東北大学SF研wiki内検索 / 「万物理論」で検索した結果

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  • 万物理論
    東北大学SF研読書会 グレッグ・イーガン「万物理論」Distress byちゃあしう2008.1.18 1・作者紹介 グレッグ・イーガン(ウィキペディアより) グレッグ・イーガン(Greg Egan, 1961年8月20日 - )はオーストラリアの小説家、SF作家。パース出身、病院のプログラマーなどを経て、専業作家に。ナノテクノロジー、量子論、認知科学等、広範囲な科学分野を題材としたSF作品を発表している。また、公式の場には一切出ない覆面作家としても有名。 邦訳長編:「宇宙消失」「万物理論」「順列都市」(認識三部作)、「ディアスポラ」 オリジナル短編集:「しあわせの理由」「祈りの海」「ひとりっ子」 公式サイト http //gregegan.customer.netspace.net.au/ 2・あらすじ 世界のすべてを基礎的理論で説明する「万物理論...
  • 万物理論(2018年版)
    東北大SF研 長篇部会 『万物理論』 グレッグ・イーガン/山岸真 著者紹介 グレッグ・イーガン(Greg Egan) 1961年オーストラリアのパース生まれとされている。代表作に長篇では『ディアスポラ』、『万物理論』、『順列都市』など、中短篇では『しあわせの理由』、『祈りの海』など。 言わずと知れた現代SF二巨頭のひとりであり、対となるテッド・チャンとは対照的に、精力的な執筆活動で知られる。また覆面作家としても知られ、西オーストラリア大学で数学の理学士を取得したのち映画専門学校に進学するも中退、病院付きのプログラマーとして勤務していたということ以外はほとんど伝わっていない。 あまりにも顔出しをしないために、世間ではイーガンの正体に関して様々な議論がある。有名どころでは「AI説」「意識をもった脳腫瘍説」「宇宙人説」「美少女説」「複数人説」などがある。「ただの普通の白人のおっさ...
  • 紫色のクオリア
    ...は出来ない。 万物理論 自然界に存在する4つの力、すなわち電磁気力・弱い力・強い力・重力を統一的に記述する理論(統一場理論)の試みである。この理論が完成すれば、素粒子のあらゆる性質が説明できるばかりか、宇宙(=時間と空間)が誕生し、消滅する様子さえも理解できる、究極の物理理論になると期待されている。ただし、心の哲学の世界の研究者たちからは意識の主観的な側面(専門的には現象的意識、クオリアなどと呼ばれる)が説明から抜け落ちることになるだろう、と考えている 感想  1章を読み終わったあたりで、次はまた何か事件に巻き込まれて、それを解決するためにマナブにパーツくっつけたりして、という話になるのだろうと思っていた。(羽着けて空を飛ぶとか、とか思ってたらあとがきマンガでやってたね・・・)ところがいきなりゆかりが死んだとかまったく考えていなかった展開になって、と思えばマナブのほう...
  • ビット・プレイヤー
    ...『ディアスポラ』、『万物理論』、中短編では『祈りの海』、『幸せの理由』などがある。 あらすじ サグレダが目覚めると、そこは全てが“傾いた”世界であった。ガーサーと名乗る女性から〈大災厄〉という地球の重力が東向きに働くようになった〈変化〉があったことを告げられるが、既存の物理学と照らし合わせると様々な矛盾点が浮かび上がる。サグレダの粘り強い問答の結果、ガーサーはそこがデジタルなゲーム世界で、彼らはその端役〈ビット・プレイヤー〉であることを告白する。ガーサーの集落の端役たちはその出来の悪い世界と自らの境遇に諦念を示し、設定に従って生きることを選んでいたが、サグレダはゲームエンジンと設定の穴を突き、彼らの生活を改善することに乗り出す。 解説 アインシュタインの等価原理  無限小の領域では、加速度と重力加速度は区別できない(慣性質量と重力質量は等しい)という原理。または、慣...
  • ハローサマー、グッドバイ
    ...主な訳書にイーガン『万物理論』『ディアスポラ』『しあわせの理由』、コニイ『ハローサマー、グッドバイ』『パラークシの記憶』など。主な編書に「80年代SF傑作選 上・下」(小川隆と共編)「20世紀SF 1‐6」(中村融と共編)「90年代SF傑作選 上・下」「SFマガジン700 海外篇」など。 SF翻訳者には珍しい専業翻訳者で、主にグレッグ・イーガンの作品を中心に翻訳している。邦訳されたイーガン作品はほとんどすべて山岸真の手によるものである(直交三部作のみ、中村融との共訳)。またアンソロジストとしても活躍しており、海外SF傑作選の編纂などを手掛けている。 余談だが、私(下村)は山岸さんの高校の後輩にあたる。その縁もあり、今回特別に訳者コメントを2作分いただいているので、そちらも併せて楽しんでいただきたい。 主要登場人物 アリカ-ドローヴ 本作の主人公。ギャルゲの主人公のごとく、...
  • しあわせの理由
    ...『ディアスポラ』、『万物理論』など。現代ハードSFの代表的作家であるといえよう。  覆面作家として知られ、性別人種容貌家族構成などなど多くが不明である。そのためAI説、美少女説、宇宙人説、普通の白人のおっさん説などが囁かれるが定説となるに至っていない。 所感  この作品で印象的なのはやはりラストの悟り(?)である。つまり人類がその「心」を持つにあたり、その半分は自己の人生における経験、半分は人類、自分の祖先が積み上げてきた経験によるものである、ということである。その意味で、自分自身の嗜好の半分を、自分自身の過去の経験に由来する半分が支配するというのは斬新な設定であると同時にその考えをよく反映できていると思う。また、四千人の「心」の重ね合わせが発現して……というくだりは現在の様々な声から最大公約数的な部分が最も膨張し、なおかつそれから除外された部分の声も世界に拡大し続けるとい...
