犬猫おもいで秘宝館 (仮)内検索 / 「83鍋村次郎SS1」で検索した結果

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  • 83鍋村次郎SS1
    鍋村次郎@鍋の国 様からのご依頼品 「トラオ・テンダーブルーとの昼休み」  憧れの小笠原、待望の小笠原、お待たせの上田虎雄もといトラオ・テンダーブルー。なんだか、迷宮に行ったとか鍋の国に滞在してくれるようになったとか色々あったトラオととうとう出会う時がやってきた。鍋の国でもトラ大好きな鼻眼鏡がトレードマークの鍋村次郎と鍋村藤崎の鍋村コンビは今日、とうとう小笠原にやってきたのでした。  トラオと一緒にお昼を食べた二人はトラオが疲れからか、ウトウトとしたのを見ると音を立てないようにお昼の片付けを始めました。 「おとさん、トラオ君つかれてるんだよね、やっぱ」  鼻眼鏡がチャーミングでソウルフルな次郎は小声で鍋の国のおとーさんでもある藤崎にささやきました。トラオに会いたくてきたけれども、疲れているなら休ませたい。二人の想いは共通でした。 「だね。さすがに起こすのが忍び...
  • 83鍋村次郎
    No.83 鍋村次郎さんからの依頼 棉鍋ミサ@鍋の国 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント 御発注主:鍋村次郎@鍋の...
  • 83鍋村次郎SS2
    鍋村次郎@鍋の国 様からのご依頼品 おまけSS「ペンギンさん鍋の国へ行く」  ハードボイルドペンギンはひょんな事から鍋の国へやってきました。それはなんらかの情報を得るためなのか? または弟子の様子を見に来たのか? 誰も知りません。けれど、ペンギンはいつものようにコートに帽子でやってきたのです。 「なーべー、なーべー、鍋具はいらんかねー」 「よーし、こうなったら鍋奉行対決だ!!」 「今日の王猫様のお散歩情報出たよー、なんと2にゃんにゃんでこの情報をあなたに!! さぁ、買った買ったー!」  大騒ぎな鍋の国の町並みを眺めつつもペンギンは歩きます。その身についた戦争のにおいや火薬のにおいを気にしているのか、そっと人から離れるように路地裏へと足を向けたところ……。 「お、なぁ、そこ行くペンギンさん、鍋食ってかないかい?」  一人の少年がペンギンに話しか...
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    思い出秘宝館人気作品ランキング テスト稼働中です。 閲覧回数によるランキングです。 上から閲覧回数の多い作品となっています。 作品閲覧の参考にどうぞ! 昨日の閲覧ランキングTOP10 141東西天狐 730乃亜・クラウ・オコーネルSS 178 アポロss2 110S43SS3 119左木SS 419アポロ・M・シバムラSS1 79結城杏SS5 33忌闇装介5 297時雨SS 240伯牙SS 総合閲覧回数ランキングTOP50 479黒崎克耶 147あおひとSS3(前編) 147あおひとSS3(後編) 14nicoSS1 02 鍋谷いわずみ子 15九重 千景SS 08高原鋼一郎SS3 105玄霧ss1 48ソーニャ 48ソーニャ 392和子SS 429橘SS 179時雨SS 28はるSS2 161華ss1 33忌闇装介SS5 95刀岐乃SS3 16船橋SS...
  • 依頼者別作品履歴(さ~の)
    依頼者別作品履歴(仮) (所属国及び敬称略) リンクミスなど有りましたらチャットまでお知らせいただけると助かります。 依頼者別作品履歴(仮)彩貴 西条華音 竿崎 裕樹 阪明日見 サカキ 榊遊 左木 鷺坂祐介(旧名:伯牙) サク 桜城キイチ さくらつかさ 里樹澪 さるき 戯言屋 沢邑勝海 参謀本部 詩歌藩国 慈詠 シコウ・アル・ナスライン 四方 無畏 支那実 島鍋 玖日 ジャイ 寂水 城 華一郎 白石裕 水仙堂雹 鈴藤 瑞樹 砂浜ミサゴ セタ・ロスティフンケ・フシミ 是空とおる 瀬戸口まつり(つきやままつり) 芹沢琴 セントラル越前 双樹真 ソーニャ/ヴァラ/モウン艦氏族/スターチス 平 祥子 高神喜一郎 小鳥遊@芥辺境藩国 小鳥遊敦@FEG 高原鋼一郎 多岐川佑華(旧名:金村佑華) 竹上木乃(旧名:たけきのこ) 武田”大納言”義久 橘 龍樹・翡鹿・ボーランドウッド 竜...
  • 97高神喜一郎SS1
    NO.97 高神喜一郎さんからの依頼 高神喜一郎は、一生に一度の一発芸をしようと、この日に賭けていた。  お見合いで知り合い、その時からずっと追いかけてきた相手の為に。  国は「協力しよう」と資金まで提供してくれた。  この芸、失敗する訳にはいかない。  絶対成功させなくては。  紅葉藩国が「祭りだ~」と大騒ぎする中、彼の周りだけ空気が違った。  これは、恋を賭けたゲームなのだから。 /*/ 「バロ」  祭りで騒ぐ人の群れから抜け出し、高神はバロの手を引いて人気のない場所に立っていた。 「わざわざ一緒に来ていただいたのは、貴方に見ていただきたいものがあったからです。貴方は、…勿論俺も、男色ではないので、ならばいっそ、女になろうかと」  懐からは、ピドポーション。性転換するアイテムである。  バロは、高神と懐のそれを見た...
  • 81高原鋼一郎ss1
    高原鋼一郎@キノウツン藩国 様からのご依頼品 「犬、でか!!」  隣の友人が唐突に声を出した。 「どしたの? 急に?」 「いや、アレ、見てみろよ」  友人の指さす方を見るとでっかい白犬がいた。っていうかデカ!  「……なによ、あんなのがいるのわかってたらカメラ用意してたのに」 「いやいや、いきなりカメラって、それはマナー違反じゃないか」  友人の言葉は聞き流し、その犬を見る。犬にもたれている少女の持ち犬なのだろうか? なんか少女もボーとしてるし、何か気になるなぁ 「あ、連れがいたみたいだな」  友人の言葉通りにラブラブカップルとその子供らしい男の子が犬と少女に近づいてきて何か話しかけている。 「子供って……あれは別に子供じゃないんじゃないか」 「……なんで、そんなことあんたにわかんのよ?」 「いや...
