灼眼のシャナ&A/B用語大辞典内検索 / 「外界宿(アウトロー)」で検索した結果

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  • 外界宿(アウトロー)
    【種別】 組織・施設 【初出】 V巻 【解説】 フレイムヘイズたちの活動のための情報交換・支援を行う組織及び、その組織が入っている建物のことである。 その様相に関係なく、壁一面の地図海図と、宝具『テッセラ』がある場所と定義されている。 19世紀にドレル・クーベリックによって組織としての外界宿が編制されていく過程で、金融・運輸企業を架空名義で運用するようになっており、情報交換だけでなく移動の手配、資金の融通、事件の事後処理なども担当し、現代ではではほぼ全てのフレイムヘイズが外界宿から支援を受けて、それまでより遥かに楽に行動できるようになっていた。 シャナのように、外界宿とほとんど関わりを持たないフレイムヘイズは極めて稀である。 世界各地に存在するが、特に大きく世界中の外界宿の中心に位置するのが、『愁夢の吹き手』ドレル・クーベリックが主催する欧州チュー...
  • キアラ
    ...何者かに破壊された『外界宿(アウトロー)』の調査のため紺碧の海に囲まれた街を訪れる。 【由来・元ネタ】 【コメント】   ☆15巻ででる予定。というか項目作るの早い。15巻公式発売日後に作成すべき項目
  • ア行
    アーヴィング 外界宿(アウトロー) 阿吽の伝令 空軍(アエリア) あおり文 アクス アシズ 星(アステル) アズュール あだ名 アタランテ アテンの拳 「あなたたちに、天下無敵の幸運を」 アナベルグ アニメ第3期 アニメ第2期 アニメ版 阿の伝令 鐙の寵 アラストール アルカサル アルシアー アルマ アルラウネ アレックス 逆転印章(アンチ・シール) アンドレイ要塞 アンブロシア イーストエッジ 捜索猟兵(イエーガー) 異形の戦輪使い 池のトーチ化 池速人(いけはやと) 意思総体 いとうのいぢ イナンナ イルヤンカ 色盗人(いろぬすびと) 「今ここにいる坂井君が、人間だってことを、私は知ってます。」 「因果の交差路でまた会おう」 インベルナ 大皿(ヴァークシャーレ) 車両要塞(ヴァーゲンブルク) 禁衛員(ヴァッフェ) ウァラク ウアル 巡回士(ヴァンデラー) ウィツィロポチトリ ウィネ ヴ...
  • 佐藤啓作(さとうけいさく)
    【種別】 人間 【初出】 I巻 【解説】 御崎高校一年二組。坂井悠二の友人でクラスメイト。 とりあえず美をつけてもよい容姿の華奢な少年。軽薄そうな見た目通り賑やかなことが好き。明るく話し上手な性格でもあり、クラスや友人達の間では盛り上げ役やムードメーカー的な役割である。 悠二とはシャナが平井ゆかりとして御崎高校に通い出す以前からの友人で、池と田中も含めて最も仲が良く、四人でよく一緒に昼食を取っていた。 当初は“紅世”のことを全く知らない一般人であったが、親友の田中と共にフレイムヘイズ『弔詞の詠み手』マージョリー・ドーと出会い、彼女に憧れ、“紅世”のことを知ったことで人生の大きな転機を迎えた。 家族とは険悪も生温い、昔からの断絶状態で、広い家で一人暮らしをしていた。中学時代は田中と共にかなり荒れており、『狂犬』の仇名も持っていた。現在では恰好だけの反...
  • ドレル・クーベリック
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 VIII巻 【解説】 『愁夢の吹き手』(しゅうむのふきて)の称号を持つ、“虚の色森”ハルファスのフレイムヘイズ。炎の色は薄いオレンジ色。 外見はエメラルドグリーンの瞳に鷲鼻と白髪、皺を鋭く刻んだ小柄な老人。フレイムヘイズとなってからまだ200年ほどしか経っていなかった、『若き御老体』。 戦闘時には、ステッキ型の神器“ブンシェルルーテ”を携え、幻術を操った。 欧州におけるフレイムヘイズたちの活動の多くを裏で支えてきた立役者。十九世紀から二十世紀初頭にかけて外界宿を「溜まり場」から「支援施設」へと変革した若き偉人。 幕僚団『クーベリックのオーケストラ』という一団を率いて、フレイムヘイズたちの情報交換・支援施設である外界宿『ドレル・パーティー』を主催しており、情報の便宜、素早い移動の手配、資金の工面や管理などの支援を、討ち...
  • 作品時列表
    【種別】 年表 古代 不明 “紅世の徒”が人間の感情を感じ取ることで、隣り合う世界の存在を知る。 ある“紅世の王”が編み出した『狭間渡り』の術により、一部の“徒”が“紅世”からこの世に渡り来て“存在の力”を奪い活動するようになる。 “徒”から彼らの故郷の事を聞き知った人間の詩人が、その世界を“紅世”と名付ける。 『世界の歪み』の拡大により両界の境界面が荒れ始め、両界を往来する際に傷付き行方不明になる“徒”が増える。 増大した境界面の歪みをある”王”が感じ取り、“徒”の間に大災厄仮説が広まる。 大災厄に危機感を持った“徒”が、世界のバランスを荒らし続ける“徒”を止める方法の模索と試行錯誤を数百年繰り返し、最終的にフレイムヘイズ誕生のシステムを開発。多数の“王”が人間と契約し、最古のフレイムヘイズが生まれる(『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ、『棺の織手』ティスなど)。 天...
  • ドレル・パーティー
    【種別】 外界宿の組織 【初出】 VIII巻 【解説】 フレイムヘイズ『愁夢の吹き手』ドレル・クーベリックが主催していた外界宿組織。彼の幕僚団は『クーベリックのオーケストラ』とも呼ばれていた。 二百年前より、特に欧州におけるフレイムヘイズたちの活動を強力に支援し、全世界の外界宿の中心として、全世界の外界宿の統制と財務を担当していた。 [仮装舞踏会]の襲撃から五度逃れ、戦力でもシュドナイでも正面から当たればそこそこてこずる程度は抱えていたが、VIII巻で剛槍型宝具『神鉄如意』を携えたシュドナイの奇襲によって、ドレル以下人間も含めた構成員(パウラ・クレツキー、ボードなど)もろとも壊滅した。 以後、ピエトロ・モンテベルディを含む指導層を突如失ったフレイムヘイズたちの情報交換・交通・資金援助は混乱を極めていた。 しかし生前のドレルは拠点機能の分散を推し進め...
