BETA

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BETA - (2020/02/26 (水) 01:23:18) の編集履歴(バックアップ)


BETA /人類に敵対的な地球外起源種

Beings of the
Extra
Terrestrial origin which is
Adversary of human race 

オルタネイティヴ2の成果によって7種のBETAが確認・分類・識別されるようになったが、月やユーラシアの各戦線から回収された断片標本からは他にも多くの未確認種が存在することが推測されている。これらがBETA社会にどのような役割を担っているのか、どのようにしてそれぞれが共生関係を築いているかなどほとんど解明するに至っていない。
BETAの基本戦術は大量物量によるゴリ押しに近いものである。しかしながら少しずつ成長、学習しているようで、大戦中期では攻撃する優先度を歩兵より高機動車、装甲車より戦車、そして無人兵器であれば搭載コンピュータの能力がより高い順として攻撃している。ただし近年になり、先のランキングそのものに変化はないが、その最上位に人間の搭乗している兵器を識別し優先的に攻撃し始めているようだ。しかし、どうやって有人かを識別し、またなぜ有人兵器を優先攻撃しているのかはいまだに不明である。
上位存在と武との会話によると、計算上で全宇宙に1037個存在する(ちなみに密度測定により推定される全宇宙の惑星の数は1022個)。この個数が「全BETAの個体数」を指すのか、それとも「オリジナルハイヴに存在する"上位存在"の個体数」を指すのかは今ひとつ不明瞭であるが*1、もし「上位存在の個体数」を指すのであれば実際のBETA数はさらに7~9桁跳ね上がると思われる。
計算上の個体数を全宇宙の惑星の推定数で割ると1037÷1022=1015=1000兆
つまり惑星1つ当たり1000兆体のBETAが存在することになる。
仮に地球の場合、総面積約5.1億平方kmで割ると、1平方mあたりおよそ2匹BETAがいることになる。
上位存在のみとしても全BETA総数としてもおかしな数字になるが、。
・全宇宙の惑星の個数は人類が観測できる範囲内での想像であるため、BETAはそれより広い範囲に拡散している。もしくは人類の想像より惑星はずっと多い。
・BETAの総数はあくまで計算上のため、実際はかなりの数が繁殖に失敗したり駆逐されたりしている可能性がある。
・ハイブの構造が地下に立体的に建造されているので、多数の階層にBETAが存在すると考えれば数の矛盾は解消する(実際に現在わかっているだけでも当初の予測の数倍以上の数がハイヴ内に存在している可能性がある)と考えられる。

キマシナイトフィーバーより、細菌クラスのBETAも存在していることが判明している。上位存在などが常にあの大きさではなく、細菌サイズに縮小されたりなどして運ばれる、ということも可能なようである。(キマシナイトフィーバーより)

既知の8種(原種込みで9種)

光線(レーザー)


オルタネイティヴ2にて確認されている光線級の原種。
レーザー推進による資源打ち出しや、岩盤溶解作業担当BETAだと思われる。
このBETAは死骸しか見つかっていない。
確認されたのが桜花作戦後ではないためこちらに記載している。
2014年のエイプリルフール企画で名称が正式公開された。
(エイプリルフール企画とはいえこの部分のみ上記の画像が使用されているため、ほぼ間違いないと思われる)

光線(レーザー)

学術名 俗称  全長(m)   全幅(m)   全高(m) 
 Luxcius:Duo oculus 
光るもの:ふたつの目
 ルクス 
Lux
1.2 1.6 3.0
最小の二足歩行光線属種。
重光線級と併せて「レーザー属種」と呼ばれる。
光線級の原種は資源打ち出しや岩盤溶解作業などを担当するBETAであったようだが、航空作戦や爆撃に対処するために光線級の原種が対空任務に転用、その後光線級と重光線級に進化、分化した。眼球から高出力のレーザーを射出する能力を有す。
「380㎞離れた高度1万mの飛翔体を的確に捕捉可能」という驚異的な索敵能力と、単純射程距離200~300㎞、直撃を受ければ航空兵器は大破、最悪撃墜せしめる高出力、そして光学兵器であるため一瞬で届く(というより見てからの回避は不可能)と最悪の要素が揃っており、既存の航空兵器は完全に無力化されてしまった。レーザー属種は人類にとって最も難敵と言えるBETAである。このBETAに対抗する戦術の構築こそが対BETA戦の鍵を握っていると言っても過言ではない。
・レーザーの照射開始から最大出力になるまでに数秒を要す。照射インターバルは約12秒。
・「決して味方誤射をしない」という特性がある。これは重光線級にも共通している。そのためBETAと近接戦闘に持ち込むことでレーザー属種の攻撃を封じることが可能。
俊敏だが防御力は大したことはなく、36㎜砲が有効。また、接近できれば重機関銃、あるいは戦術機四肢による打撃でも充分殺傷可能。
また、このとてつもない高出力を連続で発射するため、放熱により上昇気流が発生し重金属粒子などと混ざり合い、積乱雲を発生させる。これを光線属種積乱雲(レーザークラウド)と呼称し、光線属種の居場所の目安となる。これは重光線級も同様

