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FAQ - (2012/05/15 (火) 20:29:36) の編集履歴(バックアップ)


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このページについて

ここではMikuMikuDance(以下MMD)を導入するに辺り、よく寄せられる質問をまとめました。
これ以外の質問にはまとめサイトであるVPVP wikiではお答えできませんので、外部交流サイトのしたらばMMD板の「初心者質問スレ」等の該当するスレッドで質問される事をお勧めします。
VPVP wikiのMMDスレ@したらば掲示板紹介ページ
wiki内参考リンク:質問まとめ
                                  使い方アドバイス


質問の前に

PCスペックを把握しましょう

MMDを動かしていて問題が発生した場合、それがPCの性能によるものか、MMDの操作方法や使用するモデル・アクセサリに由来するものなのか、原因を判断するためにもPCのスペックは把握しておきましょう。
「初心者質問スレ」で質問をする際にも、PCのスペック情報は重要です。
PCスペックの見方
  • XPより以前のOSの場合
    • Windowsスタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を選択し、「Dxdiag」と入力
  • Vista以降のOSの場合
    • Windowsスタートメニュー「プログラムとファイルの検索」に、「Dxdiag」と入力

押さえておきたい項目
システムタブ
【オペレーティングシステム(OS)】 OS名・64bit or 32Bitか
【プロセッサ(CPU)】 プロセッサ名・コア数・動作周波数
【メモリ】 容量、動作周波数
【DirectXのバージョン】 ※DirectXに関してはDirectX10等のDirect9.0cよりも上位Verが入っていても、Direct9.0のランタイムを必要とする場合があります。
ディスプレイタブ
【「デバイス」の「名前」(グラフィックボード)】 メモリの合計も押さえておきましょう

また、質問する際にはMMDに関する情報もきちんと把握しておきましょう。
「最新Verです」では相手に通じません。モデルに関しても、モデル名・DL先についてきちんと調べておきましょう。

問題の切り分け方

何か問題が発生した際には、
  • 通常と違う動作をしなかったか振り返ってみる
  • 違うモデル・アクセサリでも同じ問題が発生するかなど、条件を変えて試してみる
  • 場合によってはMMDやPCを再起動してから試してみる
  • まれにMMD自体が壊れる場合があるので、DLし直して試してみる
などを試してみましょう。

MMD関連本が出版されています

MMDの操作方法や、MMDモデルの作成方法を解説した書籍が出版されています。
必ずしも最新情報ではありませんが、信頼性のあるまとまった情報を得たい場合には書籍をお勧めします。
MikuMikuDance関連商品/書籍


もくじ



はじめに

インターネットで公開されているファイルを扱う上で知っておきたい事

インターネット上で公開されているプログラムやファイルを扱うには、それなりの知識が必要です。
コンピュータウィルスの感染等の問題が発生しても、基本的に自己責任となります。
判らないことなどは、自分で調べる癖をつけましょう。

調べ方の例:google先生
MMD関係の用語集

また、公開されているファイルには著作権があります。
配布者により利用条件が規定されていたり、改造や再配布が禁止されている場合があります。
ダウンロードした人が何をしてもいいというような"配布"ではありませんので、ファイルに同封されているreadme.txt等をよく読み、気をつけましょう。

圧縮ファイルと展開ソフト

MMD本体を含め、インターネット上で公開されているファイルの多くはZipやLzh、7zなどの圧縮ファイルとして公開されています。圧縮ファイルとは、圧縮ソフトによってデータの内容を保持したまま、容量を小さくして保存したファイルのことです。圧縮することで、公開・ダウンロードがしやすくなります。
PC上で利用する為には、展開解凍とも言う)する必要があります。

Windows2000以前のOSでは、圧縮ソフトを展開するソフトを導入する必要があります。
また、XP以降でも7zなどのファイルの場合には、展開ソフトが必要となる場合があります。
Lhaplus等のソフトをダウンロード・インストールしておきましょう。
参考リンク:ソフトウェア紹介サイト:窓の社Vector

