【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫 @ Wiki内検索 / 「70-395「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その22~」」で検索した結果

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  • 68-111「佐々木さんのキョンな日常」
    ...~」(~その21) 70-395「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その22~」(~その23完結)
  • 70-296「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その12~」
    「私達が生きている――あの別世界の未来人と同時並行で存在する未来において、おきた悲劇――彼は愚行と 言ったわね。そう、まさに愚行としか言い様のない、”大崩壊”、あるいは”暗黒時代”として、後に称される 出来事、それによって、人類の文明と生存基盤は危機を迎えました。まさにあの出来事を”大崩壊”と名付けた のは的を得ています」  朝比奈さん(大)の顔が青ざめている。それだけで、彼女のいう”大崩壊”とやらが、どんなものだったのか 想像出来る。と、同時にかつて藤原の野郎が俺達に見せていた、侮蔑の感情の底にあったモノ―憎しみの原因が わかるような気がした。  「崩壊しかけた世界を救うため、未来の指導者たちは、一つの決断をしました。時間改変、過去を変えることを」  朝比奈さん(大)の言葉はまさに爆弾以外の何物でもなかった。  過去を変える?だが、彼女はあの事件の時に、藤原に言っ...
  • 70-395「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その22~」
     「パパ、ママ」  月日の過ぎ去るものは早いもので、北高を卒業してから十年の月日が過ぎていた。  妻と娘の優希を連れて実家に帰ってきたついでに、散歩がてら懐かしの学び舎によってみることにしたのだ。  あの日、この校門のところで気持ちを確認しあい、正式に恋人として付き合い始め、同じK大に進学して、卒 業してから三年後、俺達は結婚した。  妻はK大に設けられた国際物理学会の研究員として日々研究に打ち込みながら、俺と一緒に子育てをしている。  俺自身は化学素材メ-カ-に就職し、技術者として働いているが、実は大学在学中に応募した小説が新人賞を取り、 それが大当たりして、俺は作家というもう一つの顔を持つことになった。  今日は北高卒業生の同窓会だ。  このあと、鶴屋さん――今は国木田婦人――のホテルで、同級生たちと顔を合わせるのだが、それとは別に、文芸部 兼SOS団の...
  • 長編
    ssトップページ > SS > 長編 74-16「SOS団との決別」 74-16「キョンの退団宣言」(エロ物 注意) 71-874「俺の後ろに佐々木がいる」 74-16「佐々木からのプロポーズ(驚愕If Bad End) 74-16「佐々木からのプロポーズ(驚愕If) 70-483『バッテリー』 70-432「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS」 68-866『Wanderin Destiny』 68-111「佐々木さんのキョンな日常」 67-9xx 失言と猫ヒゲ 67-9xx どこか足りないフラグメント 橘京子「それが佐々木さんの役割だって言うんですか?」 67-708『だって、あたしだってそうだったし?』 67-116 Rainy Day …… What? 67-30「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」 66-358 Rainy Day by? 65-...
  • 70-375「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その20~」
    "佐々木・・・佐々木・・・”  虚無の闇の中で、私を呼ぶ声が聞こえる。  ”佐々木”  私の頬に、暖かい手が触れる。彼の感触。私が愛するキョンの手。  彼の腕が私を抱きしめる。彼の体温と生命の鼓動。私に人を愛する喜びを教えてくれたキョンの体。  「キョン!!」  彼の名を叫ぶ。彼が私の目の前にいる。私を守るように、私を全身で感じるように、強く、でも包み込むように 優しく、暖かく、私を抱きしめている。  気がつくと、俺は不思議な空間にいた。  佐々木の閉鎖空間に似ているが、淡い光子粒に彩られた、乳白色の世界。  ”確か、俺は・・・・・・”  朝比奈さん(大)に撃たれ、俺は瀕死の重傷を負った。耳元に佐々木の悲鳴と鳴き声が聞こえ、俺は意識が遠のいて 行くのを感じた。  自分の体を見ると、傷跡も血流もない。  ”佐々木”  自分のすぐ横の地面...
  • 70-335「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その16~」
      刺激に満ちた、楽しくも大変な日々とも今日でお別れだ。最も、彼が涼宮さんと恋人同士になってからは、閉鎖空間 が発生することはなく、「機関」もその役目を終え、僕は「機関」を解散することにした。  今、涼宮さんにがあの”力”を発揮することはない。彼女は今や普通の少女――もう少女という言葉は卒業する時期だが― ―でしかない。あの明るさと活発さはそのままだが、不思議な事が起こることももうない。非日常は終わりを告げたのだ。それに 合わせるように、涼宮さんはSOS団の解散を告げた。  僕は彼女を好きだった。その想いは伝わることはなかった。  彼は僕の想いを知っていた。彼はなかなか鋭い男だ。それでも、彼は僕を親友だと言ってくれた。彼以上の親友は、これ から先、そう現れることはないだろう。  卒業式のあと、元団員や、国木田君、谷口君、それに橘京子も加えて、僕等は卒業記念パーテイを行...
  • 70-245「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その5~」
      3月1日 北高 卒業式。体育館。  3年前に、この場所で、俺達は北高の生徒になった。  別々の道を歩むだろうと思っていた佐々木と、校門で再会して、俺の学園生活が始まった。  一年間だけ、俺とあいつは北高生としてともに過ごし、そして俺達はお互いが大切な存在だと気づき、想いを 伝えあった。  だけど、それからしばらくして、あいつは俺のもとから去っていった。今日この日を再会の約束の日として。  「大隣健一、木村明日香、国木田――」  卒業生の名前がひとりひとり呼ばれ、壇上にあがり、校長先生から、一人一人卒業証書を渡される。  「小室直人、佐伯麻美、司希貴遙――」  その中に、佐々木と古泉の名前がないのは、3年前と違う。  「涼宮ハルヒ、谷川京雅、長門優希――」  文芸部、SOS団。俺の仲間たち。同級生。同じ道を行くもの、違う道を行くもの。  すべての生徒たちに卒...
