【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫 @ Wiki内検索 / 「2-313「恋人じゃなくて親友」」で検索した結果

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  • 2-313「恋人じゃなくて親友」
    「まさか、それほどまでとは」 古泉は眉間に中指を当て、 「まるで本当に無邪気な中学生同士のたわいも無い恋愛模様の1ページのようではありませんか」 恋愛という言葉に一瞬ピクリと反応してしまった俺を古泉が見逃すわけは無かった。 「…………どうやら彼女とあなたには、もっと深い想い出がありそうですね」 周りにはさぞ爽やかに見えるであろうこいつの微笑は、俺には悪党が人の弱みを握って さぁどう脅迫してやろうかと考える時に見せるニヤケ面にしか見えなかった。 「何にもねーよ」 「さぁ、どうでしょうか。これは涼宮さんどうこうではなく、  ただ単に僕自身が、あなたのこれまでの人生について興味があるだけなのですが」 強調するようにこう続けた。 「一般的な青春真っ盛りの高校生として」 思わずかなりの勢いで古泉のほうを振り向いてしてしまったため 椅子の背もたれに肘をぶつけてしまい非常に痛い思いをした。 「お、お前今...
  • 長編
    ...-96「天体観測」 2-313「恋人じゃなくて親友」 2-134「世界と君の手」 1-909「俺は佐々木と付き合う」 1-707「月明かりの帰り道」
  • 67-9xx 佐々木さんと「やあ、親友」「そして」
     67-9xx 佐々木さんと「じゃあね、親友」続編。  北高からの帰り道に僕は思う。  日常の側に残ってしまった、キミに何もしてあげられない僕自身を。 「・・・・・それとも僕は」  僕も、非日常に入ろうとすべきだったのか?  僕の「非日常」の属性とやらを、たとえ彼を舌先三寸で騙してでも、たとえ「神様」になってでも・・・  そうすれば彼を救えるはずなのだから・・・・・・。  くく、矛盾しているね。  涼宮さんから力を取り上げなければ、僕は「非日常」の側には行けない。けれどそれが彼の一番望まないことなんだ。  僕は「非日常」の側に立てない。立つ事はできないんだ。  僕には彼を救えない。  キョンを助けたければ彼を裏切るしかない。  実に、実に、矛盾している。  悲しくなんか無い。辛くなんか無い。  けど、羨ましい、くらいは思ってもいいだ...
  • 66-36β 佐々木さんと「やあ、親友」
     66-36 佐々木さんの仮面と驚愕続編。時間軸は驚愕(後)  佐々木さんが恋心だと「完全に自覚・自認」したのは驚愕の頬ぐりぐり以降じゃないかという解釈シリーズ(驚愕前P282)。  うつぶせに布団に包まり、ぽふぽふと枕を叩く。  ぎゅっと猫のぬいぐるみを抱きしめ、一呼吸。ああ、ようやく収まった。  さてキョンの自室を辞してからのことだ。  久しぶりに歩く彼の家からの帰り道。ほんの数えるほどだったはずだけれど、やけに鮮明に覚えていた。  我が家に近付くその度に、身体はルーチンワークに切り替わってゆく。  ルーチンワークが頭を休め、僕の思考をまとめてゆく。  自室につく頃にはすっかり気付いてた。  中学時代の僕は、客観視したなら恋する少女だ。どうみてもロマンティックが止まっていない。  彼の机に肘をつき、乗り出し見上げた彼の顔。きっとあの時も笑顔だった。...
  • 67-9xx 「構わないよ、親友」
    67-9xx「そう謝らニャいでくれ、キョン」と、67-9xx「いや謝らせてくれ、佐々木」の続き。 「キョン、キミは涼宮さんのせいだと言いたいのかい?」 「違うぞ佐々木。謝っているのはあくまで「俺」だ。猫化が進行してるんじゃないのか?」 「くく、これは手厳しいニャ」  ベッドに横になったまま、視線をこちらに見せて笑う。  口の端を釣り上げるように笑いながら。  今回の一件、ハルヒは無自覚に能力を行使してお前に猫化の呪いをかけた。  けどそれはあいつが悪いんじゃない。自分の日常を守る為に、異分子の存在を警戒するなんて当たり前の発想だ。  あいつの根っこが変人でも神様でもなくて、ただの普通の女子高生だから起こる警戒心なんだ。  mikuruフォルダをヤスミが気にかけなかった一件とは違う。  ああそうとも。あの春の事件で古泉が言っていたように、身内じゃない、ロ...
  • 30-329「春休みの団活」
    春休みの団活。一年ぶりに佐々木に会った。 「君の友人達に挨拶させてもらって良いかな?」 「別にかまわないぞ」 「キョン!毎回遅れてくるなんて良い度胸ね―。今日は鶴屋さん達も来ているのよ。しっかりしなさい ところで、それ、誰?」そうだった。今日は鶴屋さんと谷口と国木田がいるんだ。 「こいつは佐々木と言って俺の中学時代の」 「恋人」 佐々木は俺に向かって話す。 「といっても元だが。僕を振った男が今何しているか知りたくてね。くつくつ」 周囲から恋人と見られていたから、必ずしも間違いではないと思うが。 いくら仲が良くても、恋愛感情の無い者どうしが恋人になれるのか? それに、もしかして、俺が振ったことになっているのか? 「あなたがキョンの今の恋人ですか?」 と言って、佐々木は朝比奈さんに握手を求めた。 朝比奈さんは反射的に差し出しそうになった手を引っ込め、鋭い眼付きで睨むハルヒと長門をオドオドと見つ...
  • 16-278「孤独:佐々木視点」
    「孤独:佐々木視点」 その時、私には「親友」がいた。そして、孤独ではなかった。今と違って それは、中3の冬の始め。枯葉の舞う、寒い寒い、今にも雪が降りそうな冷たい冷たい夕闇の中だった。 学習塾を同じくするクラスメートとの彼とはすぐに無二の親友となり、いっしょに学習塾に行く関係になった。その日は自転車が故障したので2人でバスに乗ることとなった。  彼には最近、不良にからまれた女子生徒を助ける、というイベントが何度か発生した。そして、助けた女子生徒達から「お礼」に食事をおごってもらうことがあった。 この人生最大のモテ期、が到来したのを気付いていないふりをしていると思われる彼は「彼女達とは誰とも深い関係にならなかったし、向こうもそれを望んでないのじゃないか?」と言っていたが、その度に私の機嫌は悪くなっていた。  とっくに日の暮れたバス停のそばで親友を待っていると。彼は女子生徒と肩...
