ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki内検索 / 「『笑ってはいけないアリスゲーム(1)』」で検索した結果

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  • ギャグ
    上にいくほど新しく掲載された作品です。 相関図ジェネレータで遊ぼう! 姓名判断ジェネレータで遊ぼう! biero 【雨の歌声】 一日遅れの雛祭り コタツでアリス~桜田家丸見えスペシャル~ 【お酒と、僕と、愉快な仲間たち】 この町大好き! 狂った果実  酔いどれ真紅地獄変 biero えすキャラ! bieroかも 『乙女達の初体験!?』 みんなで体育祭 ジュンとふたり ジュン尾行作戦 はた迷惑な人たち 相容れないものたちの喜劇 『オーベルのOPを見て思いついた』 偽のバレンタイン JUNと乙女の笑い道 穴子神信者 (他キャラ) C∞Lジュン 暗躍組織 『言葉』遊び 強烈な罰ゲーム2nd-屈辱の長距離通勤電車の旅 (他キャラ) 金ちゃん銀ちゃん 姉モノ biero ~七夕特別企画、皆の夢を勝手にかなえちゃおう~ しりとり勝負 『笑ってはいけないアリスゲーム』 一部お下品系あり お姉さまと本能...
  • 第四十四話 JUMとオープニングセレモニー
    「一つ屋根の下 第四十五話 JUMとオープニングセレモニー」     「いよいよ、今日から学校祭ねぇ~。」 学校祭一日目の朝、銀姉ちゃんが言う。ああ、ようやくって感じだなぁ。 「そういえば、姉ちゃん達アリスゲームっての出るんだよね?薔薇姉ちゃんと銀姉ちゃんが出るの?」 先日、べジータが言ってた事を思い出す。アリスゲームは学校祭のオープニングセレモニーの一つで、今日 あったはずだ。まぁ、ミスコンみたいなのに、真紅姉ちゃんや蒼姉ちゃんが出るとも思えない。 「……ごめん、僕も出る。というか、姉妹はみんな出る……」 ほらね、翠姉ちゃん辺りも恥ずかしがりだから……って…えええええ!!!?? 「ちょ、まっ!!みんな出るって!?」 「そうなのだわ。私も出るわ。何せ……アリスの称号を手に入れたものには……もれなくJUMが付いて来る のだもの。アリスゲームに出なければ姉妹に好き放題にされるJUMを見るだけな...
  • 連載中
     投下された連載中の作品です。 上にいくほど新しく更新された作品です。   11/03/05   白兎とタイムマシンと大切な人と 10/08/22  The Unknown  guroino sinineta 10/07/15 いちご日和 10/05/30 雪華綺晶的な思考 10/05/30 少年時代 10/05/30 黒き天使を従えて 10/03/04 「とある夏休み」 10/03/03 『夢のあとに』 sinineta 10/02/11 ESCAPE GIRL FANTASY hokakyara 10/02/08 平穏な日常 10/02/08 Merry Christmas, Mr.Vegita-After Yellow Comes Purple- 10/02/03 another side sinineta guroino 10/01/31 ~Pretty Maiden~ 09/11...
  • 第五十話 JUMとアリス
    「一つ屋根の下 第五十話 JUMとアリス」     文化祭もいよいよ最終日。午前中は適当に済まし、僕は今体育館で椅子に座っている。 「さぁ、みんな文化祭を楽しめたか!?アリスの投票も締め切り、後は集計結果を待つのみだ!!」 そう、アリスの投票も終わり現在集計中のようだ。さて、結果発表まで何をするのかと言えば・・・ 「さて、アリスの発表の前に!!みんなはもう見たか!?2-Cの劇ツンデレラを!!見た人も見てない人も! 今回は更に楽しめるようにスペシャルバージョンで最後の公演をお披露目だ!!」 そう。前日翠姉ちゃんと蒼姉ちゃんが言ってた事だ。最後に体育館でやるからと。 つまり、僕らは今からツンデレラを見るわけだ。それはいい。あのさ……何で…… 「それでは……2-Cのツンデレラスペシャルバージョン……ナレーションは私……1-Dの薔薇水晶で お送りします……それでは…ごゆっくりお楽しみください……」...
  • 第三話 アリスの支配
    超機動戦記ローゼンガンダム 第三話 アリスの支配 「ピチカート起動!メイメイ照準!てぇーーー!!」 サクラダに迫り来るミサイルをレーザーが打ち落とし間髪要れずに6連装のミサイルが発射される。 未だに続く戦闘。背後の敵は翠星石と蒼星石が殲滅したものの、数に勝るアリス軍との戦闘は続いていた。 「っ・・・しつこい!」 白を基調にされたキラキショウがバーズにライフルを放つ。放たれた銃弾は頭部を撃ち抜くが撃墜には 至っていない。人工知能の詰まれたバーズにとって頭部などは飾りでしかない。至る所に装備されている センサーやカメラがある限りバーズは動き続ける。 バーズはセンサーで敵機を察知するビームライフルとマシンガンと二つ装備されている銃器のうち マシンガンを選択するとキラキショウへ銃口を向け連射する。パラララララと小刻みな音と共に弾が排出される。 キラキショウは回避運動をするが、いかんせんばら撒かれ...
