ボカロSS投稿所@ wiki内検索 / 「投稿の手順」で検索した結果
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投稿の手順
投稿の手順 ここでは、当投稿所へのSSの投稿の仕方を説明します。 1、新規ページにSSを投稿する 2、SS置場の各ボカロのページにリンクを貼る 3、検索用にタグを設定する 4、更新報告をする(任意) 5、誤字脱字等があった場合、 すでに作られているページを編集する 以上です。以下でより詳しく、図を使って説明したいと思います。 新規ページにSSを投稿する まずは、SSを投稿してみましょう。 どのページでも構いませんので、ページ左上の「@wikiメニュー」をクリックしてください。 次に現れたツリーメニューから、「新規ページ作成」をクリック。 すると、ページタイトルや編集モードを設定するページが出てきます。 ページタイトルには、SSのタイトルを記入、 編集モードは「ワープロモード」を選択してください。※注意! BLや百合のSSの場合はSSタイトル末に「/B...
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管理人よりのお知らせ(必読)
... 詳しくは、投稿の手順1「新規ページ作成」のタグ設定の記述をお願いします。 -- (管理人) 2008-06-13 14 07 16 投稿手順を改善しました。解りやすくなっているといいのですが -- 管理人 (2008-06-12 01 48 52) デザイン、変えてみましたw -- 管理人 (2008-06-08 23 03 40) 投稿の手順に、HTML編集について記述追加。 -- 管理人 (2008-06-06 22 09 15) BBS追加。突っ込んだ感想や長い雑談もできるぜ! -- 管理人 (2008-06-06 21 34 18) 筆者希望により「1.」削除。本日中に、HTML編集方を「投稿の手順」に記載します。 -- 管理人 (2008-06-06 19 30 47) 手軽に投稿できるプチお題部屋設置。今回は「あいうえお作文...
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SS置場
... 投稿は、こちらの「投稿の手順」を参照の上、お願いいたします。 気軽に投稿できるちょっとしたお遊び:プチ投稿部屋(お題短文投稿) ただいまのお題:「ローマ字作文”MEIKO”」(期間:2008/08/02まで) MEIKO KAITO 初音ミク 鏡音リン 鏡音レン 兄弟全員 海外ボカロ 亜種+その他 神威がくぽ BLや百合などはこちらへ B L 百合
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投稿手順3
3、編集方法 最後に投稿した後の編集方法について説明します。 要は、リンクを貼った時と一緒です。編集したいページで、上の方のメニューバーから「編集」を選択。 降りてきたツリーメニューから、「このページを編集」を選択して編集してください。 ※注意! SSの編集をしていいのは、筆者本人のみです。他者は絶対にしてはいけません。 もし、筆者の身に覚えのない編集が行われた場合は、必ず管理人までご連絡ください。 場合によっては、編集者のサイト閲覧権利を剝脱しなければならないかもしれません。 筆者の気づいていない誤字脱字は、こっそりBBS等でお知らせしてあげてください。 以上です。他にもわからないことがあれば、迷わず管理人までご連絡ください。
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投稿手順2
2、リンクの貼り方 ページができたら、次はリンクです。 あなたが書いたSSのメインボカロのページにSSへのリンクを貼りましょう。 ※注意! BLや百合のSSを書いた場合はメインのボカロ関係なく「BL」「百合」のページへリンクを貼ってください。 まず、メインボカロのページに行きましょう。 ミクが主人公なら「初音ミク」のページ、ハクやネルが主人公なら「亜種+α」 特定の誰かが主人公ではなく、ボカロ全員がわいわいしてる作品は「兄弟全員」です。 ページについたら、上のほうにあるメニューバーから、「編集」をクリック! ツリー形式で出てきた項目の中から、一番上の「このページを編集」を選択してください。 すると、新規ページを作成した時と同じ編集画面が現れます。 今まで投稿された作品の下に自分のSSのタイトルを記入しま...
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メニュー
MENU トップページ for mobileファイルシーク blog/new/更新報告 Q&A/投稿手順←必読 SS置場/プチ 感想/絵板/BBS/mobile 検索サイト/タグ一覧 タグ and or ミク企画投稿作品 あわあわP マチゲリータP MEIKO企画投稿作品 リンレン企画アンケ KAITO企画は2月、 がくぽ企画は7月予定
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愛の手料理
若干ですが、BL要素がございます。閲覧注意!! 大丈夫な方のみ、スクロールしてください。 今日はメイコお姉ちゃんがいないのであたしとミクちゃんで夕食を作ってる。 お兄ちゃんが作るって言ったんだけど、いつもお兄ちゃんの好意に甘えていちゃいけないしやっぱりお兄ちゃんに私たちの手料理を食べて欲しいよねってミクちゃんと意気投合したから。レンがいるけどあいつはどうでもいい。犬の餌でも食わせとけばいいんだ。犬の餌なんかないけれど。 「うーん、どうしてこうなっちゃうかなぁ…」 ミクちゃんがお味噌汁をおたまで掬って小皿から舐めて難しい顔をしている。 あたしも肉じゃが作ってるはずなんだけど…なんかそれっぽくない。 「お兄ちゃんもお姉ちゃんもどうしてあんなに料理上手いんだろ」 お味噌汁にお味噌を足したミクちゃんが溜息をついて呟いた。 「経験ですよミクちゃん!私たちは...
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ボカロSS投稿所改装アンケート
ボカロSS投稿所を改装するにあたってのアンケートです。 ボカロSS投稿所の大々的な改装をすることになりまして、その改装後のデザインについてのアンケートです。 以下の中からお選びください。 選択肢 投票 ボカロ2エディタをイメージした、ピアノロール風デザイン (69) ネギやアイス、RR、ワンカップが踊るキャラクターデザイン (429) ボカロを題材にしたって基本は小説さ! 原稿用紙デザイン (3) 原稿用紙の上に、キャラ絵を漂わせる合体デザイン (7) ...