  • 26-440「ハルヒじゃなくて佐々木の消失」
    12/18の朝、目覚めると、情報連結解除されたはずの朝倉がクラスにいて、長門と朝比奈さんが一般人だった。 ちなみに、同じアパートにいる長門と朝倉は、一緒に夕食をとる仲だ。昨日俺は長門のアパートでご馳走になった。 そして、ハルヒは北高でなく、進学校に改変された光陽学園にいた。 俺はハルヒに会うために走り出した。 ようやく着いた光陽学園。 下校時、俺と中学が一緒の奴が、俺を見てクスクス笑うのが判った。何だよお前ら。 ハルヒを見掛けたので声をかけようとすると。 「やあ、キョン。久しぶり。君が僕を出待ちしてくれるとは思わなかったよ」 佐々木?そう言えば高校入学以来、佐々木に会っていない。 「よう、久しぶりだな佐々木。お前ってこの高校だっけ?」 「おいおい、親友の経歴を忘れるか?」 「すまん、冗談だ」 良かった。佐々木は中学時代と変わっていないな。 肉体的にはすっかり女らしくなったようだが。...
  • 67-9xx 佐々木さんと「じゃあね、親友」
     66-236 佐々木さんの踏ん切り続編。  僕は、あの雨の日に素直になれなかった自分を後悔した。  だから僕の答えはこれだ。  キミには後悔なんてして欲しくない。  だから僕は素直にならない。  だって私はキミが欲しい。  それを告げれば、キミの選択のノイズになる。  僕は、キミが今抱いている素直な気持ちを、そのまま形にして欲しいんだ。  僕は、自分の気持ちの為に、キミの気持ちを犠牲になんかしない。させるつもりはない。 『どうもキミと話しているときは何だか笑っているような顔に固定されているようでね』  僕は役者になれない。そう結論した。  四年前、僕は涼宮さんに憧れて「演技」を始めた。  性別を超越した変人を演じ、注目され、「浮いた」自分を楽しむ。  そうやって自分の枠を作って、僕は誰にも自分を見せないようになっていた。  けれど...
  • 6-313「鬱ネタ」
    え・・・?もう行くのかい・・・? まだ面会終了時間まであるからここにいてくれないか・・・もう少しでいいから・・・ そう・・・やっぱり・・・あの人のところに行くんだね、涼宮さんのところ ?…くっくっ、キョンのことならなんでも知ってるさ あまり話題に出さないように努力してるみたいだけど僕にはお見通しだよ。 ・・・みんな、みんな、僕のことを置いていってしまうんだ。 君まで僕のこと置いていってしまうんだろう? この足?このもう動かない足がいけないのかい?・・・一緒に歩けないしね これじゃ君にも追いつけるわけも無いよね 直らないのはキョンが良く知ってるはずだよ?大分前から知ったんだよ だからお願いした薬が貰えるまで結構時間かかってしまったよ 担当医さんとキョンにはじめて嘘なんてついたからドキドキしちゃったよ 嘘や隠し事はするのもされるのも嫌だからね。くっくっ。 ・・・やっと効いてきたみたいだ...
  • 5-897「親友」
    久しぶりにキョンに会って、こんなに心が揺れるなんて思ってなかった。 昔みたいに他愛のない話ができると思っていた。 こんな気持ちはもうとっくに過去になったと思っていた。 僕が自分の気持ちを抑えていられる間に……でないともうあの頃には 戻れないから…… 「キョン、急に呼び出して悪かったね。コーヒーでよかったかな?」 「あぁ、それよりも大事な話って?」 あぁ、キョン…そんなに急がないでくれないか。 僕にだって迷いが無い訳じゃないんだよ。 「キョン……キミはどうしてSOS団にいるんだい?」 「どうしても何も、ハルヒが無理矢理俺を巻き込んでだな…」 キョン、涼宮さんの話をする時はいつもそんな顔なのかい? ひょっとして気付いていないのかな?少し困ったような、でも目がキラキラしてるよ。 キミの表情を見るだけで、SOS団と涼宮ハルヒがキミにとって どれだけ重要で、大切かがわかるよ。 だから……こん...
  • 19-812「忘却よりも憎しみを」
    ある冬の休日、同級生の友人達と買物に出かけた。 「まず、このデパートに行こう。」 「うんそうしよう。」 あ、「親友」である彼がデパートに入るのが見える。1年近く会ってない。懐かしさで自然と早足になる。 会って何を話そうか。心臓の鼓動が早まる。 彼に声をかけようと思ったその瞬間。 「キョン、早く来なさいよ」 元気そうで美人の女の子が彼の袖を引っ張る。 「おい、袖が伸びるじゃないか。」 「ほんとのろまなんだから。早く来なさいよ」 呆然と立ち尽くす私。友人達が私に追いつく 「どうしたのササッキー?」 「佐々木さん、顔が真っ青じゃないの」 「ごめん、気分が悪いから先に帰るね」 「大丈夫?」 私が帰った後、友人達はこんなことを話したらしい。 「どうしたのかしら佐々木さん。急に気分が悪くなるなんて」 「あの時、ササッ...
  • Part26
    トップページ >SS > 短編 Part26 26-984「移転小ネタ(仮)」 26-956「祝!!ハルヒ二期中止!!(仮)」 26-816「佐々木団+キョンとのお茶会(仮)」 26-796「相合傘」 26-772「佐々木さんの、Leprechaun Christmasの巻」 26-760「佐々木さん、クリスマスは家族で過ごすものだよねの巻 」 26-742「ササキョン(仮)」 26-689「真夜中のプール」 26-683「モノローグ(佐々木)」 26-666「正夢実行計画」 26-656「漢詩と佐々木さん」 26-648「SS Ontology」 26-626「しごとのはなし」 26-622「神は処女受胎を糾弾す」 26-617「妹へのクリスマスプレゼント」 26-607「閉鎖空間が赤で染まる日」 26-605「佐々キョン」 26-600「据膳は黄泉の味」 26-578「佐々木さん...