  • 08高原鋼一郎SS1
    No.08 高原鋼一郎さんからの依頼 寄せては返す波… 照りつける太陽… 光を受けて輝く海… 遥か遠くの水平線… 海と空がひとつになる…そんな最高のロケーション。 ここ小笠原にいい女とその取り巻きがやって来た。 …え?ちゃんと紹介しろ? はいはい。では、改めまして。 ここ小笠原にいい女といい男がやって来た。 バ・カ・ン・ス・である。 もとい、小笠原分校、水泳の授業であ~る。 *********************** アララ・エステル卓2日目ss *********************** 虎さん :「海だッ!」 雅戌 :「波の音は心落ち着きますねー」 辻斬燕丸 :「輝く太陽、ゆれる砂浜。海だぁぁぁー」 高原鋼一郎 :「海の色が違う…島だとこういうものなのかなあ」 雅戌 :「海辺ってどうもこう、眠くなるというか。泳ぐのも楽しい...
  • 32東 恭一郎SS
    登場人物紹介 ○仮面のお兄さん(ACE) 要点:・仮面・どう見ても晋太郎 周辺環境:・砂漠 無名世界観的には、ゲーム式神の城2にて登場の玖珂晋太郎…ぽい人。 元ワールド・オーダーだからか?神出鬼没の謎の人。 実は凄く強い…らしい。 ○斉藤奈津子(ACE) 要点:・ネコヒゲ・背が高い 周辺環境:・月光 評価:全能力12 特殊: 斉藤奈津子は医者、狙撃兵、歩兵として見なし,これらの持つ全ての特殊が使える。 斉藤奈津子は医療判定に必ず失敗する。 斉藤奈津子は英吏の傍にいる間暴走しない。 →次のアイドレス:英吏(ACE)、マルトク兵器(ACE) 無名世界観的には、ゲームGPO(ガンパレード・オーケストラ)緑の章に登場の女の子。 すんごく不器用。(ゲームでの能力:器用さ35/最低ランク なんかレーザーが撃てたりする…らしい。 あと、猫ひげが生えたりする…らしい。 ま...
  • 773東 恭一郎SS
    東 恭一郎@リワマヒ国さんからのご依頼品 「不器用な父と子」 /*/ 「東おとうさんへ はじめまして。わたしの名前は東みなとです。おとうさん」 そこまで書くと、みなとはぴたりと手紙を書くのをやめた。 鉛筆を持ったまま、悩む。もう何度も同じことを繰り返している。 無名から、リワマヒへ、リワマヒからFEGへ。短い間に国を転々とした。 自分を養子にしてくれた人の名は、東恭一郎という人らしい。 まだ、話したことはない。会ったことも、ない。 だから手紙を書こうと思って、そして、いつも書けないでいる。 「私は元気です」「頑張って勉強しています」「おとうさんはお元気ですか?」伝えたいことはたくさんあった。尋ねたいこともたくさんあった。 それでも、一番伝えたいことはどうしても書けなかった。 「おとうさんに会いたいです」 そう書いてからしばらくして、みなとは手...
  • 51高原鋼一郎SS
    アララ・クランと高原鋼一郎は、果てしない青空が見える砂丘の上にいた。 二人の愛の巣、すなわち新居探しのためである。 時刻はそろそろ夕暮れにさしかかる頃であり、 それまで風がなかった砂漠に熱く強い風をもたらしていた。 巻き上がる砂が苦しかろうと耐砂ゴーグルを差し出した高原の手を アララはそっと遮り、詠唱を始めた。 すると、風向きの反対方向から新たにほぼ同等の強風が訪れ、 辺りは真昼にそうであったように、無風となった。 「ここには風力発電用の塔でも作りましょうか?」 「ああそうですね。燃料を使うよりはずっと良さそうだ」 「…出費も抑えられるし」 「まったく現実的ね。鋼一郎は」 「身体に染み付いてるんですよ。こればっかりは性分でして」 交わす言葉はまるで夫婦のよう。 アララは、岩山を見ていた。そして、高原を振り返って話しかける。 「緑は好き...
  • 40高原鋼一郎SS
    NO.40 高原鋼一郎さんからの依頼 「あ…。あ、あ…」 喉から呼気が漏れ、それ以上に心からは後悔が満ち溢れ、己を苛む。目に映る夜明けの船の装甲にこびりつく血の跡は、間違いなく愛しい人のそれである。 そして、海面に彼女の姿は無い。 傾く日の光が船の装甲を赤く照らし、その血を。アララの存在を消そうかとするようにすべてを染め上げる。 何故、目を離したのか。何故、もっと気に掛けて上げられなかったのか。 彼女が弱っていたのは言葉の端々から、動作の拙さより判っていた筈だ。 それなのに…。 「時間がない。手短に言う」 絶望に犯される高原の前に現れたのは、光り輝く1人の男。太っちょで、前髪のみある異相の者。 知恵者と呼ばれる者の姿があった。 「うお、えーとどちら様で…はい」 「アララは松井が保護した。現在保護している」 ...
  • 30高原鋼一郎SS
    ~オーディオコメンタリ~ 「アララと火焔とコガと夏祭り」 はる「はいそういうわけで」 アシタスナオ(以下アシタ)「なんで俺が...」 浅田「あの。はるさん、高原さんのSS書くんですよね? どうして、わたしが呼ばれたのでしょう」 はる「まあ、ログも1時間程度なのに要約SS書いても意味ないし、かといって外伝が派生しそうな話でもないしというわけで、いっそオーディオコメンタリーをやろうかとだな」 浅田「おーでぃおこめんたりー?」 アシタ「その作品のスタッフや出演者が完成作品にリアルタイムで解説・コメントした映像や音のことだ。DVDだと副音声で流れたり、おまけとして編集されたり」 浅田「...出演者でも、スタッフでもないのですが」 はる「細かいことは気にしなーい」 51行~火焔・アララ・高原・青狸集合 火焔、浴衣の着付けがなってい...