特に、XP以降のOSでは展開前のZipファイルでもエクスプローラーで扱えてしまうため、展開作業の必要性に気付かない場合がありますが、圧縮状態のファイルからのモデル等の読み込みはエラーの原因になりますので、必ず展開するようにしましょう。
その際、pmdファイルやxファイルなどのモデル・アクセサリファイルのみを展開してしまうと、同梱のテクスチャ等との相対位置(ファイルやフォルダの階層構造による所在位置)が変更されるので、必ずフォルダを作ってそこで展開する設定にしておきましょう。

関連項目:Zipを展開する前に

MMDとは

樋口優氏によって開発・公開された、VOCALOID「初音ミク」などのMMD対応3Dモデルを操作できるフリーの3Dアニメーション制作ソフトです。
二つのポーズ間の動きを自動計算して補完してくれたり、音声ファイル(wavファイル)や動画ファイル(aviファイル)と同期を取って編集できるため、3DCGソフトの初心者でも簡単に動画を作成することが出来ます。
作成したアニメーションは、動画ファイル(aviファイル)として出力することが出来ます。
また、シーンを静止画として出力する事も出来ます。

このソフトは、フリーソフトとして無料で公開されています。
「お金を払いたい!」などの発言は製作者のご厚意を無下にする言動ですので控えましょう。
「寄付してもいいと言ってもらえるのはたいへん光栄だが、それほど気に入っていただけたら、ぜひこのソフトを使ってすばらしい動画を作って公開してもらい、私をニコニコさせてほしい」 - 樋口優

導入するバージョン

VPVPの「1.3 MikuMikuDance(DirectX9 Ver)」(通称:Ver7シリーズ)をお勧めします。

まずはこれを起動してみて、自分のPCでうまく動かなければ「1.2 MikuMikuDance (Multi-Model Edition)」(通称:Ver5シリーズ)を試してみるのがいいでしょう。
「1.1 MikuMikuDance」は最新版では使用されていないプロジェクトファイル(.mmdファイル)を開きたいなどの特別な用途のみで、お勧めしません。
なお、拡張ソフト「MikuMikuEffect(以後MME)」を使ってみたい場合は、Ver7シリーズで無ければ動きません。

PCの必要システム要件・推奨システム要件

基本的な事ですが、MMDはWindows(ウィンドウズ)のソフトなのでそれ以外のMacOSやLinuxでは動きません。

+ 必要システム要件・推奨システム要件について 以下のスペックに関しては独自に調査した結果をもとにしており、正確さを保証するものではありません。組み合わせや条件により動作しない場合があります。
【OS】
必須:Windows98SE
MME(外部拡張ツール)を利用する場合は、GDI+ライブラリをインストールしたWindows2000
推奨:WindowsXP以降のWindowsOS

【CPU】
必須:PentiumM 超低電圧版 753 1.2GHz/Pentium3 1.2GHz/ATOM Dual Core 330 1.6GHzで動いた実績あり
推奨:Core 2 Quad Q6600以降のCPU(開発環境より)
<解説>MMDはマルチコアに対応してませんので、単体での比較であれば動作周波数が高いCPUの方が快適に動作します。なお、マルチコアのCPUだからといって無駄というわけではなく、バックグラウンドで動くアプリケーションなどがある関係上、デュアルコア以上の方が快適に作業できると思われます。

【GPU】
必須:RADEON 9500~X850、GeForce 5シリーズ以降(SM2.0(DirectX9.0)対応ビデオカード)※Ver7シリーズ
   intel 830GM/Intel GMA 900/IONで動いた実績あり / MME(外部拡張ツール)は左記のうちintel 830GMでは作動せず
推奨:GeForce9600GT以降のグラフィックボード(開発環境より) / MMEはRADEON HD2xxxシリーズ以降・GeForce 8シリーズ以降(SM4.0(DirectX10世代)対応ビデオカード)
<解説>オンボードチップセットでも動きますが、快適に動作するには専用のグラフィックボードを積んでいる方が望ましいです。なお、Shade用などと謳われている3Dソフト専用のQuadroなどのグラフィックボードはOpenGL環境向けの為、MMDで使用しているDirectX環境では思ったような性能が出ない場合があります。また、SLI・CrossXなどグラフィックボード2枚刺しには対応していません。一時期、ATi/AMDのRadeon系グラフィックボードではAVIファイルの書き出しが遅いという話もありましたが、その症状を改善するMMD Radeon Output Boosterが開発されたので、Geforceとどちらを選ぶかは好みの問題となっています。

