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Thanos Imperative - (2024/03/01 (金) 17:34:43) のソース

***The Thanos Imperative『サノス・インペラティブ』
(クロスオーバー、マーベル)

出版:2010年6月〜2011年1月
メインタイトル:"The Thanos Imperative”#1〜6

**"If death comes your way and won't let you pass… You make sure you scream right back in his face."ーーピーター・クィル、スターロード

*概要
コズミック系ヒーローのクロスオーバー。
タイ・インなどがなく出版規模は小さいが、2000年代中盤~終盤に"[[Annihilation]]""[[Annihilation: Conquest]]""[[War of Kings]]""[[Realm of Kings]]"と続いたコズミック系ヒーローのストーリーに区切りをつけ、新時代の幕開けへと導く壮大な内容となっている。
また"[[Nova]] vol. 4"と"[[Guardians of the Galaxy]] vol. 2"の完結編でもある。


*掲載誌
"The Thanos Imperative: Ignition" プロローグのワンショット。
ページ増大号だが、後半は1977年のコミック""Logan's Run #6"に掲載された短編"The Final Flower!"の再録でドラックスとサノスの戦いを描く。
"The Thanos Imperative "(メインシリーズ、全6話)
"The Thanos Imperative: Devastation" エピローグのワンショット

*あらすじ
異次元の宇宙"キャンサーバース"(癌宇宙)との戦いを描く。

ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーは巨大な宇宙宗教組織ユニバーサル・チャーチ・オブ・トゥルースが守っていた巨大な繭を発見。その中からサノスが復活した。
([[Guardians of the Galaxy]]Vol. 2 #25)

ユニバーサル・チャーチ・オブ・トゥルースの教祖となったメイガスは信者を何兆人規模に増やし、彼らが住む惑星を次元の裂け目"フォウルト"の近くに集め、一斉に破壊。その魂のエネルギーを利用して、フォウルトから"キャンサーバース"へのゲートを開き、異世界のマー・ヴェルを呼び寄せた。

続いて、キャンサーバースから大艦隊と不定形の怪物"メニーアングルド・ワンズ"の大群が来襲する。

この宇宙規模の危機に、シーアー、クリー、ネガティブゾーンの艦隊が集結する。さらには[[ギャラクタス]]を含むコズミック・ビーイングたちも加勢。

事態は宇宙対宇宙の存亡を賭けた戦いへと発展していく。

「[[デス]]」が死に絶えた世界キャンサーバース誕生の秘密とは?
異世界のマー・ヴェルが探し求める存在、「アバター」とは?
宇宙を救うため、キャンサーバースへと突入するガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーの運命は?

この世界を救う鍵となるのは、これまで何度も宇宙を危機に陥れてきた男、サノス!

*登場キャラクター
[[サノス]]:"Annihilation"で死亡し、愛する死の女神[[デス]]の傍らへと逝ったが、何故か復活。その真意が読み取れない危険な存在。

[[ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー]]
宇宙の果て"ノーウェア"に本拠地を置くヒーローチーム。
[[スターロード]]:リーダー、地球人と宇宙のスパルタクス帝国の皇帝とのハーフ
[[コスモ]]:知性と強力なテレパシーを持つ犬。
[[ドラックス・ザ・デストロイヤー]]:サノスを殺すために創られた人造人間。
[[ガモラ]]:「宇宙で最も危険な女」の異名を持つ女戦士。
[[ロケット・ラクーン]]:重火器を愛し、知性を持ったアライグマ。策略の天才。
[[バグ]]:昆虫型知的生命体。マーシャルアーツと棒術の名人。
[[マンティス]]:強力なテレパシーや予知能力を持つ女性。
[[ムーンドラゴン]]:ドラックスの娘でテレパシーを持つ。
[[グルート]]:植物型知的生命体。故郷の星では王族。
[[メジャー・ヴィクトリー]]異世界から現れた戦士。

[[クリー]]帝国
[[インヒューマンズ]]:女帝[[メデューサ]]を筆頭に、[[クリー]]の支配者となった。
[[ロナン]]:一時的にクリーの支配者となっていたが、その座をインヒューマンズに譲った。

[[シーアー]]帝国
[[グラディエーター]]:シーアーの皇帝。元[[インペリアルガード]]のリーダーで、強力な戦闘力を持つ。

[[ネガティブ・ゾーン]]
[[ブラスタール]]:"War of Kings"で新たにネガティブゾーンの王となった男。

[[シルバーサーファー]]:"Annihilation"以来、再び[[ギャラクタス]]のヘラルドとなっている。
[[クエーサー]]:"Annihilation"で死亡したが復活。
[[ネイモリータ]]:"Civil War"で死亡したが復活。ノヴァの恋人。
[[ベータ・レイ・ビル]]


[キャンサーバース:「死」が死に、生のみが宇宙を支配することになった異次元の世界。今回の敵。
[[メイガス]]:異次元も含めた宇宙を救うために暗黒面へ堕ちたアダム・ウォーロック。宇宙の巨大な宗教組織[[ユニバーサル・チャーチ・オブ・トゥルース]]を統べる。
[[マー・ヴェル]]:こちら側の世界のマーヴェルとは違う歴史を辿った存在。
メニーアングルド・ワンズ:「多角形のもの」。キャンサーバースから大量に現れた不定形の怪物たち。
リベンジャーズ:こちらの世界の[[アベンジャーズ]]にあたるが、死が消失した世界で精神も肉体も歪められてしまった。

ほか



*結末とその後への影響(ネタバレあり)


サノスは女神デスの手により、死の化身として復活させられた存在だった。
キャンサーバースとは、こちらの世界では癌で死亡したはずのマー・ヴェルが、死を避けるために「死」そのものを殺す儀式を行ったために別の歴史を辿った世界だった。
この世界では生と死のバランスが崩れ、生命が死ぬことはない。

ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーと共にキャンサーバースに突入したサノスは、この世界に自分の世界の[[デス]]を顕現させ、宇宙ごと死をもたらす。
これにより、戦争は集結した。
サノスはこれらの功績も、全ては愛する[[デス]]のための行動と告白するが、デスは何も答えず、またしてもサノスは見捨てられるのだった。しかし、サノスに背を向けたデスもまた、1人涙をこぼすのであった。

デスの力によりキャンサーバースは消滅。ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーのほとんどのメンバーは直前に脱出するが、ノヴァ、スターロード、サノスは行方不明となる。

ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーは解散。
クリーの主星ハラには、この戦いに命を捧げた(と思われる)スターロード、ノヴァ、フィラ・ヴェル、ドラックス・ザ・デストロイヤーの石像が建立され、彼らは英雄として讃えられた。

生き残ったコスモは、スターロードの遺言を実行に移す。
それは、以前よりも強大になる一方の宇宙的な脅威に対抗するには、守護者ではなく、もっと強い力が必要というものだった。
そしてコスモはロナン、グラディエーター、シルバーサーファー、ベータレイ・ビル、クエーサーに声をかけ、新たなチーム"[[アナイアレーターズ]]"を結成する。

***その他
アダム・ウォーロックは序盤で異世界のマー・ヴェルに殺害される。
戦後にブラスタールはクリーを裏切って攻め込むが、結成されたばかりのアナイアレーターズに敗北する。
"Nova Vol. 4"と"Guardians of the Galaxy vol. 2"は終了。
新たにミニシリーズ"Annihilators"がスタートする。このシリーズでは、毎号アナイアレーターズの活躍とロケット・ラクーンとグルートの冒険の二部構成となっている。



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