  • 主要作品
    ...・スターリング 万物理論 グレッグ・イーガン 長編小説 1995 しあわせの理由 グレッグ・イーガン 短編小説 1997 ディアスポラ グレッグ・イーガン 長編小説 1997 あなたの人生の物語 テッド・チャン 中編小説 1998 マトリックス ウォシャウスキー姉妹 長編映画 1999 インセプション クリストファー・ノーラン 長編映画 2010 紙の動物園 ケン・リュウ 短編小説 2011 火星の人 アンディ・ウィアー 長編小説 2011 叛逆航路 アン・レッキー 長編小説 2013 インターステラー クリストファー・ノーラン 長編映画 2014 日本篇 日本SF以前 ~冒険小説・科学小説の時代~ 海底軍艦 押川春浪 長編小説 1900 十八時の音楽浴 海野十三 短編小説 1937 日本SF御三家の登場 ~日本SFの夜明け~ おーい、でてこーい 星新一 ショート...
  • 部会レジュメ
    ...8/09/12 「万物理論」  下村 2018/09/13 「ハローサマー、グッドバイ」  下村 2018/10/11 「The Great Silence」  下村 2018/10/25 「片腕」 下村 2018/11/15 「戦闘妖精・雪風<改>(作成中)」 木山 2018/11/22 「地球の長い午後」 戸山 2018/11/25 「あがり(2018年度版)(作成中)」 渡辺 2018/12/07 「パラークシの記憶」 下村 2018/12/20 「文字渦」 下村 2018/12/31 「コミックマーケット95参加レポート」 下村 2017年度 日時 作品名 作成者 2017/04/20 「マグロマル」 下村 2017/05/11 「冷たい方程式」 平野 2017/05/25 「火星のタイム・スリップ」 下村 2017/06/01 ...
  • 順列都市
    東北大SF研 読書部会 『万物理論』 グレッグ・イーガン 著者紹介 グレッグ・イーガン(Greg Egan, 1961年8月20日– ) オーストラリア在住のSF作家。元プログラマーであり83年から専業作家として、活躍中。量子論から数学、生物系など幅広い分野を題材に複雑な構造を組み込んだ作品が特徴で、その難解さから幾人の心をへし折ってきた。また、覆面作家であり露出は雑誌への寄稿か自身のサイトで作品の解説等を発信することに留まる。人前に姿を表さないことや、あまりにも幅広い分野をカバーしていることから人工AI説、複数人説など正体が噂されている。 近頃は、とりあえず書けばなにかしらの賞がついてくるというほどの人気を誇り、日本の星雲賞だけ取り上げても、2001年に『祈りの海』、2002年に『しあわせの理由』、2003年に『ルミナス』、2010年に『暗黒整数』で星雲賞海外短編部門を、2...
  • パラークシの記憶
    ...主な訳書にイーガン『万物理論』『ディアスポラ』『しあわせの理由』、コニイ『ハローサマー、グッドバイ』『パラークシの記憶』など。主な編書に「80年代SF傑作選 上・下」(小川隆と共編)「20世紀SF 1‐6」(中村融と共編)「90年代SF傑作選 上・下」「SFマガジン700 海外篇」など。 SF翻訳者には珍しい専業翻訳者で、主にグレッグ・イーガンの作品を中心に翻訳している。邦訳されたイーガン作品はほとんどすべて山岸真の手によるものである(直交三部作のみ、中村融との共訳)。またアンソロジストとしても活躍しており、海外SF傑作選の編纂などを手掛けている。 主要登場人物 ヤム・ハーディ 本作の主人公。コニイらしい、ひねくれた思春期の男子の主人公なのだが、それでも他の作品に比べるとかなりまっすぐな性格をしている。そのため、本作は父親を失った少年が自立していく成長譚としても読め、青春小...
  • 祈りの海
    ...長編:「宇宙消失」「万物理論」「順列都市」(認識三部作)、「ディアスポラ」 オリジナル短編集:「しあわせの理由」「祈りの海」「ひとりっ子」 2・作品別難易度 部会では★をつけた作品をメインに実施 難易度はあくまで自分の基準です 「貸金庫」★難易度:低  長さ:短 テクノロジ:やや難 「キューティ」★難易度:低  長さ:短 テクノロジ:易 「ぼくになることを」難易度:低  長さ:短 テクノロジ:中 「繭」難易度:中  長さ:短 テクノロジ:中 「百光年ダイアリー」難易度:中  長さ:中 テクノロジ:やや難 「誘拐」難易度:中  長さ:中 テクノロジ:やや難 「放浪者の軌道」難易度:高  長さ:中 テクノロジ:難 「ミトコンドリア・イヴ」難易度:低  長さ:短 テクノロジ:難 「無限の暗殺者」難易度:中  長さ:短 テクノロジ:難 「イェユーカ」難易度:高  長さ:中 ...
  • ディアスポラ
    ...99年) 『万物理論』 Distress (1995年, 創元SF文庫→2004年) 『ディアスポラ』 Diaspora (1997年, ハヤカワ文庫SF→2005年) Teranesia (1999年,東京創元社刊行予定) Schild s Ladder (2002年) ■短編集 Axiomatic (1995年) Our Lady of Chernobyl (1995年) Luminous (1998年) 『祈りの海』 Oceanic and Other Stories (2000年, ハヤカワ文庫SF):日本オリジナル(山岸真編) 『しあわせの理由』 Reasons to be Cheerful and Other Stories (2003年, ハヤカワ文庫SF):日本オリジナル(山岸真編) ...