【その他】
MMD本体の保存・展開先として約20MBのHDDの空き容量(USBメモリなどからの起動も可能です)
動画として書き出す場合、AVIファイル保存用としてHDDの容量が必要となります。AVIファイルサイズが大きいため、容量の多いHDDを用意しておく事をお勧めします。
ロースペックで動くと言われるMMDですが、3Dソフトではあるので、それなりのスペックを持ったPCである方が快適に使用できます。今後購入を検討される方は、予算の許す範囲で「OSがWinXP以降で、コア数が2個以上の動作周波数の高いCPUを積み、専用のDirectX用グラフィックボードを積んでいるもの」を選ばれるようお勧めします。HDDは外付けでも構いません。
全くのPC初心者であれば、予算に応じて「3Dゲームが遊べるPC」を店員さんに相談するといいかもしれません。また、ノートPCでも上記のスペックを満たしていれば動作するとは思いますが、PC初心者が選ぶ際には同価格帯であればデスクトップPCの方が性能が良いため、そちらをお勧めします。

※参考リンク:したらば掲示板 MMDを動かすPCについて語るスレ

MMDの基本的な使い方

ユーザー(penciler氏)による使い方解説動画(視聴にはニコニコ動画アカウントが必要)があります。

また、操作方法を解説した本も出版されています。
MikuMikuDance関連商品/書籍
有志によるWEBマニュアルもあります(2012年2月現在、制作中)。
MMDのマニュアルを作ろう@wiki


導入関連

Zipを展開する前に

最近、MMDに偽装したコンピューターウイルス同梱ファイルのアップロード例が報告されています。
ダウンロードファイルは事前にセキュリティソフト等でスキャンしてウイルスチェックし、MMDの導入には本家VPVPからダウンロードして下さい。

Vista以降のOSでは、拡張子がexeやdllのファイルを含むものをダウンロードした際に、OSによってブロック制限が課せられる場合があります。
圧縮ファイルの展開前に、ダウンロードしたファイルを右クリックし、「プロパティ」より「ブロック解除」のボタンを押して下さい。

また、MMDではプロジェクトファイル(pmmファイル)を記録する際に、一部に絶対パス*1が使われます。展開先はあらかじめ決めておき、展開したならなるべくそこからフォルダを移動させないようにしましょう。移動させてしまうと、最悪の場合、プロジェクトファイルを読み込めなくなります。どうしても移動させたい場合は、MMDのフォルダごと移動するか、新しくフォルダを作って展開し直しましょう。

関連項目:圧縮ファイルと展開ソフト
関連項目:モデルデータを入れ換えたら、以前に作っていたデータが使えなくなりました。

MMDを展開する

ダウンロードしたMMDの展開先は、どこでも構いません。
できればXP以前のPCの場合は「マイコンピュータ」から「ローカルディスク(C:)」を、Vista以降のPCの場合は「コンピューター」から「ローカルディスク(C:)」を開いた先に展開する事をお勧めします。マイドキュメント等に展開した場合、まれにユーザー名を含むパスなどでエラーの原因になる場合があります。
特にVista以降のPCでProglamFileフォルダ等に展開すると、UAC等の関係で正常に動かない場合がありますので、PCについて詳しくない方はご注意ください。

Windows2000以前のOSでMMDを動かす場合

MMD ver.5.05より、Windows2000以前のOS(XPよりも前)で使用する場合には、MMDxShow.dllをレジストリに登録しなければ使用できません。
使用方法は、MMD本体付属のreadme.txtを参照してください。

MMD実行時に"d3dx9_32.dll"が無い等のメッセージが表示される場合

Ver.6.00よりDirectX9を使用しています。
MMD実行時に"d3dx9_32.dll"が無い等のメッセージが表示される場合はDirectX9の最新版をPCにインストールして下さい。