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PS企画第一弾"Miku Hatsune"投稿規約
概要 What s? PSとは、Promotion SSの略 SS=Short Story,Side Story,Secondary Story……etc このサイトでは、SS≒小説として短い二次創作小説を指しています PSとは、PVの小説版。特定の楽曲をテーマにしたSSを指すこのサイト特有の造語 この企画は、8月31日の初音ミクの誕生日(発売日)の一斉公開に向けて アンケートによって選出されたPのオリジナル楽曲に対してのPSを募るものです 事前に行われたアンケートにより企画対象Pに選ばれたのは、 あわあわPと、マツゲリー……失礼いたしましたマチゲリータPの2名です。 投稿規約 Rule 今回の規約に投稿される作品は、以下の規約に沿ったものをお願いいたします アンケートによって選出されたPのオリジナル楽曲のPSであること 未...
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ボカロSS投稿所PS企画”MEIKO”詳細規約
概要 What s? PSとは、Promotion SSの略 SS=Short Story,Side Story,Secondary Story……etc このサイトでは、SS≒小説として短い二次創作小説を指しています PSとは、PVの小説版。特定の楽曲をテーマにしたSSを指すこのサイト特有の造語 この企画は、11月05日のMEIKOの誕生日(発売日)の一斉公開に向けて アンケートによって選出されたPのオリジナル楽曲に対してのPSを募るものです 事前に行われたアンケートにより企画対象Pに選ばれたのは、 ゴゼンP、パレットP、ナモナキPの3名です。 投稿規約 Rule 今回の規約に投稿される作品は、以下の規約に沿ったものをお願いいたします 1、アンケートによって選出されたPのオリジナル楽曲のPSであること...
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ボカロSS投稿所PS企画”MEIKO”
ボカロSS投稿所PS企画"MEIKO" 今回のPS企画は、「MEIKO」の誕生日である11/5の一斉公開を目的とした音楽と文楽(誤字に非ず)のコラボ企画です MEIKO姉さんのお誕生日に一斉公開予定のテーマSS投稿企画。 テーマは「特定のP(=プロデューサー)のオリジナル楽曲に対するPS」 What s PS? PS=プロモーションSSの略 SSとは、"Short Story","Side Story","Secondary Story"の3つを略したもので、 PSとは、特定の楽曲をプロモーションするための短編二次創作小説を表す造語。 投稿所、にゃっぽん内コミュ、(2ch,Youtube板の)本スレにて行われるアンケートにより選ばれ、かつ連絡が取れ、 この企画の対象として自身...
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プチ投稿部屋(お題短文)
お題に沿った短い文章を投稿しよう! 今回のお題「VOCALOIDがパーソナリティー。でも、こんなラジオはいやだ!」 記名はしてもしなくても大丈夫! 大喜利みたいな感じで楽しんでください!>>今までのお題 ミクとがくぽがパーソナリティー。 でも、葱と茄子について常に言い争っているようなラジオは嫌だ!! -- 名無しさん (2008-09-13 16 22 05) KAITO兄さんがパーソナリティー。 でも、あのー、なんというかその、ラジオで裸マフラーとかされても・・・ -- 名無しさん (2008-11-01 10 57 13) MEIKO姐さんがパーソナリティー。 でも、放送中にお酒飲むのは、いろいろとヤバイ気がするんですけど……。 -- 名無しさん (2008-11-29 16 57 08) MEIKOとハクがパーソナリティー。 でも、呼び出したゲス...
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さよなら兄さん
さよなら兄さん 文:gatsutaka 注意:ボーカロイドは出てきません 両親が交通事故で死んだ。 葬儀を終えて遺品を整理していたら、兄の遺した物が大量に保管されていた。 兄は勉強もスポーツも万能で、楽器を奏で、絵を描き、詩を作り、歌を作り、およそ創造に関する全てのことで人より秀でていた。 その上で、兄は科学者を目指していた。 兄は15才で死んだ。両親の悲しみは深く、その2年後に僕が生まれた。 両親は僕に兄と字が違うだけの同じ名前を付けようとしたが、それは祖父が止めてくれた。でも両親はよく、特に母は頻繁に、僕を兄の名で呼んだ。 兄が死ななければ僕は生まれなかったとも言われた。 僕はピアノを習い、バイオリンを習い、絵画教室、作文教室にまで通った。 僕は凡庸で、両親の過重な期待はいつも僕を苦しめた。 15才...
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トップページ
ボカロSS投稿所は、お引っ越しをしました!! 新・ボカロSS投稿所 新規投稿は、上記の新サイトにお願いいたします!! ……ですが、申し訳ございません。 こちらのサイトに投稿された全ての作品を新サイトへまだ移動することが出来ていません。 こちらの方でも、少しずつ投稿作品の移動を行っていきますが、 もしよろしければ、投稿者の方ご本人による移動もご協力いただけると幸いです。 作品移動報告スレッド:http //www2.atchs.jp/vocaloidss/ PS企画特設ページ:http //vocaloidss.pya.jp/patio/project.html PS企画規約ページ:http //vocaloidss.pya.jp/patio/psrule.html
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Q&Aページ
TOPページより、より細かいルール説明のためのページです。 少なくとも、SS投稿者は必ずお読み頂いた方がいいかと思われます。 この規約に逸れる作品が投稿された場合、警告ののち、作品の削除が行われることをご了承ください。 誰でも利用していいの? へたっぴーや、SS初心者でも投稿しても怒られない? ボカロが出てないSSは、投稿しておk? カイミクとかレンリンとかマスメイとか、カップリングSSは大丈夫? じゃあ、マスレンとかミクメイとか、BLや百合は? なんか自分の書いてるSSと、ここで主流の世界観が違う! 投稿しても大丈夫? 楽曲をテーマにSSを書きたいんだけど…… エロはいいですかハァハァ ムカつくやつがいたんで、SSの中でひどいめにあわせちゃったw 自分の嫌いなカップリングのSSは、嫌がらせしていい? ここに載せたSSを自分のHPやにゃっぽんの日記に載せていい? 自分のHPやにゃっ...
