レンジャー連邦王宮図書室 @wiki内検索 / 「秘宝館SS:『黄昏の歯車』」で検索した結果

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  • 城華一郎(星野十郎)
    ...秘宝館SS:『華』 秘宝館SS:『黄昏の歯車』 秘宝館SS:『星の瞳、太陽の羽根』 秘宝館SS:『精霊達の祝福』 秘宝館SS:『南洋の午後』 秘宝館SS:『大好きですよ、藩王さん!』 秘宝館SS:『ある1枚のメッセージカード』 秘宝館SS:『二人』 秘宝館SS:『青の宝石』(前編)/(後編) 秘宝館SS:『おかえりなさい』 秘宝館SS:『たった一つの君の背中』 秘宝館SS:『Love ya』 ●その他 I Dress 文族の思った文族のこと お祭りの傍らで:にゃんこふぇすてぃぼー 私書:手紙としての物語 短編:たまには夢の話を にゃんこ・りたーんず ジョニ子受難編 短編:おかえりなさいの裏側で。 龍の庵に響く声 『 Start to I_Dress 』 『 Time 』 学園開校に寄せて 小笠原への道! 昼下がりに。 実験小説スタッカート 断章 ドランジのいない日(1) 始...
  • 秘宝館SS:『黄昏の歯車』
    黄昏に焼けた空を、歯車色に夕日が廻る。 その下をくるくると、青いドレスを纏った女と青い舞踏服を纏った男が歩いていた。 心に青い、情報の衣を纏って舞踏をステップする、一組の男女。 限りなく機械的なシステムの中を、限りなく人間的な歯車で廻し、くるくると歩く。 女の名は綿鍋ミサ、男の名は矢上総一郎と言った。 鐘の音が夕焼けを渡る。 空一杯をまるで押し包むように、2階建ての校舎の何処から響いてくるのだろう、金属の厚い大音声。 解放されたとばかりにピロティから吐き出される大量の生徒。 その人込みの中に、ミサは居た。 レンズの細い、活発に見えるフレームの眼鏡と、それにも増して活発そうな大きなどんぐりまなこ。健康的に焼けた肌と金髪は、南国の色を示している。涼しげな水色を要点として配してデザインされたプリーツスカートの制服は、いまやうっすらと茜色に輝いていて、眩し...
  • 秘宝館SS:『青の宝石』(前編)
     指に掛ければ冷たく重い陶磁器の、広い、耳のような形をした取っ手が、戦士のものとは思えないほどに傷も歪みもない、大きくもしなやかな手に、今、柔らかく握られている。  生活必需品以外のものがない簡素な部屋内に、ひっそりとだが己の色を放つ水色のティーポット。  その口から、柑橘系のほのかに甘い香りと、爽やかな明るさとが上品にバランスを取った、落ち着きある香気が白い湯気と共に立ち昇っている。  ついと上向きに尖らされた口が、これも同じ水色をした一客のティーカップへと鋭角に立てられ、静かに空中でその傾きを深めてゆくことで、曲面に添って滑らすようにして赤褐色の液体を注ぎ込んでいく。 「…」  男は喉の奥に熱い香りと感触を流し込み、吐息もせずに立ち上がる。  大柄な彼に合わせて作られた、頑丈な木組みの椅子は軋みもしない。  色の濃い白人系の素肌に直接ベストを着込ん...
  • 秘宝館SS:『大好きですよ、藩王さん!』
    『ICG=』  成すべき事を成すために、  高らかなる挑戦が電網宇宙を駆け巡る。 『蝶子さんの可愛さを定義する』  可愛さ。  つまり、小さく無邪気で愛らしい、子供っぽい様子のある事を言う。  ここは情報で出来た世界だ。  人に対する大小などの感じ分け方は、目ではなく、心に受ける印象が決定づける。  蝶子さんとは、どういう印象の人だろう。  証拠1.テンションが高く、よく動く。  小さいものほど動きやすいだろう。OK第一関門クリア。 『(蝶子は挙動不審で定規かなにかではじかれている消しゴムのような動きで近づいてる)』 『(蝶子、ヘラの握り方変)』  証拠2.脈絡なく挙動がたまに変でしかも素直だ。  無邪気としか言いようがないし、子供っぽい。OK第二関門クリア。 『にゃーしゅさーん。みどさーん』 『(ぎゅ...
  • 秘宝館SS:『りんくのいない日々』
    恭兵は、もう随分長いことのんびりしていた。 「あんまり長いことここにいると、太っちまいそうだな」 なあ、と手持ち無沙汰に、テーブルの上で丸まってる雉トラのヒゲをいじる。 遊んでもらったと思ったのか、きょうへい2はてしてし前足を繰り出して恭兵の指をキャッチ、かじりつく。恭兵、もう片方の手で尻尾をつつく。ぴょこんと機敏にきょうへい2はそちらへ向き直った。 そうして楽しそうに猫とじゃれあいながら、ふと、いつでも心に浮かべている相手の顔が、むすぅっと膨れていることに気がついて、今更ながら手を止める。 「りんくがいなくて寂しいよ」 お前もそうか?と、きょうへい2に聞く。 にゃあ、と雉トラは一声鳴いて、頭をこすりつけ、餌をねだるだけだった。 /*/ 秘宝館SS:『りんくのいない日々』 /*/ 宰相府の秘書官保養地は、いつ夜襲を...
  • 秘宝館SS:『ある1枚のメッセージカード』
     嬉しいなあ、嬉しいなあ。  とりどりのブーケと、その傍らに添えてある個性豊かな沢山のメッセージカードが、控え室代わりに使っている部屋のテーブルに、並んで幸せの色を形作っている。  挙式に当たっては、自ら親子ともなぞらえてくれた藩王からの言祝ぎも既に戴いた。  テーブルの上には、今でも楽しみに眺めるだけの目的で開かれている、ドレスデザインの数々が載った手製のカタログブック。式が無事に終わったなら、この中からお色直しで着るものを選ぶことも出来るかも知れない。  奥羽りんくはずっとにこにこしていた。  ちょっと贅沢かな、と、薄いリップの乗った唇が穏やかにたわむ。  バージンロードを歩き出せば、もう、微笑むだけではいられない。  だからこそ、今だけは。  思って、首を横に振る。 (ううん、これからずーっと!)  幸せ...