  • Part14
    トップページ >SS > 短編 1乙」 14-934「プラン」 14-908「佐々木さんの熱唱」 14-879「佐々木さんとケンカ」 14-775「佐々木さん台風は苦手の巻」 14-752「事故」 14-748「車輪の唄」 14-653「敗因」 14-617「占い」 14-595「いい日だな」 14-569「ある車内風景」 14-566「裏SOS団各メンバーの配置変更」 14-551「佐々木さんポニーに再挑戦の巻 」 14-513「佐々木さんのしりとり」 14-468「佐々木さん授業中の巻 」&「佐々木さん、あいや痛がる子を見て手を離すが真の母親の巻」 14-389「北高に来ないかって」 14-331「佐々木とキョンが1年会わなくても平気だった訳」 14-288「フラグクラッシュ・クルセイダーズ」 14-233「(佐々木団+キョンIN喫茶店)」 14-184「佐々木さんの雨の夜と寂し...
  • 42-466「今の見ました?」
    みくる「あ!今の見ました?キョン君、佐々木さんのお皿から鶏肉の皮を勝手に…」 古泉「いいえ、これは察するに佐々木さんが嫌いな食べ物を引き取ったと見るべきでしょう。」 みくる「キョン君と佐々木さんてそんなに仲がいいのに恋人じゃないんですかぁ?」 古泉「幼馴染という言葉が妥当かと。もっとも佐々木さんは違うようですがね」 みくる「そうなんですか?わたし全然そういうのわからなくて」 長門「………」 古泉「長門さん、何か感づかれましたか?」 長門「……彼女の体温と心拍数が上昇している。彼の一連の動作に対して少なからぬ動揺があった」 古泉「佐々木さんのお皿から嫌いな食べものを引き取ったと言うことにですか?」 長門「そう」 みくる「キョン君が佐々木さんの嫌いな食べ物覚えてたから嬉しかったのかなぁ?」 長門「可能性は高い。ただし推定。」 .
  • 66-332 ルームシェア佐々木さんと毛布
    「おやキョン。今日も早いじゃないか」 「おう、おはよう」 「うん、おはよう」  まあお前の方が早いのは変わらん訳だが。  悪いな。どうも。 「構わないよ。代わりに夕食の支度はキミが分担してるだろう?」  朝と弁当の方が色々と大変だろ。 「くっくっく。ならばもう一足早く起きることだね。僕もキミに揺り起こされる日を楽しみにしているよ」 「へいへい前向きに善処させて頂きますよ」 「おやおや諦観はいけないな」 「お前が言うか」  昔、僕は全てを諦めている、とか言った奴の台詞かよ。 「おや覚えていてくれたかい?」  なんとなくな。なんとなく。 「ふふ、つまりあの時と今の僕の違いはそういう事なのさ」 「そうかい」  ホント楽しそうだなお前は。 「それより最近どうしたんだい? 朝が早いようだが」  あー、どうも晩と朝で寒暖の差がなあ。 「夜はまださ...
  • 32-203「ゆ ゆ ゆりゆり ゆりりんりん」
    ゆ ゆ ゆりゆり ゆりりんりん♯ ゆ ゆ ゆりゆり ゆりりんりん♯ 春休みのある日、私はそんな歌を歌いながら町まで買い物に行ったのね。 昨日は涼宮さんがルソーを見に来てくれたのね。 今日はクラブもなくて暇なのね。 今年の文化祭では涼宮さんと一緒にバンドをやりたいのね。 そう思っていると、涼宮さんの気配がしたので振り向くとそこには涼宮さんがいなかったのね。 代わりにショートカットの美人さんがいたのね。どっかで見たような記憶のある。 涼宮さんと同じ匂い、いえ、涼宮さんと会う前にどっかで同じ匂いの女の人に会った記憶があるのね。それと同じなのね。 その女の人はツインテールの女の人と話していたのね。どことなくSOS団を立ち上げた時の涼宮さんと同じ目をしていたのね。  ・  ・ 「橘さん、あなたの言う内容は理解したけど、信じられないわね」 「そうですか、やはり…」 「何か証拠を見せてくれると信じられる...
  • Part22
    トップページ >SS > 短編 Part22 22-908「巨人だった頃」 22-891「妹は意外と黒いかも?」 22-864「佐々木さんとストレッチ」 22-814「バレンタインにはチョコはあげない」 22-802「佐々木の手料理」 22-768「佐々木さん、秋の味覚の巻」 22-713「3番目のあなたへ」 22-681「佐々木さん、精神の病、或いはとても遠回りな告白の巻」 22-666「承認」 22-595「生人参」 22-593「解釈の相対性」 22-557「出会い周防九曜」 22-521「注文の多い佐々木料理店」 22-512「佐々木さん、子猫の目の甘い日々2 何度も僕の名をよんで、の巻」 22-494「佐々木さん、子猫の目の甘い日々の巻」 22-480「白い世界であなたと出会う」 22-478「孤独のフラグ」 22-468「時の流れる速度」 22-448「喫茶店での会話(黒...
  • 66-377 「だから人のコーヒーを飲むな佐々木」
    「それでだキョン」 「だから人のコーヒーを飲むな佐々木」  例によって佐々木が見つけた喫茶店で駄弁る俺達である。 「くく、いいじゃないか。代わりに僕のアイスティーを一口進呈するよ」 「まあ頂いてやろう。冷たいのも悪くないな」 「ふふ、どうだい僕のアイスティーの味は」  妙な表現をするんじゃない。人聞きが悪い。 「こらこら、ストローで泡立てないでくれたまえ。小学生かキミは」  すまん。どうも口で勝てないからか妙に気が抜けちまうな。って笑うな佐々木。 「というかどうしたね。またエキサイティングしているじゃないか」 「最近古泉とよくキャッチボールするんだが、なんか妙にあいつのコントロールが悪くてな」 「ほう。ぶつけられでもしているのかい?」  身を乗り出すほど気にすんなよ。  言ってみりゃ男同士の馴れ合いの一種だ。いい気晴らしだよ。 「ふむ。では」  言...
