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シンビオート - (2013/01/07 (月) 18:04:18) のソース

***シンビオート Symbiote


種族:地球外の寄生生物
能力:寄生し、宿主に超人的な力を与える。詳細は下記を参照。
初出:The Amazing Spider-Man #252(1984年5月)

*概要
シンビオートは邪悪で凶暴な地球外の寄生生物である。取り憑かれた人間は超人的な腕力や敏捷性を得るが、凶暴化してしまう。
同じシンビオートが宿主を変えて別の人間に取り憑くこともあり、「ヴェノム」や「カーネイジ」といった固有名詞は概ねシンビオートの方に着けられているため、宿主が変わっても名前を引き継ぐことが多い。

ヒーローたちが宇宙の別の惑星で共闘した"Marvel Super Heroes Secret Wars"で、アブゾービングマンとの戦いでスパイダーマンのコスチュームがボロボロになり、その代替として発見した。このシンビオートはスパイダーマンの黒いコスチュームとなった。
地球に帰還を果たしたスパイダーマンはしばらくこれを自分のコスチュームとして身につけていたが、後にファンタスティック・フォーの[[リード・リチャーズ]]の分析により危険であると判明し、破棄することにした。
これがスパイダーマンことピーター・パーカーに恨みを持つエディ・ブロックに寄生した姿がヴェノムとなった。
その後も主にスパイダーマンの作品群に登場し、様々な宿主と結合して独自の名前を得るヴィランとなっている。また、宿主の能力や性格の影響、さらには結びつきの深さ等によって発現する能力が変わり、次々と強力な共生体が登場している。[[ヴェノム]]を始め、独自タイトルも持つ人気キャラクターも存在する。

*性質

人間の宿主と感情や衝動が一致すると、その性質はより強く反映される。例えば[[ヴェノム]]はエディ・ブロックに取り憑いた。これはスパイダーマンに対する怒りと復讐への欲求を共有したからである。つまり、シンビオートは宿主にそれ自身の感情や欲求を反映させ、逆に宿主の感情や欲求から影響を受けるということだ。
地球のシンビオートは最初にスパイダーマンに取り憑いていたため、その能力の影響を強く受けている。その後、エディと共生してヴェノムになった。次にシンビオートに寄生されたのは殺人鬼のクレタス・キャサディで、凶悪な性質と、細胞にまで融合する深い結合のため、カーネイジはヴェノムよりも強い能力を得た(エディは細胞レベルでの結合に抵抗していた)。
シンビオートとの結合には生物学的な段階があり、結合が強いほど強力な共生体になり得る。

シンビオートは宿主のアドレナリンを餌にする。アドレナリンは通常、闘争・逃避反応における血流から摂取している。また、人間の脳に存在する神経伝達物質・フェネルチルアミンという化学物質からも安定供給されている。これはシンビオートが宿主の脳に深く食い込む理由だとされているが、この化学物質フェネチルアミンはチョコレートからも抽出することができる。
シンビオートは、接触している宿主のドーパミンレベルを上昇させる。シンビオートはドーパミン抑制剤の過剰投与によって殺せるか、死に近い状態にできると考えられている。
シンビオートはビタミンCの血中濃度が高い者には取り憑くことができない。

シンビオートは生物の考えや感情を意識的に感知することができる。ただし、これは不明瞭な部分も残る。ヴェノムのシンビオートはスパイダーマンの思考をまねることができ、深く結合していなくても、その精神に反応することができる。ヴェノムのサイキック・スクリームは遠く離れたシンビオートの注意を引くことができるが、強烈な苦痛の感情は大量のシンビオートを殺すことができる。

シンビオートは遺伝子上の記憶を持ち、両親の知識や先祖代々の記憶を引き出すことができる。地球上での最初の宿主スパイダーマンのおかげで、ヴェノムの子孫たちはスパイダーマンのような力を得ることができた。明確な記憶ほど簡単に引き出せるらしい。例えば、シンビオートは[[ギャラクタス]]によって滅ぼされた世界の生き残った種であるため、それがトラウマとなって残り、今でもシンビオートはギャラクタスに強烈な反応を起こす。

シンビオートには性別はなく、無性生殖を行い、通常はその生涯で一つだけ子孫を残す。ヴェノムの場合は、強制的にもっと多くの子孫を抽出された。家族という構造は無く、親と子が共に憎み合うことがある。ヴェノムは殺人を好むカーネイジを憎んだ(囚人だったときに対立していたからでもある)。

*能力
その弾力ある変形自在の形質で、通常兵器はほぼ無効である。打撃を吸収し、銃弾が宿主に届く前に止める。
水中など宿主が呼吸できないような環境でも呼吸できるガスを生成する。
宿主と強力に結合している場合は、治癒力を高める弱めのヒーリングファクターを発現することもあるが、この場合は宿主とシンビオートが強引に引き離されたときにショック状態に陥る可能生がある。
宿主とは互いに思考をやりとりすることができ、ある種のサイキック能力だと思われる。
ヴェノムが苦悩していた時、その精神的な叫びは全世界の感受性の鋭い人間に影響を与え、近くの恒星系に存在していた他のシンビオートにまで受信された。

