選択肢を選んで1000レス目でED @ ウィキ内検索 / 「現行登場キャラクタ-」で検索した結果

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  • 現行登場キャラクタ-
    \ 大堂愛菜:高校二年の主人公   大堂春樹:16歳、やや過保護なシスコン(?)、血縁なし、優等生
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  • 登場キャラクタ-
    <<現代>> 大堂愛菜:高校二年の主人公 。予知夢を見る(但し起きると内容は忘れている)         本人に自覚はないが、とても力が強いらしい。3月生まれ。        2年4組。 大堂春樹:愛菜の義理の弟(高1)。好きな人がいるらしい。        愛菜よりしっかりものなので兄にみられがち。旧姓は高村春樹         十種の神宝の内、八握剣の力をもっている。5月生まれ。 湯野宮隆:愛菜の幼馴染。ファントム(ミスト)を操る能力がある(事故後能力発祥)。        モノに宿る八百万の神に働きかける能力もある(先天的能力)。愛菜と同じクラス。 武    :隆の裏人格(クローン)。ファントム(ミスト)を隆とは別に操ることができる。        存在を組織に知られていないが、組織の命令には逆らえないらしい。 宗像一郎:放送委員の委員長。水野を利用している。「見える力」がある。鏡の...
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    ここは2chの選択肢を選んで1000レス目でEDのまとめサイトです 新規投下さんは一度ここを読んで内容を理解してから投下してください。 現在新規企画が進行中です。 リレー形式で話を作れ 話の最後には選択肢をつけること 選択肢は1つのみ選ぶこと(複数選択不可) 次に進める人は選択肢を選んだ後それにあった話を作り、1000レス目でED 途中にキャラ追加、話まとめなどO.K. 話を続けるときは名前欄に通し番号を入れること 450KBを超えたら気づいた人が注意を促すこと 新規で書き込みする方はwikiを一読すること ●新しく追加された事項● 主要登場キャラクターは前回の続投(名前・年齢・大まかなキャラ設定はそのまま) 950でED対象を決めて1000でEDを目指す 専門知識を必要とするネタ、度を越えたマニアックネタ不可 グロ・死亡ネタは極力避ける ◆現行スレ 選択肢...
  • 人気投票
    登場人物の人気投票のページです。 前回の人気投票結果はこちら 使い方、投票ボタンを押してください。 連続投票は出来ません。 リストに投票したいキャラクターがいない場合は、その他に書き込み投票してください。 第3回 人気投票 投票期間予定 冬馬ED1000レス目まで。 一番投票数の高い人が次回の個別ルートになります。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 周防 115 (55%) 2 春樹 54 (26%) 3 ...
  • プラグイン/ニュース
    ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) Among Us攻略Wiki【アマングアス・アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ひなこい】最強ひな写ランキング - ひなこい攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - ヨコハマ経済新聞 【Apex...
  • 選択肢を選んで1000レス目でED3 ログ1
    1 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 21 09 46 ID ??? リレー形式で話を作れ 話の最後には選択肢をつけること 選択肢は1つのみ選ぶこと(複数選択不可) 次に進める人は選択肢を選んだ後それにあった話を作り、1000レス目でED 途中にキャラ追加、話まとめなどO.K. 話を続けるときは名前欄に通し番号を入れること 今回はトゥルーEDを目指すこと。主要人物の死亡(モブはOK)、誰かとくっつけるのは無し 450KBを超えたら気づいた人が注意を促すこと 新規で書き込みする方はwikiを一読すること ▼前スレ 選択肢を選んで1000レス目でED 2 ttp //game14.2ch.net/test/read.cgi/ggirl/1179654105/ ▼過去スレ 選択肢を選んで1000スレ目でエンディング ttp /...
  • 業務連絡
    >書き手さん達    2chのスレはおちてしまってるよね?? 皆様ここで直接続きを書いていらっしゃる??   本筋以外の話ができるとこがないなあ、と 思っていたのでこんな見出し作ってしまたよ…。 不適切だったら削除してしまってくだせい。(3/19)   >こんにちは 私はここで直で書いているよ 直接書くより、2chのスレ復活させたほうがよいのかな? でも前スレって過疎過ぎて落ちちゃったんだよね あと、910過ぎているのに終わりがまったく見えてこないよ…ボスケテ     >元書き手です こんにちは 中盤時々参加してましたがスレ落ちても続いてるからどこか別の所でやってるのかと思って傍観してました。 直接入力してたんですね。 直接入力で続けるなら、トップに書いたほうが良いかもしれないです。 私みたいに別の場所で続いてるのかと思って、ただ見てる人もいるかもしれないですし…。   >私も元書き手で...
  • 選択肢を選んで1000スレ目でエンディング ログ4
    351 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2007/04/02(月) 06 50 49 ID ??? ①「そんな事無いよ。ありがとう、御門君」 わたしは、笑い返す。 御門くんはちゃんと笑ってくれようとした。 (それに、お願いして笑ってもらうっていうのも、結構難しいわよね…) 自分に置き換えて考えてみる。 笑ってとお願いされて、じーっと見つめられているときに笑うのは結構大変だ。 私でもきっと、困ったような笑顔になる。 「愛菜ちゃんはいい子だな~」 周防さんがしみじみとした口調で言う。 「いい子って…なんでそうなるんですか……」 言われなれない言葉に、照れてしまう。 「そうおもったから」 にこにこと周防さんが返してくる。 「………」 「さて、と、食べ終わったし出ようか」 なんと言っていいかわからなかった私が沈黙すると、周防さんはテーブルをみて言った。 「あ、はい...
