「パニッシャー」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

パニッシャー - (2012/07/25 (水) 06:58:40) の最新版との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

***パニッシャー(Punisher) / フランク・キャッスル (Frank Castle) 初出:the Amazing Spider-Man#129(1974年2月10日) 種族:人間 *概要 パニッシャーはマーベルコミックに登場するヒーローで、ニューヨークを拠点に活動する[[クライムファイター]]。その正体は元海兵隊員のフランク・キャッスル。 何があっても敵を殺さない多くのヒーローとは違い、悪人は容赦なく殺すという信念を持つ。スパイダーマンの敵として初登場し、1987年にはパニッシャーをタイトルとした単独シリーズを獲得した。 現在はマーベル・ユニヴァースを代表する[[アンチ・ヒーロー]]となり、異彩を放っている。他のヒーローたちと強調することは少ないが、大型クロスオーバーなどでは、その時パニッシャーはどうしているのかに触れることも多い。 また、[[ゴーストライダー]]のジョニー・ブレイズがパニッシャーを名乗っていた時期もある。 *能力 スーパーパワーは無いが、元海兵隊員としての技能を生かし、豊富な銃器や武器の知識、戦略を生かして戦う。 悪人を殺すためなら手段を選ばない非情さも持つ。 *経歴とオリジン ***初登場 キャラクターとしての初登場は"the Amazing Spider-Man"誌上だった。 この時期のスパイダーマンは恋人[[グウェン・ステイシー]]を失った直後で、[[グリーンゴブリン]]ことノーマン・オズボーン殺害の容疑をかけられていた。 スパイダーマンの敵[[ジャッカル]]がそれにつけ込み、犯罪者であれば容赦なく殺す男、パニッシャーをけしかけ、スパイダーマンの命を狙わせた。 ストーリーの最後にはスパイダーマンがパニッシャーを縛り上げ、説得の末に誤解を解くことに成功した。 #ref(punisher1.jpg) #ref(pani2.jpg) (the Amazing Spider-Man#129,1974) 初登場時のパニッシャー。ライフルがオモチャっぽい。右は[[ジャッカル]]。 ***オリジン オリジンが初めて描かれたのは"Marvel Preview #2" (1975年)だった。 その後、Marvel Super Action #1 (1976年)、Punisher: Year One #1-4 (1994年-1995年)、Nam #52 (1991年)などでその過去が描かれた。 フランク・キャッスルはニューヨーク生まれ。両親はイタリア系で、生名はフランシス・カスティグリオーネ(Francis Castiglione)。 元アメリカ海兵隊の大尉。軍に入る前はカトリックの僧になる修行をしていたが、悪を行った者を許せないために進路を変更した。また入隊前に彼は恋人のマリアが妊娠したために結婚した。 基礎訓練を卒業すると歩兵学校、海兵隊武装偵察部隊(特殊部隊)、そして狙撃訓練、空挺部隊訓練、水中爆破部隊訓練と進み、海軍の特殊部隊ネイビー・シールに入隊する資格を得た。 ベトナム戦争では特殊部隊の最前線で戦い、多数の勲章を得た。 また、[[キャプテン・アメリカ]]に憧れて軍に入ったとも言われている。 ベトナムから帰還し、少し経った頃。 フランクは妻のマリアと二人の子供を連れてセントラルパークでピクニックを楽しんでいた。そこでマフィアのコスタ・ファミリーの処刑を目撃してしまい、フランクの一家は無惨にも皆殺しにされてしまう。しかし、フランクは生き残った。 フランクは警察に家族を撃った犯人全員を伝えることができたが、コスタ・ファミリーの権力は強大で、警察も手出しができないほどだった。 彼は自らの手でマフィアたちに復讐することを決め、ドクロをモチーフにしたボディーアーマーに身を包み、犯罪に対する孤独な戦争を挑む男、パニッシャーを名乗るようになった。 ***パニッシャーの死と復活 パニッシャーはH.A.M.M.E.R.の長官として実権を握ったノーマン・オズボーンを暗殺しようとするが、失敗。 "Dark Reign: The List - Punisher"(2009年10月)で、ノーマン・オズボーンは大空挺部隊を率いてパニッシャーの命を狙った。 パニッシャーは孤軍奮闘するが、ノーマンはウルヴァリンの息子[[ダケン]]を送り込んだ。ウルヴァリンと同等の能力を持つダケンとも互角の勝負をするも、最後にはバラバラにされ、首を跳ねられて絶命した。 その直後、パニッシャーの遺体はモンスター・メトロポリスの怪物たちによって拾われ、吸血鬼モービウスがツギハギだらけの半機械化した怪物、『フランケン・キャッスル』として蘇らせた(Punisher vol.7#11,2009年11月)。パニッシャーはリージョン・オブ・モンスターの一員となり、怪物たちを守るために戦った。シリーズの最後には元の姿に戻ることができた。 現在、パニッシャーは[[ヴァルチャー]]との戦いのため片目を失っている。 #image(frankenc.jpg) (Punisher vol.7#11,2009) フランケン・キャッスル。内容はコミカルなタッチになっている。 *実写作品 パニッシャーはこれまで三度映画化されている。 その度に新しく作り直され、三作の間に関連は無い。 ***パニッシャー(1989年) 最初の映画化は1989年のオーストラリア映画だった(日本公開は1990年)。 主演はロッキー4でロッキーの敵ドラゴを演じたドルフ・ラングレン。 しかし、パニッシャーのトレードマークと言える胸にドクロのついた衣装は登場しなかった。 ***パニッシャー(2004年) 二回目の映画はハリウッド映画となったが、部隊はニューヨークからフロリダに移され、経歴も元海兵隊員ではなく湾岸戦争を経験したFBI捜査官となった。 主演はスティーブン・キング原作の映画『ミスト』で主演したトーマス・ジェーン。 ***パニッシャー:ウォー・ゾーン(2008年) マーベル・スタジオズが製作し、ようやくニューヨークを舞台に、ドクロを胸に抱いたパニッシャーらしいパニッシャーとなった三作目。 主演は後にマイティ・ソーで[[ヴォルスタッグ]]を演じることになるレイ・スティーヴンソン。 敵は原作にも登場した宿敵[[ジグソウ]]となった。 ***テレビドラマ 2011年の10月にテレビドラマの企画が発表された。 ----
***パニッシャー(Punisher) / フランク・キャッスル (Frank Castle) 初出:the Amazing Spider-Man#129(1974年2月10日) 種族:人間 *概要 パニッシャーはマーベルコミックに登場するヒーローで、ニューヨークを拠点に活動する[[クライムファイター]]。 その正体は元海兵隊員のフランク・キャッスル。 何があっても敵を殺さない多くのヒーローとは違い、悪人は容赦なく殺す。 スパイダーマンの敵として初登場し、1987年にはパニッシャーをタイトルとした単独シリーズを獲得した。 現在はマーベル・ユニヴァースを代表する[[アンチ・ヒーロー]]となり、異彩を放っている。 他のヒーローたちと協調することは少ないが、大型クロスオーバーなどでは、その時パニッシャーはどうしているのかに触れることも多い。 また、[[ゴーストライダー]]のジョニー・ブレイズがパニッシャーを名乗っていた時期もある。 情け無用の非情な処刑人であるが、ストーリーがスベると変な方向にいってしまうことがある。 -フランケン・キャッスル(下記参照) -[[ウォーマシン]]にドクロマークを描いて、アーマーを着て暴れる -コズミックライダーに生まれ変わり、マーベルの歴史を改編する など *能力 スーパーパワーは無いが、元海兵隊員としての技能を生かし、豊富な銃器や武器の知識、戦略を生かして戦う。 基本的には通常の銃火器を使用するが、いかなる手段で手に入れたのかヴィラン達のハイテク装備を多数所持し使用していたり、トニー・スタークの会社の倉庫から潜入用スーツを盗み出してもいる。 悪人を殺すためなら手段を選ばない非情さも持つ。 *経歴とオリジン ***初登場 キャラクターとしての初登場は"the Amazing Spider-Man"誌上だった。 この時期のスパイダーマンは恋人[[グウェン・ステイシー]]を失った直後で、[[グリーンゴブリン]]ことノーマン・オズボーン殺害の容疑をかけられていた。 