  • 秘宝館SS:『華』
    白いシーツの上に、足を投げ出すようにして身をやすらえている、緑髪の女がいた。 きつい目鼻立ちをしている。頭の後ろで二房に大きく分けられた、長い髪。 霊安室を改造して急設された病室の壁は塗り潰されたばかりでまだ真白い。 自分以外は誰もいないその病室の中で、アララ・クランはまなざしていた。 厳重に外から守られたその病室の中で、身をこうしてやすらわすことしか出来ないベッドの上から、じっと、その、純白の壁を。 小ぶりだが形がよく、艶やかな唇は、堅くつぐまれている。 頭上に輝く白熱灯の無機質な電光が、室内の何もかもを光の色に染めていて、シーツの皺に寄った影さえ薄らいでいる。 死者の安息を保つため、分厚くはめこまれた壁が、何の音も通さない。窓さえも、ないのだ。 しん……と薬の匂いが静寂に漂う。 アララは身じろぎもしない。 時計の...
  • 秘宝館SS:『二人』
     気持ちのいい道だった。  ひんやりと柔らかな土は程よい葉影に隠されて、たっぷりの水と濃い空気をトンネルのように並木同士で循環させている。  目に透明で肺にすがすがしい清澄な光景は、きらきらと新緑に透けて降る陽光の賜物だ。  何より、隣にソウイチローがいる。  彼を求めて握る、自分より少し大きな手のぬくもりが、心地よい涼しさに相まって気持ちいい。  きりり、目鼻立ちの鋭角な印象のある黒崎の顔は今、丸く笑顔で鎔けている。白衣の間を器用に飛び出た尻尾が小さく揺れるのは、猫の証か、はたまた密かな興奮の表れか、長く艶やかな髪色に同じ毛色で森の風と良く似合う。  黒崎が男であった頃の間合いより、ほんのちょっとだけ狭まりそして安定した、気軽いはずの歩調は、だが、どこかいつもよりミリメートル単位で一歩一歩が短かった。  辺りには人の気配もない。  ソウ...
  • 秘宝館SS:『帰り道』
    森の中をメイドが歩いていた。 いかにも日当たりのよい、何も無さそうな、気のいい森の中である。 足取りは軽い。すぐ目と鼻の先にまで、その光景が見えてきていたからだ。 上天気に花の香りが凪いでいるその家へと、彼女は一抱えほどもある袋を持って、訪れた。 ちょうど玄関で出くわしたのが、分厚い筋肉のドアーみたいな体をした、巨躯の男である。 2人で揃って声をあげる。チャイムのような不粋はない。ノッカーを使う必要もない。 ここへは友を訪ねて遊びに来たのだから。 「こんにちは。沢邑ですー。お邪魔しにきましたー」 「中々ご立派な家ですな」 中からはーいという返事。 なかなかに元気な足音で、玄関は開け放たれた。小さな少女を肩車している、家主だ。 「いらっしゃいませ。まあ、まずはお上がりください」 気さくな感じで足元に揃えて出されるスリッパ。 沢邑勝海と谷口...
  • 秘宝館SS:『カイエ』
    空に鳥が見えた。 変わった飛び方をしている。緊張しながら飛んでいて、まるで辺りを警戒しているようだ。 鳥が、まっすぐ降りてきて、何という種類か分かるところまで近づいた時、笑った。 上手に飛ぶようになりましたね。カイエ。 /*/ 致命の一撃を繰り出さざるを得なかった。 胴を痛みという名の衝撃が貫通する。次いで、機能的欠損。 バロに比べて私は華奢だからなと苦笑する。 もっと強ければ。 傷のことではなく、そう思った。 傷は魔法でふさげる。しかし、失われた体重までは戻らない。 水分を山のように採り、たらふくの炭水化物で即効性のエネルギーを補給すると、体が動くようになった。 「大丈夫ですか!?」 カイエの心配する声が聞こえた。 実際的なことばかりを返事した。 /*/ 自分がうまく話題を見つけて話せないことは知っていた。 ...
  • 秘宝館SS:『夢幻桜華』
    柔らかな空が、行けども行けども満ちている、桜の向こうに見えていた。 それが永遠であるかのように花びらは、止むことなく降り注ぎ、春の園の空気を淡くその色彩で彩る。 時折立っている露店では、カップルが楽しそうに賑々しくしている。 それを微笑ましそうに横目で通り過ぎながら、肌色の濃い、大柄で人の良さそうな若者が歩いていた。 手の中には大事そうに抱えられた風呂敷がある。 光景には、どこか美しさだけではない、胸をはっと打つような、そんな儚さがあった。 桜色に染め上げられた空気を、陽射しは無造作に縫って大地を照らしている。 その、光の水底に、その少女は眠そうな目をして佇んでいた。 桜の海に、呆れるほど大きな猫を抱えながら佇んでいる、黒髪、小柄な日本人の少女。 幻想的な光景とは裏腹に、どこまでも凛々しい顔立ちをしている。 現実をどこまでも諦めることを知らない顔。ずっと昔に...
  • 秘宝館SS:『おかえりなさい』
    …………。 熱いという言葉を、何と言い換えよう。 …………。 熱いという感覚を、何と取り替えよう。 …………。 ノ/…イズ/……混じり……/ノ……。 …………。 パルスが。-・―・――・――・――。 …………。 ザ ざザ ザざ ZAAAAAAAAA……。 …………。 明滅する。チカ・チカ・意識に火花が。 …………。 ど  く  ん。 体を内側から叩かれた音がする。 ど   く   ん。 体を内側から熱かれた音がする。 熱-音-熱-音-熱-熱-音-。 ざ ざザ ザざざ-・――・―・―――・Tiカ・チKa・ぴ・GAAAAAAA…………。 それが心臓であることを理解したのは、彼女が一面の灼光に目を圧されたからだった。 彼女が一面の灼光に目を圧されたから、それが心臓であることを理解したのはだった。 彼女は、それが...
