選択形式で進めるスレIN型月板 まとめWiki内検索 / 「銀剣物語」で検索した結果

検索 :
  • 銀剣物語
    作品名 銀剣物語 作者名 ◆snlkrGmRkg 連載開始 選択形式で進めるスレIN型月板part06 371 あらすじ  衛宮士郎が玄関前で見つけられたのは、黒い翼を持った人形の納められたトランクだった。不思議に思いつつもネジを巻くと、人形は生きているように動きだす。  Fateとローゼンメイデンのクロスオーバー。うっかり水銀橙のミーディアムとなってしまった士郎の明日はどっちだ!? 本文 銀剣物語 第一話銀剣物語 第一話 第1話 銀剣物語 第一話 第2話 銀剣物語 第一話 第3話 銀剣物語 第一話 第4話 銀剣物語 第一話 第5話 銀剣物語 第一話 第6話 銀剣物語 第一話 第7話 銀剣物語 第一話 第8話 銀剣物語 第一話 第9話 銀剣物語 第一話 第10話 銀剣物語 第一話 第11話 銀剣物語 第一話 第12話 銀剣物語 第一話 第13話 銀剣物語 第一話 第1...
  • 銀剣物語 応援の品
    ... 銀剣物語
  • 銀剣物語 第一話 第17話
    ...った。 『銀剣物語 第一話 了』 753 名前: 371 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/08/14(月) 02 06 19 さーて、来週の銀剣物語はー?  セイバーです。  先日シロウの話を聞いてから、凛のお下げが気になって仕方ありません。  あの後ひとりでに凛の元へ帰っていたようですが……むう。  ところで、最近シロウは頻繁に土蔵に籠もっているようです。  壊れたものの修繕にしては、回数が多いような気がするのですが……?  さて次回は、 「銀様の土蔵リフォーム計画」 「赤い主従、更に赤いの追加」 「猟犬と庭師」  の三本です。  来週もまた見てくださいね。  じゃん、けん、ぽんっ! ぐー :「銀様の土蔵リフォーム計画」 ちょき:「赤い主従、更に赤いの追加」 ぱー :「猟犬と...
  • 銀剣物語 第八話 蒼星石、衛宮家にとてもなじむの巻 第7話
    82 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/09/20(土) 21 23 55 新スレに突入して前回までのあらすじを忘れちゃったのでアンケート。 前回はどこまで進んだんでしたっけ? Interlude Side 1st Dollだったのは覚えてるんですが。 α:水銀燈のところにたまたま遊びに来た慎二が乱入してきたところまでだろ。 β:土蔵の鏡の中から第五ドール真紅が乱入してきたところまでじゃなかった? γ:いや、土蔵に入ってきた慎二に、鏡の中から真紅が芸術的な蹴りを決めたところまでだったはず。 δ:モルダー、あなた疲れてるのよ 投票結果 α: β: γ:3 δ:5 銀剣物語 銀剣物語 第八話 蒼星石、衛宮家にとてもなじむの巻 第6話
  • 銀剣物語らじおー! 第九回
    965 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/12/10(月) 09 17 51 氷「今日の一通目のコーナー」 銀「え、いつの間にそんなコーナーが出来てたの……?」 氷「まあ、タイトルコール前に何かやっておいたほうがいいかと思ってな。    886からのお便り、   『待ってました! でも……最近寂しいよォォォォ………。    作者さん、いつものように選択肢ください…………。    待ってます………。』」 銀「新手のスタンド使い?   そう言えば、nのフィールドに入ってくるスタンドがあるとか聞いた事があるわねぇ」 氷「あぁ、マンインザミラー。奇しくも第五部繋がりだな」 銀「投下速度に関しては……これはもう、ごめんなさいと言うしかないわねぇ」 氷「いや全く、楽しみに待っていてくれた住人諸君には面目次第もない。 ...
  • 銀剣物語 第四話 オトコはつらいよ 第25話
    769 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/12/24(日) 00 45 02 「……と、こんなところかな、俺の話は」  その日の夜。  夕食を終え、各々が各々の時間を満喫している頃。  俺と水銀燈は土蔵の中で二人、今日の出来事について情報の共有を行なっていた。  俺としては、今日手に入れた情報があまりにも多かったために、これは水銀燈に話さねばなるまい、と考えてやってきたのだが……まさか水銀燈も同じように土蔵へやってきていたのとは思わなかった。  なんでも、俺がいない間に、気になる出来事が合ったらしいが……。 「……それは後でいいわ。それより、士郎の話から聞かせて頂戴」  と水銀燈が促したため、まずは俺から話をすることになった。  いつもの定位置に座る俺と、その正面に置かれたガラクタの上に腰を下ろす水銀燈...
  • 銀剣物語 第七話までのあらすじ
    987 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/12/10(月) 21 15 31 やったーあらすじが出来たよー 銀剣物語 第3782話までのあらすじ 水星方面より飛来した巨大ローザミスティカは、アリスゲームを一変させた。 銀河に向かった人形師ローゼンが残した災い……すなわち、 燈色星系より飛来する外宇宙型ドールズとの戦いへと移行したのだ。 のちに『ドールズ・ウォー』と呼ばれるこの戦争の最中、 翼士長に昇格した衛宮士郎は、燈色星系の中心部への電撃作戦を決行。 とうとう中枢コアであるヒュージミスティカを破壊することに成功した。 腕前を誰からも認められるようになった士郎。 が、燈色星系を影から操る、六星同盟と名乗る組織が衛宮家を強襲。 奪還されたヒュージミスティカの破片によって、再生する外宇宙型ドールズ。 わき目も触れずに水銀燈を攫っていった...