  • 29高原鋼一郎SS
    好きなものは好きだから(小笠原ゲーム 柱空歌とアララ・クランより) ―高原鋼一郎さんに捧ぐ― キノウツンに籍を置く高原鋼一郎は、今、人生で何度目かのピンチに陥っていた。 まあ、鼻血を出しそうになっているくらいでピンチとか言うなという話もある。 だがしかし。 それが、最愛の女性(ひと)の前であるというのなら、また少し話は変わってくるわけで。 とはいっても、最愛の女性(ひと)だからこそ、こんな状態になりかけているともいえるわけで。 第一ラウンドは、アララの水着を見た瞬間から始まった。 どこかでゴングが鳴る幻聴が聞こえる。 カーン…! 岩陰でオイルを塗っていたアララが、彼の前に姿を現したとき、高原はちょうどパラソルとデッキチェアを用意し終えたところだった。 目に入ったのは、一見地味なワンピース。 おや、意外だ。 と誰...
  • 61高神喜一郎ss
    NO.61 高神喜一郎さんからの依頼 -どれだけの言葉にすれば、俺の想いは伝わるんだろう…どれだけ想えば…-  ***** 自分のことを「俺」と言う、勇ましくも美しい女性-高神喜一郎は両手を広げ愛おしい人に抱き着いた。 広い胸。大きな存在。 なにもかもが、安心する。 そして、巡る不安。 黒オーマであり、彼女の想い人であるバロは「抱きしめさせて、貰います」と言った高神に「ははは。よし」と答えて、されるがまま高神の行動を見ていた。 高神はバロを抱きしめる腕を背中まで回し、バロの肩に自分の顎を乗せる。 そんな高神を見るバロの表情を、彼女は見ることは出来ずにいた。 「どうした?」 と、自分の肩に顎を乗せてきた高神に尋ねるバロ。 高神は、何か安心したような声音で答えた。 「…バロの匂いが、します」 「父でも恋しくなったか?」 「違います!」 ...
  • 81高原鋼一郎ss2
    高原鋼一郎@キノウツン藩国 様からのご依頼品  今日の日記  今日はとうとうたびだちの日でした。友達といったいどんな旅に出るのかなぁ? という話をしてました。 「きっとね、運命の人的にかっこいい人が私をさらっていくのよ」 「うーん、いじめっ子じゃなければいいんだけどねぇ」  そんな友達も一人、一人と旅立っていきます。そしてとうとうボクの日が来ました。 /*/ 「…………涼しいかな」  長い髪の人がそんな言葉を呟きながらボクを見ました。長い髪の人は外に話しかけるとボクを捕まえて、縄でグルグルにしました。 (え、ええー!? どういうこと)  ボクが色んな意味でちょっとドキドキしていると大きくて四足歩行の白くてデッカイのに近づいていきます。デッカイのは水をダラダラ体から出しながら前足をブンブンと振っています。...
  • 58高原鋼一郎SS
    NO.58 高原鋼一郎さんからの依頼 mariage~結婚式~ その日1000名を越える名だたるACEや業界関係者に祝福され、一組の夫婦が誕生した。 新郎は高原鋼一郎。 キノウツン旅行社の社長にして、初めての微笑青空勲章を受賞した人物である。 新婦はアララ・クラン。 戦場で小太刀戦車隊に救われた少女は今ここに立っている。 これは、その二人の結婚式の記録である。 /*/ 画像はぐるぐるしている新郎の姿から映し出される。 シックな礼服を着せられ、髪型を整えられた。まさに控え室は戦場であった。入れ代わり立ち代り高原をメイクアップしていく。 この晴れの日を、突き詰めて言えばすべては花嫁を引き立たせる為にすべては用意されたとも思えた。それは自分ですら同じであろう。 そんな高原のもとに現れたのは一人の男であった。 ...
  • 97高神喜一郎SS2
    No.97 高神喜一郎さんからのご依頼  頭の悪くなりそうな合成着色料をガンガンに埋め込んだ魅惑の駄菓子、中でも夜店の花であるリンゴ飴の最後の一口を食うと、ぱんぱんにふくれあがった胃を押さえながら、走り出した。  その横をサンガ少年が走る、まだ若いサンガは大量の夜店の菓子を食ってもまだまだ元気、むしろますます調子がよくなっているようだ。  うらやましいなーとタカツキは思う、なにぶん中年の足音が近づいている、ふくらんだ腹は簡単には減らないし、戦場ならともかく日常的な体力不足はどうしようもない。  日に日に落ち行く体力との戦いは過酷な様相を呈しているが、それでも中年オヤジにならじと頑張るタカツキ  真っ青な顔をして走るタカツキをだらしないなーと思いながらサンガは速度を速めた、走れば走るほど、体に力が入ってくる、もっとはやくもっとはやく。  日頃から訓練はかかしたこ...
  • 58高原鋼一郎SS3
    NO.58 高原鋼一郎さんからの依頼 三人の父親 作:1100230 玄霧弦耶 /*/ 戦車長 小太刀右京は74式戦車(愛称:清子さん)を愛している。 国産だからである。彼は世界を愛してていたが、3つ4つある祖国をそれ以上に愛していた。 日本はその中の一つである。 というのも少し昔の話。今の彼は国産主義であるが、博愛主義でもあった。 きっかけはなんでもない。本部へ文句を言いに行ったことからである。 いい加減装填手を補充してくださいと言いに行った彼に保育園慰問の話が入り、即座に決定したことであった。 自分が学生時代に清子さんが大きな幻獣と戦う映画を見たお陰で、戦局が暗いを通り越して暗闇のなかだったことの気が晴れたことを覚えていたのである。 清子さんへの愛は、その時から始まっている。純愛であった。 装填手も大事だが子供達も大事だろう...
