レンジャー連邦王宮図書室 @wiki内検索 / 「T16と私。:城 華一郎」で検索した結果

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  • T16と私。:城 華一郎
    ただの言葉だよ。 見上げながら、ソラを想う。 ここには轟々と全身を内臓まで震わせる重低音が響き渡っていた。 大勢の誰かを乗せて、大量の熱を水蒸気に換えて吐き出しながら、 小さなアーチを直線に丸く描いているのは、 僕達が始めて、いつか皆が引き継いだ、僕達の翼だった。 君の手を引いて砂丘を下る。 刻まれる幾つもの有限で数え切れない足跡の、 隣をまた戻る道行きに、去年買った飛行機の、 本のことを思い出した。 重なる掌の間に篭もる汗。 乾いて厳しい日差しが、どうかすると、 瞳からも潤みを奪っていくけど、 そこだけは吹きつける砂塵の粒だって及ばない。 ここは砂漠だ。 どんな命も、いつかはこの微小な砂粒に還る。 積み上げればきっと、今、二人で越えている、 砂丘ほどの大きさにもなっただろうなと、 屍を数で勘定した。 姓を数で、感情した。 ...
  • T15と私。:城 華一郎
    文族には魔法がある。 それは言の、葉により蓄え、舌にて開く、言い換えという名の、 古い、古い、魔法だった。 /*/ 一輪の薔薇を摘み持つ。 刺は柔肉にぷちゅりと皮の弾けた感触を伝えている。 ある者は馬鹿馬鹿しそうに言った。 そんなものを見せびらかして、どうしようというのだね。 また、ある者は慌てて言った。 大丈夫ですか、痛くはありませんか。 いずれも二の句はそのまま同じ。 そんな花など、持たなければいいのに。 けれど、諸君、と、 その文族は楽しげに言った。 薔薇は蕾か、真紅か、白か、 見せぬ限りは誰にも解らぬ。 これが未来というものだよ。 /*/ T15と私。:或いは私と…… /*/ 幾つものポートレイトが並んだ、棚の上、 眺めれば何ともつかない微笑みが生まれるのは、 掛かった労苦を思っ...
  • 城華一郎(星野十郎)
    華一郎(星野十郎)による作品群 ●ドランジ歓迎祭りシリーズ ドランジ歓迎祭り:前奏にかえて ドランジ歓迎祭り:いよいよ開催 ドランジ歓迎祭り:テストフライト ドランジ歓迎祭り:星空の物語(前編) ドランジ歓迎祭り:星空の物語(後編) ドランジ歓迎祭り:アフター ドランジ歓迎祭り:アフター(裏) ●絢爛 to I_Dressシリーズ 絢爛 to I_Dress ~Brand New Days~ 絢爛 to I_Dress ~Brave New Girl!!~ ●レンジャー訓練記シリーズ ~レンジャー訓練記 あるいはこんな日常~ ~レンジャー訓練記 サバイバルレース大会編(前編)~ ~レンジャー訓練記 サバイバルレース大会編(中編)~ ~レンジャー訓練記 サバイバルレース大会編(後編)~ ~レンジャー訓練記 対決編~ ●短編連作バトルロイヤル参戦記シリーズ バ...
  • イベント41護民官試験:城華一郎
    【性能定義】 アイドレスの性能は以下の三点を総合して評価されるものと定義する。 1:数値変動 2:特殊能力 3:発展性  * * * 【定義理由】 データリストに付記されている評価値の変動合計は、人のアイドレスの場合+2、第一次派生アイドレスの場合±0(歩兵のみ+1)、第二次派生アイドレスの場合+2(偵察兵・工兵・猫先生・風を追うもののみ+3)となっているが、そもそも評価値変動における+1と-1は実際には相殺ではない。プラスもマイナスも一箇所で累積する方がリアルデータに与える影響としては有利に働く。また、アイドレスは組み合わせて初めて完成されるものであり、リアルデータへの影響力も、評価値の変動の項目ごとの累積が重要なことから、アイドレスの種類一つ一つを取ってその有利不利を論じることは不正確である。 よって、アイドレスにおける性能の不均衡と...
  • イベント41法官試験:城華一郎
    設問1:過去にさかのぼって罰則を与えるということは、その時点で罰則対象に当たる行為と認識されていなかったということである。それを考慮したガイドラインの基準を以下の三パターンに分けて設定する。 1、秘匿の場合 (ルールを守るものたちのことを鑑みない利己的な不正行為であり意図的ないし未必の故意と見なす。更正を促し、責任の所在を明瞭にする方向で設定) 2、ミスの場合 (責任の所在のみ明瞭にする) 3、不明瞭だったルールが新規に判明した場合 (ルールの隙をつく不正利用の防止のみ考慮) ※すべての自己申告:罰則金半減、罰則根源力半減。これは注意と更正を促す目的である。 ※返納:返納が必要と判断した最新の時点の予算から行い、当時にはさかのぼって計算しない。これは連鎖による影響が極めて容易に滅亡につながるための処置である。 ※管理責任の存在:藩王以外が活発に活動し不正が行わ...
  • 146:城 華一郎
    『微笑みはアンタレス』 微笑みはアンタレス 赤く小さな 遥かな光 さそり座ハート マルスのさかさ 六万太陽 600光年 微笑みはアンタレス ココロ波打つ ココロ_ドライヴ 見上げてごらん 夏の大三角(テトラ) 君は そこにいる アンタレスのトモダチ 星は歌うよ 光で歌うよ 星は歌うよ どんなに君が遠くても 真空(マコトノソラ)に イノチ 赤色 響かせて  * 忘れないでね アンタレス いつか君がすべてを食べて 悲しみに黒く閉ざされても 迎えに行くよ シュヴァルツシルトの彼方まで 君の微笑み 知っているから 心の中に 僕は行く パルサー見つけて プラズマ越えて ココニイルヨと君が呼び サワラナイデと君が泣く そこに 僕は行くよ  * 微笑みはアンタレス 赤く小さな 遥...
