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#expand(500){{{ *リワマヒ国 王立兵器工廠で現在開発中の最新技術を紹介しよう。  藩国内の輸送に関して、リワマヒ国内においてはカヌー等の軽船舶が主に用いられている。  しかしこれらは沼沢地の凍結していない夏季にしか用いることができず、また往々にして貨物の輸送が優先される関係から、藩国内の病人搬送、郵便配達などの連絡、哨戒などの任務においては滞りがちであったのが実情だった。  密林が多く交通網を発展させづらいリワマヒ国において、これら藩国内で活動する軽機動部隊の編成はむずかしく、王立軍主導での開発は急務であった。  これに対応するべく、航空技術に優れる芥辺境藩国からの技術導入により開発が進められているのが「連絡機 オ1号」だ。  オ1号は機体は機体上部に回転翼を装備したオートジャイロ機で、鋼管または木製骨組みに羽布張り、機首に液冷エンジンと4枚プロペラを搭載、短い主翼、尾翼を備えた2人乗り機である。  回転翼は離陸時以外は自由回転となっており、飛行時の空気力によって回転を続ける回転翼にて揚力を得る。エンジンと回転翼とは離陸時のみ接続され、斜め前方5m上へジャンプして離陸する跳躍離陸(ジャンプ・テイクオフ)を可能とすることから、ほぼその場での離陸を可能とする。  着陸に際しても自由回転する回転翼に揚力を依存することから、滑走距離0での着陸が可能である。  本機採用にあたってリワマヒ国では、各町々にて15平米程度ほど森を切り開き、オートジャイロ離発着場として運用できるようにしている。この離発着場にはオ1号を収納する倉庫、ゴム掛け始動とメンテナンスを行う用の工具、車輪止め、気象観測用の百葉箱と吹き流しを備えている。 }}} #image(4606.jpg) #expand(500){{{ *ここでオ1号の一般的な発進プロセスについて説明しよう。  オ1号はこの時代一般のオートジャイロ機と異なり、ゴム掛け始動ではなく操縦席から始動スイッチを押して始動する。この冷間始動には芥辺境藩国からの航空機エンジン設計技術が利用された。 搭乗者によってエンジンの始動と暖機運転が確認された後は、シートベルトを確認の後、左側にあるレバーを徐々に移動してエンジンの回転を最大にし、直ちにスロー回転へと戻す。続いて、一気に全開から急激にスロー回転に落とすまでを行い、エンジンの調子、メーター指示を確認する。  エンジンの調子に問題ないことが確認できた後、搭乗者は機外の整備員に「車輪止め外せ」の指示を出し、吹き流しで風向き、風速の確認をしつつ離陸地点に移動する。  この時点で離陸地点に他に離着陸態勢に入っている機体があればそちらを優先させ、問題なければ離陸地点に入る。  離陸地点に入ったら、エンジンの回転を少し上げながらクラッチをゆっくりと引き、回転翼とエンジンを繋ぐ。  回転翼が毎分180回転に達したら「出発進行」の合図を送り、クラッチを切り機首のプロペラを始動させることで、オ1号はその場で5メートルほど跳躍! 斜め上方に離陸する。 これがオ1号の特徴である跳躍離陸(ジャンプ・テイクオフ)である。  以降、オ1号はプロペラで前進、空気力によって回る回転翼の揚力で飛行する。方向転換は尾翼のラダー(方向舵)にて行い、上昇と下降、旋回はそれぞれ回転翼を前後左右に傾けることで行う。  オ1号は超低空、超低速で機動し、ごく短距離の滑走による離着陸を可能とすることから、主要河川であるリワマヒ川、国内を通る幹線道路である長城の双方より遠い箇所、道路等の整備が難しい山岳部などで運用される。  その任務は連絡、哨戒任務のほか、観測任務、急病人の搬送、農業利用など広く、真の多目的機としての活動に期待がもたれている。  正式採用の暁には「L-34 でいぶれいく」の名が冠される予定である。  オ1号およびL-34でいぶれいくのこれからの活躍が期待される。 ・コラム:3400675:東 恭一郎:リワマヒ国 ・イラスト:3400672:シコウ・アル・ナスライン:リワマヒ国 }}} ----

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