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***NYX NYXは2005年に刊行されたマーベルのミニシリーズ。#7で完結。 2008年にはその続編となるNYX:No Way Homeも刊行された。 ***概要 危険なニューヨークの下町で暮らすティーンエイジャーにスポットをあて、ミュータント能力が引き起こす影響やドラマを描く。 舞台は暴力沙汰が絶えないハイスクールやホームレスとしての路上生活。派手なアクションや能力者同士のバトルはほとんど無く、ミュータントやスーパーヒーローとは無縁の生活を送る人々の感性で物語は進む。 主人公、キデン・ニクソンはミュータント能力を発現させるが、それによりむしろ運命に翻弄されてしまう。 また、アニメで人気キャラクターとなった[[X-23]]が初登場するシリーズでもあるが、その強力な能力を生かすシーンは多くなく、作中では彼女がX-23やローラ・キニーであるとは明示されない(ただし、拳とつま先のクロウでそれとわかる)。 あくまで現実社会で、差別の対象となるミュータントとなってしまったティーンエイジャーの葛藤、家族や社会との軋轢、たくましく生きる姿をリアルに描く。 【以下の記述にはネタバレを含みます】 ***登場人物 キデン・ニクソン(Kiden NIixon)……ニューヨークの下町で暮らす少女。素行は良いとは言えないが、たくましく思いやりのある少女。 キャメロン・パルマー (Cameron Palmer)……キデンが通うハイスクールの女教師。キデンの身を案じている。 黒い髪の少女……売春婦。ほとんど何もしゃべらず、ミステリアスな少女。しかし特異な能力を持っている。 タチアナ・キャバン(Tatiana Caban)…… ブロンクスのハイスクールに通う少女。動物を愛する。突如発現したミューテーションにより学校を追われてしまう。 ゼブラ・ダディ(Zebra Daddy)……黒髪の少女に売春を斡旋するポン引きのボス。 ボビー・ソウル(Felon)……ゼブラ・ダディと親交のあるミュータント。自らの霊体と肉体を切り離し、他人に乗り移って操る能力を持つ。 ボビーの弟(Lil' Bro)……理由は不明だが何も話さず、自発的な行動は一切できない少年。 ヘクター・モラレス(Hector Morales)……キデンに逆恨みする不良少年。 ***各号のあらすじ NYX#1 キデン・ニクソンは幼少の頃、警察官だった父をならず者に目の前で殺された過去がある。 時が過ぎ、キデンは女子高生となっていた。ある日、知り合いの店で買い物をしていると、同じハイスクールの不良少年ヘクターが万引きをしているのを発見し、店主に報告したため逆恨みされてしまう。 ヘクターはキデンに難癖をつけ、ケンカになったはずみでキデンは少年のピアスを引きちぎってしまう。 ハイスクールで復讐を受け、友人が危ない目に遭った瞬間、突如回りの時間が止まった。そしてキデンが不良少年の腕に軽く触れただけで骨を折ってしまうのだった。 NYX#2 腕を折られた不良少年ヘクターは更に恨みを募らせ、学校に拳銃を持ち込みキデンを狙って発砲した。 キデンは再び能力を発動し銃弾をかわす。しかし、それが女教師パルマーに命中するとは思ってもいなかった。 6ヶ月後、パルマーは夫と別れ、教師も辞め、荒れた生活を送っていた。 キデンは、バスルームで自殺を試みたパルマーを発見した。 NYX#3 パルマーは意識を取り戻す。 キデンはミズ・パルマーに学校で起きた不思議な出来事を話すが信じてもらえない。 その夜、死んだ父がキデンの夢に現れ、ホテルブラジルの202号室というメッセージを残す。 キデンが行ってみると、その部屋では黒い髪の少女が血まみれになって座っていた。 NYX#4 キデンはパルマーと再会するまでの6ヶ月にあったことを回想する。 銃撃事件の後、キデンは学校を飛び出し、そのままホームレスになっていた。 路地裏で不良たちに襲われたとき、能力が再び発動し、自分がミュータントなのだと気づいた。 他のホームレスの少年少女たちと暮らした後、家に帰ったがすでに母は再婚が決まり、家族は引っ越しの予定になっていた。 キデンは路上生活を続けることにしたが、その夜、死んだ父が初めて夢に現れた。彼はパルマーを救えと言うのだった。 パルマー、キデン、黒い髪の少女はパルマーのアパートで体を休める。そこでキデンはこの6か月間の出来事や父の霊についてパルマーに話すが、やはり信じてもらえない。