参考リンク:DirectX エンド ユーザー ランタイム Web インストーラ


モデル・アクセサリの読み込み

MMD操作画面へのモデル・アクセサリはドラッグ&ドロップ*2で読み込むことができます。
それ以外の方法やドラッグ&ドロップが分からない場合は、MMDの基本的な使い方は?の参照先をご覧下さい。

公開されているモデル・アクセサリを使うには

MMDで使用できるモデル・アクセサリは、拡張子が.pmdあるいは.pmx(ver.5.05では.pmdのみ)のモデル、拡張子が.xのアクセサリを使用できます。
アップローダ等で公開されているモデル・アクセサリを使うには、ダウンロードした圧縮ファイルを展開してできたフォルダから、目的のファイルをドラッグ&ドロップでMMD操作画面に持ってくるだけでMMDに読み込むことができます。

MMDでは、MMDフォルダのUserFileの各フォルダ外に置かれたモデル・アクセサリは絶対パスで記録されますので、ダウンロードしたファイルはMMD内の各フォルダで展開するか、固定した展開先を決めておくのがお勧めです。MMDでモーション等を記録したプロジェクトファイル(pmm)を保存したのちに、モデル・アクセサリ等のファイルの保存先を移動させるとpmmをMMDで読み込めなくなる場合があります。

また、展開したフォルダの中にbmpやtga、jpgやpngなどのファイルが同梱されている場合、モデルの色や模様を指定するファイルですので、pmdファイルやxファイル単体を移動させてしまうと、MMDでモデル・アクセサリが正常に表示できない原因になります。テクスチャ等の参照は相対パスとなっていますので、移動させる場合はフォルダごと移動させるか、相対パスの意味が判らない方は上記のようにMMDフォルダ内などにファイルを展開し直しましょう。

関連項目:圧縮ファイルと展開ソフト
関連項目:モデルデータを入れ換えたら、以前に作っていたデータが使えなくなりました。

公開されているファイルにあるReadMe

展開したフォルダにReadMeや嫁.txt、読んでね.txtなどのファイルがある場合には、必ず目を通すようにしましょう。
ファイルによっては、利用条件が規定されていたり、特殊な構造を採用しているため取扱い方法が決まっていたり、操作方法のヒントが別に書いてあるものがあります。

ユーザーモデルのモデル・アクセサリの一部の色や模様が正しく表示されない場合

公開されているモデル・アクセサリを使うにはでも解説していますが、ダウンロードして展開したフォルダからpmdファイル、pmxファイル、xファイルだけを移動してしまうと、それらモデル・アクセサリに色や模様を指定しているテクスチャが反映されなくなってしまいます。移動させる場合は、フォルダごと移動させるか、新しく展開し直しましょう。

Ver5シリーズ特有の現象
【1】
MMDに2体以上のモデルを読み込んだ時に同名のテクスチャが存在すると、違うモデルで違うフォルダに入っていても、一つのテクスチャを複数のモデルで共有してしまう現象が起きます。これを回避するには、モデルの改造とテクスチャのリネームが必要となります。
【2】
MMDのVer7シリーズと違い、Ver5シリーズで利用できるテクスチャはbmpとtgaのみです。モデルで使用しているテクスチャがそれ以外のjpg・pngなどであった場合、モデルの改造とテクスチャの形式変換が必要となります。
変換の作業はMMDではできず、別途モデルの改造にはPMDエディタ、テクスチャ形式の変換には画像編集ソフトが必要です。


モーション

公開されているモーションを読み込む

記事を追加します。

公開されているモーションを使うには

公開モーションには、大きく分けて①全ての親ありモーション と、②全ての親なしモーションがあります。ReadMeや読んでねなどと名前がついたテキストファイルがある場合は、必ず目を通しましょう。
MMDに付属する初音ミクなどのモデルは②全ての親なしのモデルです。

①全ての親ありモーション
モデルに「全ての親」ボーンがないとモーション公開動画と同じ動きをしない場合があります。PMDEditorでモデルを改造し、全ての親を追加しましょう。但し、既に何かMMD上で作業してpmmファイルを保存した場合には、モデルを改造するとpmmファイルが開けなくなる原因になりかねませんので、全ての親を追加したいpmdファイルをコピーし、コピーしたファイルに全ての親を追加しましょう。
②全ての親無しモーション
モデルに全ての親があってもなくても読み込むことができます。