  • イベント41:第1次共通資格試験
    大吏族資格試験 イベント41大吏族試験:小奴 イベント41大吏族試験:楠瀬藍 法官試験 イベント41法官試験:城華一郎 イベント41法官試験:楠瀬藍 護民官試験 イベント41護民官試験:城華一郎 イベント41護民官試験:双樹真 イベント41護民官試験:浅葱空 イベント41護民官試験:楠瀬藍
  • 支援SS:-偵 シタシラベ 察-
    【-偵 シタシラベ 察-】 「~♪」 「あら、楽しそうですね華一郎」 おー、愛佳ちゃんか、と、猫士の少女に声をかけられ上機嫌に返すのは室内でも帽子を脱がない黒衣の男。もちろんここが図書館で、誰かと話すための場所ではないからの振る舞いであるが、あまり品がいいとはいえない行為だ。 華一郎は手元にどっさり積まれた本を、ほーら、と開いてみせた。 「父島特集でも組むんですの?」 「冒険行くんだよ、今度。パーティーで一緒になった小鳥遊さんたちと一緒なんだー、いいだろー」 小笠原分校に行くんですのと聞かれたので第五世界に行くんだよと答え、そうしてとうとうと聞きかじったばかりの父島の風土や、地形などを語って聞かせる。 それが、レンジャー連邦の吏族、兼、文族、城 華一郎(じょう かいちろう)の、冒険出発前に交わした印象深い最後の会話であった。 ...
  • お見合い:城華一郎@レンジャー連邦(警護部隊)
    警護部隊所属:『英吏をどうにかすべき隊』 国民名:城華一郎 読み:(じょう かいちろう) 所属国:レンジャー連邦(だが今だけは国も所属もない!) 身分:法官長(でも今回法官団まとめてない。理由:上記)/文族 着用アイドレス:西国人+猫妖精+サイボーグ+ハッカー+法官 チームメイト南天@後ほねっこ男爵領:リーダー イクト@FEG 森沢@海法よけ藩国 室賀兼一@リワマヒ国 愛の表現→対象:グリーンジャケット隊 命短し恋せよ乙女、と人は言った。乙女であろうがヲトメであろうが、 命短し、だ。 ゲームが予想外の展開になるのはいい。いつものことだ。臨機応変に。 だが生きるには、覚悟と濃度が必要だ。 言葉は安い。 安い言葉に命を与えるのは、心だ。心を、見せてもらおうか、グリーン ジャケット隊。 まなざしにすべてが宿る。 生半な目をした連中ならば、会場の外で立食パー...
  • 支援SS:-偵 コウキシン 察-
    【-偵 コウキシン 察-】 ここは故郷によく似ている。 違うのは、空気が青いこと。 (そう……) と、男は空を見上げた。ここには止むことのない砂塵も舞うことがなければ、それを避けるための装備も必要がない。ただ、熱い海風が、清冽に身をそよがせる。 「ハード・ラック・バカンスとでも思っておくかね」 唇をめくれ上がらせ、気だるげに軽薄に皮肉に皮肉を重ねてそのまま突き抜けてしまったような笑顔を浮かべると、そう、レンジャー連邦の文族、城華一郎(じょう かいちろう)は呟いた。 ここは第五世界の小笠原。 どこを歩いても初めてのはずなのに、どこか、懐かしい。ゲーム『ガンパレード・オーケストラ ~青の章~』で、朝も夕も過ごした地を、アイドレスでとはいえ、実際に踏みしめて歩くことがあろうとは、よもや思いもしなかった。 西国であるレンジャー...
  • バトルロイヤル参戦記:第五章:撃墜
    既にターンは4、ここに至って残りはたったの6機。そして今は機体がやばい、大ピンチ… 「こうなりゃ奥の手を隠してる場合じゃない、ってな…  うーーーーーーうおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーっっっっっ!!!!!!!」 かッ!! ダイアイオーの目が光り、風もないのにスカーフとマントが赤くはためいた。 「超・愛・絶・紹・RANGERああああああ、ユニバアアアアアアアアアアアス!!!!!!!」 その技名はないだろうという技名を叫びながら、華一郎はダイアイオーを、複雑怪奇に膨れ上がったフリューゲルへと突撃させた。 「うおおおおおおおおおーーーーーーーーッッ!!!!!」 機体が紅く燃え上がる。まさに乾坤一擲、最終奥義!!! ちゅどーーーーん!!!! 「爆・砕ッ!!!!!」 爆風を背にスカーフ、マントが上に跳ね...
  • イベント146 呼び声の魔法
    提出先:http //blog.tendice.jp/200907/article_4.html 146:霰矢蝶子 146:砂浜ミサゴ 146:浅葱空 146:城 華一郎 146:ビッテンフェ猫 146:豊国 ミロ 146:矢神サク 146:冴木悠 146:むつき・萩野・ドラケン 146:彩貴 146:七周シナモン
  • クロロ・登場!
    「何やってるですか、華一郎?」 いそいそと摂政室で飾り付けを行っている黒衣の文士へ、その猫士候補の少女は大きな目をぱちくりさせながら尋ねた。 「んー? ミサゴさんが帰って来るから、その準備だよ」 街から買ってきたらしい小物を、ああでもない、こうでもないとあちこちに飾りつけながら、愛想のいい優男風の笑顔で、なおざりに少女に応対する華一郎。 「パーティーに行く準備はしなくていいですか?」 「俺はほら吏族っていうより文族だから、ここらで一つ自分の中での存在定義のためにも、国内同時中継用のパーティーだけでも小説か何かやっておいた方がいいかなーと思ってさ。せっかく準備しておいたドランジお帰りなさいの流れも一発だけとはいえ書いてあったことだし」 「ふーん…」 「ミサゴさんも帰ってくるし、サクさんも帰ってくるし。それに、ドランジファンの新しい人も来るらしいしね。ここらで空気をぱーっと明るくしてお...