  • 97高神喜一郎ss5
    高神喜一郎@紅葉国様からのご依頼品 /*保護者たちの陰謀*/ /*その前*/ 「お嬢様」 「却下」 「まだ何も!?」 「えー」  アルバート・ヴィンセント・ログマンの言葉を聞いた途端、踵を返して遁走しかけた紅葉ルウシィは、ひどく面倒くさそうな顔をして渋々執事の方を振り返った。  アルバートの眉尻がわずかに持ち上がる。目に隈。また夜遅くまでカジノかどこかに繰り出していたと見える。全く、何度注意すればいいのやら……。本人も、負けないことをいいことに全く反省の色がないようだし。困った物である。  と、思わずいつもの苦言を放ちかけたところで、アルバートは現実に戻ってきた。 「それはともかくですね。今日のご旅行の事ですが……」 「予定は任せたって言ったよー?」 「はい。皆様にも声をおかけしましたし、招待状も届いている物かと存じます。ただ、一つ気になることがあ...
  • 97高神喜一郎SS4
    NO.97 高神喜一郎さんからの依頼 賭け事は計画的に… 『ここは根源力と引き換えにダイスを振る店だ』 と宣言して夏祭りの夜店の一角に店を開いたヨシフキン! どこから取り出したのかはわからないが店の前に商品を並べだした 『ピドポーション』 『1しか出ないダイス(改め偽ミハダイス)』 『30分だけ大人or子供になる薬』 『オイルボール』、『フードボール』、『ゲームボール』 『一振りの燃える剣』 『盾』が1枚 『金のリンゴ』 『危険な指輪』と『安い指輪』 といった豪華ラインナップこれをみて賭けをしない奴は藩王を筆頭として紅葉国の国民にはいなかった…。そう、これが後に言われる(?)『紅葉ルウシィの夏祭り200人斬り』の惨劇のきっかけであった。 ヨシフキンに勝てたのは紅葉ルウシィの『金のリンゴ』とあとから追加された『世界の謎の瓶』であった。この『金の...
  • 81高原鋼一郎ss4
    ■高原夫妻と少年・少女の場合 (後編) 「おもしろいねー」 ――半ば行儀悪げに、食事を取りながら、火焔は嬉しそうに笑っている。 「まあ、こういった娯楽施設はあまりないからな」 「喜んでもらえて何よりですー」 つられたように嬉しそうな青狸。 「僕も遊園地は初めて来ましたよー」 青狸の視線の先の火焔はコガを見つめていた。 その顔はとても満足げだが、一方はその対極であった。 めそめそと泣く巨獣。 その尻尾には三つ連なったペナント―― 「(お土産が…メモリアルな記念品予定がー)」 大層微妙な表情の青狸。 とっておきの贈り物は、罰ゲーム用品と化した。 「あ、で、遊園地ってなに。としまえん?」 「なんでマイナーな名前は知ってるんですか!」 「あたし、中野区だし」 「なるほど」 突...
  • 719高原鋼一郎SS
    高原鋼一郎@キノウツン藩国様からのご依頼品 雨上がり、心の露払い /*/  見えない雨が降り続いているようだった。 街の人気はなく、人々が家の中から恐々と空を見ている。 轟く雷鳴は今はなく、体を冷やす雨も止んでいるのに、雨の冷たさと雷の恐ろしさが離れない。 だから、まだ誰も知らない。もう雲は去り、陽の光が差し始めているのに。  高原は街の通りを出来るだけゆっくり歩いて、様子を観察している。 夕飯の買出しは、もはや日課になっている。ついでに、街の様子を見るのも。 前までは商店もいくつかやっていたのだが、今は買い物に行く場所も決まってしまっている。 それに、買い物時にもかかわらず、表を出歩く人もめっきり減ってしまっている。 人の流れのない藩国に、難しい顔を浮かべる。 どうすれば、みんなが表に出てきてくれるのだろうか。  ふと、買い物袋を持っ...
  • 408高原鋼一郎SS
    高原鋼一郎@キノウツン藩国さんからのご依頼品  私がその人と結婚したのは、1週間ほど前になる。  何の変哲もない、ただの、地べたすりの男。  名前を高原鋼一郎という。  地べたすり相手に、しかも恋愛で負けるなんて思ってもいなかったけれど、私の父が地べたすりであることを考えれば、当然の結果だったのかもしれない。  でも、後悔はしていない。  私が高原アララになったことは、私の誇りであり、宝だ。 「ねえ、ここは何なの?」  1週間ぶりに会った夫によく分からない着物を着せられた私が連れてこられたのは、やっぱりよく分からない場所だった。  木で作られた家、というのは分かるのだけど。  二人きりになるには色っぽさが足りないし、観客も多すぎる。  私は別に見せつけてもいいんだけれど? なんて。  そうして、あちこちを見回していると、天井で四つ足の物が回っているの...
  • 157高原鋼一郎SS
    高原鋼一郎@キノウツン藩国さんからのご依頼品 猫の朝は早い。 嘘。ごめんなさい。昼まで寝てます。 /猫の一日/ 高原家の庭は広い。というか、ここまでくると最早庭ではない気がする。 荒野のど真ん中にオアシスが出来てて、そこら一体全部自分の土地とか、 モンゴル人か何かかと思わなくもない。 モンゴルの広大な平原。所有者なんてない。 どこでもそこでも彼らの土地だ。移動して暮らす彼ら。 あ、高原定住してるじゃん。駄目だ。 高原がいない間に国の役人が「土地の所有権が」とかで来ていたようだが、 アララが殺して庭に埋めていた。恐ろしい。 あの時穴を掘っていた大型のI=D用シャベルは、今もその上に突き立っている。南無。 来世では、夫を尻に敷いている妻には逆らわないようにするといい。 しかし今の環境は、自身にとってはそれなりに...