  • 70-235「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その3~」
     二次試験二日目。  K大会場に来たのは、俺、長門、古泉、そして涼宮。  佐々木は此処の試験会場ではなく、インドネシア国立大学のキャンパスで試験を受けている。  そこの大学とK大は提携しており、インドネシア・インターナショナル・スクール高等科に在籍した佐々木は、 帰国子女枠での受験が可能だった。高等科で優秀な成績を収めていた佐々木は、特別推薦ももらい、ほぼ、合格 を決めたようなものだった。  佐々木と同じ学生生活を送るには、今回の二次試験、是が非でも通らねばならない。  俺は全力を尽くした。  「たぶん大丈夫と思いますよ。」  試験終了後、古泉の実家にお邪魔して、採点を行ったのだが、ネット速報も駆使し、二重の確認を行った結果、 とりあえず、俺達4人とも、推定される合格ラインを超えているようだ。  滑り止めの私立大は、(佐々木も含め)全員合格しているので、とりあえ...
  • Part31
    31-947「今日はエイプリルフールだ」 31-921「佐々木さんの、子猫の目の甘い日々7 エイプリル・フール? の巻」 31-919「エイプリルフール」 31-909「どこでもドア」 31-890「春にして君を離れ」 31-882「フルパワーフラクラ 」 31-845「プロローグ ~改変!3人のお姫様~」 31-838「キョンの本名何だっけ?」 31-805「ライトノベルでも読みたまえ」 31-782「卒業式の思い出」 31-740「中学の卒業式で泣いたか?」 31-655「佐々木の彼氏?」 31-572「宿題は最終日にまとめてやる」 31-557「お泊り大作戦」 31-488「キョン説得工作と国木田フィルター」 31-391「鶴屋さんとの出会い」 31-350「テスト勉強」 31-325「Yシャツを着た佐々木」 31-306「闇鍋」 31-281「谷口の合コン」 31-253「猛虎落地...
  • 70-227「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その1~」
     「キョン君」  国立K大の校舎にて、二日間行われたセンター試験は、ようやく終わった。俺も長門も、まずは一息だ。  「とりあえず、一度塾に戻って答え合わせをしようか」  「うん。国木田君も来るんでしょう?」  「ああ。いまからメ-ルを送信しておくよ」  国立K大。  ここを目標に決めたのは、俺達の仲間では5人。俺、長門、古泉、涼宮、そして佐々木。  国木田は東大を選んでいた。  「鶴屋さんとは少しの間離れることになるかもしれないけど、合格したら、しっかり勉強してくるよ」  鶴屋さんと朝比奈さんは、現在は地元の武甲河女子総合大学で学んでいる。卒業してからも、北高の俺達の部室に 二人で顔を見せてくれる。  佐々木は、試験のために日本に戻ってきているが、試験会場は新しい親父さんの実家の近くの大学だ。  お互いに試験に集中するために、ここ一ヶ月はメ-ルを少しやり取りす...
  • 70-286「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その9~」
     藤原。いけすかない未来人。二年の春の騒動の時、ハルヒの能力を手に入れ、死んだ姉・朝比奈さんを生き返らせよう と次元改変を試み、さらにハルヒを無きものにしようとした、狂気の未来人。いま、思い出してもむかつく奴だ。眼の前 にいたら、この手でぶちのめしてやりたいほどだ(古泉はやったらしいが)。  「あの事件の後、藤原くんの未来と僕らの現在とは繋がりが断たれている。それが意味する事は一つ、すなわち変化した 未来、涼宮さんとキョンが結ばれた世界が本流となり、固定されたということだよ。ここにいる朝比奈さんは、以前別次元 の時系列より来たような事を匂わせていたと聞いたが、それをいわず、僕の行動を時間犯罪になると言った。すなわち、彼 女の世界が本流になったと言う事を示しているんだ」  二年の春の騒動の時、朝比奈さん(大)は藤原に向かってこう言った。  「未来は帰る事ができるでしょう...
  • 70-258「佐々木さんのキョンな日常  最終章 真相~再生その6~」
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  • 70-258「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その6~」
     「キョン君、佐々木さんから離れて!」  その声は良く知っている人の声だ。でも――  「誰ですか、あなたは」  反射的に、俺は佐々木を自分の後ろに隠し、その人の前に遮る様に立った。  声は朝比奈さんにそっくりだ。いや、その容姿も、まるで俺達が良く知る朝比奈さんが大人になったような感じで――  ”朝比奈さん(大)”  俺の頭の中に、答えが響く。と、同時に俺の頭の中に、膨大な記憶が――としか言いようのない情報が流れこんでくる。  「キョン!!」  佐々木の悲鳴にも似た声が聞こえ、俺は自分の体が佐々木に支えられている事に気付いた。  「だ、大丈夫だ、佐々木」 ”何でここに佐々木がいる?”  そいて、この場にいたのは朝比奈さん(大)だけじゃなかった。  「キョン!!」  涼宮――ハルヒ。  「なぜここに涼宮が?」 ”ハルヒ、一体これは”  そして...
  • Part10
    トップページ >SS > 短編 Part10 10-966「佐々木スープレックス」 10-912「神佐々木」 10-899「夢で逢えたら」 10-822「5KYON」 10-701「ソードマスターササキ最終話 希望を胸に すべてを終わらせる時…! 涼宮ハルヒの驚愕、発売日は未定です。」 10-699「ハヤごと改変」 10-691「ヤンデレ佐々木」 10-681「佐々キョンバカ+1」 10-676「ゲームのワンシーンを改変」 10-66「1乙に関する考察」 10-567「高校二年生佐々木さんの演説でした」 10-528「洗面器の男」 10-521「ぬいぐるみ」 10-430「キョンは良いお父さんになれそうだ」 10-401「佐々木団の会合にて」 10-387「僕は、ここにいる」 10-319「河合塾の模試の結果」 10-295「部室に来るとみくるの着替えに出くわす佐々木」 10-11...