  • 過去の活動
    ...グレッグ・イーガン『万物理論』、マイクル・コニイ『ハローサマー、グッドバイ』 後期 2018/10/11 翻訳部会 テッド・チャン「The Great Silence」(未訳) 2018/10/18 映像部会 『リベリオン』 2018/10/25 短篇部会 川端康成「片腕」 2018/11/08 映像部会 『華氏451』 2018/11/15 読書部会 神林長平『戦闘妖精・雪風<改>』 2018/11/22 読書部会 ブライアン・W・オールディス『地球の長い午後』 2018/11/29 短篇部会 松崎有理「あがり」 2018/12/20 読書部会 円城塔『文字渦』 2018/12/31 コミックマーケット95 サークル参加 機関誌『九龍』第2号頒布 平成29年度 前期 2017/04/20 短編部会 筒井康隆『マグロマル』 2017/04/27 映像部...
  • デカルトの密室
    ...い。 →イーガン『万物理論』 人間宇宙論 「200年生きて〜」 アシモフのロボットシリーズに登場するアンドロイド刑事「R・ダニール・オリヴァー」のこと。イライジャ・ベイリ刑事と組んでの事件捜査で有名だが、後にロボットと人類全体の運命に関わる瞬間に遭遇する。 Rはロボットの略で識別のために名前についているもの →派生系:R・田中一郎(究極超人あーる) R・ドロシー・ウェインライト(THEビッグオー) ロボット工学三原則: 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己を守らなけれ...
  • 星を継ぐもの(2019年版)
    東北大SF研 読書部会 「星を継ぐもの」 ジェイムズ・P・ホーガン 著者紹介 ジェイムズ・P・ホーガン 1941年にロンドンで生。航空機関係の設計技術者として働いた後、セールス部門でいくつかの会社を渡り歩いた。この体験が本作の主人公ハント博士に活かされているらしい。1978年本作でデビューし、ハードSFに分類される作品を著作に多く持つ。 あらすじ 月面で真紅の宇宙服に身を包まれた死体が発見された。調査の結果、ほとんど人間と同じ生物のものであるこの死体は地球、月のいかなる人間でもなく、5万年以上も前に死んでいたことが分かった。物理学者ハント博士や生物学者ダンチェッカー教授らによって様々な仮説が打ち立てられ、検討され、放棄されていく中、木星の衛星ガニメデでは地球のものではない宇宙船の残骸が発見される。様々な謎が彼らに立ちはだかるが、最終的に全てをうまく説明するス...
  • 未来からのホットライン
    「未来からのホットライン」"Thrice upon a time" ジェイムズ.P.ホーガン by ちゃあしう 未来からのホットライン (創元SF文庫) (創元推理文庫 SF 663-6) 作者について代表作 登場人物 あらすじ 登場する理論と応用「タウ波理論」 時間逆行通信とそのしくみ 宇宙の構造「直列宇宙」 「並列宇宙」 新しい考え方 世界の救いかた 劇中の事件とその解決核融合施設での「バゴファント」事故 バイオハザード事故 感想&まとめ 作者について Wikipediaから抜粋 イングランドのロンドンで生まれ、その西部のポートベッロ・ロードのあたりで育った。16歳で学校を卒業して職を転々としていたが、奨学金を得てロイヤル・エアクラフト・エスタブリッシュメントの工業専門学校で5年間、電気工学、電子工学、機械工学を学んだ。2...
  • 創世記機械
    『創世記機械』 ジェイムズ・P・ホーガン (James P . Hogan)  山高 昭 訳     The Genesis Machine (1978) 創元SF文庫 星雲賞受賞 5/19   読書会れじゅめ 担当 CJB8 1 あらすじ  東西分裂が進み、両者の緊張関係が高まる中、若き天才理論物理学者ブラッドリー・クリフォードは、政府機関高等通信研究所で統一場理論の研究を独自に進め、画期的な成果をあげた。物質、電磁気力、そして重力の本質を見事に解き明かしたのだ。この理論を応用すれば、宇宙のエネルギーを自由に操り、利用することができる。使い方によれば究極の兵器にもなる、そこに目をつけた西側軍部は、ともすると反抗的なクリフォードを辞職に追いやり、理論の提唱者不在のまま独自に研究を進めようとする。彼は非政府機関の国際科学財団に移り、細々と研究を続けていたのだが、行き詰っ...
  • 神様のパズル
    機本伸司   1956年兵庫県宝塚生まれ、甲南大学理学部応用物理学科卒業。 2002年「神様のパズル」で第3回小松左京賞受賞。映画監督? 他の作品  『メシアの処方箋』  『僕たちの終末』 あらすじ   大学生の綿貫くんは女のしりを追いかけて研究室を選んでしたまったダメ人間である。教授から素粒子加速器の設計者にしてひきこもりの天才、穂瑞沙羅華をゼミに連れ出す役を仰せつかった彼は、なにやら偉そうな彼女に『宇宙はどうやってできたのか』という謎を突きつけ、彼女が答えられない姿を見て悦に入っていた。が、そのせいで彼の卒業を左右するゼミのテーマは『人に宇宙は作れるのか』というものなり、しかもディベートでは不本意ながら穂瑞と二人で「作れます」側に立つことになってしまう。ディベートに負けたら単位はもらえない。就職活動もせねばならない。その上、教授からの受けを良くしようと農業の手伝いにま...
  • 三体
    東北大SF研 読書部会 「三体」 劉慈欣 作者紹介  劉慈欣 (りゅう じきん Cixin Liu)  1963年生まれ。  1999年からSF小説の創作に活躍して、2006年から「三体」が雑誌に連載し始めた。2010年に「三体3」を発表した後、童話や評論をいくつか発表したが、現状新しいSF小説の創作が全く進んでいないようである。これまでに執筆したSF作品は長編と短編合わせて30編くらい(未発表の作品や短編からアレンジした長編作品もあるので、具体的な数は言えない。)あるが、日本語に訳されたのは多分「神様の介護係」、「さまよえる地球」など四編くらいしかないようだ。ケン・リュウの『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』には「三体」第17章の抄訳である「円」という小説が収録されている。僕は実際には読んでいないものの、「三体」のティーザーとして読んでもいいだろうと思う。  劉慈...