光線(レーザー)

学術名 俗称  全長(m)  全幅(m)
(放熱翼を除く)
全高(m)
(放熱翼を除く)
 Magnus luxcius:Unioculus 
巨大な光るもの:ひとつの目
 マグヌス ルクス 
Magnus lux
15 11 21
既知のBETAでは最大の二足歩行型光線属種。光線級と併せて「レーザー属種」と呼ばれる。
光線級よりも巨大化した分敏捷性は低下したが、その分レーザーの出力は大幅増加。
照射されるレーザーは天候による減衰を期待できないほど出力が高まり、高度500mで低空飛行する標的に対しても約100㎞以上の有効射程距離を持つ。単純射程距離は1000km以上を誇る。
製造にかかる一体あたりのG元素消費量は高いようで、量産に向かないBETAであることが唯一の救いとなっている。
・光線級と同様にレーザーの照射開始から最大出力になるまでに数秒を要する。照射インターバルは約36秒。
・決して味方誤射はしない。
・照射粘膜以外の防御力は比較的高く、120㎜砲が有効。ただし、弱点である照射粘膜には瞼のような保護膜があり、相当な強度がある。

要撃(グラップラー)

学術名 俗称  全長(m)   全幅(m)   全高(m) 
 Rrabidusius:Bracchium acutas 
獰猛なもの:尖った腕
 メデューム 
Medium
19 28 12
BETA群に於ける大型種の約6割を占める多足歩行種で、防御力や対人探知能力にも優れる、BETA戦力の中核をなす種。
頑強な二対の前腕を最大の武器としている。前肢はモース硬度*215以上、例えるならダイヤモンド以上の硬度を持ち、しかもカルボナードを凌駕する靭性を併せ持つ。その前肢を駆使した近接格闘能力と、正面に対する防御力が高い。そのため側面もしくは後方からの攻撃が推奨されている。
前腕を広げた状態の最大全幅は約39mであるが、それだけのサイズであるにもかかわらず俊敏であり、定常円旋回能力も高い。
・ヨーロッパ方面での愛称(?)は「タコ助」。だが見た目のタコ度は低く、顔に見えるのは実は尾節、歯を食いしばった口に見える部分は感覚器に過ぎない。

要撃級のハイヴ内での役割は、突撃級の後ろに付き、掘り出した岩石などを粉砕するという役割。感覚器官が後ろにあるのはこの破砕の際、俗にいう潜望鏡のような役割を果たすためである。つまり食いしばっている歯のように見える尾節は、所謂レーダーのような役割を果たす器官であるということが明かされた(キマシナイトフィーバーより)

突撃(デストロイヤー)

学術名 俗称  全長(m)   全幅(m)   全高(m) 
 Impetusis:Arma duras 
突進するもの:尖った鎧
 ルイタウラ 
Ruitare
18 17 16
BETA群の先鋒を担う多足歩行大型種。前面に頑強な(モース硬度15以上)装甲殻を持ち、既知8種のうちで最大の防御力を誇る。だが、最高速度約170㎞/hに達する前進速度による衝角突撃戦術も脅威であり、要撃級の一撃などとは比較にならない破壊力を有する。そのため面制圧での生存率が高い。
装甲殻は相当な硬度を持つ上に再生能力を有している。基本的には要撃級同様、側面もしくは背後からの攻撃が推奨される。
(角度次第では120mmすら弾かれる描写が多数存在する)
・装甲殻を持たない後方は36㎜砲でも有効である。歩兵でも対戦車ミサイルなどの歩兵携行兵器による攻撃なら有効打を与えられる。
・機動制御能力、特に旋回能力は低い。対人探知能力も8種のうちで最低。
・装甲殻にある目玉状の模様はすべて再生した砲弾痕である。
・実は双頭である。下記写真を参照。