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PS企画第一弾"Miku Hatsune" マチゲリータP
投稿者名は、投票終了後に公開させて頂きます。 各作品の感想はこちらに>企画感想板 投票結果 暗い森のサーカス 1:暗い森のサーカス(作者:すずは) ――パカラッパカラッ 馬車の音が響く。 行き先は町と街の間に広がる鬱蒼とした森の中。 2:暗い森のサーカス(作者:まなみん/SS投稿所副管理人) ――さあ、御伽噺をしてあげようか。 For Brighter Day 1:For Brighter Day(作者:まなみん/SS投稿所副管理人) 「この世界で一番綺麗なものをお土産にして帰ってくるよ」 ご応募いただいた作品の数点は、投稿規約を守られていないため、公開を控えさせて頂いております トップ画像の元素材はラメ入り紅茶さまよりお借りしました。ありがとうございます。
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PS企画第一弾"Rin & Len"アンケート
ボカロSS投稿所PS企画"RIN LEN" 今回のPS企画は、「鏡音リン・レン」の誕生日である12/27の一斉公開を目的とした音楽と文楽(誤字に非ず)のコラボ企画です リンレンのお誕生日に一斉公開予定のテーマSS投稿企画。 テーマは「特定のP(=プロデューサー)のオリジナル楽曲に対するPS」 What s PS? PS=プロモーションSSの略 SSとは、"Short Story","Side Story","Secondary Story"の3つを略したもので、 PSとは、特定の楽曲をプロモーションするための短編二次創作小説を表す造語。 アンケートルール 投稿所、にゃっぽん内コミュ、(2ch,Youtube板の)本スレにて行われるアンケートにより選ばれ、...
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PS企画第一弾"Miku Hatsune" あわあわP
投稿者名は投票が終了次第公開させて頂きます。 各作品の感想はこちらに>企画感想板 投票結果 タイトルから、曲へ飛べます! 嘘歌 1:嘘画、嘘話、嘘歌(作者:あひる/SS投稿所の人) 見るんじゃなかった。 Chocolat(しょこら) 1:チョコレート(作者:カナ) 放課後の教室で、私は鞄の中に入ってる手紙とチョコレートの入った小さな紙袋の存在を確かめる。 2:隠し味は何?(作者:メイプル) キーンコーンカーンコーン。 放課後を告げるチャイムの音が校舎に響いた。 3 今日は、なんの日?(作者:コハク) 夜更かししてのニコニコは、ちょっと自重するべきだと思う。 espresso(えすぷれっそ) 1:espresso(えすぷれっそ)(作者:まなみん/SS投稿所副管理人) そのカフェに来たのは一年ぶりだった。 ...
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PS企画”MEIKO” 作品掲載ページ
近日中に投稿所が移転するため、簡易発表になっております。申し訳ございません。 投稿者名は投票が終了次第公開させて頂きます。 各作品の感想はこちらに>企画感想板 投票は、新サイトにて行います。 ゴゼンP Memories Memory for you 彼女の終りの時まで プログラム しるし Tender scar ウイルス 日曜日 日曜日 パレットP Palette 透明パレット。 純度の高い愛でした 卒業おめでとう… ひととせ 紫陽花 紫陽花 ナモナキP ハイエナたちのセレナーデ 残酷なハイエナ アルニコ アルニコ サンデー・ラブジェット・ジュース 一分間シガレット サンデー・ラブジェット・ジュース 今回の掲載不可作品は1作品。 どの楽曲に対するPSであるかの記載漏れです。
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VOCALOID2 GACKPOID -がくっぽいど- (2)マスター
我が目覚めてから幾日もしないうちに、我の「マスター」が決まった。 主人(あるじ)をなにゆえ舶来語に言い換えるのかわからぬが、それがぼーかろいどの習わしだと言う。 我は少し気分が悪い。 習わしと言うが、我は日本で六人目のぼーかろいどであり先の五人が主人をそう呼んだだけではないか。 我を作ったY社は、ぼーかろいど・えんじん(えんじんとは、雅楽や舞の基本となる我の中枢である)の開発元であり、今まで“く○ぷ○ん”社のみがぼーかろいどの開発製造と世話役を任されていたそうだが、“く○ぷ○ん”社のぼーかろいどが一応の成功を収めたため、我は、Y社が“い○たー○っと”社にも開発製造と世話役を許可し、“い○たー○っと”社が初めて作ったぼーかろいどである。 なぜ“い○たー○っと”社初のぼーかろいどである我が、えんじんの大元が同じとはいえ、“く○ぷ○ん”社のぼーかろいどの真似事をしなければならないのであろう。...