  • 部品(作:城 華一郎)
    部品構造 大部品 公園設置 RD 3 評価値 2部品 公園 部品 都市公園法 部品 公園の適正規模 部品定義 部品 公園 一定以上の面積比率で自然環境を保護・再現する野外公共施設。その構成は利用者の憩いを目的とし、設立テーマに沿った様々の設備を持つ。特に、都市計画に組み込まれて開発した場合、定められた人口比ごとの配置と、それに対応する規模での、貯水池、避難所等の災害対策機能を持つ。この際、定期清掃と管理人の常駐する管理所、設備更新などの、法的な背景を持った公的な補助に基づく適正な維持が管理団体には義務付けられる。この部品の使用は、公園施設の設置を意味する。 部品 都市公園法 公園の、「1.不正利用の取締」「2.用地転用からの保護」を目的とした法律。主には「A.みだりに廃止することの禁止」「B.設置施設の種類制限」「C.専有条件の厳格化」を定めている。経済的/...
  • バトルロイヤル参戦記:第六章:決着
    「……」 「……」 「……」 「……」 ゆらん、と鋼の髭を揺らす猫髭号。 しゃん、と地に杖突き立てる、医心号。 ここまでの激しい展開からして、勝負は一瞬である。四人は息を飲んで決着を見守ろうとしていた。 猫髭号。ながみ藩国はハロルド・ロットが操る守備力重視の機体。誰が言ったか発掘兵器、白い人形とも、あるいは妹機とも呼ばれている。では姉機は一体どこにあるのかとか、白い人形ってなんじゃらほいとか、そういうことにもなりかねないが、そこらへんは著作権上の問題で描写をお許しいただこう。(ほんとは髭も揺れないはず) かたや海法よけ藩国の安東西護、医心号。優れた燃費と装甲、そして医療機能を搭載した、蛇杖を持つ機体である。なるほど、医者が真っ先に倒されていては部隊のみんなを救えないというわけか。しかしそれにしても強すぎだろう、この医者、と、華一郎は思いながら、...
  • 昼ごはん
    自由だけど、働きっぷりはまじめです。 幸せ小前提:「だいすきー!」 だいすきはすてきだ。大好きが多いとごはんが美味しい。ごはんが美味しいと(以下略)  蝶子さんとチョーコさんがお仕事に行くのを行ってらっしゃーいとお見送り。  私は孤児院に行く。  基本的にみんな好きな事を好きなようにやっている。  たぶん、  「各州(国民)は各々の州法(愛)に従ってその正義と勇気とを行使して下さい」  という蝶子さんの言葉が根付いているんだなー。  ちょーこさーああああん、素敵ーーーきゃあああああ。  もじもじ悶えます。  え、めったにしませんよこんなこと。  「あ。またやってるー」  「浅葱さん元気だねぇ」  「今日も平和だねー」  孤児院の子供たちがいつの間にか出てきて  「あ、浅葱がまた悶えてるーレンレンジャーキーッック!!」  「げふ、い、だだなんばす...
  • バトルロイヤル参戦記:第一章:始まり
    始まりは気まぐれだった。 akiharu国。ゲーム性の高い企画を出すことで知られる、一味違う、国である。そこに立ち寄ろうと思ったのは一枚のちらしが風にはためきどこかから流れてきたからだった。 『どれが一番強いか分からないから、バトルロイヤルします』 「……」 にやり、と男は笑った。 /*/ 「エントリー受け付けは間もなく終了となっております、みなさんお早めに自機の確認をお願いします」 アナウンスがakiharu国のイベント会場控え室に流れる。既にエントリーを済ませていただろう各国の犬猫の猛者たちが、辺りにはたむろしていた。なにやらバトルロイヤルということで、独特の張り詰めた空気とお祭り騒ぎ特有の親しみやすさが、皆の間には漂っていた。 「おっ、来ましたね」 「うぃうぃ」 40名を数える参加者の中には見知った顔も当然多い。レン...
  • バトルロイヤル参戦記:終章:そして…
    「いやー、面白かったー!」 「かんぱーい!」 わいわいと打ち上げムードの中、包帯まみれのパイロット数十名が談笑しあっている。 いやー、いい勝負でしたなあと互いの健闘をたたえあうものあり、次は負けないぜ!と闘志を燃やすものあり、みな一様に楽しそうな顔をしている。やはりゲームとは、楽しくてなんぼ、こうでなくては。みな、主催国のakiharu国ならびに、実況をしていた日口と解説のメカ田中にやんやと喝采拍手を送っている。 「3位かー…思ったより生き延びたなあ」 「ながみ藩国さんのところはベスト3に2人も入りましたねえ」 「いやー」 などなど、最後まで生き延びたメンバーも和やかなムード。 「みんなァ、ちゃんと国に帰ったら休むのよォ」 『はーい!!』 akiharu国逗留のACE、無垢の絢爛舞踏、サーラ・シェーシャの、特有の間延びしたしゃべり方に...
  • 『しずく』:おまけ ~その後の話~
    剣の淫らとは、主を求めるがゆえの恍惚でありまた渇望なのだろう。 だから俺は、剣の民だと名乗るアスカロンに、初見から惹かれたのだろう。俺もまた、自らを剣の民だと思うがゆえに。 「…どうした?」 「いや、フレンチトーストがばかにうまいと思ってな」 「今日は愛佳が作りましたよー」 朝のシリアス思考なんてのは一人没入してる間だけ保っていればいーもんである。夜星くんがにゃふにゃふと一緒にテーブルを囲みながら、これも同じように嬉しそうに冷たいミルクに浸したフレンチトーストをぱくつきながら、そう告げた。 「…えらい美味そうな食べ方だな、夜星くん」 「僕たち猫舌ですから、できたてのは食べれないんですよー」 あつあつもひんやりもどっちも楽しめるのと、最初から迷いなくひんやりだけを求められるのとはどっちがしあわせなのだろうかと考えるよりも先に、まずは空腹を満たす方...