  • 銀剣物語らじおー! 第八回
    47 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg :2007/10/20(土) 01 32 12 氷「前回はやたら長いスペシャルで、読んでくれた皆も大変だったろうな」 銀「そうねぇ。   そして今回は、まぁた埋め立てにラジオが間に合ってないしぃ。   監督自重しなさい」 氷「以前も言ったが、元々このラジオのコンセプトは   『新スレが出来た後の前スレ埋め立て促進企画』   というものだからな。   ラジオを投下するまでもなくスレが埋まるというのなら、   わざわざでしゃばる必要もない、とは思うが……」 銀「でも、やって欲しいってレスがあったのも事実なのよねぇ。   選択肢を提示して五票集まった以上、作者としては書くのが筋ってものだしぃ」 氷「とにかく、今回の反省点は 25でも指摘されている通り、   ラジオの準備をもう少し速く始めること...
  • 銀剣物語 第三話 氷室鐘の憂鬱、あるいは溜息 第24話
    538 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/10/05(木) 01 07 05  ほの温かい光の中を通り過ぎると、そこはいつもの土蔵の中だった。 「……本当に帰ってこられた」 「なに? 私の言うことを信じてなかったわけぇ?」 「いや、断じてそういうわけじゃないけども」  水銀燈ににらまれて慌てて言い繕う。  それでも、いま自分が出てきた場所が姿見の鏡である、という事実に、改めて驚きを感じてしまう。  氷室を一人にするのは心許ない。  そう考えた俺たちは、一旦氷室の家に寄ってから、再びnのフィールド経由で俺の家までやってきた。  一度氷室の家に寄ったのは、俺の靴や雛苺のトランクケース――ドールはこの中で寝なければならないものらしい――を回収しなければならなかったからだ。 「うゆ……鐘、大...
  • 銀剣物語 第二話 銀様と土蔵リフォーム計画 第16話
    955 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/09/03(日) 02 34 46  根拠は無かった。  ただ、今ここで水銀燈の前から立ち去ってしまったら、二度と水銀燈に会えなくなるんじゃないか。  そうなったら俺はきっと後悔するんじゃないだろうか。  と、そう思った。  外へ向かうはずだった足を、もう一度中へと向ける。  一歩、二歩、三歩……四歩で、窓際に座る水銀燈の前に立つ。 「……そうだな。約束は、守らなきゃいけないよな」 「……え?」  先ほどまでは座っていたため、水銀燈は俺を見下ろす恰好になっていた。  だが、俺が立ち上がった今では視線は逆転し、水銀燈は俺をわずかに見上げるようにして座っていた。  そんな上目遣いの頭に、そっと掌を乗せてやる。 「鏡、探さなきゃいけないんだろ?  ...
  • 銀剣物語 第三話 氷室鐘の憂鬱、あるいは溜息 第7話
    323 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/09/09(土) 23 22 09 「衛宮は、どうなんだ? 私のことは、何とも思っていないのか」  目線だけこちらへ向けて、氷室は俺にそう尋ねた。  その横顔は、俺が見てもわかるほどに不安そうだ。 「……よく、わからないな。  好きっていうのが家族に対するものとは違うのか、どうなのか。  氷室のことは、その……か、可愛いと思う、けど」 「む……」  言葉の羞恥に、お互いに押し黙る。  無音に近い、港に打ち寄せる波の音だけが一帯を包む。  二人して足をぶら下げて持て余しながら、しかし言うべきことが見つからない状況。  この状況を打開するためには……。  そうだ! 「ひ、氷室」 「なんだ?」  思わずどもってしまった。  ...
  • 銀剣物語 第七話 彼女を起こす100の方法 ここまでのまとめ
    94 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/01/03(木) 00 35 22 ラジオの前に、これまでの経過を投下。 銀剣物語・これまでの経過(追補版) 一日目(日):  家の前で鞄を拾う。  水銀燈と出会う。  水銀燈と契約を結ぶ。(第一話完結) 二日目(月): 三日目(火): 四日目(水):  氷室が薔薇の指輪を持っていることを確認。  氷室を屋敷に招く。(第二話完結) 五日目(木):  学校に来なかった氷室を探す。  氷室とデート。  nのフィールドで雛苺と戦う。  氷室と雛苺、契約を破棄する。  家の住人に、薔薇乙女のことがばれる。(第三話完結) 六日目(金):  アーチャーと学校屋上で会話。  キャスターと柳洞寺で会話。(第四話完結) 七日目(土):  真紅に会いに行く。  nのフィールドで真紅と薔薇水...
  • 銀剣物語 第八話 蒼星石、衛宮家にとてもなじむの巻 第3話
    153 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/06/01(日) 13 03 59 「お願い、ボクを匿ってほしいんだ!」  蒼星石が両手を合わせて、拝むように頭を下げてきた。 「……かくまう?  私が蒼星石を?」  蒼星石が逃げ隠れする理由っていえば、アリスゲームくらいしかない。  で、わざわざ私のところまで来たってことは……。 「……貴女まさか、戦いの途中で逃げてきたの?」 「えっ?」  なによその意外そうな顔は。  というか、貴女ってそんなきょとんとした表情をするような子じゃあなかったでしょうに。  そんな顔されたらこっちのほうが意外よ。 「違うの?  私はてっきり、そっち戦いに巻き込もうとしてるんじゃないかって思ったんだけど……」  蒼星石のリアクションを見る限り、どうやらそういうことじゃない...