  • 故崖窟
    【種別】 外界宿 【初出】 外伝『ジャグル』 【解説】 『玉紋の騎手』ナムが管理していた外界宿。他の外界宿と異なり、[ ]で括られていた。 フレイムヘイズ陣営にとって、中央アジアにおける重要な拠点の一つだった。 自然の洞窟を利用した石窟寺院の跡を利用したもので、外見は山小屋のようであるが内部構造は、外界宿たる業務を行う酒場兼宿泊所の第一層、物資備蓄倉庫の第二層、寺院時代に本坊であったらしい地下道場の第三層という三層構造からなっていて、外界宿の中でも規模の大きい部類に入った。 本編開始の直前に、サブラクが『約束の二人』に対する罠を仕掛けるために襲撃・殲滅された。 その後、サブラクが[故崖窟]に入ってきた『約束の二人』と『万条の仕手』ヴィルヘルミナを遂に打ち破り、『永遠の恋人』ヨーハンに瀕死の重傷を負わせる場所となった。 【コメント】 ☆[故崖窟]...
  • ハリエット・スミス
    【種別】 人間 【初出】 XV巻 【解説】 トマシーナ・スミスの娘で、ホノルル外界宿構成員助手だったが、1895年のホノルル外界宿殲滅で亡くなった兄ハリー・スミスの真意を知るため、[革正団]の協力者となった。フレイムヘイズ『奔馳の抜き手』ジョージや『誑欺の吐き手』ファーディや『替移の接ぎ手』アーヴィングとはホノルル外界宿での同僚にして友人同士であったが、兄に裏切られて全員殺害された。 その後は六年間にわたり男装し、ハリー・スミスとして行動。ハワイ争奪戦ではハワイ現地からの支援、1901年のホノルル外界宿再設置任務では外界宿調査官として『鬼功の繰り手』サーレと『極光の射手』キアラを案内した。 しかし、彼らと“征遼の睟”サラカエル達の戦闘に巻き込まれて身動きできない怪我を負った所を、キアラに手当ての為と服を脱がされ女性だと気付かれた。 その後キアラに正体...
  • アンドレイ要塞
    【種別】 外界宿の施設 【初出】 XVIII巻 【解説】 外界宿がルーマニア北部スチャヴァ県に所有する要塞で、教会を自称している。第二次大戦後の混乱の中、外界宿の工作によって、人間社会からは忘れられた存在となっている。 造りは、簡素な白塗りの壁と低い鐘楼を備えた教会を中心に、周囲に古めかしい城壁を二周りほどである。そこから裾野まで、近代的なコンクリートの分厚い壁が幾重にも張り巡らされている。 [仮装舞踏会]とフレイムヘイズ陣営の全面戦争が勃発した際に、外界宿の西部防衛線最重要拠点として、捜索猟兵“煬煽”ハボリム指揮下の外界宿征討軍西部方面主力軍を迎え撃った。 西部防衛戦司令官ヒルデガルドと同幕僚長ダン・ロジャースが直接防衛に当たり、特にダンの自在法『プレスキット』で強化された防御施設は、ハボリムの『熒燎原』で能力を底上げされた“徒”の軍勢をも跳ね返した。 ...
  • ハリー・スミス
    【種別】 人間 【初出】 XV巻 【解説】 トマシーナ・スミスの息子で、ハリエット・スミスの兄。フレイムヘイズ『奔馳の抜き手』ジョージや『誑欺の吐き手』ファーディや『替移の接ぎ手』アーヴィングとはホノルル外界宿での同僚にして友人同士であったが、後に裏切ることになる。 19世紀後半のアメリカ西海岸の外界宿の構成員である両親と共に妹のハリエットと平穏に暮らしていたが、ある日両親の友人の一人であったフレイムヘイズが当時勃発していた『内乱』で戦死してしまい、それを怒り哀しんだハリーの父親がフレイムヘイズとして契約してしまう。そのことでハリーの父親は人間としての絆を失ってしまった。契約直後にトマシーナと幼いハリーに自分が夫であり父親であると話していったが、ハリーはそれを母に余計なことを言ったフレイムヘイズが勝手な芝居をしたとしか捉えることができなかった。 だから、父親...
  • 内乱
    【種別】 出来事 【初出】 S巻 【解説】 19世紀後期にアメリカで勃発した、フレイムヘイズにとって固有名をつけることさえ恥とされた戦い。 白人のアメリカ大陸侵略に対して、古来からアメリカ大陸を守ってきた四人のネイティブ・アメリカンのフレイムヘイズ『大地の四神』と彼らに共鳴した討ち手達(アメリカ先住民族以外のフレイムヘイズも含まれていた)が、フレイムヘイズの禁を破って「アメリカ合衆国完全破壊」のために「反撃」を行い、それを止めようと世界中から集った討ち手らとの間に起こった戦いだった。 当初、白人の侵略を前にしても、『四神』達は皆、他の討ち手らの説得もあり、懊悩しながらも討ち手としての使命から外れることなく情勢を見守り続け、それぞれに同胞たるアメリカ先住民と白人との争いを諌めようともしていた。 そして三百年以上、とめどない侵略に対して耐え忍び続けるも、19世...
  • ジョージ
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XV巻 【解説】 『奔馳の抜き手』(ほんちのぬきて)の称号を持つ、“長柯の腕”ルグのフレイムヘイズ。炎の色は狐色。神器は剣型の“フラガラック”。 19世紀末期にホノルル外界宿にいたフレイムヘイズの一人で、『誑欺の吐き手』ファーディや『替移の接ぎ手』アーヴィングやハリー・スミスやハリエット・スミスとは同僚にして友人同士であった。所持していた剣を友人たちに自慢していたが、その剣が“フラガラック”だと思われる。 1895年に勃発したハワイ共和国臨時政府に対する王政派による武装蜂起の最中に、友人であったハリー・スミスの手引きによる[革正団]サラカエル一派によってホノルル外界宿が襲撃された際、一旦は難を逃れた。 その後、ホノルル外界宿から逃げようとしていたハリーと兄に運ばれているハリエットのスミス兄妹に追いつき、憎しみと悲しみのま...