  • 春樹891~990
    春樹視点の真相ルートを書きました ずっと放置ぎみの高村の因縁を題材にしています 高村家の胡散臭さは最後まで消えませんがご容赦ください まずエロいです グロいです 書いてる側も混乱する複雑さです 冬馬ルート基準で話が進むのでヒロインが愛菜ではありません 春樹もやさぐれて黒春樹になっています そういうキャラ崩壊も許せる方はご覧ください なるべく伏線も回収していったつもりです よろしくお願いします 8歳4月某日
  • 前人気投票
    現行の人気投票はこちら 第1回人気投票結果 1、御門 冬馬 2、高村 周防 3、大堂 春樹 4、宗像 一郎 ※リンク先が落ちましたが、第1回目の人気投票は冬馬先輩が制しました。 トゥルーエンド後の個別ルート最初は冬馬先輩ルートに決定しました。 第2回人気投票結果 1、修二(47) 2、春樹(43) 3、周防(25) 4、冬馬(22) 5、一郎(20) 第1回人気投票後、トゥルーED1000レス目まで行った投票結果です。 以降チハル、美波、隆と続きました。
  • 冬馬741~750
    冬馬731~740 「悪い。少し遅れちまった」 玄関扉を開けた冬馬先輩の横を通って、周防さんが部屋に入ってくる。 「周防さん。こんにちは」 顔を合わせて、開口一番あいさつをする。 こんにちはとこんばんはの間くらいの時間になっている。 一瞬迷って、こんにちはを選んだ。 「愛菜ちゃん待たせちゃってごめんな。時間も無いしさっそく始めるかな」 (始める?) 「あの……周防さんが私に用があったんですよね」 「違うって。愛菜ちゃんから頼まれたって冬馬が言ってたぞ」 頭の中に?が飛び交う。 私、周防さんに何か頼み事なんてしていただろうか。 「冬馬。まさか愛菜ちゃんに説明せずに連れてきたんじゃないだろうな」 冬馬先輩の横に座った周防さんがジロッと睨む。 「あの、私に説明って何でしょうか」 意味が分から...
  • 選択肢を選んで1000レス目でED4 ログ
    1 :名無しって呼んでいいか?:2008/08/03(日) 18 34 04 ID cE4MGBDT ・リレー形式で話を作れ ・話の最後には選択肢をつけること ・選択肢は1つのみ選ぶこと(複数選択不可) ・次に進める人は選択肢を選んだ後それにあった話を作り、1000レス目でED ・途中にキャラ追加、話まとめなどO.K. ・話を続けるときは名前欄に通し番号を入れること ・今回はトゥルーEDを目指すこと。主要人物の死亡(モブはOK)、誰かとくっつけるのは無し ・450KBを超えたら気づいた人が注意を促すこと ・新規で書き込みする方はwikiを一読すること ▼前スレ 選択肢を選んで1000レス目でED 3 ttp //game14.2ch.net/test/read.cgi/ggirl/1197461386/ ▼過去スレ 選択肢を選んで1000スレ目でエンディング ...
  • 選択肢を選んで1000スレ目でエンディング ログ1
    1 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2006/02/18(土) 23 21 37 ID ??? ・リレー形式で話を作れ。 ・話の最後には選択肢をつけること。 ・次に進める人は選択肢を選んだ後それにあった話を作り、1000スレ目でED。 ・誰とくっつけさせようが話を作る人の自由 ・途中にキャラ追加、話まとめなどO.K. 初期キャラ設定 大堂愛菜:高校二年の主人公 大堂春樹:主人公の義理の弟(高1) 主人公よりしっかりものなので兄にみられがち OP 部屋のカーテンが開けられる。 光が差し込みたまらず私は布団をかぶった。 春樹「朝だ。いいかげん起きてくれ、姉さん。」 ①春樹に抵抗する ②無視 ③起きる 2 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2006/02/18(土) 23 34 55 ID ??? ちょwさすがに1000スレは多いww とりあえ...
  • 話の流れまとめ トゥルー
    共通・トゥルールートの流れ 経過日数 該当レス 登場人物 主な出来事 1日目(火曜日)  1~45レス 春樹、隆、水野、香織、一郎、修二、近藤 隆にぶつかる。 一郎と水野の取引めいた話を聞く。 近藤先生にぶつかる。 春樹に好きな子の話を聞くが、はぐらかされる。 隆に水野先生とのキスについて聞く。ファミレスに呼び出される。 修二と水野先生が公園で言い争っているのを見る。 隆と付き合う事になる。 一郎から修二が愛菜を好きだという話を聞く。 春樹と喧嘩そして仲直り。 修二から電話、明日の昼休みに会うことを約束。 水野先生と隆が楽しそうに話している夢を見る。 2日目(水曜日)  45~76レス 春樹、隆、修二、御門、香織 隆が朝迎えに来る。 隆に一郎と水野先生のことを話す。 昼休み、修二に一郎と水野先生のことについて聞く。 春樹にぶつかり捻挫する。 御門に会い、保健室へ連れて行...
