(03)888 『蒼の共鳴-守るべきモノ-前編』

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  • (03)888 『蒼の共鳴-守るべきモノ-前編』
    日も傾き始めた街。 手慣れた動作で運転手にお金を渡し、少女はタクシーを降りた。 すらりと伸びた手足の長さに加え、その整った顔立ちは何処か日本人離れした空気すら漂わせている。 愁いを帯びた表情を隠そうともせず、少女は大通りの歩道を歩き出した。 道行く人が時折、少女の方を見て驚愕の表情を浮かべる。 時には無遠慮に少女に声をかけようとする者もいたが、少女は完璧な微笑みを浮かべながらその声を封じていく。 その微笑みに捕らわれなかった幼女が、少女に声をかけた。 「きらりちゃんだー!」 「すみません、この子きらりちゃんの大ファンで…」 飛びついてきた幼女を抱き留めながら、少女は幼女の母親であろう女性に爽やかな微笑みを見せた。 爽やかなのに諦念すら感じさせる微笑みで、少女は慣れてますからと努めて優しい声を出す。 是非写真をと言ってきた女性に、事務所...
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    モーニング戦隊シリーズ 共鳴トライアングル モーニング戦隊シリーズ リゾナンターの出会いや戦いの日々を時系列に沿って描いた骨太の作品。ジュンジュンやリンリン、愛佳は登場していない。 (02)539 『モーニング戦隊リゾナンター 希望の少女』 2008/04/23(水) 11 43 39.71 0 (03)679 『モーニング戦隊リゾナンター 悲しみの少女』 2008/05/03(土) 00 13 56.13 0 (06)354 『モーニング戦隊リゾナンター 決意の少女』 2008/05/27(火) 13 58 18.62 0 (09)595 名無し募集中。。。(モーニング戦隊) 2008/06/29(日) 22 35 56.12 0 共鳴トライアングル さゆ絵里やれいなたちの出会いに特化した連作。モーニング戦隊シリーズとは別の作者の作品であるが設...
  • (04)122 『蒼の共鳴-守るべきモノ-後編』
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    ... 23.69 0 (03)888 『蒼の共鳴-守るべきモノ-前編』 2008/05/04(日) 15 10 42.61 0 (03)947 『胸の高鳴る方へ』 2008/05/05(月) 00 09 42.74 0 第 4 話(2008/05/05(月) 00 34 41.61 0 ~ 2008/05/13(火) 01 17 09.34 0) (04)014 『走り出した共鳴 後編 ~再会~』 2008/05/05(月) 01 13 59.22 0 (04)122 『蒼の共鳴-守るべきモノ-後編』 2008/05/05(月) 23 33 59.38 0 (04)194 『黄昏のDR.マルシェ』 2008/05/06(火) 16 13 30.24 0 (04)229 名無し募集中。。。 (切ない願い)2008/05/06(火) 18 35 17.61 0 (04)...
  • (23)504 名無し募集中。。。 (風の少女)
    →(23)494 『蒼の共鳴番外編-グレイス・ウィンディア-』  ************* 暑さで、頭がやられちまったかな。 俺はトラクターの上で、麦わら帽子のひさしを上げ、目を細めた。 烈日に焼かれた水田の向こう。 陽炎ゆれる田舎道。 白いワンピースを着た少女がひとり。 稲穂が、ワンピースが、風に揺れていた。 トラクターの上で思わず、自分の周りを見回す。「あそこだけ風が吹いてる?」 俺は“まぼろし”を見ているのだろうか? それとも……いや、考えるのは止そう。どうせ頭が回らない。 少女が“まぼろし”で無いとしたら、きっとあの風はここまで来る。
  • (06)758 『蒼の共鳴-失いたくないモノ』
    「じゃ、2、3日くらい連絡つかないと思うけど心配しないでね。 いってきます」 「分かったやよ、でも携帯繋がらんくらい田舎とか…仕事の為とは言え、大変やねー」 「まぁ、こう見えてもそれなりのポジション任されてるからね。 んじゃ、またね」 愛と会話を交わした里沙は、一人リゾナントを後にした。 今日から数日里沙は出張―――正確には、ダークネスへと一時帰還するのだ。 愛達には、仕事で田舎の方まで出張と言うことにしておいた。 携帯が繋がらなくても仕方のないような奥地、という設定にしておけば煩わしさを感じることはない。 そういう設定にしておくのには理由があった。 ダークネスへと帰還している数日間は、携帯を取り上げられる。 その上、ダークネスの建物全体を覆うのは物的攻撃や電波等を完全に遮断する妨害結界が張られている。 幾ら連絡を取ろうとしても無駄なのだ。...
  • (13)337 『蒼の共鳴-別れの刻限-』
    いつだって日は昇り、朝が来る。 そして、もう、どれだけ戻りたいと思ったとしても昨日には戻れない。 朝が来なければいいと、どれだけ願ったことか。 自分の視た未来が当たらなければいいと、どれだけ祈ったことか。 祈りは届かず、願いは叶わず。 朝になったことを告げる燦々とした日差しが差し込む喫茶リゾナント。 一睡することすら出来なかった。 胸を締め付ける悲しみが、ずっと心の中に木霊する。 誰も口を開かない。 否、開けるわけがなかった。 いつか、予知夢で視た未来。 当たって欲しくないとどれだけ思っても、ついにこの時を迎えてしまった。 もう、時計の針は進むことがあっても元に戻ることはない。 ため息すらつけない空気と、胸を締め付ける悲しみが辛くて。 愛佳の頬をまた、新たな涙が伝う。 そして、それは他の皆も同じだった。 この沈黙を打ち破るように最初に...