  • センティア
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 SII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“珠漣の清韻”(しゅれんのせいいん)。炎の色はマリンブルー。 フレイムヘイズ『无窮の聞き手』ピエトロ・モンテベルディと契約し、懐中時計型の神器“ゴローザ”から意志を表出させていた。 明るくも野太い女性の声で話す“王”。ピエトロからは「僕のおふくろ」と呼ばれ、大らかな母親のような性格をした“王”のようだ。 人化した姿は、恰幅のよい、「おばさん」と呼ぶのがしっくりくる中年女性である。 外界宿『ドレル・パーティー』が壊滅した後、ピエトロも戦死したことで“紅世”へ帰還した。 シャナたちが新世界『無何有鏡』へ旅立った後、新世界へ渡り来て秩序派の“王”の一人として活動しており、イタリアのジェノバにあるバルビの細道から入る細い路地に『ピエトロの食堂』という外界宿を運営している。ここ...
  • オルメス
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XVIII巻 【解説】 『擒拿の捕り手』(きんだのとりて)の称号を持つ、“至知の月輪”ケリドウェンのフレイムヘイズ。神器は枷型の“タスラム”。炎の色は茶色。 XVIII巻で開始されたフレイムヘイズ陣営と[仮装舞踏会]との全面戦争において、東部防衛線の最重要拠点である外界宿東京総本部の副司令に任命された男性のフレイムヘイズ。 過去に[宝石の一味]の頭目である“瓊樹の万葉”コヨーテと、何度か人間と組んで交戦したことがあるようだ。 フリーダーが東京総本部の第三司令室を放棄する際、司令部員たちに「必要ならオルメス副司令の指示を仰ぐように」と言っていることから、有能な指揮官であるようだ。 XXI巻での全世界の“徒”の日本大侵攻を前に、司令官フリーダーとの協議の末に日本外界宿の構成員たちを連れて、日本から撤退した。 最終巻...
  • 董命
    【種別】 人間 【初出】 XX巻 【解説】 東アジアの外界宿『傀輪会』の構成員である、野戦服の似合いすぎる壮年の中国人。 『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルからマージョリー・ドーに託された『引潮』作戦を実行するに当たって、『天道宮』に派遣された『傀輪会』構成員たちのリーダーでもある。しかもマージョリーに同行している佐藤啓作の為に、董命を始め日本語を話せる者たちが選ばれて派遣されており、佐藤に外界宿構成員としての心構えをレクチャーしていた。 シャナたちが新世界『無何有鏡』へ旅立った後も、『傀輪会』が第一であるようだ。 【コメント】 ☆項辛は彼の上司だったのかな。ダン・ロジャースみたいに、フレイムヘイズにもならなかった(又はなれなかった)な。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]のアシズやフワワや[宝石の一味]のコヨーテやフックスとも絡ん...
  • イーストエッジ
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 S巻 【解説】 『大地の四神』の一人で、『四神』としての呼称は『全ての星を見た男』。称号で呼ばれることを嫌い、他者のことも『四神』独自の呼称で呼んでいる。 『星河の喚び手』(せいがのよびて)の称号を持つ、“啓導の籟”ケツアルコアトルのフレイムヘイズ。炎の色は青磁色。神器は丸い石のメダル型の“テオトル”。 岩になめし皮をかぶせたような厳つい面相と、頑健そのものの中肉中背の体躯をしたネイティブ・アメリカン。ほとんど表情を変えず、話す時も最低限唇を震わせるような喋り方をする。意外に爽やかな声をしている。 SIII巻『ソロー』においては、「大地の窮みを見定めんと歩き続けた頑健な旅人」と表現されていた。 一定の空間内の光を上空に凝縮させることで満天の星空と見える空間を生み出し、その光を流星雨として撃ち放ち爆砕させる自在法『夜の問...
  • 項辛
    【種別】 人間 【初出】 XVI巻 【解説】 東アジアの外界宿『傀輪会』の最高幹部である『大老』のひとりである初老の男性。 紅顔の少年であったころに、貧民街でフレイムヘイズ『剣花の薙ぎ手』虞軒に出会い、喧嘩をふっかけるも一撃で伸されてしまった。 それをきっかけに彼女に惚れ込み外界宿に参加し、とうとう『傀輪会』の『大老』にまでなってしまったようだ。 上海会戦で、シュドナイたち[仮装舞踏会]の襲撃で陥落する上海総本部に最後まで踏み止まり、愛する虞軒の手で逝くことを選んだ。そして目を閉じたところを虞軒に口付けされて、陶然とした一瞬に首を刎ねられて死亡した。 【コメント】 ☆佐藤啓作に先んじること半世紀、彼と同じ道を選んだ人物だった。 ☆よーく読むと悲しい結末のエピソードだったな・・・。 ☆紅顔の少年…美少年、と言って欲しかったですな。 ☆董命は彼の部下...
  • 傀輪会
    【種別】 外界宿の組織 【初出】 XVI巻 【解説】 東アジア一帯の外界宿を束ねる秘密結社。朱の団龍を紋章としており、その理由は「復明滅清」=明朝を奉じて清朝に抗する秘密結社を母体としている為である。 欧州のドレル・パーティーとは異なり、フレイムヘイズではなく人間の構成員が組織の主導権を握っていた。項辛をはじめとした最高幹部は『大老』と呼ばれる。 中国のフレイムヘイズがスーツに自身の炎色をした帯を締め、武具を神器とするのは、中国のフレイムヘイズの規則。『傀輪会』は、この手の決まり事を守らせて権威を保っていた。 現代の『大戦』の前哨戦で、混乱を極める欧州外界宿への不信から、独断で東アジアのほぼ全てのフレイムヘイズ(虞軒、季重、笵勲など)を集結させた総力軍を結成。シュドナイ率いる[仮装舞踏会]の軍勢を誘き出し、上海総本部にて準備万端で待ち構え会戦に挑むも、一晩...