  • 名前のない話
     夢でもし会えたら、とは恋愛ドラマやラブソングにありがちな詞で、浮かれた恋人たちにとってはお約束の会話だと思っている。  およそ僕なんかには無関係だなんて言うと、同情めいた眼を向けられて、少しばかり寂しい気持ちに苛まれてしまうのだが。  まあ、事実なんだから仕方がない。そう自身に言い聞かせて、今まで無理に納得してきた節がある。 「きみね、もう少し身なりに気を配った方がいいよ」  人が思い耽っているところに、このお節介な旧友は、いつも空気を読まず何かと指摘してくれる。それは実際のところ非常に恵まれたことなのだろうが、僕にとっては、まったくもって余計なお世話だ。  仕事の手を止めることなく横目に睨むと、白崎はいつものように薄ら笑い、肩を竦めて見せた。 「そういうのは感心しないよ、槐くん。客商売で愛想が悪いって、致命的だと思うんだけどね」 「……不景気な顔は生ま...
  • 第二十五話 アリスガンダム、起動
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十五話 アリスガンダム、起動」   「遂にこの時がやってきた。アリスの支配による機械的な世界を受け入れずに抵抗し、戦ってきた 我々も、ようやく打倒アリスを果たす日が近くなってきた。」 ここはモスクワ基地、大集会場。壇上ではべジータが熱弁を振るっている。あいつ、何気にああいうの得意だよ なぁ・・・前世はきっと王子とか王様だったんじゃないかと思ってしまう。 他のメイデンの面子といえば、珍しく真面目に話を聞いている。いつもは、雛苺が居眠りしてたり 水銀燈はサボって医療室で寝てたり。真紅なんかお茶の時間とか言って食堂にいた時もあったな。 「今、我々が此処に存在するのは、我々に意思を残して散っていった者達のお陰だと思う! 各レジスタンス・・・ここまでたくさんの辛い別れがあったろう。」 べジータがしばらく言葉を止める。恐らく、ラディッツとナッパ。その他諸々の勇者達を思...
  • その他
    上にいくほど、最近に掲載された作品です。   Dolls House 或る夏の嵐の日に 朝顔 『ひゃくものがたりどる』 薔薇族 ~ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~テーマ統一オムニバス作品集 元旦とお鍋と 【少女たちの夢を星に託して】 ドキドキしちゃう けもみみ☆もーど! 名前のない話 「K」の正体とは!? みどりいろのかのじょ 【戦闘妖精natukaze】 僕たちはアリスだった かゆうまメイデン トリック・スターず 微妙な長さのss ある日のできごと 【怪盗乙女、ローゼンメイデン】 湾岸 Maiden Midnight 【決闘のアリス】 もしローゼンメイデンのポジションが逆だったら R ずっと、ずっと、昔のお話 薔薇乙女湯煙みちのく一人旅 《SUMMER》 薔薇色の日々 ~ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~2周年記念作品集 ローゼン・エキデン 薔薇乙女たちがロックマン2...
  • 第2話 カウンセラー
    A>僕はもう生きていくのが嫌になりました。学校に行くたび痣を付けられ クラスの女の子からは汚いものを見るような目で見られます 毎日家でゲームやアニメの日々、僕には妹がいます 妹はスポーツ万能で成績も悪くない 親には妹と比べられるばかりの日々 妹が友達を呼ぶときは僕は家から追い出されます 僕の存在する理由がもう見つからないんです もう、死にたいです ………なるほど カタカタカタ… <確かにあなたのお話を聞く限り今の生活はあなたにとって辛いものばかりでしょう  けど、あなたは本当に存在するための理由を見つけられないんですか?  答えは見つけられないんじゃなくて、あなたが見つけようとしないだけでは ないのですか? 人間は誰でも弱さを持っています。だから自分より弱い人間を苛めたくなるのです ここでいう弱さとは肉体的なものではありません。心の問題で...
  • s.d.3
      「私の名前はめぐ。柿崎めぐ」   そうして、夢の中では聴くことの無かった彼女の声が、僕の中に 響き始めて。それが僕の中にある曖昧な記憶を形にしていく。 「思い出した?」 そうだ。いつも夢で逢っていたというのに、今の今まで僕は気付く ことが無かったのだ。なんとも間抜けな話である。 「ごめん……まだちょっと曖昧だけど、確かに逢ったことがありま   すね」 曖昧。まだ何処か『もや』が頭の中にかかっているような感じだっ たけど。そうだ、確か前に学校で…… 「そう、良かった。白崎君の引き出しは、壊れてないみたいだね」 「引き出し?」 「そう、引き出し。頭の中の何処かにある、記憶をしまっておくた   めの引き出しだよ」   『再会』からすぐ、こんな話を始めてしまう僕等は、少し奇妙な 感じだったかもしれない。   ...
  • *プロローグ
         眼が。座ってるって。多分、こういうことを言う。  僕は震えている。怖い、というと僕がどうなっちゃうかわかったもんじゃないから言わないけどああもうどうすればいい?  その解答をくれるものが居ないというのなら、いつだって答えは僕の心の中に。そんなことを言いたいんじゃないんだよ。信じてよ。誰に語りかけてるんだろう僕?  普通に生きてると、自分が何処に居ようとたまに眼の前にお花畑が広がることがあるんだ、ってばっちゃじゃなくて薔薇水晶が言ってた。僕はなるべくならそんなもの見たくないんだけど。 「さくらだくん?」 「はい逆らいません」  手に持っていたものを差し出す。  注ぎこまれるのは透明だ。ちょっと色ついてるけど。  ああ、きれいだなあ。そうだよ透明って何もないことだよ。あるけど無い。哲学的だな。ほんと二律背反とかすきだなあいつら。  そういえば小学校の低学年時の出席って...
