ウルヴァリン(wolverine) / ローガン(Logan) / ジェイムズ・ハウレット(james Howlett)
初出:The Incredible Hulk #180-181(1974年10月〜11月)
種族:ミュータント、男性、カナダ人
所属:デパートメントH,
X-MEN,
ニューアベンジャーズ,その他
概要
マーベルで最も人気のあるキャラクターの一人で
ミュータント。
常に複数のタイトルにまたがって登場し、事実上主人公になることも多い。
彼については本を一冊書けるほどのトピックがあり、実際にウルヴァリン パーフェクト・ガイドという解説本も出版された。
国籍はカナダで、
アルファフライトなどのカナダのチームとも関係が深い。
日本通で、日本人と結婚する予定だった(結婚写真はとても日本風とは思えない格好なのだが)。
能力
ヒーリング・ファクター:骨だけになるほどの攻撃を受けても回復する。
ボーンクロウ:手の甲から飛び出す左右3本ずつのツメ。
野性的な感覚を備え、嗅覚や聴覚が鋭い。
経歴
初登場の"The Incredible Hulk"では
ハルクの敵、ウェポンXとして登場。当初は特にミュータントという設定はなく謎の存在だった。
その後"Giant-Size X-MEN"#1(1975年5月)で
プロフェッサーXにスカウトされ、
X-MENのメンバーに加わった。
過去の記憶を失っているという設定で、いくつもの後づけ設定が加えられたが、2001年からのミニシリーズ"WOLVERRINE ORIGIN"でその過去が明らかにされた。
また劇中でも"
House of M"によって全ての記憶を取り戻すこととなった。
スキズム
マイクロヴァースの機械生命体が放った弾丸により"インテリジェント・ウィルス”に感染。ヒーリング・ファクターを失う。
Death of Wolverine
名前
本名はジェイムズ・ハウレット。しかし記憶喪失時に名乗っていた名前"ローガン"で呼ばれることが多い。
「毛深いチビ」という蔑称もある。
性格
野性的で荒々しく、好戦的なハードボイルドキャラ。
悪人であっても殺しはしない他の
X-MENとは違い、必要なら相手を殺害できる。
しかし、その奥には義侠心と優しい心が隠されている。
特に仲間を守るためならどんな危険にも飛び込む。
若いミュータント(特に女性)の保護者になることも多い。
関係者
- X-23:ウルヴァリンのDNAを元に、X染色体だけを生かして作った女性型クローン。最近、さらにX-23の遺伝子を使ったクローン、シスターズが現れている。
- ダケン:日本人女性イツとの間に生まれたウルヴァリンの実の息子。
- ガーディアン:アルファフライトのリーダー。ウルヴァリンの母方(ハドソン家)の血族で、ウルヴァリンは親のいとこに当たる。
サイドキック扱い
公式にはウルヴァリンは
サイドキックを持っていないが、なぜか若い女の子とペアを組むことが多い。なので「ウルヴァリン=ロリコン」説というのが根強くある。
アルティメット・バージョン
アルティメット・ユニバースでは"
Ultimatum"事件で
マグニートーに立ち向かい死亡。
その後、アルティメット・ユニバースでは、ミュータントとはスーパーソルジャー計画の派生プロジェクトにより人工的に作られた存在だということが明らかにされた。
ウルヴァリンとは、その実験の中で作られた初めてのミュータントだった。
関係者
ジェイムス・ハドソン・Jr(James Hudson Jr.):ウルヴァリンの息子。父同様、ウルヴァリンを名乗る。
実写映画
トリビア
- 人気キャラであり、2009年1月に発行されたマーベルのコミックスには、24冊にウルヴァリンが登場した(最高記録)。
- 仲間になった女の子に伝わるとされるトリビアに、「実は爪を出すときの音は口で言っている」というのがあるらしい(本当かよ)。
- 負けた相手に、スクィレルガール(お互い爪を出さないスパーリングで敗北)、モリー・ハイエス(教会の外の雪の中に殴り出された)、ミスター・スポック(バルカン・ピンチに完敗)がいる。
- 野獣化すると、マスクで顔を隠したがるという習性がある。
- "Wolverine"というのは和名で「クズリ」という動物。北の極地に生息し、小柄だが非常に気が荒いというので有名。大体、これがウルヴァリンのキャラクター付けになっている。
- 白人にしては身長が低く(160cm)、また体をかがめて構えることがあるので、なおさら低く見える。映画で演じたヒュー・ジャックマン(188cm)は当初大きすぎると言われた。
- 初めてマスクを取るとき、マスクを外すと10代のガキの顔が出てくるという案があったが、却下。結局オヤジになった。
- 昔は酒、タバコ、オンナとやり放題。
- 酒はバカでかいウィスキー?瓶を演説するキャプテン・アメリカの横であおるは、タバコはケーブルの宇宙船の中で吸おうとして消火器で火を消されたうえケーブルから「オレの時代じゃそんなモンはバカしか吸わねぇ」と言われても、消火器を壊して吸うわ、オンナじゃ雑誌の「ペントハウス」(雑誌「プレイボーイ」より過激なヌード写真がウリだった)を立ち読みするわ、だった。
- 子ども向けの啓発も込めたのだろうが、若いころのキティ・プライドがウルヴァリンに「その葉巻ちょっと吸わせて」というと、葉巻を渡して、キティ・プライドがむせてしまい「こんなもの吸えたもんじゃないわ」というシーンがある。
- 当時は、酒やタバコはヒーリング・ファクターがあるミュータントくらいにしかのめるもんじゃないと説明していたらしい。
- ちなみに現在は、マーベル・ユニバースは完全な禁煙である。昔の喫煙シーンも描き直されている。
- 恋人の数がハンパでなく多い(一説には40人)。他人の妻や恋人に惚れる厄介な横恋慕癖((ヘザーやジーン・グレイ)など)が度々ネタにされるが、恋人の総数から見ると横恋慕率はそう高くもなかったりする。
- 赤毛の女が好みらしく、まだ無頼風を吹かせていた頃は「赤毛とみれば他人の女房でも口説く」とされていた(「ハウス・オブ・M」でも言及あり)。
- キティ、ジュビリー、ヒサコ、少女時代のアンナ・マリーのような少女を相棒にしたり、モリー、ケイティ・パワー、エルシーディー(幼女型のロボット)、カマラ・カーンなどに好かれたり、「野獣と少女」という図式が多いせいもある。
- また、心の底にマゾ願望があり、その秘密の部屋をのぞいたエマ・フロストが、鞭を手にしたエマ、SM道具を持ったミスティークやスパイラル、際どいビキニを着たジュエルがいるのを見たが、その中にスクィレルガールがなぜか混じっている。
- 心の中の秘密の部屋には「オレとセックスしたX-MEN」というのもある(ジュビリーは開けなかったけど)
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