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メリー・ジェーン・ワトソン - (2012/07/23 (月) 07:47:41) の編集履歴(バックアップ)


メリー・ジェーン・ワトソン (Mary Jane Watson)

初出:the Amazing Spider-Man#25(1965年6月)
種族:人間、一般人




"Face it tiger... You just hit the jackpot!"

そうよタイガー…あなたは大当たりを引いたのよ!


経歴

メリー・ジェーン・ワトソン、通常MJの初登場はthe Amazing Spider-Man#25(1965年6月)。しかしこの時はベティー・ブラントリズ・アランに対するピーターを巡っての恋のライバルとして登場したのであり、顔は花に隠れて見えなかった。ピーターともまだ出会っていない。
それからずっと叔母のメイはメリー・ジェーンとピーターを会わせようとしていたが、ピーターはずっと渋っていた。どんな女の子かも知らず「ハルクに会うようなもんじゃないのか」などと思っていたほど。二人の出会いが実現したのは#42(1966年11月)で、出版期間で言えば初登場から実に1年以上謎の隣人を続けていたことになる。この時、読者も初めて顔を知る。
初対面であまりの美貌に息を飲むピーターにMJが言ったのが"Face it tiger... You just hit the jackpot!"(そうよタイガー…あなたは大当たりを引いたのよ!)である。このセリフはMJのキャッチフレーズのようになった。
それ以来、何故かMJはピーターのことをタイガーと呼んだ。
二人は意気投合するが、恋が実るのはそれからずっと後のことになる。

(the Amazing Spider-Man#42,1966)
初登場時のMJ。左はあまりの美貌に開いた口がふさがらないピーター。


生い立ち

#257で実はスパイダーマンの正体をずっと知っていたと明かす

ピーターは驚き、どうやって誤摩化そうかと焦るが、#259でMJは自分だけが秘密を知っているのはフェアじゃないと自らの過去を明かした。

MJは女優を志していた母マデリーン(Madeline)と米文学教授の父フィリップ(Philip)の間に生まれた。姉にゲイル(Gayle)がいる。
フィリップは作家を志すようになるがうまくいかず、環境を変えるために職場や住居を点々とし始めた。そのため、MJやゲイルは転校を繰り返していた。フィリップは徐々に苛立ちを蓄え、そのはけ口として子供たちに暴力を振るうようになっていった。
父は教授としては賞を得るほどに大成したが、丁度その頃、マデリーンは彼と離婚し、娘たちと共に親戚の家に住むことになった。
そんな次々と出会いと別れを繰り返す生活の中で、MJは人に気に入られる方法として道化のように振る舞い、演技をするようになっていった。

やがてMJは父方の叔母アンナの家を訪問するのが唯一の楽しみになっていたが、ある日、アンナが紹介したのが友人のメイ・パーカー、すなわちピーター・パーカーの叔母だった。
この頃、MJは13歳。一つ年上で高校生になったばかりのピーターを窓ごしに初めて目撃したという。

そして一家はマデリーンの従兄弟、フランク・ブロウ(Frank Brow)の家で暮らすようになった。
一方で姉ゲイルはダンサーとして成功し始めたが、反対を押し切って高校を卒業後すぐに恋人のティミー・ビルネス(Timmy Byrnes)と結婚し、家を出た。
しかし、ティミーは家族を養うには若く、やがて責任に押しつぶされ、法律学校での勉強が上手くいかないことを家族の責任にし始める。そして二人目の子供が出来たとき、その責任を放棄して家を出た。

ゲイルは子供とともにフランク・ブラウンの家で再び母やMJと暮らすことになった。
MJは金銭的に援助するため演劇部をやめ、放課後はアルバイトをするようになった。
しかし母のマデリーンは健康を壊し、二人目の孫の誕生まで生きることができなかった。
MJは母を失った悲しみの中で姉のゲイルと訣別した。
MJは家族を捨て、あらゆる物から逃げ続けている自分をずっと恥じていることを明かしたのだった。
ピーターはMJの告白を聞いて、もはや自らの正体に関してウソをつけないことを悟った。


結婚

ピーターは二度の告白を経て、The Amazing Spider-Man Annual #21 (1987)でついに結婚を果たした。
しかし、その結婚も2000年代に入り、思わぬ形で終焉を迎えることになった。



アルティメット・スパイダーマン

アルティメット・ユニバースでのMJはピーターの初めての彼女になった。
しかし、グリーンゴブリンの襲撃を受け(このシーンはグウェン・ステイシーの死を描いたthe Amazing Spider-Man#123の強烈なオマージュになっている)二人の仲はぎくしゃくしはじめる。
一度はよりを戻すものの、最終的には別れてしまう。
ピーターはその後でグウェンと付き合うようになり、3人は良い友達になった。

実写映画版スパイダーマン

実写映画では2002年から公開されたトビー・マグワイア主演、サム・ライミ監督三部作に登場。シリーズを通してメインヒロインとして描かれた。演じたのはキルスティン・ダンスト。
このシリーズではMJとピーターは幼馴染みの同級生として描かれた。

スパイダーマン

MJはフラッシュ・トンプソンと付き合っていたが卒業と同時に破局。女優を目指してニューヨークに住み、大学生となったピーターと再会する。
この頃MJはハリー・オズボーンと付き合っていたが、スパイダーマンに命を救われると、その正体がピーターとは知らずに惹かれるようになっていった。
映画のクライマックスではグリーンゴブリンに攫われ、スパイダーマンにまたも救出されることになる。

スパイダーマン2

MJはピーターに惹かれていたが、彼は自分に関わることで彼女の命を危険にさらすことを恐れ、拒否していた。
そんな中、MJはデイリー・ビューグル社の社長、J・ジョナ・ジェイムソンの息子で宇宙飛行士のジョン・ジェイムソンと婚約することになった。
だが密かにピーターを思い続け、ドクター・オクトパスとの戦いの中でスパイダーマンの正体を知る。
最終的にMJが選んだのはピーター・パーカーだった。

スパイダーマン3

二人は恋人同士になっていたが、相変わらずヒーロー稼業で忙しいピーターのせいで、少しずつぎくしゃくし始める。
さらにニューヨークでスパイダーマンが人気者になり、調子に乗ったピーターがグウェン・ステイシーにキスをしたため、MJは怒ってしまう。
やがてハリー・オズボーンに惹かれ始めるが、彼が父ノーマン・オズボーンの意思を受け継ぎ、ピーターに復讐するために利用していることに気づく。しかしハリーに脅迫され、やむなくピーターに別れを切り出す。
最後の戦いを経てピーターとMJはよりを戻した。