  • 秘宝館SS:『精霊達の祝福』
     白い風が、吹いていた。  空と海の間から生まれてくる、雲間の太陽に磨かれた強くも豊穣な風だ。  その風が、港を抜けて、埠頭に佇んでいるあゆみの髪を撫でていく。  横顔を、晋太郎が見つめていた。  どこか遠い人のような、やわらかく、そして揺るぎないものを内に携えた、細い顔。  今はただ、あゆみを見ていて、微笑みが優しい。  見つめと言葉を交わしあう、2人の久珂。  2人は頬にキスをして、抱きしめあい、それからまたキスをして、船へと歩き始めた。  ぎゅうと大切そうにあゆみの手の中で握りしめられている、小さな箱。  風が、2人の道行きを捲いていく。  還る波涛は光に温められて暖かい。 /*/ 『2人だね』 『また、2人だ』  さえずりの前で、照れたようになかなか触れあわないあゆみと晋太郎が、視線だけは...
  • 秘宝館SS:『魔術師の望むもの』
    あまりの状況に落ち着いていない神経が原因だったのだろう。 慌てて緩く上空を旋回したが、一帯には動くものの気配もその人影以外のものも何もない。 安心すると共に、羽ばたき、まっすぐに彼へと落ちていく。 無意識に力強いストロークを刻んだ。少しでも早く、その思いが風を翼で圧し、鼻先で、より濃く分厚くなった空気を掻き分ける。 その先で横たわっている長い黒髪の美丈夫に、見知ったものを見る、親しみの色が僅かに浮かんだ。 どこまでも優しい微笑み。 しかしその頬は、記憶の中にあるものより、やや、削げていた。 微笑みが、変わらず優しいために、なおさら目についた。 「カイエ、人にお戻り」 その微笑みの前、以外では決して出さぬと誓った己の真名を口にする。 「良い腕です」 バルクは、目の前でウミネコから人に変わった女性を見て、そう言いながら微笑んだ。 /*/ ...
  • 秘宝館SS:『青の宝石』(後編)
    青の宝石(後編) /*/  ぴるりると、掛かる青空にさえずりが飛ぶ。  日当たりのよい、開けたところにあるベンチで、クリサリスと和子はコロッケをつまみながら世間話を交わしていた。  塗りもない、素朴な質感と形状とを生かした樹色のベンチは、周囲に溶け込み、よく調和している。 「最近、大きな戦いがあって、他のにゃんにゃんの国が大きな被害がでたそうです」 「それを理由にまた出兵する国が出る」 「うん、悲しい連鎖ですね」  大変だな、と声をかけられて、和子はそれが自分にではなくてっきり世間一般の話をしているものと思って相槌を打った。 「大変な人に、私が何かお手伝いできることがあると、いいのですが……」  くしゃり、新聞紙を押しのけて空になった紙皿をバスケットの中に押し込む。  振り向いた先にあった、こちらを捉えている青い輝きを、だから彼女...
  • 秘宝館SS:『星の瞳、太陽の羽根』
    ヤガミは蝶子の腰を抱き寄せたまま、今しか味わえないこの景色を存分に体感していた。 「これが…………」 見つめる先で、唇が動く。 ちょっと赤くなりながら、蝶子はヤガミが何を言おうとしたのか想像する。 これが、パーフェクトワールドか。 これが、ゲート。 これが、お前の見ている風景か。 どれもしっくりとは来なかった。 ヤガミは結局何も続けずに、細い蝶子の体を抱えている。 びゅうびゅうと風を切る音だけが響く。 言葉交わさぬままでいれば、それはまるで爆音のようで、2人は弾丸のように、向かい風とさえ呼べないそれを突き抜けていく。 灰色の長い髪が風に持っていかれそうになる。 ヤガミが、ぐい、と胸に蝶子の頭を抱き寄せるようにして、その髪の思う存分乱れてはためくのを、自らの体で遮った。 「眼鏡、なおしますか?」 ...
  • 秘宝館SS:『言葉のいらないその時を』
    細い頬がにっこりと膨らんだ。 その年頃の少女だけが浮かべることの許された、光の弾けるような丸い頬笑み。 人差し指で婦人の抱く赤ん坊をあやしながら彼女は言った。 「大変でしたね。大丈夫でしたか?」 「えぇ、こちらはなんとか」 初々しい、ある時を経た婦人だけが浮かべることの出来る、幸せに満ちた微笑み。 その笑顔に奥へと案内されながら、後藤亜細亜は、自分の選択が間違ってはいなかったことを確信した。 /*/ 前日の夜のことだ。 「何をやってるんだ、亜細亜」 PCの前で顔を覆いながらきゃーきゃー言っている彼女を見て、吹雪は言った。 ひょいと後ろからモニターを覗き、むうと唸る。 「小笠原のログには、発禁だけじゃなくR-15指定もあったがいいか知れんな」 「ええっ」 「冗談だ」 いつものパターンなら、いつ奥さんが後ろから目を光...
  • アンチ秘宝館SS:「魔法の言葉」
    君に伝えたいことは何もない。
  • 秘宝館SS:『Love ya』
    ぷっくりと持ち上がった白い布地のしわの背に、なだらかな輝きが散っていた。食卓上の、この、マナーの悪い、小さな山脈を、開放的な窓から投げ込まれた陽光が舐め上げて、森然とした繊維の合間にやわらかく吸い込まれているのだ。 人差し指を立てて、そのしわを上から平らかに均すと、日向玄ノ丈は、清潔に整えられたテーブルクロスの真新しさで、改めて、唇を軽くへの字にしながら感心に浸る。 俺も随分と立派になったもんだ。 勿論、自身が更正しただとか、社会的地位を得ただとかいう意味ではない。ついでにいうと、口にしてすらいない、ただの傍白である。 濡れ布巾できちんと磨かれた床に、体感で、日向の倍ほどもありそうな高い天井、腰掛けているのは洒落た背をした椅子で、軋むどころか、手すりすらついてやしないのに落ち着きがいい。ついでに言うと、まだ、神経のところどころで、違和感が消えていないので、こ...