  • 21-544「左の握手:青い巨人の夢」
    目が覚めたら授業が終っていた。またあの夢だ。ここ一年、あまりみてなかった夢。最近よくみるのは何故だろうか。 いつ頃からだろうか、青い巨人と赤い光球の夢をみるようになったのは。 よく覚えてないけれど、中学生になった頃だったと思う。 その夢は中学2年生から3年生の頃は毎日のようにみた。 ソレはいつも同じだ。灰色の空の下、青い巨人が建物を壊し、いくつかの赤い光球が巨人を倒す、というものだった。 青い巨人が建物を壊す度にワクワクしたのは何故だろうか。 いえ、自分でもわかっている。多分私は「このつまらない世界を壊したい」と思っていたのだ。 1年前の5月の終わり、あたしは最高に幸せな…じゃなくて!悪夢!そう悪夢を見た、ソレは先程見たいつもの奴ではなく まあ、近い感じはしたんだけどね、 お陰でその後、目が覚めても幸せな気分…じゃなくて嫌な気分と、それが現実じゃな...
  • 66-518「マティーニでもどうだい?」
     喉にカクテルを流し込む。  マティーニ、それはジンとベルモットのカクテル。  一時期は辛口のドライ・マティーニが流行したと聞いているが、私は甘めと言われるくらいを好んでいる。  甘い香りが疲れた身体に心地良い、そんな時だ。とてもとても懐かしい声を聞いたのは 「なんだ佐々木か」  ぬっとカウンター席に現れた人影に名前を呼ばれ、私は引っ張られるように言葉を返していた。 「やぁ、キョン」  彼だった。 「? おう」 「くく、座るなら早く座りたまえ。周囲の邪魔になる」  何事もなかったように促す。この十年近い日々などなかったかのように。  キョンは何故か軽く首を傾げ、それから座った。 「マティーニでもどうだい?」 「ほう。じゃ、俺もそれお願いします」  注文を告げると、寡黙なマスターは黙って頷きシェイクを続行する。  私はこの雰囲気が好きだった。 ...
  • 15-263「黒佐々木」
    『黒佐々木』 「それ、だれ?」 ついに最後に来るどころか遅刻までしてきたキョンにあたしは存分に説教をぶちまけてやった。 普段普通に話せないフラストレーションから開放されるのを感じる。 そこまではよかった。キョンの隣にいる人を見なければ。 女だ。やけに漂ってくる親しげな雰囲気。 少なくとも逆ナンやキャッチセールスなんて軽い関係じゃないのはわかる。 あたしだってキョンの交友関係を全て把握しているわけじゃないけど、キョンとこんな親しげな雰囲気を出せる女がSOS団外にいるなんて 認めたくなかった。 だから口から出た言葉は・・・・・・キョンに言わせればいつものことなのかもしれないけど・・・・・・辛らつなものになっていた。 「ああ、こいつは俺の・・・・・・」 俺の?俺の何? 最初に「俺の」なんて言葉がつくくらいの関係なの? ...
  • 26-313「○○降る日に」
    『もしもし佐々木、今晩暇か?』 「どうしたんだねキョン、まさか夜のデートのお誘いとでも言うつもりかい?くっくっ」 『あー、まあそんなとこだ』 「んなっ!!!!!!!」 ちょ、落ち着け私。はいしんこきゅー、すぅ、はぁ。よし、落ち着いた。 「い、一応だね、念のためにだが、理由を聞いてもいいかな?」 『明日は土曜で休みだから、今夜はSOS団でハルヒ命名双子座流星群一晩ぶっ通し観測会の予定だったのだが、 当のハルヒが熱出して、見舞いにいったその席で自分が参加出来ない観測会なんか中止って言いやがったんだ。 が、今回は何故か長門が異様に乗り気だったし、 俺は俺で機材や防寒具用意したりして完全にやる気モードに入ってたからハルヒ抜きでもやりたかったんだがな、』 長門さん、気持ちは分かるよ……この日の為にあれだけ議論したんだものね。 『古泉がそんな事したら間違いなく閉鎖空間が発生するでしょうとかなん...
  • 14-73「佐々木さん犬しゃしゃきじゃなくて犬佐々木になるの巻」
    佐々木さん犬しゃしゃきじゃなくて犬佐々木になるの巻 キョン「どうした佐々木、こんな人目を避けるような公園の隅に呼び出して。      しかもそんなフードまで被って。なんかえらく怪しいぞソレ」 佐々木「……キョン、驚かないで聞いてほしいんだ。僕にも理屈はわからない。      正直、僕自身混乱している。ただ、朝目覚めたら、こうなってしまっていたんだ!」 キョン「うわ! 佐々木に犬耳!? しかもふさふさの尻尾まで!!」 佐々木「君には迷惑だと思うが、他に相談できる相手も考え付かなかったんだ」 キョン「九曜とかそっち方面詳しそうだけどな」 佐々木「……考え付かなかったんだ(力説)! やっぱりこんな僕はイヤなんだね。      気持ち悪いとか関わりたくないとか思っているんだね」 キョン「いや待て落ち着け佐々木。分かった分かった。正直俺に何が出来るかわからんが...
  • 28-315「中学校の昼休みのこと」
    中学校の昼休みのこと 「佐々木、えらく難しい本を読んでいるな」 「小説を原文で読むと面白いもんだよ。君もやってみるかい?」 「俺にはちょっと無理。しかし、最近読書してないな」 キョンはラノベを片手に言った。横には山と積まれたラノベがあった。 「・・・ところで、君の渾名を広めた友人というのはどんな人だい」 「どんなって言われても・・・」 「仲が良かったのかい?」 「そうだな、どちらかと言えば仲が良かったかな」 「しかし、君の家に上がりこむくらいだから相当・・・」 「いや、ただの友達だ。それに転校してそれっきりだ」 は?もしかして女性?恋人?充分有り得るよ 「恋人どうしだったのかい?」 「ブッ。おい、国木田だけでなくお前までそんな勘違いするのか、俺と奴はそんな関係じゃないぞ」 「ひょっとして、国木田の言っていた変な女とか」 「俺はそんな変な趣味無いぞ」 なるほどねー、キョン的なただの友達...