  • 第二十七話 絶対防衛戦
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十七話 絶対防衛戦」   「やれやれ、何とかドイツは事なきを得たね。」 ベルリンの基地でアリスの幹部が集まっていた。 「でも、どうするんだい?確かにまだここには兵器は山ほどある。それでも完全に囲まれてるじゃないか。」 梅岡が言う。しかし、槐は目を瞑り考え事をしているようだ。そして、ゆっくり目を開いた。 「問題はない・・・あれだけの規模の戦闘をしたんだ。レジスタンスも補給がなければそうそう攻めてきまい。 増してや、ここは我々の本拠地。完全に準備をしてから来ると睨んで間違いない。」 槐の話に白崎と梅岡は聞き入っている。 「やつらの補給の拠り所は中国基地だろう。そして物資を運ぶには・・・どうすればいいと思う?」 「成る程・・・いい手段だね。補給線を切れば相手はむしろ袋のネズミか・・・」 白崎が槐の意図を読む。 「じゃあ、襲撃にいかないと♪、はっ、補給物資をちらつ...
  • 奇しき薔薇寮の乙女 第六話 前編
    第六話 前編 「あーもー、わっかんない! 本当にやっていけるのかしら」 そもそも、なんだって高校でこんな勉強をせにゃいけないのか。 もっと専門的っていうか、大学レベルでないと分からないと思う。 それを高校でやらせるなんて、数学の担任は無茶を言いすぎかしら。 でも、コレさえクリアすれば点数稼ぎにはなるし。 「それにしても、ヒナは一体なにを騒いでいるのかしら?」 なんだか大喜びしてるみたい。 さっきまであんなに泣いていたのに。 それはもうホラーばりな雰囲気真っ盛りで。 途中で諦めて部屋に戻ったのはいいのだけれど、あそこまで感情反転されると、それはそれで怖いかしら。 いやー、それにしても、 「休憩よ休憩! ちっとも進まないかしら!」 憎々しい 脂肪も多くて 肉々しい。 あの数学教師は、何か恨みでもあるのかと。 メトボリックをシンドロームさせている最悪な塊、なんとかしなきゃ...
  • 第三十三話 神になろうとした男
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第三十三話 神になろうとした男」     「破壊のシンフォニーが止まった・・・誰かがアリスと戦ってるのかしら?」 コクピットで金糸雀がつぶやく。結果的に自分の「失われた時へのレクイエム」が止めたとは露知らず 金糸雀はレーダーを見渡す。 「・・・プラムの反応がない・・・?もしかして水銀燈がやったのかしら~?」 一人ではしゃぐ金糸雀。そこへ、バーズが数機襲い掛かってくる。 「わわっ、ここは戦場。油断はいけなかったかしら!迎撃のパルティータ!!」 音源を切り替え、範囲は狭いが人工知能機の動きを完全に止める迎撃のパルティータ。 「これなら、カナにだって楽勝かしら~。楽してズルしていただきかしら!」 動きのとまったバーズを数少ない武装のビームサーベルで切り裂いていく。 「こうなったらカナもみんなの手伝いにいくかしら。ええっと・・・ここから一番近いのは・・・」 再びレー...
  • *エピローグ
       「うん」  闘志むき出しのふたりへ。  僕はもう、限界です。(脳内ウィキペディア)先生、もういいですよね? 「座ろうか」  つかつかと歩み寄る。 「「邪魔しないで!」」  ああ、そういう。 「す わ ろ う か、」  片方ずつ順番に、首根っこを。 「酒の席で、」  思い切り、掴む。 「暴れるとは何事だああああ!!」 ――― 「あー、爆発しちゃったねえ」 「やはりのりさんの弟はかく在るべき、というところでしょうか」 「ええ? ちょっとしたものですよぅ、この位なら」 「……」 「……」 ―――  …………  ……  んん…… 「朝ですよおめーらぁ! しゃっきり起きやがるです!」  おおう、……頭痛い……叫ばないでくれ…… 「酒が貴方を裏切ったんじゃない?」 「馬鹿言うな。酒が僕を裏切る筈が無い」 「重症ね……ああ、蒼星石。紅茶はあるか...
  • 優しい神様の物語
    ―――― 今ではない昔、ここではない何処かに、 赤い神様と黒い神様がいました。 赤い神様は真紅と呼ばれて、みんなに慕われていました。 黒い神様は、水銀燈と言います。とても優しい神様なのですが、 体が黒いので、みんなが水銀燈を怖がって誰も近寄ろうとはしません。 水銀燈は深い深い谷の底で、いつも一人で座っています。 真紅と水銀燈は、仲が悪かったのですが、 毎日顔を合わせては、会話を交わしていました。 「あら、水銀燈。またこんな暗いところで座っているの?  そんなんじゃお尻から根っこが生えるのも時間の問題なのだわ。  私は黒い樹なんか見たくはないのだわ」 「私は黒いから、ここにいると誰かに見つかることも少ないのよぉ  みんな私を怖がるから、ここにいる方がいいのよぉ  あなたみたいな人には分からないわ、何処かへ行ってちょうだい。」 真紅は、本当は水銀燈と...
  • フラグメント/― 新しいスケッチブック
     其処には、ただ。硝子をモチーフとした絵が描かれている。  透明という虚無。何もない様ですら、絵で"描ききる"ことは出来る。  この硝子容器は――ルネ・ラリックがデザインしたものだろうか?  勿論、ラリックのデザインした硝子細工の実物を、私は見たことがない。けれど、それ こそ何かを描く為の資料は世の中には溢れているし。彼がフランス生まれのデザイナーで あることを考えると。……其処に惹かれたとするならば、彼女らしいといえば彼女らしい。  虚無。ひとつの虚無を現すのならば、それこそ私という存在そのものは『それにもっと もらしい』。本当に、もっともらしいことではないだろうか?  交通事故……か。彼が言っていた。雛苺の両親は、交通事故で亡くなったと。彼女の両 親が"そう"なったと言うのなら、それはすなわち。私の両親も、そうして失われていった ということに...