  • 629高原鋼一郎SS
    高原鋼一郎@キノウツン藩国様からのご依頼品 /*周知の贈り物*/  今ならお皿割っても蹴りが飛ぶようなことはないんだろうなぁ。  なんて。  そんなことを考えつつ、黙々と皿を洗う雷鋼。勿論そんな恐ろしい事は想像の中でしかやらない。身内は敵よりも怖し、あるいは母は偉大。じゃぶじゃぶ。 「なんか良からぬこと考えてない?」 「えー」  隣で同じく皿洗いをしていた翠蓮が妙に胡乱げな眼差しを向けてくる。  雷鋼はまっすぐ受け止めようとして、失敗した。目をそらす。半眼になる翠蓮。 「あー。言い訳なんだけど。なんていうかさ」 「うん?」 「恥ずかしくない?」 「何が?」  きょとんとしている翠蓮。わからないかなぁーと雷鋼は内心でうなり、そっと後ろを振り返った。  後方数メートル先。居間では二人の両親ことアララと鋼一郎がなにやら話している。アララは珍しく顔まで真っ赤にし...
  • 691高原鋼一郎SS
    高原鋼一郎@キノウツン藩国様からのご依頼品 赤い布を首に巻いたオス猫、アントニオは海を見ていた 駄賃に貰った猫缶を小脇に抱えて、防波堤に腰掛けていた カリ・・・ アスファルトを擦る爪音に気付いて振り向けば、見知った顔があった 「ご無沙汰しております」 昔なじみの猫は、うやうやしく頭を下げる 「まだ、そのガウンの切れ端を持っておられたんですね」 「マフラーだよ、正義の味方ニャア必要だろ、マフラーの猫とでも呼んでくれ」 「英雄の介添えにでもなったつもりで?」 「ありゃ腕だろ。それよっか、どうしたんだ?お前が俺の所来るなんざ珍しいな」 自慢のマフラーを前足で揺らしながら、興味なさ気に訊ねた 「国を渡るのですよ、この国は・・・もう」 確かにキノウツンは度重なる危機によって疲弊している 帝国では呪われた国、などと評される程に 「まあ待て、まだ慌...
  • 08高原鋼一郎SS2
    No.08 高原鋼一郎さんからの依頼 “アララさんが先生で、エステルさんが後輩。夢のようですにゃあ” ―デモゲームログ閲覧者の呟き 日時不定 燦々と煌く白き太陽、眼下に広がるは青き水面。 ここ、(ほぼ)常夏の島、小笠原では 小笠原解放記念の無料小旅行が行われようとしていた。 無料というお手軽さか、それとも憧れのキャラに出会えるという高揚感からか、 この無料イベントは大盛況のうちに二日目を迎えていた。 そして本日のゲストNPCは、 前日に引き続いての登場となるアララ・クランと、 絢爛舞踏祭では強い人気を誇るエステルの両名である。 以下、魅力的な女性2名に翻弄される男女(とくに男共)の一幕をご覧頂こう…。 アララ(先生) :みなさーん。準備運動しますよー。 (今回は)先生役のアララが教え子たちを呼び集める。 高原鋼一郎@キノウツン藩 :「海の色が違う…...
  • 08高原鋼一郎SS3
    No.08 高原鋼一郎さんからの依頼 アララ先生とエステルと男ども 2008/04/07版 /*/  時は折しも夏真っ盛り。  激戦の末、小笠原を平和に導き分校が開校された、という歴史的補講なんかはどうでも よく、今ここに熱い男達が集結した。  なんと言っても青い海!  青い空!  白い雲と砂浜!  風に揺れるヤシの木!  えーと…とにかくその他色々!が呼んでいるのである。  ましてやここにいるのは厳しい抽選を経て幸運を掴んだものばかり。  いやが上にもテンションは気温とともにうなぎ登りである。  寄せては返す波の音にみな口々に海への思いを叫ぶのだった。 「海だッ!」 「輝く太陽、ゆれる砂浜(?)。海だぁぁぁー」 「みなさーん。準備運動しますよー」  そしてそんなテンションを更に爆超させる涼しげな声。  超絶の魔法...
  • 97高神喜一郎SS3
    NO.97 高神喜一郎さんからの依頼 ~オーディオコメンタリ~ 「きんのリンゴふたたび(ルウシィ伝説小笠原)」 http //blog.tendice.jp/200708/article_9.html アルバート・ヴィンセント・ログマン * 性別:男性 * 着用アイドレス:高位南国人+医師+名医+治癒師+吏族 紅葉家執事。 口ひげとメガネがチャームポイントの初老の男性。 クールビズ仕様の燕尾服を愛用している。 主人から賜った「万能であれ」という言葉を胸に、そうあろうと頑張るおじいちゃん。 最近ボケが来ているのか、時折目的と手段を取り違えて迷走する。 「ところでお嬢様、私はなんの話をしていましたでしょうか?」 春賀 * 性別:男性 * 着用アイドレス:高位南国人+歩兵+ゲリラ+名パイロット+護民官 小麦色の肌、癖の強い...
  • 939高原鋼一郎SS
    高原鋼一郎@キノウツン藩国さんからのご依頼品 [ある兄の悩み] 「なんていうか、時々えらくスケールの小さいことを、もの凄く派手にやりますよね」 「そうでもない」 「……」  雷鋼は、正座してちくわかじっている、はるから目を逸らした。  改めて正面を見る。  そこにでん、と置かれている、まるく膨らんだ麻袋。開いた上部から突き出た、針葉樹のかさついた胴体。首が痛くなるほど高く、砂漠の国では見られない深い緑色が青空を遮っている。  一般に、樅の木と言う。  一体 どこから持ってきたんですか。そう聞きたい気持ちをぐっとこらえて、ふうっと息を吐いた。  視線を下ろすと、手の内に収まった緑色の包みが視界に入る。さっき、翠蓮が美味しそうに頬張っていたやつと同じだ。中身は多分、クッキー。 「やめてください。僕はもう大人ですよ」  などと言った手前、その場で開けてみんなのよう...