  • 秘宝館SS:『南洋の午後』
     真昼の太陽が、一人の白衣の女性の頭上を、さまよう様に照りつけていた。  島々を揺らめかす陽炎。  慣れた肌にも汗を生む、容赦のない灼熱。  その灼熱をやわらげるのは、海から来る潮風だった。  風は、凪いでなおも潮の香りを運んでくるほどに、彼女の周りを取り囲んでいた。  港から離れたところにある、穏やかな農村だ。首都からはほど近いところにある。  といっても、海底都市であるところの紅葉藩国の首都・メープル市からは、陸上の光景など見えはしない。  風も、太陽も、ドーム型の天井の、揺らめく蒼の向こう側に位置する存在であり、高床式の木造建築こそ国のどこへ行っても変わらないものの、近代的な施設の乏しい村落には、時の一段緩やかな流れが落ちていた。  国策ゆえ、最低限にしか切り開かれておらぬ、みっしりと群生した熱帯雨林。  その葉...
  • スペシャルSS:『いってらっしゃいませ』
    その男は威風堂々たる男であった。 風貌を言うのではない。 風を切るどころか、嵐の中の突風をぶち割ってでも進みそうなその屈強は、確かに優れたものであったろう。 服飾を言うのではない。 生まれた時から身に着けていたかの如く似合っている、機能的かつ低彩色の軍服は、確かに威圧的ではあったろう。 だがそれは、それらはその男を外から象っている表象に過ぎない。 その屈強を支えているものは何か。 その服飾を似合わせているものは何か。 意志である。 守るべきものがあると、そう思ったから屈強と化した。 守るべきものがあると、そう思ったから軍に所属した。 それは今でも何ら変わりない。 今に至るまで一貫して変わりない。 その、揺らがぬ意志こそが、男を威風堂々たる存在にしていた。 惚れ惚れとするような筋金の入った胴、腕、足腰は、例えどこを丸...
  • 小笠原 200710011500便(蝶子)
    10月1日 15:00~ 行われた小笠原ゲームです。 ゲームをやった蝶子ってこんな人(国民紹介のページへ飛びます)。 ゜* ;;; *☆* ;;; *゜ログここから゜* ;;; *☆* ;;; *゜ 芝村: 15時です。 調子はいかが? 蝶子: はい、よろしくお願いします。 ものすごい緊張しております(笑 芝村: では記事をどうぞ 蝶子: お世話になっております。 個人マイル20を消費してミニな学校イベントを申請いたします。 ・参加者 0600147:蝶子:仮入学(済):個人マイル20消費 ・参加ACE お見合いヤガミ(藩国滞在外) 以上、よろしくお願いいたします。 蝶子@レンジャー連邦 2007/10/01 12 42 蝶子: こちらです。 芝村: はい。 OKです。 イベント...
  • 支援SS:-敏 マシン 捷-
    【-敏 マシン 捷-】 マニューバ。 なんかかっこよさげな言葉だなとだけ思っていた。よくわからんが、いかにもメカっぽくてかっこいいぜ!である。 I=Dに乗り込んでいる今なら解る。こいつはとんだじゃじゃ馬で、すこぶるつきの感度のよさで人間とは比べ物にならない速度を叩き出す。そいつをうまく制御するために、こんな概念が必要になったんだ。 図体もでかいがその分だけ歩幅もスピードもある。日常、変な先入観で言葉だと巨漢=鈍いと思われがちだが、それは小回りの問題で、パワーの塊をみっしり搭載している戦闘用のボディの場合はそのパワーを上手に集めれば、目玉をぶん回すような威力が出ているのだ。 「双海さぁん、まだ、いけますよ!」 燃料は宰相持ち。だからといって、余分に搭載したりすることが出来るわけではないが、気分的にはたっぷり出し惜しみなく動かせる。 デー...
  • 支援SS:-回 ガッツ 避-
    【-回 ガッツ 避-】 「うーーーっ、ひょーーーーーう!!!!」 頓狂な声を上げながら、とてもそんな場面とは思えないコミカルな表情と、それとは裏腹の、死に物狂いの大激走が、男の両脚では開始されていた。男は祈る。一路その胸に一心に。 (なっこちゃんに会いたい英吏と酒が飲みたい英吏と源のコンビに混ざりたいセーラ帰ってきますようにみんなしあわせになーれ天戸文族で名を上げたい根源力たくさんほしいお国にいっぱい資産ほしいなオーマ覚醒してみたい士族になりたい新しいアイドレス着たいetcetc…) 欲望の塊だ。 「しまった英吏は未成年かまあいい気にするなともあれなにはなくともなーーーっこちゃーーーんあいらーーーびゅーーーーんんん!!!!!」 意味なく裏声混じりに大シャウト。吐き出す息と蹴り出す地面と、優雅にバレエダンサーのように足を伸ばして跳躍し、たーん、...
  • 支援SS:-医 イノリ 療-
    【-医 イノリ 療-】 諦めるな、諦めるな……! 必死に声をかける。それでも集中の乱れぬ医療部隊の整然とした手付きはさすがだった。 本当は震えたいほどの気分に違いない。いつも思う。 目の前で息絶えかけた仲間の蘇生行為をする間、どれだけの量の絶望と戦いながら、それを固く払いのけて、精妙な診断と治療を行っているのだろう。 そしてそれを断行するために発揮されているものは、間違いなく、『勇気』と呼ばれるもののはずだった。 愛は勇気の友、なるほど。 このぎりぎりの際になって痛感する。勇気がなければ、愛は力を発揮しえないのだ。 そしてまた、愛がなければ勇気の立ち向かうべき困難も見出せはしない。 がんばれ、がんばれ……! 既に目一杯がんばってるはずの仲間達に、それでもかける言葉が他に見つからない。 振り絞るような祈り...