  • 銀剣物語 第八話 蒼星石、衛宮家にとてもなじむの巻 第4話
    202 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/06/05(木) 05 40 24  あんまり長くは考えなかった。  そんなに深く考えることでもないしね。 「……まあいいわ。  特に断る理由も無いしぃ」 「えっ?」  いや、だからぁ。  なんで貴女がそこで意外そうな顔をするのよ、蒼星石?  「いや、ボクが言うのもなんだけど、いいの?  そんなに、簡単に……」  そんなこと言われてもねぇ。  それとも、しばらく考えたいから出直してきてちょうだい、って言ってほしかったのかしら。  そしたら困るのはそっちでしょうに。 「というか、どっちでもよかったのよね」  そう、積極的に首を縦に振る理由があったわけじゃない。  本当に、特に断る理由が無かったから、受け入れただけのこと。  いずれにしても、長く考える必要は...
  • 銀剣物語 第八話 蒼星石、衛宮家にとてもなじむの巻 第1話
    907 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/05/13(火) 21 14 36 ――Interlude side 1st Doll 「い、一体なんだったのよぉ……」  まだドキドキしてるのをごまかすように、小さく呟く。  ……いきなり目の前に物が飛んできたら、私じゃなくたってびっくりするわよぉ。  しかも、それが鞄だっりしたら、なおさらのこと。  そう。  実のところ、私は何が飛んできたのかを、ちゃぁんとわかっていた。 「見間違い、じゃあ、ないわよね」  薔薇乙女《ローゼンメイデン》の鞄。  私たち薔薇乙女《ローゼンメイデン》が眠るための……そして目覚めるための。  それはつまり、どういう事かと言うと。 「……まさかこんな形で、新しいドールが現れるなんて」 『銀剣物語 第八話 蒼星石、衛宮家にとてもなじむの...
  • 銀剣物語 第八話 蒼星石、衛宮家にとてもなじむの巻 第2話
    6 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/05/20(火) 22 51 59  ……なに、あれ? 「い……痛いよぉ……」  床の上で、頭を抱えながら涙ぐんでいるドールの姿があった。  特徴的な帽子が、頭からズレかかっている。  その側には、留め金が外れたのか、口が開いたままの鞄が。  ……きっと、着地した衝撃で、外に放り出されたのね。 「……蒼星石?」  思わず、私は用心することも忘れて声をかけてしまった。  もしも相手が敵意を持っていれば、それは致命的なミス。 「うぅ……?  あっ、水銀燈」  私の声に気がついたのか、ドール……蒼星石は、顔を上げてこちらを見た。  そして、私の姿を認めるや否や、慌てて立ち上がると姿勢を正した。 「久しぶりだね。  キミとこうして会うのはいつ以来だろう?」  ...
  • 銀剣物語らじおー! 第十四回
    965 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/05/18(日) 13 20 27 氷「前回のラジオから約二ヶ月か。   その間に、めでたくRozenの原作がヤングジャンプで復活したな」 銀「最初はなんでヤンジャン? と思ったけど、原作の続きが読めるんならそれだけで嬉しいわよねぇ」 氷「ああ。監督も『今後きらきーの新設定とか出てきたら絶望する』と喜びを顕にしていたな」 銀「いやそれ全然喜んでないんじゃ……」 氷「まあ、原作と設定が食い違ったら……というのは二次創作の悩みの種だからな。   どこぞの言峰士郎の気持ちもよくわかるさ」 銀「えー、なお、銀剣物語としては、今後原作Rozenと設定が食い違う部分が出てきたとしても悉くスルーする方向でいくわね」 氷「合言葉は『それはそれ、これはこれ』だ。   でははじめようか、氷室...
  • 銀剣物語 第六話 どうしようもない僕に天使が降りてきた 第33話
    780 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/11/26(月) 19 00 45  教会から伸びる下り坂を降りていく。  腕の中に水銀燈の身体を抱いて。 「なぁ、水銀燈」  そっと、呼びかける。  水銀燈は答えない。  静かに、身動き一つせずに、ただ俺の腕の中で眠っているようだった。  聞こえないだろうとわかっていながら、それでも聞いていて欲しいと願いながら、俺は言葉を続けた。 「俺、水銀燈のこと、なんにも知らないよな。  水銀燈が何に喜ぶのか。 水銀燈が、何に怒るのかも。  そんなだから、水銀燈に愛想尽かれて当然かもしれない。  でも……」  ああ……未練だ。  俺は、こんなにも未練たらしく、残されたものに縋ろうとしている。  それでも、口にせずにいられない。  だって、俺たちはまだ何も分かり合えていないんだから。...
  • 銀剣物語 第二話 銀様と土蔵リフォーム計画 第15話
    894 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/09/02(土) 00 23 04  開けっ放しにしてあった窓の外。  そこから、黒い羽根が舞い込んできた。 「……なんだ、これは?」  俺と向かい合っていた氷室も、それに気付いたようだ。 「……随分と帰りが遅いと思ったら、女連れでお帰りだなんて。  いいご身分じゃなぁい、士郎?」  その声は、羽根に遅れてやってきた。  ばさり、という風を打つ音。  大きな黒翼をはためかせ、その人形は降りてきた。 「す、水銀燈……」  窓の縁にふわり、と座ったのは、見間違うはずも無い、俺の契約相手である水銀燈だった。 「でも驚いたわぁ。  どんな女を連れ込んだのかと思えば……まさかミーディアムだったなんて」 「ローゼン、メイデン……?」 ...