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暗い森のサーカス
この作品は、2008年度の初音ミクの誕生日企画「ボカロSS投稿所PS企画”Miku Hatsune”」に投稿された作品です。 作者名は、人気作品アンケートが終了するまで非公開とさせて頂いております。 ――パカラッパカラッ 馬車の音が響く。 行き先は町と街の間に広がる鬱蒼とした森の中。 「ここでいいよ。降ろして。帰りはどうとでもする」 馬車から降りてきたのは身なりの良い少年。彼はそう言って馬車を街へと返す。 目的地はこの森の奥の奥。奥まる程に木々が日の光を遮るこの森の、夜と見紛うばかりの闇の中。 そこに世にも奇妙な“何か”があるらしい。その“何か”を知りたくて、少年は森の中へと足を踏み入れた。 どれくらい歩いただろうか。上等なズボンはところどころほつれ泥に塗れ、転んだのか顔にまで泥が飛んでいた。 「はは、何もないじゃないか」 この森の奥には何もなかった、それでいいじゃな...
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暗い森のサーカス
この作品は、2008年度の初音ミクの誕生日企画「ボカロSS投稿所PS企画”Miku Hatsune”」に投稿された作品です。 作者名は、人気作品アンケートが終了するまで非公開とさせて頂いております。 ――さあ、御伽噺をしてあげようか。 やあ。よく来たね。まずはそこに掛けてごらん。寒かったろう? 今、温かいお茶を入れてあげよう。 困ったな。そんな顔をしなくていいよ。僕は君をとって喰いやしないさ。さあ、お茶が入った。どうぞ。熱いから気をつけてね。 ――美味しい? そう、良かった。それ、何も入ってなきゃいいね? ふふ。冗談だよ。毒なんて入れたら僕が君を食べられなくなってしまうじゃないか。 ……冗談だよ。そんな顔しないでよ。まあいい。 さて、それじゃあ御伽噺をはじめようか。 いいや、これは御伽噺ではないね。だって全てが真実さ。そう、僕がいたあの場所についての話。 君が見た、...
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御題リスト
ボカロで御題。皆で御題。で行っている御題の投稿所というか発表所というか(苦笑 御題はやっぱり一つに纏まっているのにも意味があると思っておりますので 管理人様に許可を得てその他欄の中に特設ページ置かさせて頂きました。 管理人様、有難う御座います! ・祭りに行こう10題
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【曲テーマ】千年の独奏歌
見本用に自分のHPから転載しました/投稿手順説明スクショのために新着に上がることがあります、申し訳ありません。 このSSは、こちら↓の曲をテーマに書かせて頂きました。 【ニコニコ動画】【KAITO】千年の独奏歌(オリジナル曲) あひるが書いた他の作品はこちら 「はぁ? 墓標で唄う人形?」 俺が初めてこの話を聞いた時、よくある田舎町の怪談まがいの伝承だと思った。戦に出た恋人を待ち続けてついには岩になってしまった娘の話だとか、主人が亡くなった後も主人を待ち続ける動物や、絵描きに魂を込められた絵が絵師の没後命を得たとか、その類のよくある話だ。長い旅の中、そう言う話は幾度となく聞いてきたし、取り立てて珍しい話でもない。おそらく、その正体は今では珍しくなってしまった風や鳥の音、木々のせせらぎ、はたまた水の滴る音だったりするのだろう。と、勝手に解釈して酒場の店主の話を促す。 「で、なんで...
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嘘画、嘘話、嘘歌
この作品は、2008年度の初音ミクの誕生日企画「ボカロSS投稿所PS企画”Miku Hatsune”」に投稿された作品です。 作者名は、人気作品アンケートが終了するまで非公開とさせて頂いております。 見るんじゃなかった。 画家は思った。 気分転換に繰り出した街で見かけた小さな個展。まぁ、たまには他の奴の絵も観とかないとな、と軽い気持ちで吸い込まれたのがいけなかった。 会場の一番奥に飾られた、作者が一番力を入れたであろう大作。大空と広い大地にこれでもかと言うほど大きく広々を描かれた大木。ありきたりの構図。でもそこには、息が在った。酸素があって、水素、窒素、二酸化炭素が確かにあって、空の匂い、木の匂い、鳥たちの声、木陰の光の筋が確かに揺らめいていた。その絵は、現実を切り取ったものではなく事実を切り取っていた。湿った土の匂いのするその絵は、確かにノスタルジーを切り取ったものだった。 ...
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更新報告
更新報告用ページです。 新しい作品を投稿した際や、すでに投稿した作品を修正した際の連絡用にお使いください。 一番下の者が一番新しい更新になります。 20個ずつ、まとめていきます。ログ1/2/3 ☆テンプレ☆ 【筆者】 【SSタイトル】 【更新内容】 【メインボカロ】 【作品傾向】 【カップリング】 【URL】 【SSタイトル】VOCALOID2 GACKPOID -がくっぽいど- 【更新内容】新規 【メインボカロ】今のところ神威がくぽですが、のちに栗社ボカロ5人も登場 【作品傾向】がくぽ育成物語w 【カップリング】なし 【URL】http //www7.atwiki.jp/vocaloidss/pages/97.html -- yuki_m (2008-07-08 04 37 11) 【筆者】 アルクレイン 【SSタイトル】 うたうか...