モーションを読み込むには、MMDでモーションを適用させたいモデルを読み込み、左下のモデル操作パネルのプルダウンメニューに適用させたいモデル名が表示されている事を確認したら、MMD画面にvmdファイルをドラッグ&ドロップします。

なお、モデルの体格差でうまくモーションが移植できない場合があります。Motion Converterを使ったり、サイズの異なるモデルへのモーション移植などを参考にしたりして調整して下さい。

全ての親を追加して使う

公開されているモーションを使う際に、ステージ上で踊る場所を変えたい場合には全ての親ボーンを追加するのが便利です。全ての親ボーンが必要なモーションで場所を移動させたい場合には、「全ての親の親」を追加すると同様の事が出来ます。但し、既に何かMMD上で作業してpmmファイルを保存した場合には、モデルを改造するとpmmファイルが開けなくなる原因になりかねませんので、全ての親を追加したいpmdファイルをコピーし、コピーしたファイルに全ての親を追加しましょう。

センター位置バイアス付加で移動させる

全ての親のないモデルでもステージ上で踊る位置を一括して移動させる方法に、「センター位置バイアス付加」という機能があります。
詳しくは初心者向けアドバイスをご覧下さい。

左右対称に踊らせたい

モーションを読み込んだ状態で、モーションを反転したいモデルを操作状態にし、フレーム操作パネルの範囲選択のボタンの上の入力欄で反転したいフレームを指定して範囲選択し、同じフレーム操作パネルにある「反転P」ボタンを押して下さい。
2体踊らせる場合は、初期位置が同じ場所になるので、上記「センター位置バイアス付加で移動させる」などを参考に、2体のモデルの初期位置を移動させて下さい。

モーションを新規に作るには-モデルの足を動かせない

足のボーンには、他のボーンと違いIKボーンという種類のボーンがあります。
IKボーンは、そのボーンの動きが関連するボーンに伝わっていく仕組みになっており、足の場合は足首あたりに足IKボーンがあります。

足を動かすには、「足IK」を利用するのが手軽な方法ですが、「足IK」は「足首」と同じ場所にあるため、足IKを選択する際に足首側が選択されてしまう事があります。MMDの操作方法として、同じ場所で重なって表示されているボーンを選択する際には、何度かクリックを繰り返すと選択ボーンを切り替えることが出来ますので、「足IK」が選択されていること(操作画面上の左上のボーン名)を確認してください。また、左側の「フレーム操作」窓のボーンリストからも選択する事が出来ます。

同様に、「上半身」と「下半身」のボーンなど同じような場所に表示されるボーンがありますので、意図していないボーンが動く場合には、選択しているボーンを確認して同様の操作で選択を切り替えて下さい。


制作関連

保存(pmm,vpd,vmd,emm)