  • Self-Reference ENGINE
    2007.11.9 SF研読書会 『Self-Reference ENGINE』 (円城塔) by銀月 1 著者&作品について 著者について:円城塔  1972年生まれ。北海道札幌市出身。東北大学理学部物理学科卒。東京大学院総合文化研究科博士課程修了。ウェブ・エンジニア(有限会社シングラム)。云わずと知れた、東北大学SF研究会のOBである。 『Self-Reference ENGINE』が第7回小松左京賞(2006年)の最終選考に残るが受賞ならず。翌2007年「パリンプセストあるいは重ね書きされた八つの物語」で第50回群像新人文学賞第二次予選通過。4月、短編『オブ・ザ・ベースボール』で第104回文學界新人賞を受賞。 ペンネームは金子邦彦『カオスの紡ぐ夢の中で (小学館文庫)』収録の短編「小説・進物史観―進化する物語群の歴史を観て」に登場する自動物語システムが名...
  • 老ヴォールの惑星(旧)
    1/18(金)  <銀>   老ヴォールの惑星 小川 一水(おがわ いっすい)  1975年生まれの30(29?)歳。 1993年にデビューしてから1997年までの間、河出智紀と名乗っていた。  代表作としては、2004年に第三十五回星雲賞を受賞した『第六大陸』(早川書房)があり、他にも『復活の地』(早川書房)、『導きの星』(角川春樹事務所)、『群青神殿』『ハイウイング・ストロール』(共に朝日ソノラマ)などの作品がある。  宇宙作家クラブの会員。 宇宙作家クラブ(SPACE AUTHORS CLUB)  1999年に創立された任意団体(法人じゃないってこと)で、小松左京が顧問を務める。  宇宙開発に興味を持つ作家やフリーライターなどが、個人では難しい宇宙開発の取材のために作られた団体。  活動内容としては、ロケットに関する...
  • これはペンです
    東北大SF研 短篇部会 「これはペンです」 円城塔 著者紹介 円城塔(えんじょうとう EnJoeToh)  1972年北海道札幌市生まれ。博士(学術)。代表作に『Self-Reference ENGINE』、『これはペンです』、『道化師の蝶』、『エピローグ』など。  われらが円城塔である。91年東北大学理学部物理系に入学し、物理第二学科(現在の地球物理学科)に進学。在学中は当会に所属し、SFではなく南米文学や前衛文学を中心に読んでいた。95年に学部を卒業し東京大学大学院総合文化研究科に進学、2000年博士課程修了。以後ポスドクとして北大や京大、東大で勤務するも、次年度の研究費と給料が確保出来なくなったためウェブエンジニアとして07年に知り合いの経営する民間企業に就職した。  一方、研究の合間に書き溜めた原稿を指導教官の東大教授金子邦彦に見せたところ、小松左京賞か日本ファンタ...
  • サクラテツ対話篇
    SF研読書会 レジュメ 2003年5月30日 部室にて サクラテツ対話篇 藤崎竜作品リスト WORLDS 収録作 ハメルンの笛吹き、WORLDS、TIGHT ROPE、SHADOW DISEASE 、SOUL of KNIGHT 第1短編集。全体的にSF、ファンタジー風。 PSYCHO+(全2巻) 収録作(第2巻)伝染源、DIGITALIAN SF、ゲームで超能力を使うお話。2巻には短編が二つ収録。伝染源はSF、DIGITALIAN はファンタジー。 封神演義 (全23巻) 中国の同名の古典を漫画化。これから大きく絵が変わる。結局はSFに、と言っ たら怒られますか? とにかくメタに。 DRAMATIC IRONY 収録作 DRAMATIC IRONY、ユガミズム、ミルク ジャンキー、異説・封神演義 「藤崎竜は短編の方が凄いのです!!」と封神...
  • ガニメデの優しい巨人
    『ガニメデの優しい巨人』(ジェイムズ・P・ホーガン著 池央耿訳 創元SF文庫  1981年初版 原題:The Gentle Giants of Ganymede ,1978 )  05/06/10担当:¿? 1.著者&代表作について 省略 2.あらすじ 主人公ヴィクター・ハント博士とクリスチャン・ダンチェッカー教授が、木星の衛星ガニメデで、前作『星を継ぐもの』で残された謎、すなわち ミネルヴァ原産の陸生動物はなぜ絶滅したのか (これ自体仮定の上での謎ではありますが)ガニメアンはなぜ地球の漸新世の動植物をミネルヴァに運ぼうとしていたのか この漸新世の動物は現在の地球動物の直系の先祖でありながら、なぜ現在の動物が持っていないある特殊な酵素を持っていたのか(この酵素はルナリアンであるチャーリーは持っていて、地球人は持っていない)...
  • 鏡石異譚
    「鏡石異譚」 柴田勝家 作品紹介 柴田勝家による短編小説。初出は『ILC/TOHOKU』(早川書房 2017/2)。『アメリカン・ブッダ』(ハヤカワ文庫 2020/8)にも収録されている。 著者略歴 柴田勝家(しばた かついえ) SF作家。1987年東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。2014年に『ニルヤの島』で第二回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞を果たし、デビュー。2018年に「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」で第49回星雲賞日本短編部門を受賞。『クロニスタ 戦争人類学者』、『ヒト夜の永い夢』など文化人類学や民俗学を題材にしたSF作品を他にも発表している。 作品概要 各章には、『遠野物語』に収録されている伝承にちなんだ章題がつけられている。 神隠し 好奇心から親の言いつけを破って、山奥の工事現場に入り込んで竪坑を...