  • 銀剣物語 第五話 健康と美容のために、食後に一杯の紅茶 第29話
    791 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2007/05/21(月) 02 00 23  真紅は、水銀燈が最後まで俺を殺そうとしていたと言った。  だが、そうするとおかしな事がある。  そう、それは……。 「待った、真紅。  でも、水銀燈は、最後は力を緩めたんだろ?  これは俺の自惚れかも知れないけどさ、それってつまり、俺を殺すことを一瞬だけでも躊躇ったってことじゃないか?」 「……あ……そう言われれば、確かに……!」  俺の指摘に、真紅は初めてその事実に気がついたらしい。  そして、その真紅のリアクションで、俺は自分の推理に自信が持てた。 「そっか。  だったら、俺が死ぬ気で伝えた言葉も、あながち骨折り損じゃなかったんだな」  あの時、俺は死を覚悟した。  死ぬことは恐ろしかったが、それ以上に...
  • 銀剣物語 第四話 オトコはつらいよ 第1話
    610 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/10/06(金) 23 19 15  空は半月。  雲ひとつ無い星空が宇宙の広さを感じさせる。  屋敷の周囲に人通りは無く、物音一つ無い静寂が夜をより一層深く思わせる。  文句の付け所の無い絶好のロケーション。  いつもなら家庭団欒の場となっている衛宮家の居間は、しかし。  下座に正座させられた被告と、それを三方向から囲む各役人によって、ギチギチの宗教裁判の場と化していた――。 『銀剣物語 第四話 オトコはつらいよ』 「ふむ……被告、その証言に嘘偽りはないのね?」  裁判官兼死刑執行人である藤ねえが重々しく頷く。  その手に持った虎竹刀は、いまやエグゼキュージョナーズソードとなるのを今か今かと待ち構えているようにも見える。  やだなあ、死刑前提で進められる...
  • 銀剣物語 第四話 オトコはつらいよ 第16話
    865 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 00 34 04  朝食後、先に出かけた桜と遠坂を見送った俺は、氷室と二人で話し合った。  話し合った、と言っても、昨日の顛末について俺がほとんど一方的に説明していたようなものだが。  その結果、雛苺との契約は失われたこと。  そして、昨夜水銀燈から聞いた、アリスゲームのこと、ローザミスティカのことを順番に話した。 「ローザミスティカ、か。  こうして雛苺が生きている以上、信じざるを得ないな」  セイバーとライダーが自室に戻り、水銀燈がどこかへ立ち去って、俺と氷室と雛苺だけになった居間。  湯飲みを両手で持ちながら、氷室はふう、とため息をついた。 「雛苺のローザミスティカはまだ存在してる。  それを狙って、他のドールがやってくる可能性はあると...
  • 銀剣物語 第七話 彼女を起こす100の方法 第1話
    6 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/12/10(月) 22 09 15  朝日が、土蔵の窓から差し込んでいた。  ぼんやりと窓を見つめる。  ……そういえば、もうこの窓を開けておく必要って無いのか?  水銀燈はもう帰ってきたんだし。  それに……今の水銀燈には、あの窓はちょっと、手が届かないだろうから。  俺は、強張った身体を立ち上がらせると、ふらつきながらも窓枠に手を掛けた。 「……そうか」  ゆっくりと窓を閉めて、それから背後を振り返る。 「そういや、今日は日曜日だったっけ……」  それは、俺が水銀燈と出会ってから、一週間目の朝だった。 『銀剣物語 第七話 彼女を起こす100の方法』  振り返った先には、未だに眠り続ける水銀燈の姿があった。  結局、昨晩遅くに家に帰ってきてから、俺は一睡もせずに土...
  • 銀剣物語 第三話 氷室鐘の憂鬱、あるいは溜息 第1話
    41 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/09/04(月) 04 10 27 ――Interlede Side Himuro  目覚めの気分は最悪だった。 「…………」  上半身だけ起こして、しばし呆、とする。  一分ほどそうして過ごすと、ベッド脇の机の上に置いた眼鏡を手に取った。  眼鏡をかけると、ようやく視界が鮮明に見えるようになる。  時計に目をやれば、時間は朝の6時半。  ……これほど精神的に参っていても、いつもどおりの時間に目覚めてしまうとは。  自分の規則正しさに呆れてしまいそうだった。 「何がしたかったんだろうな、私は……」  昨日のことを思い出す。  昼休み。  偶然出会い、偶然同行し、偶然抱きとめられた。  放課後に会う約束をし、部活動中もその約束は憶えていた。 ...
  • 銀剣物語 第八話 蒼星石、衛宮家にとてもなじむの巻 第6話
    803 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/08/20(水) 22 16 10  結局、俺と氷室がヴェルデから出てきたのは、午後の四時半を過ぎてからだった。 「中々に有意義な時間を過ごすことが出来たな」  氷室はそう言って満足そうにしているが、俺はそれどころじゃない。  気を抜けば足元がおぼつかないくらいだ。  もっとも、別に気分が悪いというわけじゃない。  むしろ気が動転していて地に足が着かないのだ。 「どうした、随分ふらついているじゃないか。  さっきのことが、そんなに意外だったのか?」 「……いや、実際意外だろ。  まさか氷室があんなことしてくるなんて、普通は思わないって」  不思議そうに尋ねてくる氷室に、重々しく頷いてやる。  なにしろヴェルデでの氷室は……いかん、思い出しただけで赤面しそうだ。 「と...