  • 第三十五話 真紅
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第三十五話 真紅」     「次弾装填!!ターゲット正面、各砲座砲撃を開始!!」 サクラダの残った発射管から一斉に弾が打ち出される。しかし、それも従来の勢いはない。 「損傷率計算終了。現在63%!危険域です・・・」 巴の声がする。しかし、JUMはそれでも引き下がるわけにはいかなかった。 「限界まで撃つんだ!敵機に撃たせるな!撃たせなきゃ当たる事もない!」 もはや無茶苦茶な理論。しかし、ある意味では全くの正論でもあった。 「敵艦からの砲撃きます!・・・・直撃します!」 「くっ・・・・回避!!!!」 ディアーズの主砲がサクラダを捕らえる。回避運動を行うがいかんせん間に合いそうにない。 「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」 その射線上に金色に機体が割り込み、両手を掲げる。スーパーサイヤジンの腕部Iフィールドバリア。 バリアは主砲を防ぐものの、過度の負担により右...
  • 第四話 共同戦線
    超機動戦記 ローゼンガンダム 第四話 共同戦線 「ふぅ・・・やっぱりティータイムは落ち着くのだわ。」 リュウキュウへの移動中、真紅は食堂で優雅に時間を過ごしていた。 「ほぉんとぉ~。休憩時間ってのはいいわよねぇ。」 同じようにヤクルトを飲みながら水銀燈が言う。他の面々も思い思いの休みを過ごしているようだ。 「うぃ、でもでも、もしかしたらアリスが来るかもなのにどうして休んでいいってJUMは言ってるの?」 雛苺が苺大福・・・通称『うにゅー』を頬張りながらいう。 「食べてから喋りなさい。レディとしては有るまじき行為よ雛苺。」 「このへんは他のレジスタンスが管理してる領域だからよぉ~。まぁ、アリスが興味ない場所 なのかもしれないけどぉ。」 3本目のヤクルトの封を開けながら水銀燈が言う。 「そういう事よ。確かに地球はアリスの支配に置かれてるけど、何も全部が全部そうな訳でもないのだわ。」 「ほえ~。...
  • 第九話 トラウマ
    「超機動戦記 ローゼンガンダム 第九話 トラウマ」   アリスの攻撃があるとの情報を受けサクラダがセンダイシティへ向かっている途中だった。 JUMはふと、自分の学生時代を思い出していた。それは少ない時間ながらもJUMにとって 数少ない楽しい思い出の記憶。のりがいて、真紅がいて。そういえばベジータともこの時に出会った んだったな。アリスの乱で親を失ったけど、学校のみんなもそうだった。だから、仲良く慣れたの かもしれない。その後僕はメイデンに加入してみんなとは会わなくなっていたけど・・・ みんなは元気でやっているだろうか・・・ 「桜田君、もうじきセンダイに到着します。情報によるとセンダイシティの守備についているレジスタンス はすでにアリス軍と交戦中。何でも新型機があるとのことで苦戦中の模様です。」 巴がJUMに向けて言う。それで正気に戻ったJUMは艦内放送を入れる。 「もうじき戦闘領域に入る。...
  • 第三十一話 失われた時へのレクイエム
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第三十一話 失われし時へのレクイエム」   「白崎、梅岡。そろそろだ・・・行くぞ・・・」 槐がスペリオルへ搭乗し、システムを起動させる。 「分かってるよ。しかし、僕らがここまで手こずるなんてねぇ・・・」 「ふふっ、いいじゃない。先生は逆に楽しみだよ。満ち溢れた希望を潰すのはこれ以上ない快感さ♪」 白崎と梅岡もそれぞれラプラス、プラムに搭乗する。 「アリス、お前も大丈夫か?」 「問題ない。貴様らが死のうと私は一人で彼奴等を討ち果たし、再びお父様が望んだ世界を作る。」 デッキで待ち構えているアリスガンダムから少女のような声が聞こえる。 「はははっ、それは頼もしい・・・」 「何なら、お前達は艦内にいても構わない。人間など脆いものだからな。私には至高の音に聞こえる 音が奴らには地獄からの誘いへ聞こえるらしい・・・ふふふっ・・・」 「成る程、音波兵器かい?確かに、以前「...
  • 第二十一話 終劇への序曲
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十一話 終劇への序曲」   カナリアからいつもの音が聞こえてくる。 「ふふっ・・・やっぱりコレがないと気分が乗らないわね。」 真紅は少しだけ笑うと眼前のバーズに右腕のビームガトリングガンを放つ。 バーズは踊るようにガクガクと震えると爆発する。 「ちぃ・・・せっかくサクラダを沈められたものを・・・」 カナリアの乱入により後一歩までいっていたサクラダ撃墜を妨害された白崎は悔しさを あらわに唇を噛む。しかし、そんな白崎にも蒼星石は攻撃の手を緩めない。 「くそ・・・せめてメイデンだけでも潰したかったが・・・仕方あるまい。」 「逃がさない!!」 後退していくラプラスを追撃するソウセイセキ。 「ええい、鬱陶しい!!ラ・ビット!!」 追いすがるソウセイセキをラ・ビットが取り囲む。ソウセイセキは回避しながらもラプラスを追うが さすがに回避しながらではスピードがでない。 「...