  • ドランジ歓迎祭り:アフター
    「もうすぐ、お別れですね…」 ミサゴは言った。 ニャーロードの長い道。普段は通いなれることのない、東都にある、飛行場への道のり。 後ろを歩く、特別な足音。 まとうI_Dressは、一番シンプルな西国人のもの。 祭りの歓声も今はなく、ただ閑静とした時間が、砂粒のようにゆるりと流れ落ちていく。 振り返ればそこに幻を見てしまいそうだった。 電網仮想のアイドレスでさえ、思い描くと夢を見てしまいそうになる幻。 それも、もう、じきに終わる。 ミサゴは迷っていた。せめてI_Dressを舞踏子に着替えられていたら。イベントが始まる前に気付いて、藩王にそれを告げていたら。 今は、この身が深い青と黒の海洋色に染め上げられた太陽系総軍風の制服を身にまとっていないことが、ひどく悔しくて、恨めしかった。 2つの海。青い海と黒い海...
  • テイタニア情報
    テンダイス: https //tendice.seesaa.net/article/201004article_1.html https //tendice.seesaa.net/article/201012article_14.html ゴーストブリゲイド打ち上げパーティ: 城 華一郎(PL 星野十郎)@レンジャー連邦 — 2023/12/24 21 49 @芝村裕吏 テイタニアがいるなら、伴いながら順繰りに皆様に挨拶回りをしたいと思います。 芝村裕吏 — 2023/12/24 21 50 テイタニアは上空飛んでるが呼べば来てくれる @芝村裕吏 「おいで、テイタニア。一緒に歩こう。手を繋いでゆっくりと」 @芝村裕吏 皆様に挨拶をする度に、テイタニアと繋いでいる手を軽く握ります。 @芝村裕吏 人の動線に気を配りながら、あちこち会話や動きの成立がスムーズになる...
  • ドランジのいない日(1)
    男は牢にいた。 その牢に鍵はかけられていない。 冷たく氷で出来た思考の牢獄。 力が足りない。思うのは、情熱ではなく、理性。 力が足りない。考えて、理性に委ねたのは情熱。 何が必要だ。 感情はいらない。世界を文字で見るように、世界を数字で見る心。 ロジカルに感情をデジタライズ、ラジカルに視界をロジカライズ。 感情のカテゴリを捨象する。 掌中に淡い蛍火のような珠。 感情はそこに捨てよう。感傷はそこに仕舞おう。 道化師は道化に舞おう。 勝つために感動することが不要ならそれはいらないものだから捨てて仕舞おう。  『かぱ……』 一枚の白い面が手にそれを顔に嵌めて仕舞う。 城華一郎(じょう かいちろう)はおどけた。 白い面の唇は、冷たく笑うだけだった。  /*/ 第七世界時間81307002、にゃんにゃん共和国はその大連合にも関わらず、ゲーム開始史上初といってもいい...
  • バトルロイヤル参戦記:第三章:九死に一生
    ――――――ゥ 太陽を背に、黒い影が閃いた。それは落下して迫りくると同時にどんどん赤くなっていく。 ゴォン!! 鋭い蹴り。ざ、が、がっ!!と激しい音を立てて、受けた側の機体はその場からずれ滑った。 「受けきられた!?」 第一ターンの間に索敵能力の高い機体があらかた倒れ、真っ先に攻撃を仕掛けた華一郎は戦慄した。不動鉄壁の名を冠する機体に、退けられてこそいたものの、相手の両手には必殺の兵器が二つも搭載されている。やられる、と思った瞬間! ちゅどおおおおおおおん!!!! なにやら得体の知れないが、やたらにかっこよさだけはあるポーズをとり、相手が自爆した。 「た、助かった…?」 これが一味違う、主催国、akiharu国の、爆裂正義ラブカエンの、壮絶なるジャスティスであった。ほとんどまぐれで勝ちを拾ったことに冷や汗が流れる。 ...
  • シリーズものSS
    ●四都物語(by青海正輝) 四都物語 ~はじめに~ 四都物語 其の一 西の都 「大地への挑戦状」 四都物語 其の二 東の都 「移動オアシス」 ●城華一郎の連邦ファンタジー(by城華一郎) ※レンジャー連邦の設定を使ったフィクションのフィクションな物語。 1:『 I_Dress 』 2:文族の思った文族のこと 3:ドランジ歓迎祭り:前奏にかえて 4:ドランジ歓迎祭り:いよいよ開催 5:ドランジ歓迎祭り:テストフライト 6:お祭りの傍らで:にゃんこふぇすてぃぼー 7:~レンジャー訓練記 あるいはこんな日常~ 8:ドランジ歓迎祭り:星空の物語(前編) 9:ドランジ歓迎祭り:星空の物語(後編) 10:私書:手紙としての物語 11:短編:たまには夢の話を 12:にゃんこ・りたーんず 13:ジョニ子受難編 14:絢爛 to I_Dress ~Brand New Days~ 15:ドランジ...
  • 徒然メーター2順目
    徒然メーター2順目 40119002 指がもげるかと思った。 もちろん第一世界の朝のことだ。ついでに言えば、ニューワールド内の朝の気温は、こんなものではない。 「さみぃー!」 自転車の坂道がつらいのは、むしろ下りだと思う日が来ると昔の自分は予測していただろうか。こんなことならホープアイドレスを着用しておけばよかったと反省するが、よくせき考えたら第一世界でのことなので着替えもへったくれも出来なかった。マフラーと帽子を、すればよかったと気付いたのは、目的地に到着する2分前。 頭が痛い。耳の下とこめかみが痛い。風邪か、いや違う筋肉が収縮しすぎて痛むのだ。孫悟空じゃないんだからと見えざる輪っかと謎の三蔵法師に恨み言を申しつつも駐輪場に乗り入れる。 ニューワールドの自分と同期を取った。 俺よ。砂漠の朝はどんな感じだ、オーバー。 こちら俺。短い雨季と長い乾季...
  • 城華一郎による法官試験回答
    法官試験回答:城華一郎 設問1 なぜ法をもて人を管理する必要があるかを答えなさい。  理由:社会秩序の維持。  異なる価値観や利害関係をそのまま放置しておけば激しい対立につながる。これを防ぐために調整機能を働かせ、各人に相互協力のための自覚的努力を促すべく、法による人の管理は必要となる。  * * * 設問2 未必の故意とはなにか、答えなさい。  行動の結果を予測してはいるが、その結果を確実なものとするための努力まではしていない状態。  * * * 設問3 殺人を犯したのに死刑ではなく懲役刑になることが多いのはなぜか、答えなさい。  死刑の執行は犯人の存在そのものを社会的に完全に否定する最終手段であり、更正の余地なしとされた人格や、また社会的に受け入れられる余地なしとされる極めて悪影響の大きい犯罪行為に対して適用するのが相応しい...
