【名前】“レイヴン”クリスティア・H・K・ユーティライネン
【年齢】不詳
【性別】女
【種族】人間
【容姿】
一振りの妖刀を携えた妙齢の女性。
腰まで流れる濡羽色の黒髪と、刃物のように鋭い目つきに暗い色合いの碧眼。身長は168㎝程、体型はスリムだが女性的な丸みを帯びている。
服装は主に黒のパンツスーツを纏い、背に
恒久平和騎士団の紋章が刻まれた白を基調とするコートを袖を通さず肩に羽織る。
【性格】
元傭兵という経歴から疑い深い。口調は不遜で、取る態度も礼節にかけることがしばしば。
混沌としたこの時代を肯定することも否定することもなく受け入れている冷めた現実主義者。しかし、これらは望まない争いを避けるためにとった社会的方針の結果に過ぎず、彼女の本質は自由人である。故に個人単位の関係では時にその言動は横暴と呼ぶにふさわしく、きっかけさえあれば組織や社会に対しても大きな行動にでることがあるだろう。
【能力】
「サイレンス」
水を呼び出し、操る能力。
水流を作り出して攻撃や防御に利用するだけでなく、霧状に拡散してレーダー代わりにしたり、体内に働きかけて疑似的な身体強化をしたりと幅広い使い方が出来る。特に水の刃を精製して飛ばす技は 対象が人体であれば容易に切断する威力を持ち強力。得物の妖刀を用いればさらに威力を上げる事も可能である。
「傭兵“レイヴン”」
傭兵として幾多の死線をくぐり抜けた経験から培った炯眼ともいうべき観察眼に加え、弛まぬ努力と日々の戦いで鍛え上げた戦闘技能。
彼女の強さの本質であり、事実能力に頼らずとも並の
能力者であれば制圧出来る実力を持つ。
【装備】
「ムラサメ」
元は無銘の日本刀だったが、長年に渡って彼女の能力と多くの血を浴び続けた結果、魔力を帯びるようになった妖刀。
鞘から抜き放つと水気を放ち、刀身に付いた血を洗い流してしまう。また、能力者同士の戦闘に耐え得る程の頑丈さと切れ味を誇る。
単純に能力を発動するだけであれば必要ないが、より高い精度と威力が必要になった際に能力発動の媒介として機能するこの刀は、武器としてよりも能力補助としての役割が強い。とはいえ、長年愛用しているだけあって、彼女の剣の腕は剣術をかじるという次元をはるかに超えている。
【概要】
元傭兵。現在は「三百騎士」の第199位として恒久平和騎士団に所属している。
彼女の父は物心付く前に死に、彼女の母も彼女を孤児院に預けて姿を消した為、彼女は孤児として育った。幸い孤児院では良心的な保護者たちに見守られて貧しくも温かい生活を送るが、十代半ば頃に能力者としての才覚に目覚めて自ら孤児院を出る。
傭兵時代には騎士団や
カノッサ機関など巨大組織との関係を避けながら幅広く仕事をこなしていた。傭兵として極めて優秀だったが受ける仕事を選り好みする傾向にあり、同業者から容姿への皮肉と侮蔑の念を込めて“気取った鴉”と揶揄される。だが、自らレイヴン(=鴉)を名乗り、騎士団に入ってからも使い続けていることから本人は寧ろ気に入っている様子。
カノッサ機関所属のエージェントと直接戦闘してしまった事で同組織との関係性が悪化、後ろ盾を求めて騎士団に所属する。新入りにも関わらず「三百騎士」の称号を得ているのは単に実力の問題だけでなく、名の知れた傭兵であった彼女に相応の地位を与えることで裏切りを抑制する為の措置。彼女も騎士団の思惑を承知しているようだが存外に協力的で、既に「三百騎士」の名に恥じない成果を上げつつある。
最終更新:2017年01月08日 19:16