  • 58高原鋼一郎SS2
    NO.58 高原鋼一郎さんからの依頼  壮大な音楽が遠くで聞こえている。高原は新郎控え室で沢邑と時間を待っている。  高原の付き人は急遽変更されたらしい、打ち合わせの時と違う人物が部屋に入ってきた。  その人は何の特徴もない顔立ちの男で、彼は前任者の名前をあげて、彼は病気になったと告げた。 「はぁ、それはどうも」 と挨拶をする高原。 「ところで貴方のお名前は」  このタイミングで人が変わるとは怪しい。 「……高原さん、大丈夫ですかね」  沢邑も怪しいと思ったのか、高原に小声で尋ねた。  男はそんな様子も意に介せず、自己紹介をした。 「大和丘一人。と言います」  どう聞いても、おそらくは偽名としか思えない。が、怪しんでもどうにもならない、と握手をする高原。 「大和丘さんですか。よろしくお願いします」 「ありがとう」  大和丘は微笑んで両手で貴方の手を握った...
  • 807高原鋼一郎SS
    高原鋼一郎@キノウツン藩国様からのご依頼品 はじめまして、これからよろしく /*/  宰相府にオールドをレストアに出し帰路につくまでの間、何度かメモを開いて頭を掻いていた。 流石に青に家に訪れたときはやらなかったが、アシタと別れてからはそれにかかりっきりだ。 すっかり秋が充満している空気を大きく吸い、かすかに冬の匂いを感じながらつぶやく。 「名前気に入ってくれるだろうか・・・」  誰に向けた言葉なのか。 高原はクーラーボックスを揺らしながら、メモに並んだ文字に目を落とす。 メモ帳のそのページには、三つの名前と消された一つの名前があった。     鋼児、東吾、智志   明日 /*/  そうやってメモとにらめっこしているうちに、我が家が見える距離まで来た。 何かを考えながら歩くと、意外に時間や疲れを感じないものである。 ...
  • 260高神喜一郎SS
    高神喜一郎@紅葉国さんからのご依頼品 からんからんからんからん…。地面に、黒くて小さな下駄が打ち付けられる音が響く。どーん、ぱらぱらぱら、と空からは、今年最後の花火の音が降ってきていた。 「もう、始まってしまってる…!」 早足で乱れた髪を手で撫で付けながら、高神喜一郎はきょろきょろとあたりを見回した。薄い青地に赤い花を散らした、かわいらしい浴衣が今日の勝負服だ。「きーちゃん、いける!それなら一発だよ!」と国の友人に太鼓判を押してもらった一品である。相手の反応をぐるぐると想像して倒れたのはナイショだ。 「え、と…ここで待ち合わせ…だよな」 どーん、とひときわ大きな花火が上がって、空を華やかに染める。ぱらぱらぱら、とその残火が落ちてしまうと、すっと暗闇が落ちて心細くなった。 「バロ…」 心細げに小さく呟くと、その暗闇からふらり、と見覚えのある大...
  • 81高原鋼一郎ss3
    ■高原夫妻と少年・少女の場合 (前編) 遠くを。 遠くを夢見るように少女は眺めている。 その様は風に吹かれる花を連想させた。 大きな獣に背を預け、少女はただ、呆としている。 少女は、ただ、美しかった。 その美少女の名を結城火焔という――  /*/ 「どうもどうも久しぶり…何か疲れ気味みたいだけど大丈夫か?」 男が声をかける。 その声に少女が気づいたように反応をする。 「あ。うん」 ひらひらと彼女の傍にいる大きな獣――雷電と呼ばれる動物兵器に手を振る男。 「コガも久しぶり」 男の名は高原鋼一郎。 キノウツン旅行社の社長であり、先日結婚したばかりの男である。 連日の激務をこなしつつも、こうやって暇を見ては自分の時間を作れるあたりに、この人物の有能さが現れている。 「久しぶりです火焔...
  • 253高原鋼一郎SS
    No.253 高原鋼一郎@キノウツン藩国様からのご依頼品 /*休日紀行*/ /*Outline.*/  食糧危機である。  なんのこっちゃと思われるかもしれないが、現在、キノウツン藩国は高原家では絶賛食料危機に陥っていた。  別に飢饉に襲われたわけではない。この前日、戦争より帰還した高原アララが力尽きて光になりかけたという事件が発生しており、その際、高原鋼一郎の機転により復活は出来たが、体の再構築に家中の食料品を消費してしまったのである。  このときは緊急事態であったため、誰もそんなこと気にしなかったが、翌日になって、高原鋼一郎と育ち盛りであり子供達、雷蔵・翠蓮の双子は何とも言えない沈黙状態に陥ることになった。ちなみに、この事実に気付いた時、アララはまだ昨日の疲労をうけて眠っている。  この日常生活的には充分危機な状況を受けて立ち上がったのは、雷蔵・翠蓮の二...
  • No.81~No.90の依頼
    No.81~No.90の依頼 No.81 高原鋼一郎@キノウツン藩国 さんからの依頼 SS龍鍋 ユウ@鍋の国(その1) SS龍鍋 ユウ@鍋の国(その2) 三つ実@アウトウェイ SS伏見@伏見藩国(前編) SS伏見@伏見藩国(後編) まき@鍋の国 No.82 猫野和錆@玄霧藩国 さんからの依頼 シコウ@リワマヒ国 No.83 鍋村 次郎@鍋の国 さんからの依頼 SS龍鍋ユウ@鍋の国(本編) SS龍鍋ユウ@鍋の国(おまけ編) 棉鍋ミサ@鍋の国 No.84 経@詩歌藩国 さんからの依頼 nico@土場藩国 SS嘉納@海法よけ藩国 No.85 花陵さんからの依頼 SS鈴藤 瑞樹@詩歌藩国 カヲリ@世界忍者国 No.86 蝶子@レンジャー連邦 さんからの依頼 ssジャイ@FEG つきやままつり@ヲチ藩国 No.87 比嘉劉輝@なが...