  • テッセラ
    【種別】 宝具 【初出】 S巻 【解説】 一定範囲内の気配を遮断する宝具。形状はガラスの正十二面体型で、大きさは掌大。設置した者の力を受け、その者の炎の色を薄く放つ。 各所の外界宿の核として内部に設置されており、世界で最も数が多い宝具である。結界の維持に「断続的な力の供給」と「一ヶ所に据えておく」という条件のある、設置型の宝具でもある。 どちらかの条件を破ると途端に結界の効力がきれてしまい、再起動も相当な時間を使うという。 この宝具が何故世界で最も数が多い宝具であるのかという理由は、憩いの心が溜まると増えるためであったことが『狩人のフリアグネV』にて判明した。 【由来・元ネタ】 ギリシャ語の「4(Tessera)」。また、1~2cm程度のサイコロ状の小片(素材は石や大理石、陶器など)を組み合わせて作ったモザイクのこともテッセラという。 正十二面...
  • 破約事件
    【種別】 事件 【初出】 SII巻『ヤーニング』 【解説】 『内乱』勃発直前の1862年に起きた、“紅世の徒”の組織間代理戦争協定『君主の遊戯』の協定場への襲撃事件。そして、『君主の遊戯』自体も破綻させることになった致命的大事件。 交渉・戦績評価のため、オーストリアの古城に集まった『遊戯者』である、“徒”の各組織から戦わない協定のために派遣された各組織の代表者が、突如として革正団を名乗る強大な“紅世の王”たちによる襲撃を受けて殲滅、多くの機密情報や宝具が流出した。 この大事件の数日後、この襲撃で奪った情報である数多くの“徒”組織の本拠地が新聞記事となって掲載され、突然の事態ながら復讐対象の所在を掴んだフレイムヘイズたちがこれら“徒”の組織を襲撃し、初動攻撃で多くの“徒”組織が壊滅した。 しかしこの攻撃は、所在を掴んでいてもあえて無視していた外界宿への苦境に...
  • 冷戦下の事件
    【種別】 事件 【初出】 XXI巻(詳細は公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』) 【解説】 冷戦時代、北極海で米ソの戦略ミサイル原子力潜水艦による“紅世の徒”への核攻撃が敢行されたが、封絶で無効化された上、逆にそれらを乗っ取られるという大事件が起きた。 この攻撃を計画したのは、外界宿という巨大権力機構を乗っ取ろうとした指導部内の人間勢力。人間の手にした核という力があれば“徒”など幾らでも殺せるという驕った考えだったが、結果は逆に“徒”に乗っ取られた戦略原潜で世界が脅かされる結果となった。 最終的にこの一派は駆逐され、戦略原潜もフレイムヘイズの突入部隊によって鎮圧されたが、これら二隻の原潜は失われたようだ。ドレル・クーベリックはこの事件で、外界宿から旧来の情実人事を完全に排除した。なお、突入部隊の間での秘密事項とされたが、その突入には“徒”の運び屋...
  • ファーディ
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XV巻 【解説】 『誑欺の吐き手』(きょうぎのはきて)の称号を持つ、“闊遠の謡”カリオペのフレイムヘイズ。炎の色は東雲色。神器は帽子型の“ディスグレイス” 19世紀末期にホノルル外界宿にいたフレイムヘイズの一人で、『奔馳の抜き手』ジョージや『替移の接ぎ手』アーヴィングやハリー・スミスやハリエット・スミスとは同僚にして友人同士であった。 1895年、友人であったハリーの手引きによってホノルル外界宿が[革正団]サラカエル一派に襲撃された際に、アーヴィングと共に殺害された。 【コメント】 ☆アニメ第3期には未登場。 ☆中世の『大戦』には参戦していたのかな。『海魔』とのハワイ争奪戦には、参戦していただろうけどな。 ☆季重や笵勲やアルマやグリンカやアーヴィングやコーエンやエリューや、[宝石の一味]のフックスやトンサーイ...
  • トマシーナ・スミス
    【種別】 人間 【初出】 XV巻 【解説】 ハリー・スミスとハリエット・スミスの母親。 19世紀後半にアメリカ西海岸の外界宿に縁あって働くことになり、そこで同僚の男性と恋をして結婚し、ハリーとハリエットの二人の子供を設けるという外界宿の構成員としては珍しくはない生活をしていたが、ある日“紅世”に関わった者特有の災厄に侵食され始める。 彼女らの友人のフレイムヘイズの一人が、当時アメリカで勃発していた『内乱』で命を落とし、それを怒り哀しんだトマシーナの夫が、当時の外界宿で稀に見られるようになった一つの異常な行為である『この世の本当のこと』を知る人間による契約に帰着し、フレイムヘイズとなってしまい夫の人間としての絆が全て失われてしまった。 トマシーナの夫は、『内乱』に赴く前にトマシーナとハリーに自分が夫であり父であった事実を話して戦いに赴き妻子を残して死んだが、...
  • ダン・ロジャース
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XVIII巻 【解説】 『具象の組み手』(ぐしょうのくみて)の称号を持つ、“弄巧の摽”フィフィネラのフレイムヘイズ。炎の色は涅色。神器は万年筆型の“B.S.I”。 腕まくりしたワイシャツに、ネクタイを緩めて締め、くたびれたズボンをはいた中年男性の容姿をしている。 頼りない言動が目立つが、れっきとした強力な討ち手で、フレイムヘイズ陣営の西部防衛線の幕僚長を担う。 形質強化の自在法『プレスキット』を使用する。ハボリムはアンドレイ要塞攻防戦まで、ダンと『プレスキット』に見覚えが無いことから、対[革正団]戦争以降に契約したフレイムヘイズだと推測していたが、真相は外界宿構成員から討ち手となった、齢百にも満たない新しいフレイムヘイズ。 アンドレイ要塞攻防戦を「ドレル爺さんの復仇戦」と意気込んでいることから、ドレルには世話になったようだ。...