  • 第十五話 ここからが本当の地獄だ
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第十五話 ここからが本当の地獄だ」   「槐。準備が終わったのかい?」 スペリオルや他の機体をディアーズに積み込む槐を見て白崎が言う。 「ああ、全て調整が終わった。テストがてら私が行こうと思ってな。白崎、お前はどうする?」 「僕はやめとくよ。まだラプラスが調整不足だからね。」 白崎は積まれていく機体を眺める。バーズが10機ほど。槐のスペリオルガンダム。そして・・・ 「梅岡にはドイツの守備をさせておく。ふふ、私が帰っていたらお前の出番はもうないやもしれないな。」 「それはそれでいいけどね。しかし君はつくづく恐ろしい男だよ・・・」 「ふん、おだてても何も出ぬぞ。では、行ってくる・・・」 積荷を終えた槐はディアーズに乗り込みディアーズは発進する。 白崎はそれ見送ると工場に戻り破損したラプラスの調整に戻った。 「さて・・・果たしてどんな結果になるかな・・・はははははは...
  • 超機動戦記 ローゼンガンダム 第一話 戦いの狼煙
    超機動戦記 ローゼンガンダム 第一話 戦いの狼煙 空気が焼き焦げるような感覚に陥る。周りは真っ赤真っ赤真っ赤。呼吸がしにくい。 「お母様・・・お父様・・・」 その地獄で金色の髪の少女が声を漏らす。しかし、それは無常にも爆音の中にかき消された。 「紅・・・真紅!」 その少女の元に一人の少年が駆けつける。 「JUM・・・お母様が・・・お父様が・・・」 「大丈夫だから・・・行こう!真紅は・・・僕が守るから・・・」 それは、遠い記憶と約束・・・ 「んっ・・・」 暗闇に染まった部屋で金色の長い髪の女性が目を覚ました。 「あの時の・・・夢なのだわ・・・」 女性が額にかいた汗を手でぬぐう。まだ深夜だと言うのに不思議と寝付けそうになかった。 女性・・・真紅は頻繁にこの夢を見ている。その度に起きてしまうのだった。しかし、不思議な事に 真紅にはその夢は悪夢とは思えなかった。 真紅が部屋を出て食堂へ向かう。...
  • 四話「水銀燈」
    短編「図書館」シリーズ四話「水銀燈」 突然だが、私、真紅は図書委員だ。 元々本が好きで、中一のときに初めて図書委員になり… 気が付けば図書室、そして図書委員の常連となり早3年。 その間に図書室仲間ともいうべく、同じく本の好きな友達連も出来て、 図書館をよく利用する人の顔もかなり覚えた。 これは、そんな私の図書室でのある日の話。 昼休みも中盤に入ってくる頃、入り口の扉から入ってくる人影。 目立つ銀髪に赤い瞳…高等部一年の先輩、水銀燈だ。 彼女は私の姿をカウンター内に見つけて、近寄ってきた。 銀「あらぁ、今日の当番は真紅なのねぇ…お疲れさまぁ」 そしてにっこり微笑む。少し頬が熱くなるのがわかったが、私はできる限り気にしないようにして、 要件だけを言う。 紅「返却の本は?」 銀「はい、これよぉ」 手渡されたのは美麗なイラストに彩られた表紙の文庫本。要はライトノベル、といわれる類の本...
  • 過去ログ27
    梅雄花の回収に参りました。 -- 名無しさん (2006-06-24 00 48 46) カナリアベさんが後から 襲 っ て く る -- 名無しさん (2006-06-24 02 21 09) さて・・・ローザミスティカで思ったことがあるんだが・・・ローザミスティカ1個=生きてる人間一人で出来るんじゃね?・・・予想だが -- 名無しさん (2006-06-24 03 02 42) ローザミスティカの解析結果ローザミスティカの85%は厳しさで出来ています(後略)すごく…厳しいです… -- 名無しさん (2006-06-24 05 55 18) もしかして鯖落ちしてる? -- 名無しさん (2006-06-24 06 54 21) シベリア行ってみたが重いから、また経路障害じゃね?とりあえず運営逝ってみるがなww -- 名無しさん (2006-06-24 ...
  • 第十五話  『負けないで』
    かさかさに乾いた肌に引っかかりながら流れ落ちてゆく、紅い糸。 心臓の鼓動に合わせて、それは太くなり……細くなる。 けれど、決して途切れることはなくて―― 「……ああ」 蒼星石は、うっとりと恍惚の表情を浮かべながら、歓喜に喘いだ。 これは、姉と自分を繋ぐ、たった一本の絆。 クノッソスの迷宮で、テセウスが糸を辿って出口を見出したように、 この絆を手繰っていけば、きっと翠星石に出会える。 そう信じて、疑いもしなかった。 命を育む神秘の液体は、緩く曲げた肘に辿り着いて、雫へと姿を変える。 そして、大地を潤す恵みの雨のごとく、降り注ぎ…… カーペットの上に、色鮮やかな彼岸花を開かせていった。 「そうだ…………姉さんの部屋に……行かなきゃ」 足元に広がっていく緋の花園を、ぼんやりと眺めながら、蒼星石は呟いた。 自分が足踏みしていた間に、翠星石はもう、かなり先に行ってしまっている。 だから、...
  • 奇しき薔薇寮の乙女 第三話
    第三話 「だから、その、帰らないで……」 彼女が羨ましいと、私は思う。 今の私には、あれほどまでの勇気はないのだから。 涙を流して、顔をジュンに向けることが出来ないでいても、彼女は必死に伝えている。 私にもそれが痛いほど分かるし、それだけに、彼女に少し嫉妬した。 恋愛のソレとも取れる告白が、私にとっては、ずっとずっと遠くにあるもの。 顔がくしゃくしゃになってしまうほど、自分の素直さを表に出せる彼女は、私にとっては羨望そのもの。 彼女が羨ましいと、私は思う。 すこしだけ後ずさりして立ち止まることが許される世界から、旅立とうと「努力」する雪華綺晶。 自分の力で1秒を巻いた彼女は、当然のように祝福されるべきだ。 私は未だ、その9秒前にいる。 自分の殻の中という、無限の領域にある白い世界から、私は踏み出せずにいる。 雪華綺晶自身の、雪華綺晶のためにある出口を見つけた彼女が、羨ましい。 私の...
