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X-23(ミニシリーズ) - (2012/07/08 (日) 17:53:56) の編集履歴(バックアップ)


X-23 : INNOCENCE LOST (ミニシリーズ・タイトル)


出版:2005年

概要

X-23(サブタイトル"INNOCENCE LOST")はマーベルのミニシリーズタイトル。6回完結。
ウルヴァリンのクローン、X-23の出生の秘密が明らかにされる。
ストーリーは2007年の"X-23: TARGET X"へと続く。

主な登場人物

X-23……ウェポンプラス計画によって生まれたウルヴァリンのクローンで23番目の実験体。人間性を持たないように教育され、暗殺用の道具として育てられる。
ザンダー・ライス……ウェポンプラス計画の主任研究者。目的のためには手段を選ばない。ウルヴァリンがウェポンX計画から逃亡した時に父を殺され、恨みを持っている。
サラ・キニー……成功しない計画を補助するために新しく雇われた女性科学者。新進気鋭の遺伝子学者。
マーティン・サッター……ウェポンプラス計画の指導者。
タナカ(センセイ)……武道の達人の老人。X-23に武術を指導する。

【以下の記述には重大なネタバレがあります】


各号のあらすじ


#1

その昔、ウェポンX計画によって完成した被験体は、科学者を殺して逃亡した。その息子、ザンダー・ライス博士は後を継ぎ、ウェポンX計画の研究に従事していた。
それはウェポンXから取り出した細胞標本から完全なクローンを作り出すことだった。しかし、この実験は失敗を繰り返していた。
新しく雇われた科学者サラ・キニーは、実験をX染色体だけで続行することを提案する。つまり、クローンは女性となるのだ。しかも、クローンではなく、遺伝子上の双子として誕生させるという方法だった。
後から参加した者がイニシアチブを取るのが面白くないザンダーは反対するが、キニーは独断で研究を実行し、ついには受精卵の生存を確認する。
それを知ったザンダーは彼女に命じた。もしこの研究を実行するならば、キニー自らクローンの母胎になるしかないと。
9ヶ月後、キニーは無事ウェポンXのクローンを出産した。

#2

ウェポンXのクローン、X-23は7歳になっていた。
しかし人間の子供としては扱われず、完全な武器になるように教育され、格闘技のトレーニングを受けていた。
ただキニーは監視の目を盗んで絵本を読んでやるなど子供として扱うことがあった。
また、格闘技の師だった日本人は、上達の早いX-23を子供を誉めるように扱うのだった。
一方、ザンダーは父を殺したウェポンXヘの復讐を込め、X-23に次々と過酷な実験を科していく。
本来は思春期に訪れることが多いミューテーションを加速させるため放射能を浴びさせ、ヒーリングファクターと骨のクロウを成長させることに成功。さらに、麻酔なしでクロウを研磨し、アダマンチウムでコーティングした。
そして、もう一つの実験があった。
X-23の感情を昂らせ、「バーサーカーレイジ」に到達させる匂いを発する薬「トリガー」を作り出すことだった。
実験は成功し、X-23は格闘技の師を自ら殺してしまうのだった。

#3

実験は実戦段階に移っていた。
X-23は変装して政治家のパーティに忍び込み、わずか20分でターゲットとその家族、さらに目撃者まで殺すことに成功した。
政治家には何の罪も無かったが、これはX-23の暗殺を宣伝するための実験だった。
実験の指導者、マーティン・サッター博士はあらゆる組織から暗殺を請負い、X-23を送り込んだ。それから3年間、X-23は世界中の要人たちを殺しつづけ、一度も失敗することは無かった。
しかし、あるX-23のミッションにザンダーが同行する。
X-23はまたも任務を成功させるが、ザンダーは彼女を敵地に置き去りにした。父を殺したウェポンXへの復讐を込めて。

#4

X-23は自力で施設への帰還を果たすが、何が起きたのか話すことはなかった。
そんなとき、キニーの姪が連続殺人犯に誘拐される事件が起きた。連絡を受けたキニーは、X-23を私用で使い、誘拐犯を殺して姪を救出させる。
一方、ザンダーは実験の指導者マーティンの疲れにつけこみ、その後継者に自分を指名させる。そしてX-23に次のミッションを与えた。ターゲットはウェポンXの指導者、マーティンとその家族だった。

#5

マーティンとその妻が死に、ザンダーは実験のリーダーになった。
ザンダーはキニーに秘密裏に進めていた実験の成果を見せる。それはカプセルの中で成長しているX-24~X-50の胎児だった。
キニー博士は真実を知り、X-23に最後の任務を与えた。
それはザンダー博士の暗殺とカプセルの破壊だった。

#6

X-23は任務を成し遂げた。研究施設を爆破し、ウェポンX計画に関係した科学者たちを皆殺しにした。
キニーはX-23と施設を出て家族として新たな生活を始めるつもりだった。
全てが終わり、施設の外で落ち合うキニーとX-23。しかし、そこにはザンダーの最後の罠が待っていた。キニーの体には、「トリガー」が付着していたのだ。バーサーカーレイジに陥り、我を忘れたX-23はキニーを殺してしまう。
しかし、キニーは最後の手紙を残していた。X-23のために「ローラ」という名前を記して。