  • フランソワ
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 X巻 【解説】 フルネームはフランソワ・オーリック。 『姿影の派し手』(しえいのはして)の称号を持つ、“布置の霊泉”グローガッハのフレイムヘイズ。炎の色は紫苑色。神器は、大きな壺型の“スプレット”。 だらしなく伸ばした髪で目元を隠し、探検家のようなサファリルックの腰に大きく膨らんだポーチをいくつも下げた、細長い体躯の青年。背負った神器の壺が、どうしようもなく奇抜である。 水を操る能力を持ち、川や水脈等を利用した遠距離への干渉と探知、雨や雪を媒介とする遠話に加え、ある一定の範囲内の天候の制御まで行うことができる。さらに、その天候操作という技術に関連して、各種データを元にした、人間の科学力では為しえない精度での天候予測まで行えた。 チューリヒの欧州外界宿総本部に『大地の四神』の一人センターヒルが来訪した際の反応といい、何かにつけ...
  • 地駛
    【種別】 自在法 【初出】 SII巻 【解説】 [百鬼夜行]の“坤典の隧”ゼミナの使う自在法。読みは「じばしり」。地面に大穴を「開ける」自在法。穴を「開ける」ためこの自在法は「穴を掘る音」「穴を掘る振動」が存在せず、隠密行動に優れる。 本編開始の二年前に[百鬼夜行]が『約束の二人』(“紅世の王“フィレスと『永遠の恋人』ヨーハン)と遭遇し逃走する際、この自在法とギュウキの『倉蓑笠』とパラの『ヒーシの種』を駆使して、『約束の二人』から逃げおおせることに成功した。 本編でも、仲間二人の自在法と併せて使用することでニューヨーク外界宿の支部である『イーストエッジ外信』の地下蔵の床板まで誰にも気付かれずに掘り抜いたりしていた。 【由来・元ネタ】 「駛」は、馬が速く走ることの意味。そのまま、「地下を速く走る」という意味だと思われる。 「地駛」という言い回...
  • クロード・テイラー
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XV巻 【解説】 『空裏の裂き手』(くうりのさきて)の称号を持つ、“觜距の鎧仗”カイムのフレイムヘイズ。 炎の色は空色。神器は左を向いた鷲のバッジ型の『ソアラー』。 強固な外見の中年男性の姿をしている。『空裏の裂き手』を象徴する力の自在法『サックコート』を纏い、空中戦や肉弾戦ではトップクラスの強さを誇った。 19世紀後半に勃発した『内乱』には外界宿サイドの東軍として参戦し、カンザスの戦いで名を上げてカンザス~セントルイス方面の哨戒網を統括するなどの活躍をしたようだ。しかし、19世紀末期には本来の使命から離れ、[革正団]の一員としてフレイムヘイズと敵対していた。1895年にホノルル外界宿を襲撃した時は、ハリエット・スミスを裏切り者と勘違いして殺そうとした『奔馳の抜き手』ジョージを殺害した。 『サックコート』を纏った状態での...
  • ナム
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XIV巻(名称はSII巻) 【解説】 『玉紋の騎手』(ぎょくもんのきしゅ)の称号を持つ、“曠野の手綱”のフレイムヘイズ。炎の色は若草色。名前のない、手綱型の神器を持つ。 中央アジアの外界宿の管理者をしていたフレイムヘイズで、彼女が管理していた外界宿[故崖窟]は、中央アジアでの重要拠点の一つであった。 出身はモンゴル。顔や手足を包帯で覆い、全身を衣服で覆っており、一切の肌を見せない小柄な女性であった。外見年齢は不明。また、契約していた“王”の真名・通称・能力は伏せられ、“王”自身も三千余年もの間、喋るところを見せなかったようだ。 このように、飛び抜けて謎めいた人物だったようだが、その人柄から多くのフレイムヘイズに慕われていた。 太古の創造神“祭礼の蛇”との戦いにも参加しており、『儀装の駆り手』カムシンに「手綱打つ少女」と呼ばれ...
  • フリーダー
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XV巻 【解説】 フルネームはアーネスト・フリーダー。 『骸軀の換え手』(がいくのかえて)の称号を持つ、“応化の伎芸”ブリギッドのフレイムヘイズ。炎の色は鳶色。神器は洒落た小ぶりの造花型の“アンブロシア”。 色白で眉目秀麗な、190cmあまりの長身の西洋人。金髪は短く刈り込んでいた。鳶色の瞳は、強烈な眼光を発する。スーツ姿で、胸ポケットに“アンブロシア”を挿していた。 過保護な“王”ブリギッドに何かにつけて庇われているが、それに甘えることのない、自立した大人の男である。 姓で呼ばせているのは、自分の名は愛した女にしか呼ばせないという主義のためである。『輝爍の撒き手』レベッカ・リードに振られてからは、より他人に徹底させるようになった。“徒”にまでそれが浸透しているのだから、筋金入りである。 フリーダーの本来の能力...
  • 革正団(レボルシオン)
    【種別】 “紅世の徒”の組織(集団) 【初出】 S巻 【解説】 19世紀後半から20世紀前半にかけて存在した、人の世に自分たちの存在を知らしめることを目的とした“紅世の徒”の大集団。 明確な首魁や組織としての実体を持たず、その『表明思想』に共鳴する者がめいめいに一員を名乗っていた。思想結社ゆえに横も縦も繋がりは無いに等しく、そのため他の組織のように根拠地を構える必要すらなかった。 彼らが現れ始めたのは、『封絶』が“螺旋の風琴”によって改良され広まり始めた頃と同時期であり、発生の理由は『封絶に対する反発』『この世に渡り来た導きの神の啓示』などさまざまな諸説があるが、シャヘルの啓示だったとしてもその大本となる表明思想の提唱者が誰かは特定不能であり、解明は最早不可能と見られている。 自らの存在を示すため封絶の使用を良しとしない風潮があり、彼らを快く思わない者たち...