MMDで保存する事の出来るファイルは

+ 1.pmm(プロジェクトファイル) 1.pmm…MMDのいわゆるプロジェクトファイルです。
MMDに読み込んだモデル・アクセサリ、作成・読み込んだモーション・カメラワーク、照明の情報などが保存されています。
モデル・アクセサリに関しては、モデル・アクセサリを保存しているフォルダの絶対パスが保存されている(一部例外あり)ため、pmm保存後にモデル・アクセサリを移動させるとpmmを再び開く事が出来なくなります。
また、pmmファイルを保存しているフォルダがMMDのUserFileフォルダ内にある場合で、かつpmmで使用しているモデル・アクセサリが同じUserFile内のフォルダに格納してある場合、MMDの仕様でUserFile内のモデルを優先的に読み込むようになっている為、pmmファイルを移動させると同様のトラブルが起きる原因になります。
pmm保存後は、pmm・モデル・アクセサリの場所を移動しないようにしましょう。
また、pmmには使用しているモデルのボーンの情報も保存されている為、pmmで使用しているモデルに全ての親を追加する・アクセサリを組み込むなどの改造を施すと、pmmが開けなく恐れがあります。
改造する場合には、モデルファイルをコピーし、そのコピーを改造するようにしましょう。なお、改造の際にはモデルの利用規約を遵守するように心掛けましょう。
+ 2.vpd(ポーズデータ) 2.vpd…モデルのポーズデータです。
選択したボーンのポーズのみの保存もできます。マイクを持つ手の形など、よく使うポーズは保存しておくと便利です。
ポーズデータの読み込みの際には、保存したモデルと共通のボーン名のもののみ(全角・半角含む)読み込まれます。非表示ボーンであっても読み込まれます。
なお、表情データなどのモーフデータはポーズデータとして保存できませんので、モーフデータを保存したい場合はvmd形式で保存しましょう。また、体格差のあるモデルの場合や、ボーン同士の相対位置が違っているモデルの場合には、読み込んだポーズの再現性が異なる場合があります。
+ 3.vmd(モーションデータ) 3.vmd…モデル、カメラのモーションデータです。
選択したボーンやモーフのみ・範囲選択した部分のモーフィングやモーションのみの保存もできます。歩きのモーションなど良く使う物を保存しておくといいでしょう。
モーションデータの読み込みの際には、保存したモデルと共通のボーン名・モーフ名のもののみ(全角・半角含む)読み込まれます。非表示ボーンであっても読み込まれます。
また、体格差のあるモデルの場合や、ボーン同士の相対位置が違っているモデルの場合には、読み込んだモーションの再現性が異なる場合があります。
Motion Converterを使ったり、サイズの異なるモデルへのモーション移植などを参考にしたりして調整して下さい。
+ 4.emm(MMEを使用時) 4.emm…その他に、MikuMikuEffectで扱えるemmファイルというものがあります。
emmでは、MMDに読み込んだモデルへのエフェクトファイルの割り当ての状態を保存する事が出来ます。
emmはpmmに依存しませんのでpmmと個別に読み込む必要があり、また他のpmmで使った設定を別のpmmで適用する事も出来ます。
但し、デフォルトではエフェクトファイルの保存場所は絶対パスで保存されますので、emmとエフェクトファイルとの位置関係には注意して下さい。
なお、emmはテキストエディタで開けますので、パスを書き換える事は可能です。
があります。それぞれMMD独自の形式です。

モデルデータを入れ換えたら、以前に作っていたデータが使えなくなりました。

MMDでは、モデルの保存場所・名前・ボーン・モーフなどの情報をpmmに保存しています。
その為、pmmに記録されているモデルを移動・改造すると、pmmファイルが開けなくなる場合があります。
モデルを移動・改造する場合は、コピーを移動・改造するようにしましょう。
なお、開けなくなったpmmを開いてモーションデータを取り出したり、モデルを差し替え(制限あり)できるものにユーザー開発ツールの「pmmSplitter」があります。
ですが、万能ではないので、上記の注意を守るようにしましょう。

効果音をつけたい

MMDには効果音を付けるという機能はありません。プレスコ(先に音を作成してモーションを付ける)するか、アフレコ(モーションに合わせて効果音を付ける)して下さい。
プレスコの場合には、まず絵コンテを切ってその各シーンに合わせた静止画をMMDなどで作成し、それをAVIUtlなどに読み込んで、それに合わせてAVIUtlの拡張編集などで効果音を付けていく方法などがあります。
アテレコの場合には、モーションを作った後にMMDで動画を書き出し、AVIUtlに読み込んで拡張編集などで音を付けていく方法などがあります。この際にも、あらかじめテロップなどをMMD内で表示させれば、時間の感覚が掴みやすいかと思います。

WAVE(音声)・AVI(背景動画)読み込み

まずはWAVE・AVIというファイル形式は、コンテナ形式というフォーマットである事を理解しておきましょう。
簡単に解説すると、WAVEやAVIというファイル形式は「入れ物」の呼び方であって、中に入っているデータの形式にはいろいろな種類があるという事です。

例えて言うと、WAVE・AVIは「車」というカテゴリのようなものです。一口に「車」と言っても、軽自動車から大型トレーラーまで様々な種類があるように、WAVE・AVIというファイル形式にも中身には色々なバリエーションがあります。
車が、サイズや形などによって入れるパーキングが限られる場合があるのと同じように、WAVE・AVIもその中身のデータ形式によってはMMDに読み込めないものがあります。

MMDに読み込めない場合には、ファイル形式を変換する必要があります。
ファイルの圧縮フォーマットを調べるソフトには真空波動研Lite(左のリンクから「生産物」のページ)などがあります。
ファイル形式を変換するソフトには、AVIUtlなどがあります。

読み込める形式は?