  • Part6
    6-981「アングリーササッキー」 6-923「佐々木一族の秘密」 6-882「究極のフラグ」 6-871「Gネタ」 6-860「湯煙@佐々木」 6-852「G」 6-831「黒い悪魔、あるいは天使」 6-786「夢花火」 6-753「井戸の中の女」 6-730「黒い安息日」 6-712「Gとの遭遇」 6-631「ネクタイ」 6-625「1時間以内にレスがあればキョンの嫁」 6-586「佐々木vs朝比奈さん」 6-425「お姫様抱っこ」 6-357「夏祭り」 6-346「ギックリ腰ササッキー」 6-327「天国へ行く方法」 6-323「お前の朝がお前」 6-313「鬱ネタ」 6-307「鶴屋家花見大会」 6-289「体技:スルー」 6-239「一夏の冒険」 6-214「涼宮ハルヒが驚愕」 6-197「佐々木のひとり交換日記」 6-191「祭り」 6-182「正夢おっぱい」 6-171「いろ...
  • 23-194「九曜VS八面六臂:恋愛編」
    涼宮さんのSOS団、僕達の佐々木団、古泉君の機関の人々と朝倉さん、喜緑さんで遠足に行きました。 秋晴れの素晴らしい日曜日のこと。 「ふー、もう駄目」 「朝比奈さん、大丈夫ですか?」 「キョン君おんぶしてー」 何?!!!ビキビキビキビキビキビキ その場の女性の半数が、その一言で切れかかった。 (この刺すような視線。恐いよー、未来に帰りたいよー) 「朝比奈さんは限界だ、ここらで休憩すべきだと思うが」 「僕もここで休むべきだと思います。山登りのペースは一番体力の無い者に合わせるのが鉄則ですし。」 「わかったわよ。皆ここで休憩」 「何で涼宮さんが仕切っているの?何様のつもり?」ヒソヒソ 「エミリお姉さま。落ち着いて。私達は本来余所者ですし、このくらいの扱い当たり前です。」ヒソヒソ 「意外と我慢強いのね」ヒソヒソ 「そうでなきゃ委員長なんてやってませんよ。」ヒソヒソ ...
  • 22-723「アンダー・グラス・ラブソング」-2
    4「桜、サクラ、小春日和」  それから数日たったある日。桜が満開の季節。気温はほどほどに暖かく、油断をすれば睡魔にすぐに襲われてしまいそうな、気持ちのいい小春日和。その日はちょうど新入生への文化系クラブ紹介の日だった。  例によって、ハルヒがそんなイベントをみすみすスルーするはずもなく、なぜか文芸部の紹介として俺たちも中庭にブースを構えていた。  肝心の首謀者ハルヒはどこをうろついているのか、俺たちをほっといて、朝比奈さんも連れ出してどっかに行ってしまった。  桜の花びらが春一番に吹かれていた。こんな日は部活紹介じゃなくて、花見でもしたほうがいいね。俺は椅子に浅く腰掛けて、真上の桜の樹を眺めていた。 「最近涼宮さんの様子はどうですか?」  同じく、俺の隣の椅子に座った古泉が唐突に話を振ってきた。 「様子もへったくれも、見てのとおり元気いっぱいだ。こっちがうんざりするくらいに...
  • Part8
    8-764「脳内掲示板@佐々木」 8-659「僕もニックネームで呼んでくれ」 8-652「黒佐々木」 8-621「湯煙@佐々木(翌日)」 8-614「それは男の夢」 8-598「佐々木男ver」 8-574「古泉と佐々木」 8-544「年賀状」 8-474「旧約萌書比翼の章より」 8-443「佐々木かわいいよ佐々木」 8-416「それは男の夢」 8-413「聖なる侵入」 8-374「転入生」 8-334「諸君!私は佐々木が好きだ!」 8-324「キョンと佐々木」 8-313「国木田スマン。人数の都合だ。 」 8-307「ハルヒの正体」 8-245「夏の思い出」 8-240「ハッピー・ウェディング」 8-117「そのぬくもりに用がある」 8-101「First Good-Bye」 8-88「初恋」 8-34「Von der Jugend」
  • Part5
    5-944「佐々木の家」 5-938「お招きいただき」 5-897「親友」 5-876「3本のフラグ」 5-871「眠れぬ夜のササッキー」 5-868「もし佐々木がもっと変な女だったら」 5-835「将来設計」 5-788「佐々木の憂鬱」 5-737「3分キョン」 5-721「佐々木vsハルヒ」 5-687「キョンの告白」 5-686「つい女口調でした」] 5-653「フラグたちの憂鬱」 5-631「佐々木のメールアドレス」 5-630「眠れぬ夜」 5-608「佐々木vs長門」 5-607「橘の悪夢」 5-597「キョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョン」 5-584「佐々木vsハルヒ」 5-554「夢で会えたら」 5-552「ハルヒvs.佐々木」 5-543「ポニーテール」 5-536「縦読みメール」 5-515「続グッドメディスン」 5-491「佐々木かわいいよ佐々木」 5-4...
  • 66-286「ときにキョン、僕はそろそろお茶が怖いな」
    「ところでキョン、今度の親友旅行の件なんだが」 「なんだその新婚旅行みたいな呼び方は」 「おや? そちらがお望みかい?」  右へ左へ聞き流す。 「それよりソレ旨そうだな。一口貰うぞ」 「酷いなキョン。なら僕もそちらを一口貰おう」  佐々木のパフェを一口貰うと、お返しとばかりに俺のコーヒーゼリーが一口奪われた。  珍しく人がデザート類を頼んだのに何しやがる佐々木。 「先に食べたのはキミだろう。まあ良い。僕はキミのそういう態度には慣れているからね」 「寛大な対応に痛み入るよ親友」 「くっくっく。まあパフェの方が内容量が多いのは否定しないがね。ほら」 「おう。あんがとよ」 「ってキミ、普通こう「あーん」とかされたらもっと赤くなるとか対応があるだろう?」 「はふいが、もとい、悪いが俺はお前に性差を感じたような事はないぞ親友」 「もっとあっさりスプーンを...
