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シーハルク」を以下のとおり復元します。
***シーハルク(She-Hulk) / ジェニファー・ウォルターズ(Jennifer "Jen" Walters)

初出:"Savage She-Hulk #1" (1980年2月)
種族:変異した人間、女性

#ref(she.jpg)
(She-Hulk#7,2006年5月)

*概要
女性版ハルク。
ジェニファーは[[ハルク]]ことブルース・バナーの従姉妹で弁護士。現在もヒーロー稼業の傍ら弁護士を続けている。
過去に[[ファンタスティック・フォー]]や[[アベンジャーズ]]などに所属。

**誕生の背景
シーハルクは、[[スタン・リー]]がコミック向け(香港の歌手の宣伝用につくったものとかは除く)に直接制作した最後のキャラクター(ただし "Ravage 2099"を除く)。制作の動機は、TV版の「超人ハルク」の成功と、「バイニック・ジェミー」の制作(((バイニック・ジェミーは「六百万ドルの男」の女性版スピンオフ(スティーブ・オースチンの婚約者がジェミー・ソマーズである)。ただし後に「六百万ドルの男」の放送局が変わったため、クロスオーバーができなくなった。))。つまり、ハルクの女性版スピンオフが作られ、TV局に版権を取られることを恐れたマーベル側が、「先に作ってしまえ」としたもの。

*オリジンと経歴
警察や軍隊に追われ、逃亡を続けていた[[ブルース・バナー>ハルク]]は、助けを求めて従姉妹のジェニファーの元を訪れた。
その時、ジェニファーはある殺人に関わった男の弁護を依頼されたため、事件の黒幕に命を狙われていた。
ジェニファーは[[バナー>ハルク]]の目の前で殺し屋に撃たれ、重体となる。[[バナー>ハルク]]はそれがどんな結果を生むか知らず、自分の血を輸血。
入院した病院に再び殺し屋たちが現れると、ジェニファーはハルクのような緑色の怪物に変身した。殺し屋たちはそれを「シーハルク」と呼んだ。
シーハルクが暴れたため、恐れをなした殺し屋は駆けつけた警官たちの前で事件の真相を暴露。
ジェニファーは正体がバレないようにこっそり病院に戻った。
(Savage She-Hulk #1)

後に、超人たちの関わる事件の弁護士として、超人向けの法律事務所「グッドマン、リーバー、カーツバーグ・アンド・ホリウェイ法律事務所」の弁護士として活躍。ただし彼らがよく口にするのは「我々はジェニファー・ウォルターズくんを雇ったので、シー・ハルクを雇ったのではない」とのこと。

さらに独立して自分の事務所を構えるまでになる。当初は[[ヘルキャット]]を[[サイドキック]]にして、事務所の探偵として使うつもりだったが、[[ヘルキャット]]が探偵に向いていないことが分かり、解雇する。自分の事務所は、元ミュータントが大家さんのビルの一室を借りて開いたが、同じビルに[[ハワード・ザ・ダック]]が探偵事務所を開いていたりしている。

しかしシビル・ウォーIIでは、いとこの[[ブルース・バナー>ハルク]]が死亡し、シーハルクも[[サノス]]と討ち合ってしばらく昏睡に陥る。命は取り留めたものの、以前のような活躍ができなくなった。なお[[ヘルキャット]]は部屋代を稼ぐため、超人派遣業を始めた。

シーハルクは弁護士業を続けているものの、以前のようなコントロールができなくなり、再訴のようにストレスがかかると凶暴な”ハルク”に変身してしまうようになる。

**"Sensational She-Hulk"となわとび
"Sensational She-Hulk"でシーハルクはセクシー&コメディキャラとなる。
同誌で、シーハルクは「自分がコミックスのキャラクターであることを知っている」とされ、後の[[デッドプール]]などに連なるメタなギャグが生み出された。また、コミック・コードもネタにされた。

特に"Sensational She-Hulk #40"(1992年1月)で披露した全裸なわとびは今でも語り草となっている。
この概要については外部サイトに詳しいのでそちらを[[参照>>http://dic.nicovideo.jp/a/シーハルク]]
再録は、2010年の"She-Hulk Sensational" #1、2019年オムニバス版"The Sensational She-Hulk by John Bryne"になされている。
女編集者「あんたが本当にハダカで縄跳びするなんて、考えているバカはいないわよ!」

**シーハルクの性遍歴
「ガンマ線の影響で性欲が強くなった」という冗談がファンの間であるくらい、奔放である。
主な相手は次の通り。
-[[ホークアイ]]:バトルワールドでビヨンダーを倒した後の話で、おつきあい。
-クレイ・クォーターメイン:故人。[[S.H.I.E.L.D.]]のエージェント。
-[[ハーキュリーズ]]:バイセクシャルの噂があったが、ゲイの部分は最近魔法でなくなったらしい。Sensational She-Hulk時代には意識を失ったり、寝ているシーハルクはハーキュリーズといい雰囲気になる夢をよく見ていた。
-[[アイアンマン]]ことトニー・スターク:ベッドでピロートークをしていた時に、乗っていたヘリキャリアが(やっぱり)墜落。
-[[ワイアット・ウイングフット]]:結構長続きしたらしい。
-[[スターフォックス]]ことエロス:サノスの兄弟で、唯一サノスと親戚付き合いをしている、エターナルズの一員。[[ワスプ]]に「(名前がまずいから)アベンジャーズではスターフォックスにしなさい」と言われた。エロスの微笑みは、感情を操ることができる。このときは自力で彼女を落としたらしい。
-[[ルーク・ケイジ]]:シーハルクがヒーロー・フォー・ハイアーに在籍していたとき、[[ミズ・マーベル]]ことキャロル・ダンバースが、[[ジェシカ・ジョーンズ]]に「(ルークが)シーハルクと付き合ってるわよ」と言っている。
-[[ハルク]]:いとこ同士でいいのか?Old Man Loganでの話。
-[[ジョン・ジェイムソン>マン=ウルフ]](デーリービューグルの社主、ジョン・ジョナ・ジェイムソン2世の息子):エロスの微笑みでラブラブになり、同棲、そして結婚までいってしまった(ギリギリで止まったという説もある)が、エロスの仕業と分かると一気に冷却。
-[[ジャガーノート]]:ベッドの上でもアンストッパブル。激しいセックスで、ベッドもベッドサイドの家具も破壊!よくネタにされるが、残念ながら、このシーハルクは異次元の偽物である。

***トリビア
-グッドマン、リーバー、カーツバーグ・アンド・ホリウェイ法律事務所( Goodman, Lieber, Kurtzberg & Holliway, 略称: GLK&H)という名前は、法律事務所を設立した弁護士の名前という設定。
マーベル社の設立者であるMartin Goodman、
[[スタン・リー]]の本名(生まれたときの名前)Stanley Lieber、
[[ジャック・カービー]]の本名Jacob Kurtzberg
からとっている。
あとはHolden Holliwayという架空のキャラクターで、Holliwayの孫娘がサウスポーというヴィランになったため、シーハルクに対処をお願いする。
-GLK&Hが扱った裁判の中に、「[[ハワード・ザ・ダック]]対ジョージ・ルーカス」というのがある。勝手に名前を使われた[[ハワード・ザ・ダック]]が、映画を作ったジョージ・ルーカスを訴えたもの(もちろん冗談)。
-[[ハルク]]もそうだが彼女もかなりの大食いであり、エッグベネディクト6つくらいはスナック感覚で平らげる。目撃した[[ダズラー]]は唖然としていた。

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