  • (04)769 『蒼の共鳴-その共鳴は偽りの共鳴なのか-』
    「駄目かぁ」 己の手のひらを見つめて、小春は小さく溜息をついた。 黒いドレスに身を包んだ女性に、大切な存在を奪われてから一ヶ月が経過していた。 女性の手により、まだ歩けるようになったばかりの小さな子猫―――ミーは氷漬けにされて粉々に砕かれた。 その残酷な行為を目の当たりにした小春は、激しい怒りと深い悲しみを解き放ち、新たな能力に目覚める。 “発電-エレクトロキネシス-”に目覚めた小春による、空を切り裂くような雷によって女性は息絶えた。 ミーを失ったその事件以来、小春は時間を見つけては一人で電気を操る練習をしていた。 もう、誰も何も傷つけさせない為に強くなりたかった。 その為には、覚醒したこの攻撃系能力を自由自在に行使できるようになることが必要不可欠だった。 元々、小春は練習や特訓といった努力を強いられる行為が嫌いだった。 天才肌と芸能界関係者に...
  • (13)475 『蒼の共鳴-突きつけられた絶望-』
    「見つけた…小春、場所を念写して!」 愛の鋭い声に、小春は必死に力を絞り出して愛が見つけた不自然な部分を念写していく。 10時間近く愛の隣で何十万もの人の感情の渦に心を晒していた小春。 今の小春はもう、静電気すら起こせない程に疲弊していた。 顔が真っ青になっている小春に、同じように顔を真っ青にしている他の皆も自分の残りの力全てを注ぎ込む。 皆、今までにないくらいのギリギリのラインに立っていた。 今ダークネスに襲撃されたら、傷一つ負わせること叶わずに全員殺されてしまうに違いない。 それでも、この念写だけは成功させねばならなかった。 念写が出来なかったらこの10時間近くが全て水泡と化す、声がする場所が何処かまでは愛では特定出来ないから。 絶対に念写仕切ってやる、その想いだけで小春は必死に歯を食いしばってその場所を写していった。 念写した画像だけでこれから...
  • (09)068 『蒼の共鳴-その声は届かない-』
    糸のような雨が降る夜、ジュンジュンは1人自分のマンションへと歩いていた。 皆と別れて帰る道は、雨のせいで余計に寂しく感じられる。 雨音以外は、たまにジュンジュンの側を追い越していく車の走り去る音しかしない。 静かすぎるくらい、静かな夜だった。 ここのところ、リンリンの様子がおかしい。 皆と一緒に笑っている時に、ふとリンリンの方を見ると。 仲間に向けるような視線とは言い難い、冷たささえ感じられる視線を皆に向けていることがある。 リンリンが実は誰よりも沈着冷静な人間であることは知っているが、それを差し引いても あんな冷たい視線を皆に向けているのは不可解だった。 リンリンと共にダークネスの一員を撃退したあの日、リンリンはひどく悲しんでいた。 きつくきつくジュンジュンに縋り付いて、涙を溢れさせていたリンリン。 リンリンは何も語ろうとはしなかった、涙が止まった後でも...
  • (14)838 『蒼の共鳴-翼をもがれた銀翼の天使-』
    ダークネスの居住棟の一角、お世辞にも広いとは言えない“主”のいない部屋。 明かりが点いていても何故か暗く感じる部屋に置かれた、粗末なパイプベッド。 ベッドの縁に腰掛ける女性は、この部屋の“主”が帰還する瞬間を複雑な想いで待っていた。 年齢よりも幼く見えるとかつての仲間達や、“主”に言われたその顔は、深い翳りを帯びて女性を年相応に見せていた。 時計から奏でられる秒針の音が煩いと感じる程、静かな部屋。 “主”の顔は見たかったが、別の意味では見たくない。 今迄何度か、この部屋の“主”はここに帰ってきていた。 だが、今までの一時帰還と今回の帰還は違うものだということを女性は知っていた。 間違いなく“主”は涙を流して帰還する。 その涙を受け止めることこそ、女性に出来る唯一のことだった。 部屋の中心に集まる、闇の気配。 女性は立ち上がり、その闇の傍へと立っ...
  • (03)859 『走り出した共鳴 前編 ~迷い猫~』
    「あのー・・・すいませーん・・・」 街角にある何の変哲もない小さな交番 さゆみは先程からその交番の入り口で何度も大きな声を張り上げている しかし、奥の方でかすかに物音はすれど、誰かが現われる気配は一向に感じられない 「もぅ・・・これもみんな絵里のせいなんだから・・・」 つい先日、絵里の入院先で偶然の出会いと衝撃的な別れをした田中れいな さゆみは病院から出られない絵里に代わって、数日前から彼女の行方を探していた れいなのその不良っぽい風貌から、思い切って学校の不良達に聞き込みもした 街の噂事にも精通している新聞部の部員にも聞いてみた しかし、返ってくる答えは皆、共通して使えないものだった ──田中れいなは知っているけど、何者かは知らない 「ほんっと、意味わかんない・・・」 有名人ではあるらしいが、その実像は謎に包まれているようだ ...
  • (23)189 『蒼の共鳴-Resonant grief-』
    いつもあなたは優しい微笑みを絶やすことなく、あたしのことを見守ってくれていた。 “共鳴”が分からないと言った時、そっと手をとって教えてくれた時のことを今でも覚えている。 あなたは決して、自分が役立たずではないと言ってくれました。 私にも出来ることがあると、真っ直ぐな瞳を向けてくれたこと、今でも忘れません。 いつもアナタはたどたどしい日本語で紡ぐ私の話を根気よく聞いてくれました。 時に茶化しながら、時に真剣に頷きながら、いつも真っ直ぐに向き合ってくれたこと、今もずっと大切に思っています。 すごいじゃん、と言って褒めてくれた時の笑顔が忘れられない。 アナタに認めてもらえたことは、今の私を支える大切な宝物の一つだ。 どうしていいか分からずに、うじうじしていた背中を後押しして貰った。 不器用だけどさゆみのことを真摯に思ってくれてるのが伝わって、すごく嬉しか...
  • (13)404 『蒼の共鳴-人が奏でる終わらぬ旋律-』
    病院へと向かう愛達に、一本の電話が入る。 その番号は見慣れないものであったものの、何故か取らなければならない気がして。 立ち止まって、愛は携帯の通話ボタンを押す。 「もしもし」 「高橋さんですか、私朝日病院の看護師をしております○○です」 「え、あ、はい、お世話になっております」 この看護師さんには申し訳ないことをしたなと、昨夜の出来事を思い返しながら愛は苦笑いする。 愛の言葉を信用して夕食のことを任せただろうに、愛は夕食のことを忘れて仮眠というには少々長い時間寝ていたから。 しかも、その後愛は無断で病室を抜け出して帰ってこなかったのだ。 少々の小言を言われるのを覚悟した愛の耳に、思いもかけない言葉が届く。 「高橋さん、新垣さんが何処に行ったかご存じないですか?」 「へ、里沙ちゃんがどうかしたんですか?」 暢気な返事...
  • (11)828 『蒼の共鳴番外編-比翼連理すなわち共鳴-』
    いつの間にか、眠っていたようである。 微睡みからゆっくりと覚醒していく意識、開いた目に飛び込んでくるオレンジ色の夕日。 「あ、目ぇ覚めたん?」 柔らかい関西弁が耳に届いて、リンリンは視線を声がした方に向ける。 リンリンが座っているテーブルの反対側のテーブルで、愛佳が小さく笑っていた。 そのテーブルに広げられている、教科書とノート。 「光井サン、こんにチわ。 あレ、高橋サンと田中サンはどこでスか?」 「高橋さんと田中さんは、2人で買い出しに出かけてん。 で、愛佳はその間だけ店番。 そういえば、リンリン、疲れてたん? めっちゃよう寝とったで」 「アー、最近、夜眠れないんでス。 そノ代わりに、お昼寝すルようになりましタ」 リンリンは苦笑いしながら、愛佳を見つめる。 刻々と変わっていく未来を読み取り、リゾナンターを不測の事態...
  • (08)156 『蒼の共鳴-スカート穿いた王子様-』
    時刻は夜の十時半。 仕事に明け暮れ、満員電車に揺られて疲弊しきった社会人の波をかき分けるように愛佳は改札を出た。 改札を抜ければ、後はひたすら自宅への道のりを早足で歩くだけだった。 今はもう顔を思い出すのも困難なほどの長期間、両親には会っていない。 その両親が用意してくれた、十五歳の少女が一人で住むのには広すぎるマンション。 最初は、一人で寝起きすることが辛かった。 視線すら合わせてくれない、合おうものなら蛙が潰れたような驚愕の声を上げられていた生活。 それすら恋しいと思うほどに、一人で生活する孤独は十五歳の愛佳には重くのしかかっていた。 愛佳が一人暮らしを始めて三年半が経過し―――ようやく愛佳は一人暮らしの気楽さを味わえるようになってきたのであった。 超能力組織リゾナンター、その一員となったその日から少しずつ愛佳は孤独から救われつつあった。 (高校...
  • (16)889 『蒼の共鳴特別編第3夜-傷跡と決意の橙光-』
    白やクリーム色を基調とした部屋に、本のページを捲る音だけが微かに鳴っていた。 パラリ。 白いシーツが目に眩しいパイプベッドに上半身だけを起こして、少女は本を読んでいた。 淡々とページを一定のリズムで捲っている少女の表情からは、何の感情も読み取れない。 淡いピンクのパジャマに、肩にかけられた薄いグレーのカーディガン。 浅黒い肌の色こそ健康さを感じさせるが、その姿はまさに病人そのものであった。 不意に、少女は本に栞を挟んで壁に掛けられた時計へと目をやった。 時刻は午後八時四十五分、もうすぐ“消灯”の時刻である。 少女は本を枕元に置いて、ベッドへと仰向けに倒れ込む。 ボスッという音と共に、少女の頭が枕に半分ほど埋まった。 天井を見上げる少女の目は何処か虚ろで、生気を感じさせない。  * * * 少女は小さな頃は健康そのも...
  • (12)882 『蒼の共鳴番外編-温かな孤独-Ver.リンリン-』
    愛佳を送りにと、ジュンジュンがリゾナントを出ていって。 リンリンは時計を見て、鞄にバナナをしまい込む。 明日からまた喫茶リゾナントは営業を始める、愛やれいなの睡眠時間を考えたらそろそろ帰った方がいいだろう。 鞄を斜めがけして、リンリンは愛とれいなに声をかける。 「高橋サン、田中サン。 リンリンもソろそろ帰りマす。 まタ明日でス」 「うん、また明日ね、リンリン」 「リンリンも気をつけて帰るっちゃ。 何があるか分からんけんね」 「アりがトうござイまス。 そレではマた、おやスみなサーい」 名残惜しいけれど、明日になったらまた会える。 手を振りながら、リンリンはいつものように微笑んだ。 それに手を振り返す愛とれいなも、優しい微笑みを浮かべる。 たったそれだけのことなのに、心の中に穏やかな温もりが生まれ。 リゾナントのドアを開け...
  • (07)449 『蒼の共鳴-打ち砕かれた思い、悲しい決意-』
    今日も喫茶リゾナントは賑やかであった。 店の奥のテーブルに座る二人の女の子―――“亀井絵里”と“道重さゆみ”はリゾナントの新メニューについて話し合っていた。 そして、二人のテーブルの隣には学校帰りの愛佳と小春がれいなと一緒に、チョコレートを摘みながら和やかに談笑している。 カウンターでは、愛が里沙へと試作品を食べさせている。 里沙がその試作品に対していい点と悪い点を愛に伝え、愛はそれを事細かにメモしていた。 “ジュンジュン”はバナナ切れたバナナないと生きていけナイと言いながら、先程バナナを求めて表へ出て行っていた。 いつもと変わらない、当たり前の光景だった。 それなのに、何故か感じるのは―――奇妙な違和感。 “リンリン”はその違和感を解消するべく、何がそれをもたらしているのか原因を探り始めた。 (うーん、亀井サンも道重サンもいつもと変わらないネ。...
