100monogatari2015 @ ウィキ内検索 / 「【三十九話】」で検索した結果

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  • 【三十九話】
    145 名前:スヴィトリアーク ◆CQ0ZL4vfUw @転載は禁止[sage] 投稿日:2015/08/30(日) 00 13 17.69 ID ujnfAOrg0 [4/23] 『鏡よ鏡よ鏡さん』  学生だった当時、某サークルでの会報作成に忙殺されていた頃の話だ。  夕暮れのサークル室、同期のY子と二人きりで与太話をしながら作業を進めていたのであるが、どんな経緯を経たのかは失念したものの、やはり話はそっちの方向へと…。 「小学校の頃なんだけど、私、変な目に遭っちゃってさ…」  彼女の実家は信州だったか甲州だったか、とにかくその辺りだとの事。勿論彼の地でも神社の縁日ともなれば沿道に露店が軒を連ねるワケで、その晩は当然お祭り好き のY子も兄と連れだって賑やかな人混みの中にいた。  さっそく輪投げに興じ始めたY子の兄であったが、何度投げても狙った的に嫌われるばか...
  • 【十九話】
    【十九話】『オフィス街の焼き鳥屋』キツネ様◆8yYI5eodys 72 名前:猫虫(代理投稿) ◆5G/PPtnDVU @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 21 30 29.56 ID rKZkpF2O0 [18/40] 【19話】キツネ様◆8yYI5eodys 様 『オフィス街の焼き鳥屋』 蒸し暑い夜が続きます今日この頃。 こんな晩はキンキンに冷えたビールが恋しいものでございます。 炭火で香ばしく焼き上げた熱々の焼き鳥も一緒に、如何でございましょうか。 これは行き付けの焼き鳥屋の大将が暑い夜の酒のツマミに、と語ってくれたお話。 大将の店はオフィス街の狭間にポツン、と佇んでおります。 周囲に飲み屋はおろか飲食店も無く、夕方以降は仕事帰りの客でごった返している様子をよく目に致します。 開店当初はなぜこんないい場所に店が無いのか疑問にも思った...
  • 【二十九話】
    【二十九話】『ネックレス』猫虫 ◆5G/PPtnDVU 105 名前:猫虫 ◆5G/PPtnDVU @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 22 57 19.30 ID rKZkpF2O0 [32/40] 【ネックレス】 今の彼女と付き合い始めたばかりの頃の話。 とある駅前で彼女と待ち合わせをしていたのだが、その日は時間より早く着いてしまった。 近くに喫煙所があったのでそこで煙草を吸っていると、すぐ近くで黒人男性が露店の準備をし始めた。 並べているのは、カラフルなビーズで作られたネックレスやブレスレット。 どれも鮮やかな原色が多用されており、大ぶりなビーズが多く使われた派手なものばかりだ。 退屈なので横目で品物を見ていると、その黒人が視線に気付いて声をかけてきた。 「オニイサン、見テッテヨ。コレ、アフリカ本物ネ。ケニア、コンゴ、スーダン、イロン...
  • 【三十四話】
    129 名前:猫虫(代理投稿) ◆5G/PPtnDVU @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 23 44 32.39 ID rKZkpF2O0 [39/40] 【三十四話】NNN ◆fRBuZwgwp 様 『無題』 20年くらい前の出来事です。 夜寝ていて、ふと気がつくと妙に体がこわばって、動こうとしても どうにも動かすことができません。 これはもしかして金縛りというやつか?と思い、隣で寝ている夫に 助けを求めようとしましたが、声も出せませんでした。 以前、金縛り中に目を開けると、傍らに落ち武者が立って睨みつけて いる、とか、老婆が斧を振り上げている、とか聞いたことを思い出し、 目を開けるのも怖くてそのままじっと、金縛りが解けるまで 我慢するしかありませんでした。 どれくらい時間がかかったかは覚えていませんが、ようやく動けて ...
  • 【三十話】
    【三十話】『回線の向こうの人』キツネ様◆8yYI5eodys 110 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 23 15 13.21 ID uO4SmEpe0 [43/54] 【30話】キツネ様◆8yYI5eodys 様 『回線の向こうの人』 ネットが普及して久しい昨今。 遠くに住んでいる友人や家族と瞬く間に遣り取りができて、いやはや便利になったものでございます。 中には知人のみならず、SNSや掲示板で顔も知らない相手と談笑している方も多いのではないでしょうか。 これは職場の先輩が、数年前に某携帯電話用のSNSで経験した出来事にございます。 そのSNSには「サークル」という機能がありまして、特定の趣味や共通点を持つ利用者が会話を楽しめるのだとか。 ある日、先輩は同じ市内に住む人が集まるサ...
  • 【五十九話】
    215 名前:猫虫(代理投稿) ◆5G/PPtnDVU @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 02 24 04.90 ID slHZZ5U50 [18/26] 【59話】雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 様 「渓流釣りの注意」 友人の話。 仲間と一緒に、山奥の渓流に釣りに出掛けた時のこと。 車で現地まで行って車中泊し、暗い内から釣りにかかるという行程だった。 普段と同じような内容だが、ただ、そこの常連からしつこく注意を受けた。 「ここで休む時は、絶対ドアロックしてなきゃダメだぞ。  それと、何かあっても車からは出るな。放っとけ」 変わった注意だと思ったが、素直に聞き入れることにしたそうだ。 その夜、車の中で毛布を被って寝ていると、突然ドアがガチャガチャと音を立てた。 慌てて寝惚け眼を擦りながら起き上がり、「誰?」と尋ねてみる。 返...
  • 【七十九話】
    273 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 04 10 17.35 ID AgCPeYID0 [57/97] 【79話】Big ◆iq3nGde8rU 様 『遊郭』 前の話で、最後尾の男に働きかけてきたものは何だったのでしょう。 キツネやタヌキなど山の獣がちょっかいを仕掛けてきたのでしょうか。 そうかもしれませんし、本当に、男の死んだ女房が姿を見せたのかもしれません。 そうです。このような濃霧のときには、この世とあの世の道がつながるということも、 けしてないとは言えないでしょう。 さて、前の話ではリーダーがしっかりした山の男だったので、 無事に戻ることができたのですが、そういうケースばかりではありません。 リーダーには歳はあまり関係がなく、仲間に信頼のあるものがなるのです。 せまい集落で生まれ...
  • 【六十九話】
    247 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 03 41 47.26 ID AgCPeYID0 [42/97] 【69話】チッチママ ◆pLru64DMbo 様 『隠れ里』 結婚時代の話です 夫の実家は私の田舎よりさらに田舎(高速道路もまだでした) けれど古い歴史だけはある山奥でした そんな夫の実家で初めての正月を迎えた時の話です 夫の家は先祖が武士だったらしく、姫をかばって山奥に隠れ住んだとの事 その末裔だとかいう話を上の空で聞いていました 夫の祖母が「生まれた村に私の親神様がある、あんたを新しい嫁として紹介したい」 との事で夫も初めての廃村である祖母の生まれ故郷に行くことになりました 確か午前中に出発しました 地図のうえでは隣の村で、地図明記はただの山地で祖母の記憶だけを頼りに 車も通れ...
  • 【四十九話】
    180 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 01 14 47.54 ID AgCPeYID0 [15/97] 【49話】suu_o◆QfeyGUP37WSw 様 『ごく普通の家が心霊スポットになるまで』 私の母が、高校の途中まで過ごした家の話です。 祖母の趣味は庭いじり。自然の樹木を活かしつつ、四季折々に花が咲くよう工夫を凝らした庭は、とても美しく見応えがあったそうです。 門扉は通りすがりの人にも見えるよう開放し、ご近所さん達が気軽に寛げるようオープンな場所にしていたと聞きました。 ある日のこと、高齢の男性が長いあいだ庭の椅子に腰掛けていたそうです。 体調を心配した祖父が様子を見に行ったところ……男性は庭木を褒め、手入れに感心し、和やかに歓談したのち長居を詫びて帰っていきました。 しかしその方...
  • 【九十九話】
    333 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 05 44 37.49 ID AgCPeYID0 [91/97] 【99話】りほ ◆aZ4fR7hJwM 様 『蜘蛛の糸』 まだ小学生前半だった頃、当時は年に数回程家族ぐるみで付き合いのあった幼馴染達とよくキャンプをしに行ったものだった。 いつの時かどこの場所だったかは忘れてしまったが、とある山中でキャンプをした時の事だ。 大人達が夜へ向けバーベキューの準備をしている間、子供達だけで近くの山へ探検をしに行った。 薄暗くも手入れの行き届いた雑木林を進んでいると、ふと藪の中に矢印のついた看板があるのに気がついた。 そこに書いてあった内容までは覚えていないのだが、一見目につかない様な場所にあったそれを見つけた時はまるで隠しダンジョンを見つけたかのごとく皆が興奮し、...
  • 【九話】
    【九話】『お宮籠り』松屋の虎 ◆s8FSqGDfDY 37 名前:松屋の虎 ◆s8FSqGDfDY @転載は禁止[sage] 投稿日:2015/08/29(土) 20 20 12.84 ID CHH62SdA0 [1/4] 【お宮籠り】 (1/3) 自分の地区には毎年立秋の間に行われる肝試しみたいな行事があります。 お宮籠りとよばれる行事ですが その内容は、「夜中に神社の境内に籠る」というものです。 いわれは分かりませんが、毎年、20歳を迎えた男性がひと晩「神社警備員」になります。 過疎った地区なので今年は自分が一人で籠ることとなり、先月からワクテカ状態でした。 神社は、北関東に多い○○神社で、普段は無人の山の中の小さい社です 立秋の日、ここでひと晩すごし、深夜の10時、12時、2時、4時に見廻りと称して拝殿と 本殿の周囲を蝋燭1本持って巡回を行います それ以...
  • 【八十九話】
    300 名前:猫虫 ◆5G/PPtnDVU @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 04 48 01.58 ID slHZZ5U50 [25/26] 【鏡の向こう】 これは高校時代に俺が体験した話だ。 俺の通っていた学校には、1階と2階をつなぐ階段の踊り場に巨大な鏡が設置されていた。 端っこに『昭和○○年度卒業生寄贈』みたいな事が書かれている物だ。 中央昇降口の手前なので、その鏡で身づくろいをしてから下校する生徒が多かった。 かく言う俺も日々利用していたのだが、まさかあんな目に遭うとは思ってもみなかった。 その日、俺は文化祭の仕事で遅くなった上、「雨ひどくなりそうだし、後は俺がやっとくから帰っていいよ」なんてかっこつけたもんだから、帰る頃には辺りはもう真っ暗になっていた。 荷物をまとめて階段を下り、いつものように鏡の前で髪を整えていた時の事。...
  • 【三十六話】
    135 名前:猫虫(代理投稿) ◆5G/PPtnDVU @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 23 52 24.29 ID rKZkpF2O0 [40/40] 【36話】未帰還 ◆H3nLk5uPzc 様 『呼吸』 私が小学生の頃、曾祖母が亡くなった時の話です。 母方の曾祖母が亡くなったという報せを真夜中に受け、母の実家に急遽帰省する事になりました。 親戚はとても多いのですが私達は親戚の内では近くに住んでいたため私達より早かったのは伯母の家族だけで、母の実家の大きな家にはあまり人が居ませんでした。 両親とともに顔布を掛けられた曾祖母と対面したのですが、恥ずかしながらその頃私はまだ「死」というものを理解しておらず、何故曾祖母の顔を隠すのか分かりませんでした。 その後集まってくる親戚の出迎えなどで家中が忙しくなり、とんでもない話ですが曾祖母の部屋に小学生の私...
  • 【三十二話】
    122 名前:猫虫(代理投稿) ◆5G/PPtnDVU @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 23 34 52.42 ID rKZkpF2O0 [38/40] 【32話】suu_o◆QfeyGUP37WSw 様 『警備員さんの話』 先月のことなんですが、近くの雑居ビルで深夜にボヤ騒ぎがありました。 警備員さんがすぐに発見し消火に努めたおかげで、被害を最小限に食い止めたと高く評価されたと聞いています。 しかし当の本人は怯えながらもう辞めると連呼していて、様子が尋常でないことから同僚が理由を訊ねたところ、火事自体が色々おかしかったことが分かりました。 まず出火はコンセントを抜いていた機械の内部から起こり、本体は焼け尽きていたそうです。ところがその周囲は、燃えやすいものを積んであったにもかかわらず延焼は無し。 夜勤の見回り中に火を発見した警備員さんは、感...
  • 【三十五話】
    131 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 23 49 08.94 ID uO4SmEpe0 [51/54] 【35話】デッドエンド ◆JY70SElFKI 様 『壁越し』 私が昔住んでいたマンションでのことです。 ことの発端は、ある日の朝TVを観ながらダラダラとしていたら、ベランダの方から焦げたような臭いがしてきました。 なんだろ?と思い見てみると、何かが燃えたカスがありました。 私の住んでたマンションは7階建ての7階です。放火?ビックリしたのと怖いので警察に連絡し現場を見てもらいました。 そして、燃えカスの中に見覚えのある赤いテープをみつけ、つい最近ベランダに設置してあるガスの箱のようなパイプの付いたなんかうまく説明できないけど、それを全室新品に交換する工事があり、それに巻いてある やつだ...
  • 【三十八話】
    142 名前:猫虫(代理投稿) ◆5G/PPtnDVU @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 00 04 54.26 ID slHZZ5U50 [1/26] 【38話】チッチママ ◆pLru64DMbo 様 『子供の記憶』 うちの子がお腹にいた時から不思議な体験をしました。 めったに雪の降らない土地に雪が降った日、どうしても用事があった私が車で出かけました。 交差点の信号が青だったのですが急にお腹が張り、ブレーキをかけて停止した瞬間に 信号無視で雪で滑った車が勢いよく目の前を通過しました。 停止していなければ衝突していたでしょう。 子が生まれてからもドライブ中、機嫌が良かった娘が突然泣き出しました。 唐突でビックリして路肩に止めた瞬間に対向車のトラックが横道からきた乗用車と衝突しました。 部品はこちらに飛んできましたが停止していたために巻き込まれず...
  • 【三十七話】
    137 名前:スヴィトリアーク ◆CQ0ZL4vfUw @転載は禁止[sage] 投稿日:2015/08/29(土) 23 57 42.11 ID WCE2gmw+0 [21/22] 『誘(いざな)われたら気をつけて』  俺はかつて駆け出しのライダーだった頃、地元のバイクショップが主催するツーリングクラブに所属していた。そこで俺はバイクのメンテナンスやツーリングのノウハウを 諸先輩の皆様に色々と叩き込まれたものだ。そうした先輩の一人にNさんという方が居た。  飄々としたいでたちのそのNさんはひと口で言えばホント『いいひと』。  つまらない相談にも笑顔で接してくれる上に、クラブの新参者で年下で、しかも中型バイクまでしか乗れない俺にすら、いつも敬語で受け答えしてくれたものだ。  とある春の日に、ショップのテーブル越しに彼が語ってくれたのが以下のお話。  大型免許取...
  • 【三十一話】
    117 名前:スヴィトリアーク ◆CQ0ZL4vfUw @転載は禁止[sage] 投稿日:2015/08/29(土) 23 27 34.39 ID WCE2gmw+0 [11/22] 『蛍狩り』  晩春から夏にかけての風物詩と言えばズバリ、『蛍(ほたる)』ですよね。 『いきなり何だよその強引な前振りは!』と思われた方、ごめんなさい。  だけど俺、この小昆虫が好きでしてねえ。夏の夜を彩るあの華奢な容姿からは到底想像出来ないけど、幼虫時にはカワニナとかタニシとかの淡水系巻き貝に手当たり次第 頭を突っこんでは根こそぎ食い散らす、その獰猛さとのギャップがまずたまらない。  そして成虫期には殆ど餌を口にすること無く、ひと夏の生を終えるってな儚さもまた侘びし気で何とも言えないところである。  ちなみに聞き慣れぬ響きであるHNの『スヴィトリアーク』ってのも、実はロシア語で『蛍』の意...
  • 【三十三話】
    124 名前:スヴィトリアーク ◆CQ0ZL4vfUw @転載は禁止[sage] 投稿日:2015/08/29(土) 23 37 47.49 ID WCE2gmw+0 [16/22] 『河川敷』 「レントゲンとMRIの結果が出ましたよお。こりゃあ頸椎椎間板ヘルニアですね」  「第5・第6頸椎の髄核…ホラこれね。これが剥がれて神経を潰しかけてるんですよ。症状は結構深刻な部類なんで、出来れば手術の後にリハビリ含めたひと月程度の入院を…」 「ん~、致し方ないですねえ。どうにか早いうちにこれ治したいんで合意しますわ」  不承不承頷く俺を見た医師はこちらが怯んだとでも思ってか、ニヤリと意地悪気な笑みを浮かべる。 「あ、手術自体はそれほど面倒じゃありませんから安心して。…けどね、少し腑に落ちないトコがあるんですよねえ」 「え?、何でしょう」  再び眉間に皺を寄せた壮...
  • 【三話】
    【三話】『遺書に好かれた男』わらび餅 ◆jlKPI7rooQ 14 自分:わらび餅 ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[sage] 投稿日:2015/08/29(土) 19 25 42.67 ID uO4SmEpe0 [7/54] 『遺書に好かれた男』 私が大学生の頃、実際に友人が体験した話です。 その友人のことはAとしておきましょうか、彼は講義にはあまり真面目に出ないタイプの大学生だったのですが、本を読むのは好きだったらしく大学通りの古本屋に立ち寄ってはバイトで稼いだお金を使っていました。 そんな時、彼は普段趣味で読む為ではなく講義のための教科書を中古で買ったそうです。 遅れて講義にやってきた彼は、 「いやー、ぎりぎり間に合った。さっきそこで教科書買ってきたんだよ、よかったよかった」 と言って私の横の席に着いた。 程なくして講義が始まり...
  • 【二十四話】
    【二十四話】『無題』下級選民 ◆55t.r6W7pA 92 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 22 37 16.54 ID uO4SmEpe0 [39/54] 【24話】下級選民 ◆55t.r6W7pA 様 『無題』 一人暮らしをしていたある日、深夜に起きると、部屋の中に知らない人が大勢いた しばらく話をしていたが、朝日が昇るのと同時に意識を失い、次に目が覚めた時に全員消えていた 嘘のようで本当の、夢のようで現実の、とある盆の切ない話です 【了】
  • 【十七話】
    【十七話】『海釣りにて』ぺそ ◆qyVZC3tLJo 66 名前:猫虫 ◆5G/PPtnDVU @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 21 24 44.10 ID rKZkpF2O0 [17/40] 【17話】ぺそ ◆qyVZC3tLJo 様 『海釣りにて』 数年前に起こった父の体験談です。 父は磯釣りが趣味で仕事のないときはプラプラと釣りにでかけます。 その日も自分で開拓した穴場スポットでのんびり釣りをしていたそうです。 突然、ザバーッ!!!!!と海からびしょ濡れの女性が現れたというのです。 父は当然驚愕しましたし、これはなんだ!?と焦ったそうです。 幸いその女性は生きている人間でした。 入水自殺をしようと海にはいったけれど苦しくてだめだった、と。 驚いたけれど、ただ事ではないと感じた父は「そんなことはやめなさい。何があったんや。...
  • 【七話】
    【七話】『療養所』ぺそ ◆qyVZC3tLJo 30 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 20 03 33.58 ID uO4SmEpe0 [17/54] 【7話】ぺそ ◆qyVZC3tLJo 様 『療養所』 私は持病があり、幼少期から入退院をくりかえしていました。 あまりに入院が長期になることが多くて学校にもいけない状態になってしまったので養護学校の隣接する療養所に入院することになりました。 その療養所は戦時中からあるとても古い病院でしたので色々な噂がありました。 看護学生寮に出る、など。 養護学校があった場所は兵隊の施設だったのか、学校の敷地内にかつて処刑場だったといわれている場所もありました。 子どもが遊ぶにはもってこいな環境だったのですが噂が噂だけに誰もはいらず、怖い雰囲気だけはみちてい...
  • 【十四話】
    【十四話】『挨拶』ぺそ ◆qyVZC3tLJo 56 名前:猫虫(代理投稿) ◆Ax39zFrW6I @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 21 04 01.19 ID rKZkpF2O0 [14/40] 【14話】ぺそ ◆qyVZC3tLJo 様 『挨拶』 霊感の強い姉(Yとします)の話です。姉は看護師をしています。 20年ほど前に勤めていた総合病院での話です。 ある患者さん(仮にAさんとします)は長らく病床についていたそうです。 それゆえに看護師さんとの付き合いも長く仲が良くなっていたそうです。 ある日そのAさんが遂に手の施しようがなくお亡くなりになってしまいました。 看護師はやはりプロなので長らく付き合った患者さんであってもいつまでも気持ちをその方にむけることはできません。 それほどに激務ですしね。「ずっとしんどかったから楽になれたね...
  • 【二十三話】
    【二十三話】『無題』下級選民 ◆55t.r6W7pA 90 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 22 34 23.68 ID uO4SmEpe0 [38/54] 【23話】下級選民 ◆55t.r6W7pA 様 『無題』 祖父の七日法要の時の話。 祖父の家は車で40分かかる場所にあり、通夜の日から八泊ほど泊まらせてもらっていたのだが、 俺は朝が弱く、その日も一番最後に起きた。 俺が寝ていたのは仏壇のある部屋の隣で、二つの部屋の横には縁側がある(旧みたいな感じで)。 親が俺を呼んでいたので、リビングに行こうとしたとき、縁側からトトトトトト…と犬が走るような音がした。だが縁側は戸が完全に閉まっていて、猫すらも入ることは不可能だ。 その音は俺のいる部屋の方の突き当たりまで来た後、仏壇の部屋の方の突き当た...
  • 【二十七話】
    【二十七話】『しなない』ぺそ ◆qyVZC3tLJo 100 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 22 49 49.45 ID uO4SmEpe0 [42/54] 【27話】ぺそ ◆qyVZC3tLJo 様 『しなない』 昔から、九死に一生ばかり続いています。 幼少期、3階建てくらいの高さから落ちたのに歯が欠けただけ。 何度も病院で「今日が山場です」といわれたけども、翌日元気に。 車と自転車の衝突事故であと数センチで崖下。 何度も持病で昏倒し、絶対普段人が通らない場所でも発見してもらえる、など。 偶然といえばそれまでなのですが、本当に本当にしなないんです。 関わった人には不思議がられます。 先日たまたま占い師の方に見てもらう機会がありそのとき「守護霊がすごく強いね、しなないでしょ?」と...
  • 【十二話】
    【十二話】『座敷わらし』ぺそ ◆qyVZC3tLJo 51 名前:猫虫(代理投稿) ◆Ax39zFrW6I @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 20 51 58.43 ID rKZkpF2O0 [13/40] 【12話】ぺそ ◆qyVZC3tLJo 様 『座敷わらし』 うちの父は今でこそ落ち着いたものの引越しが好きな父でした。 母の結婚指輪がなくなった時に絶対引越しをし、その後なぜか指輪は発見されるという今思えばこれも不思議な現象でしたね。 そんな繰り返し引越ししていた幼少期すんでた家でのことです。 3歳くらいの頃だったと思いますが、当時すんでいた家は記憶によると割と変な間取りでしたが大きな平屋で庭もあり蔵もある家でした。 当時我が家は縫製業で両親ともずっと仕事をしていましたし、仲のよかった年の近い姉も保育所に通いだし結果私一人で家で遊ぶこと...
  • 【六話】
    【六話】『霊がしつこい』川瀬 ◆/dSdUme0iM 26 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[sage] 投稿日:2015/08/29(土) 19 52 41.93 ID uO4SmEpe0 [14/54] 【6話】川瀬 ◆/dSdUme0iM 様 『霊がしつこい』 うちの市内に大手堀という掘割があって、普段から薄気味悪い場所だった 大学時代に帰省した時、地元の友人と一緒に興味本位で大手堀の近くに遊びに行ったのだが そのとき堀の水面に丸い物が浮いているのを見た 初めは何だか分らなかったが段々それはこちらに近づいてきた、なんとそれは 水死体のようにむくんで白目をむいた女の首だった。 慌てて友人にも教えたが、友人にはどうしても見えないようだった 10秒ぐらいして突如その首は水中に沈んでしまった 俺は見間違いだったと思う事にした...
  • 【四話】
    【四話】『キャンプ場』ぺそ ◆qyVZC3tLJo 17 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[sage] 投稿日:2015/08/29(土) 19 28 27.86 ID uO4SmEpe0 [10/54] 【4話】ぺそ ◆qyVZC3tLJo 様 『キャンプ場』 今から20年ほど前、地元で療育団体のサマーキャンプをしたときの話です。 場所はK村とします。 そこは地元の診療所、スポーツ施設、ダイエット道場、キャンプ場などがあるいたって普通の地元の小学校も遠足で行くような場所です。 100人規模のキャンプだったので、中には霊感の強い方などもおり「ここやばいね」と最初からいわれていました。 私自身、感じるほうだったので無事おわるといいなーと思っていました。 ですが、キャンプのイベント中も何度人数確認しても合わない、風呂に人影が通り過...
  • 【八話】
    【八話】『版画の傷』セキ ◆OCtDMhDM/s 33 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 20 10 23.97 ID uO4SmEpe0 [18/54] 【8話】セキ ◆OCtDMhDM/s 様 『版画の傷』 私の通っていた小学校は、モナリザのレプリカもベートーベンの肖像画も飾られてはいなかったけれど、やはり七不思議というものはあってね。 私は全部は知らないけれど、たぶんあの学校独自の怪談だろうと思う話を今からしようと思う。 まずはその学校について説明しなきゃならない。 今思うと変わった造りじゃないかと思うんだけど、特別教室棟の2階が体育館になってた。 1階は真ん中を廊下が通っていてその両側に理科室、家庭科室、図工室、視聴覚室、突き当たりが音楽室。 各教室の引き戸についた小さなガラス窓...
  • 【二十一話】
    【二十一話】『家』ぺそ ◆qyVZC3tLJo 82 自分:わらび餅 ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 22 12 43.70 ID uO4SmEpe0 [36/54] 【21話】ぺそ ◆qyVZC3tLJo 様 『家』 今住んでる家のことです。 転勤族なので引越しは多いのですが、今住んでいる物件はかなりいい条件の借家です。 変な時期の引越しだったのによく空いてたな、と思えるほどの綺麗な一軒家です。 しかしハイツなので同じ敷地内に何件かの一軒家が入っている、という環境です。 以前住んでいた家のほうが築年数は遥かに長いのに今の家はちょっと変です。 まず家鳴りがひどい。気温差などでピシッパシッとなることは多いかとは思います。 しかし時間を問わず、常に。特に私が一人でリビングにいるときがひどいです。 そしておそらく・...
  • 【八十話】
    276 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 04 14 39.37 ID AgCPeYID0 [59/97] 【80話】クラリス ◆LdeleVChTE 様 『音』 夜中過ぎ、布団に入ってもなかなか寝付けずにいる時に決まって聞こえてくる音がある。 枕元の窓の外、ベランダに敷いてあるパネルを踏みしめるようなグググッという音。 不思議に思ってベランダをライトで照らしてみても何も無い。 気のせいかと思って横になるとまた音がする。 出処を探ろうと聞き耳を立ててみるが、少し左右に動くことはあるものの、やはり頭の上、ベランダから聞こえてくるような気がする。 音が聞こえる間隔は不規則で、音自体もククッと軽くて短い音もあれば、ググググと重く少し長い音もある。 ベランダや部屋の中で音源を探してみてもそれ...
  • 【十話】
    【十話】『笑顔』キツネ◆8yYI5eodys 41 名前:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 20 26 18.60 ID 9PgS3cT70 [6/8] 【10話】キツネ様◆8yYI5eodys 様 『笑顔』 医療とは生と死の狭間。 とりわけ病院にまつわる怪異の数は知れず。 このお話は残念ながら病院が舞台ではございません。 病院の傍に佇む、町の薬局にて起きた出来事にございます。 薬局に勤務する薬剤師のUさん。 来局する患者さんも落ち着き、子供たちが読んでいた絵本を片付けていた時のことでした。 パタパタ、と足音に気付いたUさん。 目を遣ると、そこには見知った女の子がジッ、と絵本の棚を見つめておりました。 数日前に来局し、感冒症状の薬が処方された女の子。 確か、薬局に置いてあ...
  • 【六十三話】
    229 名前:猫虫(代理投稿) ◆5G/PPtnDVU @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 03 02 59.81 ID slHZZ5U50 [20/26] 【63話】雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 様 『髪の毛』 友人の話。 彼は偶に、口の中から長い髪の毛が出てくるのだという。 特に口を開けたりしていないのに、ふと口内に違和感を感じることがある。 そういう時は決まって、口の中に髪の毛が出現しているのだと。 以前、私と一緒にゼミのレポートをまとめていた夜に、いきなり彼が口をモゴモゴし始め、 次いで口から長い髪の毛を引っ張り出した際にはかなり驚いた。 二人とも短髪で、とてもその髪の持ち主には成り得ない。 その時初めて、彼のその特異な体質を聞かされたのだった。 理由は不明で、もう気にしないことにしているのだと、平然と彼は言った...
  • 【五十五話】
    204 名前:猫虫(代理投稿) ◆5G/PPtnDVU @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 01 53 57.38 ID slHZZ5U50 [17/26] 【55話】ぺそ ◆qyVZC3tLJo 様 『捨て台詞』 中学生の頃の話です。 その日私は友達だったのか見知らぬ人とだったのか今となっては思い出せませんが大喧嘩したゆめをみました。 こんな喧嘩今までしたことないってくらいの喧嘩だったと思います。 そして最後に相手がいった捨て台詞は 「お前の家、思いっきり揺らしたるからな!!!!」でした。 その瞬間目が覚めました。 本当に家が大きく揺れていたのです。 びっくりして「あれ?ゆめだったんじゃないの??」と思いましたが自他から突き上げるような揺れは数秒続きました。 ゆめか本当かわからないけど確実に揺れて、部屋のものがバッタンバッタン倒れキッチ...
  • 【六十一話】
    224 名前:猫虫(代理投稿) ◆5G/PPtnDVU @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 02 56 03.90 ID slHZZ5U50 [19/26] 【61話】雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 様 『入ってはいけない小路』 知り合いの話。 彼の実家の山村に「入ってはいけない」と言われていた袋小路があったという。 駄目と禁止されると行きたくなるのが子供心。 という訳で、ある時、従兄弟と二人で足を踏み入れたのだそうだ。 小路の終わりには赤く錆びた鎖が掛けられていて、その先に獣道のような細い道が続いていた。 鎖を跨いで猶も進んでいくと、割りと広い川に突き当たる。 川にはボロボロに朽ちた橋が架けられていて、それを渡った向こう側に廃屋が二軒並んでいた。 気持ち悪くなって引き返したのだが、このことを祖父に話すと酷く怒られた。 「...
  • 【七十一話】
    252 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 03 45 37.13 ID AgCPeYID0 [45/97] 【71話】デッドエンド ◆JY70SElFKI 様 『六甲山』 神戸で有名な山、六甲山。友人3人と私を含め四人で夜のドライブをしていた時、老人が1人歩道を歩いていました。 こんな時間にこんな場所を歩いてるのおかしくない?と友人達と話しながらゆっくり横を通り過ぎました。 そしたら、友人のうち1人が「老人1人で道に迷ったんかも?乗せてあげた方がいいんちゃう?」と言い出しました。 私たちはどう考えてもおかしいし軍服みたいなの着てるし正直気持ち悪かったので全力で拒否しました。 翌日、職場で昨日こんなことあったと話してたら、1人の先輩がその話なんか知ってるぞ!と言い、どっかに走って行きまた走って戻ってき...
  • 【七十話】
    250 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 03 44 12.72 ID AgCPeYID0 [44/97] 【70話】もうやだ ◆GC4X4Nuhmk 様 『山に居たおじさん』 中学2年生の頃の話 当時俺は思春期っで母親や父親にゴミ箱の中身を見られたくなかった訳だ んでバレずにどう処理するか考えててそこで外に捨てようって考えに至ったんだよね んでどこに捨てようかとか考えながら親が寝てる深夜にゴミ袋をデカイ鞄に入れて静かに外出たわけよ んで適当に歩いてたら公園があって隣に山がある場所があったわけさ おここで適当に捨てればいいんじゃねって思ってよさげな場所探してたら ビニールの??????て音とビニールに水を入れて振ったら出るような??????????って言う水の音がしたんだ んで何かと...
  • 【八十三話】
    285 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 04 28 07.71 ID AgCPeYID0 [65/97] 【83話】雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 様 『豪邸の犬小屋』 顔馴染みから聞いた話。 彼の家の前には、ものすごい豪邸があるらしい。 そこの庭の一角に、これまた豪華な犬小屋が置かれている。 ちょっと前まで立派な犬がいたのだが、今は死んでしまったのか、何もいない。 ある寝苦しい夜、ボンヤリとそこの庭を眺めていると、何やら動く影が見えた。 芝生の上を大きな物がうろうろしている。 どう見ても、四つん這いになった人の影だった。 息を殺してみていると、やがて影は犬小屋の中へ入っていった。 それからすぐに、母屋から人が出てきた。顔見知りの住人だ。 懐中電灯で足元を照らし...
  • 【十八話】
    【十八話】『恐怖の寺』ずんちゃ虫 ◆7vU/OMinzs 68 名前:ずんちゃ虫 ◆7vU/OMinzs @転載は禁止[sage] 投稿日:2015/08/29(土) 21 28 03.78 ID M2JR/Zcj0 [4/6] 『恐怖の寺』 1/2 私が子供のころ住んでいた町には林幽寺(りんゆうじ)という浄土真宗系の寺がある 小学生の頃、境内でよく遊んだ記憶があるが、最近はすっかり忘れていたのだが 寺では最近になって住職が代わって雰囲気がだいぶ変わったらしい この新しい住職が問題で、鉄深という住職だが、なんでも関西の寺で問題を起こして 追い出されたという噂で、いきなり胡散臭い人物である 檀家の間でも不評らしいが、しかし誰も鉄深に表立って文句言う者はいない なぜなら、鉄深は身長180cmを軽く越える大男で、体格隆々、眼光鋭く、空手の達人という 噂もあってとって...
  • 【五十八話】
    213 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 02 20 46.77 ID AgCPeYID0 [26/97] 【58話】チッチママ ◆pLru64DMbo 様 『赤い地蔵』 小学校の通学路に気持ちの悪い地蔵を祀った所がありました 子供は皆知る限り「なんか気持ち悪いと」 そこを参っているのは歳よりと女性ばかりで女性もなんというか 暗い感じの人ばかりでした たまにその場所で泣いている人がいたり あと不思議だったのは、よく動物の死骸がありました あと深い溝があるのですが、よく子供がはまりました 中のお地蔵さんは道から見えるのですが、いつも真っ赤な服を着せられ ヨダレかけ?みたいなのも真っ赤で、ともかく赤いし顔が怖いんです 石なのに、たまに睨まれている気がしたり友達も目が赤かったと言ってました な...
  • 【七十五話】
    262 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 03 59 05.01 ID AgCPeYID0 [50/97] 【75話】雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 様 『義実家の人々』 元同僚の話。 彼の奥さんの実家は、人の死が見える家族なのだという。 義両親は共にはっきりと、義妹はボンヤリと見えるのだそうだが、 なぜか奥さんだけはまったく見えない質らしい。 夫婦で実家に遊びに行くと、 「あぁ、君は○○で死ぬだろうから、準備をしておいてくれ」 「娘を必要以上に苦労させたくないから、保険とかもきちんとしておいてね」 などと反応に困るようなことを言われたそうだ。 奥さんが泣きながら「あの人たちには、本当に人の死に目が見えるの」と訴えた。 「ま、用心しておくさ」と彼は返し、自分が可能な対...
  • 【七十四話】
    260 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 03 53 07.69 ID AgCPeYID0 [49/97] 【74話】雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 様 『土蔵の狸』 知り合いの話。 彼の実家には古くて立派な蔵があるそうだ。 これは、彼がまだ幼い頃のこと。 夜中、祖母が蔵の横を通り過ぎると、中から人の気配がした。 「誰か中にいる?」と問うたところ、「すいませんっ」と慌てた声が返ってきた。 同時にバタバタッと、何か暴れるような大きな音がする。 取りあえず中を確認しようと扉を見ると、閂も鍵も掛かったままだった。 「泥棒だ!」と動転した祖母は、急いで他の家人を呼び集めた。 数を頼みに中を確認してみたが、蔵の中には誰もいなかった。 ただ、綺麗に積んであった筈の荷物が、至る所で崩...
  • 【二十六話】
    【二十六話】『火で焼けた黒い人』◆pLru64DMbo 97 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 22 47 12.53 ID uO4SmEpe0 [40/54] 【26話】チッチママ ◆pLru64DMbo 様 『火で焼けた黒い人』 実母の体験談です。 母の実家は昔から地元で有名な大きな農家でした。 母はその末っ子で、母の時代には小さくなっており家族だけになっていました。 大地主の農家の名残で大きな蔵や物置があったそうで、祖父の道楽のガラクタ置場なんかもあったそうです。 母は霊感はなかったのですが、盆と彼岸の時期になると姉妹全員でその日は過ごすようにと言われていたそうです。 ある盆の日に母の持っていた送り火の提灯が突然燃えた事から全てが始まりました。 周囲にいた人たちは騒然となったそうです。...
  • 【四十一話】
    153 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 00 25 51.80 ID AgCPeYID0 [5/97] 【41話】チッチママ ◆pLru64DMbo 様 『道向いの家の影』 私の家系は昔から猫が好きで自然と猫がいます 現在も縁で猫が4匹いるのです 昔から我が家に何かあると猫が消えたり亡くなります 私の身内は「身代わりになってくれたんだね」と土地に埋めて拝みます 我が家の猫は完全な室内飼育です(事故とか嫌なので) 家の窓から外を見張るのが大好きです 車が窓外に通ると「ナーナー」ときたよきたよと教えてくれます 飽きもせずジーッと何時間でも見ているのですが、この前のお盆から どうも様子がちょっと違います 決まっているのが夜7時過ぎからの時間で道向いの家の小さな小窓を見ています 気づいた...
  • 【七十六話】
    264 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 04 00 49.18 ID AgCPeYID0 [51/97] 【76話】雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 様 『旧校舎の肝試し』 友人の話。 学生時代の夏休み、取り壊される予定の旧校舎で肝試しをしたのだという。 学校からかなりうるさく言われたので、かっちりとした計画を立て、 使用許可もちゃんと出して、スケジュール通り執り行った。 イベント自体は何も起こらず無事に終了したのだが、校舎から出た途端、 先生方が怒りながら飛んできた。 「こんな時間までどこで何やってた!?」 時計を見ると、もう少しで日が変わる刻限になっていた。 おかしい。 計画ではどんなに遅くとも、21時までには終了する予定だったのだが。 265 自分:わら...
  • 【九十二話】
    312 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 05 11 55.22 ID AgCPeYID0 [77/97] 【92話】チッチママ ◆pLru64DMbo 様 『海の掟』 何か怖い体験なーい?と友人に連絡してみたところ田舎だから くるわくるわで夏だなって感じです その中の一つを紹介 親が漁師のその子の家は今でも近場の他府県がこっそり禁止されてるのに泳ぎに来ます でも地元民は近づきません、だってそこは遺体があがる場所だからです 潮の加減か、海で不明者が出た時はよくそこにあがるんです 近くに極楽とついた供養の寺まである始末(あ、地元バレたかな?) 友人の実家は漁師の集落で子の名前は霊感のある婆さんにつけて貰います なんでも守ってもらう為と見逃して貰う為だそうです(何に?) 幼い時から言われていた...
  • 【九十六話】
    323 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 05 25 59.23 ID AgCPeYID0 [84/97] 【九十六話】ぺそ ◆qyVZC3tLJo 様 『玄関先』 職場の人(Aさん)に聞いた話です。 実際体験したのはその方のお母様なのですが。 Aさんのお母さんは毎朝犬の散歩を早い時間にするそうです。 いつも決まっているコースを歩いていると、以前は仲良くしていたけれど最近息子さんだかのお家で一緒に住んでいて最近はほとんど家に以内というご近所さんの家の前を通りがかったときです。 散歩をしていた犬がそのお宅の玄関先でワンワン!と吠えたそうです。 猫でもいたのかな?とAさんのお母さんがお宅のほうを見てみると玄関が開いていてそこのおばあさんが座ってらっしゃったそうです。 久しぶりだったので「お久し...
  • 【二十話】
    【二十話】『瓶』肴 ◆4zQNaTWiYA 77 名前:肴 ◆4zQNaTWiYA @転載は禁止[sage] 投稿日:2015/08/29(土) 21 50 04.77 ID uh5nE5Jy0 [1/3] 【瓶】 まだ小学生のころ、母方の祖父の弟が死んだ時の事。俺は、葬式のために祖父に連れられて祖父の実家まで行くことになった。忙しかった母親の代わりだったようだ。 家に着いてしばらく経って、親戚と話している祖父を眺めているのにも飽きたので、遺体を見に行くことにした。寝室に寝かせてあると聞いていたので一人でも迷わなかった。 ところが部屋に入ろうとしたとき、他にも誰かいることに気付いた。襖の陰から覗いてみると、それは自分と同じくらいの女の子だった。 女の子は赤と白の服を着ていて、どう見ても今からお通夜という格好ではなかったし、それに親戚の中でチビは俺だけだったから、何とも怪しい子...
  • 【八十四話】
    287 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 04 30 24.52 ID AgCPeYID0 [66/97] 【84話】チッチママ ◆pLru64DMbo 様 『たった今きいた事』 さっきまで友人に会ってたんですよ 友人は女ですが、あまり家庭環境が良くなくて私も母子家庭だったので気が合いました 友人の家は父親が酒飲みで、でもお店しててお金はありました 母親が出て行って彼女と幼い弟と父親の三人家族でした 父親は人の良いおじさんだったけど、たまに化粧の濃い女性を怒鳴りつけてるのとか見て ちょっと怖いなーって感じでした 友人はあまり家庭の事は話してくれませんでした 私も話しなかったし、まあ互いに気遣うタブーみたいな感じです 父親は何度も女性を母親代わりに家に入れていました 私も友人を誘いに行くたび...
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