  • バナナ剝きには最適の日々
    東北大学SF研究会 短篇部会(2018/6/21) バナナ剝きには最適の日々 円城塔 著者紹介 1972年北海道札幌市生まれ。博士(学術)。代表作は『Self-Reference ENGINE』、『これはペンです』、『道化師の蝶』、『エピローグ』など。 われらが円城塔である。91年東北大学理学部物理第二学科(現在の地球物理学科)に入学。在学中は当会に所属し、SFではなく南米文学や前衛文学を中心に読んでいた。95年に学部を卒業し、東京大学大学院総合文化研究科に進学し、00年博士課程修了。以後ポスドクとして北大や京大、東大で勤務するも、次年度の研究費と給料が確保出来なくなったためウェブエンジニアとして07年に知り合いの経営する民間企業に就職。 一方、研究の合間に書き溜めた原稿を指導教官の東大教授金子邦彦に見せたところ、小松左京賞か日本ファンタジーノベル大賞に応募することを勧められ...
  • あなたの人生の物語
    東北大学SF研究会 短編部会 『あなたの人生の物語』 テッド・チャン 著者紹介  1967年アメリカ合衆国ニューヨーク州ポート・ジェファーソン生まれ。  代表作は『バビロンの塔』、『あなたの人生の物語』など。  グレッグ・イーガンと並んで現代SF最高峰の作家と呼ばれている。   両親は中国からの移民で、自身は中国系アメリカ人二世である。ブラウン大学で物理学とコンピュータ・サイエンスを学び、最終的にコンピュータ・サイエンスを専攻し、1989年に卒業した。この年に、有名なSF創作講座クラリオン・ワークショップに参加し、翌1990年にデビュー作の『バビロンの塔』を発表し、ネビュラ賞を受賞する。デビュー作でネビュラ賞を受賞したのは現在テッド・チャンただ一人のみである。  チャンは非常に寡作な作家であり、本当に書きたいと思うアイディアがなければ決して書くことはないそうで、その結果が...
  • 渇きの海
    SF研読書会 れじめ by 焼豚  アーサー・C・クラーク 「渇きの海」 Fall of Moondust 1・あらすじ 月面に広がる「海」―――地球上のいかなる物質とも異なる振る舞いを見せる「濡れない液体」に覆われたこの砂の海を行く初の月面観光「船」セレーネ。しかし、その航海のさなか、緊急事態が発生。セレーネはこの砂の海に生じた現象により、その中に姿を消してしまった!同系船はまだ完成しておらず、ソリに毛の生えた程度の少人数用ダスト・スキーでしか到達できない「海」に飲み込まれた乗員乗客たち。果たして救う方法はあるのか??!! 2・作者について アーサー・C(チャールズ)・クラーク Arthur Charles Clarke 1917年イギリス生まれ。ハインライン・アシモフと並んで50年代「SF黄金時代」の「ビッグ3」と言われた。10代からSFファンジンに身をおく。...
  • 老ヴォールの惑星
    東北大学SF研究会 短編部会 『老ヴォールの惑星』 小川一水 著者紹介  1975年生まれ。  1993年にデビューしてから1997年までの間、河出智紀と名乗っていた。   代表作としては、2004年に第三十五回星雲賞を受賞した『第六大陸』(早川書房)があり、他にも『復活の地』(早川書房)、『導きの星』(角川春樹事務所)、『群青神殿』『ハイウイング・ストロール』(共に朝日ソノラマ)などの作品がある。   現在『天冥の標』シリーズ(全10巻予定)を9巻part1まで出している。   長編は大体全部面白いのだが、いかんせん長いものが多いので部会で扱いづらいのが悩み。   宇宙作家クラブの会員。 各作品解説 ギャルナフカの迷宮  登場人物  ・テーオ・スレベンス…主人公。元教師。   ・グンド爺…この迷宮を造ったグンデリオ・ギャルナフカ本人。自らの意思で投宮中。  ...
  • 横浜駅SF
    東北大SF研 読書部会 『横浜駅SF』 柞刈湯葉 著者紹介 福島県出身。年齢非公開。現在著作は『横浜駅SF』『横浜駅SF 全国版』(以上KADOKAWA)『重力アルケミック』(星海社)の3冊。また、SFマガジン2018年4月号に短篇の馬鹿SF『宇宙ラーメン重油味』が掲載されている。 現在は大学で生物学の研究者をしている。元々は「イスカリオテの湯葉」という名で活動していたが、書籍化に伴い今の筆名に改める。椎名誠のファンらしい。 本作は2017年の「このラノベがすごい!2018」の「単行本・ノベルズ部門」で新作ランキング1位を獲得したほか、日本SF大賞候補作にもなり、赤野工作『ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム』や碌石らせん『黄昏のブッシャリオン』をはじめとするカクヨム出身の作品の先駆けとなった。 あらすじ 本州の99%は横浜駅になっていた。通常、駅構内には「Suik...
  • バナナ剥きには最適の日々
    SF研部会レジュメ 『バナナ剥きには最適の日々』 by W.H. 【著者について:円城塔】  1972年生まれ。北海道札幌市出身。東北大学理学部物理学科卒。東京大学院総合文化研究科博士課程修了。北大・京大・東大とポスドクを転々としている片手間に小説を書き始める。その小説が指導教官の目にとまり、賞に応募することを勧められる。「Self-Reference ENGINE」で第7回小松左京賞最終候補まで残るが受賞ならず。後に早川書房から発行。生活のためにウェブ・エンジニアとして有限会社シングラムに勤めるが、1年半ほどで退職。2010年2月にホラー作家の田辺青蛙と結婚。 東北大学SF研究会のOBである。ポスドクの現状を日本物理学会の会誌にぶちまけていたりする。 2006年:「Self-Reference ENGINE」で第7回小松左京賞最終候補。 2007年:「パリンプセストある...