  • 【ある日のふたり】
           放課後の教室がすきだった。  私は、少し遠くなった季節を、思い出している。 ―――――  暦が夏の盛りを過ぎてからも、何となく蒸し暑い。本来存在していた筈の長いお休みは、受験生の私達にとってはあまり関係の無いものだった。結局、補講やら模擬試験やらで、家よりも学校に居た時間の方が長かった気がする。 二階の窓際に佇んで、グラウンドの方を見やれば、新人戦に向けて練習に励んでいる下級生達が居た。  彼らが発している筈の掛け声が、随分と遠いものに感じる。  もう暫く、こうしてぼんやりとしていれば、その内にこの教室は紅く染まっていくのだ。ただ、流石に何もしない訳にもいかないから、少しでも手元にある参考書を繰り、頭に叩き込もうとする。  数学は難しい……から、私はあまり得意ではない。かといって、嫌いな訳でもないけれど。  ほとんどひとが居ない――正確には、...
  • 超機動戦記 ローゼンガンダム:人物紹介
    人物紹介 JUM・・・サクラダの艦長。アリスの乱で両親を失い、姉ののりと幼馴染の真紅と暮らしていた。 その後アリスに反抗するためにレジスタンスに参加。みんなと共にサクラダを任される。 MSの知識も相当あり、機体の修復などもお手の物。よく改造もしている。 のり・・・JUMの姉でサクラダの食堂のお姉さん。彼女の作る花丸ハンバーグはクルーにもっぱら好評。 一人で切り盛りしているがそれが物理的に可能かはおいておく。戦闘では活躍できないが それ以外の面では非常にみんなに頼られている精神的支柱でもある。 巴・・・オ○ニー師匠・・・ではなく、サクラダの副艦長。冷静沈着で常にJUMをサポートしている。 また、アリスの乱で孤児となった雛苺をかくまっており、姉妹のような関係。 真紅・・・アリスの乱で両親を失い、幼馴染のJUMとのりと暮らしていた。紅茶ジャンキーで戦闘中も 作り置きのJUMが淹れた紅茶を...
  • 【ある日のふたり】夕陽に照らされた水溜りがきれいだった、放課後の場合
       雨は、それなりにすき。  ぽつりぽつりと降る雫が、ぱたぱたと音を鳴らしている。少しだけ開いている窓の隙間から入り込む風が、ちょっとつめたい。  ここ最近は晴れの日が続いていて、これなら夏もあっという間にやってくるのだろう、と。そんなことを考えていたものの、この分では半袖だと風邪をひくひとも出るだろう。  眼を閉じれば、晴れているときよりもずっと色々な音が聴こえる。気分にもよるだろうけど、私はそれを五月蝿い、とはあまり思わない。私が鉛筆で、参考書へとつとつとリズムを刻んで叩くほど、規則正しくなどない、音。  水は地に落ちて。小さな小さな渦を巻き、どこかへ流れて消えてしまう。  いつのまに。  一体、どこへ。  か弱い、雨。  それが生み出した、水の流れ。  きっと知らないうちに、なくなってしまう、それ。  そして、音。  雨の音に紛れて、聴こえなくなってしまう小さな何か、...
  • テレパシー
    好きだ! ラッシュにはまだ間がある朝の電車は、立っている乗客を数人数えられる程度に空いていた。 桜田ジュンは吊り革につかまり、愛を叫び続けていた。 目の前に座っている銀髪の女性はうんざりして彼を盗み見る。 ジュンが好きだと叫んでいる相手は、銀髪の女性の右隣に座って文庫本を読んでいる女性だ。 好きだ! 彼女が不意に文庫本から顔を上げた。びっくりして怪訝そうに辺りを見回している。 その動きに、つい顔を向けてしまったジュンと視線がぶつかった。見つめ合う形になっても、ジュンの心の中で「好きだ!」と言葉がもれていた。 彼女の顔が真っ赤になる。慌てて顔を伏せ、読書に戻ったが、明らかに文字を追っていない。 彼女は電車を降りる直前に顔を上げ、ジュンをしばらく見つめてから降りた。 ジュンもその駅で降りた。それに気付いて彼女はジュンをホー...
  • 第十七話 生きた証
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第十七話 生きた証」   夢・・・夢を見ている・・・始まりの悪夢、終わりのない悪夢。 「真紅!!」 お父様が私を突き飛ばして、私を庇って・・・死んだ。飛んできた建物か、機体か。何かの破片に 体を貫かれていた。 「逃げて・・・真紅・・・私達の可愛い・・・真紅・・・」 お母様は崩れる家から逃げるときに間に合わず家の下敷きになり、そして徐々に広がる炎の中で ただ、私の無事だけを祈って死んでいった。 「いけない!真紅!!」 薔薇水晶が私と敵の間に割ってはいる。初撃で右腕を・・・そしてその後新しい敵に撃ちぬかれた。 私は・・・また人を殺した・・・初めはお父様、次はお母様・・・そして薔薇水晶。 私は、3人を殺して今生きている・・・何故?何で私なんかが生きているの?もう・・・私は闘えない・・・ 「うっ・・・・ぐぅ・・・・はぁ・・はぁ・・・」 真紅がベッドに沈めていた体を起こ...