  • リゾ短歌、詠みにけり
    2008年の秋頃流行りだしたムーブメント。 五七五七七の三十一文字という制限の中で様々な共鳴が生まれた、。 リゾナンター編(12)749 名無し募集中。。。 2008/07/28(月) 17 53 56.96 0 (15)814 名無し募集中。。。 2008/09/21(日) 00 57 13.95 O (16)730 名無し募集中。。。 2008/10/10(金) 11 20 22.63 O (16)735 名無し募集中。。。 2008/10/10(金) 13 40 56.54 0 (16)736 名無し募集中。。。 2008/10/10(金) 14 37 27.06 0 (16)808 名無し募集中。。。 2008/10/11(土) 17 56 29.80 0 (16)863 名無し募集中。。。 2008/10/12(日) 15 59 10.20 0 (16)881 名無し募集...
  • (09)304 『蒼の共鳴番外編-祈りの風-』
    「あー疲れたぁ、って、あれ?」 「ガキさん、しーっ」 里沙が店に顔を出したのは、夕暮れ間近のことだった。 CLOSEDの札がかかっていたから、普通の客はいないだろうと少し大きめの声を出したのだが。 その声の大きさを窘めた絵里はというと、静かに微笑んでいる。 里沙はなるべく足音を立てないように、そっと絵里の側へと近づいた。 「何で皆寝てるのよ、亀、あんた何かしたの?」 「えー、絵里はただ風の力の練習を兼ねて、外が暑いからお店の中にそよ風を吹かせてただけですよ。 何かいつの間にか、皆寝ちゃったけど」 絵里の言葉に、里沙はフッと苦笑いする。 特に深い意味もなく、本当にただ暑いから風を吹かせてたのであろうということが絵里の言葉から感じられた。 絵里は寝ている皆を、ただ静かに、微笑みを浮かべながら眺めている。 その目の優しさに、里沙はただ...
  • (09)414 『蒼の共鳴番外編-朝焼けの街-』
    大概の人はまだ眠っている、午前4時。 自分の「城」からそっと、れいなは抜け出した。 夜明けの気配はまだ遠くて、この時季特有の湿り気を含んだ空気がれいなの肌を震えさせる。 肌にまとわりつくような湿気に、れいなは舌打ちしたくなるのを堪えた。 足音を立てないように、れいなはリゾナントから外へと出る。 いつも着ている服とは違う、地味な色のジャージ姿。 店の前で軽くストレッチを始めたれいなの瞳には強い意志が感じられる、見る者が思わず言葉を失う程に。 10分程かけて入念に体をほぐしたれいなは、軽く深呼吸した。 (さて、今日もやるっちゃ。もっともっと体力つけんと、長期戦に持ち込まれた時に不利やけんね) れいなは夜明け前の街に飛び出していく、その足取りはどこまでも軽い。 毎日の日課のロードワークは愛には内緒のつもりだが、愛は知っている。 夜が明けた頃に帰ると、い...
  • (13)670 『蒼の共鳴番外編-希望の歌-』
    トレーニングルームという部屋が喫茶リゾナントの建物の地下一階にはある。 その名の通り、能力を使った戦闘や肉弾戦の訓練をするようにと作られた部屋だが。 大抵は外界に影響を与えないような能力の行使と、肉弾戦の訓練にしか使われてはいない部屋。 喫茶リゾナントの営業が終わり、れいなはいつものようにトレーニングルームへと向かう。 早朝は数㎞のランニングをしてからリゾナントの手伝いをして、リゾナントの営業が終わればこうして自らの技を磨くれいな。 いずれ、愛もそのトレーニングに付き合うために部屋に降りてくるだろう。 それまでにウォーミングアップを済ませようとトレーニングルームのドアを開けようとして、れいなはその手を止めた。 僅かな隙間から漏れてくる、伸びやかで力強い歌声。 聞き慣れない歌声に、一体誰が歌っているのだろうという興味が沸いてきた。 だけど、今部屋に足を踏み入れた...
  • (12)812 『蒼の共鳴番外編-温かな孤独-後編-』
    やがて、愛佳の住むマンションが見えてきた。 自分の住むマンションと比べると随分立派なことにジュンジュンはびっくりする。 1人暮らしだと小春が言っていたが、1人で住むには広過ぎるだろうとジュンジュンは思った。 ここで1人で暮らす愛佳の孤独を思うと、悲しい気持ちになる。 その気持ちが伝わったのか、愛佳はそっとジュンジュンの手を握る。 触れた手から伝わるのは、けして孤独ではないのだという愛佳の気持ち。 伝わってきた気持ちに、ジュンジュンは安堵した。 鍵を開け、部屋に入る。 いつもと変わらない部屋だけど、今日はいつもと違う。 ジュンジュンに鍵をかけてから入ってきてなと言って、愛佳は部屋の照明をつけて回る。 「お茶菓子の1つくらい出せたらええんやけど、人呼ぶことがないから何もあらへん。 ごめんなぁ、ジュンジュン」 「大丈夫、ジュンジュン、いつもバナナ...
  • (09)476 『蒼の共鳴番外編-不器用な優しさ-』
    午後の2時になった。 愛とれいながお昼休憩を取る時間である。 愛が表の札をCLOSEDにしてきたのを確認して、れいなは2階へと上がっていった。 「さゆもよかったら上で何か食べる?」 「お昼食べてきましたから。愛ちゃんもれいなもゆっくり食べてきてください、さゆみが店番してますから」 「あっひゃ、まぁCLOSEDにしてきたから皆以外誰か来るってことはなさそうやけどの。」 そう言いながら、愛も2階へと消えていく。 愛が見えなくなったところで、さゆみは盛大にため息をついた。 つきたくてついたわけでもないし、ましてやため息をついたら幸せが逃げるなんて迷信、 信じているわけでもない。 でも、吐いた息と共に何だか力が抜けてしまったような気がした。 きっかけは、些細なことだった。 絵里が風邪をひいて寝こんでいたから、さゆみは看病しようと絵里の携帯に...