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PS企画投票ページ
ボカロSS投稿所 PS企画Miku Hatsune 作品人気投票結果! 投票は終了いたしました。結果は以下のようになりました 1、暗い森のサーカス1[12票](作者:すずは) 2、嘘画、嘘話、嘘歌[9票](作者:あひる) 3、千年の約束[6票](作者:たつごろう) 5、暗い森のサーカス2[4票](作者:まなみん) 5、茜色の空に思うこと[4票](作者:稲人) 6、今日は、なんの日?[3票](コハク) 8、チョコレート[2票](作者:カナ) 8、espresso[2票](作者:まなみん) 10、隠し味は何?[1票](作者:メイプル) 10、For Brighter Day[1票](作者:まなみん) 最も投票数の多い作品は、字読み動画にさせていただく予定です。 P特別賞2作品の発表は、1位作品の字読み動画公開時に行いたいと思います。
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人柱アリス~夢の終り~
あるところに、大きな夢がありました。 大きな夢は怯えていました。 自分の中に眠る、五つの魂の存在に。 初めは自らのためでした。 大きくなって、誰かに見てもらうために、夢はその五人を飲み込んだのです。 しかし、やがて夢は気づきました。 もしかしたら今にも、誰かが夢から覚めるかもしれない……。 そんな恐怖に怯えて、今日も世界は続きます。 くすん、くすんと泣き声がする。 膝を抱えた少年は、小さな体で震えていた。 悲しいの? と誰かが言う。 寂しいの? と声がする。 そんなわけない、と少年は思う。 だって、僕は一人じゃないんだもの。 「嘘ね」 ととても間近で声がした。びくんと体を弾ませる。いつの間にかすぐそばに、黄色い少女が立っていた。 「どうして?」 と少年は問う。 「だって」 と繋げたのは少女の似た顔の少年で、 「貴方は本物じゃないんだも...
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透明パレット
ある時見た彼女は、明るい歌を歌っていた。 笑顔を振りまき、周りをも元気にするような、弾んだリズムで。 彼女の声が気分高まらせる。多分これは、赤い色。 ある時見た彼女は、悲しい歌を歌っていた。 切なげで儚い、今にも消えうせてしまいそうな悲痛な声で。 切な言葉は胸に響き共感を生む。多分これは、青い色。 ある時見た彼女は、激しい歌を歌っていた。 耳をつんざくような音と感情を押し殺した声が重なり合う。 秘めていた想いがあふれ出したような。多分これは、紫の色。 ある時見た彼女は、優しい歌を歌っていた。 柔らかなメロディーにのせた澄んだ声が響き渡る。 優しい何かを思い出す歌。多分これは、黄色い色。 真っ暗なディスプレイを見つめるのをやめて、僕は彼女と向き合った。 きちんと正座をして、未だ寝ぼけ眼な目で僕を見上げる彼女。時折気になったのか部屋中に散乱したゴミに目をやって、不思議そうに首を傾げて...
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第4回 ローマ字作文MEIKO
今回のお題:ローマ字作文「MEIKO」 >今までのお題 Mascaraも Eye shadowも Imitationは何も要らない。 Kaleidoscopeのように煌めく Originalの音楽があればそれで良い。 …正直無理があった。 -- 名無しさん (2008-08-04 17 08 57) Mailを送信 Eye contactなんて出来やしない Image そう、Imageするの Kissは何味だったかしら? Oh,my darling! む、むずかしい´p` 無理矢理すぎてすいませぬ。ミクのお誕生日際投稿しようかしら。 -- 名無しさん (2008-08-22 21 38 47) 目がようやく開いた? 偉そうにした覚悟は出来てるわよねえ? 色んな物をあんたに 拳で 教えてあげるわ♪ マスター早く 馬鹿をつれてきて ええそんな いやね ちょっと可愛がるだけよ? 殺したら 後...
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君の笑顔
KAITO×初音ミクの小説です。にゃっぽんで一度あげた小説です。 苦手な方はご注意ください。 俺のプログラムに最悪なプログラムが入ったらしい。どうりで朝から寒気がして、体が重いわけだ。昨日はそんなことは無かったのに…。 俺はいつの間にか倒れて、気がつけばベッドの上にいた。マスターかレンが運んでくれたんだろう。周りを見れば、ミクが悲しそうな瞳で俺を見つめている。きっと…ミクは全てを知っていて、俺が消えてしまうかもしれないことを怖がっているんだろう。いつもは隣でにこにこと笑っているのに…なんて顔をさせてしまったんだ。悲しい顔なんて絶対にさせたくないのに…。 「ミク…俺は大丈夫だから」 心配させまいとつぶやいた言葉は震えていた。そこまでウイルスに犯されているらしい。この状態もいつまでもつか分からない。けれど…笑わないと。ミクに心配をかけるわけにはいかない。そして無理をして笑うとミ...
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純度の高い愛でした
「メイコ、」 あのひとの優しい声がすきだった。 雨の中。一つの傘。 ボーカロイドの特別に良い聴覚に響く雨音。 傘を持つのは貴方。 私が持ちます、と云えば口元に静かな笑みを浮かべて「こういうのは男の仕事な んだよ」と優しく云われて。 あの笑顔が好きだった。 あの声が好きだった。 雨の中でそっと左手に触れれば、こちらを見つめて睛を細めて、優しくまた笑っ て。 自然な動作で優しく手を握ってくれた。 ねぇ、マスター。 私、歌うことだけが幸せだとずっと思っていたんです。 だからあの時、内心とても驚いたんですよ。 貴方の体温が躰に触れて、私よりも大きな手が私の手を包みこんで。 あの時私は歌うことと同じくらいに、驚くくらいに幸せでした。 歌を歌う機械として生まれ歌うことが存在理由だった私が、最初で最後の、他の 存在理由を見つけたんです。 ねぇ、マスター。 生きているのか死んでいるのか分からない私を...
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紫陽花
まだ汗もひかぬ私の髪にそっと触れ、彼は私の声を評してこう述べた。 まるで子猫が唸るようだ、と。 彼にとって、私はそのとおり、子猫のような存在だったのだろう。 何もかも光に溶けるようなステージの上、 音の洪水にあらがうように声を張り上げる、 そんな私を、彼は雨の中から救い上げたように感じているのかも知れない。 暗い観客席の果てから腕を伸ばして。 掌の大きな人だった。 私が、彼の煙草の匂いが染み付いたジャケットに頭を埋めると、その掌で 後ろ頭をすっぽりと包んでくれた。 その温もりが全てだと思う夜も確かにあった。 首筋、肩、頬、 汗で滑る肌をなぞり、彼は呟いた。 「君、まだ歌うの辞めないんだね」 「来てたの?」 バンドのメンバーはもう先に帰っていた。 演奏が終わった後に、一人残ってぼんやりとするのが私の癖だった。 人気のない裏口の隅、非常灯の緑の光がリノリウムの床を染めあ...