  • 99鍋 ヒサ子ss1
    まったく。 と、ヤガミは思う。 いつも口は半開き、ちんちくりんで、半目で、眠そうで。 おまけに無邪気で無頓着で無防備で無警戒にあけすけで。 言葉で考え羅列する。 心を言葉で埋めないと、思考が彼女を傷つける。 素直に言っても遠回しに言ってもヒサ子は同じ反応しか返さない。 まっすぐにしか反応しない。 だからごまかしがまったくきかない。できるのは、けむに巻くことだけだ。 なるべくけむには巻きたくない。しかし巻かなければ傷つける。それは、嫌だ。 布地のほとんどない格好。 ほとんど目もあてられない裸同然の格好。 …そんなものを見続けて冷静でいられるほど俺は出来ていない。 傷つけるのは嫌だ。だから見ない。見たくないわけじゃないが。 見たいと匂わせるのすら、嫌だ。念仏は宇宙の真理について考察している。唱えることを行動す...
  • 46はるss1
    NO.46 はるさんからの依頼 洗い物をしながら横山は、軒先から伝わる熱い気配の源を時折眺めていた。裏通りの安い宿は砂避けのために台所の窓ガラスのような使用頻度の低い場所ははめこみにしてあり、手元をぼんやりと照らす灯りだけでは、砂漠の街の夜更けに人影を充分に確かめることは出来ない。だが、そこにいるのが誰なのか、横山には確かめるまでもなくよくわかっていた。 相変わらず、休む事を知らない。 しかもその鍛錬には私欲がない。 私欲がないから自分に対する甘えもなく、ただ客観的に積み重ねる。それを、延々と繰り返している。 強くなるわけだ。 道場で毎日最後まで顔を突き合わせていた頃に比べても、もう全然私じゃ敵わない。 かちゃかちゃかちゃ、きゅう。 ぽた、 ぽた、 ぽた、 …… 静かにコップや...
  • 04はるSS1
    はる@キノウツン藩国様からの依頼より グリンガムの物語(小笠原ペア旅行ミニリゾートより) ―はるさんに捧ぐ― 彼は、風のように駆けていた。 空を飛ぶがごとく、それはもう一目散に。 なぜならば、それは。 彼の主人が自分を呼ぶ口笛を吹いたからなのである。 近くを歩いていたヒゲメガネも、その隣を歩いていた見覚えのある少女も気にせず、グリンガムはただひたすら走った。 呼ばれたのならばいかなくてはならない。 そして、彼は主人の姿を発見する。 「がう?」 「このパンはなんとっ、正真正銘、今日作られた焼きそばパン!しかも、シールが左右逆っ!」 主人の隣には、なぜか必死に裏焼きそばパンの説明をする少年。 しかもちょっとムーディー。(注:藩国内キャラ設定による) すぐ横に彼が来たことには、まだ気づいていないらしい。 「そし...
  • 28はるSS1
    静けさとは無縁の愉快な悲鳴。派手に突撃していくグリンガムの姿や、アメショー警備仕様に追い立てられてるソックス持ちの玄霧や岩田、いつの間にかりんくの隣で湯船に使っている青森、勢いよく飛んでいく桶。  そんな景色を眺めながら、ワサビの愛称で知られる猫野和錆は感慨深く思ったものだ。 「混浴っていいな」  あ、殺気を多数検知。  ワサビは慌てて「はんおー様いつ戻ってくるのかな」などと呟いて誤魔化した。  それは賑やかで、  騒がしくて、  でも、どこか愉快な、一夜限りの狂想曲。  夜が静寂と共にあるなんて嘘っぱちで、  ふいに大声で笑い出したくなるような、  そんな、お祭りのような一時の──  みんなで夏祭りにいこう!─ある一夜の狂想曲─  夜闇を切り裂くような速度で疾走する一団がある。アメショー警備仕様である。警備仕様であるため本格的な殺傷武器こそ積...
  • 121きみこss1
    きみこ@FVB様からのご依頼品 雅戌の大冒険 -Adventure of the festival- 雅戌(オス・20代)は現在特別任務遂行中である。 自分から提案したものではあるのだが、買出しに出ているのだ。 焼きソバ クレープ たこやき 焼き鳥 ……たこやきは定番としても焼き鳥はちょっと親父くさいな、と失礼なことを考えながら顔色一つ変えず全力で走っていた。 第一目標は、焼きソバ。 出店で食べる焼きソバはうまい。 熱々の鉄板で焼けるソースの匂いは一種の魔力のようだ。お世辞にも高級とは言えない食材を使いながらも何故か惹きつけられてしまう、お祭りの熱狂と相乗してつい財布の紐をゆるめる要因となりうる。 「へい、らっしゃい!お兄さんヤキソバいかがっすか!」 威勢の良い声を聞きつつ軌道修正。ここが狙い目と足の裏でしっかりと地面を掴んで摩擦係数を高める。 ...
  • 161華ss1
    華@土場藩国様からのご依頼品 缶です。 みんなで、小笠原に遊びにいったら 猫に絡まれたとです。 一張羅の缶がボロボロとです。 みんなネタで笑ってるけど、本人割と必死です。 缶です。 夜明けの船にいってBallsと仲良くしようとしたとです。 いきなり再資源化されそうになったとです。 缶です・・・缶です 缶です…。 「土場藩国 藩王の日記より」 /*/ 土場藩国 アイテム図鑑 小笠原慰安旅行 SS /*/ 話は、前日までさかのぼる。 その日華(ヤガミスキーの一人)はパチン、パチンとホッチキスで旅のしおりを作成していた。 「よし、ちゃんとできた!」  紙をきちんと万中で折り、ページを確認して両端を止める。吏族の手伝いをしていただけあって、なかなかの腕前だ。 明日...
  • 49高渡ss1
    暑い日のお料理教室 小笠原の抜けるような青い空、綺麗な海辺…。 ではなく、暑い日差しを避けて小笠原校の家庭科室で男女6人が集まって料理を作ろうとしていた。 まず始めに本編の登場人物について紹介しておこう。 エプロンが上手く結ぶ事ができずに悪戦苦闘している女の子が今回の主人公の高渡である。 大きな瞳と猫耳、あと笑顔が似合う晋太郎が大好きな一人の乙女でもある。悪戦苦闘している高渡のエプロンをにこにこと笑って結ってくれたのが彼女の想い人である晋太郎である。高渡が少し驚いて、そして嬉しそうに『ありがとうございます』とお礼を告げると晋太郎は『はい』とにこにこと笑って返事をしてくれた。 その横には高渡の友人である川原雅がすでにエプロンをちゃんとつけて待っていた。その側には千葉昇が料理は苦手だなぁといった顔で立っており、晋太郎と何か言い争っていた。と言うよりも晋太郎が昇を弄って楽...
