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「PMDエディタの使い方/全ての親ボーンの追加」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
PMDエディタの使い方/全ての親ボーンの追加」を以下のとおり復元します。
*全ての親ボーンの追加

MMDの特徴の一つに「地に足が着いたモーション」があります。
これは、足のボーンがセンターボーンの影響を受けないIKによる設定がされているからで、「足IKの初期化」や「Y値0化」を利用することで、確実に地面に足が付いたモーションをさせることが出来ます。
一方、モデルの位置を変更させたり、向きを変更させたい場合には、センターの移動や回転だけでは定まらず、足の位置の再調整が必要となります。また、スキーやスノボ、スケートなどの表現や、回転する乗り物の上を想定したモーションの共有などが困難となっていました。

本ページではPMDエディタを使用して、これらを表現する上でとても便利な「全ての親ボーンの追加する方法」の基本的な手順と、「全ての親ボーンの簡単な使い方」を紹介します。

-&b(){【注意】}
--本ページの内容は全ての親ボーン作成の基本的な手順を記載したものです。
---記載内容は作業手順を最適化したものではありません。あくまでも参考としてください。
--「全ての親ボーン」という表現・名称は一般的な3DCG用語ではありません。
--「全ての親ボーン」はとても便利なボーンですが、逆に宙に浮いたり滑ったりする感じになったり、他のモデルとのモーション共有が行えなくなる場合があります。
--PMDエディタの基本的な使い方については、「[[PMDエディタの使い方]]」を参照してください。
--なお、&b(){既に「全ての親ボーン」がセットされたモデルが配布されています。}PMDエディタを使用しない場合はそちらをご利用下さい。(⇒ [[MMD付属モデル-ボーン・IK改造>モデルデータ/MMD付属モデル―ボーン・IK改造]])
--一部のユーザモデルについては、既に用意されている場合もあります。

|&color(red){・各種データ(ユーザー自作モデルや使用アクセサリなど)の取扱いについては、著作権等の権利にご注意願います。&br()・閲覧者が不快と感じる様なモデルデータの作成、改造はお控えください。}|
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#contents()
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**全ての親ボーンとは

全ての親ボーン(およびダミーボーンの使用例)は、以下の動画で簡単に説明されています。

|&nicovideo(sm4549193){340,160}|

全ての親ボーンは、以下のような特徴を持ちます。

-&b(){全ての親ボーンの特徴}
--センター、足IK、その他全てのボーンの親として機能する。
--全ての親ボーンの位置を変更すれば、バイアス付加と同等の結果が得られる
--全ての親ボーンを回転させれば、モーションに寄らずに回転をさせられる
---(当然だが)回転の中心は「全ての親ボーン」となる

|ただし、全ての親ボーンを使用して位置調整などを行った場合、他のモデルとのモーション共有に支障が出る事があるため、基本的には演出上のボーン(機能)として扱うことをオススメします。|

***全ての親ボーンの使用例

|&blankimg(AddBaseBorn02.png,width=160,height=120)|&blankimg(AddBaseBorn03.png,width=160,height=120)|&blankimg(AddBaseBorn01.png,width=160,height=120)|
|>|BGCOLOR(YELLOW):&b(){移動や回転をする床の演出}|BGCOLOR(YELLOW):&b(){輪に/対になって踊る}|

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**全ての親ボーンの追加

PMDエディタ (0.0.2.4) から、「全ての親ボーンの追加」がメニューから選択・実行できるようになりました。以下にその手順を記します。

:(1) モデルデータの読み込み|

PMDエディタにベースとするモデルファイルを読み込みます。

|特に気を使うところはありませんが、既に「全ての親ボーン」が組み込まれているモデルや、その設定内容によっては、正しく機能しない場合がありますので、ご注意下さい。&br() 「全ての親ボーン」の多段化は次項で紹介します。|

|&blankimg(AddBaseBorn04.png,width=150,height=92)|
|BGCOLOR(YELLOW):&b(){PMDEditor:PMDデータの読み込み}|

-取り込み後、「ボーン」タブでボーンの状態を確認することをオススメします。

:(2) 「全ての親ボーン」の追加|

PMDエディタの「編集」メニューから「「全ての親」ボーンの追加」を選択します。確認のダイアログが表示されますので、「はい」で実行します。

|&blankimg(AddBaseBorn05.png,width=150,height=92)|&blankimg(AddBaseBorn06.png,width=150,height=92)|
|BGCOLOR(YELLOW):&b(){PMDEditor:「全ての親」ボーンの追加}|BGCOLOR(YELLOW):&b(){PMDEditor:確認ダイアログ}|

:(3) 「全ての親」ボーンの設定確認|

(2)で追加した「全ての親」ボーンの設定を確認します。
特に「センター、右足IK、左足IK」など親ボーンが指定されていなかった独立したボーンについては、親子関係が変更されていますので、問題が無いか確認します。

|&blankimg(AddBaseBorn07.png,width=150,height=92)|&blankimg(AddBaseBorn08.png,width=150,height=92)|
|BGCOLOR(YELLOW):&b(){PMDEditor:全ての親ボーン設定}|BGCOLOR(YELLOW):&b(){PMDEditor:センターボーン設定}|