  • 支援SS:-侵 セイシン 入-
    【-侵 セイシン 入-】 正心という言葉が古くから忍者には伝えられている。彼らが手段を選ばぬのは正しい目的があるからであり、その正しさを心に忘れてはいけないという戒めである。心身ともに優れたものであれという訓戒のようなものだが、長く人を欺き世に潜むことの多かった彼らを支えるためのものでもあったのかもしれない。 世に喧伝される超人的な技のすべては人の心を巧みに見透かし操った賜物であり、そのことからも判るように、忍者は心の敏なるを重んじ、平素から、人間(じんかん)に立ち交わりて巧みに人の心へつけいる五情・五車の術と呼ばれるものを駆使していたという。 しかし――― (アラダの心につけいるというにも、相手の考えが読めなきゃなー) 秘術の限りを尽くし、侵入していく仲間達をコクピット内から心配そうに見守る。 忍者の術は手品と同じで、準備を見れば、現れる結...
  • 支援SS:-幸 ゲンカツギ 運-
    【-幸 ゲンカツギ 運-】 「変わったことしてますねえ」 誰に声をかけられたかは忘れたが、小笠原出発前の集合時に、帽子をわざわざ逆さにかぶってから、右、左と靴ひもを結び、もう一度といてから結ぶという、はたから見ればよくわからないことを、俺はしていた。 「げんかつぎなんですよ。前にうっかり寝ぼけて帽子逆さに被ったまま出かけたら、いい結果が出たことがあって。道中赤っ恥かきましたけど、今日はそんなこと言ってられないでしょ?」 その次には、小笠原上陸前にだぶだぶのベルトをわざわざ無理矢理そこで締め直し、やっぱり変わったことしてますねえと、また他の誰かに声をかけられた。どうしても自分のベルトが見つからなくて、父のベルトをしていったことがありまして、人前に出る時きゅっと締めておいたら話がうまくいったんですよと今度も説明をした。 実は上着の内ポケットに使い古しの財...
  • 支援SS:-敏 コウキドウ 捷-
    【-敏 コウキドウ 捷-】 それは、ただのがむしゃらではなく、数学的な動きであった。 自然界の法則をもっとも簡易な形で体現しているものが数学であり、それに乗っ取っているということは、もっとも自然であるということである。それは、美しくすらあった。 基本は単純。そしてそれにしたがい、迷いなく動くこと。 まるで枝葉の伸びるよう、機動は大地の上を縫い、簡便な基本動作パターンの組み合わせから複雑な紋様の如くに動きが生まれる。 決して人の域を大幅に越えた速度が出ているわけではない。また、精妙に過ぎるほどの挙動を示しているわけでもない。だが、ただ、信頼しているのだ。 人の歴史は古くまた争いの歴史も然り。ゲームは戦争を模した演習として生まれ、その中で、どのように動くべきか、洗練に洗練を重ねられ、幾度もの根本的な挙動の変質をくぐりぬけ、それでも最後に残ったのは...
  • 秘宝館SS:『たった一つの君の背中』
    どちらが先だったろう。 背中を見ていて、ふと、あおひとは、思ったのだ。 真昼の木陰に、酷暑から逃れるのではなく、逃げ込み、子供たちのするような間近さ、耳元で、今は葉ずれを聞いている最中のことである。 視界は、しゃらしゃらと、近くで聞いたら意外に元気すぎるほどの音を奏でている緑色の天蓋に心地良く和らげられ、日差しの中にありながらにして、程良く暗く、まぶしさがない。目の前の背中も、色調を、ほんのりとグレースケールに染められている。若木のように、細身だが、締まった印象の背中だ。 あおひとは、樹上にあって、掌と、足裏に、それぞれ質感の異なる、乾いた樹皮の感触を得ることで、その身を支えていた。いつでも身動きできるよう、重心を掛けた靴裏からは、力強くしなる、細い綺麗な太みが、バランスを崩さないために手を掛けた幹からは、ぽくぽくと、厚く、面白いでこぼこの頼もしみが、合わせて3つ...
  • 支援SS:-感 ドウチョウ 覚-
    【-感 ドウチョウ 覚-】 鋼のギアには肉が絡まり、流れるオイルに血が入り込む。 実際にそんなことはしない。けれども、心情はいつだってそのつもりだ。 I=Dの足の裏が、自分の足の裏のように。I=Dの重心が、自分の重心のように。I=Dの腕の動きが、自分の腕の動きのように。 感覚を精妙にリンクさせ、脳を介して指へとそれを変換、『本当に同調』させるために、文字と数字とを羅列する。 人が、空を飛べるか? その感覚を知ることができるのか? できるのだ。 脳の延長線上にして一部たる手足とそこからつながる鋼鉄・電脳・HEATあるいはそれらの反動あらゆるものを自分の動きとつなげて考え、フィードバックすることにより、それが、できるようになるのだ。 経験だけがその感覚を洗練させる。正しい手順をさえ一度固めて覚えてしまえば、あとは繰り返しが...
  • 支援SS:-偵 コウキシン 察-
    【-偵 コウキシン 察-】 ここは故郷によく似ている。 違うのは、空気が青いこと。 (そう……) と、男は空を見上げた。ここには止むことのない砂塵も舞うことがなければ、それを避けるための装備も必要がない。ただ、熱い海風が、清冽に身をそよがせる。 「ハード・ラック・バカンスとでも思っておくかね」 唇をめくれ上がらせ、気だるげに軽薄に皮肉に皮肉を重ねてそのまま突き抜けてしまったような笑顔を浮かべると、そう、レンジャー連邦の文族、城華一郎(じょう かいちろう)は呟いた。 ここは第五世界の小笠原。 どこを歩いても初めてのはずなのに、どこか、懐かしい。ゲーム『ガンパレード・オーケストラ ~青の章~』で、朝も夕も過ごした地を、アイドレスでとはいえ、実際に踏みしめて歩くことがあろうとは、よもや思いもしなかった。 西国であるレンジャー...