ニコ生「キマシナイトフィーバー」にて判明したが、突撃級は地盤の「掘削」を担当するBETAであることが語られている。装甲殻を現実にあるシールドマシンの刃のように見立てて何十体と結合し、円状になってシールドマシンのように掘り進むようである。二体で足の部分をくっつけ合い、それが何組か円状になって第一層、その後も第二層、第三層と続くような形で掘削が行われる。装甲殻再生は、所謂「刃の研ぎ」のような役割である事が判明した。装甲殻再生のような機能が他のBETAに存在しないのは、他のBETAの場合、「再生させるよりも分解して作りなおしたほうが早いから」との事である。ちなみに母艦級は大深度地下の規模の大きい孔を構築する役割を持ち、細かい作業担当なのが突撃級、要撃級ということになる。

要塞(フォート)

学術名 俗称  全長(m)   全幅(m)   全高(m) 
 Pergrandium:tria corpus 
巨大なもの:三つの胴体
 グラヴィス 
Gravis
52 37 66
要塞級既知8種のうちの最大種。オルタで晴子を殺害したヤツ。あとタケルちゃんのおやつ。
動作は比較的緩慢であり、対人探知能力も高くはない。しかし、攻撃力、防御力、耐久力いずれも高い。
10本の脚による打撃は要撃級のそれに勝るとも劣らないうえ、先端が鋭くなっているため踏みつけられると戦術機といえど串刺しとなる。
また、尾節には全長約50mの触手が収められており、その先端にはかぎ爪状の衝角(モース硬度15以上)がある。この触手を器用に振り回して攻撃してくるため、側方・後方にも死角は存在しない。しかも衝角が激突した際には強酸性溶解液が分泌され、戦術機程の物体でも瞬時に溶かされてしまう。柏木晴子少尉は戦術機ごと衝角で貫かれこの溶解液により死亡した。
・120㎜砲もしくは近接戦闘で、三胴構造各部の結合部を狙うのが効果的とされる。オルタとTDA3ではタケルちゃん無双の相手することになり次々と倒される。
体内からBETA小型種が現れることがあるため、撃破後。の安全確認にも十分配慮しなければならない。光線級なら6体搭載可能。

搭載方式は下記の画像のようになっており、キーコー曰く「3Dプリンター方式」である。画像からもわかるように、本物の3Dプリンターのように液状化したBETA(便宜上の表現である)を尾節に搭載、その後戦域、もしくは展開地点で3Dプリントして各個体が活動開始、という流れである。ちなみに「ならば他のBETAも体内で作ってから輸送できるのでは?」という考えもあるだろうがそれは全くの間違いで使用している物質が全く違うため、光線級なら光線級のみ、戦車級なら戦車級のみ排出される。ただし画像にある通り複数の別の個体(光線級及び戦車級のような)を輸送することは可能である。また先程の事と逆の事も行えるようで、(例を出せばだが)その場で他のBETAを溶かし、尾節に再搭載することも可能である。本来この機能は、突撃級などが掘り出した土などを元素別に分解し、尾節部分に元素別に搭載し、運搬を行うための機能であることが判明した。(キマシナイトフィーバー)

戦車(タンク)

学術名 俗称  全長(m)   全幅(m)   全高(m) 
 Manderium:Ungulam crus 
噛みつくもの:蹄がある足
 エクウス ペディス 
Equus pedis
4.4 1.9 2.8
BETA群中最大の個体数を誇る中型の多足歩行種(便宜上小型種とする)。
その学術名の意味は「蹄のある脚を持つ噛みつくもの」
戦術機の装甲すら噛み砕く強靭な顎を持つため、大破した、あるいは多数の戦車級に取りつかれて動けなくなった戦術機が衛士もろとも「喰われる」。そのため「最も多くの衛士を殺したBETA」と言われている。TEでは山城さんを惨殺した。
最大速度約80㎞/hに達する機動力の高さと極めて高い対人探知能力、そして数十から数百以上の群体で行動するという特徴から、近接戦闘は可能な限り回避することが推奨されている。
・防御力は低く、36㎜砲が有効。歩兵の重機関銃でも対処可能。
・硫黄に似た独特の臭気を持つ。また、その体液は金属臭がする。

闘士(ウォーリアー)