  • 銀剣物語 第七話 彼女を起こす100の方法 第44.5話
    819 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/05/06(火) 19 10 16 書き出しで詰まったので、掟破りの二度目の選択肢を投下。 どっちの銀様が見たいか選べばいいと思います。 シリアスなα:アリスになる道は断たれてしまった。私は……これからどうすればいいの? ラブコメなβ:……むー、なんだか良からぬ気配がするわ。具体的には新都の方角から。 投票結果 シリアスなα:1 ラブコメなβ:5
  • 銀剣物語 第四話 オトコはつらいよ 第11話
    226 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/10/24(火) 01 50 25  ……入った。  かなり無理をして押し込んだ感はあるが、なんとか上着の体裁は整った、と思う。  後はスカートだが……み、短いな、随分と。  私の普段の服とは比べ物にならないほどミニなソレを、恐る恐るはいてみる。 「う……こちらも、やはり」  きつい。  私も、自分の身体が他人と比べてもかなり女性的な作りであることは承知している。  比べて、この服の持ち主はなかなかの細身だったようだが……。 「氷室ー?  どうしたんだー?」 「あ、いや、ちょっと待っていてもらえるか?」  しかし背に腹は代えられぬ。  障子の外で衛宮も待っていることだろうし、覚悟を決めて止め具をはめる。 「ん……よし」  スカ...
  • 銀剣物語 第七話 彼女を起こす100の方法 第3話
    669 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/12/23(日) 23 18 17  いつも通りの朝食を終えた後、再び土蔵に戻ってきた。  扉を潜ると、土蔵の中はさっきまでよりもほんの少し、温かいような気がする。  日が昇って、温度が上がったせいだろうか。 「今日が日曜日で良かった、かな」  扉を閉めながら、ふと思ったことを呟いてみる。  もし平日だったら、学校に行かなきゃならない。  でも学校に行っても、ろくに勉強にも身が入らなかっただろう。  水銀燈の事を思えば、今日一日を全部使えるというのはラッキーだった。  さて、本格的に水銀燈の目を覚まさせよう。  まずは何をするべきだろう? α:とにかく、思いつく方法を試してみよう。 β:まず、目を覚まさない理由を探ろう。 γ:ここは、誰か他の人の力を借りるべきだ。
  • 銀剣物語 第四話 オトコはつらいよ 第24話
    690 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/12/16(土) 00 52 59 「アーチャーが言ってたんだけど。  新都に居るという薔薇乙女《ローゼンメイデン》を知ってるか?」 「……そう、アーチャーと会ったのね。  ならばその質問は妥当だわ」  キャスターはなにか納得したように一つ頷くと、俺の疑問に答えた。 「ええ、知っているわ。  新都の人形は、今現在、一番積極的に動いている人形ですもの」  積極的に、か。  それはつまり、一番アリスゲームで戦いたがっている奴、ってことだ。  もしそいつが、水銀燈と出会ったら……いや、止そう。 「アーチャーから聞いた話だと、夜でも動ける、単独行動できるドールだってことらしいけど」  そう尋ねると、キャスターは、おかしなリアクションを取った。 ...
  • 銀剣物語 第八話 蒼星石、衛宮家にとてもなじむの巻 第8話
    107 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/09/21(日) 22 48 00 正気に戻ってください、書くべき場面は銀様が教会で士郎と式を挙げる場面です。 あれ?聖杯で一夫多妻制が認められる世界になったところまでだよね? 何を言ってる? 結婚式を挙げるのは銀様だけじゃなく氷室もだろう  OK把握した。 *****  教会の礼拝堂。  そこで今日、ある一つの儀式が行われようとしていた。  無関係な人からしてみれば、どうってことはないありふれた儀式かもしれない。  けれど、当事者にとっては何よりも特別な意味を持つ儀式。  そして、私は今日、その儀式の当事者の一人だった。 「新郎。貴方は、その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、  これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、...
  • 銀剣物語らじおー! 第十回 ハッピークリスマス
    33 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/12/25(火) 00 56 54 氷「氷室と」 銀「水銀燈のぉ」 「「ハッピークリスマス、銀剣物語らじおー!」」 氷「銀剣物語らじお、記念すべき第十回は、なんとクリスマスの夜にお届けすることになった」 銀「クリスマスの夜なのに選択形式スレを見に来てくれているリスナーたちに、水銀燈からクリスマスプレゼントよぉ」 氷「銀の字、その、あまりリスナーを落ち込ませるような発言は……」 銀「それにしてもビックリねぇ。   まさか年内にスレが埋まるとは思っても見なかったわ」 氷「う、うむ……この選択形式スレに、新しい波が来ているようだな」 銀「『Heart of Lion』。スゴイ投下速度ねぇ」 氷「監督にもこの勢いに負けないように頑張ってほしいところだな。 ...
  • 銀剣物語 第六話 どうしようもない僕に天使が降りてきた 第1話
    852 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2007/05/22(火) 23 32 42  俺が目覚めてから、およそ二時間後。  真紅とのお茶会を終えた俺は、正午前に遠坂邸を後にしていた。  意外なことに、nのフィールドで過ごした時間はほんの数十分だけだったらしい。  たったそれだけの時間で、俺は真紅と出会い、薔薇水晶と名乗るドールと遭遇して、そして……水銀燈と決別したんだ。 「それじゃあ、真紅。  色々教えてくれて、ありがとうな」  玄関まで見送りに来てくれた真紅に、一応ちゃんとした礼を言っておく。  アーチャーは居ない……あいつが見送りに来てくれることなど、最初から期待してなんかいなかったけどな。 「いいえ。  ……士郎、最後に一つだけ、お願いをしていいかしら」  真紅は別れ際に、俺の顔を見上げてこう言...
