節はみつから...
  • 251風杜神奈SS2
    No.251 風杜神奈@暁の円卓様からのご依頼品  しばらくの間、行方知れずだったトラナは、神奈の手によって見つけ出されて病院で治療を受けていた。  目を覚ましたトラナと、付き添っていた神奈。  俺の目に飛び込んできた光景は、 「……秋津さん、トラナは私を見て悲鳴を上げたの」  トラナが神奈を恐れている?  なんだそれは。冗談じゃない。  だが現実に、トラナは俺にしがみついて泣き、神奈の方を見ようともしなかった。  白衣を着たやつらだけじゃなく、ねずみ色の作業服を着たやつらまでが、慌ただしく病棟内を走り回っていた。  この病院が廃棄される日が近づいている証だった。  実際に、部屋に六つあるベッドも、俺とトラナ以外は使っていない。  日がな一日うろついていても他の患者に出くわすこともなく、トラナ以外にはもう患者なんていないんじゃないかと思わされる。  ...
  • 09風杜神奈ss2
    小笠原SS 黄金の海と亡国の王女  そこは、優しい風が吹く場所だった。  匂いも、色も、何もかもが違っても、それだけはどこか懐かしい感触だとトラナは思った。  水平線の向こうに日が沈んでいく。空の色が茜色に染まり、それを映す海が一斉にその色を変える。  黄金の野原だった。  トラナは帽子を抱え、わぁと口を開けてその光景に魅入る。隣で風杜神奈という名の少女が、同じようにして息を呑んでいた。それはどこか圧倒的な、人の手が決して届かない、そんな何かだった。あまりに遠く、美しい。 「……素敵なところに来たね」  神奈がそう言って微笑んだ。トラナはうんうんと頷く。 「綺麗。海の匂いが、六合と違う」  そう言ってちょっとだけ思い出す。あの故郷の海は、どんな匂いをしていただろうか。 「どうしたの?」 「ううん。みんなも来ればよかったのにね」 「……うん、そうだね」  ト...
  • 121きみこss2
    きみこ@FVB様からの依頼より 説得~ファウ(黒)・オーマの場合~ /*/ 草原の中に二人の男が立っている。 お互い背が高くがっしりとした体躯で、同じような黒い鎧・黒いローブを身に付けている。 それでも、違うのは片方は剣、もう片方は杖を持ってる所である。 一陣の風が吹き、刹那とも永遠とも分からない時間が流れ、そしてその時は来た。 杖を持つ男の右手が恭しく上げられ、わずかな息が漏れた。 その瞬間に剣の男は一瞬のうちに互いの間合いを詰め、手にしている剣を真一文字になぎ払った。 瞬間、走る閃光。 そこに観客がいれば、その閃光が止むまで何も見えなかっただろう。 真一文字に薙いだ剣は杖の男を引き裂くことなく宙で止まっていた。 その切っ先は男ではなく杖のみを捉えていた。 肝心の杖の男の姿が見えない。 剣の男はそのままの体勢で重心だけを...
  • 146ロッドss2
    ロッド@ビギナーズ王国様からのご依頼品 その日、ミズキ・ミズヤは不機嫌だった。 正確には数日前から続く不機嫌の真っ直中である。そしてその原因は、ロッドだ。少なくともミズキは、そう思っていた。ロッドは確かに約束を違えることなく自分に会いに来た。来たが、しかし。 「……帰ってくるって、言ったのに」 不満げに頬を膨らませるミズキ。いまだに夜明けの船に顔を出さないロッドのことを考えて、水槽に掌と頬を当てる。 物憂げな表情、溜め息ひとつ。 「………アイツが気にいらない…」 低音で絞り出された声と一瞬で変わった表情に、水棲BALLSが無表情のまま震える。 ミズキ・ミズヤ、良くも悪くも一途な乙女であった。 /*/ その日、ミズキ・ミズヤは上機嫌だった。 正確にはその日の午前、ロッドが夜明けの船に来ると知らされた時点からの上機嫌である。 ...
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