  • 春樹951~960
    3.春樹941~950 文化祭が始まってからも放送委員の仕事は沢山ある。 BGMを流すだけでなく、迷子のお知らせや体育館で行われる文化部の発表の案内。 模擬店の紹介など放送することは意外と多い。 午前中、慌しく時間が過ぎていく。  「大堂さん、もうそろそろ交代だよ」 次の係りの子に声を掛けられて時計を見ると、お昼少し前だった。 「ありがとう。後はよろしくね」 簡単な引継ぎを終えて校庭のテントにある放送事務局を出た。 お昼にお母さん達が来る事になっているけれど、まだ連絡が来ない。 しばらく自由な時間があるようだ。 (そういえば……) 今朝一郎くんと話していて、修二くんの元気がないと聞いた。 それが心の中でずっと引っかかっていた。 (様子だけでも見られないかな) 携帯で連絡を取ろうと思えば出来ない事はない。 ...
  • 話の流れまとめ 冬馬
    冬馬ルートの流れ 冬馬ルートは共通トゥルールート591の選択肢より分岐 経過日数 該当レス 登場人物 主な出来事 8日目(火曜日) 591~603 愛菜、隆、冬馬 愛菜の携帯電話がなる。着信は電話ボックスから。 愛菜が動揺しすぎていてチューニングが出来ない。落ち着くように言われる。 内容を聞く前に電話がきれる 外に人影、冬馬先輩かもしれないと外に出ようとするが隆に止められあきらめる チューニングをして冬馬と通信。水野が操作された事で主流派が動き出した事を知る。 上記、春樹が出て言った事に関係するかもしれないと思う。 春樹の父博信と、異母兄秋人の事を聞く。 組織の目的は愛菜の力だといわれるが、それも時と共に変わると言われる。 愛菜の力について冬馬が話せないのは、愛菜の母との約束があるからだと知る。 子供の頃の自分と母の夢を見る。夢を見た事を忘れるのは母との約束があったから...
  • 81~90
    71~80 81 3、一人で行く 「もぅ、二人とも、私だって子供じゃないんだから、一人でいけるって」 微妙な雰囲気の二人に、つとめて明るく笑う。 「私に付き合う口実で、サボろうとしてるんでしょ?まったくもぅ」 やれやれと、肩をすくめてみせて靴を履く。 「それじゃ、二人とも遅刻しないようにね?」 「うん、姉さんも、無理しないで痛かったら休むんだよ?」 「…………」 「はいはい」 春樹が苦笑ながら言う。隆は何かをいいたそうだったが、無言で頷いた。 タクシーのドアが閉まる。 行き先を告げ、走り出したタクシーの中で思わずため息をつく。 隆へどう接していいのかわからない。 修二くんの言った事が本当かどうかわからない今、態度を変えるのはおかしいことだとわかってはいるけれど…。 診察を終え、会計を済ませる。 湿布を張り替え...
  • 501~510
    491~500 501 ①隆に話しかける 「かわいい子だったね」 「だな、春樹も隅に置けないな」 隆はなにか面白がっている風に見える。 「なんか、うれしそうね?」 「ん?そりゃな、あの春樹をからかえる大チャンスじゃないか」 私は呆れて隆を見た。 さっきやけにうれしそうだったのは春樹をからかえる絶好の機会を得たからなのだろう。 こういうことに関して今まで隙をみせなかった春樹だから、隆にはうれしいのかもしれない。 (隆らしいといえば隆らしいけど…) 少し春樹をかわいそうに思いながら、女の子から受け取った紙袋を覗き込む。 重さはそれほどでもないから、お菓子か何かだろうと入っている包みを取り出す。 「なんだ?お菓子か?」 隆もそう思ったのか私の手から包みをとるとひっくり返してみる。 「ん?包装紙にも、包んであるシールにもメーカー書...
  • 251~260
    241~250 251 ①「うん、ちょっと出かけるの」 「…それは、キャンセルできないのか?」 どうしたんだろう…一郎君の用事はそんなに大事なものなのかな? でも、周防さんたちとの約束が先だし、キャンセルしようにも、連絡先がわからない。 「えっと、ごめんね。約束で…でかけるから」 「そうか、約束なら仕方がないな」 「ほんとごめんね」 「いや、急だったからな。それじゃ」 「あ…」 「…ん?どうした?」 つい、呼び止めちゃった… 1「なんでもない」 2「夜なら時間あるけど?」 3「どんな用事だったの?」 252 1「なんでもない」 「そうか、では、また明日学校で」 「うん、明日ね」 一郎君の用事はきっと、力に関することだろう。 (今日一日はゆっくり休むって決めたんだから...
  • 971~980
    961~970 971 ①二人ともすごく似合うと言う 修くんは短い前裾から、膝裏下あたりの後裾まで斜めにカットされたモーニングコートを着ていた。 立て襟シャツにサテンのアスコットタイをして乗馬に興じる王子様のようだ。 春樹は金の縁取りが施された裾広がりの白いロングコートをサッシュベルトで締めている。 舞踏会に出席している童話の中の王子様がそのまま抜け出たみたいだ。 「二人ともすごく似合ってる。とってもカッコいいと思うよ」 王子様に扮した二人に対して、褒め言葉しか出てこなかった。 周りの女子の反応を見ても、いい意味で目立っているのは間違いない。 「やっぱり? 俺って何を着ても似合っちゃうんだよな~」 「あ、ありがとう。うれしいよ……」 反応はまちまちだけど、みんなに褒められて二人ともまんざらでもない様だった。 (あっ、...
  • 冬馬971~980
    冬馬961~970 黄泉醜女。 日本神話に登場する鬼。 逃げた神様を追いかける怖い女。 顔は醜く、執念深く恐ろしい化け物。 私の中でイメージしていた容姿と目の前の可愛らしい少女とが結びつかない。 「本当に黄泉醜女さんだよね」 「はい」 「ツノ、生えてないんだ」 私は頭の上を指で差しながら呟く。 「ツノもありませんし怖くもないですよ」 「そっか。よかった」 「黄泉の国は中つ国の人達にとっては異邦人。霊力を自在に操り、怪しい術を使う得体の知れない者。ですから、伝承に尾ひれがついてしまい、ツノを持った鬼となったのでしょう」 (しこめって醜い女って意味だけど、すごく可愛らしいよね) きめの細かい肌、色白に映える頬の薄紅色。 長い髪はツヤツヤでお人形のように整っている。 それでいて受け答えや言動が大人顔負けに落ち着いている。...
  • 【ループ14回目①】
    【ループ1回目】 【ループ14回目①】 人の慣れというのは残酷で恐ろしいものだ。 最初に御門先輩を刺す時、手の震えが止まらなかった。 罪悪感と嫌悪感で何日も食べられず、調理の度に吐き気がしたものだった。 でも今は、先輩入りのシチューだって平気で味見できるようになった。 それよりも、ループの度、俺が頭を悩ませる事がある。 どうすれば強者の御門先輩を確実に殺せるか、それに毎回知恵を絞らなくてはいけない。 カンが鋭くて頭の良い御門先輩は一筋縄ではいかない。 自分自身で殺してくれれば楽なのに、鬼は気まぐれで出てこない事も多い。 その時は別の誰かがやらなくては肉の提供ができなくなる。 一番使えるのは秋人兄さんだ。 次の行動さえ把握していれば、人の行動パターンは意外に少ない。 だからうまく誘導すれば、あの二人が殺し合ってくれる。 全体の能...
  • 521~530
    511~520 521 ①黙って頷く 「ちょっとまった、いま高村って言わなかったか!?」 私が頷くのと同時に、修二くんが春樹に聞く。 「…ええ、それが?」 「それがって……」 「修二落ち着け。高村なんて珍しい苗字でもないだろう。それより、このままだと遅刻だ」 「そうだな、さすがに二日続けて遅刻ってのは勘弁。歩きながら話そうぜ」 春樹の言葉に修二くんがなんと言っていいかわからない顔をし、一郎くんがそんな修二くんをたしなめ、隆が一郎くんに同意する。 言われて廻りを見ると、すっかり人通りがなくなっている。 「チハル、またストラップになって春樹と一緒にいてくれる?」 「うん!」 春樹にしがみついたままだったチハルは、ポンと軽い音を立てて春樹の手に納まる。春樹はチハルを胸ポケットに入れた。 それを確認して、私たちは歩き出す。 (一郎くんは私...
  • 春樹941~950
    3.春樹931~940 私と春樹は走って学校へ急ぐ。 チハルの事もあって時間がギリギリになってしまった。 学校が近づいたところで、春樹と今日の事を確認する。 「一緒に回る話だけど、姉さんの仕事は何時に終われる?」 「そうだね。四時くらい?」 「俺も模擬店あるけど、時間までに終われると思う」 「じゃあ先に終わった方が携帯で連絡するって事でいいかな」 「俺は構わないよ」 「じゃあ、そうしよう……って、あれ隆かな」 校門前で隆の姿を見つけた。 文化祭のアーチを抜け校庭へ入っていく所だった。 「間違いない、隆さんだ」 「時間がないのに歩いてるね」 「隆さんよりも後ろなんて遅刻決定じゃないか」 春樹はなんだか失礼なことを言っている。 私は一足先に隆の傍まで駆けて行ってスピードを緩める。 「おはよう、隆」 「愛菜か。もう体は大丈夫...
  • 冬馬651~660
    冬馬641~650 冬馬先輩と一階に下りて、ダイニングに行く。 するとお義母さんがキッチンで洗い物をしていた。 「御門くんも座ってちょうだいね。今日はすき焼きだけどよかったかしら」 コンロの上に、鉄のなべが乗っている。 その横には牛肉の薄切りと割り下、切った野菜も置いてあった。 「うん、大好き。先輩もすき焼き大丈夫だよね」 冬馬先輩は私の問いに黙ってうなずいた。 「冬馬先輩も食べれるって」 「よかったわ。御門くん、卵も用意してよかったわよね」 コップや食器を持ってお義母さんがやって来た。 「じゃあ愛ちゃん、火をつけて牛脂を入れてくれる?」 「私がやるの?」 「そうよ」 てきぱきと食器を並べているお義母さんは当たり前のように言った。 (こういう役目、いつも春樹だったからな……) 冬馬先輩が座った...
  • 冬馬911~920
    冬馬901~910 美波さんの運転する大きなSUVの4駆に乗って暗い山道をひた走っている。 雨足はだいぶ弱くなってきたのか、ワイパーがゆっくり左右に振られている。 夜中には雨は上がるらしい。 皆の口数も少なく、緊張しているような重苦しい雰囲気が車内を包んでいた。 (もうそろそろ言った方がいいかな。冬馬先輩は伝えるべきだって言ってたし) 私は先輩にめくばせをする。 冬馬先輩は黙ったまま頷いた。 「あの……少しお話ししてもいいですか?」 「なんだい、愛菜ちゃん」 助手席に座っていた周防さんが振り向いて言った。 「この後、30分後くらいに敵がこの車を襲うんです。このまま乗っていると危ないので、もう少ししたら一旦車を降りて歩いて進みませんか?」 私はこれから起こる事を皆に伝える。 「大堂、それは未来予知か」 一郎くん...
  • 春樹911~920
    春樹901~910 911 ①恥ずかしくなる 抱き合っている状況とはいえ、不意を突かれてまた顔が熱くなる。 恥ずかしさの限界なんてとうに超えている。 思わず私はぐっと腕を伸ばして、春樹から距離を置く。 「はっ、春樹はずるい!」 「何が?」 「私は火が出るほど恥ずかしいのに、春樹ってば余裕なんだもん」 「……余裕なんかあるもんか」 「す、好きとか真顔で言う余裕、私には無いから……」 「……まったく逆だよ、姉さん」 「な、なにが?」 「俺に少しも余裕が無いから言うんだ」 春樹は小さくため息を吐く。 そして観念したように口を開いた。 「義父さんや母さん、それに隆さんや長谷川先輩。一郎先輩や修二先輩、御門先輩や周防さんたち。 みんな姉さんを大事にしていると思うよ」 「……うん」 「姉さんも支えてくれた人達を大切だと思っているだろ?さっき...
  • 【ループ14回目②】
    【ループ14回目①】 【ループ14回目②】 総合病院の霊安室は地下の奥角にある事が多い。 遺体を葬儀業者に引き渡せるように駐車場と隣接させ、扉を開ければそのまま移送できるからだ。 高村総合病院も例外なくそのような構造になっている。 ただ、普通の病院では無いはずの、その奥にも駐車場と同じ規模の空間が広がっている。 公の施設マップには載っていない、かつては能力者を研究したり育成までしていた場所。 そこに彼は捕らえていた。 独房のような部屋がいくつも並んでいる。 掃除は行き届いているようだが、今は使われていないのかカビ臭いような陰気な匂いがする。 その一つの閉ざされた扉の前で裕也さんは立ち止まった。 「おい、生きてるか」 扉の格子窓から顔を覗かせて裕也さんは言った。 「その声、熊谷か?」 「そうだよ」 「暇で死にそうだが、なんとか...
  • 421~430
    411~420 421 ③「チハルは私のぬいぐるみなの」 私が説明をしようとすると、チハルは一郎君と修二君の前に出た。 そして二人を指差しながら、驚いたように目を見開く。 「おんなじ顔がふたつ! ねえ、ねえ見てよ。ヘンだよ愛菜ちゃん」 「チハル、そんなこと言っちゃ駄目よ。あはは、ご、ごめんね……」 「………」 「俺の方がイケてるって!」 一郎君と修二君はそれぞれ別の反応をみせる。 チハルの登場で、その場の張り詰めた緊張感はどこかへいってしまったようだ。 (とりあえずチハルのおかげで場が和んだみたい。……助かったよ) 隆は物珍しそうに、チハルを上から下まで眺めている。 「ていうか、なんで人の姿になってんだ? あの熊のぬいぐるみなんだろ? お前」 「お話できるし、こっちの方がいいでしょ」 チハルはその場でクルクルまわりながら答えた。 ...
  • 711~720
    701~710 711 ②逃げない 一緒に戦うために、力を手に入れた。 だから…… 「周防さん。私、逃げたくありません。一緒に戦い――」 「駄目だ!!」 周防さんの大声で、私はビクッと動きを止めた。 「ごめんな、驚かせて。だけど駄目なんだ、愛菜ちゃん」 「どうして……」 「力の解放はさせるべきじゃなかった。だって、愛菜ちゃんが力を使ったら……」 せっかく力を手にしたのに、使っては駄目だってどういう事だろう。 私はただ呆然と立ちすくむことしか出来なかった。 そんな私の姿を見て、熊谷さんが痺れを切らしたように口を開いた。 「しっかし、この前といい興を削ぐのが好きな小娘だな。 力を使ってみたけれりゃ、使ってみるといいぜ。ただ、無事に済みゃいいがな」 (無事では済まないということ?) 「熊谷の言うとおり、...
  • 551~560
    541~550 551 ①周防さんはここに居て良いのか聞く 「周防さんはここに居ていいんですか?」 私は美波さんが消えていった方を見ながら尋ねた。 「俺も退散するよ。穴に入り込んだネズミ退治に来ただけだしな」 周防さんはそう言って、私と修二君を交互に見ながら笑った。 「ネズミって、俺と愛菜ちゃんのこと?」 修二君は不服そうに口を尖らせながら、抗議する。 「あの連中と勘違いしたんだよ。じゃあな、お二人さん」 そう言って周防さんは片手を挙げながら、美波さんが去っていった方向に歩き出した。 けれど、二歩ほど進むとピタリと歩みを止めてしまった。 「あーっと、忘れるところだった。この前はいきなりの襲撃で渡せなかったからな」 周防さんはポケットから紙を取り出すと、私に渡してきた。 「俺の携帯番号が書いてある。困ったときは連絡くれればいいから。あ...
  • 781~790
    771~780 781 ①実際に過去に来ている (壱与から抜け出して、過去に来てるのかな……) よくわからない。 でも、今までの夢から現実での謎が解けてきている。 だったら、今回もこの夢に意味があるのかもしれない。 「くっ……ここは…」 どうやら守屋さんが目覚めたみたいだ。 私は守屋さんの傍まで、急いで駆け寄る。 「…一体…どこ…なん…だ…」 「ここは……えっと光輝。ここはどこ?」 光輝は「はぁ?」という顔をして、仕方なさそうに口を開く。 「ここは穴虫峠の外れだ」 「……そうか、俺は……君らに助けられたのか……」 「怪我をしていたので、治療しておきました」 「……すま…ない」 そして、守屋さんはまた目を閉じてしまった。 ジッと睨みつけるように見ていた光輝に、私は顔を向ける。 「どうしたの怖い顔して?...
  • 531~540
    521~530 531 ②「お、重い」 一回り大きい修二くんの身体が上にあって身動きが出来ない。 「し、修二くん、早くどいて」 「ったた…、うわ、愛菜ちゃんごめん、すぐ退くから!」 ガコンと音を立てて、修二くんは持ったままの蓋を床に置くとあわてて立ち上がる。 「大丈夫?愛菜ちゃん?」 「う、うん。なんとか」 修二くんが差し出してくれた手を取って、立ち上がる。 制服に付いたほこりを叩きながら足元を見ると、取れてしまった蓋が置かれている。 重そうな蓋は蝶番を止める部分が錆びて弱くなっていたのか、壊れてしまったようだ。 「壊れちゃったね、どうする?」 「まあ、仕方ないよ。かなり重いし、ただ置いておくだけで大丈夫じゃない?」 軽くいいながら、修二くんは蓋の取れた床を覗き込む。 「うーん、暗くて奥が見えないな…」 「ほんとだ…」 ...
  • 901~910
    891~900 901 ③家を出る 急いで朝ごはんを食べ、足早に玄関を出る。 すると珍しい顔を見かけた。 ゴミ出しに出てきていた隆のおばさんに、私は声をかけた。 「おばさん、お久しぶりです」 「あら、おはよう愛菜ちゃん。土曜なのに学校?」 「明日はいよいよ文化祭なんです。その準備をしようと思って」 「文化祭? それは楽しみね」 (あっ、そうだ) 「あの、おばさん。明日は一般の人も学校に入れるんです。もしよければ来てください」 「そうなの? じゃあ、隆にも出かけられるか聞いてみようかしら」 「え!? 隆って、もしかして退院したんですか?」 私は驚いて身を乗り出す。 おばさんは嬉しそうに笑いながら、話を続けた。 「お陰様でおとといね。もし体調が良かったら愛菜ちゃんに会いに行くかもしれないわ」 「ぜひ来てください。私も久...
  • 冬馬671~680
    冬馬661~670 私はゆっくりまぶたを開く。 目を覚ますと、そこはまだ薄暗い自室だった。 「今のは……夢……」 しばらく呆然自失で動けなかった。 動悸がひどく、びっしょりと汗もかいている。 少しずつ目が冴えていくと今の夢が何だったのか考えられるようになってきた。 (さっきの夢、あれはサイコメトリーだったのかな) (だったら修二くんは……) 私はガバッと飛び起きる。 そして机においてある携帯を掴んだ。 「あれが過去に起こっていたことなら修二くんが!」 夢とはいえ、人が目の前で亡くなるのをはじめて見た。 それもむごい死に方だった。 (修二くんが無事か確認しなくちゃ) 携帯の時計は午前三時過ぎだった。 (失礼かも知れないけど、一刻も早く無事か知りたい) 携帯のメモリーから修二くんの番号を探す。 ...
  • 選択肢を選んで1000レス目でED2 ログ1
    1 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2007/05/20(日) 18 41 45 ID ??? ・リレー形式で話を作れ ・話の最後には選択肢をつけること ・選択肢は1つのみ選ぶこと(複数選択不可) ・次に進める人は選択肢を選んだ後それにあった話を作り、1000レス目でED ・途中にキャラ追加、話まとめなどO.K. ・話を続けるときは名前欄に通し番号を入れること ・今回はトゥルーEDを目指すこと。主要人物の死亡(モブはOK)、誰かとくっつけるのは無し ・450KBを超えたら気づいた人が注意を促すこと ・新規で書き込みする方はwikiを一読すること ▼前スレ 選択肢を選んで1000スレ目でエンディング ttp //game12.2ch.net/test/read.cgi/ggirl/1140272497/ ▼まとめwiki  ttp //www22.atwiki.jp/...
  • 選択肢を選んで1000スレ目でエンディング ログ3
    251 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2007/03/02(金) 19 00 36 ID ??? 3、隣の家の人 「回覧板です」 私は隣の家の人から回覧板を受け取る。 「ありがとうございました」 (なんだ……ただの回覧板か) 玄関の扉を閉めると、私は二人の居るリビングに戻る。 「じゃあ、隆さんは中学二年の頃から影が見えたって事ですか?」 「そうなんだ。見えないヤツに言っても仕方がないし、ずっと黙っていた」 「……そうですか」 隆と春樹は先に話を始めていた。 隆が一通り説明しても、春樹はまだ疑っているみたいだ。 「じゃあ、水野先生と音楽室に居た事についてはどう説明してくれますか?」 「それは、いつ会っていた時の話なんだ?」 「姉さんがその……隆さんに別れるって言った時ですけど」 「春樹にまで知られちゃってんのかぁ~。かっこ悪い……」 「ごめん、私が言ったの」 ...
  • 861~870
    851~860 861 ①続きを思い出す 初日とは何かが変わった春樹だったけど、どう変化したと聞かれたら私は困ってしまう。 だけど、父との会話から春樹は私達を頭から否定しなくなったのは確かだ。 春樹に色々聞きたいと頭では思うのだけど、上手く言葉にならなかった。 「……ネコ、来ないね」 自分の吐く息が白い。 寒空の下、薄気味悪い場所で二十分近く待っていたけれど猫が現れる気配は無かった。 春樹はため息をつきながら、持ってきた容器のフタを閉じようとしていた。 「せっかく来たのに、意味無かったみたいだ」 「それ……美味しそうだよね。中身、ちょっと見せて?」 思わず、返事も待たずに春樹の手から容器を奪い取っていた。 実はものすごくお腹がすいていて、いい匂いをさせている中身が気になって仕方なかったのだ。 「わぁ……美味しそうな匂い。...
  • 冬馬991~1000
    冬馬981~990 お互い仕事が忙しくて会うのは夕方近くになってからだった。 私達は模擬店やクラスの出し物をぐるっと見て周り、中庭のベンチに腰を下ろした。 「さっきのチョコバナナ、美味しかったなー」 「また買って来ましょうか?」 「お腹いっぱい。さすがに食べられないよ」 満腹になったお腹を左右にさする。 スカートがきついから明日からダイエットだ。 「どれも美味しかったけど、一番は修二くんのクラスの焼きそばかな。目玉焼きまで乗ってたよね」 「確かに、とても美味しかったです」 「折角修二くんの姿を見に行ったのに。居なくて残念だったな」 「彼が大人しく模擬店の店番をするとは思えません」 「それもそうだね」 女の子に声をかけながら校内で遊び歩いているのだろう。 ジッとできないのが修二くんらしい。 香織ちゃんと隆はまだクラスのお化け屋敷で...
  • 721~730
    711~720 721 ②一郎くんを呼んで行く 「修二くん。一郎くんがどこか教えてくれないかな? 香織ちゃんが勾玉だって教えてあげなきゃいけないし、神器が揃っていた方がいいと思うんだ」 「……兄貴はひと足先に愛菜ちゃんの家に向ったよ」 「一郎くんも……。じゃあ、急がなきゃ」 「そうね。行くわよ、愛菜、宗像くん」 香織ちゃんは一足先に私の家に向って走り出した。 「ま、待ってよ。香織ちゃん!」 数歩走ったところで、修二くんが全く動いていない事に気づいて足を止めた。 私は再び修二くんの傍まで駆け寄る。 「早く行こう。みんなが心配だよ」 「……………ど」 修二くんは私から視線を落しながら、小さく何かを言っていた。 「どうしたの? 修二くん」 「さっきの答え、まだ教えてもらってないんだけど」 「さっきの答え?」 「付き合ってもらえるか...
  • 冬馬621~630
    冬馬611~620 621 ①二人を止める 「止めてよ二人共! どうして?」 二人の間に入り、首を大きく左右に振る。 「冬馬先輩も一郎くんも、研究所に居る主流派の人たちが悪いと思っているんだよね? だったら、なぜ協力しないの? ここで仲違いしている意味なんて無いよ」 目的が同じなら、手を取り合うべきなのに。 それなのに、一郎くんと修二くんは冬馬先輩に対して異常なまでに厳しい。 冬馬先輩もそんな二人に対して、歩み寄ろうとはしない。 すごく悲しくなるし、もどかしく感じてしまう。 「狙われて怖がる私を、二人とも心配してくれていたのは知ってたよ? こんな何も出来ない中途半端な私にも優しく接してくれる二人なのに、どうして? どうして協力できないの?」 冬馬先輩は何も言わず、黙って私を見ている。 一郎くんは少しだけ俯き、ため息を吐...
  • 選択肢を選んで1000レス目でED2 ログ3
    181 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2007/08/03(金) 17 25 04 ID ??? 私に手を引かれながら小走りで皆に追いつく。 まちがってた… 私は手を引かれながら~ です 182 名前:522[sage] 投稿日:2007/08/04(土) 00 27 40 ID ??? ②「遅刻しちゃうよ、行こう」 刺すような視線が私と修二君に向けられている。 「愛菜ちゃんの手って、小さくてスベスベだよね~」 そう言いながら修二君は、突然、その手に頬擦りをしだした。 「お、おい!」 「ちょっ、修二先輩」 隆と春樹が同時に叫んだ。 そこでようやく、私は修二君と手をつないでいることに気付く。 「…………!修二くん、手!」 私は焦りながら、自分の手を引っ込めた。 昨日のキスのせいで、修二君のスキンシップに対して情けないほど過敏に反応してしまう。 (あれ...
  • 選択肢を選んで1000レス目でED3 ログ5
    241 名前:861[sage] 投稿日:2008/06/08(日) 19 08 46 ID ??? ①続きを思い出す 初日とは何かが変わった春樹だったけど、どう変化したと聞かれたら私は困ってしまう。 だけど、父との会話から春樹は私達を頭から否定しなくなったのは確かだ。 春樹に色々聞きたいと頭では思うのだけど、上手く言葉にならなかった。 「……ネコ、来ないね」 自分の吐く息が白い。 寒空の下、薄気味悪い場所で二十分近く待っていたけれど猫が現れる気配は無かった。 春樹はため息をつきながら、持ってきた容器のフタを閉じようとしていた。 「せっかく来たのに、意味無かったみたいだ」 「それ……美味しそうだよね。中身、ちょっと見せて?」 思わず、返事も待たずに春樹の手から容器を奪い取っていた。 実はものすごくお腹がすいていて、いい匂いをさせている中身が気になって仕方なかったのだ。 「わぁ…...
  • 選択肢を選んで1000レス目でED3 ログ3
    91 名前:718[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 20 14 27 ID ??? ②思わない 「なにそれ……なんでそんなこと言うの? 思うわけないじゃない!」 修二くんの言葉に、ふつふつと怒りが湧いてくる。 「修二くんは道具じゃないよっ、修二くんだけじゃない冬馬先輩だってちゃんと人なんだから。  感情があるから悩むんでしょう? 心が痛くなるんでしょう? だからそんなに辛そうな顔をしてるんでしょ!?  先輩も先輩だよ……寂しいと感じてはいけない、喜んではいけない、ないてもいけないってっ、なんでそんな事いうのよ。  そう思ってる段階で、寂しがったり喜んだり泣いたりしてるって、どうしてわからないの!?」 怒りと、言葉にしているうちに湧き上がってきた悔しさに涙が浮かぶ。 「愛菜ちゃん……っぃて」 「はいはい、そこまで、ちょっと愛菜を泣かさないでよ。それから手を放しなさいっ」...
  • 選択肢を選んで1000レス目でED2 ログ2
    101 名前:446[sage] 投稿日:2007/06/28(木) 21 45 44 ID ??? ③二人の言い合いを止める 「あ、あの…あのね、ちょっと聞いて」 私は二人の間に割って入ろうと、口を出した。 「愛菜ちゃん。悪いんだけど、大切な話をしてるから少し黙っててくれるかな?」 「で、でも……」 「今度ちゃんと聞くからさ」 言い方こそ穏やかだったけれど、有無を言わせない修二君の口調に思わず口をつぐんでしまった。 そんな私を見て、修二君は再び冬馬先輩に向き直る。 「約束って何なのさ? 組織の犬なんだろ、アンタ」 「違う。約束を果たすために、愛菜を守る。そのために…僕はいる」 「じゃあ、冬馬先輩は『あの人』ってやつの犬なんだ。あいかわらず、自分の意思ってものが希薄なんだね」 「………反論はしない」 冬馬先輩は感情の無い言葉で答える。 「はははっ、素直に認めてるし。本当に昔から人形...
  • 古代編抜粋
    壱与の時代の夢の抜粋  光輝・守屋への出会いへ   670 ~677 私は掠れた声を絞り出して、一郎くんに伝える。 意識の向こうから浮かんできたシルエットが女の人のものだった。 (ううん、ちょっと違う。これは女の子だ……。私より少し年下くらいの……)  「それは、どこだか分かるか? 見えたという女性の特徴も教えて欲しい」 一郎君の声が頭上から降り注いだ。   (どこだろう……日本だと思うけど) まるでピントの合っていない写真のように、すべてがはっきりしない。 だけど、この場所がそんなに遠く離れた場所でないことは、直感で分かった。   「日本、かな。でも、全然わからない。よく見えないよ」 ぼやけた映像がスライドショーのように、途切れ途切れに切り替わっていく。 時にはフィルムの擦り切れた映画のように観えることもあった。 でもやっぱり、どれが映し出されても、かろうじて輪郭がわかる程度のものばかり...
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