  • 銀剣物語 第四話 オトコはつらいよ 第19話
    339 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 02 59 15  時は流れて昼休み。  授業を終えて、俺は早速席を立った。 「さてと……『また後でね』って言ってたよな、遠坂」  朝方の遠坂の、別れ際の一言。  あれは学校が終わった後に、という意味ではなく、昼休みに話があるから付き合いなさい、いやむしろ来なければ殺すわよ? という意味の合図なのである。……分かり合えるということって時として落ち込む。  ともあれ、俺が廊下に出ると同時に、二つ隣の教室からも弁当箱を携えた遠坂が出てくるのが見えた。 「来たわね。とりあえず屋上に行きましょう。  どうなるにしろ、話はそれからでしょ」  俺の姿をみるなり、そう言ってくるりと背を向け、とっとと歩き出す遠坂。  その後ろを少し間隔をあけてつ...
  • 銀剣物語 第八話 蒼星石、衛宮家にとてもなじむの巻 第5話
    463 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/07/13(日) 11 04 24  ――Next Interlude side 4th Doll.  あれから、水銀燈は何も話しかけてこなかった。  ただ、ボクが散らかしてしまった物置……土蔵って言ってたっけ……その中に引っ込んで、何をするでもなく座っている。  ボクもそれに倣って適当な荷物の上に腰掛けている。 「…………」 「…………」  ひたすら流れる沈黙。  その中で、ボクはちらちらと水銀燈を盗み見るのを止めることが出来なかった。  ……正直、意外だった。  自分で頼んでおいてなんだけど、あの水銀燈がボクを匿ってくれるだなんて、思っていなかったから。  だって水銀燈って言ったら、薔薇乙女《ローゼンメイデン》の中でも一番好戦的な性格だったんだよ?  それが、あっさりボクの滞...
  • 銀剣物語 第二話 銀様と土蔵リフォーム計画 第4話
    966 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/08/17(木) 23 15 53 「士郎―、おねえちゃんもう行くねー」  土蔵の外から無闇に元気な声が聞こえてきた。  この声は藤ねえか。  いつもなら朝食を食べ終えると同時にダッシュで出て行く藤ねえだが、  今日は朝食が早かったためか少しのんびりと出かけるようだ。  ……まあ、なんだ。  藤ねえの「のんびり」は、全速力となんら意味が変わらないのだが。 「もう藤ねえが出かける時間か……悪い、水銀燈。俺ももう行くから」 「ふん、なるべく早く帰ってきなさぁい」  丁度良く食べ終えた水銀燈が、静かに箸をおきながら釘を刺すが、  言われるまでも無い。  今日はアルバイトも入っていないし、  一成からの頼み事がなければ帰りが遅くなることはないだろう。 ...
  • 銀剣物語 第八話 蒼星石、衛宮家にとてもなじむの巻 第9話
    335 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/11/08(土) 18 33 09 「やあ衛宮、久しぶりだね」 「ああ。  なぜだか半年振りくらいに感じるよ」  埃を払いながら挨拶をしてくる慎二に、俺も挨拶を返す。  時系列的にはさっき学校で会ったばっかりなんだけど。 「とりあえず、救助してくれたことには感謝するよ。  あのまま、危うく衛宮の家の備品の一つになるところだったからね」 「水銀燈たちの話を聞いて、なーんか嫌な予感がしたんだよな。  流石にこれ以上ウチに珍妙なガラクタが増えるのは勘弁してほしいからなぁ」 「あれ、今さりげなく侮辱されたよね僕?」  いやはや、なにはともあれ慎二が無事でよかった。  家に帰ってきた俺は、とりあえずドールが増えてることに驚いた。  その内の一人は初めて見る子だったけど、ひとま...
  • 銀剣物語 第七話 彼女を起こす100の方法 第45話
    838 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/05/07(水) 22 28 46 ――Interlude side 1st Doll 「……むー」  なにかしら。  なんだか良からぬ気配がするわ。  具体的にはあっちの……新都の方角から。 「まあ、士郎がどこで道草食ってようと、私は興味ないけどぉ」  でも、何かあったのかしら……。  もう三時を過ぎたって言うのに……たかだか服を探してくるくらい、もうちょっと手際よく出来ないのかしら。  もっとも、私の服を適当に探してきたりしたら、許さないけど。  そう……士郎には、私のために、最高のドレスを探してもらわなくちゃ。  士郎が……私のために。 「……うふふ…………はっ!?」  い、今のは空耳よ!?  決して、私がにやけたような笑い声を上げたわけじゃないんだからっ...
  • 銀剣物語 第二話 銀様と土蔵リフォーム計画 第14話
    873 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/09/01(金) 01 33 56  いきなり「氷室、薔薇乙女《ローゼンメイデン》のミーディアムだよな?」などと尋ねるのはまずいだろう。  まずは当たり障りのない質問を装って問い尋ねていくことにする。 「その前に、一ついいか? その薔薇の指輪、どうしたんだ?」 「……む。これのことか」  俺が尋ねると、氷室は左手を目の高さまで持ち上げて、その指を広げて見せた。  薬指に嵌められた、薔薇の意匠の指輪が鈍く光る。 「ああ。氷室はそういうのしてるってイメージじゃなかったから」 「なに、以前蒔につき合わされて覗いたアクセサリーショップで見つけてな。  蒔と店員に勧められてつい買ってしまったのだ」  よどみなく、すらすらと答える。  流石は氷室、あら...