学術名 俗称  全長(m)   全幅(m)   全高(m) 
 Agitisis:Naris protix 
俊敏なもの:長い鼻
 バルルス ナリス 
Barrus naris
1.7 1.5 2.5
確認されているBETA中、最小の二足歩行種。
対人探知能力は極めて高く、象の鼻のような腕は人間の頭を容易に引き抜くくらいの力がある。防御力は低いため拳銃やライフルの攻撃が十分に効果的であるが、俊敏なため照準が容易ではない。したがって歩兵が戦闘を挑むのは推奨されていない。戦術機にとっては驚異ではない。

兵士(ソルジャー)

学術名 俗称  全長(m)   全幅(m)   全高(m) 
 Venarius:Caput grande 
狩りをするもの:大きな頭
 ヴェナトル 
Venator
1.2 1.4 2.3
1995年に初めて確認された、小型種の1種にして8種中最小の種。
戦闘中に捕獲もしくは捕食した人類を再利用して生成されるらしい。
対人探知能力は最も高い。闘士級程ではないが動きは素早く、腕力は人間の数倍、顎の力はたとえ強化装備を着ていても食い破れるほどの力がある。
だが油断さえしていなければ機械化強化歩兵で十分対処可能。

桜花作戦前後に確認された種

頭脳(ブレイン)

学術名 俗称  全長(m)   全幅(m)   全高(m) 
  未同定  コア
 Core 
不明 不明 不明
オリジナルハイヴの中央部、4つの大広間に囲まれた空間に存在する固着型超大型頭脳種。
BETAにとっての司令官にあたり、自らを「上位存在」と称する。
帝国軍作戦呼称は「あ号標的」。
「コア」とも呼ばれる。各ハイヴの反応炉と通信を行い、BETAにとっての災害に対して対処行動を決定する。
上位存在に対し、その他のBETAは「存在」と呼ばれる。
自己防衛能力も備えており、画像に見える触手で攻撃(災害に対する対処を)する。
この宇宙に1037(10澗=10,000,000,000,000,000,000兆)もの上位存在が存在する。(※ BETAの説明の項も参照)
なお、TDAでは上記のような画像付で登場してはいないが、バビロン作戦では「G弾でオリジナルハイヴの主縦孔(メインシャフト)の半分近くまで吹き飛ばした」だけであり、バビロン作戦自体も、半分吹き飛ばした段階で戦術機を突入させるというプランだったため、ほとんどの確率で撃破出来ていない(TDAでは重頭脳級は健在)という可能性が高い
(半分まで吹き飛ばしたという記述はクロニクルズ04のラストダイバーズで確認できる)

頭脳(ブレイン)

学術名 俗称  全長(m)   全幅(m)   全高(m) 
  未同定  反応炉
 Reactor 
不明 不明 不明
オリジナルハイヴ以外のハイヴの大広間に存在しているBETA。
BETAのエネルギー生成、捕獲した炭素系生命の生命維持活動、上位存在との通信などを行う、いわば「現場指揮官(あるいはコンピュータ兼通信機)」のようなものであり、自己のハイヴに属するBETAが収集した情報を上位存在に報告、上位存在からの命令を自己のハイヴに属するBETAに伝達する役割を担っている。
様々な意味で「ハイヴの中枢」といえる存在であり、頭脳級を破壊されたハイヴは「死ぬ」。そのためハイヴ攻略時は最優先目標となっている。逆に言うと頭脳級が生きている限り、そのハイヴはBETAから「生きている」とみなされる。
以前から存在自体は知られていたものの、当初は通信機としての機能は知られておらず、またBETAの一種であるとも認識されていなかった。「反応炉」という俗称も単なるエネルギー源としかみなされていなかったが故である。後にそれらのことが判明し、「頭脳級BETA」として再認識されることになる。
クロニクルズ04のJFKハイヴにおいて、反応炉が※「空母ジョン・F・ケネディを基にして反応炉が形成されている」ように見えることからも、BETAについてはいまだに謎だらけであるという事を再認識させた。
なお、JFKハイヴでは反応炉の周りに要塞級を含む通常種が多数配備されており、残弾が少なかったとはいえ(事前の支援で使い、190発前後しかなかった)電磁投射砲をもってしても捌ききれない数のBETAがいた。これが以前のハイヴと同じ状態なのかは不明。
また、重頭脳級と同じく、ユーラシア大陸の頭脳級は日本のハイヴまで全て含めて生きている可能性がある。
※正しく説明すれば、「空母JFKの一部が反応炉から生えている」ように見える画像になっている。右の画像がそれである。

母艦(キャリアー)