  • 徒然メーター4順目
    徒然メーター4順目 80119002 ~前回までのあらすじ~ 謎の箪笥ロボに襲われた華一郎は辛くもこれを撃退する。しかしその正体は彼の弟子・イツキであった。「なぜこんなことに……」前回の徒然メーター後にフライパン一杯のカルボナーラを食べたきり苦しくて動けなくなった華一郎を待っていたイツキは暇のあまりボケを捻りすぎて明後日の方向へ行ってしまっていたのだった。「師匠、第一世界での1日はニューワールドでの半月弱なんですよ……」華一郎は変わり果てた弟子の姿を見下ろしつぶやく。「だってソースが冷えて固まっちゃうとおいしくないんだもん……」 /*/ 月が、冴えていた。 静止した空を縫い止めるのは、天の巡りが刷きかけた鮮やかな星粒たちである。 塵がなく、また水分もないがゆえに、大気に層がなく、従って宇宙に近い上層と陸地に近い下層とで対流による揺らぎも生まれぬ、砂漠の夜、...
  • 短編:たまには夢の話を
    「夢の話をしていいかい」 白い、昼の日差しが漂う開放的なレイアウトのレストランで、その白の似合わぬ黒衣の男が行儀悪くも高々足を組み、つば広の帽子をくいと持ち上げながら、そう尋ねた。 男と対面の席でイカ墨パスタをつついていた、切れるような質感の男は、言葉に面を上げる。 伊達者の男であった。一振りの剣を、その刀身のあでやかな実直さと妖しい切れ味とに見合った拵えに仕立て上げたかのような、華美にならぬ洒脱さが装いに漂う。厚みのあり、筋肉に割れた肢体の輪郭線は、その伊達を、何より雄弁に内側から支えていた。 アスカロン。アメショーを駆るレンジャー連邦正規パイロットの一人にして、愛と正義を知る、連邦一の剣であった。 その彼が、目の前の男に問われて、面を上げていた。 「――――」 無言の促し。 「夢の話さ」 もう一度、黒衣の男は両手を...
  • EV90 レンジャー連邦参加ログ
    中継開始 蝶子@レンジャー連邦 の発言 芝村さん、こんばんは。 レンジャー連邦のイベント90、お願いしたいのですが、よろしいですか? 芝村 の発言 おお 蝶子@レンジャー連邦 の発言 えーと、別窓にメンバーを集めてますので、そちらにお呼びいたします。 蝶子@レンジャー連邦 の発言 よろしいですか? 芝村 の発言 ええ 蝶子@レンジャー連邦 の発言 ありがとうございます。では、こちら落ちます。 開始前の集合時間 城 華一郎@レンジャー連邦 の発言 こんばんは、よろしくお願いします。 サク の発言 こんばんは。よろしくお願いしますー 芝村 の発言 はあい 蝶子@レンジャー連邦 の発言 こちらになります。よろしくお願いいたすます。 蝶子@レンジャー連邦 の発言 (いたすますって。うわわ。いたします、です。 ...
  • 始まりの物語のためのある風景(1)
    何が出来るだろう。 身にまとうアイドレスを眺めて思う。 小手先じゃ駄目だ。 敵の前に立ちはだかれるだけの、強いボディと、性能と、そして何より力が必要だ。 理性は意識を教導する。執着がへこたれそうになる背中を蹴っ飛ばして叩き起こす。 アイドレス世界で重要なのは、何だ?  /*/ レンジャー連邦特有の黄色い砂が入り混じった潮風の中を、大小2つのでこぼこシルエットが並んで歩いている。大小なのに、並んで歩いているということは、片方がよっぽどの早足か、片方があわせているのか、そのどちらかなわけだが、この場合は両方が正しかった。それも、早足な小柄の方に、慌てて後ろからあわせて追いかけるというようなあまり見られない組み合わせで。 「小笠原行き延期かー…せっかくの水着がなあ」 「ていうかそれどころじゃないですし」 シルエットは、藩都の国立大学生、法官志望のクラディスと、文族志望のミードで...
  • 個人アイドレス評価値一覧
    ○魔術的舞踏子/名パ/ハッカー/歩兵 (2007.08.06時点) 国民番号 国民名 体格 筋力 耐久力 外見 敏捷 器用 感覚 知識 幸運 装甲 白兵 近 中 遠 オペ 0600147 蝶子 1 0 2 3 3 10 7 5 3 2 1 2 6 5 5 0600148 砂浜ミサゴ 0 -1 1 3 3 5 7 3 1 1 -1 1 5 5 5 0600149 楠瀬藍 -1 -1 1 1 0 7 8 4 -1 0 -2 -1 6 4 5 0600150 青海正輝 1 0 2 -1 1 -1 2 1 -2 2 1 1 2 2 1 0600151 小奴 0 -1 1 2 0 3 4 6 8 1 -1 -1 5 2 3 0600152 マグノリア 0 -1 1 3 3 5 7 3 1 1 -1 1 5 5 5 0600153 アスカロン -2 -2 0 1 0 3 4 3 -...
  • 『遺言』
    今ではないところにいる貴方たちへ。 私、城 華一郎の命は、いつか尽きます。 それが、いつかはわかりません。 だから、遺言を残しておきます。 私という個人は、摂政を務めてはいましたが、 遂に一度も使命感によっては、動くことはありませんでした。 すべてが私的感情によるものであり、 内実は、意味の存在しない物質だけの世界への絶望を、 情報という、意味そのものによって出来ている世界で、 どうやら必死に晴らそうと、もがいていたような気がするのです。 貴方たち藩国民は、私にとって、 何より強く「そうである」と、認識出来る人間であり、命であり、 それらとの絆を手放したくないから、守りたいと思ってきました。 貴方たち藩国民こそが、物語不在の世界の実情に気づいた、私にとり、 自らの存在する意味を支える証となっていました。 今代の王・蝶子王の、...