スパイダーマンの敵[[ジャッカル]]がそれにつけ込み、犯罪者であれば容赦なく殺す男、パニッシャーをけしかけ、スパイダーマンの命を狙わせる。 ストーリーの最後にはスパイダーマンがパニッシャーを縛り上げ、説得の末に誤解を解くことに成功した。 #ref(punisher1.jpg) #ref(pani2.jpg) (the Amazing Spider-Man#129,1974) 初登場時のパニッシャー。ライフルがオモチャっぽい。緑色のヴィランは[[ジャッカル]]。 ***オリジン オリジンが初めて描かれたのは"Marvel Preview #2" (1975年)だった。 その後、Marvel Super Action #1 (1976年)、Punisher: Year One #1-4 (1994年-1995年)、Nam #52 (1991年)などでその過去が描かれた。 フランク・キャッスルはニューヨーク生まれ。両親はイタリア系(シシリア人)で、生名はフランシス・カスティグリオーネ(Francis Castiglione)。ベトナム戦争中に、合法的に名前を変えている。 元アメリカ海兵隊の大尉。 軍に入る前はカトリックの僧になる修行をしていたが、悪を行った者を許せないために進路を変更した。 入隊前に恋人のマリアが妊娠したために結婚。 基礎訓練を卒業すると歩兵学校、海兵隊武装偵察部隊(特殊部隊)、そして狙撃訓練、空挺部隊訓練、水中爆破部隊訓練と進み、海軍の特殊部隊ネイビー・シールに入隊する資格を得た。 ベトナム戦争では特殊部隊の最前線で戦い、多数の勲章を得た。 [[キャプテン・アメリカ]]に憧れて軍に入ったとも言われている。 ベトナムから帰還し、少し経った頃。 フランクは妻のマリアと二人の子供を連れてセントラルパークでピクニックを楽しんでいた。 そこでマフィアのコスタ・ファミリーの処刑を目撃してしまい、フランクの一家は無惨にも皆殺しにされてしまう。 しかし、フランクは生き残った。 フランクは警察に家族を撃った犯人全員を伝えることができたが、コスタ・ファミリーの権力は強大で、警察も手出しができないほどだった。 彼は自らの手でマフィアたちに復讐することを決め、ドクロをモチーフにしたボディーアーマーに身を包み、犯罪に対する孤独な戦争を挑む男、パニッシャーを名乗るようになった。 ***パニッシャーの死と復活 パニッシャーはH.A.M.M.E.R.の長官として実権を握ったノーマン・オズボーン([[グリーンゴブリン]]を名乗ったこともある男)を暗殺しようとするが、失敗する。 "Dark Reign: The List - Punisher"(2009年10月)で、ノーマン・オズボーンは大空挺部隊を率いてパニッシャーの命を狙った。 パニッシャーは孤軍奮闘するが、ノーマンは[[ウルヴァリン]]の息子[[ダケン]]を送り込んだ。 ウルヴァリンと同等の能力を持つダケンとも互角の勝負をするも、最後にはバラバラにされ、首を跳ねられて絶命した。 その直後、パニッシャーの遺体はモンスター・メトロポリスの怪物たちによって拾われ、吸血鬼[[モービウス]](スパイダーマンのヴィランである)がツギハギだらけの半機械化した怪物、『フランケン・キャッスル』として蘇らせた(Punisher vol.7#11,2009年11月)。 パニッシャーはリージョン・オブ・モンスターの一員となり、怪物たちを守るために戦った。シリーズの最後には元の姿に戻ることができた。 現在、パニッシャーは[[ヴァルチャー]]との戦いのため片目を失っている。 #image(frankenc.jpg) (Punisher vol.7#11,2009) フランケン・キャッスル。内容はコミカルなタッチになっている。 ***フィスト·オブ・ザ・ビースト 日本の暗殺忍者集団[[ザ・ハンド]]の支配者アーク・プリーストに見いだされ、ハンドの守護者「フィスト・オブ・ザ・ビースト」となった。ハイ·プリーストはフランクの妻マリアを蘇らせその生存維持をフランク迎え入れる交渉に使った。 ハンドの神ビーストの支配下におかれ、その恩恵により様々な能力を覚醒させる。 一方で[[オリンポス]]の戦争の神[[アレス]]は自らの「戦争」を続けるパニッシャーを自らの信者のようなものと(勝手に)見做しており、他の神の支配下に置かれたことやアレス配下の武器商人組織を攻撃したパニッシャーを改心させるために動き始める。 