  • 70-219「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生 プロロ-グ」
     ”時はきた。次元固定因子最後の発生座標は、20XXの3月。全ての始まりにして終わりの日。未来と過去 は固定される。改変時空の修正は現時点において64%。不胎介入エネルギ-の開放にて、修正時空の歪みは消 失する。天蓋領域生命体・識別個体名『周防九曜』の自律進化の観察により、『鍵』の影響する割合は……”  ”力の保持者である『扉』に対する干渉勢力は、現時点において動きは見られずも、時空固定因子発生時に 出現する事は規程事項。その動きにより、開闢最大の改変がおこる。我等が消失をもって、自律進化の果てと 結論すべし”  ついにこの時が来た。あの日、みじめに逃げ出した私の前に現れた”彼女”により、私は全てを知った。  ”彼女”が、その後ろにいる勢力が何を考えて、あのような”契約”を持ちだしたのか。  今はおぼろけながら分かる。  長門優希。涼宮ハルヒ、そして――  改編と...
  • Part28
    トップページ >SS > 短編 Part28 28-931「再会の再開、際会」 28-922「917に捧ぐ」 28-912「佐々木の難問」 28-892「いやさされたよ」 28-840「鬼娘のコスプレ」 28-757「キョンの嫁は誰だ」 28-730「谷口」 28-668「誘蛾灯」 28-647「札幌テレビ塔」 28-619「愛は真心、恋は――」 28-610「ポツダム? いいえそれは脱ダムです」 28-606「影響力」 28-534「佐々木さんの、子猫の目の甘い日々5 雪の面影、なぞるように、の巻」 28-481「団長を野球○に誘おうにょろーん」 28-462「パントマイム」 28-442「角川スニーカー文庫重役会」 28-409「バカップル」 28-393「こういを漢字で書くと」 28-368「佐々木の演説」 28-351「バレンタイン」 28-315「中学校の昼休みのこと」 2...
  • 22-178「飛蝗」
    「佐々木、ハルヒが怒っていたぞ。」 「また涼宮さんの逆恨みか?なるほど考えておくよ。くつくつ」 佐々木は悪戯っぽく笑った。 数日後 「佐々木さんまた来たわね。ここはあんたなんかが来る所じゃないわ。」 「嫌われたみたいだな、キョン行こう」 「ああ?」 「何言ってんの。キョンは置いていきなさい。」 「そうだ、昆虫の王様をプレゼントするから仲直りをしようと思って、持ってきたのよ。涼宮さん」 「何それ」 「昆虫の王様というとカブトムシですかね?」 「カブトムシ・・・見たい」 「えーと、どれどれ?何よこの過剰包装」 「あの、涼宮さん、ちょっと、キョン君が。」 「何よ、みくるちゃん。今はキョンのことなんてどうでも良いわよ」 「涼宮さん、乱暴にするとカブトムシが死にます。」 「よし、開いたわよ。って何よこれー?!!」 「いやー、バッタですー。飛んできましたー。怖いで...
  • 16-499「佐々木さん、猫の目の日々2 人の目の日々の巻2 」
    佐々木さん、猫の目の日々2 人の目の日々の巻2 「やあキョン、こうして言葉を交わすのは、ずいぶんと久しぶりだね」 懐かしい声に慌てて振り返ると、そこに、佐々木がいた。 いつもどおりの服装で。いつもどおりの穏やかな笑顔で。 セピア色の風景の中、その姿がやけに溶け込んでいるように、俺には思えた。 大丈夫だったのか、佐々木。いや、ここで会ったということは、お前自身はまだ昏睡状態なのか。 矢継ぎ早に質問を繰り出す俺に、いつもの微笑みで答えると、 「せっかくここで出会えたんだ。歩きながら話さないか、キョン」 佐々木はそう言って、ゆっくり歩き始めた。 「君を始め、みんなには色々と迷惑をかけたね。本当に申し訳なく思っているよ」 そんなこと気にすんな。それより、もう、元通りなんだな、佐々木。 「どうだろうね。さて、どこから説明すればいいだろうか。最...
  • 38-75「卵の殻」~後編~
    私の高校生になって初めての夏休みは特に何事もなく、過ぎ去って行った。 私の行く所全てに背後霊のように橘さんがストーキングしてくる事以外は・・・。 夏休みに入る前に紹介された宇宙人と未来人とは数回会ったきりで 橘さんが無理矢理、ミーティングをしようと集合を掛けない限りは あまり出会う事もなく、平穏だった・・・のかな? やたらと「甲子園に高校野球を観に行きましょう!」と誘ってきたのだが、 私は暑いのが苦手だから断り続けていた。 それに今年の高校野球は何故だか分からないが、予想した結果が ずばり的中するような分かり易い展開の試合ばかりで何だか面白味に欠けていた。 この現代社会は二酸化炭素の放出とは無縁でいられないシステムで 動いている為、飽和した過度な消費が貴重なるオゾン層を 刻一刻と破壊し続けている現状でわざわざ直射日光のシャワーを浴びに 外へ飛び出すなんて馬鹿げている。 せっかくの豆乳風呂で...
  • 28-142「佐々木さんのしりとり、或いはプラネテス最終回の巻」
    佐々木さんのしりとり、或いはプラネテス最終回の巻 佐々木「では僕から行こう。”親友”」 キョン「”う”ねえ。”歌”」 佐々木「い、いきなり来たね。”た、誕生日……”」 キョン「何がいきなりなんだ? ”VIP”」 佐々木「き、君はもしかして全て承知の上なのかい? ”プ、プレゼント……”」 キョン「だから何がだよ? ”トキ”」 佐々木「……。”気持ち”」 キョン「”地形”」 佐々木「”……いけず”」 キョン「”ズバット”」 佐々木「”……唐変木!”」 キョン「いや、そんなにでかい声出さなくても聞こえるって。”クーデルカ”」 佐々木「”感謝の気持ち”」 キョン「おいおい待てよ佐々木。「の」とかつけたら反則だろう。     ”感謝”でいいじゃないか。えーと「や」で始まるのは……」 佐々木「キョンのバカー! うわーん!」 キョン「おいどうしたんだ佐々木。お前からしりとりやろうって誘ってきたんだろう...
  • 7-527「フラクラ返上」
    先日の日曜日に、佐々木はともかくとして、その他の同席しているだけでも怒気を抑え切 れなくなりそうな連中と会談を持ってから早数日が経過していた。 その日は、あと5時間も経過すれば再び休日となる週末の夜であり、運動部という強制休 日出勤団体には幸い入っていない俺としては、休みの前の優雅なひとときを過ごせる最良 の状況でもあった。 それにSOS団のトンデモ市内探検も翌月まではないだろうし、脳内を検索しても俺の検索 エンジンからは一件も出てこないほどに憂慮すべきことがなかった。何を言っているのか わからないだろうが、そのときの俺はそれほど上機嫌だったってわけだ。 だが、そんな気持ちよく自分のベッドに寝っ転がっていたとき、マイ携帯が予告もせずに 鳴り響いた。やむなく俺がベッドから起き上がり、卓上ホルダに差し込まれている携帯の ディスプレイを確認すると、日曜日に会ったばかりの佐々...
  • 6-138「誤解」
    季節は12月上旬 一般的な中学校では期末試験へ向けての準備に追われる時期 さらには最終学年となれば受験勉強へ向けての学習も怠ることのできない時期 参考書や問題集との親交を深めるには非常に良い機会であるこの時期の、ある日…… …………今、俺は猛烈にイラついている。 俺は朝っぱらから母親と喧嘩 不機嫌な母親に勉強のことを突付かれるだけならそんなに珍しくもない、が… 俺だって人間だ、そんなに言われたらたまには反撃する事だってあるさ さらにはそのおかげで家を出る時間が大幅に遅れた 学校までは全力疾走さ しかし間に合わず遅刻 そして宿題を忘れる 授業ではやたら難しい問題ばかり当てられて1問も答えられない そんな俺は今、塾からの課題の分厚い問題集をやっていた 明日までに終わらせて提出しなければならない 全然分からない問題のおかげで、朝っぱらから続くイライラに焦りが積み重なる あぁ…、この問題集をそこの...
  • 70-194「佐々木さんのキョンな日常 古泉の決断その4~」
     正面から父親と話すのも久しぶりだ。病み上がりのせいかどうかわからないが、少し痩せたように思う。いかつい 顔はかわらないが。この顔を受け継がなくて、そのあたりは母親に感謝したい。  「心配をかけたな」  「いえ・・・・・・無事に回復してよかったですよ」  「これからは少し節制しないとな。今まで通りにはいかんだろうから」  大病をして、少しは反省をした様子だ。豪放さが父の売りだが、それも落ち着くだろう。  「話というのはだ、実はお前と京子の婚約を解消することにした」  一瞬、父の言った言葉に、自分の耳を疑った。  「京子本人から申し入れがあった。お前との婚約を白紙に戻して欲しいとな」  「待ってください、一体どういうことです?」  お互いの両親達により、僕等は婚約者とされた。こちらの意見も聞かず、勝手に話を決めたことに、僕は反発して 家を出た。  「京子から言わ...
  • 14-107「ラブレター騒動」
    何が始まりかと言えば、それは昨日の回線上のやりとりなのだろう。  「くっくっくっ、なるほど。それでキミたちは文集を書くことになったというわけだ。  それにしても涼宮さんの行動力と牽引力は目を見張るものがあるね、これがカリスマと  いうものかな?」  「そんな大層なもんじゃねえよ。単に自己中でわがままで自分勝手なだけだ。引っ張りまわされるこっちの身にもなってみろってんだ」   時間は夜の1時ごろ、相手は中学時代からの友人佐々木だ。春先に会って以来、また 付き合いが始まって最近では夜な夜な取りとめもない話を電話でするようになった。   はじめは身の回りで起こったことなんかを話していたんだが、健全な高校生活を送っていてはそうそうネタになるようなこともなく、佐々木は早々にネタ切れ宣言をしてきた。  というわけでそういったネタには尽きることのない俺がハルヒ絡みの話を...
  • 71-209「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 私と彼女と彼女」
     二枚のチケットを前に、私はまたしても考え込むことになった。  ”他に誰か行ってくれそうな人は・・・・・・”  中学からの友人は全滅だ。皆充実した学生生活を送っているらしい。  ”本当はキョンと行きたっかったんだけどな”  Xperia Zにもう一度、彼の名前を呼び出してみる。そして、私はため息を付いた。  すぐに電話に出てくれた彼と少し無駄話をしたあと、本題に入ったのだけど、結果は残念なものだった。  『あ~、悪いかな。その日は先約があるんだ。せっかく誘ってくれたのに、すまない。』  キョンが、電話の向こうで頭を下げている姿が目に浮かぶ。  「いや、気にしなくていいよ。突然誘ってごめんよ。ただ、機会があれば、また君と話をしたいのだけど、構わないかい?」  『ああ。是非』  「それじゃ、また」  勇気を振り絞って彼に電話したものの、ちょうどその日に出かける用事が...
  • 32-222「第一回SOS団会議ゲーム 」
    第一回SOS団会議ゲーム 3連休中のSOS団+佐々木団の活動を決定するために会議ゲームを行なった。 ルール 議員各人がカードを駆使して会議を行なう。持ちカードは常に4枚 委員長は議論に参加できない 過半数が賛成ならその時点で決定 ゲーム内時間切れ時点で案が一つだけなら、それに決定。二つ以上あれば投票、それで過半数が賛成する案があれば決定 時間切れ時点で案が一つも無い場合、最終投票でも決まらない場合、委員長が決定する 主なカードの種類 提案:案を提示できる 拒否:提案、裏取引を拒否できる 賛同:案拒否の効果を打ち消す。案提案をしていない者にできる 裏取引:1名を強制賛成させる 時間稼ぎ:残り時間が少なくなる3-10分 延長:残り時間が増える5-15 振り:誰かに会話を振る 逆振り:議論の順番を逆にする 議員(並び順)ハルヒ、古泉、佐々木、みくる、谷口、国木田、橘、九曜、長門 委員長:キョン ...
  • 1-909「俺は佐々木と付き合う」
    よく少女漫画等で二人の女性が好きな男を取り合って二人の内どちらかを選ぶというベタベタすぎる展開がある。 俺も小学生低学年の時には自分にもそんな時期がくるだろうか?と悶々と過ごした事はあったが それも高学年になる頃にはよく出来すぎている現実を理解し始め 中学生にあがった時にはそんな事が起きる分けないと頭の中から追い出していた。 だが俺も男だから少なからずそういうシュチエーションには多少興味があり、頭の隅ではもしかしたら・・・ という希望を持ち続けていた。 実際にそのシチュエーションになるまでは 俺は今SOS団御用達の例の喫茶店で二人の女性____ 佐々木とハルヒに見つめられ今まで生きてきた16年間で最も重大な選択に迫れていた。 ここまで言えばどれだけ頭の回転が鈍い人でも今俺がどんな状況下に置かれているか理解していただけるだろう。 そうこの二人の内どちらか...
  • 70-169『The time of the oath』3
    「閉鎖空間は現れず。……どうやら、渡橋さんの説得が効いているみたいですね。」 機関の執務室で古泉が溜め息をつく。 「長門さんの力で、機関が彼の情報をジャミングされているのは痛いですね。まぁ、連絡をしたらいいだけですか。」 キョンにしても、他のSOS団の団員にしても、皆がハルヒを心底思っている。大切な絆として。 「……幸せな方です。本当に。」 ソファの上で、古泉が横になる。日頃の疲れもあり、大あくびをした後に目を閉じた。 いつしか眠った古泉に、森がそっと毛布をかける。 「……あんたが何考えているか、あたしは知ってるわよ。」 仮に、ハルヒが世界に愛想を尽かし、佐々木とキョンを消し去ろうとしたら。 この子は、文字通り命懸けでそれを止めようとするだろう。 例え、何を擲ってでも。 髪を鋤いてやる。古泉はくすぐったそうに目を閉じている。 「一蓮托生よ。…...
  • 74-16「キョンの退団宣言」(エロ物 注意)
    「………っ!!」 高二の初夏、一学期の期末テストも満足のいく結果で終えることができた後のこと…。俺は自室でコイツと声にならない声を上げ、その余韻に浸っていた。 「……満足したか?」 ベッドで二人で横になり、コイツの頭を撫でながら聞くと、ムッっとした表情で答えた。 「キョン、キミにはデリカシーってものはないのかい?折角満足して余韻に浸っていたのに、これじゃ台無しじゃないか。けどね、キョン。持て余した身体の処理に付き合ってくれたキミにお礼がしたい。まさか、一人よりも二人の方が数倍いいとは思わなかった。相手がキミだからかな?そこまで身体を持て余してなくとも、キミとこうしていたいと思うのはなぜだろうね?くっくっ…恋愛感情なんて精神病の一種だと自負しているけれど…キョンとなら僕はそれでもいいと思っている自分がいる。キミはどう思っているのか聞かせてもらえないかい?」 「どう思うも何も…佐々木とこうい...
  • 19-15「トライアド」後半
    19-15「トライアド」前半の続き  チアリーダー姿のままでバッターボックスに入った涼宮。相手のバッテリーは気の毒にどこを見ていいか困り果てておられる。まぁ、あいつは性格はアレだが、ツラとスタイルはいいからな。  ピッチャーは突如としてコントロールを乱し、甘い棒球を投げた。  それをすかさず涼宮がクリーンヒット。打球はライト前に転がり、涼宮は一塁へ、佐々木は三塁へ。これでワンアウト一三塁。  これはまさしく先制点を入れる大チャンス、理想的な状況だ。…普通のチームなら。  しかし、次に控えるバッターは朝比奈さんと置物のように動かない長門。  誰がどう見ても、このままなにもできずツーアウトは確実だ。せめてスクイズでもしてくれれば、なんとかなるのかもしれないが、この二人にそれを期待するだけ野暮というものだろう。  朝比奈さんもまたチアリーダー姿のままバッターボックスへ入った。ち...
  • 69-279「佐々木さんのキョンな日常 朝倉涼子の戸惑い~ヒトメボレα」
     「遅かったわね・・・・・・あれ、それは何?」  「カレ―。キョン君の家でもらったの」  長門さんは嬉しそうに答える。  最近では、週に一度はキョン君の家に、長門さんは寄り道している。長門さんが拾って、キョン君が飼っている 三毛猫・シャミセンの様子を見に行っているのだ。  最もそれだけでなく、一緒に勉強したり、学園祭に向けた準備をしているようだけど、夏休みの終わり頃から二人 の距離は縮まっているように感じる。  長門さんが書いた恋愛小説。あれは長門さんとキョン君の物語。  長門さんの話によれば、キョン君は中学時代の長門さんとの出会いを忘れてはいなかった。  それは長門さんの願い。七夕の日に星に願った事。  キョン君と最も親密なのは誰が見ても佐々木さんだ。あの二人の間には誰も入り込めないような気がする。  長門さんだって、そのことは解っている。だけど、彼女はキョン...
  • 19-15「トライアド」前半
    14-687「もしも」前半-14-687「もしも」後半の続編  ぎらつくような太陽がマウンドを照らしつける。  最終回、二死でランナーは二塁。  点差はたったの一点。  俺は袖で汗を拭うとセットポジションに入った。  緊張の一瞬。  全世界の音が消えた。  あとはキャッチャーミットめがけて、全力でボールを投げるだけ。  だが、なぜだろうか。まったく、抑えられる気がしない…  ―何で野球となんか全く縁がないはずの俺がこんな激闘甲子園さながらの正念場に立っているのか。  その発端はこれより二日前にまでさかのぼる。  それは6月のことだった。  その日は何の変哲もない陽気な一日であり、俺は三時間目にある数学の小テストばかりを気にしていた。今回ばかりはまともな点数をとらないと怒られそうだからな、いろいろなところから。  というわけで、普段より少し早めに学校にやっ...
