トキシン Toxin / パトリック(パディ)・マリガン Patrick "Paddy" Mulligan
初出: Venom vs. Carnage #1(パトリック・マリガンとして)、 Venom vs. Carnage #2(トキシンとして)(共に2004年)
種族:人間+宇宙寄生生命体
シンビオート
概要
トキシンは主に
スパイダーマン系統の作品に登場するスーパーヒーロー。グロテスクな姿であり、自らの残虐な衝動と闘い続けているダークヒーロー的な側面も持つ。
警察官パトリック・マリガンに宇宙の寄生生命体
シンビオートが融合した共生体である。
2005年には単独タイトルの"Toxin"も刊行された。
外見は赤く、カーネイジに似ているがトキシンは下半身は青や濃いグレーで描かれる。
ちなみに"toxin"は生物が体内で生成する毒素のことである。
Toxin#3(2005年)Penciller(cover):Simon Bisley
経歴とオリジン
パトリック・マリガンはアイルランド系で代々ニューヨーク市警に務める家系に産まれた。ジーナという愛する女性と結婚し、子供も生まれ、何の問題もない幸せな暮らしを送っていた。
だが、その生活もサイコパスでシンビオート共生体の
カーネイジと出会うことで一変する。シンビオートは無性生殖で卵を産むが、ちょうどカーネイジの出産に出くわしてしまったのだ。カーネイジが体内に子供を産みつけたことで、パトリックはシンビオート共生体になってしまった。
そのせいでカーネイジに付け狙われることになり、妻のジーナを殺されかけたが、
スパイダーマンと
ブラックキャットの共闘により助けられた。
パトリックはすぐに自分の身体能力が向上していることに気付く。そしてカーネイジに襲われたのをきっかけにトキシンの姿へと変化したが、その力を否定するのではなく、善のために使うことを決めた。しかし、シンビオートの影響による殺人への衝動と闘い続けることになる。
その後はクライムファイターとして活躍し、スパイダーマンと組むこともあった。一人で
ヴェノムとカーネイジのコンビに圧勝するほどの力を発揮することもあった。
やがて、彼は自分の存在がジーナや幼い息子のエドワードを危険に晒すと思い、パトリックはジーナに最低限の説明しかせずに、離別してしまった。
ヴェノムとカーネイジとの戦いから少しして、トキシンは超人刑務所
ラフトからの脱走者を発見する手伝いをするようになった。そして
キングコブラや
レイザーフィストらと戦い、打ち負かした。
パトリックは徐々にシンビオートをコントロールするのが難しくなっていく。そしてこの問題を自殺することで解決しようと考えた。
マリガンは地下鉄に飛び込もうとしたが、シンビオートがこれに抵抗したために生き延びた。その結果、パトリックとトキシンの二つの人格は、一つの同意に達した。
パトリックは1日に2時間ラリーと名乗る中年の男に変身して家族に会い、トキシンは1日に2時間深夜のプレイタイムを設けること。ただし放火、泥棒、殺人などの犯罪行為には手を染めないことだった。
能力
他のシンビオート共生体と同様の能力を持つ。
壁に貼り付き、蔓を伸ばしてスパイダーマンのようにビルの間を「スイング」する。
トキシンはカーネイジと同じように伸ばした爪を発射する。
彼がシンビオートとして発する腕力はヴェノムとカーエイジのコンビを凌駕する。
また、シンビオートが変形し、あらゆる形状の衣類に変化する。
おそらく、他のシンビオートと同様に、炎や音波攻撃には弱いと思われる。