  • 67-9xx「キミこそ余裕がないようだが?」
     67-9xx「お前軽いな、ちゃんと飯食べてるか?」の関連。 「なあ佐々木」 「なんだい親友」  それは二人して向かい合い、額をつき合わせて夏休みの宿題をやっていた時の事だ。  そのはずだった。なのにどうしてこうなった。 「いい加減、俺の背中から離れろ」 「くく、つれないじゃないか」 「計算式がわからないとヘルプを求めたのはキミだよ? なのに何故今になってそんな事を言うんだい?」 「そこは感謝感激五体投地で礼を言うさ。だが何故いつまでも俺の背中に引っ付いているんだ?」 「くく、他に計算間違いがないかチェックしてあげているのさ、親友」 「何か問題でもあったかい? 大体キミの背中なんて中学時代に張り付きなれたものじゃないか。何を今更」 「こんなに密着してた覚えはねえよ」 「まだ足りないという事かな?」 「何がだ。第一、お前の頭脳ならとっくにチェ...
  • 14-331「佐々木とキョンが1年会わなくても平気だった訳」
    佐々木とキョンが1年会わなくても平気だった訳 「やぁキョン、いらっしゃい」 眠っている俺の頭上から声が聞こえた。 聞きなれた声だ。 俺はゆっくりと目を開けた。 俺の横には中学のときの親友、佐々木が座っていた。 「久しぶりだね、キョン」 俺は目をこすりながら起き上がる。 体を見ると着ているのは中学時代の制服だ。 周りを見るとどうやら俺の通っていた中学のようだ。 やれやれ、またか。 「何が久しぶりだ、今月はもう5回目じゃないか」 因みに今日はまだ15日だ。 「くくっ、現実世界であっていないのだから久しぶりには変わりないさ」 あたりを見渡す、やはり人っ子一人いない。 そう、ここは普通の場所ではない。 閉鎖空間だ。 もっとも、俺がその名前を知ったのは最近だがね。 「やれやれ...
  • 70-432「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS」
    トップページ > SS > 長編 > 70-432「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS」 70-432「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サ-クルSOS プロローグ」 70-439「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 君と僕との出会い」 70-539「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 君と僕との出会い その5~」 71-15「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 動き出す想い」 71-149「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS いずれ僕らは大人になる」 71-209「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 私と彼女と彼女」 71-270「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSO 花嵐浅き夢見し」 71-568「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 想い重ねて」 71-712「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 想い重ねて その5~」...
  • 68-xxx あなたの中に私がいる、ということ
    「ああクソ!」 「おや、どうしたんだいキョン?」 「佐々木、お前は研究者をやってるんだろ? TPDD、いや、タイムマシンは可能か?」 「くく、それはまた唐突にして難題だねキョン。その開発にはまず基礎理論からして不足している。まあ考える事自体は非常に刺激的ではあるが」  グラスを脇におき、キョンは唐突に、感極まったように髪をかきむしった。  よく整えられていた髪がくしゃくしゃになってしまったが  なに、仕事明けなのだから気にすることはない。  そう、これは仕事明けのちょっとした酒宴の話。  酒と穏やかさを旨とするバーに二人並んで、けれど、学生時代のように他愛もない話をしているだけのお話さ。 「そうか。そりゃ幸いにして不幸な事だな」 「ねえ、聞いていいかい? 仮に作れたとしたらだけれど、キミはどうするつもりなんだい?」  あの頃のように喉奥で苦笑をかみ殺...
  • 66-418 「ところでキョン。紅茶かコーヒーかと言えばだ」
    「ふむキミは紅茶か。では僕はコーヒーにしよう」 「で、また俺のを一口飲むつもりかお前は」 「くく、いいじゃないか」 「ところでキョン。紅茶かコーヒーかと言えばだ」  なんだその嫌そうな顔は。 「キミは紅ヒーというものを飲んだことはあるかい?」 「コーヒーじゃなくてか」 「実はね。以前橘さんと喫茶店に行った時の話なのだが」 「という事があったのだよ」 「ほう」 「ってなんで省略されてるんですか!」 「いたのか橘京子」  ウエイトレス姿とは新鮮だな。バイトか? 「うう……だから嫌だったんです。なのについ……」 「お前ってツッコミ似合いそうだもんな」 「そうですね。佐々木団じゃ常識人ポジションでしたから……って誰がツッコミですか!」 「ほれやっぱり」  ん。どうした佐々木? 「キョン。もしかしてキミの中での僕は『ボケ』なのかい?」 ...
  • 佐々木さんの仮面と驚愕シリーズ
    トップページ >SS >シリーズもの>佐々木さんの仮面と驚愕シリーズ  66-178 佐々木さんのRainy Noise     (驚愕(前)、Rainy day、中学時代)。  66-209 佐々木さんの戸惑い         (分裂)  66-236 佐々木さんの踏ん切り        (分裂~驚愕(前))。  67-9xx 佐々木さんと「じゃあね、親友」    (驚愕(後)時間軸)。  67-9xx 佐々木さんと「やあ、親友」「そして」 (驚愕(後)時間軸)、完結。 ■別解釈  66-10 佐々木さんのごまかし(分裂)  66-36 佐々木さんの仮面と驚愕(分裂~驚愕(前))。  66-36β 佐々木さんと「やあ、親友」(驚愕(後)時間軸)、完結。  66-164 火曜日と自転車の荷台(ifルート短編)。
  • 3-198「小悪魔佐々木」
    「それ、誰?」 ( それ ということは、人間扱いされてないのかな?  もしかすると彼に近づく悪い虫とでも思われたのかな?  まあ、悪い虫なら人間扱いされないのも分からないでもないか。  あ、もしかしたら彼女、ちょっと動揺してるのかも?  だったら、もうちょっと揺さぶってみるのもおもしろいかもね) 「ああ、こいつは俺の・・・」 (どう紹介するつもりかな?  恋人なんかじゃないし、幼なじみというわけでもないし、やっぱり  中学の時の同級生とか、せいぜい友達かな?  でも、ここは、もうちょっと 彼女の心を揺さぶるのがおもしろそう) 「親友」 「は?」 (あは、言っちゃった。  ん~、でもねらい通り、かなり驚いてるようね。  けっこう根は素直なんだろうな。  さあ、これからどうなるのかしらね私たちって・・・)
  • 24-813「死神」
    午後からキョンと演劇を見に行く予定だった日の午前中、僕の家に涼宮さんが来た。 黒ずくめで、作り物の大きな鎌みたいな物を持っていて、民話の死神みたいな格好だった。 「涼宮さん、どうしたの?死神みたいな格好で?ハロウィンはとっくに終わったわ」 「死神みたいなじゃなくて、あたしは本物の死神なの」 とうとう頭がイカれたか? いや、自分では面白いと思っている冗談に決まっている。 「麻雀で勝負するわよ。覚悟してね」 初っ端馬鹿に高い手をツモられたが、その後ジリジリと追い上げ、見事逆転勝利した。 「3連勝したら魂もらおうと思ってたけど、1勝もできなかったわね。というわけで、これは貰っていくわ」 と言って、演劇の券をビリビリに破いた。 「何をするの?涼宮さん!」 僕は破れた券を呆然と見ていた。 気が付いたら涼宮さんはいなかった。 酷いわ。抗議しないと 「ちょっと涼宮さん(以下略)」 「ヒック佐々木さ...
  • 22-319「後悔」
    高校を卒業してからもう三年が過ぎた 二年のときに佐々木と再会して親交を温めたものの結局は別の大学に行き 新しい生活になじむうち、また疎遠になっていた。 あいつは高校時代もずっとあのままで変わった奴だったが 俺はなんだかんだで気に入っていたと思い知らされる事がよくある 地元の成人式で久々に佐々木に再会したあの日もそうだった・・・ 久々に再会した佐々木と話をすると近々結婚するんだそうだ どうやらできちゃった結婚らしい、あの佐々木がね・・・ その夜、同窓会で酔った勢いだったのかなんなのかさだかではないが どちらともなくそんな雰囲気になり、佐々木を抱いた 俺に抱かれてる間佐々木はずっと俺の名前を呼びながら泣きじゃくってた・・・ 後日、佐々木からハガキが届いた、入籍の報告だった その笑顔にあの頃の輝きは無かった・・・ 俺の色褪せた...
  • 24-310「白い狂気」
     喫茶店につくと、すでに彼がいつもの席に座っていた。 「よ。悪いな、呼び出したりして」 「いや、構わないさ。それで、話ってなんだい?」 「ちょっと聴きたいことがあってな。あのさ、」  少しだけ声を抑えて、彼は言った。 「橘のやつ、藤原のことが好きだったりするのか?」  友人に、橘京子という人物がいる。  一年前に知り合ったばかりであるが、同姓である自分の目から見ても、彼女は魅力的な 女性だと思う。よく喋りよく動き、いつも楽しそうに話しかけてくる。  そんな彼女に我が親友であり悪友でもある目の前に座る彼、通称キョンは、惚れたよう だった。 「……君の好みがああいう人だとは知らなかったな」  少しだけ含みを入れて言葉を返す。 「いや、別に好みではない。ないんだが……なんでだろうな」  気づいたら好きになっていた、と彼は言う。どこでもお構いなしに私に話しかけてくる ...
  • Part4
    トップページ >SS > 短編 Part4 4-938「佐々木でぃーカップ」 4-937「佐々木えーカップ」 4-919「佐々木オーベルデューレ」 4-901「ポーカーフェイス」 4-871「携帯だから改こうが悪くてすまん」 4-812「再試合」 4-788「僕のおっぱい」 4-785「ある日の夏休み 」 4-750「些細なことが原因でハルヒの閉鎖空間に神人大量発生」 4-747「誓い」 4-741「ねぇねぇ、佐々木さんってキョン君と付き合ってるの?」 4-732「しかし、僕っ子か」 4-718「ありがとう。そしてさよならだ」 4-704「For Nothing」 4-695「試験当日」 4-622「探索」 4-613「修羅場・涼宮ハルヒの驚愕」 4-607「鼻血出てるぞ」 4-601「耳掻き」 4-595「佐々木の看病」 4-588「I hate you, you hate me」...
  • 32-858「佐々木さんがミニスカートを履いている理由」
    『佐々木さんがミニスカートを履いている理由』 秋の風が若干冷たく感じるようになってきたある日曜日のことだった。俺はマイマザーの指令で街までお使いに来た。 買い物を済ませた帰り、ショートカットの女の子が見えた。折角だから世間話でもしようと近付く。 真近でよくで見たら、女の子でなく国木田だった。なんで男と女を間違ったのだろうか。おかしいな 「やあ…国木田。奇遇だなー。ははは」 「微妙そうな表情だね。どうしたの?」 ファッションに疎い俺には、あの国木田の服にどんな名前ついているか知らないが、どちらかと言えばボーイッシュな女が着る服に近い。そして、胸のあたりがダボダボで男か貧乳女かが判別不能だ。 国木田の奴は男か女かわからない格好しやがって、紛らわしいな。 「その残念そうな顔つき。もしかして佐々木さんと間違えたの?」 「そんなこと、あるわけないぞ」 何て勘の良い奴だ。じゃなくて勘違いするな。 「キ...
  • 14-934「プラン」
    『プラン』 夕食後、風呂にのんびり使った後冷たいお茶を飲みつつだらけていると俺の携帯が着メロを流した。 充電器から引っこ抜いて発信を見る、一月ほど前に再開した中学時代からの親友、佐々木だった。 「よぉ、佐々木。どうした?」 「君とお話ししたくてね、時間いいかな?」 「ああ、いいぜ」 中学時代佐々木も俺も携帯を持っていなかったのでお互い番号を知らなかった。 この間の再開のときに番号を交換したのだが、俺は一つ失念していた。 佐々木は俺の人生で出会った中で恐らく最も話し好きなやつだったのだ。 番号を交換して以降、ほとんど毎日といっていいくらいこの時間に佐々木は電話をかけてくる。 そして小一時間ほど会話した後眠りにつくのがここ最近の日課になっていた。 そんなに着信の多いわけではない俺の携帯の履歴はほとんどが佐々木の名前で埋ま...
  • 8-313「国木田スマン。人数の都合だ。 」
    最終話 希望を胸に すべてを終わらせる時…! 涼宮ハルヒの驚愕は、発売未定です。 キョン「チクショオオオオ! くらえ橘! 俺はポニテとツインテは別派なんだ!」 橘「さあ来なさい、キョンさん! 私は実はドジッ子なんです」 (ザン) 橘「んん… もう! こ この超能力者の私が…こんな一般人に…バ…バカなアアアア」 (ドドドドド) 橘「グアアアア」 九曜「──ドジッ子が──やられた……みたい──」 パンジー「規定事項だ…奴は我々四人の中でも最弱…」 国木田「なんで僕がこっちに入ってるんだろう…」 キョン「くらえええ!」 (ズサ) 3人「グアアアアアアア」 キョン「やった…ついに四天王を倒したぞ…これで佐々木のいる閉鎖空間の扉が開かれる!!」 佐々木「くっくっく、よく来たねキョン…待っていたよ…」 (ギイイイイイイ) キョン「こ…ここが閉鎖空間だったのか…! 感じる…佐々木の落ち着きを…」 佐々...
  • 24-483「境界線」
    俺は今、喫茶店で佐々木と話している まあ、そこに至るまでの経緯は割愛させてもらおう。 ふいに佐々木がこんなことを言ってきた 「ねえキョン、友達と恋人の違いとはなんだと思う?」 なんだいきなり 「そうだな、恋人相手にじゃなきゃしないこととかあるから、それだろ」 「それは例えばどんなことかな?」 ニヤニヤしやがって、古泉かお前は 「それを俺に言わせてどうする」 「くつくつ、冗談だよキョン、 でも所謂『身体だけの関係』というのもあるじゃないか」 なるほど、セフレってやつか 「さっきはつっこんだのに今度は随分あっさり言ってくれるじゃないか」 お互い様だ、気にすんな 「そうなるとなんだろうな、意識してるかどうか、とかか?」 「それは告白という儀式を済ませていなくても、互いに意識していれば恋人ということか?」 「暗黙の了解ってか?難しい問題だな」 というところで、 「ではここで1つ質問していいかな?」...
  • 38-900「素直じゃないのは」
    くっくっくっ……相合傘のお誘いかい? 残念ながら遠慮させてもらうよ。君の隣に居るべき人物は僕ではない。 振り返って見給え。先程から濡れ髪の美少女が君を見つめている。 いや、ホラー物映画の類の話じゃなくてだね。 ……右手に包丁?持っていないよ。何を言ってるんだ君は。 いいから振り向いて見給え。 ほら、いただろう。彼女は酷く寒い思いをしていると思うのだよ。 ああ、雨のせいだけではないね。何しろ、僕の見たところかなりの重病人だからね、くっくっ。 誰か特定の人物がそばに居て暖めてやる必要があるのだ。 ああ、そうさ。有体に言えば君だよ。 まったく、素直じゃないね君という奴は…。 なに、今日は持って回った言い方をしてないって?そうだね、僕は少し余裕が無い状態なのだ。 だから、早く行きたまえ。そう今すぐにだ。 さもないと、取り返しの付かない...
  • 15-372「親友の特権」
    『親友の特権』 橘  「佐々木さん、キョン君の親友ってポジションは嫌じゃないんですか?」 佐々木「何でだい?こんな素晴らしいポジション他にないと思ってるよ」 橘  「だってほら、親友を止めれば」 ハルヒ「さぁ、誰と遊びに行くの!?」 長門 「・・・・・・私」 みくる「私ですよね?」 キョン「お、お前ら落ち着け、何をそんなに殺気立ってるんだ!?」 橘  「あー言うのに堂々と参加できるんですよ?」 佐々木「そういうことか、なに、親友はあんなのに参加しなくてもいいポジションなんだよ」 橘  「どういうことです?」 佐々木「例えばああいうわかりやすいピンチの彼のところに歩いていくわけだ、見ていたまえ」 佐々木「やぁキョン、何やってるんだい?」 キョン「ん、おお佐々木!いい所に来た!みんな、俺はこの親友と親交を深めよ...
  • 11
    67-9xx「いや謝らせてくれ、佐々木」の続き。 「キョン、キミは涼宮さんのせいだと言いたいのかい?」 「違うぞ佐々木。謝っているのはあくまで「俺」だ。猫化が進行してるんじゃないのか?」 「くく、これは手厳しいニャ」  ベッドに横になったまま、視線をこちらに見せて笑う。  口の端を釣り上げるように笑いながら。  今回の一件、ハルヒは無自覚に能力を行使してお前に猫化の呪いをかけた。  けどそれはあいつが悪いんじゃない。自分の日常を守る為に、異分子の存在を警戒するなんて当たり前の発想だ。  あいつの根っこが変人でも神様でもなくて、ただの普通の女子高生だから起こる警戒心なんだ。  mikuruフォルダをヤスミが気にかけなかった一件とは違う。  図らずも古泉が言っていたように、身内じゃない、ロクに見も知らぬ人間が「自分の身内」と仲良くしているのを見れば  普...
  • 31-253「猛虎落地声」
    ある日、俺を呼び出した橘は、徹夜開けの顔で言った。佐々木に神能力移した3か月後のことである。 佐々木団の会合だから佐々木に会えると思ってわざわざSOS団を休んで来たのに。昨日会ったばかりだけど。 佐々木はいなくて取巻きの波長が合わない連中ばかりいるので俺はがっかりだ。 「キョンさん、佐々木さんの閉鎖空間を何とかするのです」 「もしかして、また俺の責任と言うのか?」 「キョンさんの責任なのです」 「第一、お前が佐々木なら安全と言ったから佐々木に神能力を移したのじゃないか」 「涼宮さんならとっくの昔に世界は無くなっているのです」 「第一、俺は佐々木を怒らせるようなことは何もやってないぞ」 「――フラクラ――」 「佐々木さんはキョンさんともっと親密にしたいのです。キョンさんが何もしないのが問題なのです」 相変わらず意味わからんぞ、女超能力者 その時、影が最も薄くて、出番の少ない藤原が口を開いた。...
  • @wiki全体から「2-313「恋人じゃなくて親友」」で調べる

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