  • ゾフィー・サバリッシュ
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 X巻 【解説】 『震威の結い手』(しんいのゆいて)の称号を持つ、“払の雷剣”タケミカヅチのフレイムヘイズ。炎の色は眩い紫電。神器は、額に四芒星の刺繍のあるベール型の“ドンナー”。 見た目は40過ぎの修道女。聖職を辞して久しい今でも、十字を切る癖は抜けないようだ。契約した“王”のことは、「タケミカヅチ氏」と呼ぶ。『輝爍の撒き手』レベッカ・リードのことを「利かん坊」と呼んでいた。 優れた討ち手からも女傑として一目置かれているが、口調や振る舞いにどこか稚気があり、歳に関係のない可愛さも感じさせる。通称『肝っ玉母さん(ムッタークラージェ)』。 フレイムヘイズとなってから数百年ほどで、まだ千年とは経っていないようだ。 瞬間的な攻撃力ではトップクラスだが、あまり長時間は戦えず『充電期間』が必要とのことだった。『ES』の解説で...
  • アーヴィング
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XV巻 【解説】 『替移の接ぎ手』(たいいのつぎて)の称号を持つ、“訓議の天牛”ザガンのフレイムヘイズ。炎の色はワインレッド。神器はコイン型の“ルテニアン”。 19世紀末期にホノルル外界宿にいたフレイムヘイズの一人で、『奔馳の抜き手』ジョージや『誑欺の吐き手』ファーディやハリー・スミスやハリエット・スミスとは同僚にして友人同士であった。 1895年、友人であったハリーの手引きでホノルル外界宿が[革正団]サラカエル一派に襲撃された際に、ファーディと共に殺害された。 【コメント】 ☆アニメ第3期には未登場。 ☆パウラ・クレツキーやボードや季重や笵勲やアルマやグリンカやコーエンやエリューや、[宝石の一味]のフックスやトンサーイやイナンナと同じく、名前だけしか登場しなかったな。 ☆中世の『大戦』や『内乱』には、参戦していた...
  • ブファル
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVIII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“駒跳の羚羊”(くちょうのれいよう)。炎の色は杏色。 [仮装舞踏会]の一員。 [仮装舞踏会]とフレイムヘイズ陣営との全面戦争にて、[仮装舞踏会]外界宿征討軍東部方面主力軍の部隊長に任ぜられた。 外界宿東京総本部攻防戦の開始直前に、フレイムヘイズの奇襲部隊による襲撃を受けるが、上官の巡回士リベザルや同僚のエギュン同様、護衛と共にこれを撃破した。 その後、『星黎殿』への撤退途中に谷川岳でミカロユスたちに足止めされた際には、自在法『プロビデンス』がデカラビアに回収された後の[仮装舞踏会]各方面軍の戦況の詳細な情報を確認に行ったようだ。 その後の消息は不明。 【由来・元ネタ】 グリモアの伝統におけるデーモンのひとり、ブファル(Bufar)。「駒」は若く元気な馬のことで...
  • ジルニトラ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“吾鱗の泰盾”(ごりんのたいじゅん)。炎の色は薄墨色。 フレイムヘイズ『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウスと契約し、親指大の銀杯型の神器“ターボル”に意思を表出させていた。 しわがれた声で話す、無骨な性格の男性の“王”。 契約者のザムエルと同じか、それ以上に堅苦しい性格をしている。ザムエルとは、「戦友」と呼び合う間柄。 XX巻での中国中南部の決戦終盤にザムエルが戦死すると、再戦に備える為に“紅世”へ帰還した。 シャナたちが新世界『無何有鏡』へ旅立ってから一年後の春までの間に、新世界へ渡り来て秩序派の“王”の一人として新世界の外界宿の暫定首班に就任させられたサーレを助けながら、新世界が創造されるまで“紅世”で尻込みしていた“王”たちを教導する機関の創設準備に忙しい...
  • サウスバレイ
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XXI巻 【解説】 『大地の四神』の一人で、『四神』としての呼称は『死者の道を指す男』。他者のことも『四神』独自の呼称で呼んでいる。 『群魔の召し手』(ぐんまのめして)の称号を持つ、“憚懾の筦”テスカトリポカのフレイムヘイズ。炎の色は象牙色。神器は尖った石のメダル型の“テオトル”。 20に届かない位の、細く尖った体格と容貌をした少年であり、山高帽とポンチョを身に纏う。左足は簡素な作りの義足となっている。 カラッとした中性的な声をしていた。よく快活に笑うが、それは決まって「ははははは!」と五拍。つまり作り物の笑い。笑う際に顔に深い皺が刻まれて、得体の知れない凶悪さを醸し出していた。 一般人を「有象無象」、自らを監視する外界宿構成員を「ネズミ」「人間の代表者面する増上慢ども」などと言い放ち、日常の人前であろうと一切構わず自らの力...
  • エギュン
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVIII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“珠帷の剔抉”(しゅいのてっけつ)。炎の色は生壁色。 [仮装舞踏会]の一員で、[仮装舞踏会]とフレイムヘイズ陣営との全面戦争にて、[仮装舞踏会]外界宿征討軍東部方面主力軍の部隊長に任ぜられた“王”。 外界宿東京総本部攻防戦の開始直前で、フレイムヘイズ奇襲部隊による襲撃を受けるが、上官の巡回士リベザルや同僚のブファル同様、護衛と共に撃破した。 そして『星黎殿』への撤退途中に、谷川岳でミカロユス・キュイたちに足止めされている最中に突如『朧天震』が発生した直後に、何が起きたのか聞く部下に対して「俺に聞くな」と一言だけ答えた。 新世界『無何有鏡』へ渡り来てから二年弱までの間に、モー(おそらくはフランスの)郊外において一隊を率いてハボリム隊やリベザル隊と連携して二百余の新参の...
  • フレイムヘイズ兵団
    【種別】 フレイムヘイズの組織 【初出】 X巻 【解説】 大規模な“紅世の徒”の組織に対抗するため、本来徒党を組むことがめったにないフレイムヘイズ達が集い、結成された軍団。名は符号としてのもので、命名は傭兵上がりのフレイムヘイズ・孤児ことザムエル・デマンティウスが提案した。 16世紀のものと現代のものの二つがあった。 【16世紀】 “徒”たちの戦闘集団[とむらいの鐘]に対抗すべく、神聖ローマ帝国(現ドイツ)において結成された。 その結成には『炎髪灼眼の討ち手』マティルダ・サントメールと『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルが大きく携り、組織編制、人員結集、物資調達など兵団の組織としての体裁は、『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウスが整えた。 軍団としての最低限の体裁はあるが、基本的に一人一党気質の討ち手たちを寄せ集めただけの烏合の衆に近く、戦略...