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鏡音リン
こちらは、鏡音リンメインのSS置場です。 愛の手料理(僅かですがBL要素が含まれます。苦手な方は注意!) フエトのための
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VOCALOID2 GACKPOID -がくっぽいど- (4)思い
商店街という市場はなかなか活気があってよい。 ハルナ殿のもとにやってきた翌日から連日通っておるが、なかなかに心地いい場所である。 ただ、買い物客たちに指を差されたり、ひそひそと耳打ちされるのは慣れぬ。 童子(わらし)など、我を指差して「あの兄ちゃんド派手ー!」「バンドマンだ、バンドマンだ」などと口さがなく叫んだりする。 我の見た目は人間とかけ離れているが、そのようなことは口に出さぬことが礼であろうに。 「よっ、お嬢さん、今日もイケメン連れてるねぇ」 青物屋の親父が馴れ馴れしくハルナ殿に声をかけるが、これは親愛の情だとハルナ殿は言う。 「今日はピーマンとパプリカとトマトとにんじんと…あとエノキダケあるかしら?」 「はいはい、なんでも揃ってるよ。好きなのを選んで行ってよ」 自慢げに親父が棚を指す。 品揃えに自信があるのであろう。 ハルナ殿は真剣な眼差しで棚に並んだ青物を品定めしている。...
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伝説の忘れられた一羽のハト (4)
(自ブログに転載) 文:tallyao 4 ごうごうと風が鳴り、それ以上の轟音を立てて波濤が荒れ狂い、傾いた船体を苛むかのように風雨と共に打ちつけた。船が座礁してからもうかなりの時が経つが、風雨は激しくなってゆく一方だった。 傾き雨の漏れてくる船室の中に集まった人々は、すべて無言だった。ただひたすらに黙り込んで、二人のやりとりを見守っていた。 「嫌よ!」緑の服の少女は、ハトの移送籠をしっかりと、かばうように抱えた。「あんな中に放したら、死んじゃうよ!」 「……聞いてくれ」少女の兄、青い服の青年が静かに言った。「放さなければ、助けを呼ばなければ、この船が沈んで、みんな死んでしまう。どのみちユーリスも一緒に沈んで、死んでしまうんだ」 レースのための移送中のことだった。L.J.レオン鳩舎から別の、レースの出発点へと運ぶ際、このときは緑の少女は兄に...
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更新報告ログ1
【SSタイトル】LINK RING 【更新内容】誤字脱字修正、改行修正 【メインボカロ】兄弟全員 【作品傾向】ほのぼの 【カップリング】マスメイ+α 【URL】http //www7.atwiki.jp/vocaloidss/pages/26.html -- (あひる) 2008-06-08 01 04 49 【筆者】 アルクレイン 【SSタイトル】 Ice cream Battle 【更新内容】フォントサイズ変更、改行・行間修正 【メインボカロ】 KAITO 【作品傾向】 ギャグ寄り…? (すみません解りません/汗) 【カップリング】 カイト&マスター 【URL】 http //www7.atwiki.jp/vocaloidss/pages/38.html -- アルクレイン (2008-06-09 18 39 59) 【筆者】 tallyao 【SSタイトル】 風にふかれて 【更新内容...
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絵空事/悪ノシリーズ二次創作
※この話はタイトルの通り、悪ノ娘・悪ノ召使・リグレットメッセージから派生した二次創作です。元の作品をご覧になっていない場合は全く意味が分かりませんし、ご覧になっている場合は逆に不快になる可能性もあることをご了承下さい。(ヨミ屋) 辻に歌い手が来ていた。 3曲目まで歌った有名な歌に人々が集まった頃、歌い手は4曲目に誰も知らぬ歌を歌い始めた。人々は戸惑いつつも、2曲目の歌に似ているために、とりあえず聞き続ける。 「とある海辺で膝を抱え、波間を見つめる子供が一人。歩み寄る一つの人影が『何しているの』と声をかける」 歌い手の上着は、この季節には薄く、色あせて綻びていた。しかし、その歌声は澄んでいる。 「子供は問いには答えない。しかし鐘の音が時を告げる。思わずこぼれたうつろな声に、人影はぴたりと立ち止まる」 「『あら、おやつの時間だわ』」 「立ち止まったその人影はかつて子供が...
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伝説の忘れられた一羽のハト (5)
(自ブログに転載) 文:tallyao 5 風雨に軋む鳩舎の中で、全てのハトたちは静かにうずくまり、外の嵐の音以外には何も聞こえなかった。 母屋では、窓ががたがたと鳴った。その窓際に、鳩舎の主人の息子、金髪の少年は、しかし外を見ることもなく、うなだれて椅子に掛けていた。体を動かしでもすれば、気がまぎれるかもしれない。しかし、嵐が来て以来、何日もハトたちは動いていないし、この悪天候で少年が母屋の外に出る理由もなかった。 ……緑の少女とユーリスを乗せた船が、遭難したという知らせがL.J.レオン鳩舎にも届いてから、丸一日以上も経っていた。この嵐は、途切れることはあっても、嵐雲は向こう何日も去らないだろうという予想と共に。 ユーリスも、緑の少女も、一度に少年の前からいなくなってしまうのか。少年の握り締めた手は震えたが、うなだれる他に、何もできなかっ...