  • 銀剣物語 第五話 健康と美容のために、食後に一杯の紅茶 第11話
    238 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2007/01/27(土) 23 58 57 「士郎、交差点だけど」 「ああ、そこを右に曲がってくれ」  バス停のある交差点を右に折れる。まっすぐ進めば、大橋に到る道だ。  ……遠坂邸に向かうには、商店街を突っ切るのが一番早い。けど、商店街は午前中でも人が多いし、流石に駆け抜けるには分が悪い。  なので、少し回り道になるが、まず大橋側に向かってから、遠坂邸を目指す。  学園側に迂回することも考えたが、休日とはいえ、部活動をしている生徒もいる。なにより、知り合いに遭遇する確率で言えば商店街よりも高い。恐ろしくて近寄れない、というのが本音なのだ。 「…………」 「…………」  俺も水銀燈も、互いに無言。  道を尋ねること以外は、何も口にしないまま、走り続ける。 ...
  • 銀剣物語らじおー! 第十二回
    67 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/01/29(火) 23 21 31 氷「本編では銀の字と衛宮も、無事に和解できたようだな」 銀「そうねぇ。もっとも、まだまだ問題は山積みみたいだけど」 氷「それは今後の課題……いや、お楽しみ、か?   ではそろそろはじめようか、氷室と……」 銀「水銀燈のぉ」 「「銀剣物語らじおー!!」」 氷「監督がゲームブックスレに浮気したりしているうちに、銀剣物語らじおも十二回目だ」 銀「ついカッとなってやった、ゲームが出来れば何でも良かった、今は反省している……By監督」 氷「まあ、BANGは短いスパンで1ゲームが終わる代物であることだし、銀剣を書く傍ら進行させられれば、と考えているようだ」 銀「そうねぇ、こちらに支障が出ないようにせいぜい次長なさぁい」 氷「さ...
  • 銀剣物語らじおー
    銀剣物語らじおー 第一回 氷「氷室と」 銀「水銀燈のぉ」 「「銀剣物語らじおー!!」」 氷「というわけで、只今埋め立て中のこの9スレ目からお送りしている『銀剣物語らじお』だ。   司会進行は私、氷室鐘と……」 銀「水銀燈でお送りするわぁ。   でも、本来はこの企画……バッドエンド時の道場代わりに使う予定だったのよね?」 氷「ああ……しかしリスナーの皆さんのおかげで今のところバッドエンドは一度も無しだ。   喜んでいいのか悲しんでいいのか」 銀「まぁ、いいんじゃないのぉ?   どうせならこのまま、最後までやり直し無しでいけばいいじゃなぁい」 氷「……それは衛宮が死んでもそのまま続行、ということか?   さて、今スレでなんとか銀剣3話が終わったわけだが……」 銀「鐘は今回、随分活躍してたわよねぇ?」 氷「あ...
  • 銀剣物語 第四話 オトコはつらいよ 第13話
    301 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/10/26(木) 02 25 24  繰り返すが。  彼女……水銀燈は、その居間の中において一際目を引いていた。  それは、彼女の着ている服装が和式の居間という空間に置いて明らかに浮いている、などという理由では決して無い。  彼女が取っているポーズ、それが彼女をこの場所から浮いた存在にしていたのだ。  間桐嬢の料理には興味を持たず。  セイバー嬢の差し出すお茶には手をつけず。  ライダー嬢の付けるテレビ番組には目も向けない。  テーブルの片隅で、誰からも背を向けて一人座っていた水銀燈は、衛宮が居間に入ってきたことで、ようやく、その重い口を開いた。 「……遅いわ、士郎」 「ごめんごめん。  でも、ちゃんと顔を出してくれたんだな」  じろり、と衛宮...
  • 銀剣物語 第四話 オトコはつらいよ 第15話
    572 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/11/03(金) 23 28 03 「ま、まあ私には関係ないけどぉ?  人間同士の惚れた腫れたなんて、ホントに馬鹿馬鹿しいしぃ」  腕を組み、ふっと目を逸らす水銀燈。  その表情は固く、何かを堪えているのが手に取るようにわかる。  私は、その表情を、知っているような気がした。 ――貴女がどういうつもりでここへやってきたのか、なんて、興味無いけど。 ――士郎は私の下僕よ。貴女にあげるつもりは無いわぁ。  ……ふと、水銀燈と初めて出会ったときのことを思い出した。  あの時の言動と今の言動は、明らかに矛盾している。  あの言葉が彼女の本心なのだとしたら、今の彼女は……。 「水銀燈、君は……」  衛宮の事が、すきなのか。  そのすきは、ドールとミーデ...
  • 銀剣物語 第三話 氷室鐘の憂鬱、あるいは溜息 第21話
    319 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/09/29(金) 23 18 32 「Non、来ないで、来ないでぇ!!」  雛苺が駄々っ子のように、デタラメに腕を振り回す。  それにヌイグルミたちが反応し、一斉に殺到する。  目標は――水銀燈か! 「……温いわねぇ」  だが水銀燈は、羽根一枚にすら掠らせない。  真正面から肉薄するヌイグルミ群を、ひらりひらりと避けていく。  ……口で言うのはたやすいが、実際はそれほど簡単ではない。  俺は身を持って経験したが、アレは幾つものヌイグルミがただ降って来るだけではなく、それ自身が意思を持っているように軌道を変えて襲ってくるのだ。  だが水銀燈は、その隙間を縫うように避けながら進む。  それはまるで踊るように。 「……つまらなぁい。  壊さない、って約束...
  • 銀剣物語 第二話 銀様と土蔵リフォーム計画 第13話
    848 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/09/01(金) 00 02 56  無理だ、この空間に氷室を連れてくるのは無理だ……!  中の連中に気付かれないように、今度はゆっくりと引き下がる。  幸い、中にいる四人はセイバーの気迫に飲まれて――あのライダーすらも――、オレに気づいた様子はない。 「一旦、俺の部屋に連れて行くしかないか……」  そろりそろりと、廊下を逆に辿って玄関まで。  それにしても最近、家の中だというのに移動に気を使うことが多いなぁ。  玄関まで引き返すと、そこでは先ほどと同じ姿勢で待つ氷室の姿があった。 「待たせたな、氷室」 「む、もういいのか?」  俺を見て、片付けは終わったのか、と訊いてくる氷室。  まあ実際は片付けなどしていないのだが。 「ああ。……実は...
  • 銀剣物語 第四話 オトコはつらいよ 第5話
    857 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [今回長いですsage] 投稿日: 2006/10/14(土) 01 51 30  衛宮邸の離れに居を構える遠坂の部屋。  普段は部屋の主くらいしか居ることのないこの部屋も、今夜は珍しく客人があった。  水銀燈、雛苺、そして俺。  藤ねえが帰った後、この面子が遠坂に呼ばれて、この一室に集合したのだ。 「遠坂、それで話っていうのは……?」  雛苺を胡坐の上に乗せながら俺が尋ねると、遠坂は腕組みしたまま言った。 「藤村先生抜きじゃないと言えない事もあるってことよ。  家庭裁判のロスタイム、ここからは魔女裁判といきましょう」  ……さらりと恐ろしいことを言うなあ。  俺にとってはさっきまでのも充分宗教裁判チックだったんだが。 「あー……やっぱり遠坂はわかっちまったのか」 「ええ...
  • 銀剣物語 第三話 氷室鐘の憂鬱、あるいは溜息 第22話
    374 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/10/01(日) 13 42 01  泣き叫ぶ雛苺。  その声に反応したのか、俺の肩にもたれかかっていた氷室が、ゆっくりと顔を上げた。 「ひな、いちご……?」  か細い呼びかけ。  だが、その場において、その声を聞き逃した者は居なかった。  暴れていた雛苺が、びくり、と動きを止める。 「か、ね?」 「どうした……何を泣いているんだ?」  熱に浮かされたような、ぼんやりとした口調で雛苺に尋ねる。  この場の雰囲気にそぐわない。  いや……そぐわないと言うより、これは……状況を把握していない? 「まったく仕方ないな……雛苺は泣き虫だ」  氷室がゆっくりと、左手を差し伸べる。  薔薇の指輪が光る左手。  しかし、その輝きはいまや弱々...
  • 銀剣物語 第四話 オトコはつらいよ 第20話
    398 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 00 22 42 「そう恐ろしい顔で問い詰められてもな。  釣りをしに来た、とでも言えば納得してくれるのかね?」  肩をすくめるアーチャー。 「あのね、学園で釣りって、アンタいつからナンパ師になったのよ。  ランサーじゃあるまいし、アンタがそんなことする性質なもんですかっての」 「うまいことを言う。少なくとも、あの槍兵と同列に見て欲しくないのは確かだな」  酷い言われようだな、ランサー。 「さっさと本題に入りなさい。  まどろっこしいのは場合によりけりよ」 「もちろんだ。  私とて暇ではない、用件は手早く済ませるとしようか」  嘘つけ、お前が外で働いてる姿なんて見た事がないぞ。  俺が心中でそう突っ込んでいると、ア...
  • 銀剣物語らじおー! 第十三回
    991 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2008/03/12(水) 00 07 46 第2週 水銀燈「今日はどんなことを教えてくれるのぉ?」 《機嫌》:普通 《健康》:良好 所持金:11500円 《運動》:**** 《知識》:*** 《芸術》:* 《家庭》:** 《感情》:**** 《社交》: 《色気》:***** 《純真》:*** 【雛苺に勝利したため、水銀燈のやる気がアップしています!】 【水銀燈は運動に興味があるようです】 【水銀燈が少し『内向的』になりました】 誰が教育を施しますか? α:士郎(料理、掃除、洗濯、修理) β:セイバー(剣術、帝王学、礼儀作法) γ:遠坂凛(一般教養、魔学、拳法) δ:間桐桜(料理、弓道、モラル) ε:ライダー(騎乗術、アルバイト、読書) ζ:藤ねえ(語学、ゲーム...
  • 銀剣物語 第三話 氷室鐘の憂鬱、あるいは溜息 第5話
    136 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/09/06(水) 02 49 54  情報が足りない。  氷室を探すのに、持っている情報だけでは圧倒的に足りない。  それを得るために、俺は一度学園へ戻ってきた。  あわよくば、このあたりに氷室が居たりしないだろうか……とも思ったが、残念ながら氷室の姿は見当たらない。 「あ、チャイム……」  授業に区切りがついたことを告げる音が、スピーカーから流れ出る。  丁度4限目が終了し、昼休みに入るところだったようだ。  これ幸いと校舎の中へ侵入。  いや、ここの生徒なんだから侵入も何も無いんだが。  目指すは3年A組の教室である。 「あ、衛宮くん」  3年A組を覗き込んでみると、早速三枝に捕捉された。  ……遠坂の姿は見えない。  またどっかに行ってるの...
  • @wiki全体から「銀剣物語」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索