:(4) PMDViewでボーン構造の確認|

作成された「全ての親」ボーンおよび、変更された「センター」ボーンの挙動をPMDView上で確認します。

※ 図、省略。

:(5) 表示枠の変更|

PMDエディタの「全ての親ボーン追加」の機能は、ボーン構造を変更してくれますが、表示枠は変更されません。ボーン編集を行う為の表示枠の変更を行います。
正確には、今まで「センター」だった部分が「全ての親」に変更されていますが、「センター」が未登録の状態になります。「センター」を任意の場所に設定してください。

|&blankimg(AddBaseBorn09.png,width=150,height=92)|
|BGCOLOR(YELLOW):&b(){PMDEditor:表示枠の変更}|

-今回の場合は「体(下)」に追加していますが、別の場所でも問題ありません。

:(6) PMDデータとして保存|

PMDデータとして保存します。&color(red){上書き保存には十分注意してください。}

PMDエディタのモデル情報を書き換えておくことをオススメします。ボーン構造やモデルの形状等が変更されている場合、モーションの共有をする際に「モデル名」が重要な判断材料になります。

※ 図、省略

:(7) MikuMikuDanceによる動作確認|

PMDファイルとして保存した後、MikuMikuDanceに取り込んで確認します。
既存のモーションを取り込んで試すことも出来ますが、新しいボーンですので、見た目上何も変化はありません。全ての親ボーンを移動させたり、回転させることで、今までと異なる動きが可能なことが確認できます。
もし、登録内容に問題があることが確認された場合は、PMDエディタに戻って再度調整を行ってください。

|&blankimg(AddBaseBorn10.png,width=160,height=120)|
|BGCOLOR(YELLOW):&b(){MMD上での動作確認}|

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**全ての親ボーンの多段化

「全ての親」ボーンは多段化することが可能です。
2軸以上の移動や回転を演出したい場合などに利用できます。
具体的には遊園地の「コーヒーカップ」や「回転木馬」の動きを演出したい場合や、「クレーン」の動きに合わせた移動などを再現したい場合に利用できます。

:(8) モデルデータの読み込み|

既に「全ての親」ボーン作成済みのPMDデータを読み込みます。

※ 図、省略

:(9) 「全ての親ボーン」の追加|

PMDエディタの「編集」メニューから「「全ての親」ボーンの追加」を選択します。
メニューとしては(2)と同一ですが、異なる確認のダイアログが表示されますので、ご注意下さい。

※ 上記 (6)~(8) を飛ばして多段化を行うことも出来ます。

|&blankimg(AddBaseBorn11.png,width=150,height=92)|&blankimg(AddBaseBorn12.png,width=150,height=92)|
|BGCOLOR(YELLOW):&b(){PMDEditor:「全ての親」ボーンの追加}|BGCOLOR(YELLOW):&b(){PMDEditor:確認ダイアログ}|

:(10) 多段化された「全ての親」ボーンの設定確認|

(9)で追加した「全ての親」ボーンの設定を確認します。
特に (2) で作成された「全ての親」ボーンと名称が同一で作成されますので、親子関係を確認の上、問題が無ければボーン名を変更するなど、MMD上で操作する上で間違いがないように設定を変更してください。

|&blankimg(AddBaseBorn13.png,width=150,height=92)|
|BGCOLOR(YELLOW):&b(){PMDEditor:全ての親ボーン設定}|

:(11) PMDViewでボーン構造の確認|

作成された多段化された「全ての親」ボーンの挙動をPMDView上で確認します。
通常の状態だと、作成済みの「全ての親」と多段化された「全ての親」ボーンの位置が(原点位置にて)重なっていますので、ボーン選択の際には間違えないようにしてください。

※ 図、省略。

:(12) 表示枠の変更と保存|

(5)と同様にボーン編集を行う為の表示枠の変更を行います。
特に問題が無ければ、 (6) と同様に PMDデータとして保存してください。

|&blankimg(AddBaseBorn14.png,width=150,height=92)|
|BGCOLOR(YELLOW):&b(){PMDEditor:表示枠の変更}|

:(13) MikuMikuDanceによる動作確認|

PMDファイルとして保存した後、MikuMikuDanceに取り込んで確認します。
(7) とボーン構造の違い、挙動の違いを確認してください。

|&blankimg(AddBaseBorn15.png,width=160,height=120)|
|BGCOLOR(YELLOW):&b(){MMD上での動作確認}|

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**おまけ

全ての親ボーンを利用した作品を紹介します。

|&nicovideo(sm6173132){340,160}|

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**関連情報(参考情報)

-[[PMDエディタの使い方]]
-[[モデルデータ/MMD付属モデル―ボーン・IK改造]] - ダミーボーン設定済みモデルデータなど

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[[PMDエディタの使い方(TOP)>PMDエディタの使い方]] / [[既存モデルへのダミーボーンの追加>PMDエディタの使い方/既存モデルへのダミーボーンの追加]] / [[アクセサリ用ダミーボーンの作成>PMDエディタの使い方/アクセサリ用ダミーボーンの作成]] / [[全ての親ボーンの追加>PMDエディタの使い方/全ての親ボーンの追加]]
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*コメント
#comment(below,size=30,vsize=3,num=20)
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