ミズ・パルマーが話し合いを打ち切ろうとしたとき、再び父の霊が現れた。 NYX#5 黒髪の少女を雇っていたポン引きのボス、ゼブラ・ダディは彼女を連れ戻そうと躍起になり、子分たちにミズ・パルマーのアパートを襲撃させる。 黒髪の少女が拳から金属の爪出す能力を使い、3人は辛くも脱出するが、行き場を失い途方に暮れてしまう。 一方、ある学校ではタチアナという少女に異変が起きていた。感覚が無闇に鋭くなったかと思うと、全身が犬のように変化し始めたのだ。学生達はタチアナを追い立てる。 キデンたち3人が父の霊に導かれるままに動いていると、変身したタチアナが逃げて走って来る。 3人がタチアナを追うと、彼女は今度は黒猫の姿に変身していた。 NYX#6 自らのアストラル体を操るミュータント、ボビー・ソウルは、ポン引きのボス、ゼブラ・ダディから逃げた女たちの追跡を依頼される。 ボビー・ソウルは嫌々ながらも、誰も傷つけないという条件で引き受けた。意識を失ったまま自発的な行動が一切できない弟のために金が必要だったからだ。 キデン、パルマー、黒髪の少女、タチアナの4人は路上生活を続けるが…… NYX#7 ゼブラ・ダディは武装した子分たちを使ってキデンたちを捜索させる。 一方、ボビー・ソウルのアパートにはキデンの父の霊が現れ、キデンたちを助けるように指示をしていた。 キデンたち4人は一度パルマーのアパートに戻り、資金を調達することにするが、そこには既にゼブラ・ダディのファミリーの手が伸びていた。 ---- ***NYX:No Way Home [[M-Day]]によってミュータントが数百人に減ってしまった世界。数少ないミュータントの一人となったキデンは何者かに襲撃される。 ---- -タイトルのNyx(ニュクス)とはギリシア神話に登場する夜の女神の名である。マーベルのX系タイトルとNew Yorkとイニシャルを並べてたNYXとの掛け言葉だろうか。 マーベルユニバースにはまさに神としてのNyXもキャラクターとして登場するが、それとは無関係であると思われる。
**NYX NYXは2003年に刊行されたマーベルのミニシリーズ。#7で完結。 2008年にはその続編となるNYX:No Way Homeも刊行された。 ***概要 危険なニューヨークの下町で暮らすティーンエイジャーにスポットをあて、ミュータント能力が引き起こす影響やドラマを描く。 舞台は暴力沙汰が絶えないハイスクールやホームレスとしての路上生活。派手なアクションや能力者同士のバトルはほとんど無く、ミュータントやスーパーヒーローとは無縁の生活を送る人々の感性で物語は進む。 主人公、[[キデン・ニクソン]]はミュータント能力を発現させるが、それによりむしろ運命に翻弄されてしまう。 また、アニメで人気キャラクターとなった[[X-23]]が初登場するシリーズでもあるが、その強力な能力を生かすシーンは多くなく、作中では彼女がX-23やローラ・キニーであるとは明示されない(ただし、拳とつま先のクロウでそれとわかる)。 あくまで現実社会で、差別の対象となるミュータントとなってしまったティーンエイジャーの葛藤、家族や社会との軋轢、たくましく生きる姿をリアルに描く。 #ref(nyx.jpg) (NYX#1,2003年) 【以下の記述にはネタバレを含みます】 ***登場人物 [[キデン・ニクソン]](Kiden NIixon)……ニューヨークの下町で暮らす少女。素行は良いとは言えないが、たくましく思いやりのある少女。 キャメロン・パルマー (Cameron Palmer)……キデンが通うハイスクールの女教師。キデンの身を案じている。 黒い髪の少女……売春婦。ほとんど何もしゃべらず、ミステリアスな少女。しかし特異な能力を持っている。 タチアナ・キャバン(Tatiana Caban)…… ブロンクスのハイスクールに通う少女。動物を愛する。突如発現したミューテーションにより学校を追われてしまう。 ゼブラ・ダディ(Zebra Daddy)……黒髪の少女に売春を斡旋するポン引きのボス。 ボビー・ソウル(Felon)……ゼブラ・ダディと親交のあるミュータント。自らの霊体と肉体を切り離し、他人に乗り移って操る能力を持つ。 ボビーの弟(Lil' Bro)……理由は不明だが何も話さず、自発的な行動は一切できない少年。 ヘクター・モラレス(Hector Morales)……キデンに逆恨みする不良少年。 ***各号のあらすじ NYX#1 キデン・ニクソンは幼少の頃、警察官だった父をならず者に目の前で殺された過去がある。 