  • コメント/雑談室
    1get? - 名無しさん 2007-07-20 11 09 14 中の人乙です 沢山あってしんどいと思うけどガンガレ - 名無しさん 2007-07-20 11 13 48 これはテラスゴス お疲れ。 - nameunknown 2007-07-21 20 38 03 できるなら向こうの管理者さんと相談していい具合に互換してみたら良いと思うんだ。非当事者ごめん(・_・) - nameunknown 2007-07-21 20 40 55 おせっかいかもしれないけどtopのAAが潰れてると思ったので画像版どぞttp //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org0058.jpg.html - 名無しさん 2007-07-22 23 21 04 追記:パスはsasaki - 名無しさん 2007-07-22 23 21 42 トップ絵直ったね。↑と...
  • 36-449「brilliant world」 ちょろっと修正版
     佐々木と春に再会したときから薄々感じていたが、長門があの出来損ないの日本人形みたいな宇宙人によって一時活動不能に陥ったあの日、 俺たちSOS団と佐々木団(命名俺)とのトンデモパワー、ひいては世界をかけた抗争が勃発しちまった。    長門、古泉、そんでもって一応朝比奈さんは自分の対抗勢力とはっきり渡り合えるぐらいの能力、人脈なんかをそれぞれ違った形ではあったが持っていた。 抗争の一番の原因であるハルヒは抗争をせいぜい意味不明の謎探しサークルの勢力争いぐらいにしか考えていなかったので、 なんの危機感も無くただ己のプライドの限りに色々と状況を引っ掻き回していった。裏で起こっている数々のSF的、サスペンス的な不思議現象を一切知らぬままな。 ただ、純然たる一高校生でしかない俺と佐々木はただ事の成り行きを傍から何も出来ず手を拱いてみているしかなかった。 ハルヒによって普通ならば青春を謳...
  • 24-477「佐々木さん、映画「大怪獣キョジラ FINAL FLAG」の巻」
    佐々木さん、映画「大怪獣キョジラ FINAL FLAG」の巻 超大国が繰り返す核実験は、日本海の海底深く眠る一匹の生物に、とてつもない突然変異を与えた。 どんなフラグもはじき返す強靭な生命力。口から吐く放射能フラクラは、ありとあらゆるフラグを死滅させる。 最強の生物、無敵のフラグクラッシャー。キングオブフラグクラッシャー、略してキョジラと、それは呼ばれた。 「……略称が不適切」「長門さんは黙ってて」 『大怪獣キョジラ』 人の愚かなる行為で目覚めてしまったキョジラは、すぐに自衛隊の偵察網に見つかるも、 偵察に出た阪中スコードロンを軽く一蹴し、悠々と本土を目指す。 「私の出番これだけなのねー」 慌てて編成された名無しクラスメート迎撃部隊も放射能フラクラの一撃で破壊し、 これにより自衛隊は、通常勢力での迎撃を断念。 志願ヒロインによる特務機関、H(ヒロイン)フォース部隊の超兵器による迎撃を試...
  • 48-247「Mother!?Brotherキョンが変-!!」
    佐々木「一樹ちゃん!可愛いでちゅね-?バブー!くっくっくっ」 一樹「あぶぅ!ママァ!」チュパチュパ 佐々木「よーしよし!高い高いでちゅよ-」タカイタカイー 一樹「バブー」キャッキャ キョン「本当にお前は子供が好きだな…」 佐々木「うん!キョンとの愛の結晶だからね!くっくっく」 キョン「おいおい…もう結婚して5年だせ…新婚気分は勘弁してくれよ…」 一樹「ばぁばぁ!!」 …俺と佐々木は5年前結婚し今は北海道に住んでいる… そして結婚6周年に差し掛かる一月前の今日はあのスマイル野郎がくたばってから10年がたった日だった… 11年前… 「キョン!あんたまた遅刻ね!!罰金よ罰金!」 「へいへい…」 「おはようございます.いつもすいませんね」ヘラッ 「おはようございますぅ!!」 「…...
  • 26-40「茜色の雫」
     一日が終わる二十四時。窓から見える世界は暗闇に包まれていた。 俺は今日という日に、主に、涼宮ハルヒよって作り出された、我が身に降り注がれる疲労感を一掃させるべく、いつもよりかは少し、早めに就寝しようと考えて、布団の中に入ろうとする行動を始めようとした、今、まさに、 「ブーッ、ブーッ」  ベットの上にある携帯が、小刻みに震えだす。 誰だよ、こんな夜中に。迷惑な野郎だ。きっと電話を掛けてきた相手も、俺の精神を不快にさせる人物に違いない。例えば?…古泉とか古泉とか古泉とか。  そしてもしも、この電話の相手が朝比奈さんだった場合、俺は、そこの窓から喜んで飛び降りようじゃないか。誰あろう朝比奈さんをあの年中ニヤケ面の不可思議超能力機関の一員なんぞと同じ扱いにしてしまったのだ。…やべ、あいつの顔思い出したら腹立ってきた。 それにだ、この電話の相手が朝比奈さんだったのなら、それは素直に喜ぶべき事...
  • 69-67「佐々木さんのキョンな日常 体育祭その5~」
     妹のとんでもない発言で俺は咳き込んで、佐々木に背中を叩いてもらい、どうにか元に戻ったのだが、そこに長門がやってきた。  「キョン君」  如何した、長門。  「実行委員会にクラブ対抗リレーの最終順番表を出すけど、このままで良かったよね」  ああ、その順番で問題ない。SOS団の方も変更は無いと古泉が言っていたからな。俺達も変えるつもりはない。  「わかった。それじゃ出してくるね…、あれ、シャミセンが来てるの?」  妹が連れて来たシャミセンは、長門の姿を見ると、嬉しそうに擦り寄って来て、ニャアと鳴いた。  長門が抱きかかえて、頭を撫でてやると、シャミセンは満足げにゴロゴロと喉を鳴らした。  「ちょっと見ない間に大きくなったね」  夏休みの終わりがけに、長門が我が家にシャミセンを見に来て以来だ。あの後から、急に太り出した。秋に合わせたわけじゃある まいが。  「それじゃ、ね...