  • 支援SS:-偵 シタシラベ 察-
    【-偵 シタシラベ 察-】 「~♪」 「あら、楽しそうですね華一郎」 おー、愛佳ちゃんか、と、猫士の少女に声をかけられ上機嫌に返すのは室内でも帽子を脱がない黒衣の男。もちろんここが図書館で、誰かと話すための場所ではないからの振る舞いであるが、あまり品がいいとはいえない行為だ。 華一郎は手元にどっさり積まれた本を、ほーら、と開いてみせた。 「父島特集でも組むんですの?」 「冒険行くんだよ、今度。パーティーで一緒になった小鳥遊さんたちと一緒なんだー、いいだろー」 小笠原分校に行くんですのと聞かれたので第五世界に行くんだよと答え、そうしてとうとうと聞きかじったばかりの父島の風土や、地形などを語って聞かせる。 それが、レンジャー連邦の吏族、兼、文族、城 華一郎(じょう かいちろう)の、冒険出発前に交わした印象深い最後の会話であった。 ...
  • 支援SS:-知 アイジョウ 識-
    【-知 アイジョウ 識-】 アイドレスは当然だが無名世界観のゲームである。そこにおいて知識を求められるということは、一般的な知識はもちろんのこと、それに基づいた無名世界観のまなざしを持たなければならない。 アイドレスは情報の宇宙であり、網である。 プレイヤーは思い出す。プレイヤーはPCに託す。これまでどれだけの歳月をそこに賭けてきた。人、それぞれに違うだろう。見ているものも違えば、把握している量も違う。それでも、 「それでも、好きだから、ファンだからここにいるんだろうがよ」 にぃや、と、へばりつくような強烈な笑みを浮かべながら彼は、PCとしては、それぞれの国立図書館で仕入れた情報を、プレイヤーとしては、ゲーム・アニメ・小説の無名世界観、あるいはブログ・Wiki・HPで仕入れた知識を、いざこの時!と使う場面を待ちに待ち焦がれながら、わざわざこの冒険のた...
  • 支援SS:-医 ジンジュツ 療-
    【-医 ジンジュツ 療-】 彼らとどこかで隣り合わせた時には、確かにごく普通の人たちだったように記憶している。 なんという堂々たる指示で、鮮やかを通り越し、艶やかですらある手付きの美しいことよ。 心のどこかが目の前にある現象と乖離して、一人の人間として、たった一人の名医の動きに、磨きぬかれた技術にほれぼれとする。悪い癖だな、どんな時でもこういうのを見とれてしまうってのは。 医は仁術。 一人の人間の命そのものを見つめて向き合うことは、確かに仁を成す立派な一つの術だ。 医師たちは、医療行為を行う時、普段持つ能力よりもさらに格段の、そう、それこそ別格といっていい次元にまで己の能力を発揮する。わかっていた。それは、わかっていたはずなのに。 本当に、倍するほどにも一気に動きが見違える。佇まいの質感が変わる。空気を従え、そこを一つの戦場に変える。...
  • 霰矢惣一郎のジャケット解説ページ
    なんか黄ジャンじゃなくなった惣一郎のジャケットを、お言葉に甘えてデザインしてみました。 このページは秘宝館等に依頼する際の説明用ページとして作られております。 画像が大きいので携帯から見るのには向きません。すみません。 もし携帯から見たいという物好きな方がいらっしゃる場合は、蝶子をとっ捕まえて何とかしろと言ってみて下さい。割と喜んで何とかします。 前から見た様子 蝶子さんにデザインのセンスがないのは仕様です。不憫、惣一郎。 グレーと青の中間色と、白からなるジャケットです。青グレーについては中間の色であれば、この絵より青っぽくてもグレーっぽくても薄くても濃くても構いません。アバウトです。すいませんが光の当たり具合とか気温とか湿度とかで色が変わる新素材、ということにしておいて下さい。 チェーンは二連です。二連であれば鎖タイプとかでも構いません。こっちもアバウトです...
  • 支援SS:-偵 カンサツリョク 察-
    【-偵 カンサツリョク 察-】 偵察は、観察力が命だ。事前に仕入れておいた情報から組み立てた予想を華麗に使い潰してあくまで現実をつぶさに拾い見よう。 ぎょろぎょろと、つば広の帽子の下で、見開いた目がひそやかにうごめく。 何か動いているものはないか。動いていないもので不自然な痕跡のあるものは。その逆もまた然り。つまり…敵に気付かれないよう、痕跡を殺して歩くことも、偵察には必須の技能。今回は特に念入りにその作業をやっておかねば。 なぜならば、事前に仕入れた情報では、状況は極めてBAD。手前の体だけでなく、あれそれNPCの身柄を取り扱う必要が出るかもとのこと。そいつは、まあ、要するに、いつもは心強い友軍であるはずの彼らが、あてにならないどころか、作戦行動上は足手まといになるかもしれない、ってことだ。 おっと焦るな、足手まといなんて言葉を使っちゃあいるが、彼...
  • 支援SS:-隠 イタズラゴコロ 蔽-
    【-隠 イタズラゴコロ 蔽-】 子供の頃にやったあれ、なんて名前の遊びだったかな…… 身を潜めているにも関わらず、そんなことを熱心に考えていた。その、熱くなった心が、そう、心なし、確かに浮き立っているのを感じる。 これはゲームだ。確かに、ミスれば仲間に迷惑がかかる。自分たちだけじゃない、もっといっぱいの人が悲しむ結果になるかもしれない。でも、そういう遊び、確か、もっと昔にやってたろう。もっと、ずっと、シンプルな形で。 腕に三色の、色違いの布をそれぞれ巻いて、陣営を分かれて三すくみで相手をタッチして捕まえたり、掴まってる仲間がずらーっと長く手を伸ばしている、そのどこかにタッチさえすれば解放できる、そんなゲーム。 あれは、楽しかったなあ…ぼろぼろの泥んこの傷だらけになるまで遊んだ。 遊びには、情熱が必要だ。子供の頃にはそれが確かにあった。相手の思...