学術名 俗称  全長(m)   全幅(m)   全高(m) 
 未同定  メガワーム
 Megaworm 
1800 176 176
桜花作戦遂行中に現れた胴体直径170mの巨大BETA。「未確認大型種」が正式名称。(君のぞらじお 第69回 アージュニュースの時間の時間(3)より)
尚、「母艦級」の命名は桜花作戦以降の話で、それ以前は変わらず未確認大型種と呼称している。
要塞級を含む多数のBETAを体内から吐き出す。音紋解析によると、BETAが大深度地下を侵攻してくる際にはこのBETAが動いているらしい。
・アージュ開発部では列車(トレイン)級、空母(キャリアー)級などと呼称されていたが、LD1より母艦(キャリアー)級が正式名称となった。
・TDAで再登場。大和級戦艦の主砲46cm砲に耐える外殻を持つ(徹甲弾ではなく榴弾等を使用していた可能性もあるが)
なお、地球内部にかなりの数の母艦級が存在するようで、場合によってはサイズ違いの母艦級まで存在しかねないようである。

掘削担当BETAであることは間違いないが大深度地下の担当であり、細かい作業はあくまでも突撃級や要撃級などが担当するようである。(キマシナイトフィーバー)※内部に他のBETAを搭載できるのは他のBETAを破砕地点まで運搬可能とするためだと考えられる。

※ただしこの部分は筆者の予測であるということを明記しておく。
+ TDA
  • 母艦級(TDAにて登場)
【松風】「なっ…なんだ、あれはッッ! ふ、ふ、ふざけんなああああっっ!!」
【まりも】「HQ、こちらGL、神宮司──!全力攻撃を要請する! 米国海軍とも砲撃を合わせろ──!」
【松風】「あんなん…………バケモンだ……バケモン中のバケモンじゃねーかよぉぉぉぉ!!」

(ゲート)

学術名 俗称  全長(m)   全幅(m)   全高(m) 
  未同定   隔壁 
不明 不明 不明
オリジナルハイヴの大広間と上位存在のブロックを結ぶ横坑の両端に存在する大型隔壁。
BETAの一種ではあるが、攻撃力や思考力は皆無であり、どちらかというと生体組織に近い生命体。
その開口部は全高200m弱の凄乃皇四型が余裕で通行可能であるほど巨大。脳幹部だけでも戦術機と同等の大きさ。
・門級の名称は『アゲくのはて』より。AL本編ではただ「隔壁」と呼ばれている。
・脳には高圧電流が流れている。

超重光線級(г(ゲー)標的)


ゲーム版TEに登場。高さ90m近い巨体を持つ。(画像は下からのアオリ(見上げるような構図)のためもっと大きく見えるが)
最初に確認された時にはレーザーを照射したことから光線級の一種と思われたが、光線級の枠に囚われず、画像の黄色い粒粒すべてが衝角で、

左右それぞれ50以上の小型衝角触腕(最大伸長約1200m)を収める前部副節。
後部に中型衝角触腕(最大伸長約1000m、画像ではわかりにくいがラフ画ではきっちり書かれている)
中央の主体節下部には要塞級と同等の大型衝角触腕(最大伸長約800m)を持つ。
この戦域でも、数回に渡る中規模光線級吶喊を易々と退けており、対空対地近接戦においても鉄壁の防御力を誇っている。また初期稿のラストバトル絵コンテによると保護皮膜も完備しているようである。

г標的を倒さないと桜花作戦のA-04の突入は無理だったことから、最低でもこのBETAを倒すことには成功した模様。PC版TEにて完全に撃破されたことが確認されている。
なお、Г標的という呼称はソ連軍が付けた仮の名称であるので注意。
主体節には準反応炉様器官が仕込まれており、頭脳級と同様に青白く輝いている。超重光線級の周囲に展開していた光線属の照射インターバルが短くなっていたのは未知のフィールドを形成することによって非接触型エネルギー供給を行っているようである。ただしエヴェンスクハイヴの反応炉を丸々流用しているわけではなく、反応炉の元となる素体を使い、改めて製作されたものである。(なお桜花作戦後にエヴェンスクハイヴ攻略戦そのものは行っている。「キマシナイトフィーバーより」)
Г標的のレーザー照射には2種類のパターンがある。
①連続照射。

9つの照射膜を交互に照射する。
初期照射から照射終了までのインターバルが約0.2秒という凄まじいもので、それぞれが全て別の目標を個別に攻撃することも可能である。
戦域に展開した全支援部隊・全艦艇の重点飽和攻撃を全て叩き落とした。砲弾撃墜率100%。
②極大照射(極大出力照射)

