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パニッシャー - (2012/07/25 (水) 06:56:56) の編集履歴(バックアップ)


パニッシャー(Punisher) / フランク・キャッスル (Frank Castle)


初出:the Amazing Spider-Man#129(1974年2月10日)
種族:人間


概要

パニッシャーはマーベルコミックに登場するヒーローで、ニューヨークを拠点に活動するクライムファイター。その正体は元海兵隊員のフランク・キャッスル。
何があっても敵を殺さない多くのヒーローとは違い、悪人は容赦なく殺すという信念を持つ。スパイダーマンの敵として初登場し、1987年にはパニッシャーをタイトルとした単独シリーズを獲得した。
現在はマーベル・ユニヴァースを代表するアンチ・ヒーローとなり、異彩を放っている。他のヒーローたちと強調することは少ないが、大型クロスオーバーなどでは、その時パニッシャーはどうしているのかに触れることも多い。

また、ゴーストライダーのジョニー・ブレイズがパニッシャーを名乗っていた時期もある。


能力

スーパーパワーは無いが、元海兵隊員としての技能を生かし、豊富な銃器や武器の知識、戦略を生かして戦う。
悪人を殺すためなら手段を選ばない非情さも持つ。

経歴とオリジン

初登場

キャラクターとしての初登場は"the Amazing Spider-Man"誌上だった。
この時期のスパイダーマンは恋人グウェン・ステイシーを失った直後で、グリーンゴブリンことノーマン・オズボーン殺害の容疑をかけられていた。
スパイダーマンの敵ジャッカルがそれにつけ込み、犯罪者であれば容赦なく殺す男、パニッシャーをけしかけ、スパイダーマンの命を狙わせた。
ストーリーの最後にはスパイダーマンがパニッシャーを縛り上げ、説得の末に誤解を解くことに成功した。

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(the Amazing Spider-Man#129,1974)
初登場時のパニッシャー。ライフルがオモチャっぽい。


オリジン

オリジンが初めて描かれたのは"Marvel Preview #2" (1975年)だった。
その後、Marvel Super Action #1 (1976年)、Punisher: Year One #1-4 (1994年-1995年)、Nam #52 (1991年)などでその過去が描かれた。
フランク・キャッスルはニューヨーク生まれ。両親はイタリア系で、生名はフランシス・カスティグリオーネ(Francis Castiglione)。
元アメリカ海兵隊の大尉。軍に入る前はカトリックの僧になる修行をしていたが、悪を行った者を許せないために進路を変更した。また入隊前に彼は恋人のマリアが妊娠したために結婚した。
基礎訓練を卒業すると歩兵学校、海兵隊武装偵察部隊(特殊部隊)、そして狙撃訓練、空挺部隊訓練、水中爆破部隊訓練と進み、海軍の特殊部隊ネイビー・シールに入隊する資格を得た。
ベトナム戦争では特殊部隊の最前線で戦い、多数の勲章を得た。
また、キャプテン・アメリカに憧れて軍に入ったとも言われている。

ベトナムから帰還し、少し経った頃。
フランクは妻のマリアと二人の子供を連れてセントラルパークでピクニックを楽しんでいた。そこでマフィアのコスタ・ファミリーの処刑を目撃してしまい、フランクの一家は無惨にも皆殺しにされてしまう。しかし、フランクは生き残った。
フランクは警察に家族を撃った犯人全員を伝えることができたが、コスタ・ファミリーの権力は強大で、警察も手出しができないほどだった。
彼は自らの手でマフィアたちに復讐することを決め、ドクロをモチーフにしたボディーアーマーに身を包み、犯罪に対する孤独な戦争を挑む男、パニッシャーを名乗るようになった。

パニッシャーの死と復活

パニッシャーはH.A.M.M.E.R.の長官として実権を握ったノーマン・オズボーンを暗殺しようとするが、失敗。
"Dark Reign: The List - Punisher"(2009年10月)で、ノーマン・オズボーンは大空挺部隊を率いてパニッシャーの命を狙った。
パニッシャーは孤軍奮闘するが、ノーマンはウルヴァリンの息子ダケンを送り込んだ。ウルヴァリンと同等の能力を持つダケンとも互角の勝負をするも、最後にはバラバラにされ、首を跳ねられて絶命した。
その直後、パニッシャーの遺体はモンスター・メトロポリスの怪物たちによって拾われ、吸血鬼モービウスがツギハギだらけの半機械化した怪物、『フランケン・キャッスル』として蘇らせた(Punisher vol.7#11,2009年11月)。パニッシャーはリージョン・オブ・モンスターの一員となり、怪物たちを守るために戦った。シリーズの最後には元の姿に戻ることができた。
現在、パニッシャーはヴァルチャーとの戦いのため片目を失っている。

(Punisher vol.7#11,2009)
フランケン・キャッスル。内容はコミカルなタッチになっている。

実写作品

パニッシャーはこれまで三度映画化されている。
その度に新しく作り直され、三作の間に関連は無い。

パニッシャー(1989年)

最初の映画化は1989年のオーストラリア映画だった(日本公開は1990年)。
主演はロッキー4でロッキーの敵ドラゴを演じたドルフ・ラングレン。
しかし、パニッシャーのトレードマークと言える胸にドクロのついた衣装は登場しなかった。

パニッシャー(2004年)

二回目の映画はハリウッド映画となったが、部隊はニューヨークからフロリダに移され、経歴も元海兵隊員ではなく湾岸戦争を経験したFBI捜査官となった。
主演はスティーブン・キング原作の映画『ミスト』で主演したトーマス・ジェーン。

パニッシャー:ウォー・ゾーン(2008年)

マーベル・スタジオズが製作し、ようやくニューヨークを舞台に、ドクロを胸に抱いたパニッシャーらしいパニッシャーとなった三作目。
主演は後にマイティ・ソーでヴォルスタッグを演じることになるレイ・スティーヴンソン。
敵は原作にも登場した宿敵ジグソウとなった。

テレビドラマ

2011年の10月にテレビドラマの企画が発表された。