  • パウラ・クレツキー
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 VIII巻(フルネームはXV巻) 【解説】 『従佐の指し手』(じゅうさのさして)の称号を持つ、“叢倚の領袖”ジェヴォーナのフレイムヘイズ。神器は縦笛型の“ロカトール”。炎の色は胡桃色。 外界宿『ドレル・パーティー』の一員。19世紀末期に、旧知の仲である『鬼功の繰り手』サーレ・ハビヒツブルグに、契約したての『極光の射手』キアラ・トスカナを預けて討ち手としての教育を頼んだ。 シャナが御崎市へやって来る前に出会ったフレイムヘイズの一人で、シャナからの呼び名は『弾き語り』。 VIII巻での[仮装舞踏会]のシュドナイ襲来時に、指揮者であるドレル・クーベリックや同僚のボードと共に死亡した。 【由来・元ネタ】 ユダヤ系ポーランド人の指揮者・作曲家「パウル・クレツキ(Paweł Klecki)」ではないかと思われる。 「パ...
  • 狂気の城
    【種別】 組織 【初出】 外伝『アンフィシアター』 【解説】 [マカベアの兄弟]と同じく、新世界『無何有鏡』が創造された後に新世界へ渡り来た新参の“紅世の徒”たちが創設した組織の一つ。 詳細は不明だが、外伝『アンフィシアター』では坂井悠二がシャナに[マカベアの兄弟]と同じくらいの連帯意識を持っていたと語っている。 【コメント】 ☆当然としてアニメシリーズには未登場。 ☆[仮装舞踏会]や[百鬼夜行]や[轍]や[宝石の一味]との繋がりはあったのかな。 ☆[とむらいの鐘]の“棺の織手”アシズや『九垓天秤』フワワやニヌルタやソカルやモレクや[巌楹院]のゴグマゴーグや[革正団]のサラカエルや外界宿やフレイムヘイズ兵団とも絡んでいたら面白そうだったのにな。
  • 海魔(クラーケン)
    【種別】 呼称 【初出】 S巻 【解説】 個人を指す名称ではなく、海洋上で人を襲う“紅世の徒”の総称。 海洋上の密閉・孤立している空間では、フレイムヘイズが乗り合わせていなければ乗員・乗客はまず助からず、フレイムヘイズが乗った船には海魔は襲撃を行わないことから、古来からフレイムヘイズたちにとって厄介な敵であった。 また、20世紀初頭にはハワイ外界宿が壊滅したのを期にハワイを“徒”の勢力下におかんと海魔が大挙して押し寄せてハワイ諸島全域にフレイムヘイズか否かを問わない大きな被害が発生した。 これに対してフレイムヘイズ陣営が太平洋東西から虱潰しに海魔を叩き、最後に『輝爍の撒き手』レベッカ・リードと『骸軀の換え手』アーネスト・フリーダーたち主導のハワイ解放戦といった大きな戦いも起きた。 こういった無道を働く海魔達を撲滅しようという機運が1930年代の少し...
  • レベッカ・リード
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 S巻(称号のみ。氏名はXV巻) 【解説】 『輝爍の撒き手』(きしゃくのまきて)の称号を持つ、“糜砕の裂眥”バラルのフレイムヘイズ。炎の色は桃色。閉じた目を意匠した金色のブレスレット型の神器“クルワッハ”を、右手にはめている。 百戦錬磨の強力なフレイムヘイズであり、現代の[仮装舞踏会]との決戦においては、『儀装の駆り手』カムシンと共にフレイムヘイズ陣営の切り札とも評されるほどの猛者であり、フレイムヘイズ屈指の強者。 ショートヘアの似合う細身の美人。ではあるが、少々過ぎた眼光と、印象的な悪戯っぽい笑みが無用にドスの効いた雰囲気を醸し出しており、ラフな着こなしとチグハグな出で立ちが只者ではない印象を助長している。 目つきは悪いが口も悪い。短気で大雑把な性格らしく、XVII巻では暴れる怪我人はぶん殴って昏倒させ、東京外界宿支部のドアや...
  • オルゴン
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 V巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“千征令”(せんせいれい)。炎の色は錆びた青銅のような緑青色。 [仮装舞踏会]の巡回士。『三柱臣』参謀(彼曰く『軍師』)ベルペオルの直属を務め、複雑で大規模な自在法を使いこなす自在師であり、外界宿を単独で壊滅させるほどの実力者。 殲滅と虐殺を得意とすることから、自他から『戦争屋』と称された。 羽飾りのついた重たげな帽子と、襞襟からだらりと垂れたマントだけが浮いている姿をしており、状況によって厚手の手袋も現れた。 重く陰鬱な雰囲気を纏う。高慢な性格で、侮辱に対して過敏な反応を示した。 自らの“存在の力”(=本質)を削り込めた薄く鋭い紙の軍勢を操る自在法『レギオン』を用いて戦っていた。 彼の本質の大部分が込められた『レギオン』は、すなわち軍勢全体がオルゴンであり、本体と見え...
  • 田中栄太(たなかえいた)
    【種別】 人間 【初出】 I巻 【解説】 御崎高校一年二組。坂井悠ニの友人でクラスメイト。愛嬌のある顔つきをした、大柄だがスリムな体格の少年。 気は優しくて力持ちを地で行く性格で、クラスでは盛り上げ役やムードメーカー的な役割。シャナ曰く『学校で最強の使い手』。高い運動神経と能力を持っており、フェンス越しに人間を殴るといった荒業もできた。 悠二にとってシャナが平井ゆかりのトーチに「割り込む」前からの友人で、池と佐藤も含めて最も仲が良く、四人でよく一緒に昼食を取っていた。 当初は“紅世”のことを全く知らない一般人であったが、親友の佐藤啓作と共にフレイムヘイズ『弔詞の詠み手』マージョリー・ドーと出会い、彼女に憧れ、“紅世”のことを知ったことで人生の大きな転機を迎えた。 中学時代は佐藤と共にかなり荒れていた。そのためその頃は母親をかなり泣かせており、いまだに田中...