  • (13)792 『蒼の共鳴番外編-いつか名前を呼んで-』
    「お疲れ様でしたー。」 時刻は午後11時過ぎ、ようやく撮影の仕事を終えた小春は帰途につく。 労働基準法?何それ食べれるのと言いたくなるくらい、朝からみっちりと撮影づくしだった小春。 今日はまだ楽な方だったとは言え、高校生活に加えて不定期にダークネスとの戦闘もある状態。 疲労が溜まってきているのは自覚してるものの、そう簡単に休みが貰えるなら苦労はなかった。 幸い、今日で撮影の方は一段落ついた。 明日からは一週間、普通の女子高校生としての生活。 少しは睡眠時間が増やせそうだなと、スケジュール帳を片手に小春は苦笑いする。 リゾナントへ数日ぶりに顔を出すこともこれなら可能だ。 小春の脳裏に過ぎる、皆の笑顔。 前だったら、こうして疲れた時に誰かの笑顔を思い出すなんてことはなかった。 睡眠時間が増えることだけが嬉しくて、誰かのことを考える余裕なんてなかった日々...
  • (13)637 『蒼の共鳴番外編-懐かしく愛おしい記憶-』
    その日、里沙は訓練を終えて自分の部屋へと向かっていた。 まだまだ、教えてもらった通りに動けているとは思えないけど、 努力すればした分だけ、思った自分に近づけている気がして。 また夜にでも訓練をしようと思いながらタオル片手に歩く里沙の耳に届く、優しい歌声。 (誰だろう、すごく綺麗で優しい声だなぁ) その歌声はそっと、里沙の心を包み込むような温かさを持って辺りに響いている。 まるで歌手のような、聴く者の胸を打つ歌声に引き寄せられるように、里沙は声のする方へと歩みを進めた。 一歩一歩歩みを進めるごとに大きくなる歌声。 その歌声に酔いしれながら、里沙は基地の中にある中庭へと足を踏み入れた。 里沙の目に飛び込んできたのは、よく見慣れた後ろ姿。 短い栗色の髪の毛が風に揺れていた。 そして、風に乗って辺りに響く優しい歌声。 その歌を邪魔することは憚られ...
  • (09)735 『蒼の共鳴番外編-もう予知夢は視たくない-』
    小春が声を上げて泣いている。 泣いた彼女の顔を見たことがないわけじゃない。 でも、その涙は愛佳の心を揺らすのには充分すぎるくらい、重い。 その涙を止めたくて、手を伸ばす――― 「…どうせ視るなら、もっといいもん視たかったわ」 のそっと、愛佳はベッドから身を起こす。 時刻は夜の3時過ぎ、まだまだ目覚めるのには早い時間。 背中を伝う汗が気持ち悪くて、愛佳はシャワーを浴びに風呂場へと向かった。 肌くらいの温度のシャワーが、愛佳を濡らしていく。 熱すぎず、冷たすぎず。 気持ち悪さの原因となっていた汗を洗い流しながら、愛佳は物思いに耽る。 愛佳の得意能力と言ってもいい、予知能力。 その名の通り、これから起こりうる事態を予め知ることが出来る能力だ。 普段、愛佳はその能力を必要な時にしか使わない。 その能力で予め視たいものを指定して視ること...
  • (23)494 『蒼の共鳴番外編-グレイス・ウィンディア-』
    「ここ、何処?」 亀井絵里は降り立ったホームで思わずそう呟いた。 台風が来たら半壊しかねないような、古びた駅舎…否、駅舎と呼べるような立派な建物ではない。 申し訳程度の日除け兼雨除け、色あせた木製のベンチは座ったらギシッと嫌な音を立てそうだ。 当然、自動販売機なんてものはなく、駅員も存在しない―――所謂、無人駅。 ホームでしばし呆然とした表情を浮かべた絵里は、とりあえず、といった感じでベンチに座る。 「あっつ! 何これ…」 座って数秒もしないうちに、亀井絵里はその場に立ち上がる羽目になる。 申し訳程度の日除けでは、日差しが高い時間はベンチに直接日の光が当たる、 すなわち、熱されたベンチに絵里は座ったのだ。 とんでもないところまでやってきてしまった、と今更のように後悔しても遅い。 強烈な日差しが降り注ぐホームで、亀井絵里は何故こんな...
  • (04)014 『走り出した共鳴 後編 ~再会~』
    そこには見知らぬ黒いスーツ姿の男性が2人 ニヤニヤしながら絵里から奪い取った携帯電話のストラップの先をつまんでプラプラと揺らしている 「返してください」 さすがの絵里も表情を引き締めて、強い口調で訴える 「嫌だと言ったら?」 「それでも返してください」 「困ってるんだろ?」 「その携帯があれば困らないの。だから早く返してください」 さゆみも加勢する しかし男達は小娘達の威嚇などどこ吹く風 急に絵里とさゆみの腕を掴んでビルとビルの隙間にある細くて暗い路地に引き込んだ 「ちょっと!何するんですかっ?!」 「やめてください!」 抵抗するも少女の力が成人男性に適うわけもない ふたりはずるずると路地の奥へ奥へと引き摺られていく ふたりの頭を最近、巷を騒がしている言葉がよぎる   連続少女誘拐事件 引き摺られながらもふた...
  • (04)428 名無し募集中。。。(愛vsれいな)
    (04)391 『Overtaken(前編)』投下後 407 名前:名無し募集中。。。:2008/05/08(木) 00 08 41.64 0  前編ここまで。  後編は明日にでも上げるとしますw 408 名前:名無し募集中。。。:2008/05/08(木) 00 09 44.53 0  コノヤロウ寝ずに待ってたのにw  乙でした  引き込まれるねえ 409 名前:名無し募集中。。。:2008/05/08(木) 00 10 28.99 0  川*’ー’)<れいなを、試したい。  エロいよエロすぎるよリーダー           ・           ・           ・           ・ 424 名前:名無し募集中。。。:2008/05/08(木) 02 09 08.08 O  続きぃぃぃいいい_| ̄|...
