8年たっての復刻です。リンクアウトご容赦ください。可能なものから順次つなげていく所存です。

4月4日 「原発とは垂れ流すものである」の事始


福島第一原発。

ついに、「緊急避難措置」として、

廃棄物集中処理施設の機能を、完全放棄。

 

廃棄物集中処理室とは、原子力発電所にとってはトイレのようなもの、それが機能を失って、海にその内容物を捨てました。これは、各家庭が詰まったトイレの糞便を、道路に撒くことと同じです。

 

「ゲンパツ」は多臓器不全で生還の見込みはありません。

しかし、野辺の送りも出来ないのです。

放射能をいつまでも撒き散らす「ゲンパツ」だからです。

 

私たちは、このような「ゲンパツ」の末期を、十数年見つづけることになるでしょう。

昨夜の「東電の涙!」。

東電本社でもなく、保安院でもない、東電福島支社「現場の涙」でした。

かれは、「放射能をぜったい垂れ流さない東電」をずっと信じて勤務していた方なのでしょう。 

 

今後、このような「緊急避難」は、だんだんにスケールアップして、繰り返すことになるでしょう。人為的な廃棄物の垂れ流しは、今日4月4日を出発点として、常態化します。

低レベル汚染水 4日夜放出へ

4月4日 18時59分 

 

東京電力は、福島第一原子力発電所の事故で、敷地内にある高濃度の放射性物質に汚染された水の貯蔵先を確保できなければ、今後、危険が生じるおそれがあるとして、法律に基づき、「廃棄物集中処理施設」にたまっているおよそ1万トンの低レベルの汚染水を4日午後7時から海に放出することを明らかにしました。

 

また、5号機と6号機の地下水を集める「サブドレンピット」と呼ばれる施設に保管されている1500トンの低レベルの汚染水については、午後9時から放出するとしています。経済産業省の原子力安全・保安院は「緊急時のやむをえない措置だ」としたうえで、海洋モニタリングを強化し、放出による影響を可能なかぎり抑えるよう指示しました。

 

福島第一原発では、2号機のタービン建屋にたまった水や、建屋の外にある「トレンチ」と呼ばれるトンネルにたまった水からも、高濃度の放射性物質に汚染された水が検出されていて、これら大量の水の処理が課題となっています。

 

このため東京電力は、高濃度に汚染された水の貯蔵先を確保できなければ、今後、危険が生じるおそれがあるとして、放射性廃棄物を処理する「廃棄物集中処理施設」にたまっているおよそ1万トンの低レベルの汚染水を4日午後7時から海に放出することを明らかにしました。

 

また、5号機と6号機の地下水を集める「サブドレンピット」と呼ばれる施設に保管されている1500トンの低レベルの汚染水については、午後9時から放出するとしています。(※1)

 

東京電力によりますと、今回の放出は、原子炉等規制法64条に規定された「危険時の措置」に基づくもので、今後、災害が発生するおそれがあるため、応急の措置として行うということです。

 

放出される水に含まれる放射性物質の濃度は、「廃棄物集中処理施設」の場合、放射性のヨウ素131の濃度が1cc当たり6.3ベクレルで、法律で定める排出基準の限度のおよそ100倍にあたるとしています。東京電力によりますと、今回放出される放射性物質が付近の魚や海草などに取り込まれ、それらの海産物を毎日食べ続けた場合、1年間に受ける放射線量は0.6ミリシーベルトで、一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる1ミリシーベルトを下回るとしています。

 

今回の放出について、原子力安全・保安院は「きょう午後3時に東京電力から報告を受けた。原子力安全委員会の助言も受けて、大きな危険を回避するためやむをえないと判断した」としたうえで、海洋モニタリングを強化し、放出による影響を可能なかぎり抑えるよう指示しました。

(※1) 5号機と6号機は、予備ディーゼルポンプが1台健全だったので、使用済み燃料プールの冷却には「全く」問題がない、とされていました。しかし現実は、タービン建屋の地下に水が溜まって、ほっておくと虎の子のジーゼル発電機が危ないそうです。

 

タービン建屋の地下に水が溜まったということは、燃料プールに消防ポンプによって注入していた冷却水が、相当な量漏れたということではないでしょうか。

 

 









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最終更新:2019年02月08日 07:11