  • 未提出品
    ※なにか機会があれば提出予定の作品です。現在イラスト7本、SS63本、合計70本。 ※イベント61 国民の休日に提出しました。 ●ドランジ歓迎祭関連(計6本)(by青海正輝、楠瀬藍、双樹真、浅葱空/各作品の文責は文中にあります) ※ドランジ歓迎祭りの様子を描いた物語。一部、城華一郎の連邦ファンタジーと設定リンクあり。 ドランジ歓迎祭り:悪乗り編 ドランジ歓迎祭り:悪乗り編の舞台裏 ドランジ歓迎祭り:続・悪乗り編 ドランジ歓迎祭り:続々・悪乗り編 歓迎祭りの傍らで。盛り上がりも何もない1コマ ドランジさん歓迎祭の片隅で ●連邦冒険録(アレンさんシリーズ)(by双樹真)(計5本) ※メガネの冒険家・アレン(もともとは脇役)の物語。 ex:特産・砂漠のバラ(絵) 0:砂漠のバラ・光の薔薇伝記 1:連邦冒険録~いちのいち~ 2:連邦冒険録~いちのに~ 3:集積書類・...
  • にゃんこ・りたーんず
    ねこあくび。 顔を洗ってひなたぼっこに、ごろん。 毛づくろいー。 今日もお城の藩王執務室にある秘密の通路(ヤガミの肖像画にカムフラージュされた猫用ドアから入る)を通り抜け、猫士たちが集う。 日当たりのよい一等地。爪も研ぎ放題、箱や袋にも入り放題、洗濯物にも丸まり放題の、秘密の部屋。 10匹、色とりどりの猫たち。 ぶるんと身を震わせ、情報が拡散する。毛が逆立ち、尻尾がふくれ、見る間に肢体が伸びて膨れ上がる。 「…っ、ふう」 猫が、次々と人に変わってゆく。 「何度やってもこの毛が逆立つ感覚、なれないなあ…」 金色のつぶらな瞳をした、黒い学生服姿の少年が、プールサイドで水ぬきするみたいに頭の脇をとんとんと手で叩きながら、円卓に着いた。とぼけた風なやさしい顔立ち、すらりとした体形、穏やかな物腰。頭の上にある耳だけが、ぴこぴこと元の...
  • 支援SS:-感 ドウチョウ 覚-
    【-感 ドウチョウ 覚-】 鋼のギアには肉が絡まり、流れるオイルに血が入り込む。 実際にそんなことはしない。けれども、心情はいつだってそのつもりだ。 I=Dの足の裏が、自分の足の裏のように。I=Dの重心が、自分の重心のように。I=Dの腕の動きが、自分の腕の動きのように。 感覚を精妙にリンクさせ、脳を介して指へとそれを変換、『本当に同調』させるために、文字と数字とを羅列する。 人が、空を飛べるか? その感覚を知ることができるのか? できるのだ。 脳の延長線上にして一部たる手足とそこからつながる鋼鉄・電脳・HEATあるいはそれらの反動あらゆるものを自分の動きとつなげて考え、フィードバックすることにより、それが、できるようになるのだ。 経験だけがその感覚を洗練させる。正しい手順をさえ一度固めて覚えてしまえば、あとは繰り返しが...
  • 支援SS:-医 ジンジュツ 療-
    【-医 ジンジュツ 療-】 彼らとどこかで隣り合わせた時には、確かにごく普通の人たちだったように記憶している。 なんという堂々たる指示で、鮮やかを通り越し、艶やかですらある手付きの美しいことよ。 心のどこかが目の前にある現象と乖離して、一人の人間として、たった一人の名医の動きに、磨きぬかれた技術にほれぼれとする。悪い癖だな、どんな時でもこういうのを見とれてしまうってのは。 医は仁術。 一人の人間の命そのものを見つめて向き合うことは、確かに仁を成す立派な一つの術だ。 医師たちは、医療行為を行う時、普段持つ能力よりもさらに格段の、そう、それこそ別格といっていい次元にまで己の能力を発揮する。わかっていた。それは、わかっていたはずなのに。 本当に、倍するほどにも一気に動きが見違える。佇まいの質感が変わる。空気を従え、そこを一つの戦場に変える。...
  • アイドレス(ルール再約):補足編
    * アイドレス(ルール再約):補足編 ●数値と判定 基本タイプと職業にはそれぞれ性能があり、その数値の組み合わせとゲームで求められる難易度の数値とを比べて、自分の方が高いと成功しやすくなります。差によっては絶対成功、絶対失敗、どちらもありえます。 数値を押し上げるのが、チャットでの応援や作戦案、小説・イラストの効果で、当然何でも沢山あればあるほど効果は高くなります。また、それぞれのアイドレスについている特殊能力や各種兵器を利用することで、この数値を底上げすることも出来ます。その際には資産の消費が生じたり生じなかったり、状況によっていろいろです。 ●着替え 職業は一人一人がチーム全体で持っている組み合わせパターンの中から選んで決める必要があります。ターン開始時、イベントで変更可能と指定された時、藩国から藩国へと移動した時、そして新しい組み合わせパターンを獲得した時...
  • 支援SS:-知 キョウチョウリョク 識-
    【-知 キョウチョウリョク 識-】 アイドレスは数がものを言うゲームである。具体的に言えば、人の数が。それはつまり人間の本領ともいうべき能力の発揮状況であり、数いる人を使いこなすことこそ真の最強であるとは、ん、はて、どこで見た文言だったかな。 とにもかくにも、この小笠原の地にひょっとしていたら来ていたかも知れない善行は、その意味で青の厚志とはまた違った種類の最強だろうと、彼は考えていた。それゆえかつて、彼の元に違うPCで馳せ参じた経緯もあった。その時には苦杯を舐めさせられたが、今は違う。Aマホではない。これは、アイドレスなのだ。 「さーて、こいつの正体をどう判じたものか……」 眼前にでんと控えるものを前に、雁首並べて知恵を寄せ合う。人の数こそ最強といえば、学問、つまり知識ほどその本分であるところのものはそうはないと思っているのが、この男であった。それゆえの、...
  • 支援SS:-外 コンナコトモアロウカト 見-
    【-外 コンナコトモアロウカト 見-】 愛敬、美形、いろいろいるが、ゲームを楽しんでやっている連中はまあ、楽しんでいる分だけPCの顔にも出るもので、男女とりどりの見栄えのよさが、揃っている。いろんな国から集まった、いろんなデザインの服装のものたちだから、見ているだけで目が楽しいというのもある。実に、同じ組み合わせであってさえ、いろんなコンセプトで服装もデザインされているものだ。 俺たちの見栄え(外見)って、集合で見たらどれくらい行ってるのかなー、と、気になって、ふと同行者たちのデータを見て、そして盛大に吹いた。 (た、単騎で知識が常人の50人分以上だと!?) 専門特化されてるアイドレスの凄まじさを改めて思い知る。3人集合して乗り込むI=Dの力たるやさらに推して知るべし、だ。運のなさだけはどうしようもないが、そこは本来密集して装甲でカバーしたりするものなのだろ...
  • 支援SS:-回 ガッツ 避-
    【-回 ガッツ 避-】 「うーーーっ、ひょーーーーーう!!!!」 頓狂な声を上げながら、とてもそんな場面とは思えないコミカルな表情と、それとは裏腹の、死に物狂いの大激走が、男の両脚では開始されていた。男は祈る。一路その胸に一心に。 (なっこちゃんに会いたい英吏と酒が飲みたい英吏と源のコンビに混ざりたいセーラ帰ってきますようにみんなしあわせになーれ天戸文族で名を上げたい根源力たくさんほしいお国にいっぱい資産ほしいなオーマ覚醒してみたい士族になりたい新しいアイドレス着たいetcetc…) 欲望の塊だ。 「しまった英吏は未成年かまあいい気にするなともあれなにはなくともなーーーっこちゃーーーんあいらーーーびゅーーーーんんん!!!!!」 意味なく裏声混じりに大シャウト。吐き出す息と蹴り出す地面と、優雅にバレエダンサーのように足を伸ばして跳躍し、たーん、...
  • 学園開校に寄せて
    「物語とは運命に抗うことから始まる。その意味で言えば、これまでに僕が書いたものの中で運命に抗っているものなど一つもない。考えたことを書いているうちはどれだけ上辺で取り繕ってみせても二流だ、感じたことを書ければそれだけでどれだけ稚拙な語彙と物語であろうと一流だ。それが心の営みを成す文族というものの仕事だよ。それが心の営みというものを鏡に映してみせる文族というものの仕事なのだ。その意味においては僕は全然まったく文族ではない。完全まったく表装的で表層的な、うん、そうだね、まさに着ているアイドレスにふさわしく、吏族で、護民官で、あと、ついでにまあ、猫士を大人しくやっているに過ぎない。勘違いしないでくれたまえよ、吏族は立派だ。自分を含めて立派だとか、そういうことを言っているんじゃない。一般的に立派だというのだ。一般的な定義は自分にもあてはまる。自分にもあてはまることをわざわざあてずはめずに外して捨て...
  • 支援SS:-敏 シュウチュウリョク 捷-
    【-敏 シュウチュウリョク 捷-】 とく、とく、とく、とく、 とく、とく、とく、とく、 体の中から脈打つ音が聞こえて来そう。 足の裏から指先まで、変なところだとおでこや背中も感じる。 意識がアニメのエネルギー流の描写みたいに、往きては戻らず、後から、後から、五臓六腑を支え続ける。 背骨が体を支える。腰椎が体の核となる。キンと五体が統一された感覚。筋肉が骨格をつなぎ、その骨格を意識して、常に、動き続けている。 とく、とく、とく、とく、 とく、とく、とく、とく、 何気なく歩いて、あるいは立ち止まって、いたはずの、体が。           考える        よりも     先に 反応した 声すら上げずに息がつまり、一瞬で、その場から、体を打ち出すように地面を蹴り出した。 ...
  • 支援SS:-敏 マシン 捷-
    【-敏 マシン 捷-】 マニューバ。 なんかかっこよさげな言葉だなとだけ思っていた。よくわからんが、いかにもメカっぽくてかっこいいぜ!である。 I=Dに乗り込んでいる今なら解る。こいつはとんだじゃじゃ馬で、すこぶるつきの感度のよさで人間とは比べ物にならない速度を叩き出す。そいつをうまく制御するために、こんな概念が必要になったんだ。 図体もでかいがその分だけ歩幅もスピードもある。日常、変な先入観で言葉だと巨漢=鈍いと思われがちだが、それは小回りの問題で、パワーの塊をみっしり搭載している戦闘用のボディの場合はそのパワーを上手に集めれば、目玉をぶん回すような威力が出ているのだ。 「双海さぁん、まだ、いけますよ!」 燃料は宰相持ち。だからといって、余分に搭載したりすることが出来るわけではないが、気分的にはたっぷり出し惜しみなく動かせる。 デー...
  • 支援SS:-敏 コウキドウ 捷-
    【-敏 コウキドウ 捷-】 それは、ただのがむしゃらではなく、数学的な動きであった。 自然界の法則をもっとも簡易な形で体現しているものが数学であり、それに乗っ取っているということは、もっとも自然であるということである。それは、美しくすらあった。 基本は単純。そしてそれにしたがい、迷いなく動くこと。 まるで枝葉の伸びるよう、機動は大地の上を縫い、簡便な基本動作パターンの組み合わせから複雑な紋様の如くに動きが生まれる。 決して人の域を大幅に越えた速度が出ているわけではない。また、精妙に過ぎるほどの挙動を示しているわけでもない。だが、ただ、信頼しているのだ。 人の歴史は古くまた争いの歴史も然り。ゲームは戦争を模した演習として生まれ、その中で、どのように動くべきか、洗練に洗練を重ねられ、幾度もの根本的な挙動の変質をくぐりぬけ、それでも最後に残ったのは...