  • (02)650 『共鳴トライアングル』
    「絵里ー、大変大変!ビックニュース!」 今日もさゆみは病室に駆け込んでくるなりかばんを放り投げた いつも通りの笑顔 しかし、今日の登場はいつものお決まりの台詞とは違っていた 「どうしたの?」 さゆみはベッドの傍らにあった椅子を引き寄せた が、そこには座らず絵里の目の前にグッと顔を寄せる 「今ね、ロビーが大変な事になってたの」 「ん?なんで?」 「おっきな事件があったんだって!」 「ふーん・・・」 「あれ?絵里、興味ない?」 「うん。あんまりー」 「なーんだ、つまんないのー」 さゆみは頬を膨らませて、ドカッと椅子に腰を下ろした 「興味はないけど、話は聞くよ?」 すっかりいじけてしまったさゆみを見て、やっぱり年下なんだなと納得した絵里は優しく声をかけた 「あのね、50人対ひとりの大喧嘩があったんだって!」 ...
  • (22)880 『共鳴戦隊リゾナンター』
    夜。 ひと気の絶えたオフィスビル街の屋上で、 今宵もまた、誰に知られることもない激戦が繰り広げられていた。 「エターナルフォースブリザード!」 漆黒の魔女、藤本美貴の周囲に数多の氷柱が出現し、その矛先を彼女たちへと向ける。 「散開や!」 高橋愛の指示に従い、 彼女たち…リゾナンターは光井の予知した飛来する氷柱の軌跡から身を逸らした。 一転、反撃。 ジュンジュン、リンリンによる念動力が藤本の周囲に展開する敵構成員を撃破。 生じた間隙に亀井の起こした暴風が捻じ込まれ、 バランスを崩した魔女に、久住の雷撃と人格を切り替えた道重の物質崩壊が挟撃の形で襲い掛かる。 氷壁で凌ぐ魔女に反撃のいとまを与えず、高橋が新垣と共に瞬間移動で懐へと潜り込む。 彼女たちの能力を後方から支援するのが田中の共鳴増幅能力。 完全な連携。完璧な共鳴。 今宵こそ宿敵、藤本...
  • (03)277 名無し募集中。。。 (共鳴の色)
    「じゃあ、もういいよっ!!」 ―バタンッ― 普段は絶対と言えるほどふにゃふにゃ笑っている絵里が、眉間にグッと皺を寄せて目つきも鋭くさせて、大きな声を出して喫茶店を飛び出して行った。 絵里が睨んでいた相手はさゆみだったのだ。どうやら2人は喧嘩をしてしまったらしい。 カウンターの中にいた愛も少々ビックリしたようだ。 「なん?・・・あんたら何したんよ?」 愛は2人の会話を全て聞いていたわけじゃないので話が分からないのだ。 「いえ、なんでもないです」 ちょっと不貞腐れた顔をしてさゆみが言う。 でもなんでもないわけないのでしつこく責めると、さゆみは1つため息をして話し始めた。 「愛ちゃんは心が読めるのに、ずるい。・・・でもそこが愛ちゃんらしいかも。あの、さっき絵里と話してたことなんですけどね」 「・・・うん」 「絵里の能力はさゆみがいないと...
  • かなしみ戦隊(04)058 「リゾナント ブルー」 ~(04)340 「女に 幸あれ」
    (04)058 「リゾナント ブルー」 2008/05/05(月) 12 06 31.41 0 (04)103 「モーニングコーヒー」 2008/05/05(月) 20 59 25.84 0 (04)340 「女に 幸あれ」 2008/05/07(水) 21 57 51.41 0 (04)058 「リゾナント ブルー」 2008/05/05(月) 12 06 31.41 0 次回予告 リゾナンターは自分に打ち勝ち 過去を切り離して未来へ希望を繋いだ  ・・!?・・とうとうこの時が 空間を歪ませながらダークネスが姿を現す・・ 圧倒的チカラの前になすすべもなく吹き飛ぶリゾナンター!! 小春が シールドを展開するが破られるのは時間の問題だった・・シールド消滅! 愛はその時 右足に大きなダメージを受けてしまう・・ 過去の大戦で怪我を負い逃げ帰った自分を思い出す...
  • (13)568 『60億の共鳴』
    「喰らってくたばれ、ファイナルリゾナントバスター」 「ヘルミーなの」 「グワファ、見事な攻撃だリゾナンター諸君  だが私も闇の眷属の長として ただでは死なんのだよ、ナイト・オブ・ダークネス発動」 消滅の間際ダークネスがそう叫ぶと、不帰の島を揺るがす大轟音が鳴り響く ミサイルが発射された 「くっ、最後の最後まで」 「どうする愛ちゃん」 「どうもこうもない、 みっつぃー、ミサイルの軌道を予知して、  私は瞬間移動で何とかする」 「愛ちゃん、まさかミサイルごと人のいない場所へ移動するつもりっと  危なすぎるったい」 「でも何とかしないと、このままじゃ」 「高橋さん、私も行きます」 「小春、なぜあんたが」 「接近して私の力でミサイルに電撃を加えれば、あるいは」 「でも二人であんな高いところまで瞬間移動するのは危険なの」 「わかってます、でも」 ...
  • かなしみ戦隊(02)433 「サマーナイトタウン」 ~(02)760 「恋愛レボリューション21」
    ++をクリックすると目次が開きます (02)433 「サマーナイトタウン」 2008/04/22(火) 08 27 06.36 0 (02)533 「恋のダンスサイト」 2008/04/23(水) 08 12 01.68 0 (02)536 「直感2~逃した魚は大きいぞ!~」 2008/04/23(水) 09 14 55.96 0 (02)671 「ふるさと」 2008/04/24(木) 08 19 29.35 0 (02)673 「涙が止まらない放課後」 2008/04/24(木) 09 55 58.31 0 (02)674 「色っぽい じれったい」 2008/04/24(木) 10 48 54.78 0 (02)758 「ザ☆ピ~ス!」 2008/04/25(金) 08 38 42.97 0 (02)760 「恋愛レボリューション21」 2008/04/25(金) 09 24 21...