  • 最後にして最初のアイドル
    東北大学SF研究会 中編部会 『最後にして最初のアイドル』 草野原々 著者紹介  1990年広島県東広島市生まれ、北海道札幌市在住。  これまでの商業発表作は『最後にして最初のアイドル』、『エヴォリューションがーるず』の二作のみ。  慶應義塾大学環境情報学部卒。在学中は慶應大SF研に所属していた。現在は北海道大学理学院博士課程に在学中。  2016年に『ラブライブ!』同人誌に『最後にして最初の矢澤』を発表。この作品を改題・改稿した『最後にして最初のアイドル』で第4回ハヤカワSFコンテスト特別賞を受賞しデビュー。同作品で2017年の第56回日本SF大会ドンブラコンLLにて第48回星雲賞日本短編部門、第16回センス・オブ・ジェンダー賞〈未来にはばたけアイドル賞〉を受賞。同時にその常識外れの言動によって第27回暗黒星雲賞ゲスト部門を受賞。今後の活躍が期待される、日本SF界の超新星...
  • ソラリスの陽のもとに(ソラリス)
    SF研読書会 『ソラリスの陽のもとに』(スタニスワフ・レム)  byちゃあしう 1 作者紹介 (wikipediaより) スタニスワフ・レム(Stanis?aw Lem, 1921年9月12日 - 2006年3月27日) ポーランドの小説家、SF作家、思想家。ポーランドSFの第一人者であるとともに、現代SF史上最高の作家の一人とされる。1921年、ポーランドのルヴフ(現ウクライナのリヴィウ)に生まれる。ギムナジウム時代に知能指数が180であることが分かり、当時の南ポーランドでは最も頭のいい子供だったという。 1951年、『金星応答なし』で本格的にSF作家としてデビュー。1955年に金十字功労賞受賞。1957年、クラクフ市文学賞受賞。1959年、ポーランド復興十字勲章受章。1965年、ポーランド文化芸術大臣賞第二席。1969年、外務省から外国でのポーランド文学普及に対し...
  • タイム・リープ
    タイム・リープ ~あしたはきのう~ 作者:高畑 京一郎   1967年生まれ。静岡県出身。  1993年に『クリス・クロス 混沌の魔王』で第一回電撃ゲーム小説大賞<金賞>を受賞する。 その後もメディア・ワークスで活動を続け、『タイム・リープ』、『ダブル・キャスト』、『Hyper Hybrid Organization』の作品を出している。のだが、デビューから十数年が経っているにもかかわらず4作品しか出ていないということから作者の執筆速度の遅さが良くわかるだろう。当時のファンは既に若くはなく、ライトノベルを買うには抵抗のある年齢なってしまったのではないだろうか。 作品紹介 『クリス・クロス 混沌の魔王』  第一回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞作。ちなみにこのときの<大賞>は『五霊闘士オーキ伝 五霊闘士現臨!』(土門 弘幸)である。  これ...

  • 東北大SF研 読書部会 「円」 劉慈欣 著者紹介 1963年,山西省陽泉生まれ.1999年に『科幻世界』でデビュー.発電所でエンジニアとして働く傍ら,執筆活動を行う(職場で暇な時に書いていたらしい).代表作〈三体〉三部作(『三体』『暗黒森林』『死神永生』)は中国内外から高い評価を得る. 部会の題材となった「円」は2019年星雲賞海外短編部門を受賞. あらすじ 秦の首都咸陽,紀元前二二七年.荊軻は燕王の降伏の証たる地図を献上するために秦の政王のもとを訪れた.巻物から暗殺用の短刀が現れて場は騒然となるも,荊軻が政王への敬意を吐露すると即座に許され,臣下として重用された. ある日荊軻は不老不死を求める政王から円周率を二年で一万桁,さらに五年で十万桁を計算するように命じられた.五日かけて中国全土を探してもこの計算ができる数学者は集まらなかったが,もしできなければ命は無いという....
  • 文字渦
    東北大学SF研究会 読書部会(2018/12/20) 文字渦 円城塔 著者紹介 円城塔(えんじょうとう EnJoeToh) 1972年北海道札幌市生まれ。博士(学術)。代表作に『Self-Reference ENGINE』、『これはペンです』、『道化師の蝶』、『エピローグ』など。 われらが円城塔である。(誰も読んでくれないけど!)91年東北大学理学部物理系に入学し、物理第二学科(現在の地球物理学科)に進学。在学中は当会に所属し、SFではなく南米文学や前衛文学を中心に読んでいた。95年に学部を卒業し東京大学大学院総合文化研究科に進学、2000年博士課程修了。以後ポスドクとして北大や京大、東大で勤務するも、次年度の研究費と給料が確保出来なくなったためウェブエンジニアとして07年に知り合いの経営する民間企業に就職した。 一方、研究の合間に書き溜めた原稿を指導教官の東大教授金子邦彦...
  • 2012夏合宿リレー小説 
     ***2012年度、東北大学SF研リレー小説。 「This is what」  大きな音と一緒に、空から何かが降ってきた。  いや、この表現は誤解を招くかもしれない。厳密に言いなおそう。 一般的な感性ではまったく理解できそうにない冒涜的なロック調の音楽と一緒に、空からマイクを持った真っ白い人型の何かが私の前に降ってきた。 これが今私の前で起こった現象の正確な描写である。もちろん誤解を解消したところで、この状況を理解できるとは限らないのだが・・・。 だが、なるべく詳細を。私の眼を通したまま。最初から語ろう。 最初はまず雲であるかと見間違えた。降りてくるそれは白い衣装を身につけている。ひらひらとした布はスパンコールをあしらえており思わず目をしかめたことを覚えている。その動きがふとゆっくりとなり、巨大な音が鳴りはじめる。あまりの大きさに最初何がかかっているか分からないほ...