時が過ぎ、キデンは女子高生となっていた。ある日、知り合いの店で買い物をしていると、同じハイスクールの不良少年ヘクターが万引きをしているのを発見し、店主に報告したため逆恨みされてしまう。 ヘクターはキデンに難癖をつけ、ケンカになったはずみでキデンは少年のピアスを引きちぎってしまう。 ハイスクールで復讐を受け、友人が危ない目に遭った瞬間、突如回りの時間が止まった。そしてキデンが不良少年の腕に軽く触れただけで骨を折ってしまうのだった。 NYX#2 腕を折られた不良少年ヘクターは更に恨みを募らせ、学校に拳銃を持ち込みキデンを狙って発砲した。 キデンは再び能力を発動し銃弾をかわす。しかし、それが女教師パルマーに命中するとは思ってもいなかった。 6ヶ月後、パルマーは夫と別れ、教師も辞め、荒れた生活を送っていた。 キデンは、バスルームで自殺を試みたパルマーを発見した。 NYX#3 パルマーは意識を取り戻す。 キデンはミズ・パルマーに学校で起きた不思議な出来事を話すが信じてもらえない。 その夜、死んだ父がキデンの夢に現れ、ホテルブラジルの202号室というメッセージを残す。 キデンが行ってみると、その部屋では黒い髪の少女が血まみれになって座っていた。 NYX#4 キデンはパルマーと再会するまでの6ヶ月にあったことを回想する。 銃撃事件の後、キデンは学校を飛び出し、そのままホームレスになっていた。 路地裏で不良たちに襲われたとき、能力が再び発動し、自分がミュータントなのだと気づいた。 他のホームレスの少年少女たちと暮らした後、家に帰ったがすでに母は再婚が決まり、家族は引っ越しの予定になっていた。 キデンは路上生活を続けることにしたが、その夜、死んだ父が初めて夢に現れた。彼はパルマーを救えと言うのだった。 パルマー、キデン、黒い髪の少女はパルマーのアパートで体を休める。そこでキデンはこの6か月間の出来事や父の霊についてパルマーに話すが、やはり信じてもらえない。ミズ・パルマーが話し合いを打ち切ろうとしたとき、再び父の霊が現れた。 NYX#5 黒髪の少女を雇っていたポン引きのボス、ゼブラ・ダディは彼女を連れ戻そうと躍起になり、子分たちにミズ・パルマーのアパートを襲撃させる。 黒髪の少女が拳から金属の爪出す能力を使い、3人は辛くも脱出するが、行き場を失い途方に暮れてしまう。 一方、ある学校ではタチアナという少女に異変が起きていた。感覚が無闇に鋭くなったかと思うと、全身が犬のように変化し始めたのだ。学生達はタチアナを追い立てる。 キデンたち3人が父の霊に導かれるままに動いていると、変身したタチアナが逃げて走って来る。 3人がタチアナを追うと、彼女は今度は黒猫の姿に変身していた。 NYX#6 自らのアストラル体を操るミュータント、ボビー・ソウルは、ポン引きのボス、ゼブラ・ダディから逃げた女たちの追跡を依頼される。 ボビー・ソウルは嫌々ながらも、誰も傷つけないという条件で引き受けた。意識を失ったまま自発的な行動が一切できない弟のために金が必要だったからだ。 キデン、パルマー、黒髪の少女、タチアナの4人は路上生活を続けるが…… NYX#7 ゼブラ・ダディは武装した子分たちを使ってキデンたちを捜索させる。 一方、ボビー・ソウルのアパートにはキデンの父の霊が現れ、キデンたちを助けるように指示をしていた。 キデンたち4人は一度パルマーのアパートに戻り、資金を調達することにするが、そこには既にゼブラ・ダディのファミリーの手が伸びていた。 ---- **NYX:No Way Home (2008年〜2009年) ***概要 [[M-Day]]によって世界のミュータントが数百人に減った直後の時期を描く。 キデンはボビー・ソウルとその弟、タチアナの4人で暮らしていた。飲食店で働き、もはやホームレスではない。 ある日、キデンが以前通っていた高校の女教師だったパルマーが何者かに拉致される。 キデンはパルマーの救出を決意するが…… ---- -タイトルのNyx(ニュクス)とはギリシア神話に登場する夜の女神の名である。マーベルのX系タイトルとNew Yorkのイニシャルを並べたNYXとの掛け言葉だろうか。 -マーベルユニバースにはまさに神としてのNyx(Nox)もキャラクターとして登場するが、それとは無関係であると思われる。 ---- アメコミ@wiki

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