キティ・プライド Katherine Anne "Kitty" Pryde
コードネーム:アリエル(Ariel),スプライト(Sprite),シャドウキャット(Shadowcat),2015年からはスターロード
初出:
Uncanny X-Men #129 (1980年1月)
種族:ミュータント、女性、ユダヤ人
概要
キティ・プライドは
X-MENのメンバー。
コードネームは何度か変更しているが、現在はキティ・プライドと名前で呼ばれることの方が多いようだ。
ユダヤ人の家系であり、祖父はアウシュビッツに収容されていた。
能力
"Phasing":体の分子構造を変化させ、壁を通り抜けたり、物体をすり抜けたりできる。
これにより、物理攻撃だけでなくエネルギーブラストなどの攻撃もほぼ無効化。
自分だけでなく、衣服はもちろん、他者や所持品にも影響させられる。
またこの状況で電子機器を通り抜けると、回路に以上を来すことがある。
コンピューターのスペシャリストであり、航空機などの操縦にも長けている。
経歴とオリジン
初登場時は13歳。
セレブロによって発見されたミュータント。ちなみに
ダズラーと同時に発見され、X-MENは二手に別れて保護のため奔走した。
この時、キティはダンススクールで酷い頭痛を感じて帰宅。二階の自室にあるベッドで横になって目を閉じると、いつの間にか床をすり抜けて一階のリビングに降りていた。これが初めてのミュータント能力の発現だった。
X-MENが彼女を発見したことは
ヘルファイア・クラブの知るところとなり、二者による争奪戦が始まる。
プロフェッサーXがキティの両親に”恵まれし子らの学園"を紹介して入学を勧めていた頃、カフェで
コロッサス、
ウルヴァリン、
ストームの三人がキティと過ごしていると、
エマ・フロスト率いるヘルファイア・クラブの戦闘員が襲撃。
三人の
X-MENは捕獲されてしまい、翌朝、キティの機転によって救出される。
キティの両親は愛娘が朝まで連れ出されたことに激怒するが、フェニックスフォースの暗黒面が目覚めかけていた
ジーン・グレイがテレパシーで精神を操作し、両親は事件を忘れた。
(
Uncanny X-Men #129〜#131,1980年)
そして『ダークフェニックス・サーガ』と呼ばれる展開を経てジーンが死亡(後に復活)し、
サイクロップスがX-MENを離脱(後に復帰)すると、キティが入れ替わるようにX-MENのメンバーとなった。
(
Uncanny X-Men #138〜#139)
ジーン・グレイ学園
ブラック・ボルテックス
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー
ペット/サイドキック
一時期、ロッキードという手乗りドラゴンを連れていた。一応戦力にはなっていた様子。
実はロッキードは宇宙人で、妻子持ちのオッサンだった。
恋愛
初登場時で
コロッサスを見た瞬間に気になり出し、やがて恋人となった。
他のキャラクターとも恋愛関係になったことがあるが、コロッサスとの関係が最も深い。
シーアーとの
ジーン・グレイを巡るいざこざで
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーと出会う。宇宙をまたにかけた遠距離恋愛の末に、
スターロードと付き合うことに。さらに
The Black Vortexでは婚約した。
コロッサスもスターロードも本名がピーターであるため、X-MENからはピーター好きと揶揄される。
ついでに子供の頃に飼っていたハムスターの名もピーターだったとバラされる。
ちなみに後述のアルティメット版では
スパイダーマン(ピーター・パーカー)と付き合っていたことも。
アルティメット
アルティメイタム(
Ultimatum)事件を経てミュータントへの迫害が激化するとX-MENを離脱。
ピーターの通う高校に転校。ピーターの友人
コングと心を通わせるように。
家族とも離れ、メイおばさんやグウェン、他のヒーローたちといっしょにピーターの家で同居していた時期もあった。
その後、赤いローブを着た謎のヒーローとして活動するようになる。
実写映画
映画では2000年から始まった三部作に登場。全ての作品で違う女優が演じている。
第一作『
X-メン』ではサメラ・ケイが演じ、第二作『X-MEN2>X-MEN2(実写映画)』ではケイティ・スチュワートが演じたが、両作品ともカメオ出演のような扱いでしかなかった。
第三作『X-MEN:ファイナル ディシジョン>X-MEN:ファイナル ディシジョン(実写映画)』ではエレン・ペイジ好演。正規のX-MENメンバーとなり、
ジャガーノートを倒すなどの活躍を見せた。