WAVE(拡張子.wav)
MMDで読み込めるWAVEファイルは、「PCM」形式でデータ圧縮されたものです。WMAやADPCM形式などで圧縮されたデータは読み込むことができません(「WAVE(PCM)ファイルではありません」というエラーメッセージが出る)。
MMDではWAVE以外のmp3などは読み込めませんので、ファイル形式を変換して読み込ませましょう。

AVI
MMDで読み込めるAVIは、「VFW APIで利用可能なコーデックでRGB24でデコードできるAVI1.0のもの」になります。
詳しくはMikuMikuDanceの背景AVI読み込みについて(関連:VFW入力とDirectShow入力): さまよう金の髭にて解説されています。
…と書いても、理解できる方が凄いくらいで、ほとんどの方には訳が判らないかと思いますが。
MMDにAVIが読み込めない場合の解決法を簡単に書いておきますと、AVIUtlなどに取り込んでUtVideoCodecなどで「RGB」形式で再圧縮して下さい。その際、ファイルサイズが2GB以下になるように編集して下さい。
MMDではflvやmp4などは読み込めませんので、ファイル形式を変換して読み込ませましょう。

AVI読み込み機能で途中から開始させたり、スクリーンと切り替えることは出来ますか?

できません。AVIUtlなどの動画編集ソフトを利用して、目的のファイルに空白を挿入したり、動画を繋ぎ合せるなどすれば可能です。

自作動画を公開する

動画を公開したい

動画共有サイトに、ニコニコ動画youtubeがあり、アカウントを作成すれば自分で作った動画をアップロードし公開することができます。
公開の際には、使用したモデルや音楽、動画の著作権に配慮する必要があります。

ファイル形式について

MMDまたは動画共有サイトで扱う動画のファイル形式には幾つか種類があります。
avi
MMDから出力される動画ファイルの形式。また、多くの動画編集ソフトで編集する際にも用いられる。
無圧縮のものと、圧縮された(コーデックによってエンコードされた)ものがある。
また、ファイル形式の規格にはAVI1.0とAVI2.0があり、前者は2GBまでの容量しか扱えないという制約がある。
mp4
動画サイト等にアップロードする際によく利用される動画ファイルの形式。
AVIより圧縮率が高い反面、AVIからmp4に変換する際に動画の劣化を起こしやすい。
その為、エンコードソフトやコーデックの選定が重要とされる。
flv
動画サイトから配信される動画形式としてよく用いられる。
なお、ニコニコ動画などにアップロードする際には、AVIやMP4などの動画ファイル形式でアップロードしたものが、動画サイト側でエンコード(ファイル形式の変換)される。その際、色空間やビットレートの変更が行われるため、動画サイト側の制限に沿った形式でアップロードしないと、俗に言う「残念画質」となる場合がある。
wmv
WindowsMovieMakerなどで用いられる動画ファイルの形式。

動画ファイルの色空間について

動画ファイルで扱う色に関して、RGBYUVの2種類があります。
RGB
コンピューターで主に見ている色を表現する際に使われている色空間。αチャネルを持ったRGBAという形式の場合、透過を表現できるため動画編集ソフト等で背景画像と重ね合わせる場合によく使われる。
YUV
TVなどの放送用のフォーマットから派生した色空間で、主に動画配信サイトなどで配信される動画のファイル形式で用いられます。

RGBとYUVでは、相互変換の際に劣化が起こる場合があり、その為出力の際には動画編集の行程を考えてコーデックを選ぶ必要があります。

動画を公開するまでの一般的な流れ

1 avi MMDで動画を出力する
2 avi 動画をAVIUtl等、動画編集ソフトで編集する
3 avi or mp4 動画編集ソフトから出力する
4 avimp4 前記3.でavi出力した場合は、エンコードソフト(つんでれんこ・ニコエンコ・図書館セット等)で、動画共有サイトの仕様に合わせたmp4形式に変換(エンコード)する
5 mp4flv、サイト側で変換される 動画を動画共有サイトにアップロードする
※WindowsMovieMakerの場合は、2~3に関してはavi→wmvに、4はwmv→mp4になります。

動画でよく見かける「画質が…」コメントの多くは、上記4の手順を省いた場合に多く見受けられます。
動画共有サイトの仕様を把握した上で、事前エンコードしてアップロードすると、画質の改善が望める場合があります。
エンコード設定 - ニコニコ動画まとめwiki

エンコードおよびコーデックについて

まずは用語の整理から。

エンコード
本来はデータを特定の方法で符号化する事を指す。
MMD関係では主に、
1.動画データを圧縮する事
2.aviからmp4に変換したり、色空間RGBからYUVに変換したりする事
を指す。
対義語はデコードで、圧縮AVIを再生する場合もデコードに該当する。
コーデック
動画をエンコード・デコードする際に用いるソフト。MMDや動画編集ソフトから(自動的に)呼び出して使う。コーデックは、それを呼び出すのに使うAPI(ソフトが別のソフトを使う決められた手順)が決まっており、呼び出すソフト側がそれに対応している必要がある。MMDで使うAPIはVFW。
可逆圧縮と非可逆圧縮
ある形式から別の形式へ情報の劣化無く変換できる事を可逆、情報の劣化ないしは変質を伴い元の形式に戻せない変換を非可逆という。
RGBとYUVでは、相互変換の際に劣化が起こる場合があり、その為出力の際には動画編集の行程を考えてコーデックを選ぶ必要があります。
また、RGBでもRGBAからRGBへの変換ではαチャネルが捨てられるため、不可逆となります。
よってコーデックそのものに可逆圧縮のものと不可逆圧縮のものがあるのではなく、ある形式から別の形式に変換する方式に可逆・不可逆な変換があるという事になります(ただし圧縮のみを目的としたエンコードを除く)。

MMDで作成した動画をAVIに書き出す際には、無圧縮のAVIと、コーデックと呼ばれるソフトを用いて圧縮されたAVIを選択する事ができます。

無圧縮AVIはAVIの基本フォーマットのため、ソフト・コーデックに関係なく扱う事ができる反面、無圧縮な為ファイルサイズがかなり大きくなります。また、MMDでは2GBを超えるAVIは扱えないため、動画の長さ・fps・出力サイズによってはエラーを起こす場合があります。

動画投稿サイトに投稿する上で押さえておきたいのは、色空間の変換を伴うエンコードです。
MMDからの書き出しをYUVで行い、動画編集ソフトでRGBで編集し、さらにアップロード用の事前エンコードでYUVにするなど、色空間の変換が2度以上行われると、画質は著しく低下する場合があります。
動画編集ソフトではRGBで扱う事が多いため、MMDからの出力はRGBまたはRGBAの色空間を扱えるコーデックを選択しましょう。

α付き出力について

MMDでは、背景に何も読み込んでいない空間を透過させて動画・静止画に出力することができます。
動画
αチャネル出力に対応したコーデックで出力したもの(ex.UtVideoCodecのRGBAなど)
静止画
bmp・pngなど

これらの出力形式を利用する事で、動画編集ソフトや画像編集ソフトで背景に別の素材を合成する事ができます。
なお、MMEで利用するエフェクトによっては、これら透過がうまく働かない場合があります。

flvでの出力

flv出力はきません。AVIで出力して、つんでれんこなどのエンコードソフトでFLVにエンコードして下さい。

静止画への出力

静止画(bmp、jpg他)が出力可能です。MMDのメニューバー「ファイル」から「画像ファイルに出力」を選択し、出力フォーマットを選択して下さい。

AVIの2GB制限

MMDで扱えるAVIはAVI1.0という規格のため、&bold{ファイルサイズが2GBを超えるとエラーを起こします(入力・出力とも)。}再生時間が長い動画・画面のサイズが大きな動画・fpsが高い動画などは出力前に必ずバックアップを取り、エラーに注意しましょう。もし超えてしまう場合には、分割して出力するか、圧縮率の高いコーデックを選択して出力する様にしましょう。


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