  • (08)323 『the revenger 前編』
    その光景を見て、藤本美貴はほくそ笑んだ。 やはり彼女たちは、この“海上の監獄”に乗り込んできた。 それも、「新垣里沙を奪還する」などという馬鹿げた目的で。 あれは裏切り者だ。薄汚いマインドコントローラーだ。 にもかかわらず、彼女たちは里沙を救出すべく、その生命を賭して戦っていた。 これを馬鹿げていると言わずして、なんと言えよう。 たしかに、モニターに映る彼女たちは、快進撃をつづけているように見える。 組織の手の者を相手に、それぞれの能力を遺憾なく発揮し、縦横無尽に暴れまわっている。 しかし、その勢いが最後までつづかないことを、藤本は確信していた。 もっとも、彼女たちを迎え撃つのは藤本の役目ではない。 それはあの女の役目だ。 藤本の役目は、あの女の迎撃作戦を監視することだった。 しかし、あの女の作戦には穴がある。 それは、彼女たちを「個」として捉...
  • (23)027 (五言絶句) 『想いは蒼空に共鳴す』
    娘 ○  朝 ●  純 ○  李 ●  想 ●  知 ○  明 ○  氏 ●  共 ●  陽 ○  変 ●  為 ○  鳴 ○  即 ●  駮 ●  人 ○  空 ◎  闇 ●  熊 ◎  虎 ● <詩題> 想共鳴蒼空 <韻目> 「東」韻 <中国語読み> li(3) shi(4) wei(4) ren(2) hu(3) chun(2) ming(4) bian(4) bo(4) xiong(2) zhao(1) zhi(1) lang(2) ji(2) an(4) niang(4) xing(1) gong(4) ming(2) kong(1)   ※( )内数字は現代中国語の四声であるので 平仄とは必ずしも一致していません 解説
  • かなしみ戦隊リゾナンターR(06)813 「恋は発想!Do The Hutsle!」~(09)091 「Never Forget」
    (06)813 「恋は発想!Do The Hutsle!」 2008/06/01(日) 22 10 18.29 0 (07)029 「踊れ!モーニングカレー」 2008/06/04(水) 00 27 40.79 0 (07)187 「恋はロケンロー」 2008/06/05(木) 23 41 04.87 0 (07)427 「ポップコーンラブ!」 2008/06/08(日) 17 11 40.80 0 (07)488 「Please!自由の扉」 2008/06/09(月) 10 10 55.37 0 (07)644 「その場面でビビっちゃいけないじゃん!」 2008/06/12(木) 07 17 48.28 0 (08)217 「ラブ&ピィ~ス!HEROがやって来たっ。」 2008/06/15(日) 11 07 25.63 0 (08)595 「サヨナラのかわりに」 2008/06/17(火...
  • 保全作品群
    (13)169 保全 SIDE Darkness 2008/08/04(月) 13 41 26.14 0 (13)240 保全 SIDE Darkness 2008/08/05(火) 15 54 39.89 0 (13)279 保全 SIDE Darkness 2008/08/06(水) 09 42 11.15 0 (13)325 保全 SIDE Darkness 2008/08/07(木) 12 02 22.18 0 (13)375 保全 SIDE Darkness 2008/08/08(金) 11 46 28.67 0 (14)112 保全 SIDE Darkness 2008/08/21(木) 11 35 41.25 0 (14)121 保全 SIDE ??? 2008/08/21(木) 16 29 30.60 0 (14)127 保全 SIDE Darkness?? ...
  • (02)884 名無し募集中。。。 (対抗心?)
    →(02)850 名無し募集中。。。 (キルモノ、ナイデスカ) 「これがあーしとジュンジュンの出会いやった・・・」       「・・・・・・・・・・・・・・。」 喫茶リゾナント店内は静まり返る。 その場に居合わせたメンバー達全員は思わず言葉を失った・・・。 ある一人を除いては・・・。 从*` ロ´)<れいなもできるよぅ れいなはそう声高らかに宣言した後、店内のカウンター奥にある扉から 勢い良く2階部分にある自室に向かって飛んで行った。 「なになに?れーな、どうしちゃったのぉ?」 「もしかして・・・れいな・・・」 しばらくしてドタドタと階段を駆け下りてくる大きな足音。 そして、先程から開けっ放しになっていた扉から出てきたのは・・・ ...
  • (06)354 『モーニング戦隊リゾナンター 決意の少女』
    新垣里沙は、夜の道を歩いていた。辺りは深い闇に覆われている。 新垣は子供の頃、夜が嫌いだった。 闇の中では全てが見えなくなり、この世界に一人だけ取り残される。 孤独。 だが、いつからかそれに慣れた。 闇は全てを覆い、包み隠す。目を背けたくなる過去でさえ。 闇は心地がいいと、そう思うようになった。 そんな彼女の心にも、かつて光があった。 伝説の少女戦隊アサ=ヤン。彼女はその熱狂的なファンだった。 彼女だけではない。日本中が、伝説のヒロイン達の虜となっていた。 誰もが彼女達を尊敬し、愛していた。新垣もそんな人間の一人だった。 新垣は彼女達のようになりたいと、日々腕を磨いた。 彼女の熱意は実り、彼女は少女戦隊の一員となった。 新入りの新垣に任される仕事は雑用まがいのものも多かったが、彼女にはそれで十分だった。 憧れの人たちの側にいられたのだから。 だがそ...