9つの照射膜を一斉に照射する。
1射目では、音速の20倍以上で飛来する数百の極超音速再突入体と衛星軌道にあった数十隻の装甲駆逐艦を蒸発させた。
照射時の熱エネルギーも膨大で、三対ある巨大放熱翼によって冷却していると考えられている。この放熱による上昇気流は厳冬のロシア・エヴェンスクにさえ超巨大光線属種積乱雲(レーザークラウド)を発生させ、人類の対光線属種兵器である重金属雲を巻き込んで逆利用し、人類の通信管制を制御下に置くことができる。
尚この超巨大光線属種積乱雲により他の地域からの観測は出来ず攻防一体の策となっている。
2射目では、ソビエト海軍太平洋艦隊第2戦隊を消滅させ、黎明(ザーリャ)作戦に参加している全戦術機の内40%に損傷を負わせた。(兵力数2万以上を一瞬で消滅させた)
この照射をまともに受けた場合、最大機関出力の凄乃皇四型でも耐え切れない恐れがあった。
実は重光線級が凄乃皇四型に一点集中攻撃を仕掛けたのはこの攻撃を確実なものとするために、機関出力を削るためのものである可能性が高い。
さらに極大出力照射では味方のBETAが巻き込まれていたことから、г標的のみは従来の光線属種の特徴である味方を絶対に誤射しないという特性すら無い可能性がある。
極大照射の画像では突撃級や戦車級が巻き込まれているが、全て死骸である(キーコー談
が、その照射時に発生するプラズマ爆風と衝撃波は地上の機甲部隊にも大損害を与えるほどであり、生きているBETAも巻き込まれている可能性がある。

なお照射パターンとインターバル、射程は以下の通り
照射パターン   インターバル  出力   射程
ガトリング式照射 0.2秒 重光線級 重光線級並
放射節単体一斉 4分 重光線級×3 重光線級の2倍
放射節2体一斉 7分弱 重光線級の約8倍 重光線級の4倍
極大出力照射 10分弱 重光線級の10倍以上 重光線級の約6倍

なお、横浜の雌狐ビッチ(原文まま)によるメモも公開されており、そちらは以下の通り
・超重光線級の形状や組織サンプルは、月面や各戦線から回収されている全ての未確認屍骸サンプルに該当しない。
・その各部機能と形状から、要塞級、重光線級、及び頭脳級を合成して生み出した新種だと推測される。
エヴェンスクハイヴの支配地域に光線属種が確認されてこなかったのは、恐らく超重光線級を制作していたためだと推測される。これは○○○○○○○○○○でも○○○○○されていることから○○だと考えられている。
・上記以外の光線属種出現率が低い地域でも、同等の新種が生み出されている可能性が高く警戒が必要。
・桜花作戦の最終局面で、あと1体この同種が北半球の何れかに出現していた場合、オリジナルハイヴ攻略は完全に失敗していたと断定できる。
・超重光線級の形状、戦術は明らかに人類の対BETA兵器、戦術に対処している。恐らく○○○○○○から○○した人類側の○○、あるいは、カムチャツカ戦域における電磁投射砲試射、その残骸の一部回収などが影響を与えている可能性も考慮すべき。(全て原文ママ)
(今回追加された情報及びメモはすべてLD9からの情報である)
なお余談にはなるが初期稿ではどうやら黒ビーム(原文まま)を撃つ予定だったらしく、その発射時にG弾炸裂時のようなエフェクトをかける、大地がえぐれて海水流入し変色する演出の予定だったことから、もし初期稿のまま完成していた場合、雌狐ビッチが懸念していた「BETAによるBETA製G元素応用兵器(に近いもの)」が登場していたことになる。

創造主

BETAを生み出した知的生命体。珪素系生物。シリコニアンとも呼ばれる。
BETAは炭素系生物なので、厳密に言えば創造主はBETAとは言えない。BETAは炭素系生物(BETA自身を含む)を生命体と認めず、創造主のような珪素系生物のみを生命体と見なす。
宇宙のどこに存在するのか、そもそもまだ存在しているのかは不明。
この創造主が人類の創造主と同一、または敵対関係にあるのではないかとの議論がファンの間でしばしば論議されることがあるが、少なくとも作中にその真偽を特定できる情報は存在しない。漫画版では地球上のBETAを一掃した48年後に、G元素を転用したと思われる空間転送ゲートを使用して、宇宙艦隊が対話のためにシリコニアンの住む惑星に旅立ったところで物語が終わる。