  • 支援SS:-感 ソウジュウカン 覚-
    【-感 ソウジュウカン 覚-】 何の因果か、よもやわんわん系のI=Dにまで乗ることになろうとは。 元々は護民官という言葉の響きだけで着用アイドレスを選んだ男は、奇妙な感慨に耽りながらコンソールとにらめっこ。操縦系は、ううん、微妙にアメショーと違うような、同じような…… 「こちら城、感度良好ですよ、双海さーん」 コ・パイ席で計器をチェックしながら声に出す。連携は声出し基本でしょーとの発想だった。特に、見通しを立てて情報を頃合よく先出しできるのはデータには出来ない、人間だけの強みだ。 情報を取得するための膨大な計器という名の新たな感覚器官。この自然界には本来存在していなかった数字と文字の塊から、何をすれば、何が起こるか。ずっとずっと先まで読めるのが、人間の人間たる抽象機能の強み。舞踏子の未来を読む能力など、その最たるものだ。 「宰相もなかなか粋で...
  • 支援SS:-知 コウジョウシン 識-
    【-知 コウジョウシン 識-】 知性とは人間性を磨くもっともポピュラーな手法であるという。その線で言えば、俺は、人間性を磨きたいかどうかは別として、磨かれるという部分のみに着目し、より知性的でありたいと常に願う。 なんだかわからんものが目の前にある。なんだかわからんままにしておきたくない。そしてなにより、なんだかわからんものが、自分や、人にとって、なんだかわかった時、わからせることができた時の、あの、喜び。 伊達に組み合わせ標準の7.5倍もの知識力を求めたわけではないのだ。このために支払った代償は、まあ、高くはないが、安くもなかったことだけは確かだ。 上へ、上へ、ただひたすら、そこにたどりついたら何があるのかを考えず、上へ。 向上心。と、いうには若い。 てぐすね引いてこの時を待っていた。自分の力を活かせる瞬間を。自分の力を発揮できる瞬間を。 ...
  • 霰矢蝶子 詳細設定
    「国民はみんな俺の嫁!」 (春雨さんが描いてくれたイラスト@文族の春) 【基本情報】 国民番号:06-00147-01 名前(カナ):霰矢蝶子(アラレヤ チョウコ) 性別:女 魂の故郷:山形県 オーマネーム:そんなものはない! 【外見情報】 瞳の色:オレンジに見える茶 顔つき:大きなたれ目 髪の毛:灰色・右わけ・長いワンレングス 身長:160ちょっとくらい 体重:太くはないけど細すぎはしない 体型:貧相って言うな一部スレンダーと言え! 服装:基本スカート派。 よく着る色は白・黒・ピンク。次点で緑と青。 ひらひらしてるのが割と好き。 【性質情報】 基本性格:迂闊・卑屈・夢見がち 口調:基本的に敬語 趣味:ちょっと変わったかわいい服を着る(平たく言ってコスプレ) 癖:鼻歌・口を三角にする 好きな食べ物:ざるそば・あたりめ・いかの塩辛 嫌いな食べ物:オクラ・ケーキ・レバ刺 ...
  • レンジャー連邦・よけろ!滅亡祭(仮) その3
    /*/ 萩野むつき (15分ですね、お萩はあんこと胡麻です、ミロさんw) 舞 「ふむ。今日は気分がいい」 芝村 メイはドランジを叩いている。 舞花 「(メイさん、かんべんしてくださいー)」 萩野むつき 「ドランジさん、おきませんか、メイさん。」 双樹真 「それは、重畳です(笑」 豊国ミロ 「ど、毒とかもってるのかな、あの蛇さんは!とりあえず吸い出した方がいいんじゃ?」 遊佐呉 スイトピー追いかけ…られなかった? 舞花 「毒ないから!むつきさん(きっぱり)」 蝶子 「この間サクさんが噛まれ済み(・・・)なので、毒の面は大丈夫ですよ。」 メイ 「こら、起きなさい。ヤガミ以下よ。そのままじゃ」 サク 「・・・噛まれたけど、一応大丈夫だったよ」(ぶー 萩野むつき 「知ってますよ?無いの。まだ、潰れてるのかと思って。」 萩野むつき 「(...
  • 支援SS:-敏 シュウチュウリョク 捷-
    【-敏 シュウチュウリョク 捷-】 とく、とく、とく、とく、 とく、とく、とく、とく、 体の中から脈打つ音が聞こえて来そう。 足の裏から指先まで、変なところだとおでこや背中も感じる。 意識がアニメのエネルギー流の描写みたいに、往きては戻らず、後から、後から、五臓六腑を支え続ける。 背骨が体を支える。腰椎が体の核となる。キンと五体が統一された感覚。筋肉が骨格をつなぎ、その骨格を意識して、常に、動き続けている。 とく、とく、とく、とく、 とく、とく、とく、とく、 何気なく歩いて、あるいは立ち止まって、いたはずの、体が。           考える        よりも     先に 反応した 声すら上げずに息がつまり、一瞬で、その場から、体を打ち出すように地面を蹴り出した。 ...
  • 支援SS:-知 キョウチョウリョク 識-
    【-知 キョウチョウリョク 識-】 アイドレスは数がものを言うゲームである。具体的に言えば、人の数が。それはつまり人間の本領ともいうべき能力の発揮状況であり、数いる人を使いこなすことこそ真の最強であるとは、ん、はて、どこで見た文言だったかな。 とにもかくにも、この小笠原の地にひょっとしていたら来ていたかも知れない善行は、その意味で青の厚志とはまた違った種類の最強だろうと、彼は考えていた。それゆえかつて、彼の元に違うPCで馳せ参じた経緯もあった。その時には苦杯を舐めさせられたが、今は違う。Aマホではない。これは、アイドレスなのだ。 「さーて、こいつの正体をどう判じたものか……」 眼前にでんと控えるものを前に、雁首並べて知恵を寄せ合う。人の数こそ最強といえば、学問、つまり知識ほどその本分であるところのものはそうはないと思っているのが、この男であった。それゆえの、...