  • 星を継ぐもの
    星を継ぐもの(1977) 創元社SF文庫 1981年度星雲賞海外長編部門賞受賞作 ジェイムズ・P・ホーガン 05/06/06担当:ちゃあしう 1・作者紹介 ジェイムズ・パトリック・ホーガン 1941年ロンドン生まれ。航空機関連からコンピューターセールスへ転向。いろいろな理系企業を渡り歩き、その後アメリカへ移住。「2001年」に触発された処女長編「星を継ぐもの」でデビュー。 2・代表作 「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」「内なる宇宙」「Mission To Minerva(未訳)」  以上が「巨人たちの星」シリーズ。その他、「終局のエニグマ」「創世記機械」「量子宇宙干渉機」 「未来の二つの顔」「断絶への航海」「時間泥棒」「未来からのホットライン」「プロテウス・オペレーション」 「造物主の掟」「...
  • 2001年宇宙の旅
    東北大学SF研読書会       「2001年宇宙の旅」 担当:刺身 作者 アーサー・C・クラーク   1917年12月16日 - 2008年3 月19日。イギリス出身。1945年に衛星通信に関する論文を寄稿し、現在、通信の基幹となっている衛星通信の構想を初めて科学的に示したとされる。 戦後、ロンドン大学のキングス・カレッジに入学し、物理と数学を専攻する。1946年、短編『抜け穴』で商業誌デビューする。1956年に、 スリランカ(当時セイロン)に移住し、以降スリランカとイギリスを行き来しながら作家活動を続ける。1973年には『宇宙のランデヴー』で、1979年には『楽園の泉』で、ヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞する。2008年、自宅にて心肺機能不全のため90歳で死去。ロバート・A・ハインライン、アイザック・アシモフと並んでビッグ・スリーと称される。 著作    幼年期の終り...
  • スノーピアサー
    東北大SF研 映像部会 「スノーピアサー」と物語の舞台の空間構造 監督:ポンジュノ  2020年はコロナ禍の影響で、英語圏の新作ドラマが少ない、SFドラマは尚更のことだ。その中で、今年の春にネットフリックスによって公開された「スノーピアサー」というドラマは成功した映画版と原作漫画のおかげで、注目を集めた。しかし第一シーズンが終わった今、IMDbによる評価は6.7/10という凡庸な点数に過ぎなかった。批評家と一部の視聴者に評価されなかったとはいえ、ドラマ版の「スノーピアサー」は決して駄作とは思わない。ドラマ版の失敗は主に主役を担う俳優の力不足、そしてアメリカドラマ業界の積弊であるドラマを無理やりに長引くことにあると思う。映画版と原作漫画の成功で証明されたように、「スノーピアサー」という物語とその概念自体は非常に魅力的であり、ドラマ版が上手く調理できなかっただけのではないかと考えら...
  • 7パーセントのテンムー
    東北大学SF研 読書会 2008年SF傑作選「虚構機関」 山本弘「七パーセントのテンムー」 by ちゃあしう 1・作者について 山本弘(やまもとひろし) 1956年生まれ。と学会会長・SF/ファンタジー作家にしてゲームデザイナー。グループSNEの初期メンバのひとり。78年SF奇想天外新人賞でデビュー。その後もライトノベルから本格SF・トンデモ本評論まで活動は広い。「SF=バカバカしさを真面目に」をモットーとし、突飛な発想に科学的考証をつけた作品が多い。空想科学読本に喧嘩を売ったのもこのため。 2・あらすじ  脳科学者はfMRIで脳の働きを調べている中で、「I因子」なるものを発見する。どうやら人間の平均して七パーセントにはそれがないらしい。人間を人間たらしめるものがI因子ならば、それがないのは何なのか。それは人工無能に対するところの天然無能(テンムー)なのか?恋人がI因子...
  • 関連リンク
    東北大学SF研の関連リンクです 内輪 東北大学関連SF/推理研 東北大の他サークル 他大学SF研関連 関係者 ブログなど 仙台市内の読書関連施設やそのサイト SF関連サイト国内の団体サイト 国内の個人サイト 海外のサイト 内輪 yahoo!グループ http //groups.yahoo.co.jp/ MSN SKYDRIVE(ファイル保存) http //skydrive.live.com/?mkt=ja-jp 東北大学関連 SF/推理研 東北大学推理小説研究会wiki http //tohokumystery.wiki.fc2.com/ 東北大の他サークル 東北大学幻想研 https //twitter.com/fantasy_t_n 東北大学文芸サークル プラネッツ https //twitter.com/toh...
  • ミミズクと夜の王
    SF研読書会「ミミズクと夜の王」 担当 刺身 1.概要  第13回電撃小説大賞・大賞を受賞。電撃文庫には珍しいストレートで童話的な作風が話題になった。大賞を取る以前は作者の個人ウェブサイトで一般公開されていた。ライトノベルとしては非常に異色で、挿絵が一切入っていない。また、『聖剣伝説』のメインビジュアルや企業用カレンダーのイラストを手がけている磯野宏夫による表紙イラストも、一般書籍のような印象を与える。 2.著者 著作  ・著者 女性?石川県出身。金沢大学文学部卒業。ペンネームは誕生石のルビーから。同人誌も書いていて、某同人ショップなどで委託されているようで・・・  ・著作 ミミズクと夜の王(2007/02) 当作品 上記概要。 MAMA(2008/2) 「ミミズク~」とは逆に封印されていた「人喰いの魔物」とその封印を解いたことで魔物の母親となった少女の話。 3.登...
  • マイノリティ・リポート
    東北大学SF研読書会 『マイノリティ・リポート』  フィリップ・K・ディック   担当:ひきこもり 作者・作品紹介 1928  イリノイ州シカゴに二卵性双生児として生まれる。その40日後に双子の妹が死去 1933  両親が離婚 1940  SF雑誌と初めて出会う 1948  兵役のようなものを嫌いカリフォルニア大学中退。ジャネットと結婚。6カ月後に離婚 1950  クレオと結婚 1951  処女作『ウーブ身重く横たわる』を執筆。以降専業作家となる。初めはSFを書きつつ純文学での成功を夢見る ←最も貧しく苦しい時代  1953  『世界をわが手に』  1954  『火星潜入』、『ジェイムズ・P・クロウ』  1956  『マイノリティ・リポート』 1959  クレオと離婚。ルビンシュタインと結婚 1963  純文学作品が売れずその道で生きていくことを諦める。『高い城...