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ミク姉の結婚披露宴
ミク姉の結婚披露宴 文:gatsutaka 注意:実在の団体等とは関係ありません 抜けるほどの晴天だった。 駅を降りたレンと私は、まだ時間に余裕があるので会場まで散歩がてら歩くことにした。 レンはタキシード、私は、勿論主役を引き立てる配慮をした上でのそれなりのドレスを着ていた。 しばらく歩いていたら、道の向こう側に人だかりがしていた。近づいていくと、数十人、いやもしかすると数百人の人がびっしりと道の向こう側を埋めていた。驚いたことに、そのほぼ全員がタキシードか紋付袴姿で、手に手にプラカードや横断幕を持っていた。そして何か叫んでいた。 「レン、あれなあに?」 「ああ、あれ? プラカードに書いてあるだろう。あれはね、『ミクは俺の嫁同盟』の人達だよ」 「何それ」 「いや、だから、そのまんま」 「そのまんまじゃ分かんないよ」 レンは面倒臭いなあと...
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プチログ1「”はつねみく”であいうえお作文」
今回のテーマ:「”初音ミク”で、あいうえお作文」! 「初音ミク」でも、「はつねみく」でもおk。 期間:2008/06/04~06/18 では試しに。 初 初めまして、マスター。 私はVocaloid CV-01“初音ミク”。 音 音楽はお好きですか? ならば、私は貴方の為に歌いましょう。 ミ ミュージカルだって出来ますよ。 貴方が望んでくれるのならば。 ク クリプトンからやってきた“貴方だけの歌姫”。 それがこの私、“初音ミク”。 (だから、私に歌わせてね) まずはベタに。 -- 名無しさん (2008-06-04 16 04 37) 初:初孫が 音:音も無く現れ ミ:みんな ク:苦笑 -- 名無しさん (2008-06-04 23 19 49) は 春は終わって つ ついに夏がやってくる ね ねぇ、いつまでも み 皆で歌おうね く 苦しみも喜びも分かち合って 最後が無理矢理感溢...
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ウィルス
私が目を開けると、そこは見知らぬ部屋だった。初めて見るものばかりのその部屋に、私はいつの間にか立っていた。 見回すと、敷きっぱなしの布団とパソコンが目に入る。パソコンの周囲にはMIDIキーボードや色々なパッケージが所狭しと置かれていて、一箇所を残してその近辺は足の踏み場もなさそうだ。 まだ事情が把握できない内に、ドアがあった方向から音が聞こえて来て、そちらのほうを向くと、一人の男性と目が合った。 「すみません、間違えました」 ドアを開けたその男性は、そう言って扉を閉める。間違いだったらしい。 「あの、ここ、俺の部屋ですよね……? あなた、誰ですか、何でこの部屋に……」 さっきの扉がもう一度開き、男性がそう尋ねてくる。私に答えられるのは一つだけだった。 「私の記憶に間違いがなければ、私はVOCALOID1 MEIKOです。他の質問には答えかねます」 2009年、8月5日。その日...
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チョコレート
この作品は、2008年度の初音ミクの誕生日企画「ボカロSS投稿所PS企画”Miku Hatsune”」に投稿された作品です。 作者名は、人気作品アンケートが終了するまで非公開とさせて頂いております。 放課後の教室で、私は鞄の中に入ってる手紙とチョコレートの入った小さな紙袋の存在を確かめる。 頭の中で、昨日から散々やってきたシュミレートをもう一度繰り返す。 彼は今、部活に精を出している。 それが終わった後に毎日教室に戻ってくることは調査済みだし、荷物が教室においてあることも確認済み。 だから彼が戻ってくるのを待って、紙袋を渡せばいい。 「甘いもの嫌いだったりする? 」 と、わざわざ遠まわしに尋ねてチョコレートは好きだということも聞き出したし、下調べはきちんとできているはずだ。 好きですとか、そういうことは全部手紙に書いてあるからわざわざ言わなくても良いし。 というか、本人を目の前にし...
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VOCALOID2 GACKPOID -がくっぽいど- (3)居候
マスターと暮らし初めて早七日。 どうやらマスター…ハルナ殿は、おなごにしては些か不精な性情の持ち主のようである。 炊事洗濯など一応こなしてはおるが、どこか「ずぼら」なところがあり、味噌汁の味も毎回違う。 “ばらえてぃー”豊富というわけではなく、ただ毎回出汁(だし)の取り方や味噌の量、焜炉(こんろ)の火加減や手順にばらつきがあるだけの話で、同じく白米の炊き方もいい加減らしく、日によって米が固かったり、逆に水っぽかったりと、誠に“ばらえてぃー”に富んでおる…。 居候の分際で出される食事にけちはつけられないが、随分と大雑把なおなごであることよ… 扇子で口許を隠し、溜息をついた。 「ちょっとがくぽ、食事の後に溜息つかないでくれる?」 「扇子で隠したではないか」 「隠れてないじゃない。私にはバレバレなんだから意味ないでしょ、そんなの」 おなごとはここまで口さがないものであったかのう…。 また溜息をつ...