  • デカラビア
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XIII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“淼渺吏”(びょうびょうり)。炎の色は鉄色。 [仮装舞踏会]の布告官にして優れた自在師。非常に重要な役目を任され、組織の重鎮に対しても臆さぬ態度をとっていた、強大なる“王”。 その外見は、無光沢の鱗(カラー口絵では消炭色に近い)に藻の斑を纏う細長い大魚というもので、その口を大きく開けただけでも、10mほどに達した。通常は地面に鉄色の波紋(縮小の自在法)を浮かべて顔を出し、この際には地面が水面になったかのようになっていた。 普段はその巨体は現さず、水中のような異空間内に篭り、人間大の円形の中に五芒星、その中央に目という外見の自在式を外部に出して会話した(式のサイズは可変)。酒に酔うと自在式がふらつくが、声音はいつもと変わりなかった。 超広域かつ半永久的に通信・見聞・自在法行使などの...
  • コヨーテ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XXI巻(通称はSIII巻) 【解説】 “紅世の王”。真名は“瓊樹の万葉”(けいじゅのまんよう)。炎の色はナイルブルー。 [宝石の一味]の頭目で、過去に人間と組んだオルメスと何度か交戦したことがあるようだ。 容姿は三十がらみの愛嬌が特徴といえる容貌の男性で、ひょろ長く肩幅が大きい。旅塵にまみれたフード付きオーバーを着込む。両の手首に金輪状の鍵束をつけているのが特徴で、鍵束の音を立てずに忍び寄ることもできる。 1864年に宝具『金旌符』の符丁の一つを持っていたことで、フリアグネに呼ばれる形で『内乱』の最中の北米大陸に一人で現れて、報酬のためにフリアグネたちとその協力者であるビリー・ホーキンと情報収集がてら行動を共にした。フリアグネとは、その時から280年ほど前に接触したことがある古い友人であるようだ。 なおフックス...
  • スフマート
    【種別】 宝具 【初出】 SIII巻 【解説】 “狩人”フリアグネが19世紀後半に所有していた長椅子型の宝具。 この長椅子に乗っていれば、気配を消すことができた。 1864年、『内乱』の最中の北米大陸で、フレイムヘイズ『氷霧の削ぎ手』ノーマン・パーセルの自在法『アクス』によって破壊された。 【由来・元ネタ】 絵画の技法「スフマート(Sfumato)」。輪郭を描かずにぼかすところが宝具の性質と似ていることから、名付けられたのだろうと思われる。 【コメント】 ☆当然としてアニメシリーズには未登場。 ☆気配を隠蔽する宝具は、他に[仮装舞踏会]の巡回士ビフロンスの『タルンカッペ』と外界宿の核である『テッセラ』がある。 ☆気配を消す自在法は[百鬼夜行]のギュウキの『倉蓑笠』がある。 ☆椅子といえば、他に[仮装舞踏会]盟主の創造神“祭礼の蛇”坂...
  • リベザル
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVI巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“驀地祲”(ばくちしん)。炎の色は弁柄色。 象ほどの巨体を持つ三本角の甲虫の姿で、人間状に直立している。挿絵では、左右の角は肩らしき部分から生えているようである。二対ある腕のうち、一対は普通に使い、一対は硬く腕組みして水晶の数珠型の宝具『七宝玄珠』を巻いている。 滅多に人化しないのは、人の姿では迫力に欠けるというのが、本人の弁だった。しかし人化した姿は、黒髪に黒い瞳の野趣溢れる男前といった顔立ちで、筋肉の塊のような大柄な男。 人化した姿が日本人に似ているのは、“紅世”からこの世に渡り来て最初に踏んだ国が日本だからであり、人化したのは久しぶりに美味い飯でも食いたくなったからだと、外伝『ホープ』でリベザルは坂井悠二に語っていた。 [仮装舞踏会]でも名の知れた巡回士で、実力は折...
  • ハボリム
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“煬煽”(ようせん)。炎の色は楝(おうち)色。 [仮装舞踏会]の幹部で、兵科は捜索猟兵。誰もが認める腕利きの、強大なる“王”。組織の最前線に立つ実戦派の“王”として有名であり、本拠地たる城塞型宝具『星黎殿』にも滅多に姿を見せない。 味方を強化する自在法『熒燎原』を行使し、その威力とハボリムの実力はフレイムヘイズたちにも知れ渡り、「危険な上にも危険な相手」と非常に警戒され、恐れられていた。 顕現した姿は、重そうな双頭のガスマスクを着け、薄っぺらいボロマントを羽織った、どことなく案山子を想起させる姿。宿敵ヒルデガルドのことを「昏き淑女」と呼び、彼女からは「仮面の妖術師」と呼ばれていた。 近代以前はペスト医師のマスクを被っていたという。おそらくは、ヴェネツィア仮面祭で見られるペス...
  • サーレ
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 VII巻(氏名は公式ガイドブック『灼眼のシャナノ全テ』) 【解説】 フルネームはサーレ・ハビヒツブルグ。 『鬼功の繰り手』(きこうのくりて)の称号を持つ、“絢の羂挂”ギゾーのフレイムヘイズ。炎の色は菫色。 1901年における外見は、カウボーイハットやガンベルトなどを着用した、時代遅れなガンマンスタイルの三十前後の男性で、この時点で片手に収まらない数々の武功を持っていた。 現代では目深にかぶったソフト棒で目線を隠し、スーツの上に襟を立てたトレンチコートというファッション。神器“レンゲ”と“ザイテ”は、かつてのホルスターの代わりに、腰に交差させたごつい皮ベルトに納めていた。 二代目『極光の射手』キアラ・トスカナの師匠にしてパートナー。1930年代には、ユーリイ・フヴォイカから、尊敬するフレイムヘイズとしてキアラと共に名を挙げ...
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