  • 支援SS:-偵 カンサツリョク 察-
    【-偵 カンサツリョク 察-】 偵察は、観察力が命だ。事前に仕入れておいた情報から組み立てた予想を華麗に使い潰してあくまで現実をつぶさに拾い見よう。 ぎょろぎょろと、つば広の帽子の下で、見開いた目がひそやかにうごめく。 何か動いているものはないか。動いていないもので不自然な痕跡のあるものは。その逆もまた然り。つまり…敵に気付かれないよう、痕跡を殺して歩くことも、偵察には必須の技能。今回は特に念入りにその作業をやっておかねば。 なぜならば、事前に仕入れた情報では、状況は極めてBAD。手前の体だけでなく、あれそれNPCの身柄を取り扱う必要が出るかもとのこと。そいつは、まあ、要するに、いつもは心強い友軍であるはずの彼らが、あてにならないどころか、作戦行動上は足手まといになるかもしれない、ってことだ。 おっと焦るな、足手まといなんて言葉を使っちゃあいるが、彼...
  • 支援SS:-隠 イタズラゴコロ 蔽-
    【-隠 イタズラゴコロ 蔽-】 子供の頃にやったあれ、なんて名前の遊びだったかな…… 身を潜めているにも関わらず、そんなことを熱心に考えていた。その、熱くなった心が、そう、心なし、確かに浮き立っているのを感じる。 これはゲームだ。確かに、ミスれば仲間に迷惑がかかる。自分たちだけじゃない、もっといっぱいの人が悲しむ結果になるかもしれない。でも、そういう遊び、確か、もっと昔にやってたろう。もっと、ずっと、シンプルな形で。 腕に三色の、色違いの布をそれぞれ巻いて、陣営を分かれて三すくみで相手をタッチして捕まえたり、掴まってる仲間がずらーっと長く手を伸ばしている、そのどこかにタッチさえすれば解放できる、そんなゲーム。 あれは、楽しかったなあ…ぼろぼろの泥んこの傷だらけになるまで遊んだ。 遊びには、情熱が必要だ。子供の頃にはそれが確かにあった。相手の思...
  • 支援SS:-医 イノリ 療-
    【-医 イノリ 療-】 諦めるな、諦めるな……! 必死に声をかける。それでも集中の乱れぬ医療部隊の整然とした手付きはさすがだった。 本当は震えたいほどの気分に違いない。いつも思う。 目の前で息絶えかけた仲間の蘇生行為をする間、どれだけの量の絶望と戦いながら、それを固く払いのけて、精妙な診断と治療を行っているのだろう。 そしてそれを断行するために発揮されているものは、間違いなく、『勇気』と呼ばれるもののはずだった。 愛は勇気の友、なるほど。 このぎりぎりの際になって痛感する。勇気がなければ、愛は力を発揮しえないのだ。 そしてまた、愛がなければ勇気の立ち向かうべき困難も見出せはしない。 がんばれ、がんばれ……! 既に目一杯がんばってるはずの仲間達に、それでもかける言葉が他に見つからない。 振り絞るような祈り...
  • 支援SS:-感 ソウジュウカン 覚-
    【-感 ソウジュウカン 覚-】 何の因果か、よもやわんわん系のI=Dにまで乗ることになろうとは。 元々は護民官という言葉の響きだけで着用アイドレスを選んだ男は、奇妙な感慨に耽りながらコンソールとにらめっこ。操縦系は、ううん、微妙にアメショーと違うような、同じような…… 「こちら城、感度良好ですよ、双海さーん」 コ・パイ席で計器をチェックしながら声に出す。連携は声出し基本でしょーとの発想だった。特に、見通しを立てて情報を頃合よく先出しできるのはデータには出来ない、人間だけの強みだ。 情報を取得するための膨大な計器という名の新たな感覚器官。この自然界には本来存在していなかった数字と文字の塊から、何をすれば、何が起こるか。ずっとずっと先まで読めるのが、人間の人間たる抽象機能の強み。舞踏子の未来を読む能力など、その最たるものだ。 「宰相もなかなか粋で...
  • 支援SS:-知 コウジョウシン 識-
    【-知 コウジョウシン 識-】 知性とは人間性を磨くもっともポピュラーな手法であるという。その線で言えば、俺は、人間性を磨きたいかどうかは別として、磨かれるという部分のみに着目し、より知性的でありたいと常に願う。 なんだかわからんものが目の前にある。なんだかわからんままにしておきたくない。そしてなにより、なんだかわからんものが、自分や、人にとって、なんだかわかった時、わからせることができた時の、あの、喜び。 伊達に組み合わせ標準の7.5倍もの知識力を求めたわけではないのだ。このために支払った代償は、まあ、高くはないが、安くもなかったことだけは確かだ。 上へ、上へ、ただひたすら、そこにたどりついたら何があるのかを考えず、上へ。 向上心。と、いうには若い。 てぐすね引いてこの時を待っていた。自分の力を活かせる瞬間を。自分の力を発揮できる瞬間を。 ...
  • 支援SS:-幸 ゲンカツギ 運-
    【-幸 ゲンカツギ 運-】 「変わったことしてますねえ」 誰に声をかけられたかは忘れたが、小笠原出発前の集合時に、帽子をわざわざ逆さにかぶってから、右、左と靴ひもを結び、もう一度といてから結ぶという、はたから見ればよくわからないことを、俺はしていた。 「げんかつぎなんですよ。前にうっかり寝ぼけて帽子逆さに被ったまま出かけたら、いい結果が出たことがあって。道中赤っ恥かきましたけど、今日はそんなこと言ってられないでしょ?」 その次には、小笠原上陸前にだぶだぶのベルトをわざわざ無理矢理そこで締め直し、やっぱり変わったことしてますねえと、また他の誰かに声をかけられた。どうしても自分のベルトが見つからなくて、父のベルトをしていったことがありまして、人前に出る時きゅっと締めておいたら話がうまくいったんですよと今度も説明をした。 実は上着の内ポケットに使い古しの財...
  • @wiki全体から「T16と私。:城 華一郎」で調べる

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