VAIO VGN-C70B/W に XP を導入する方法
実験に使ったターゲットPC
VAIO typeC VGN-C70B/W
重要:ここでのXP化は初期のtype Cを前提に書かれています。(VGN-Cxxシリーズ)
VGN-CRxxシリーズはここに書いてある方法で対応できるとは限りません(失敗したとの報告もあります)
VGN-CRxxシリーズを使っている方は特に注意して実行してください
準備
- 現状のリカバリを行うため、リカバリCDは必ず作っておきましょう!
これを忘れると、有料でCDを買う羽目になります。作成方法は説明書を参考にしてください。
- さらに念のため、Vista の状態で、Vista用のドライバを確保します。DriverMaxというソフトを使うと、簡単にまとめてバックアップできるので、このソフトを使用すると、非常に簡単にドライバだけを抽出できます。
【注意】
DriverMaxは、集めたドライバを新しい環境へ一発で再インストールする機能がありますが、XPインストール後、DriverMaxで再インストールを行うと、以下のドライバのインストールが正しく行われませんでした。
Microsoft 1394 Drivers |
× |
nVIDIA Display Drivers |
△ |
SonyCorp. FeliCa Drivers |
× |
Microsoft Keybord Drivers |
× |
Alps Mouse Drivers |
△ |
Microsoft Net Drivers |
△ |
Intel Net Drivers |
△ |
Microsoft USB Drivers |
× |
Microsoft Volume Drivers |
△ |
Microsoft VolumeSnapshot Drivers |
△ |
USB HS-CARD Drivers |
△ |
×=Error △=Failed
- 以下のサイトから、XP用のドライバやユーティリティを入手しておきます。
- VAIO C2 用ユーティリティ:71.5MByte
- FeliCaポートソフトウェア&ドライバ:2.90MByte
※CRシリーズにもドライバ詰め合わせzipがあるようです。originalディレクトリにそれとおぼしきファイルがあるので
試してみる価値はあるかも。もちろん自己責任です。
それぞれかなり大きいので、展開して CD-R に焼いておくことをお勧めします。
また、入手に時間がかかるので、夜間に引っ張っておくことをお勧めします。
【注意】
ドライバファイルを展開するときに、SZ用ドライバとC2用ドライバは、別の名前のフォルダに展開するようにしましょう。デフォルトだと、どちらも「Drivers」というフォルダに展開してしまうため、上書きしてしまう可能性があります。
以下の説明では、SZ用ドライバはSZ_Driversに、C2用ドライバはC2_Driversに展開した、という前提で説明しています。
- Vista 環境を残したい場合は、あらかじめパーティションを切っておきましょう。お勧めは 16384MByte(16GByte認識)です。
個人的には、リカバリCDさえ作ってしまえば、Vista Home Basic の環境は捨ててしまっても問題ないと思います。私はすっぱり消してしまいました。
ここまでできたら、作業に移ります。
作業手順
- Windows XP SP2 をインストールします。パーティションをきった場合は、Vistaがインストールされていないパーティションに、クリーンインストールの場合はすっぱり全部消しますので、お好みで。作者はC:ドライブのみの1パーティションで作成しました。
- 以下のURLにある、SZダウングレード手順に従って作業を進めます。
筆者は以下の手順で作業しました。なお、作業の途中に「新しいハードウェアの検索ウィザード」が立ち上がることがありますが、特に指示がない限りはすべて「キャンセル」します。
- ドライバのインストール
- チップセットドライバ
C2_Drivers\Chipset\Setup.exeを実行しインストール
インストール後は再起動
- ビデオ:nVidia Geforce Go 7400
デバイスマネージャを起動し、「?」になっているところのビデオコントローラを右クリック。表示されたメニューから、「ドライバの更新」を選択してドライバをインストール。
「一覧または特定~」に、C2_Drivers\Video2\を参照して設定し、インストールする。
インストール終了後、ディスプレイの解像度が1280×800になっていることを確認。
なっていない場合は修正する。
- ビデオ:Mobile Intel(R) 945GM Express Chipset Family
「一覧または特定~」に、C2_Drivers\Video1\を参照して設定し、
インストールする。
- オーディオ
C2_Drivers\Audio\UAA High Definition Audio Class driver\kb835221.exeを実行。
「新しいハードウェアの検索ウィザード」が立ち上がりますが、「キャンセル」してください。
インストール後、C2_Drivers\Audio\Setup.exeを実行。
インストール後、再起動。ここで終了音が鳴る。
- モデム
C2_Drivers\Modem\HXFSetup.exeを実行する。インストール画面とか出ず、実行した
かどうか不明になるかもしれないが、デバイスマネージャを確認すれば、モデムが正しくインストールされたことが確認できる。
- Bluetooth
- ネットワーク
デバイスマネージャを起動し、イーサネットコントローラを右クリック
ドライバの更新を選択し、「一覧または特定~」から、SZ_Drivers\Network
を参照してインストール。
- 無線LAN
C2_Drivers\WirelessLAN2\iProInst.exe を実行してインストール。
オプションは特に指定しなくても、標準で十分。
※VGN-CR60B/P Atheros製のWLAN(LAN-Express AS IEEE 802.11g PCI-E Adapter)は、
こちらのドライバーで動きました。
http://www-06.ibm.com/jp/domino05/pc/download/download.nsf/jtechinfo/MIGR-52527
- FeliCa
用意したFeliCaPortWithDriver.exeを実行してインストール
インストール後、デバイスマネージャを起動し、大容量記憶域コントローラを右クリック
ドライバの更新を選択し、「一覧または特定~」から、C2_Drivers\FlashMediaを参照してインストール。
以上でデバイスドライバに表示されていた「?」は全部クリア。再起動する。
- Alps Pointing device for VAIO
デバイスマネージャを起動し、「PC/2互換マウス」をクリック。
ドライバの更新を選択し、「一覧または特定~」から、C2_Drivers\Pointingを参照し、インストール。
タッチパッドによるスクロールなどの機能が使えるようになります。
ユーティリティについて
好みに応じてインストール。
※:Utils Installer Bluetooth Stack for Windowsは不要。
【最低限構成】
- Utils Installer 1 SonyUtils DLL
- Utils Installer 2 Sony Shared Library(インストール後、再起動)
- Utils Installer Battery Checker
- Utils Installer VAIO Control Center
- Utils Installer VAIO Power Management
- Utils Installer VAIO Event Service
- Utils Installer Wireless LAN Starter
- Utils Installer Wireless Switch Setting Utility
Vistaとデュアルブートにした人は、以下のURLを参照して作業してください。
【Special Thanks!】
2chのノートPC板「【ノートPC】- 【 VAIO type C 】Part1 で、果敢にダウングレードに挑戦してくれた神の皆さん
VAIO typeSZ Wiki
おまけ
Toshiba StackではなくWindows標準のものを使う
こちらを参考にする。
typeCの場合、300cではなく300dにする。