  • 第二十話 金糸雀の決断
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十話 金糸雀の決断」   「よし、今日はここまでにしよう。後はみんな自由行動でいいよ。」 「やったかしらー。みっちゃんの家行って来るかしらー!」 ミーティングが終わった途端に金糸雀が部屋を飛び出していく。ここ数日の見慣れた光景だ。 「や~れやれですぅ。金糸雀は無駄に元気すぎるですよ。」 「はははっ、いいじゃない。ようやく探してた人に会えたんだからさ。」 何故かプリプリしている翠星石を蒼星石がなだめる。 「う~、でも最近カナが遊んでくれないからちょっとつまんないの~。」 「ふふ、じゃあ雛苺。私と遊びましょうか。」 ブータレる雛苺をなだめるのは巴の仕事だ。 「でも、どうするのかしらねぇ。金糸雀ったら。」 そんな光景を見ながらヤクルトを飲みながら水銀燈がいう。 「どうするって・・・何をだ?」 「もしかしたらメイデンを抜けて金糸雀がみっちゃんさんと暮らす・・・と言...
  • 第三十四話 せめて、自分らしく
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第三十四話 せめて、自分らしく」     「レンピカ、スィドリーム照準!目標前方敵艦隊!てえええええ!!」 サクラダから2連装の副砲が放たれる。放たれた光は敵機を数機撃ち抜き空へ消えていく。 「砲撃、来ます!」 「ピチカート起動!ビームは回避しろ!」 サクラダの船体が傾きながら迎撃システムが作動する。飛来したミサイルの9割は打ち落とすが残りは 被弾する。ビームもある程度は威力が軽減されるものの、船体は破損箇所が増えてきた。 「ベリーベル4から8番沈黙!スィドリーム2番沈黙!損傷率は40%を越えました!味方機を 呼び戻しますか!?」 「いや、ここは僕らだけで食い止めるんだ!!メイメイ装填!うてええ!!」 今度は6連装のミサイルランチャーを放つ。ベルリンの空にいくつかの花火ができる。 「ちっ、キタネエ花火だ。JUM!無理はするな!」 サクラダに近づいてくる敵機を...
  • 【お酒と、雪と、お嬢様】
        雪がふる。  雪がふるよ。  静かできれい。あんまり静かで、眠ってしまいたくなる。けど今眠っちゃったら、多分しんでしまうから、しない。  ベランダに出てはく息は、周りがとてもくらいというのに、とてもはっきりと白く見える。部屋のカーテンから漏れる僅かなひかりが、空気を照らしているのだ、きっと。ほう、と手に吹き付ければ、ほのかにあたたかい。  くぴ、と。手に持っていた缶を傾ける。この年になって、この苦い炭酸を飲むのが大変ではなくなってきた。というよりはむしろ、すきになっているかもしれない。味もさることながら、多分こういったものは、喉越しを愉しむ物なのだろうという気がしている。だから、最初の一口目が多分いちばんおいしい。  そういえば、冷蔵庫のストックがついになくなった。これは元々僕が買ったものじゃない。前に遊びにきた『彼女』が大量に持ってきたものを、毎日毎日少しずつ消費して...
  • ―/ライラック1
     夏の訪れを感じさせる蒸し暑さの中、ここ最近降り続いている小雨がそれを助長してい る空気だった。雨の一粒一粒は、勿論冷たいもの。だけどそれは、ちっとも涼しさをもた らしてはくれない。  まあ、それでも。もともと小雨模様が嫌いではない僕にとっては別に気になるものでも ないし、何時も通りに今日も学校に向かえばいいだけの話。  悪く言えば、色々なことについて僕は無関心なのだと思う。昔(と言っても、僕自身それ ほど妙齢に達しているとは言えないが)好きだった服のデザインなどについても。思いつい たらその辺にある紙に書き散らしていたのをやめてしまったのは、一体いつからだろう。  デザイン画に付随した裁縫なんかも僕の趣味だったが、それが友人達に知れ渡ってしま ったときは、それはもう酷く気持ち悪がられたものだった。それが原因で学校に行きたく なくなってしまった時も確かにあって。何を食べても吐いてしまう...
  • 湾岸 "Maiden" Midnight SERIES 1 「悪魔と天使と人間 Part 3」
    そして、僕は悪魔のZのキーを回した。 湾岸 "Maiden" Midnight SERIES 1 「悪魔と天使と人間 Part 3」 エンジンの鼓動が聞こえる。 ジュンの心臓の鼓動が高鳴る。 暖機運転は完了した。重たいクラッチを踏みこみ、ギアを1速に入れる。 クラッチを離しつつアクセルを踏み込もうとする。 悪魔のZは、エンストした。 チューニングカーに乗りなれているジュンも、さすがに緊張してしまった。 今度は、慎重にクラッチをつなぐ。 悪魔のZが、動き出した。 真っ赤なボディが街頭に照らし出され、夜の街の彩りに華を添える。 周りの車と溶け合い、光の渦に飲み込まれるように、悪魔のZは案外素直であった。 深夜の湾岸線を、300km/hオーバーで疾走するチューンドカーの、その本質はまだ現れていな...
  • *終盤戦2 復活するあかい誰か
       ―――  キッチンにて。  年上衆が、めいめい大人の酒の愉しみ方を展開している。 「あ、桜田君。しっかり巴ちゃんの相手してる?」 「ええ、まあ……ぼちぼち」 「巴ちゃん、いい娘だからねぇ。私結婚するなら、あんなタイプだなあ」 「酒乱がいいってことですか、めぐさん」 「そういうこと言わないのー。それに貴方の相手をするなら、呑めた方がいいじゃない」  呑めるだけなら大概僕の知り合いは当てはまるような…… 「まあ……そこは置いといて。姉ちゃん、冷蔵庫からアレ持ってくよ」 「巴ちゃんがお望みならば、仕方ないわねぇ。お姉ちゃん、がまんするねっ」  アレ、で通じるんだね。 「もう無かったって言ったらそれで諦めがつくと思うんだけど」 「ジュン君、それはだめよぅ! はいはい、持って行きなさい」  新聞紙にくるまれた一升瓶を手渡される。ん、よく冷えてる。 「なんだかんだ言いつつ...
  • 伝わらない気持ち
    ピッ… ブウゥゥゥゥゥゥゥン… <交流チャットコミュニティ【薔薇の楽園】> カタカタカタ… J坊>今日はじめてクンクンを見た、そっちが言うほどじゃないけど暇つぶしにはなるよ ホーリエ>クンクンの面白さを分からないあなたはまだ子供ね J坊>あんなのに夢中になれるほど僕はもう子供じゃないんだ ホーリエ>そういう台詞はクンクンのビデオを全て見てから言いなさい。 今日はもう落ちるわ、明日は当番で学校が早いの J坊>分かった、僕も色々忙しいんだ ホーリエ>おやすみなさい J坊>おやすみ <退出する> ピッ… JUN「ふぅ…学校か…」 <学校> 梅「やあ、みんなおはよう では出欠をとるぞ呼ばれたものは返事をしろー」 先生があいうえお順に出席をとっていく いつものことだが桜田という苗字で一旦止まる そして何事...
  • 第三十二話 片翼の天使
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第三十二話 片翼の天使」     戦場は激戦を極めていた。空の至る所で光が輝き、そして赤い炎が灯る。 「ピチカート起動!ホーリエ、エネルギーチャージ!!目標、前方敵艦!!」 サクラダに襲い掛かるミサイルは自動迎撃システムのレーザーによって撃ち落される。 「主砲、エネルギーチャージ完了です!射線上に味方機はありません!」 巴の声が艦内に響く。JUMも声を張り上げる。 「よぉし!ホーリエ、薙ぎ払ええええええええ!!!」 サクラダ中央に搭載されている主砲が赤い砲撃を繰り出す。 不幸にも射線軸にいたアリスの機体はその砲撃に飲み込まれ、同様に標的だったディアーズも 光の中に消えていった。 「いい調子だな、JUM!」 金色の機体、スーパーサイヤジンに乗ったべジータが声をかける。 「お前こそ、調子に乗って死ぬんじゃないぞ?」 ベジータは自分に向かって撃たれたビームに手をか...
  • nothing or all?
    私は誰かと遊びたい 私は誰かと遊べない 小さい頃から人見知り 中々友達作れない そんな私のお父様 私を認めて下さった 髪は銀色 目は紅い それでも私は愛された 私が高校入る前 急死なさったお父様 大好きだったお父様 一人になった私には 働かずとも生きられる 大きな遺産が遺された     その後雇った執事さん 裁縫上手なその人の 笑顔はとても優しくて どうしてだろう いつの日か 私もつられて笑ってた 学校行ってもただ孤独 私の居場所は私だけ 未だに話す人もなく 喧騒の中でただ独り 今日も空気に溶けている 息をするのも苦しくて 必死に自分を押し殺す 私を見てよ 認めてよ 口に出せたら楽なのに     家路について一時間 私を迎える執事さん あなたの笑顔に癒されて 私はすぐに生き返る 笑顔もすぐに思い出す あなたの作った服を着て...
  • 奇しき薔薇寮の乙女 第五話
    臓腑が蠢く、気持ちの悪い命の音を知る。 食前食後、それは食われるコトを前提に作られていた。 他者の命を喰らう。本来のそれは、そうあるべき姿としてこの世に生きる資格を与えられた。 長い命の夜を経て、他者の命に包まれて、またあるべき姿として再生する。 限りなく圧縮された長い時間を使い再生したそれも、また他者の命に包まれるコトを前提に。 大地に根付く雑草に倣う。一年を使い産まれる、約20万もの命。その圧倒的な存在感は、もはや同等の概念に近い。 力強い自身を表現するように、それらは自らを血潮に染める。 自身を鮮やかな赤に染め上げて、自分の開花を知らしめる。 気の遠くなるような時間と進化を使い、ようやくそこに到達した。 「─────どうして、食べちゃったの?」 包まれるコトに痛みはない。 包まれていく恐怖もない。 例えられる快感はなく、自身の意思などあり得ない。 自身が咀嚼されていく現実...
  • 【ゆめうつつ】~トロイメント~§プロローグ
     日常。それは、少しずつうつろいで、形を残さないもの。毎朝起きて、そし て大学へ行き。何の変哲も無い日々を、私は過ごしている。  変哲が無い、と言うと。如何にもつまらなそうな感じがするのだけれど、別 段そうは思っていない。変化が無いというのは、それだけで素晴らしいこと。 友達が居ない訳では無い――むしろ、親友と呼べるような存在も居て。私は楽 しくやっているのだ。  そう、そうやって。日常の幕間は、流れていく。  今日の講義は午後からだったから、大学へ行くまでかなり余裕があった。二 度寝に対する誘惑は、確かに少しはあったけれど。こういうところで生活のリ ズムを崩してしまうのも勿体無い話。現にリズムを崩しに崩して、普段の講義 を受けることができず。たまに出されるレポートの存在に気づかない輩だって いる。  まあ、もっとも。そんな友人に泣きつかれる前に、色々と世話を焼いてしま う私も。随分と...
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