まさにハンドとアレス軍との戦争の末にフランクはアレスを撃破。完全に覚醒した「フィスト・オブ・ザ・ビースト」の力で数々の悪の組織に虐殺とも言うべき壊滅的な打撃を与え、「殺すリスト」の最後に入っていたアーク・プリーストを倒す(後に実は生きていたと判明)と自らの戦争は終わったと確信し、マリアの元へ帰った。 しかしマリアは記憶を取り戻し、フランクが戦争から帰還後も生来の戦い好きに取り憑かれある種の二重生活を送っていたことや、その複雑な性格に疲れ果て死の銃撃を浴びる前に離婚を切り出そうとしていたことを思い出し、またハンドの資料によりフランクがパニッシャーとして「妻である自分と何よりも子供たちの名のもとに復讐として殺戮を続けていたこと」を知るとそれを許せなくなる。そして帰還したフランクに銃弾を放ち、瀕死の重傷を負わせる。 フランクは一命を取り留めるがマリアから真意を聞かされると絶望し、最後の「フィスト・オブ・ザ・ビースト」の力で自らを消滅させた。 しかしフランクは死なず[[ウィアードワールド]]に転移され、「パニッシャー」の名を捨てて新たな戦いに身を投じることになった。 ([[Punisher Vol.13]],2023年) *コミックスのクロスオーバー 人気があるので、他社コミックスなどとのクロスオーバーも多くつくられている。 -ほのぼの学園恋愛もののアーチー(アーチー・コミックス) -バットマン(邦訳あり):必殺のパニッシャー対不殺の[[バットマン]]!最初はアズラエル・バットマン、二冊目はブルース・ウェイン([[バットマン]])と共闘? -ウィッチブレイド -ペインキラー・ジェーン:[[ヒーリングファクター]]を持つ元女警官ペインキラー・ジェーンと共闘。 -エミネム:ラッパーのエミネムがパニッシャーと共闘? --マーベルは、[[スパイダーマン]]とか[[ウルヴァリン]]とかのメジャーなヒーローを薦めたが、エミネムが「パニッシャーでやる」と決めたそうな。 *実写作品 パニッシャーはこれまで三度映画化されている。 その度に新しく作り直され、三作の間に関連は無い。 一時、マーベルはパニッシャーの映画化権を失っており、マーベルスタジオ以外でつくられた作品がある。現在は権利を取り返していると発表している。 ***パニッシャー(1989年) 最初の映画化は1989年のオーストラリア映画だった(日本公開は1990年)。 主演はロッキー4でロッキーの敵ドラゴを演じたドルフ・ラングレン。 しかし、パニッシャーのトレードマークと言える胸にドクロのついた衣装は登場しなかった。 本作は、当時マーベルを買収していたペレルマンの映画会社(ニュー・ワールド・ピクチャーズ)主導で作られており、原作に対する「尊敬」が薄く、[[スタン・リー]]は試写にも行かなかったとされる。 [[スタン・リー]]は、本作を「やつらは自分の仕事をやったんだ」と評した。 ***[[パニッシャー(2004年)>パニッシャー(実写映画、2004年)]] 二回目の映画化はハリウッド映画となったが、部隊はニューヨークからフロリダに移され、経歴も元海兵隊員ではなく湾岸戦争を経験したFBI捜査官となった。 主演はスティーブン・キング原作の映画『ミスト』で主演したトーマス・ジェーン。 制作はアルティザン・エンターテイメントとマーベルが長期契約で進めていたが、ライオンズゲートがアルティザンを買収。公開はライオンズゲートが行った。 ***パニッシャー:ウォー・ゾーン(2008年) マーベル・スタジオズが製作し、ようやくニューヨークを舞台に、ドクロを胸に抱いたパニッシャーらしいパニッシャーとなった三作目。 主演は後にマイティ・ソーで[[ヴォルスタッグ]]を演じることになるレイ・スティーヴンソン。 敵は原作にも登場した宿敵[[ジグソウ]]となった。 ***実写ドラマ [[マーベル・シネマティック・ユニバース]]に属するNETFLIX版ドラマ"デアデビル"シーズン2に登場。 さらにスピンオフの[[パニッシャー>パニッシャー(実写ドラマ)]]では主人公となった。 ---- pageview &counter(total) ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: