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 441
 ②「今、笑ったよね?」
 
 思わず冬馬先輩本人に確認してしまう。
 「………?」
 だけど冬馬先輩は私が驚いている理由について、まるでわかっていないみたいだった。
 
 (自覚なしか…。ちょっと残念)
 
 「でも、冬馬先輩。どうしてこんな事きくの?」
 「…………」
 「学校について知りたかった?」
 先輩は小さく頷いた。
 
 「そっか。実は私も学校が大切な場所って自覚できたのは最近なんだ」
 「………どういう事、ですか?」
 冬馬先輩は私を見つめながら尋ねてきた。
 
 「失うかもしれないと思って、初めて気付いたんだよ」
 「…………」
 「本当は、今でもここに居ていいのかずっと悩んでるの。もし何か事件があれば、それは私のせいかもしれない。
 友達も、勉強も、出会いも、将来の自分探しも、突然目の前から無くなってしまうかもしれないんだよ」
 冬馬先輩は黙って私の話に耳を傾け続けている。
 ただ頷くだけだったけれど、それが今は心強い。
 
 「大切な友達を巻き込む可能性だってあるのは知ってる。わがままなのもわかってる。
 だけど……ここが私の居場所だもん」
 「…………」
 「豆腐みたいな井戸しか描けないけど、これから先もここに居ていいよね?」
 「……はい」
 「みんなと思い出作りしても……いいんだよね?」
 「……はい」
 
 ずっと言えなかった、漠然とした不安。
 それを吐き出した時、私は……
 
 ①泣いていた
 ②すっきりした
 ③自然と笑顔になれた
 
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 ③自然と笑顔になれた
 
 「…よかった」
 冬馬先輩が頷いてくれたことに、ホッとする。
 このことについて、かなり不安だったけれど大丈夫だと肯定されたことにとても救われた。
 
 「さて、それじゃあこれを何とかしないとね!」
 私はすがすがしい気持ちで、ダンボールに向き直る。
 気合いを入れなおして絵の具をダンボールに塗る。
 冬馬先輩も頷いてダンボールに色を塗り始める。
 
 「こんなもん?」
 しばらくして完成した井戸は、冬馬先輩の助けもありさっきよりずっと井戸らしくなった。
 
 (変な所で非常識なのに、こういうセンスはあるのね…)
 「冬馬先輩、手伝ってくれてありがとうございます」
 私がお礼を言うと、冬馬先輩は小さく首を振りふと階段を見上げる。
 つられて階段に視線を移すが誰も居ない。
 不思議に思っていると、足音が聞こえた。
 誰かが降りてくるようだ。
 なんとなく、冬馬先輩と階段を見上げたまま下りてくる人物を待つ。
 
 降りてきたのは…
 ①修二
 ②近藤先生
 ③香織
 
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 ①修二
 
 「あ、愛菜ちゃん……と?」
 修二君は私を見てにっこり笑い、それから隣の冬馬先輩に気づいて記憶を探るように首をかしげた。
 心の準備もないまま修二君に会ってしまって、私は顔が赤くなるのを自覚する。
 けれど修二君はそんな私の様子に気づかないまま、じっと冬馬先輩を見ている。
 その顔だ段々を険しくなっていくのを見て、私は慌てる。
 私が冬馬先輩を紹介しようと口を開きかけると…
 
 「愛菜」
 そんな修二君の様子を気にしているのか居ないのか、冬馬先輩は私の名前を呼ぶ。
 
 「え?あ…なに?」
 修二君を気にしながら返事をすると、冬馬先輩は持っていた筆を私に返してきた。
 それからゆっくりと手を持ち上げる。
 その手を視線で追うと、ぺたりと私の額に当てられとまる。
 
 「?」
 「おい!」
 不思議に思う私と、鋭い修二君の声。
 
 「愛菜、今日はちゃんと休んでください」
 「え?」
 「今日は夢を見ずに眠れるように、おまじないをしておきました」
 「あ…」
 「愛菜ちゃんから離れろ!」
 私が冬馬先輩にお礼を言おうと口を開きかけたところに、階段を駆け下りて来た修二くんに腕を引かれてたたらを踏む。
 驚いて振り向くと鋭い視線で冬馬先輩をにらむ修二君。
 その視線を受ける冬馬先輩は相変わらずの無表情で少しの間修二君を見ていたが、すぐに興味を失ったように背を向けて修二君が来た方向とは逆に階段を居り始める。
 
 「あ、冬馬先輩!」
 とっさに呼び止めると、冬馬先輩は足を止めて振り返った。
 
 どうしよう…
 ①再度手伝ってくれた御礼を言う。
 ②修二君を紹介する
 ③やっぱりなんでもない
 
 444
 ①再度手伝ってくれた御礼を言う。
 
 「あの、手伝ってくれてありがとう。今日はゆっくり眠るよ」
 私の言葉を聞き終えると、冬馬先輩は静かに頷く。
 
 「ちょっと待てよ。そこのお前!」
 修二君は鋭く言い放ち、私の手を離すと冬馬先輩に向かって歩き始めた。
 「しゅ、修二君」
 
 (冬馬先輩を敵視している?)
 
 冬馬先輩は無表情のまま、階段の中ほどに立ちどまり修二君を見ていた。
 「お前……やっぱり」
 そう言いながら、修二君は険しい表情で冬馬先輩の前に立つ。
 対峙する二人を私はただ見ていることしか出来なかった。
 
 「やっぱり、お前はあの施設にいた化け物だよね」
 「……………」
 冬馬先輩は何も答えず、ただ修二君の言葉を聞いている。
 
 「愛菜ちゃんの印を見た時からまさかとは思っていたけど……生きていたんだ」
 「……………」
 「巧妙に隠しても俺の目は誤魔化せないよ。どうして愛菜ちゃんと契約しているのさ?」
 「……………」
 冬馬先輩の表情からは何も読み取ることはできない。
 いつも通り、感情の乏しい視線を向けるだけだった。
 
 「化け物だから話もできないの?」
 「……………」
 「冬馬、なんて立派な名前があるんだね。驚いたよ」
 「……………」
 「話せるならちゃんと答えなよ、コードNO.673。いや…今は冬馬先輩といった方がよかったのかな?」
 
 修二君は挑発するように、冷たく笑った。
 
 冬馬先輩は表情を変えず修二君に向き直ると、ゆっくりと口を開く。
 
 「ではこちらからも問おう、コードNO.711。君こそ何が目的なんだ」
 
 (二人の関係は、一体、なに? それにコードNO.711って…まさか修二君のこと?)
 
 私は…
 ①黙って様子を見る
 ②修二君に尋ねる
 ③冬馬先輩に尋ねる
 
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 ①黙って様子を見る
 
 「そんな番号で呼ばないでくれる?俺には修二って名前があるんだよ」
 修二くんは心底不快だというように、思い切り顔をしかめる。
 
 「それに俺は…俺たちはアンタと違う。
  最初から番号で呼ばれてたアンタと、名前があるのにあいつらに勝手に番号つけられた俺たちじゃ最初から相容れない存在だよ」
 フンと、鼻で嗤い修二くんはヒラヒラと手を振る。
 
 「俺の目的?そんなの決まってる。平穏な日常。これが俺が望むことさ。
  組織のちょっかいのおかげですっかり平穏から遠い生活送らせてもらってるからねえ?」
 修二くんは、あーいやだいやだ、と再度顔をしかめた。
 それでもだんだん、修二くんはいつもの軽い雰囲気に戻っていく。
 
 「出来れば組織の目的、教えてくれるとうれしいんだけどね?冬馬先輩。
  まったく、人のこと利用しようとするだけして、なーんにも教えてくれないんだもんねぇ。
  そんな奴らに俺たちが協力できるとでも思ってるの?」
 まあ簡単に教えてくれるならこっちも苦労しないけどね、と修二くんはそのことについては答えをまったく期待していないようで肩をすくめる。
 
 「で?俺の目的は言ったよ?今度はアンタが答える番だよ。冬馬先輩?」
 「………」
 「俺だけに言わせるだけ言って、自分はだんまりなわけ?」
 「…約束をした」
 「は?」
 「あの人と約束をした」
 「…それじゃ訳解らないよ?あの人って誰よ?ふざけてるの?」
 修二くんの表情が再度険しくなっていく。
 
 (あぁ、修二くん…冬馬先輩はそういう人なんだってば…)
 必要最低限のことしか答えないのは、誰にでも同じことだ。
 けれど修二くんには、冬馬先輩が答えをはぐらかしているように聞こえるのだろう。
 
 どうしよう…?
 ①成り行きを見守る
 ②修二くんにお母さんのことを説明する
 ③二人の言い合いを止める
 
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 ③二人の言い合いを止める
 
 「あ、あの…あのね、ちょっと聞いて」
 私は二人の間に割って入ろうと、口を出した。
 
 「愛菜ちゃん。悪いんだけど、大切な話をしてるから少し黙っててくれるかな?」
 「で、でも……」
 「今度ちゃんと聞くからさ」
 言い方こそ穏やかだったけれど、有無を言わせない修二君の口調に思わず口をつぐんでしまった。
 そんな私を見て、修二君は再び冬馬先輩に向き直る。
 
 「約束って何なのさ? 組織の犬なんだろ、アンタ」
 「違う。約束を果たすために、愛菜を守る。そのために…僕はいる」
 「じゃあ、冬馬先輩は『あの人』ってやつの犬なんだ。あいかわらず、自分の意思ってものが希薄なんだね」
 「………反論はしない」
 冬馬先輩は感情の無い言葉で答える。
 
 「はははっ、素直に認めてるし。本当に昔から人形みたいで気持ち悪いよ」
 修二君はつまらなさそうに笑った後、苦々しく冬馬先輩を見据えた。
 
 「『あの人』って人物も組織みたいにアンタの化け物じみた力を利用してるんだけだろうさ。きっと、陰で高笑いしてるよ?」
 「あの人はそんなことはしない」
 「どうだろうね。もしかしたら、裏切られているかもしれないよ」
 「あり得ない」
 「すごい執着だね、怖いなぁ」
 修二君は両腕を抱え込み、おおげさに震えてみせた。
 
 「…………もしこれ以上あの人を侮辱するなら、容赦はしない」
 冬馬先輩にしては珍しく、感情を込めて言い放つ。
 「おお、怖い怖い。まあいいさ。犬に文句言っても始まらないし」
 「…………」
 「冬馬先輩。俺たちは組織に協力するつもりは無いから、それだけ伝えておいて。利用されるのは御免だってね」
 
 そう言うと、修二君は階段を素早く下っていった。
 冬馬先輩も私をジッと見つめた後、きびすを返し何も言わずに去っていく。
 
 私は…
 ①修二君を追う
 ②冬馬先輩を追う
 ③考える
 
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 ③考える
 
 (あ……)
 呆然としたまま、二人を見送っていた私はふと我に返った。
 目の前には冬馬先輩が手伝ってくれたダンボールの井戸。
 
 「作業、終わってたんだよね……」
 井戸が描かれたダンボールを抱え教室へとゆっくりと歩いていく。
 
 (冬馬先輩……修二君……)
 井戸の絵が私の視界をちらつく度に、冬馬先輩が手伝ってくれたときのことを思い出す。
 ……そして、その後の二人のやり取りのことも。
 
 (冬馬先輩、大丈夫かな。
 ……修二君もあそこまで酷く言うことないのに)
 終始、冬馬先輩に対し何か異質のものを見るような拒絶的な態度を取っていた修二君。
 それは、いつもの私への態度や一郎君への態度、春樹に話をしていたときの態度―――そのどれとも違い、そして私が見てきた中では最も険しく棘のある態度だった。
 
 おそらくだけど……修二君は冬馬先輩の過去のことを知っているのだろう。
 もしかしたら、その中にあそこまで否定するに至る何かがあったのかもしれない。
 
 (でも、それでも)
 修二君がその事実を全てにして……”今ここにいる”冬馬先輩を否定するかのような態度を取ったことが、私は悲しかった。
 
 ―――だってきっと修二君は知らないよね?
 今の冬馬先輩のことを。
 どんなことを考えているかとか、どんな風に話をするとか、癖とか、たまにわずかに感情が動くこととか。
 
 (私だって、全部知っているわけじゃない。でも)
 信じたい。今いる冬馬先輩のことを。
 ……そして、修二君のことも。
 
 
 
 (香織は……)
 戻ってきた教室で私は指示を出した親友の姿を探す。
 けれど、見渡す限りその姿はどこにも見当たらない。
 
 (あれ?どこいったんだろう?しかたないなぁ……)
 私は近くにクラスメイトに井戸の絵が描かれたダンボールを渡し、今日は帰るということを伝える。
 
 「気をつけてねー」
 気遣うようなクラスメイトの声を背に、私はその場を後にした。
 
 (さて、これからどうしようかな?)
 
 二人を探したほうがいいのだろうか?
 それとも……
 
 ①今いる教室棟を回ってみる
 ②特別教室棟に行ってみる
 ③校舎外に出てみる
 
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 ②特別教室棟に行ってみる
 
 (そういえば放送委員のほうはどうなってるかな…)
 先週大まかな打ち合わせは終わったけれど、細かい所をつめる作業が残っている。
 
 (もしかして一郎くん全部一人でやってるんじゃ…?)
 なまじ何でも出来てしまうから、一郎くんは一人で抱え込んでしまう。
 心配になって、私は放送室へ足を向けた。
 放送室のドアノブを回すと、案の定鍵はかかっていなくて、すんなり開く。
 
 「大堂か、どうした?」
 「お、愛菜ちゃん」
 中を覗くと、一郎くんだけじゃなく修二くんも居た。
 きっと修二くんは冬馬先輩のことを一郎くんに話に来たんだろう。
 二人そろっているなら、冬馬先輩の事を説明するいい機会だ。
 
 「あのね修二くん…、さっき冬馬先輩が言ってた”あの人”の事なんだけど…」
 「ああ、さっきのお人形さんの話?」
 「もう、そんな言い方しないで!それに、後でちゃんと話を聞いてくれるって行ったわよね?」
 「ん?あー…、確かにいったかな?」
 「じゃあ、聞いて。冬馬先輩が言ってたあの人っていうのは、私のお母さんのことよ…お母さんのことあんな風に悪く言わないで……」
 「愛菜ちゃんの、お母さん…?」
 修二くんは私の言葉にパチパチと瞬きをする。
 
 「どういうことだ?大堂?」
 首を傾げる修二くんの疑問を引き継いで一郎くんが尋ねてくる。
 私は二人に、10年前に何も言わずに居なくなったお母さんのことをかいつまんで説明した。
 
 「…ということは、昨日俺が会った人は、二人目の母親なのか」
 「うん…」
 「でもなんで愛菜ちゃんの本当のお母さんは、愛菜ちゃんを残してあの化けもの…じゃない、冬馬先輩の所へ行ったんだろ?」
 「わかんない…何も言わずに居なくなっちゃったから…」
 お母さんが組織の人間だったのか、それとも組織と対立していたのか…何も分からないのだ。
 何も言わずに居なくなったお母さん。冬馬先輩を引き取り、名前をつけて、力の使い方を教えた。
 
 「愛菜ちゃん、ごめんな?」
 しんみりした雰囲気になった私に、修二くんが言う。
 
 「え?」
 「知らなかったとはいえ、愛菜ちゃんのお母さんのこと、かなり悪くいっちゃたし…」
 私は修二くんに首を振って、もう気にしていないことを伝える。
 
 「だが、冬馬先輩が嘘を言っている可能性というのはないのか?」
 そのとき一郎くんが、静かに言ってきた。
 冬馬先輩が嘘をつく所なんて想像がつかない…。
 
 私は…
 ①「冬馬先輩は、本当のことしか言わないよ」
 ②「隠し事はするけど、嘘はつかないよ」
 ③「…………」
 
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 ②「隠し事はするけど、嘘はつかないよ」
 
 「大堂。証拠でも見たのか?」
 「ロケットの写真を確認しているし、間違いないと思う」
 「ロケット?何、なんのこと?」
 修二君は興味深そうに尋ねてくる。
 
 「えっと…いつも冬馬先輩はロケットを肌身離さず持っているんだけど、それを以前見せてもらったの。お母さんと子供の頃の冬馬先輩が写っていたんだ」
 
 確かに、ロケットにはお母さんが写っていた。
 見間違えたりするはずは無い。
 
 「では、本当に大堂の母親こそが”あの人”で間違いないということだな」
 「そうだと思う。守るように頼まれたから、私と契約してくれたんだよ」
 「そうか…」
 そう言って、一郎君は考え込んだ。
 目を瞑ってひたすら考え込む一郎君を、修二君と私で辛抱強く見守った。
 
 (一郎君は何を考え込んでいるのかな?)
 
 しばらく身動き一つしないで考え込んでいたが、ようやく一郎君はゆっくり口を開いた。
 
 「ところで……修二」
 「ん? どうしたの兄貴」
 「クラスでの文化祭の準備はちゃんと手伝ってきたのか?」
 一郎君はじろりと修二君を睨みつける。
 それを見て、修二君はバツが悪そうに鼻の頭を掻いた。
 
 「あー…。えーっと、それは……」
 「まさか、また逃げ出してきたんじゃないだろうな」
 「逃げ出すって失礼だなぁ。他のクラスの偵察をしてたんだよ」
 「お前は委員会の仕事があるわけではない。今は部活動も制限されている。となれば、やる事は一つだろう」
 「なんだよ~。今は愛菜ちゃんと大切な話してるのにさ」
 「やるべき事をやり終えてから、ゆっくり話せば済むことだ」
 「ちぇっ、わーった。わかったよ。行ってくればいいんだろ」
 
 修二君はブツブツと文句を言いながら放送室を出て行った。
 
 「ようやく出て行ったか…。大堂、修二のことで何か聞きたそうな顔をしているように見えるが、俺の気のせいではあるまい」
 「え、…うん。よくわかったね」
 「俺のわかる範囲でなら、答えよう」
 一郎君は改めて私に向き直ると、腕を組みながら言った。
 
 何を聞こうかな?
 ①修二君と施設について。
 ②修二君と冬馬先輩の関係について。
 ③修二君と一郎君のちからについて。
 
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 ②修二君と冬馬先輩の関係について。
 
 「修二くんと冬馬先輩、お互いを知っているみたいだったから、気になって…」
 それに、二人とも番号で呼び合っていた…。
 
 「二人の関係か。まあ俺も含めて、簡単に言えば顔見知り、だろうな。今まで直接話しをしたことはない」
 一郎くんは言いながら、作業の途中だったらしいノートをまとめ始める。
 
 「顔見知りっていうには、修二くんは敵意むき出しだったんだけど…?」
 「それはそうだろうな、君が冬馬先輩と呼ぶ人物は、俺たちから見れば規格外だ」
 「規格外?」
 「俺たちは力の有無を見分ける力に特化しているが、その俺たちが始めて恐ろしいと感じた人間だ。自然と警戒する」
 「そんなに、冬馬先輩って力が強いの…?」
 「強い、なんて次元じゃないな。何で彼のような人間が存在できているのか不思議だ。だが…」
 ふと、一郎くんはそこで言葉を切り私を見て、再度ノートに視線を落とす。
 
 「君を守る力を見る限り、彼は以前とは変わったようだ。力もうまく押えられるようになったようだし」
 私はそこでふと、疑問をおぼえた。
 
 それは…
-①一郎くん達が初めて冬馬先輩を見たのはいつか
+[[①一郎くん達が初めて冬馬先輩を見たのはいつか>http://www22.atwiki.jp/1000ed/pages/63.html]]
 ②一郎くん達は研究所に主流と反主流があることを知っているのか
 ③研究所はどうして一郎くん達の力を知ったのか