  • 16船橋SS1
    NO.16 船橋さんからの依頼 相も変わらず燦々と日が照りつける小笠原。 今日もこの地のリゾートへ遊びに来る者たちがいた。 キノウツン藩国の重鎮(というかこの国は参加者のほぼ全員が重鎮であった)、 船橋と高原鋼一郎の2人である。 今回は日々忙しく国務・護民官業務・旅行社業務をこなす船橋のために 彼の上司(?)、小笠原旅行社の社長である高原が手を貸し、 念願のACEとキャッキャウフフ☆をしに来たのだ。 ……もっとも娯楽不足のためそれほど沢山にはACEを呼べないのが泣き所だったのだが。 そんな赤貧洗うが如しの彼らのもとへ現れた太陽の化身、 砂漠の国のオアシスに勝るとも劣らない南国の華。 今回のゲストACE、柱空歌&アララ・クランの登場である……! GPO緑の章を遊んだことのある諸兄ならばおわかりであろうが、 柱空歌は周囲の人間からは地雷扱いをされている。...
  • 131まきSS1
    まき@鍋の国様からのご依頼品 「忘れないから…」  そう願いたくて。だけど、 「忘れないから」  それでも―― 「忘れるもんか」  それでも―― 「忘れない!」 /*/  水平線に浮かんでいた大きなオレンジの夕焼けは、とっくに沈んで消えていた。  海岸の空は、透明度のある濃紺の色に溶け込んでいく。  小笠原の海に明かりらしい明かりはない。  月と星の透き通った光だけが、海と、金髪の少女を青く照らしていた。 「警告しておく。」  呟く声がなるべく冷たく聞こえればいいと願った。  これが、最後の通告のつもりだった。  そして自分とこの不思議な少女との最後。  意味不明なことをさんざん喚いては自分を振り回して、けどどこまでも真剣で必死だからつい構ってしまっていた。  それがなんとなく続いていて、いつしかその関係に...
  • 95刀岐乃SS1
    刀岐乃@越前藩国様からのご依頼品  どこにでもある集合団地の一棟、その中のある部屋。そこで一人の少女が頭を捻っている。 一見すると男の子とも見える中性的な魅力を持ったその少女。名を「七海」という。越前藩国の逗留ACEにして、E98「九州会戦」にてその知識をもって貢献した勝利の立役者である。  よく人は見かけによらないというが、この七海もまた、その典型例である。10歳にしてゲーム「スピリチア・ダンス」にて、特師の階級章を持っている。スピリチア・ダンス全体の参加者数と、特師が一握りの者にしか与えられることが無い、といえばその非凡さがわかるであろう。   そんな少女をしても、解決が困難なことは沢山ある。様々な才能があろうと、彼女はまだ10歳であり、解決できないことはいくらでもあった。 全部がゲームだったらなぁ、というのが彼女の言ではあるが、世の中そうそう都合よ...
  • 22伏見SS1
    NO.22 伏見さんからの依頼 波の音が聞こえる。 瑞々しい緑の匂いと、潮の匂いに伏見藩国藩王、伏見は鼻をひくつかせた。南国のような陽光に目を細めて、眼鏡を押し上げる。冬の京と言われる俺の国とはえらい違いだな…。 すでに額は汗ばみ、伏見は掌でそれを拭った。 「暑いですね。流石は小笠原」 まぶしい日差しを片手で遮って、になし藩国藩王、になしは率直な感想を述べた。赤い髪を揺らして、高く青い空を見上げる。可憐な美少女に見えるが、残念ながら男であった。 2人が小笠原の様子を観察している内に、ぽち王女は坂道を一人で先に行ってしまった。その背中は寂しそうで、2人は胸が締め付けられた。 「お姉様っ」 になしは殊更元気に声を掛けて、隣に駆け寄った。伏見も彼に続いてぽち王女に追いつく。 「お一人とは、また。一声かけてくださいよ」 「そうです、水臭いです」 伏見の言葉に力一杯頷く...
  • 12浅田SS1
    芝村: イベントを選択してください。 どのイベントがいいですか? 学校イベント一覧 1 登校 2 下校 3 テスト 4 昼休み 5 一緒に泳ぐ 6 体育祭 7 勉強会 扇りんく:ええと、私は、2か4か…5がいいです。 浅田:えっと、本日は付き添いなので、扇さんの希望のイベントでお願いいたします。 扇りんく:では、僭越ながら決めさせていただきます。 5 一緒に泳ぐ でお願いできますでしょうか。(ちょっと照れますが; 芝村:OK 芝村:/*/ 我はこれより、思い出妖精の責務を果たすために文字を連ねよう それは時と共に色あせることのない永遠のもの さあ、思い出を描こう 目の前には海岸が広がっている。 照りつける太陽に、潮の匂い。 島の隅に、木々に隠されるようにしてポツンと存在する浜辺。4人...
  • 148嘉納SS1
    嘉納@海法よけ藩国様からの依頼より あれはいくつの頃だったか。 広い背中におぶさって、月を見上げたことがある。明かりの少ない海沿いの道を、当時はまだ私にもよく構ってくれた父に負われて。海に浮かぶ月までの道を、歩きたいと駄々をこねて。せめて私の代わりにと、月に向かって靴を投げた。 …その後、父に酷く怒られたのだけど。 月に行ってしまった靴の相棒が、淋しそうに箱の中に横たわっている。掌よりも小さなそれを手に取って、純子はにこにこと笑った。 「旦那様がつれていってくださると、約束してくれました。たのしみですね。」 答えない靴を大事にしまいなおして、純子は彼女の夫のところに向かう。 夫は、今日も彼女が居ることに気付かなかったが、純子の笑顔は曇りもしない。ただ、手を引いて歩く夫の背中を見て、今日は何をするのだろう、と笑った。 風が、純子の頬と髪を撫でる。目...
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