  • 4-399「佐々木さんの憂鬱と暴走と失敗 」
    佐々木さんの憂鬱と暴走と失敗 明日の始業式を迎えるにあたっての準備を早々に終え、ベッドの上でなぜ夏休 みには登校日があるのかという謎について一通りの考察を続けているうちに、 俺はいつの間にか眠りに落ちていた。 「・・・キョン?起きてくれるかな、キョン?」 聞き慣れた声に目を覚ますと、これも見慣れた笑顔が見えた。 「佐々木?」 「ああ、良かった起きてくれて」 ベッドに寝ている俺をのぞき込んでいるのは、間違いなくクラスメイトの佐々木だ。 待て、どうして佐々木が俺の部屋に居る? 昼間ならまだしも、こんな時間に俺の部屋に居るような間柄では無いはずだが? だいたい、玄関だって夜はきちんと戸締まりしてたはずだが、呼び鈴を押されて 起こされた誰かが開けたのか? 「鍵は開いてるし、誰もいないから勝手に入らせてもらったよ」 なにを言ってやがる、と言いながら起きあがった俺の目に入...
  • 33-798「分裂、或いはSのモノドラマ」
     ◆ 0 ◆    目が覚めると、そこは見知らぬ場所だった。  ただ、ここがどんな場所かということは未だ半覚醒状態の脳であっても、なんとか判断することが出来た。  なぜならば、俺が突っ伏していたのはどこにでもある一人用机であり、座っていたのは、それに付随するスチールと木で出来た椅子だ。加えて足下は木製のタイル。  そして周囲には同じような机と椅子のセットが並び――顔を上げた先には、俺の日常生活において、平日の1/4以上の時間、視界を占拠するもの――つまり黒板があったからだ。  つまり、ここはどこかの教室ということだ。  どこか、というのは風景に全く見覚えがなかったからだ。小・中・高、どの教室の記憶にも該当しない風景。一体全体なんで俺はこんな所にいるんだろうか。自分の四肢身体を確認すれば、どうやら俺は制服を着ているらしい。だが、その制服も見覚えのないものだった。  頭を振って半覚醒状...
  • 14-55「1乙」
    「こんばんは、 1乙。さて、七月になり、暑さも増してきているね。そんな中、TVアニ メーション『涼宮ハルヒの憂鬱』第二期シリーズ製作決定という有力な噂はキミも耳に していると思う。もし、本当なら、とても喜ばしいことだね。また、動くキョンが見られると いうのはとてもよい。うん、とてもよいな。  さて、変な女こと佐々木スレッドも順調に14スレッドに突入だ。面白いね、アニメシリーズ 第二期も14エピソードで作られるというじゃないか。今回のepisode0は何なのだろうね。 『長門ユキの逆襲episode0』なのではないかとにらんでいるのだが、どうだろう? といっ ても、『長門ユキの逆襲episode0』は予告編だから、30分アニメ一本にするにはどうにも 尺が足りないような気がするね。う~~ん、これはないかもしれない。毎回episode0があ るのも面白いと思...
  • >1乙」
    「こんばんは、 1乙。さて、七月になり、暑さも増してきているね。そんな中、TVアニ メーション『涼宮ハルヒの憂鬱』第二期シリーズ製作決定という有力な噂はキミも耳に していると思う。もし、本当なら、とても喜ばしいことだね。また、動くキョンが見られると いうのはとてもよい。うん、とてもよいな。  さて、変な女こと佐々木スレッドも順調に14スレッドに突入だ。面白いね、アニメシリーズ 第二期も14エピソードで作られるというじゃないか。今回のepisode0は何なのだろうね。 『長門ユキの逆襲episode0』なのではないかとにらんでいるのだが、どうだろう? といっ ても、『長門ユキの逆襲episode0』は予告編だから、30分アニメ一本にするにはどうにも 尺が足りないような気がするね。う~~ん、これはないかもしれない。毎回episode0があ るのも面白いと思...
  • 1乙」
    「こんばんは、 1乙。さて、七月になり、暑さも増してきているね。そんな中、TVアニ メーション『涼宮ハルヒの憂鬱』第二期シリーズ製作決定という有力な噂はキミも耳に していると思う。もし、本当なら、とても喜ばしいことだね。また、動くキョンが見られると いうのはとてもよい。うん、とてもよいな。  さて、変な女こと佐々木スレッドも順調に14スレッドに突入だ。面白いね、アニメシリーズ 第二期も14エピソードで作られるというじゃないか。今回のepisode0は何なのだろうね。 『長門ユキの逆襲episode0』なのではないかとにらんでいるのだが、どうだろう? といっ ても、『長門ユキの逆襲episode0』は予告編だから、30分アニメ一本にするにはどうにも 尺が足りないような気がするね。う~~ん、これはないかもしれない。毎回episode0があ るのも面白いと思...
  • 26-390「佐々木さんの、あの星空を見ただろうかの巻」
    佐々木さんの、あの星空を見ただろうかの巻 この季節になると、いつも思い出すことがある。 あれは、中学3年の冬が本格的に始まった頃。 世間一般では、師走にはいり、クリスマスを控えた浮き足立った喧騒が街を包む頃。 そして、僕達にとっては、受験本番も近づき、志望校を最終決定しなくてはならなかった頃。 先生や塾の講師、両親の期待に背くことができず、僕が志望校を予定通り、進学校に決めた頃。 あれほど楽しかった塾への行き帰りは、とても心重いものとなった。 勿論、受験のプレッシャーからじゃない。 キョンに伝えたいことがたくさんあって、でも、伝えられる言葉がなくて。 いつもは彼の顔を見て、彼を言葉を交わすことがただただ楽しかった時間なのに、 僕はひたすら黙って、うつむいたままで歩むことで、あの貴重な時間を浪費していた。 キョンはいつもの通り、受験のプレッシャーか、模試の判定が悪かったせいだと思ってい...