  • ご依頼SS本編:青森さんといっしょ
    やわらかな雲と、笑い声。 あふれる日差しに揺れる緑。走り抜ける影。 窓際に並ぶ小物のシルエット。せっせと手を動かしては、時折額をぬぐう割烹着姿。 ちぃ? と、小首を傾げる、ネコリスの尻尾……。 波打ち際の光があんまりにまぶしすぎて、彼女たちは、 その、光の海に手をかざした。 /*/ 『……………………』 まあるく唇に微笑みがこぼれる。 傍らにいる男性は、ぶしょうひげの似合う顔をした、黒髪黒目の純日本人だった。肩幅は広く、うっすらと線の浮いた体つきは、自分1人や2人くらいどーんとぶつかっても受け止めそうなたくましさで、肌を日光にさらしている。 いい海で、とても、ここが昔戦場になっていたとは思えない。はやる気持ちもそのままに、ついでにぐいと、早くも腰を落ち着け始めていた男性の腕をひっぱった。しっかりした手ご...
  • 支援SS:-外 コンナコトモアロウカト 見-
    【-外 コンナコトモアロウカト 見-】 愛敬、美形、いろいろいるが、ゲームを楽しんでやっている連中はまあ、楽しんでいる分だけPCの顔にも出るもので、男女とりどりの見栄えのよさが、揃っている。いろんな国から集まった、いろんなデザインの服装のものたちだから、見ているだけで目が楽しいというのもある。実に、同じ組み合わせであってさえ、いろんなコンセプトで服装もデザインされているものだ。 俺たちの見栄え(外見)って、集合で見たらどれくらい行ってるのかなー、と、気になって、ふと同行者たちのデータを見て、そして盛大に吹いた。 (た、単騎で知識が常人の50人分以上だと!?) 専門特化されてるアイドレスの凄まじさを改めて思い知る。3人集合して乗り込むI=Dの力たるやさらに推して知るべし、だ。運のなさだけはどうしようもないが、そこは本来密集して装甲でカバーしたりするものなのだろ...
  • 小笠原ログ 20080407(サク)
    ■■■小笠原ログ 20080407 (サク)■■■ サク 芝村さんこんばんは、22時からの小笠原ゲームにまいりました。 芝村 まだだいぶ時間あるな。記事どうぞ サク あれっ すみません時計ずれてましたか・・ 芝村 今54分だよ サク 記事はこちらです。 わーすみません、時間まで待機します。 芝村 はあい 芝村 イベント選択までしてて サク はい。安全な場所で、デートでお願いします。 春の園は危ないとのことなので、そこは避けて サク 今回はデートチケットを使用してます。 またこちらの質疑よりテイタニア着用可能とのことなので、PCがこちら着用します。 サク (意味無いかもですが、一応念の為で!) 芝村 2分待ってね サク はい。よろしくお願いしま...
  • 小笠原 200710291600便(蝶子)
    07/10/29 16:00~ 行われた小笠原ゲームのログです。 可読性向上のため誤字脱字の修正を行っております。 ☆本編の前に(参考) ゲームをやった蝶子ってこんな人(国民紹介のページへ飛びます)。 これまでのちょう簡単なまとめ: オメガ隊のお見合いお見合いに油性マジックを持って乗り込んだらヤガミを傷つけてしまいました。 オメガ隊番外・ごめんなさい大会お見合い後に仲間たちと謝りに行ったらもう怒ってなかった、のはよかったのですが白蛇に噛まれました ヤガミと下校それからしばらくして一緒に下校したら学生さん扱いされてヘビドリンク(うまい)をおごってくれました。でも本当は学生さんではなく単なるコスプレ好き(ぉぃ)でアイドレスの年齢設定も22歳くらい(ぅゎー)なので色々と不本意。 そして以下本編に続く。 ゜* ;;; *☆* ;;; *゜ログここから゜* ;;; *☆* ...
  • 未分類SS
    ジャンル未分類SS群 ●楠瀬藍 豊口ミロ、レンジャー連邦に立つ バレンタインの一幕(内輪向け) ●双樹真 闇の中とある文族の思案 レンジャー連邦政庁録外伝 狩人狩り1~胎動~ バレンタイン特別SS~アクション風味~ レンジャー連邦政庁録外伝 狩人狩り2~覚醒~ ●ビッテンフェ猫 戈か!盾か! 自己満足型小説 『愛』とは?
  • 二人が来る前に
    ~岩田アリアンと海:SS:二人が来るまでの時間~ /*/ 「フフフフフ…」 左手に埋め込まれた多目的結晶から流れ込むのは、非正規ルートで入手した気象データ。が、がぴー、がー、ざざざー…。 「イイ!」 気象データの解析結果に上書きが加わった。私に介入しているアリアンの仕業だ。天気晴朗なれど波高し、か。続いて響くのは、海の向こうから渡ってくるクルーザーの波切り音。ざざざざざあ…岩田の鼻先につけるとクルーザーに備え付けられていたクレーンが動き出し、コンテナを下ろし始める。かちっ。ワイヤーが解かれ、その4メートル強ほどの鋼の立方体が開かれる。 「…さすがですね、ブラック」 「例のものは」 船上に姿を現したのは、いかにも悪事を働いていそうな悪人顔をした壮年の男であった。ブラックという呼び名にふさわしく、その装いは南国の陽射しの中でもかなり黒い...
  • 小笠原ログ 20071208(サク)
    ■■■小笠原ログ 20071208 (サク)■■■ →本編 / →紹介ページ ◆人物紹介 サク レンジャー連邦所属の舞踏子。うっかりかつおっとり・どこにでもいそうな大人しい人物。 ソウイチロー・ヤガミ 乙女のキッスにより召喚された、通称「サクヤガミ」。 ◆これまでのあらすじ 魔法治療を受けたサクと、迷宮から帰ってきたヤガミ。問題は解決しないものの、二人きりの静かな時間を過ごした。そして今日、小笠原滞在最後の日を迎える。 ◆本編 サク 芝村さんこんばんは。小笠原ゲームにまいりました。 芝村 記事どうぞ サク http //cwtg.jp/ogasawara/wforum.cgi?no=630 reno=422 oya=422 mode=msgview 以下の...
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