シンビオートを「着る」ことによって超人的な腕力を得る。例えば、エディ・ブロックはスパイダーマンをも凌駕するほどの力を得た。また、宿主にスピードと敏捷性を付与する。

過去にスパイダーマンと結合していた影響で、ヴェノムとその子孫はクモのような能力を得ている。例えば、壁にとりつくことができ、体組織をクモの糸のように伸ばすことができる。また、スパイダーマンのスパイダーセンス(危険を察知する能力)に感知されない。共生することで、宿主の行動をコントロールできる。

宿主との結合が完全な場合はより生物学的に同化が進み、思考や記憶を共有する。遺伝子に記憶を内包し、他のシンビオートと結合したり取り込むことで、その記憶を共有することができる。

ツルのような器官を形成できる。ヴェノムはこれで攻撃に使ったり、盾を形成する。スクリームは髪の毛を自在に操り、ムチのように扱って攻撃できる。その他にもトゲ、爪、刃などを形成できる。
また、シンビオートは形状変化の能力の応用により、宿主の望む服装に変化することはもちろん、他人への変装や背景との同化といった芸当も可能である。


*主な共生体
#image(blackspider.jpg)
(the AMAZING SPIDER-MAN#252,1984年5月)
ブラックコスチュームのスパイダーマン

-ブラックスパイダーマン
いわゆるブラックコスチュームのスパイダーマン。
[[シークレット・ウォーズ]]のストーリーで、別の惑星で手に入れたシンビオートがコスチュームと結合した。
普段は服に変身していて、ピーターの意思に反応して黒いスパイダーマンのコスチュームに変わる。
カメラなどを収納して自動で取り出せたり、身体能力を向上させたりとスパイダーマンの力を強化したが、危険なものであると判明すると破棄することにした。
映画版[[スパイダーマン3>スパイダーマン3(実写映画)]]のポスターにもなった。

-[[ヴェノム]]
スパイダーマンことピーター・パーカーが捨てたコスチュームがシンビオートとして[[エディ・ブロック]]に取り憑いた姿。スパイダーマンの能力を記憶・再現する。スパイダーマンへの強い恨みが行動原理となっている。
ヴィランであるが、エディはジャーナリストとして彼なりの正義感があり、ダークヒーロー的な側面も持つ。
何度か宿主を変えて代替わりしている。

-[[カーネイジ]]
エディ・ブロックが刑務所に収監されていた時、同室だった殺人鬼クレタス・キャサディに取り憑いた共生体。細胞レベルで結合しているため、ヴェノムの力を凌駕する。

-[[アンチ-ヴェノム]]
エディ・ブロックの体内に残っていたシンビオートの細胞が、[[ミスターネガティブ]]の力で覚醒した姿。白いヴェノム。
シンビオートが取り憑いた人を治す力がある。

-[[ラッシャー]]、[[ライオット]]、[[ファージ]]、[[アゴニー]]
[[ライフ財団]]がヴェノムから強制的に抽出した細胞を元に造り出した五体の人造シンビオート共生体たち。残る一体はスクリーム。のちのこの4体が結合し、ハイブリッドとなる。

-[[スクリーム]]
[[ライフ財団]]が造り出した共生体で、ドナ・ディエゴという女性に共生した姿。髪の毛を自在に操る。精神が暴走し、他のシンビオート共生体を襲うようになる。他の4体の宿主を殺す。

-[[ハイブリッド]]
スクリームに宿主を殺されたラッシャー、ライオット、ファージ、アゴニーのシンビオートが合体した姿。警備員スコット・ワシントンに寄生した。

-[[トキシン]]
カーネイジの子が警察官パトリック・マリガンに取り憑いた共生体。暴力への衝動は強かったが、パトリックが悩みながらもそれを抑え、クライムファイターとして活動した。

-[[スコーン]]
カーネイジから人工的に摘出した種子が精神科医のタニス・ニーヴスに取り憑いた共生体。ヒーローとして活動している。

その他にも下記の共生体が存在し、現在も増殖中である。
-[[ドレッドフェイス]](Dreadface)
-[[クロバー]](Krobaa)

-[[ペイバック]] (Payback)
おそらくベノムの子孫ではないシンビオート。地球にいる経緯は不明。
シンビオートの進化種を自称している。事故により電磁波と融合し、単独では実体を持たない。

-[[ZZZXX]]


(書きかけの項目です。追加・編集してくださる方を募集します)

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-映画版[[スパイダーマン3>スパイダーマン3(実写映画)]]では、隕石と共に飛来したシンビオートがスパイダーマンに取り憑いた。