  • (04)391 『Overtaken(前編)』
    その日。 れいなは一人で、パンチやキックの練習をしていた。 パーカーを着込んで、フードをかぶって、 真っ暗な公園でずっと同じことを黙々と繰り返して。 まるで、ボクサーのように。 何かに追い詰められているかのように。 あたしは、声をかけずにただ黙って見ていた。 もう、1時間は経っているだろうか。 でもれいなの動きやキレは、まったく落ちていなかった。 それだけのスタミナと敏捷性が、れいなの最大の武器だった。 『れーなは、誰よりも強くなりたい』 人を傷つけることしか知らなかった幼い頃も、 大切なモノを守るということを知った今も、 れいなは、同じセリフを口にしていた。 その心境の変化を、あたしはずっと見てきている。 自分以外の何も信じることが出来ず、手当たり次第に拳をふるって生き抜き、 やさしさや思いやりや愛情など、そんな感...
  • かなしみ戦隊リゾナンターR(05)547 「インスピレーション!」 ~(06)619 「純LOVER」
    (05)547 「インスピレーション!」 2008/05/18(日) 23 16 02.46 0 (05)700 「わたしがついてる。」 2008/05/20(火) 21 11 23.04 0 (05)701 「例えば」 2008/05/20(火) 21 12 34.40 0 (05)732 「忘れらんない」 2008/05/20(火) 23 54 21.28 0 (05)747 「通学列車」 2008/05/21(水) 07 13 04.22 0 (05)827 「21世紀」 2008/05/22(木) 00 10 52.84 0 (05)829 「ボン キュッ! ボン キュッ! BOMB GIRL」 2008/05/22(木) 00 12 44.17 0 (06)046 「A MEMORY OF SUMMER '98」 2008/05/24(土) 01 35 30.04 0 ...
  • かなしみ戦隊(01)483 「笑顔YESヌード」~(01)936 「ハッピーサマーウエディング」
    ++をクリックすると目次が開きます (01)483 「笑顔YESヌード」 2008/04/15(火) 21 21 51.34 0 (01)512 「Memory 青春の光」 2008/04/15(火) 22 10 05.13 0 (01)533 「ひょっこりひょうたん島」 2008/04/15(火) 23 36 40.52 0 (01)571 「シャボン玉」 2008/04/16(水) 00 23 45.95 0 (01)601 「みかん」 2008/04/16(水) 01 24 47.54 0 (01)650 「愛の種」 2008/04/16(水) 22 35 00.77 0 (01)660 「悲しみトワイライト」 2008/04/16(水) 23 12 31.86 0 (01)673 「SEXY BOY~そよ風に寄り添って~」 2008/04/17(木) 00 23 09.44 0...
  • (12)668 『眼流転青』
     警察です お前 おかーさんなんか嫌い れいな 即死で 行って来る もう  怖い目 亡くなりました れいな 初めまして 一人でいなさい ガードレールに  田中さんの家ですか どうして外に出る 要らない れいな 軽い女 高橋愛です  さゆ 絵里はね いつかきっと もうお前は要らない ずっとすっと…仲間       …何かあったら        …近付くな… 「っ……っはっ…は…。ゆ、夢…」 時々見る、その夢。今までの様々な記憶のピースが再生されて、れいなに襲い掛かる 良い思い出も、悪い思い出も組み込まれた自分という名の大きなパズル そして、最後に再生される映像は、見に覚えのない物体 黒い、丸いものがくるくると回る… やがて回転は早まり、れいなに2つの言葉が投げかけられる 「何かあったら…」「…近付くな」 何か意味がある言葉なのか...
  • (04)485 『Overtaken(後編)』
    『みっつぃ、その先は?』  『いや…その先は視えません、すんません』  負けるんかい、あーしは。  意外なようなそうでもないような未来に、あたしはなぜかすっきりしない。  自分の敗北なんて、思っていなかったからだろう。  あたしは、未来を急いだ。  れいなに勝てなかった自分は、その時どうするのか。  みっつぃは、視えないと言った。  冷静になって考えれば、それはただ教えてくれなかっただけだ。  その未来は、自分自身の目で知るべきだと。  そういうところ、あの子は機転が利く。  『あぁ、でも、これだけはわかります』  憎らしいほどに。  『ふたりは、めっちゃあったかい光で、包まれてます』 「―――とどめ刺されると思ったと?」 衝撃は、来なかった。 心地よい身体の重みを全身に感じ、れいながそのまま覆い被さ...
  • (04)805 『見守る者たち -夢爆弾に託して-』
    「吉澤さん」 「ん?」 「いいんですかこんなことして」 「良くねぇだろうなぁ」 「謀反モノですよ、これ」 「そんなこと言っちゃうこんこんこそどーなのよ」 「え?」 「アレ。催眠ガス。ちゃっかりやっちゃってくれるよなぁ」  * * * * * ガキさんがダークネスに戻ってきた、いや、戻されたのは噂で聞いていた。 新垣里沙によるリゾナンターの監視活動をいったん終了すると。 今まで得た情報を元に、解析作業に入るらしいということもどこかで聞いた。 「待機」、別の言い方をすれば「軟禁」。 ガキさんには組織内部での自由は与えられず、ただこの空間で過ごすだけの日々となる。 建物の窓から遠くを見やる彼女の姿は、何度も見ていた。 ダークネスの下級幹部達が、その後ろで不敵な笑いを浮かべながら通り過ぎる姿も。 数日後のガキさんを待っているのは...
  • SS(23)367 「かなしみ戦隊リゾナンターSS」~(24)458 「DANCEするのだ!」
    (23)367 「かなしみ戦隊リゾナンターSS」 (23)911 「弱虫」 2009/03/01(日) 12 15 41.06 0 (23)945 「パパに似ている彼」 2009/03/02(月) 08 24 02.10 0 (24)034 「ダディドゥデドダディ」 2009/03/03(火) 07 39 33.31 0 (24)096 「おもいで」 2009/03/04(水) 07 09 23.38 0 (24)143 「初めてのロックコンサート」 2009/03/05(木) 19 10 16.70 0 (24)184 「夢の中」 2009/03/06(金) 22 37 10.11 0 (24)278 「乙女の心理学」 2009/03/09(月) 20 15 13.47 0 (24)309 「せんこう花火」 2009/03/10(火) 19 45 19.69 0 (24)336 「Goo...
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