  • 20-128「異界の神」
    驚愕αパート 終章 我がSOS団には新入生が何人も入った。後輩達に囲まれ、毎日が楽しい。 そして新入生が参加したSOS団の不思議探索が行われようとしていた。 そこに橘と九曜がやって来た。 そういえば、佐々木との二度目の再会の後、佐々木にもこいつらにも会ってない。 「―――手紙―――預かった―――月の光―――」 九曜さんが手紙を俺に渡す。 「何?ラブレター??」ビキビキ ハルヒは俺の手から手紙を引ったくり、封筒を開け、勝手に読もうとする。 「何するんだ、人の手紙を」 「えーと、何々?って白紙じゃないの馬鹿馬鹿しい」 本当に白紙だ。古泉も朝比奈さんにも読めないな。長門読めるか? 「・・・白紙・・・」 「先輩これって」 「何か知っているのか?」 この後輩の女の子は名前が出てこない。何故だろう。それにこの存在感の無さ 「いえ、そういうわけじゃないのですけど」 「ど...
  • 17-183「夏期講習」
    17-39「縁」の続き? 『夏期講習』 「それで、期末はどうだったんだい?」 「おかげさんで、谷口をおおっぴらに馬鹿に出来るくらいには」 「くっく、その谷口君の成績は知らないが少なくとも赤点とは無縁って事でいいのかな?」 「まぁそんなとこだな」 俺がお袋の逆鱗に触れ塾に放り込まれてから1学期が過ぎた。 周りの雰囲気に当てられるからか、それとも佐々木の宣言が頭の片隅に残っているからか此処での俺の集中力は学校でのそれの比ではない。 そのおかげか俺の成績は以前からこの点数ならば塾にくることもなかっただろうというレベルまで持ち直していた。 なまじっかこういう風にあがるもんだからお袋は俺を塾に入れたがるんだろうな。 もちろんその期間も一番望んでいる奴だけを華麗にスルーしていく不思議体験は続いていた。 ああ、危なかった。きぐ...
  • 6-860「湯煙@佐々木」
    古泉属する機関とやらがどれだけのコネと力を持っているかは 知らないし知りたくも無いが、それでも信じていいことが一つだけある訳で、 それはSOS団創設後に行われたであろう俺の身辺調査の結果である。 これ以上ないというほどに平凡な中流家庭で、 これ以上ないというほどに平凡な人生を(あくまで高校生になるまではだが) 送ってきた俺は間違いなく普通の人間だということだ。 普通。 今となってはどれだけ懐かしく、 郷愁を覚えずにはいられない響きだろう。 灰色空間やらタイムトラベルやら様々な経験を積んだ俺には 最早遠いところにある言葉であり、 しかしこうして見ると自分の経験値もどうってことなかったのだと 自責の念に駆られることも無いわけではない。 いやいや、よく考えてみろ俺。 俺の経験値において大半を占めているのはあくまで 非日常的冒険活劇チープ版であり、 鶴屋さんの別荘にしても夏の孤島にしても豪華ではあ...
  • 68-357「佐々木さんのキョンな日常 星に願いを」
     「七夕の行事を鶴屋さんの家でやるそうだから、みんなで行かないか?」  7月6日、期末試験に向けての勉強を、放課後の文芸部室で皆でやっているとき、国木田がそんな話を持ちかけてきた。  中間試験の俺の成績は、中学校時代の俺の定位置からは随分急上昇していて、母親はえらく喜んでいた。これは佐々木 がいろいろ教えてくれたからであり、今では国木田や長門、朝倉からも教えてもらい、随分勉強がはかどるようになった。  まだ、皆には追い付いていないが、それでも背中は追いかけている。中学時代のままだったら、俺はいまでも低空飛行 だったろう。やる気が出てきたのは佐々木がいてくれたからだと思う。期末試験は中間以上のものを、と佐々木はいったが 確かに目標にはなっている。  「キョンも頑張っているようだし、期末試験は期待できそうだけど、少し息抜きにどうかな。」  小学校の先輩だという鶴屋さ...
  • 4-480「エンドレスエイト ラストデイ」
    15497回目 夏休み最終日 進学校には夏休みに夏期学習とものを設けている いわゆる補修授業である 基本的には自主参加であるがこれに出ないと 新学期以降大きく出遅れることになる その為出席率は高く夏休みという感じはあまりしなかった とはいえ平常授業とは違い午前中に終わるので午後には自由だ 夏期学習を終えた私はいま駅前にいる これからまた塾にいかなければならないが それまでにまだしばらく時間がある 喫茶店にでも入って時間をつぶそうかと思っていたら 見馴れたた背中を発見した 最後に合ってからまだ半年もたってないのにずいぶん久しく感じる 思わず声を掛けていた 「やぁ、キョン」 「うわ」 そんなに驚くこともないだろうに声を上げたキョンはすぐさま振り返った 「なんだ、佐々木か」 「なんだとは、とんだご挨拶だ。卒業式以来合っていないというのに」 振り返ったキョンの顔に懐かしさを感じた しかし心なし...
  • 29-128「昔の恋人に会いたいですか?」
    諸君は昔の恋人に、もう一度会いたいと思うことがあるか? 悩む人もいるかもしれないな。 俺は会いたいと思った。すごく、すごく 奴は正確には恋人では無かったもしれないが。 ・・・・・・・・・ 俺は中学時代、ある女子と仲が良かった。 学校帰り、塾まで自転車の荷台に乗せる仲で、俺達は校内1、2を争うバカップルで有名だった。実体は少し違うが。 いや、正確に校内2番目のバカップルと認知されていた、と言った方が正直かもしれない。 そして、周囲は当然ヤリまくっていると思っていた。 しかし、俺達には、誓って肉体関係など無かった。それどころか、恋愛感情すら無かった、と思う。 俺はいつも必死で否定していたが、あの女は何故か否定することは一度も無かった。肉体関係の噂すら。 その度に、クラスの女子から「ヤッたのに責任取らないなんて男らしくないわ」と非難され、軽薄なジゴロの烙印を押された。 『奴は俺と本当の恋人ど...
  • @wiki全体から「70-395「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その22~」」で調べる

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