  • あなたの人生の物語(旧)
    SF研究会読書会レジュメ著者解説編11月21日 テッド・チャン 1. 経歴 1967年10月20日、ニューヨーク州ポートジェファーソンに生まれる。両親は中国からの移民の一世。(つまり、テッド・チャンは二世。)中国名、姜峯楠(Chiang Feng-nan)。子どものころは中国語が話せた。科学者を志して大学では最初、物理学とコンピューターサイエンスを専攻するも、途中で物理学を捨てている。1989年にロードアイランド州ブラウン大学を卒業。この年に伝統と実績を誇るSF創作講座クラリオン・ワークショップに参加している。この翌年に作家デビュー。現在はワシントン州シアトル近郊在住。フリーランスのテクニカルライターのかたわら創作活動に従事する。2003年夏現在、新作の情報なし。 2. 作品履歴 ①「バビロンの塔」 デビュー作。...
  • 復活の日
    東北大学SF研究会 読書部会 『復活の日』 小松左京 著者紹介  言わずと知れた日本SF界の巨匠が一人。  代表作に『日本沈没』『復活の日』『さよならジュピター』『首都消失』など。   1931年大阪市に生まれ、4歳で兵庫県西宮市に転居しそこで育つ。第一神戸中学校(現・県立神戸高校)、旧制三高(ただし学制改革により一年で終了)、京都大学イタリア文学科卒業。大学在学中日本共産党に入党するがソ連の核兵器開発に不快感を示し離党。大学在学中は漫画も発表しており『おてんばテコちゃん』『イワンの馬鹿』等を雑誌に掲載している。   ハヤカワSFマガジン創刊号で知ったロバート・シェクリイ『危機の応酬』に衝撃を受けSF作家を志向。1963年の日本SF作家クラブ創設に参加、後に第三代会長。会長を務めていた時には徳間書店「日本SF大賞」を創設。   SFに限らず多くの作家団体、政治運動等に所属...
  • ひな菊
    量子回廊:「ひな菊」 by ~ 1.作者紹介:高野史緒(たかの ふみお)  1966年生まれの女性小説家。茨城県出身。 高校時代から創作活動を始め、1988年、バレエ脚本のコンクールで佳作入賞。小説家としての一般デビューは1994年。80年代には声楽を学んでいる。 1994年、お茶の水女子大学人文学科学研究科において博士号を修得  歴史改変小説を得意としている。 2.登場人物 ニーナ  チェロ奏者の主人公。腕前は人並み。本業は教師。 ショスタコーヴィチ,ドミートリー・ドミートリエヴィチ レニングラード音楽院の教授。実在の人物。 体制に迎合したとも非難されるが、スターリン体制下ではやむを得なかったのかも。 ジューコフ 医師。太っていなければ美青年。  ニーナと話していたばかりに命を失う哀れな人。 マーシャ(マルガリータ)  ニーナの親戚。いろんな意...
  • 脱走と追跡のサンバ
    東北大学SF推理小説研究会SF・ライトノベル部会 読書会レジュメ  2006.11.10(金)作成者:探検隊 『脱走と追跡のサンバ』 筒井康隆 0.テキスト 『S-Fマガジン』にて1970年10月号から1971年10月号まで連載。 途中にあるページ数は角川文庫版第二十一版をもとにした。 1.作者について 1.1略歴 1934年9月24日大阪府大阪市生まれ。中学時代はIQ178の天才児。高校・大学時代より役者を志していた。1960年SF同人誌『NULL』を発刊。短編の「お助け」が江戸川乱歩に評価され、『宝石』誌に掲載されデビュー。『残像に口紅を』『虚人たち』『虚航船団』『文学部唯野教授』など著作は多数。翻訳もいくつか存在する。 1.2多芸 小説以外にもいろいろなことをやっている。 1.2.1エッセイスト 笑犬楼 1.2.2アンソロジスト、...
  • 宇宙のランデヴー
    東北大SF研 読書部会 「宇宙のランデヴー」 アーサー・C・クラーク 著者紹介 アーサー・C・クラーク(Arthur Charles Clarke) ハインラインやアシモフと並んでSF界においてビッグ・スリーとされる大御所。1917年イギリス・サマセット州にて生。第二次世界大戦中には空軍にてレーダーの開発に従事。その後人工衛星のリレー通信のアイデアを論文として寄稿。これは現在の衛星通信の構想を初めて示したものである。1946年に商業誌デビューし、代表作は『幼年期の終わり』、『2001年宇宙の旅』、『都市と星』、『宇宙のランデヴー』など。1956年からはスリランカに移住しており、亡くなった時もスリランカに埋葬された。 あらすじ 太陽系外からやってきたある小惑星は観測の結果、明らかな人工物の巨大な円筒であることが分かった。ラーマと名付けられたこの物体には調査隊として、ノー...
  • あなたのための物語
    東北大学SF小説研究会 夏合宿読書会 長谷敏司「あなたのための物語」 1、作者について 懲りもせずにウィキペディアより  1974年3月18日生まれ。大阪府出身で関西大学卒。ハードSF的な作風を持つとも書いてるのに、なぜかウィキペディアにはファンタジー作家と書かれてる。大学卒業後は会社に勤めたが、衝動的に退職、25歳前に病気を患い、危機感を抱いて作家を志した。2001年「戦略拠点32098楽園」(原題はアルカディア)で第6回角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。デビュー作の「戦略拠点32098楽園」はSFファンの間から高い評価を得ているが現在絶版、高額取引されているらしい。Amazonのマーケットプレイスでは600円より(定価は税抜きで419円)。2009年出版の「あなたのための物語」は第30回日本SF大賞にノミネートされた。  以下余談、ウィキペディアにまでロリ...
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