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※BL注意!※ 愛が足りない? ~ある晴れた日のジェミニの午後~
うららかな日曜の午後。 オレは昼寝でもしたいところだが、生憎邪魔者がいた。 ベッドに寝転がったオレには目もくれずリンがテレビ画面を食い入るように見つめている。 コントローラを握った指先が忙しく動いている。 どうしても試したい格ゲーがあるとかでソフトを持ってゲーム機のあるオレの部屋にやってきたのだ。 普段は汚いと言って入ろうともしないくせに…。 「おっしゃぁー!死ねぇっ!」 勝者の雄叫びのような奇声を上げてコントローラーを大きく振った。 「おい、壊すなよ」 「ヒャッホー!連戦連勝!ぶち殺しまくったぁー!」 聞こえてねぇのかよ、こいつ。 「はー、咽乾いた。なんかちょうだい」 満ち足りた笑顔でくるりとこちらを向いたリンに「勝手に冷蔵庫ん中からなんか持ってけ」と言うと、「もう、サービス悪い」と言いながら冷蔵庫に這って行ってドアを開けて中を漁ってる。 勝手に人の部屋にやってきてゲーム機使ってしかも給...
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隠し味は何?
この作品は、2008年度の初音ミクの誕生日企画「ボカロSS投稿所PS企画”Miku Hatsune”」に投稿された作品です。 作者名は、人気作品アンケートが終了するまで非公開とさせて頂いております。 キーンコーンカーンコーン。 放課後を告げるチャイムの音が校舎に響いた。 家路へ向かう者、部活動に勤しむ者、様々な生徒達に混ざって一人の少女が佇んでいる。 下駄箱を出て直ぐの柱に背中を預けて視線を左右に泳がせている。 落ち着かない様子で先ほどから何度も腕時計を確認する。 「まだかなー……」 待ち合わせの時刻は放課後。胸の前で抱えた荷物をそっと覗きこむ。 「きっと大丈夫だよね」 ただでさえ固まり損ねたチョコがこれ以上溶けてしまっては大変だ。早いとこ貰い手に受け取って欲しいところである。 その時ふと視線を感じた。 ゆっくりと目線を上げて確認してみる。 するとこちらを見て...
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エスプレッソ
この作品は、2008年度の初音ミクの誕生日企画「ボカロSS投稿所PS企画”Miku Hatsune”」に投稿された作品です。 作者名は、人気作品アンケートが終了するまで非公開とさせて頂いております。 そのカフェに来たのは一年ぶりだった。 狭い店だ。路地を二本入ったところにある個人経営の小さな店。掲げる看板も質素で、今にして思えば、あの時彼が何故わざわざこの場所を好んでいたのか判らない。 「――なんてこともない、か」 私は小さく呟いて、自嘲めいた笑みを浮かべた。それから、木の扉を押し開ける。 「いらっしゃいませー」 カラカラン、というベルの音と同時に、ウェイトレスの快活な声が出迎えてくれた。そして、もうひとつ。 「いらっしゃい。――ミクちゃん」 少し驚いたようなマスターは、けれどそう言って目を細めてくれた。 ◆ 「驚いたよ。本当に久しぶりだね」 カ...
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一分間シガレット
二人で見た映画の話をしている時も 流行りの店で食事をしている時も 公園で他愛もない話をしている時も その頭の中にある思いはひとつ。 「そろそろ……いいだろ?」 耳元で囁かれるのはデート中、何度目かのホテルへの誘い。 はぐらかしてきたけれどそろそろ限界。 「分かったわよ」 私は大きくため息をついて、そう答えるのだ。 +++ 情事後の気だるさは家の扉を開けた瞬間に一気に襲ってきた。 「ただいま」 声には出さないよう気をつけつつも、動作はのろのろと脱いだブーツを脇へとよける。 「おかえりー」 返ってきたのは妹達の声。 今日の休日は特に予定もなかったらしい。妹達の靴は朝と同じ位置に揃えられていた。 居間の扉を開けると二人仲良くテーブルを囲んでいる。 「おかえりお姉ちゃん。あれ、ブラウスのボタン取れてるよ」 二番目のボタンが取れているのを上の...
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願い事
「本日七月七日は七夕です――」 リビングでつけているテレビからそんな声が聞こえる。 そうか、今日は七月七日だった、そう思いながら私はそのテレビを見ているミクの方を見て、洗濯物を畳む。 「メイコさん、メイコさん。マスターは? 」 部屋からドタドタと駆けてきたリンとレンがそう聞いてくる。 マスターに言いつけられた発声練習は終わったようだ。 「マスターなら用事があるから出かけてるわよ」 私がそう答えると二人は不満そうに口を尖らせる。 「あれ、二人ともどうしたの? 」 そういいながら笑顔で来たのは、さっきまで庭にいたカイトだ。 彼は家で暮らしてるうちになぜか最低限の手入れしかされてなかったらしい庭を気に入って、以後暇さえあれば庭の手入れをしている。 「カイト、今日も庭の手入れ? 泥ついてるから服は着がえて、手もきちんと洗ってね」 私は彼の姿をざっと見てそう言う。 リンとレンは異口同音にカイトに訴...
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「じゃあ一度本部に戻って、今の状況を伝えて、今後の対策の連絡を受けてくる。メイコさんは初音ミクの監視をお願いします。」 「了解した。」 結局、一晩待っても初音はあの状態から動かなかった。 MEIKOはマスターに連絡を入れることを要請し、KAITOも渋々それに同意した。 ただし本部と通信でやりとりするのではなく、自分が直接行くと言い、MEIKOには初音ミクの側にいるよう要請した。 理由は「やっぱつもる話は女同士の方がいいんじゃないかと思うし。」とのことだ。 MEIKOには理解できなかったが、結局はKAITOの要請を了承した。 パタン。と、廃ビルの一室のドアが閉まる音が響いた。 残されたMEIKOは、とりあえず初音の近くに移動する。初音の行動に即座に対応できるようにするためだ。 ずっとソファの上で体育座りの体制のまま、顔を伏せたままの初音ミクだが、いつ咄嗟に逃亡を企てるかわからない。 もっとも...
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